JP3167179B2 - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents

ポリアセタール樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアセタール樹脂
に、表面処理の施された繊維状酸化チタンと特定の組み
合わせの安定剤を配合した組成物、およびかかる組成物
よりなる成形品に関する。本発明のポリアセタール樹脂
組成物は、繊維状酸化チタンを配合することにより機械
的強度に優れ、なおかつ繊維が微細でゲート詰まりが少
なく、また特定の安定剤との組み合わせにより金型への
付着物が非常に少ないため、小型あるいは薄肉の成形品
に好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】周知の
如くアセタール樹脂は、機械的性質、電気特性等の物理
的特性、あるいは耐薬品性、耐熱性等の化学的特性が優
れた代表的なエンジニアリングプラスチックとして、近
年極めて広範囲な分野に利用されている。しかしポリア
セタール樹脂が利用される分野の拡大にともない、その
材料としての性質にも、更に特殊性が要求されるように
なっている。例えば、腕時計部品、小型電気・電子機器
製品等の分野においては、部品の一層の小型・薄肉化が
検討されているため、より強度が高く、より充填剤のサ
イズの小さい材料が求められている。この要求に応える
ため、従来よりポリアセタール樹脂に対してガラス繊
維、チタン酸カリウム繊維等の無機フィラーを添加する
方法が知られている。しかし、通常、ガラス繊維は平均
繊維径が6〜13μm 、平均繊維長が20〜3000μm であっ
て、ウオッチギア等の肉厚数十μm の部品には大きすぎ
て使用できず、チタン酸カリウム繊維は平均繊維径が0.
2 〜2μm 、平均繊維長が10〜100 μm であって使用可
能ではあるものの、ゲート詰まりの問題がしばしばあり
未だ十分であるとは言い難い。一方、最近、上記ガラス
繊維、チタン酸カリウム繊維に代わる充填剤として針状
の酸化チタンが開発され、これを各種プラスチックスに
配合した強度、表面光沢性に優れた樹脂組成物が提案さ
れている(特開平1-113465 号公報)。しかしながら、
本発明者等の検討によれば、上記針状酸化チタンを配合
したポリアセタール樹脂は、成形時の金型付着物の量が
著しく多く、つまり金型メンテナンスの頻度が高くなる
という問題があることが判明した。この問題はポリアセ
タール樹脂組成物の成形の際に生ずる固有のものであ
り、特に小型部品の場合のメンテナンスは非常に手間が
かかるため、生産性向上の大きな障害となっており、改
善が切望されていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者はこれらの欠点
を解消したポリアセタール樹脂組成物を得るべく鋭意検
討した結果、ポリアセタール樹脂に、表面処理の施され
た繊維状酸化チタンと特定の組み合わせの安定剤を配合
することにより機械的強度が良好で、なおかつゲート詰
まりが少なく、また金型への付着物が非常に少ないため
小型・薄肉成形品の成形にも好適な樹脂組成物が得られ
ることを見出し、本発明を完成するに到った。即ち本発
明は、 (A) ポリアセタール樹脂100 重量部に対し、 (B) 表面処理の施された繊維状酸化チタン1〜70重量部 (C) 窒素含有化合物、アルカリ金属またはアルカリ土類
金属の水酸化物、無機酸塩もしくはカルボン酸塩よりな
る金属含有化合物から選ばれた1種または2種以上の化
合物0.01〜5重量部 (D) ヒンダードフェノール系化合物0.01〜5重量部 (E) 多価アルコールと脂肪酸からのエステル化合物0.01
〜5重量部 を配合してなるポリアセタール樹脂組成物、およびかか
る組成物よりなる成形品に関する。
【0004】以下、本発明の構成成分について詳しく説
明する。本発明で用いられるポリアセタール樹脂(A) と
しては、ポリオキシメチレンホモポリマー、または主鎖
の大部分がオキシメチレン連鎖よりなるポリオキシメチ
レンコポリマー、ターポリマー等の何れをも使用するこ
とができる。重合度にも特に制限はないが、特に小型・
薄肉成形品を目的とする場合、一般にMIが7g/10min
以上であることが望ましい。
【0005】本発明においては、かかるポリアセタール
樹脂に、表面処理の施された繊維状酸化チタン(B) が配
合される。表面処理していない繊維状酸化チタンを配合
すると、ポリアセタール樹脂の場合、コンパウンド中及
び成形時に樹脂の分解・発泡を生じ実用的ではない。こ
こで配合される繊維状酸化チタンによる補強効果は繊維
のアスペクト比に大きく影響され、アスペクト比10以下
では補強効果に乏しい。よって本発明ではアスペクト比
10以上のものが好適に使用される。又、繊維状酸化チタ
ンの平均繊維径は0.02〜0.6 μm 、平均繊維長は1〜20
μm であることが好ましい。又、その充填量はポリアセ
タール樹脂100 重量部に対して1〜70重量部である。1
重量部未満であると補強効果に乏しく実用的でなく、70
重量部を越えると流動性が著しく低下するとともに組成
物の熱安定性を低下させるので好ましくない。実用的に
は10〜50重量部が好ましく、20〜40重量部が最も好まし
い。本発明において繊維状酸化チタンに施される表面処
理剤は、繊維表面をほぼ覆うことができるのならば特に
化学構造上の制限はなく、公知の全てのものが使用可能
であり、シラン系、チタネート系、アルミニウム系、ジ
ルコネート系等の各種カップリング処理剤が例示でき
る。具体的にはN−(2−アミノエチル)−3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、イソプロピルトリステアロイル
チタネート、ジイソプロポキシアルミニウムエチルアセ
テート、n−ブチルジルコネート等が挙げられる。尚、
これらの繊維状酸化チタンを顆粒化したものは、コンパ
ウンド時の操作性が、顆粒でない物に比べ非常に優れて
おり、更に好ましい。しかし集束が強すぎると繊維の分
散不良を招き、機械的物性が下がる場合があるので注意
が必要である。
【0006】本発明で用いられる(C) 成分は、窒素含有
化合物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化
物、無機酸塩もしくはカルボン酸塩よりなる金属含有化
合物から選ばれた1種または2種以上の化合物である。
ここで窒素含有化合物とは、ナイロン12、ナイロン6・1
0、ナイロン6・66・610の如き単独または共重合ポリアミ
ド、メチロール基等を有する置換ポリアミド、ナイロン
塩、カプロラクタムとから合成、またはカプロラクト
ン、カプロラクタムとの組み合わせから合成されるポリ
エステルアミド等のポリアミド類、ポリアミノトリアゾ
ール、ジカルボン酸ジヒドラジド、例えば、シュウ酸ヒ
ドラジド、アジピン酸ヒドラジド、セバシン酸ヒドラジ
ド等、尿素から加熱により合成される加熱縮合体、尿素
及びジアミン類とから合成される含窒素縮合重合体、尿
素を加熱して合成される尿素加熱縮合体、ウラシール
類、シアノグアニジン類、ジシアンジアミド、グアナミ
ン(2,4 −ジアミノ−sym −トリアジン)、メラミン
(2,4,6 −トリアミノ−sym −トリアジン)、N−ブチ
ルメラミン、N−フェニルメラミン、N,N −ジフェニル
メラミン、N,N −ジアリルメラミン、N,N',N''−トリフ
ェニルメラミン、N,N',N''−トリメチロールメラミン、
ベンゾグアナミン(2,4 −ジアミノ−6−フェニル−sy
m −トリアジン)、2,4 −ジアミノ−6−メチル−sym
−トリアジン、2,4 −ジアミノ−6−ブチル−sym −ト
リアジン、2,4−ジアミノ−6−ベンジルオキシ−sym
−トリアジン、2,4 −ジアミノ−6−ブトキシ−sym −
トリアジン、2,4 −ジアミノ−6−シクロヘキシル−sy
m −トリアジン、2,4 −ジアミノ−6−クロロ−sym −
トリアジン、2,4 −ジアミノ−6−メルカプト−sym −
トリアジン、2,4 −ジオキシ−6−アミノ−sym −トリ
アジン(アメライド)、2−オキシ−4,6 −ジアミノ−
sym −トリアジン(アメリン)、N,N',N',N'−テトラシ
アノエチルベンゾグアナミン、メラミン−ホルムアルデ
ヒド縮合物等が挙げられる。窒素含有化合物として好ま
しいものは、メラミンまたはメラミン誘導体、メラミン
−ホルムアルデヒド縮合物等である。次にアルカリ金属
またはアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩もしくは
カルボン酸塩よりなる金属含有化合物について説明す
る。アルカリ金属としてはリチウム、ナトリウム、カリ
ウム等が、アルカリ土類金属としてはマグネシウム、カ
ルシウム、バリウム等が、又、無機酸塩としては炭酸、
燐酸、ケイ酸などそれぞれの塩が、カルボン酸塩として
はシュウ酸、マロン酸、コハク酸及びステアリン酸、ベ
ヘニン酸の如き高級(C12 〜C32)脂肪酸及び水酸基等の
置換基を有する置換高級脂肪酸の塩等を挙げることがで
きる。好ましくはカルシウム、マグネシウム、リチウム
の水酸化物、炭酸塩、カルボン酸塩、更に好ましくはカ
ルボン酸塩である。特に好ましい金属含有カルボン酸塩
を例示するとステアリン酸カルシウム、12ヒドロキシス
テアリン酸カルシウム、ベヘニン酸カルシウム等が挙げ
られる。これらの化合物(C) は、それぞれ単独で用いて
も良いし、2種以上を組み合わせても良い。本発明にお
ける化合物(C) の配合量は、(A) ポリアセタール樹脂10
0 重量部に対し、0.01〜5重量部、好ましくは0.03〜2
重量部、更に好ましくは0.05〜1重量部の範囲で選ばれ
る。この配合量が0.01重量部未満では熱安定性の改善効
果が十分発揮されないし、5重量部を越えると該化合物
自身が組成物あるいは成形品表面に析出する傾向がでて
くるので好ましくない。
【0007】かかる(C) 成分は、ヒンダードフェノール
系化合物(D) および多価アルコールと脂肪酸からのエス
テル化合物(E) と併用して、繊維状酸化チタン(B) を含
有するポリアセタール樹脂に配合されることにより、ポ
リアセタールの分解を抑え、又、分解発生したホルムア
ルデヒドを捕捉する効果を示すため、成形時の分解ガス
の発生が極力抑えられ、金型付着物を殆ど発生させない
ものと推測される。
【0008】次に本発明において使用されるヒンダード
フェノール系化合物(D) としては、2,2'−メチレンビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,6 −ヘ
キサンジオール−ビス〔3−(3,5 −ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ペンタエ
リスリチルテトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、トリエチレ
ングリコール−ビス−〔3−(3−t−ブチル−5−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,
3,5 −トリメチル−2,4,6 −トリス(3,5 −ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−ベンジル)ベンゼン、n−オク
タデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3',5' −ジ−t−
ブチルフェノール)プロピオネート、4,4'−ブチリデン
−ビス−(6−t−ブチル−3−メチル−フェノー
ル)、ジステアリル−3,5 −ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジルホスホネート、2−t−ブチル−6−
(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジ
ル)−4−メチルフェニルアクリレート、N,N'−ヘキサ
メチレンビス(3,5 −ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−ヒドロシンナマミド)の少なくとも1種または2種以
上を使用することができる。これらの中でも1,6 −ヘキ
サンジオール−ビス〔3−(3,5 −ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ペンタエリ
スリチルテトラキス〔3−(3,5 −ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、トリエチレ
ングリコール−ビス−〔3−(3−t−ブチル−5−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、N,
N'−ヘキサメチレンビス(3,5 −ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)は特に好ましい物質
である。本発明において添加配合されるヒンダードフェ
ノール系化合物(D) の量は、(A) ポリアセタール樹脂10
0 重量部に対し、0.01〜5重量部、好ましくは0.1 〜3
重量部である。(D) 成分の添加量が、過小の場合は充分
なる効果が得られず、また過大の場合には、熱安定性の
効果が飽和に達し、むしろ浸出し等が生じ好ましくな
い。
【0009】次に、本発明において使用されるエステル
化合物(E) とは12〜32の炭素原子を有する少なくとも1
種の飽和または不飽和脂肪酸とグリセロール、ジグリセ
ロール、ペンタエリトリット、ソルビタン、エチレング
リコール等の多価アルコールとから誘導されたものであ
る。脂肪酸エステル化合物を調製するのに使う脂肪酸と
してはラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペン
タデシル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ノナデシル
酸、ベヘニン酸及びかかる成分を含有してなる天然に存
在する脂肪酸又はそれらの混合物である。これらの脂肪
酸エステル化合物の内、好ましくはパルミチン酸、ステ
アリン酸及びベヘニン酸から選ばれた脂肪酸とグリセロ
ール又はソルビタンから選ばれた多価アルコールとから
誘導された脂肪酸エステルである。好ましい脂肪酸エス
テル化合物を例示するとグリセリンモノステアレート、
グリセリンジステアレート、グリセリンモノベヘネー
ト、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノベヘ
ネートが挙げられる。本発明組成物における化合物(E)
の配合量は、(A) ポリアセタール樹脂に対し、0.01〜5
重量部、好ましくは0.1 〜2重量部である。添加量が少
ない場合、改善効果に乏しく、過大の場合は安定剤浸出
しが多いため好ましくない。
【0010】又、本発明組成物には更にその目的に応じ
て、所望の特性を付与するため従来公知の添加物、例え
ば滑剤、核剤、離型剤、帯電防止剤その他の界面活性
剤、あるいは顔料等を添加することができる。本発明組
成物の調製は、従来の樹脂組成物調製法として、一般に
用いられる公知の方法により容易に調製される。本発明
の樹脂組成物は、射出成形等の一般の成形法による各種
成形品に加工される。特に小型あるいは薄肉の精密部品
として使用される成形品、腕時計部品、プリンター部
品、卓上電子計算機部品等に好適に用いられる。
【0011】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例1〜9、比較例1〜6 ポリアセタール樹脂〔ポリプラスチックス(株)製、商
品名「ジュラコン・M270 」〕に、表面処理の施された
繊維状酸化チタンおよび各種添加剤を表1、2に示すよ
うな配合比で押出混練し、ペレット状の組成物を調製し
た。次いでこのペレット状の組成物から射出成形機を用
いて試験片を成形し、以下に示す強度を測定した。この
際、射出されたストランドの状態から発泡の有無を評価
した。その他、以下に示す評価を行った。比較のため、
酸化チタンに代えチタン酸カリウムを用いた組成物、表
面処理していない繊維状酸化チタンを配合した組成物、
および(C) 成分の化合物、(D) ヒンダードフェノール、
(E) 脂肪酸エステルの何れかを配合しない組成物を調製
し、評価した。結果を表1、2に示す。尚、表面処理の
施された繊維状酸化チタンは以下の手順で調製したもの
である。 ・実施例1、4〜9で使用した繊維状酸化チタン(平均
繊維径0.1 μm ) 繊維状酸化チタン(石原産業(株)製、FTL−200
(比較例6で使用した無処理酸化チタン))の100 重量
部に対して、エタノールに溶解したN−(2−アミノエ
チル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(表面
処理剤B1)が1重量部となるように噴霧し、ヘンシェル
ミキサーを用いて撹拌混合した後、真空乾燥機にて1時
間乾燥した。 ・実施例2で使用した繊維状酸化チタン(平均繊維径0.
2 μm ) 石原産業(株)から入手した平均繊維径0.2 μm 、平均
繊維長12μm の繊維状酸化チタン100 重量部に対して、
エタノールに溶解したN−(2−アミノエチル)−3−
アミノプロピルトリメトキシシラン(表面処理剤B1)が
1重量部となるように噴霧し、ヘンシェルミキサーを用
いて撹拌混合した後、真空乾燥機にて1時間乾燥した。 ・実施例3で使用した繊維状酸化チタン(平均繊維径0.
1 μm ) 前記繊維状酸化チタン(石原産業(株)製、FTL−2
00)の100 重量部に対して、エタノールに溶解した3
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(表面処理
剤B2)が1重量部となるように噴霧し、ヘンシェルミキ
サーを用いて撹拌混合した後、真空乾燥機にて1時間乾
燥した。 尚、測定・評価方法は次の通りである。引張強度及び剪断強度 試験片を温度23℃、湿度50%の条件下に48時間放置し、
その雰囲気下で試験機(オリエンテック社製・テンシロ
ン)と特定の治具を用いて、ASTM−D638(引張)とASTM
−D732−85に準じて測定した。溶融時の発生ガス量 上記のペレット8g をメルトインデクサー内に、200 ℃
で5分間溶融滞留させた後、荷重をかけて流出させ、発
生するホルムアルデヒドを捕集して定量し、単位重量当
たりの樹脂に対する発生するホルムアルデヒドの重量
(ppm)として表した。連続成形試験 射出成形機;東芝IS30EPN(東芝機械プラスチッ
クエンジニアリング(株)製) シリンダー温度; 200 ℃ 射出圧力 ; 750kg/cm2 射出時間 ; 4秒 冷却時間 ; 3秒 金型温度 ; 30℃ 上記成形条件にて、特定形状の成形品の連続成形(24時
間)実施後、金型表面の付着物の量を目視観察にて5段
階で評価した。 A・・・付着物が殆ど認められない B・・・付着物が僅かに認められる C・・・付着物が少し認められる D・・・付着物が多く認められる E・・・付着物が極めて多量に認められる
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】表中の記号は次のものを示す。 B. 表面処理剤 B1:N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルト
リメトキシシラン B2:3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン C. 成分(C) C1:メラミン C2:ステアリン酸カルシウム D. ヒンダードフェノール系化合物 D1:ペンタエリスリチル−テトラキス−〔3−(3,5 −
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕 D2:トリエチレングリコール−ビス−〔3−(3−t−
ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕 E. 脂肪酸エステル化合物 E1:グリセリンモノステアレート E2:ソルビタンモノステアレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/13 C08K 5/13 5/3492 5/3492 7/08 7/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) ポリアセタール樹脂100 重量部に対
    し、 (B) 表面処理の施された繊維状酸化チタン1〜70重量部 (C) 窒素含有化合物、アルカリ金属またはアルカリ土類
    金属の水酸化物、無機酸塩もしくはカルボン酸塩よりな
    る金属含有化合物から選ばれた1種または2種以上の化
    合物0.01〜5重量部 (D) ヒンダードフェノール系化合物0.01〜5重量部 (E) 多価アルコールと脂肪酸からのエステル化合物0.01
    〜5重量部 を配合してなるポリアセタール樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 繊維状酸化チタン(B) が、平均繊維径0.
    02〜0.6 μm 、平均繊維長1〜20μm であり、アスペク
    ト比が10以上であることを特徴とする請求項1記載のポ
    リセタール樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 エステル化合物(E) が、グリセリンモノ
    ステアレート、グリセリンジステアレート、グリセリン
    モノベヘネート、ソルビタンモノステアレート又はソル
    ビタンモノベヘネートであることを特徴とする請求項1
    又は2記載のポリセタール樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項記載のポリセ
    タール樹脂組成物を成形してなる小型あるいは薄肉の精
    密部品として使用される成形品。
  5. 【請求項5】 小型あるいは薄肉の精密部品が腕時計部
    品、プリンター部品、卓上電子計算機部品である請求項
    4記載の成形品。
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