JP3167724U - ドア開閉機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗り降りの際にドアを支えとすることが可能なドア開閉機構を提供する。【解決手段】軸受け7lに軸7mを介して連結するための上下連結部7a、7bを一端に形成し先端をL字連結具7dに固定されたシャフトを伸縮可能に備えた本体7及び前記本体7に備えた調節摘み7f、7gにコードを介して接続された接続部と摘みを設け駆動源に接続されたスイッチ本体からなる制御機構2と、中央部が平らに隆起した前後固定部材3d、3eに略くの字状に屈曲した前後連結部材3b、3cを介して両端を回動可能に連結した平板状のアーム体3aからなる上アーム3と、中央部が平らに隆起した前後固定部材4d、4eに略くの字状に屈曲した前後連結部材4b、4cを介して両端を回動可能に連結した平板状のアーム体4aからなる下アーム4とからなり、ドア本体5と車体6を前記上アーム3、制御機構2、下アーム4で連結したことを特徴とする。【選択図】図1
Description
本考案は、主に車体のドア開閉機構に関する考案である。
従来、車体のドアの開閉は外方に向かって開く方法、後方に向かってスライドして開く方法、上方に向かって開く方法等があり、外方に向かって開く方法が最も一般的であり多く使用されていた。
しかしながら、従来の外方に向かって開く方法では、ドア開閉の軸が車体に直接取り付けられているためドアを開けた状態において軸付近とドア後部では車体との空間幅が大きな差があり、軸付近の幅は非常に狭いものであった。
また、前述のようにドア軸近くにできる空間が狭すぎるため車から降りる場合には、体を横に向けたり、体の横方向に向かって足を広げたりする方法で乗り降りをしなければならず、高齢者や体の不自由な人にとっては乗り降りのし易いものではなかった。
更に、上記のような不便さを回避するために広い駐車場などでドアを大きく開いて乗り降りをすることがあるが、高齢者や体の不自由な人はドアを支えにすることが多いため、広くドアを開けた場合にはドアを支えとして使用できなくなり、やはり乗り降りのし易いものではなかった。
特開平7−102848号広報
そこで、本考案は、ドアを開けた状態でのドアと車体との幅が従来よりも大きく、更にドア自体が車体から大きく離れることがないため乗り降りの際にドアを支えとして利用することが可能なドア開閉機構を提供することを目的とするものである。
本考案は、上記の課題を解決するために、軸受け7lに軸7mを介して連結するための上下連結部7a、7bを一端に形成し先端をL字連結具7dに固定されたシャフト7cを伸縮可能に備えた本体7及び前記本体7に備えた調節摘み7f、7gにコード8eを介して接続された接続部8b、8cと摘み8aを設け駆動源8dに接続されたスイッチ本体8からなる制御機構2と、中央部が平らに隆起した前後固定部材3d、3eに略くの字状に屈曲した前後連結部材3b、3cを介して両端を回動可能に連結した平板状のアーム体3aからなる上アーム3と、中央部が平らに隆起した前後固定部材4d、4eに略くの字状に屈曲した前後連結部材4b、4cを介して両端を回動可能に連結した平板状のアーム体4aからなる下アーム4とからなり、ドア本体5と車体6を前記上アーム3、制御機構2、下アーム4で連結したことを特徴とするドア開閉機構1の構成とした。
本考案のドア開閉機構はドアと車体を上下アーム及び制御機構で連結しているためドアを大きく開くことなく従来よりも広い乗降空間を確保することができる。
また、ドアと車体は平行若しくは平行に近い状態で開閉可能であるためドアと車体が大きく離れることが無く、高齢者や体の不自由な人にとってはドアを乗降の際の支えとして使用しやすい。
ドアを大きく開くことなく従来よりも広い乗降空間を確保することができ、ドアを乗降の際の支えとして利用可能であるドア開閉機構という目的を、ドアと車体を上下アーム及び制御機構で連結することによって実現した。
以下に図面を使用して、本考案を詳細に説明することとする。図1は本考案であるドア開閉機構の全体図である。
図1に示すように、本考案であるドア開閉機構1は、軸受け7lに軸7mを介して連結するための上下連結部7a、7bを一端に形成し先端をL字連結具7dに固定されたシャフト7cを伸縮可能に備えた本体7及び前記本体7に備えた調節摘み7f、7gにコード8eを介して接続された接続部8b、8cと摘み8aを設け駆動源8dに接続されたスイッチ本体8からなる制御機構2と、中央部が平らに隆起した前後固定部材3d、3eに略くの字状に屈曲した前後連結部材3b、3cを介して両端を回動可能に連結した平板状のアーム体3aからなる上アーム3と、中央部が平らに隆起した前後固定部材4d、4eに略くの字状に屈曲した前後連結部材4b、4cを介して両端を回動可能に連結した平板状のアーム体4aからなる下アーム4とからなり、ドア本体5と車体6を前記上アーム3、制御機構2、下アーム4で連結した。
図1に示すように、本考案を構成する各部材は上下アーム3、4の間に制御機構2が位置させ更に等間隔に配置した状態でドア本体5と車体6を連結するのが最も安定し好ましいが、特に限定したものではなく、車やドアの形状や構造によっては異なる場合も考えられる。
次に図2及び図3を使用して本考案であるドア開閉機構1を構成する各部材を説明することとする。図2は本考案であるドア開閉機構の制御機構を示した図、図3はドア開閉機構の上下アームを示した図である。
図2に示すように、開閉機構2は軸受け7lに軸7mを介して連結するための上下連結部7a、7bを一端に形成し先端をL字連結具7dに固定されたシャフト7cを伸縮可能に備えた本体7及び前記本体7に備えた調節摘み7f、7gにコード8eを介して接続された接続部8b、8cと摘み8aを設け駆動源8dに接続されたスイッチ本体8からなる。
前記軸受け7lは固定部7kを介して車体6に固定されており、上部から軸7mが回動可能に挿通されている。また、前記軸7mは軸受け7lに挿通されると同時に本体7に形成されている上下連結部7a、7bを貫通している。この上下連結部7a、7bも軸7mとの連結関係においては、固定された状態ではなく回動可能な状態での連結となっている。
本体7の他端より伸縮可能に挿通されているシャフト7cの一端は本体7内にあり、内部でスライド移動可能となっている。前記シャフト7cの他端はL字連結具7dを介してドア本体5に取り付けた連結プレート7eに固定されている。
シャフト7cとL字連結具7dはボルト7hにより固定されており、L字連結具7dと連結プレート7eはボルト7i及びナット7jにより回動可能に固定されている。
本体7の上面には調節摘み7f、7gが取り付けられており各調節摘み7f、7gにはコード8eが接続されている。各コード8e、8eはスイッチ本体8の接続部8b、8cに接続されており、更にスイッチ本体8は駆動源8dに接続されている。駆動源8dからの信号はスイッチ本体8の摘み8aによりオンオフの操作をすることができる。
前記調節摘み7f、7gは上部がダイヤル式となっており各調節摘み7f、7gの上部を回転させることでシャフト7cの伸縮幅や伸縮速度を調節することができる。尚、駆動源8dは車体6に搭載されているバッテリーやシガーソケット、又はモーター等が利用できる。但し、限定したものではなく他の方法としても良い。
図3に示すように、上下アーム3、4は同型同大であり全く同じ形状をしている。上(下)アーム3(4)は、中央部が平らに隆起した前後固定部材3d(4d)、3e(4e)に略くの字状に屈曲した前後連結部材3b(4b)、3c(4c)を介して両端を回動可能に連結した平板状のアーム体3a(4a)からなる。
前後連結部材3b(4b)、3c(4c)は上下辺が同方向に向かって折り曲げられており、更に残りの2辺のうち一方の辺が他方の辺よりも短くなるように折り曲げた後の上下辺が傾斜している。従って上下辺の折り曲げ幅は徐々に大きくなっている。
前後連結部材3b(4b)、3c(4c)のうち上下辺の幅が広い方はアーム体3a(4a)の縦幅と同じであり、上下辺の幅が狭い方は前後固定部材3d(4d)、3e(4e)の隆起部分の幅と同じである。
図3に示すように、アーム体3a(4a)の両端は前後連結部材3b(4b)、3c(4c)の折り曲げた上下辺に挟まれた状態で接続されボルト3f(4f)及びナット3g(4g)により固定されている。
また、前後固定部材3d(4d)、3e(4e)の隆起部分は前後連結部材3b(4b)、3c(4c)の折り曲げた上下辺に挟まれた状態で接続され連結軸3h(4h)により回動可能に接続されている。
上述のようにアーム体3aの両端に固定した前後連結部材3b(4b)、3c(4c)はアーム体3aの同一面に取り付けるのではなく、図3に示すように前連結部材3b(4b)と後連結部材3c(4c)は異なった面に取付けられている。
従って前後連結部材3b(4b)、3c(4c)に回動可能に連結される前後固定部材3d(4d)、3e(4e)もそれぞれ異なった方向を向いて連結され、更に回動可能域も反対となっている。
図4は本考案であるドア開閉機構を使用した車体の平面図である。図4に示すように、本考案であるドア開閉機構1の制御機構2を構成するスイッチ本体8は車体6側に取り付けられており、駆動源8dはエンジンルーム内に取り付けられている。但し、駆動源8dを車内のシガーソケットから得る場合や、小型モーター等から得る場合も考えられ、そのような場合は駆動源8dを車内に取り付けてもよい。
次に図5から図8を使用して本考案であるドア開閉機構1を使用したドアの動きを説明することとする。図5は本考案であるドア開閉機構のドアの開閉状態を示した図、図6及び図7はドア開閉機構を使用した車体の平面図、図8はドア開閉機構の拡大図である。
図5に示すように、本考案であるドア開閉機構1をとりつけたドアを閉めた状態はドア位置Aにあたり、制御機構2及び上下アーム3、4はドア本体5内に収まった状態にある。尚、車体全体を平面より見た場合、図6のAがドア位置Aの状態となる。
前記スイッチ本体8を作動させると制御機構2のシャフト2cが本体7より伸びドア本体5の前方部分が車体6より離れドア位置Bとなる。平面より見た場合は図6のBとなる。このときドア本体5の後部は車体6に係止した状態となっているため、ドアが勝手に開いてしまう心配はない。
前記ドア位置Bの状態でドアノブを引くことによりドア本体5の後部側の係止が外れ、ドア位置Cの状態となる。この状態ではドア本体5と車体6がドア開閉機構1を介して連結された状態となっており、ドア本体5と車体6が直接連結されてはいない。尚、車体全体を平面より見た場合、図7のCがドア位置Cにあたる。
ドア位置Cの状態からドア本体5を開くと制御機構2が車体6に対して垂直位置になるまで移動し、更にその位置からドア本体5の後方部分が広がりドア位置Dとなる。車体全体を平面より見た場合、図7のDがドア位置Dにあたる。
図8に示すようにドア位置Dにおけるドア開閉機構1の状態は、制御機構2の本体7及びシャフト7cが車体6に対して垂直位置になっており、ドア本体5と車体6が離れた状態となっている。
また、制御機構2の本体7と上下アーム3、4の前連結部材3b(4b)は車体6のほぼ同じ位置に取り付けられているが、制御機構2の後端部であるシャフト7cの先端と上下アーム3、4の後連結部材3c(4c)はドア本体5の異なった部分に取り付けられている。
即ち、上下アーム3、4の後連結部材3c(4c)よりもシャフト7cの先端部はドア本体5の前方部分に取り付けられている。そのため、ドア本体5を全開にした状態では制御機構2と上下アーム3、4の位置は異なっている。
以上のように、まずスイッチ本体8を操作することによりドア本体5の前方部分が車体6から外れ、次にドアノブを引くことでドア本体5の後方部分が車体から外れる。ドア本体5が車体6から外れた状態からドア本体5を更に押し広げて乗り降りが可能となる。
前述のようにドアの形状等は車種により異なるため制御機構2のシャフト7cが伸縮する幅を調節することで様々な車種に対応することができ、更にシャフト7cの伸縮スピードを調節することも可能であるため高齢者や身障者に対応することも可能である。
図9は本考案であるドア開閉機構と従来のドアを比較した図である。図9に示すように、従来の車のドアと本考案であるドア開閉機構1を使用したドアを同じ角度で開いた状態で比較すると、従来のドアの開き幅がGであるのに対して、ドア開閉機構1を使用したドアでは開き幅がFとなり、ドア開閉機構1を使用したドアの方がより広い空間を得ることができる。
従来のドアでドア開閉機構1の開き幅Fを得るためにはドア本体を大きく広げることで可能となるが、その分ドア本体の後部が大きく開くため狭い駐車場などでは隣の車に接触してしまい充分な開き幅を得ることができない。
また、高齢者や身障者などは車の乗り降りの際に開いたドアを支えにすることがあるため、ドアを大きく開いて乗降の空間を得ることができても、支えとして利用するドアが座席から離れてしまい、不便な思いをしていた。
一方、本考案のドア開閉機構1を使用した場合、車体とドアが大きく離れることなく乗降に充分な空間を得ることができるため、狭い駐車スペースであっても利用することができ、更にドアを支えとして利用することも可能である。
1 ドア開閉機構
2 制御機構
3 上アーム
3a アーム体
3b 前連結部材
3c 後連結部材
3d 前固定部材
3e 後固定部材
3f ボルト
3g ナット
3h 連結軸
4 下アーム
4a アーム体
4b 前連結部材
4c 後連結部材
4d 前固定部材
4e 後固定部材
4f ボルト
4g ナット
4h 連結軸
5 ドア本体
6 車体
7 本体
7a 上連結部
7b 下連結部
7c シャフト
7d L字連結具
7e 連結プレート
7f 調節摘み
7g 調節摘み
7h ボルト
7i ボルト
7j ナット
7k 固定部
7l 軸受け
7m 軸
8 スイッチ本体
8a 摘み
8b 接続部
8c 接続部
8d 駆動源
8e コード
A ドア位置
B ドア位置
C ドア位置
D ドア位置
E ドア位置
F 開き幅
G 開き幅
2 制御機構
3 上アーム
3a アーム体
3b 前連結部材
3c 後連結部材
3d 前固定部材
3e 後固定部材
3f ボルト
3g ナット
3h 連結軸
4 下アーム
4a アーム体
4b 前連結部材
4c 後連結部材
4d 前固定部材
4e 後固定部材
4f ボルト
4g ナット
4h 連結軸
5 ドア本体
6 車体
7 本体
7a 上連結部
7b 下連結部
7c シャフト
7d L字連結具
7e 連結プレート
7f 調節摘み
7g 調節摘み
7h ボルト
7i ボルト
7j ナット
7k 固定部
7l 軸受け
7m 軸
8 スイッチ本体
8a 摘み
8b 接続部
8c 接続部
8d 駆動源
8e コード
A ドア位置
B ドア位置
C ドア位置
D ドア位置
E ドア位置
F 開き幅
G 開き幅
Claims (1)
- 軸受けに軸を介して連結するための上下連結部を一端に形成し先端をL字連結具に固定されたシャフトを伸縮可能に備えた本体及び前記本体に備えた調節摘みにコードを介して接続された接続部と摘みを設け駆動源に接続されたスイッチ本体からなる制御機構と、中央部が平らに隆起した前後固定部材に略くの字状に屈曲した前後連結部材を介して両端を回動可能に連結した平板状のアーム体からなる上アームと、中央部が平らに隆起した前後固定部材に略くの字状に屈曲した前後連結部材を介して両端を回動可能に連結した平板状のアーム体からなる下アームとからなり、ドア本体と車体を前記上アーム、制御機構、下アームで連結したことを特徴とするドア開閉機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011000956U JP3167724U (ja) | 2011-02-23 | 2011-02-23 | ドア開閉機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011000956U JP3167724U (ja) | 2011-02-23 | 2011-02-23 | ドア開閉機構 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008123176A Continuation JP2009270376A (ja) | 2008-05-09 | 2008-05-09 | ドア開閉機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3167724U true JP3167724U (ja) | 2011-05-12 |
Family
ID=54878791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011000956U Expired - Fee Related JP3167724U (ja) | 2011-02-23 | 2011-02-23 | ドア開閉機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3167724U (ja) |
-
2011
- 2011-02-23 JP JP2011000956U patent/JP3167724U/ja not_active Expired - Fee Related
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