JP3167563B2 - 吸収式冷凍機用吸収液 - Google Patents
吸収式冷凍機用吸収液Info
- Publication number
- JP3167563B2 JP3167563B2 JP33704894A JP33704894A JP3167563B2 JP 3167563 B2 JP3167563 B2 JP 3167563B2 JP 33704894 A JP33704894 A JP 33704894A JP 33704894 A JP33704894 A JP 33704894A JP 3167563 B2 JP3167563 B2 JP 3167563B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lithium
- sulfate
- absorption
- aqueous solution
- molybdate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/27—Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/62—Absorption based systems
Landscapes
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸収式冷凍機の吸収液に
関するものであり、特に詳しくは金属材料に対する腐食
性を抑えた吸収液に関する。
関するものであり、特に詳しくは金属材料に対する腐食
性を抑えた吸収液に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍機においては、蒸発作用によ
って冷熱源として機能する冷媒を吸収するための溶液、
すなわち吸収液としてハロゲン化リチウムの水溶液、特
に臭化リチウム水溶液が使用されることが多い。しか
し、臭化リチウム水溶液は周知のように鉄・銅・黄銅等
に対する腐食性がある。このため、これらの金属によっ
て機器・配管などが形成され、吸収液に臭化リチウム水
溶液が使用される吸収式冷凍機においては、腐食防止の
ためにインヒビターの添加が不可欠とされている。
って冷熱源として機能する冷媒を吸収するための溶液、
すなわち吸収液としてハロゲン化リチウムの水溶液、特
に臭化リチウム水溶液が使用されることが多い。しか
し、臭化リチウム水溶液は周知のように鉄・銅・黄銅等
に対する腐食性がある。このため、これらの金属によっ
て機器・配管などが形成され、吸収液に臭化リチウム水
溶液が使用される吸収式冷凍機においては、腐食防止の
ためにインヒビターの添加が不可欠とされている。
【0003】従来から多用されてきたインヒビターとし
ては、クロム酸塩・モリブデン酸塩・タングステン酸塩
・硝酸塩・アミン類などがあるが、中でもモリブデン酸
塩が臭化リチウム水溶液の腐食防止剤として特に有望視
されている。
ては、クロム酸塩・モリブデン酸塩・タングステン酸塩
・硝酸塩・アミン類などがあるが、中でもモリブデン酸
塩が臭化リチウム水溶液の腐食防止剤として特に有望視
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、モリブデン酸
塩には一方で溶解安定性に劣ると云った欠点がある。す
なわち、モリブデン酸塩は時間の経過と共に沈殿が進行
してインヒビターとしての機能が次第に低下するため、
溶存量を適宜チェックして追加投入しなければならず、
したがってメンテナンスが煩雑になると云った問題点が
あり、この点の解決が課題となっていた。
塩には一方で溶解安定性に劣ると云った欠点がある。す
なわち、モリブデン酸塩は時間の経過と共に沈殿が進行
してインヒビターとしての機能が次第に低下するため、
溶存量を適宜チェックして追加投入しなければならず、
したがってメンテナンスが煩雑になると云った問題点が
あり、この点の解決が課題となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した従来技
術の課題を解決するためになされたもので、水酸化リチ
ウム含有臭化リチウム水溶液にモリブデン酸リチウムお
よび0.005〜0.01wt%の硫酸リチウムなどの
硫酸塩を添加した吸収液、を提供することにより、前記
従来技術の課題を解決するものである。
術の課題を解決するためになされたもので、水酸化リチ
ウム含有臭化リチウム水溶液にモリブデン酸リチウムお
よび0.005〜0.01wt%の硫酸リチウムなどの
硫酸塩を添加した吸収液、を提供することにより、前記
従来技術の課題を解決するものである。
【0006】
【作用】臭化リチウム水溶液への水酸化リチウムの添加
によって溶液中の水素イオン濃度が低下し、これにより
臭化リチウム水溶液の金属に対する腐食性が低下する。
また、モリブデン酸リチウムの添加によって金属の腐食
電位を数百ミリボルト貴方向へ移動させて、臭化リチウ
ム水溶液の金属に対する腐食性は更に低下する。そし
て、0.005〜0.01wt%の硫酸塩の添加により
モリブデン酸リチウムの沈殿が抑制され、これにより臭
化リチウム水溶液の金属に対する腐食性の低下が長期に
渡って継続されると共に、硫酸塩を過剰添加した時に見
られる腐食誘発を引き起こすこともない。
によって溶液中の水素イオン濃度が低下し、これにより
臭化リチウム水溶液の金属に対する腐食性が低下する。
また、モリブデン酸リチウムの添加によって金属の腐食
電位を数百ミリボルト貴方向へ移動させて、臭化リチウ
ム水溶液の金属に対する腐食性は更に低下する。そし
て、0.005〜0.01wt%の硫酸塩の添加により
モリブデン酸リチウムの沈殿が抑制され、これにより臭
化リチウム水溶液の金属に対する腐食性の低下が長期に
渡って継続されると共に、硫酸塩を過剰添加した時に見
られる腐食誘発を引き起こすこともない。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図1に基づいてさらに詳しく
説明する。図1は水酸化リチウム含有臭化リチウム水溶
液中に溶存するモリブデン酸リチウムの経時変化に及ぼ
す硫酸リチウムの添加効果を示したものであり、水酸化
リチウムを0.07N、臭化リチウムを55wt%含有
する水溶液にモリブデン酸リチウムを0.018wt%
添加してこれを撹拌後小分けし、これに硫酸塩、例えば
硫酸リチウムを0.005wt%、0.01wt%、
0.02wt%づつ添加した水溶液と、硫酸リチウムを
全く添加しなかった水溶液の合計4種類の水溶液につい
て、経過日数と共に変化するモリブデン酸リチウムの溶
存量を測定比較した。
説明する。図1は水酸化リチウム含有臭化リチウム水溶
液中に溶存するモリブデン酸リチウムの経時変化に及ぼ
す硫酸リチウムの添加効果を示したものであり、水酸化
リチウムを0.07N、臭化リチウムを55wt%含有
する水溶液にモリブデン酸リチウムを0.018wt%
添加してこれを撹拌後小分けし、これに硫酸塩、例えば
硫酸リチウムを0.005wt%、0.01wt%、
0.02wt%づつ添加した水溶液と、硫酸リチウムを
全く添加しなかった水溶液の合計4種類の水溶液につい
て、経過日数と共に変化するモリブデン酸リチウムの溶
存量を測定比較した。
【0008】図から明らかなように、硫酸リチウムを全
く含有しない水溶液ではモリブデン酸リチウムの溶存量
は日数の経過と共に急激に低下したが、硫酸リチウムを
0.005wt%以上含有する水溶液では、モリブデン
酸リチウムの溶存量は日数が経過しても殆ど変化せず、
極めて減少し難いことが確認された。
く含有しない水溶液ではモリブデン酸リチウムの溶存量
は日数の経過と共に急激に低下したが、硫酸リチウムを
0.005wt%以上含有する水溶液では、モリブデン
酸リチウムの溶存量は日数が経過しても殆ど変化せず、
極めて減少し難いことが確認された。
【0009】このため、本発明の吸収液においては、吸
収液の金属に対する腐食性を長期に渡って抑制すること
が可能であり、従来のようにモリブデン酸リチウム濃度
を定期的に分析して追加投入するなどの煩雑な保守点検
作業から開放される。
収液の金属に対する腐食性を長期に渡って抑制すること
が可能であり、従来のようにモリブデン酸リチウム濃度
を定期的に分析して追加投入するなどの煩雑な保守点検
作業から開放される。
【0010】なお、硫酸リチウムを0.02wt%含有
する水溶液においてもモリブデン酸リチウムの溶存量を
安定化させる効果が確認できたが、硫酸リチウムを0.
01wt%を越えて含有する水溶液では、腐食誘発と云
った弊害があるので、本発明の吸収液では硫酸リチウム
は0.01wt%を上限として添加する。
する水溶液においてもモリブデン酸リチウムの溶存量を
安定化させる効果が確認できたが、硫酸リチウムを0.
01wt%を越えて含有する水溶液では、腐食誘発と云
った弊害があるので、本発明の吸収液では硫酸リチウム
は0.01wt%を上限として添加する。
【0011】ところで、本発明は上記実施例に限定され
るものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から
逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
るものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から
逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0012】例えば、硫酸塩は硫酸リチウムに限定せ
ず、例えば硫酸ナトリウム、硫酸カリウムなどでも良
い。
ず、例えば硫酸ナトリウム、硫酸カリウムなどでも良
い。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は水酸化リチ
ウム含有臭化リチウム水溶液にモリブデン酸リチウムお
よび0.005〜0.01wt%の硫酸リチウムなどの
硫酸塩を添加した吸収式冷凍機用吸収液であるので、
ウム含有臭化リチウム水溶液にモリブデン酸リチウムお
よび0.005〜0.01wt%の硫酸リチウムなどの
硫酸塩を添加した吸収式冷凍機用吸収液であるので、
【0014】水酸化リチウムの添加によって溶液中の水
素イオン濃度が低下し、これにより臭化リチウム水溶液
の金属に対する腐食性が低下する。また、モリブデン酸
リチウムの添加によって臭化リチウム水溶液の金属に対
する腐食性は更に低下する。そして、上記範囲の硫酸塩
の添加によりモリブデン酸リチウムの沈殿が抑制され、
これにより臭化リチウム水溶液の金属に対する腐食性の
低下が長期に渡って継続されると共に、硫酸塩を過剰添
加した時に見られる腐食誘発を引き起こすこともない。
素イオン濃度が低下し、これにより臭化リチウム水溶液
の金属に対する腐食性が低下する。また、モリブデン酸
リチウムの添加によって臭化リチウム水溶液の金属に対
する腐食性は更に低下する。そして、上記範囲の硫酸塩
の添加によりモリブデン酸リチウムの沈殿が抑制され、
これにより臭化リチウム水溶液の金属に対する腐食性の
低下が長期に渡って継続されると共に、硫酸塩を過剰添
加した時に見られる腐食誘発を引き起こすこともない。
【図1】溶存モリブデン酸リチウム量の経時変化に及ぼ
す硫酸リチウムの添加効果を示す説明図。
す硫酸リチウムの添加効果を示す説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 C09K 5/04
Claims (1)
- 【請求項1】 水酸化リチウム含有臭化リチウム水溶液
にモリブデン酸リチウムおよび0.005〜0.01w
t%の硫酸リチウムなどの硫酸塩を添加したことを特徴
とする吸収式冷凍機用吸収液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33704894A JP3167563B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 吸収式冷凍機用吸収液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33704894A JP3167563B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 吸収式冷凍機用吸収液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08178453A JPH08178453A (ja) | 1996-07-12 |
JP3167563B2 true JP3167563B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=18304941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33704894A Expired - Fee Related JP3167563B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 吸収式冷凍機用吸収液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3167563B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP33704894A patent/JP3167563B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08178453A (ja) | 1996-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4219433A (en) | Metal corrosion inhibitor | |
GB865192A (en) | Improvements in or relating to corrosion inhibitors | |
US5547600A (en) | Absorption refrigeration system working fluid with molybdate, borate, silicate inhibitor blend | |
JP2012509410A (ja) | 工業システムにおける銅の放出および銅合金の浸食を制御するための組成物および方法 | |
US4545925A (en) | Corrosion inhibited freeze protected heat transfer fluid | |
JP3167563B2 (ja) | 吸収式冷凍機用吸収液 | |
JPS63187073A (ja) | 吸収式冷凍機及びその吸収液 | |
US4085063A (en) | Non-chromate pitting and general corrosion inhibitors for aluminum products and method | |
US5342578A (en) | Corrosion inhibition of ammonia-water absorption chillers | |
JP3411939B2 (ja) | 吸収式ヒ−トポンプ用水溶液組成物 | |
DE60208039T2 (de) | Verfahren zur korrosionsinhibierung von metallen in wässerigen lithiumhalogenidlösungen | |
US2582129A (en) | Prevention of corrosion in aqueous systems | |
JP2794065B2 (ja) | 吸収冷凍機用吸収液 | |
JPS59208082A (ja) | 冷却水系の金属の防食法 | |
JP3336087B2 (ja) | 吸収式冷凍機用吸収液組成物 | |
JP3279779B2 (ja) | 吸収式ヒ−トポンプ用水溶液組成物 | |
GB1579217A (en) | Her closed circuit water system composition for addition to a central heating system or ot | |
JPS59222589A (ja) | 金属の腐食抑制剤 | |
JP3925296B2 (ja) | 防食方法 | |
JPH0641585B2 (ja) | 吸収冷凍機用吸収液 | |
US3291741A (en) | Antifreeze composition | |
KR100470107B1 (ko) | 밀폐형 난방 시스템용 설비 보호제 조성물 | |
JP2866481B2 (ja) | 潜熱蓄熱剤組成物 | |
JPS6033461A (ja) | 吸収式冷凍機の吸収液用腐食抑制剤 | |
JPH0881675A (ja) | 吸収式ヒ−トポンプ用水溶液組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |