JP3167136U - 昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペースで、簡易且つ安価に設置することが可能な昇降装置を提供する。【解決手段】昇降装置1は、基台11と、基台11から上方に突設される支柱14と、支柱14に昇降自在に支持される昇降体16と、昇降板16を昇降させる駆動装置19とを有する移動式簡易リフト10と、昇降体16に載置固定される基板21と、基板から上方に突設され少なくとも2方向から人の乗降が可能な立設部材22とを設ける。さらに、立設部材22の上端に固定される天部材とを有する内側部材20と、内側部材20を上方から覆うことが可能な有底略円筒形状を有し、その側壁部材33に人の出入りが可能な扉部材34が設けられると共に、天部材により下方から回動自在に支持される外側部材30と、を備えている。【選択図】図1

Description

本考案は、昇降装置に係り、特に、2階建以上の住宅等の建物に設置される、人が乗降可能な昇降装置に関する。
近年、一般住宅等では、2階建以上の建物を建築する傾向があり、これに伴い、身体の不自由な人や高齢者等を上下階へ昇降させるため、このような建物への昇降装置(以下、「家庭用エレベータ」と称す)の設置の需要が高まってきている。
このような家庭用エレベータとしては、ワイヤで吊り下げたカゴをモータ等により巻上げるワイヤ式のものや、カゴを下部から油圧によって押し上げる油圧式のものが広く一般に知られている(特許文献1参照)。
特開平02−276777号公報
ここで、特許文献1に記載のような従来の家庭用エレベータを設置する建物には、その所定位置に、複数回に跨って上下に連通するエレベータシャフトを設ける必要があるうえ、構造上、カゴ等の重量物を設置してもこれに耐える強度が要求される。
一般に、上記のような、建物にエレベータシャフトを構築する工事や、建物の強度を確保するための工事は、大掛かりであり、多くの労力と費用を必要とするものである。このため、上記のような需要に反して、家庭用エレベータの設置が困難であるといった問題が生じていた。
また、仮に、上記従来の家庭用エレベータを建物に設置したとしても、エレベータシャフト等の構造物によって、建物内の居住空間が占有されてしまい、居住性が低下するといった問題もある。
また、特許文献1に記載のような従来の家庭用エレベータでは、建物の各階の出入口(家庭用エレベータへの乗降口)を同じ方向に設定しなければならず、各階の居住空間のレイアウトを著しく制限してしまうといった問題も生じる。
上述したような諸問題は、既存の建物に家庭用エレベータを設置する場合、より深刻な問題となる。
本考案は、上記不都合を解決するためになされたものであり、その目的は、省スペースで、簡易且つ安価に設置することが可能な昇降装置を提供することにある。
前記課題は、本考案に係る車両の前部構造によれば、基台と、該基台から上方に突設される支柱と、該支柱に昇降自在に支持される昇降板と、該昇降板を昇降させる駆動装置とを有するリフトと、前記昇降板に載置固定される基板と、該基板から上方に突出し少なくとも2方向から人の乗降が可能なように設けられる立設部材と、該立設部材の上端に固定される天部材とを有する内側部材と、該内側部材を上方から覆うことが可能な有底略円筒形状を有し、その側壁に人の出入りが可能な出入口が設けられると共に、前記天部材により下方から回動自在に支持される外側部材と、を備えることにより解決される。
以上のように、上記構成では、建物にエレベータシャフト等を構築する必要がなく、また、これに伴う居住空間の占有といった問題も確実に低減することが可能なため、省スペースで、簡易且つ安価に建物に設置することができる。
また、上記構成では、リフトを構成する昇降板には、人の乗降を少なくとも2方向から可能(使用者の欲する殆どの方向から乗降することが可能)なように設けられた内側部材が載置固定されており、また、この内側部材には、人の出入りが可能な出入口が設けられた外側部材が上方から覆うように回動自在に設けられている。すなわち、上記構成による昇降装置では、外側部材を回動させることにより、少なくとも2方向のうちから選択した任意の方向から、人を内側部材に対して乗降させることができるため、各階の居住空間のレイアウトを、昇降装置の出入口方向を考慮することなく、自由に行うことが可能となる。
このとき、前記基台には、前記リフトを水平移動させることが可能な車輪が複数設けられていると好適である。
このように構成すれば、リフトを建物に設置する際、容易に移動させることが可能なため、上記構成による昇降装置の設置作業を容易に行うことが可能となる。
なお、現行の労働安全衛生法によれば、簡易リフトとは、「荷のみを運搬することを目的とするエレベータで、カゴの面積が1m以下またはその天井の高さが1.2m以下のものをいう。」とされている。このような理由から、現状、簡易リフトを用いて、本考案を構成することはできないが、上記構成のような、車輪が設けられたリフト(以下、「移動式簡易リフト」と称す)であれば、上記簡易リフトには該当しないため、この移動式簡易リフトを用いて、本考案を構成することが可能である。
また、前記内側部材は、前記天部材から上方に突設される軸部を有し、前記外側部材は、前記軸部により軸支されていると好適である。
このように構成すれば、極めて簡単な構成で、内側部材に対して外側部材を回動自在に支持させることが可能となる。
以上のように、本考案に係る昇降装置によれば、省スペースで、簡易且つ安価に建物に設置することのできると共に、各階の居住空間のレイアウトの自由度を確実に向上させることが可能となる
本実施形態に係る昇降装置を建物に設置した状態を示す斜視図である。 昇降装置の斜視図である。 内側部材を斜め下方から視た状態の斜視図である。 外側部材を斜め上方から視た状態の斜視図である。 外側部材を内側部材に組み付けた状態を示す斜視図であり、(a)は出入口が正面を向いている状態を示し、(b)は出入口が右側を向いている状態を示す図である。
以下、本考案の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る昇降装置を建物に設置した状態を示す斜視図、図2は昇降装置の斜視図、図3は内側部材を斜め下方から視た状態の斜視図、図4は外側部材を斜め上方から視た状態の斜視図、図5は外側部材を内側部材に組み付けた状態を示す斜視図であり、(a)は出入口が正面を向いている状態を示し、(b)は出入口が右側を向いている状態を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る昇降装置1は、移動式簡易リフト10と、内側部材20と、外側部材30とを備えている。なお、上記移動式簡易リフト10と、内側部材20と、外側部材30とが、それぞれ実用新案登録請求の範囲に記載のリフトと、内側部材と、外側部材とに該当する。
図1及び図2に示すように、移動式簡易リフト10は、複数の角パイプ部材を溶接等により略円の字状に組み付けて構成される基台11と、基台11の後端中央部に立設される角パイプ状の支柱14と、支柱14に沿って昇降自在に取り付けられる昇降体16と、支柱14の上端側に配置されるモータ等の駆動装置19とを備えている。なお、上記基台11と、支柱14と、駆動装置19とが、それぞれ実用新案登録請求の範囲に記載の基台と、支柱と、駆動装置とに該当する。
基台11は、左右両側に位置する角パイプ部材をそれぞれ貫通するように設けられる、複数(本実施形態では、前後方向に2箇所)の軸部11aを有し、これら軸部11aには、それぞれ車輪12が回動自在に軸支されている。この車輪12により、移動式簡易リフト10を、建物Bの床等において、容易に水平移動させることが可能となっている。なお、この車輪12が実用新案登録請求の範囲に記載の車輪に該当する。
また、この基台11には、後方側の角パイプ部材の上面中央部から上方へ突出し、支柱14を上方から挿入可能な断面略矩形形状を有する支柱支持部材13が設けられている。
このように形成された基台11は、その所定位置に形成された複数のボルト挿通孔(図示省略)にアンカーボルト40を挿入して締め付けることにより、建物Bの床等に対して固定されるようになっている。
支柱14は、その後壁の左右中央部に、上下方向に沿ってスリット14aが形成されていると共に、その上端部及び下端部のそれぞれには、回動自在に軸支されたスプロケット60が内設されている。また、このスプロケット60間には、チェーン61が巻き付けられており、このチェーン61の所定箇所には、後述する支柱支持部18の連結部(図示省略)を介して、昇降体16が連結されている。
また、上側のスプロケット60には、上記駆動装置19が接続されており、後述する操作ボタン50の操作による駆動装置19の駆動により、チェーン61が上下方向に移動し、これに伴って、昇降体16が、支柱14に沿って昇降することが可能となっている。なお、本実施形態では、チェーン61が切断された際、昇降体16が降下しないように、チェーン61に、ストッパ等の安全機構が設けられている。
支柱14は、支柱支持部材13に上方から挿入して、ボルト43により締結固定することにより、基台11に対して固定されるようになっている。なお、本実施形態では、移動式簡易リフト10をチェーン式としたが、これに限られず、ワイヤ等を用いたロープ式やギア等を用いたギア式とすることも可能である。
昇降体16は、断面略L字状に形成された昇降体本体部17と、支柱14に対して昇降自在に取り付けられる支柱支持部18とを備えている。
昇降体本体部17は、鋼板製の部材からなり、内側部材20を載置することが可能な略板状の昇降板17aと、昇降板17aの後端部から曲折し上方へ向かって延びる側壁板17bとを備えている。なお、上記昇降板17aが実用新案登録請求の範囲に記載の昇降板に該当する。
昇降板17aには、その所定位置に、後述する内側部材20の基板21を固定するためのボルト挿通孔17cが複数(本実施形態では3箇所)形成されている。
支柱支持部18は、略箱状に形成され、側壁板17bの後面に対してボルト等により固定されるようになっている。この支柱支持部18には、例えば、支柱14を上下方向から挿通可能な開口部18bが形成されており、昇降体16は、この開口部18bを、支柱14に挿通すると共に、支柱支持部18の所定箇所に形成された連結部(図示省略)を介してチェーン61と連結することにより、支柱14に対して昇降自在に支持されるようになっている。
ここで、このように構成された移動式簡易リフト10の建物への設置について説明する。
本実施形態における建物Bは、例えば、下階F1及び上階F2を有する2階建ての住宅であり、上階F2の所定位置には、昇降体16が貫通可能な略矩形状の開口部Oが形成されている。
開口部Oの真下に位置する下階F1は、開口部Oの前側を除く周囲三方向が壁等により囲われている。また、開口部Oの真上に位置する上階F2は、開口部Oの図中左側を除く周囲三方向に、例えば、この開口部Oからの人Hの転落を防止するための柵fが設けられていると共に、開口部Oの図中左側の周囲一方向に、扉dが公知のヒンジ機構を介して柵fに回動自在に支持されている。
この建物Bへの移動式簡易リフト10の設置は、先ず、開口部Oの真下に位置する下階F1の床等に対して、基台11をアンカーボルト40により固定する。次に、基台11の支柱支持部材13に対して、支柱14を、開口部Oを貫通させた状態で上方から挿入し、ボルト等により締め付けることにより、基台11に固定する。この際、支柱14は、その上端部を、例えば、鋼製の棒部材等の転倒防止部材Sを介して上階F2の躯体等に対して固定することが望ましい。そして、この支柱14に、昇降体16の支柱支持部18に形成された開口部18bを上方から挿入し、連結部(図示省略)とチェーンとをスリット14aを介して接続することにより、昇降体16が支柱14に対して昇降自在に取り付けられるようになっている。
このようにして、移動式簡易リフト10が建物Bに取り付けられた状態では、人H(図5参照)が移動式簡易リフト10に対して、下階F1では図中前側の乗降口X1から、上階F2では図中左側の乗降口X2からのみそれぞれ乗降することが可能となっている。なお、本実施形態では、移動式簡易リフト10を2階建ての建物Bに設置したが、3階建て以上の建物に設置することも可能である。また、本実施形態では、移動式簡易リフト10を、上階F2に開口部Oが形成された建物Bに適用したが、このような建物に限られず、例えば、吹き抜けのある建物にも適用することが可能である。
次に、内側部材20について図3に基づいて説明する。
図3に示すように、内側部材20は、移動式簡易リフト10の昇降板17aに載置される略円形状の基板21と、基板21に立設される複数(本実施形態では3個)の立設部材22と、立設部材22の上端部同士を接続する天部材23とを備えている。なお、上記基板21と、立設部材22と、天部材23とが、それぞれ実用新案登録請求の範囲に記載の基板と、立設部材と、天部材とに該当する。
基板21は、例えば、6mmの板厚を有する鋼板製(SS400)の部材からなり、人H(図5参照)一人が余裕をもって立つことが可能な大きさに形成されている。この基板21は、その所定位置に、昇降体本体部17の昇降板17aに取り付けるための複数(本実施形態では3箇所)のボルト挿通孔21bを有している。
基板21は、ボルト挿通孔21b及び昇降板17aに形成されたボルト挿通孔17cにボルト等を挿通して締め込むことにより、昇降体16に対して取り付けられるようになっている。
また、基板21の外周端部には、略同一の間隔をあけて、立設部材22の下端部を挿入することが可能な形状を有する立設部材取付部21aが溶接等により複数(本実施形態では3個)取り付けられている。この立設部材取付部21aの所定位置には、それぞれボルト41と螺合可能な内ねじが形成された孔部(図示省略)が形成されている。
複数の立設部材22は、例えば、27、2mmの鋼製のパイプ部材からなり、略L字状に形成されている。この立設部材22は、その下端部を立設部材取付部21aに差し込んだ状態で、立設部材取付部21aの孔部にボルト41を螺合して締め込むことにより、基板21に対して固定されるようになっている。
複数の立設部材22のうち一本の立設部材22には、その所定位置に、操作ボタン50及び駆動装置19間を接続するケーブル51が、挿通可能な開口部22aが形成されている。このケーブル51が接続された操作ボタン50は、ケーブル51を開口部22aに貫通させた状態で、この開口部22aを覆うように、立設部材22に対してボルト等により固定されるようになっている。
ここで、操作ボタン50について説明すると、操作ボタン50には、「上」「下」「停止」等のスイッチが複数設けられており、例えば、「上」又は「下」のスイッチを押圧操作することにより、移動式簡易リフト10のモータ等の駆動装置が駆動して、移動式簡易リフト10自体を支柱14に沿って上方又は下方へ移動させることが可能となっている。また、移動式簡易リフト10が上方又は下方へ移動しているときに、「停止」スイッチを押圧操作することにより、移動式簡易リフト10のモータ等の駆動装置の駆動が停止して、移動式簡易リフト10の上方又は下方への移動を停止させることが可能となっている。
天部材23は、鋼板製(例えば、SS400)の部材からなり、略円形状に形成された上壁部23aと、上壁部23aと略同一形状を有し、上壁部23aの下方に対向配置される底壁部23bと、上壁部23aの外周端部及び底壁部23bの外周端部同士を連結する側壁部23cとを備えている。このように構成された天部材23は、各部材(上壁部23a、底壁部23b及び側壁部23c)同士を溶接等することにより、断面中空形状に形成されている。
上壁部23aは、その中央部に略円形状の孔部(図示省略)を有し、この孔部を覆う位置に、パイプ状の軸部24が溶接等により固定されている。上壁部23aに対して軸部24が固定された状態では、ケーブル51が、軸部24及び天部材23の孔部を貫通して配線することが可能になっている。なお、上記軸部24が実用新案登録請求の範囲に記載の軸部に該当する。
本実施形態において、ケーブル51は、移動式簡易リフト10、内側部材20及び外側部材30をそれぞれ組み付けた状態で、立設部材22の内部、天部材23の孔部及び軸部24の内部を介して、駆動装置19と操作ボタン50との間で配線されるようになっている。
側壁部23cは、その所定位置に立設部材22の上端部が挿入可能な立設部材挿入用孔部(図示省略)が複数(本実施形態では3個)形成されている。
底壁部23bの所定位置には、ボルト42と螺合可能な内ねじが形成された孔部(図示省略)が設けられている。立設部材22は、側壁部23cの立設部材挿入用孔部に差し込んだ状態で、底壁部23bの孔部にボルト42を螺合して締め込むことにより、天部材23に対して固定されるようになっている。
なお、本実施形態では、パイプ状の3本の立設部材22を、基板21に立設させたが、立設部材22の本数は、これ以上であってもよい。また、内側部材20を、立設部材22のようなパイプ状の部材を用いることなく、例えば、後述する外側部材30と同様に、略円筒形状に形成すると共に、この側壁に人が出入りすることが可能な出入口を複数設けることにより構成することも可能である。
次に、外側部材30について図4及び図5に基づいて説明する。
図4及び図5に示すように、外側部材30は、有底略円筒形状を有し、内側部材20の基板21の外径寸法よりも大きな外径寸法を有する略円形状の上壁部材31と、上壁部材31の外径寸法と略同一の外径寸法を有する略リング状のリング部材32と、上壁部材31及びリング部材32のそれぞれの外周縁部の一部(本実施形態では上壁部材31及びリング部材32の外周寸法の2/3から4/5の範囲)同士を連結する側壁部材33と、側壁部材33の側端部間に開閉自在に設けられる扉部材34とを備えている。また、このように形成された外側部材30は、内側部材20を上方から覆うことが可能な形状に形成され、後述する上壁部材31に形成された軸挿通孔36を、内側部材20の軸部24に上方から挿通することにより、内側部材20に対して回動自在に支持されるようになっている。なお、上記側壁部材33と、扉部材34とが、それぞれ実用新案登録請求の範囲に記載の側壁と、出入口とに該当する。
上壁部材31は、例えば、4.5mmの板厚を有する鋼板製(SS400)の部材からなり、その中央部に内側部材20の軸部24が貫通可能な軸挿通孔36が形成されている。また、上壁部材31は、その外周縁部に、その内周方向で且つ上方へ突出する鍔部35が設けられている。
この鍔部35を設けることにより、駆動装置19と操作ボタン50とを接続するケーブル51は、移動式簡易リフト10が上方へ移動する際、上壁部材31の上面と鍔部35とにより区画される空間に収納されることが可能となっている。
本実施形態では、側壁部材33及び扉部材34は、パンチングメタル等の部材により、断面略円弧形状に形成されている。これにより、外側部材30全体の軽量化を図ることが可能となっている。
扉部材34は、その一方の側端部が、公知のヒンジ機構を介して側壁部材33の一方の側端部に対して回動自在に取り付けられており、他方の側端部が、側壁部材33の他方の側端部に取り付けられた公知のロック機構を介してロックされるように構成されている。なお、本実施形態では、上記ロック機構にリミットスイッチが設けられており、扉部材34がロック機構によりロックされていない状態では、操作ボタン50を操作しても、駆動装置19が駆動しないように構成されている。
また、扉部材34は、外側部材30が取り付けられた内側部材20の基板21上に、人Hが立った状態において、人Hの胸部、腹部及び膝部の前方に位置するように配置される。なお、本実施形態では、扉部材34を、人Hの胸部、腹部及び膝部の前方に位置するように配置したが、これに加えて、足部の前方にも位置するような扉部材34´とすることも可能である。
次に、このように構成された昇降装置1の動作について、図1及び図5に基づいて説明する。
図1及び図5に示すように、人Hが昇降装置1を利用して、例えば、下階F1から上階F2へ移動するためには、下階F1の図中前側の乗降口X1から、内側部材20及び外側部材30に乗ることとなる。
内側部材20及び外側部材30へは、扉部材34を手前に回動させることにより乗ることができるようになっている。この際、外側部材30の扉部材34が下階F1の乗降口X1に位置していないような場合には、外側部材30を、手動により右又は左方向へ回動させることにより、容易に、扉部材34を乗降口X1に位置させることが可能となっている。
内側部材20及び外側部材30に乗った後、人Hは、扉部材34を側壁部材33のロック機構を介してロックし、操作ボタン50の「上」のスイッチを押圧操作することにより、上方へ移動することが可能となっている。上述したように、本実施形態では、扉部材34を完全にロックしない状態で、操作ボタン50を操作しても昇降体16が移動しないようになっている。なお、本実施形態では、昇降体16が上方へ移動している途中で昇降体16を停止させたいような場合、例えば、緊急停止させたいような場合には、操作ボタン50の「停止」のスイッチを押圧操作することにより、昇降体16の移動を停止させることが可能となっている。
昇降体16が上階F2に到着して、人Hが上階F2に降りる場合、本実施形態では、下階F1の乗降口X1と上階F2の乗降口X2との乗降方向が異なるため、外側部材30の扉部材34を上階F2の乗降口X2に位置させるように、手動により、内側部材20を内側から開方向へ回動させることとなる。人Hは、扉部材34が上階F2の乗降口X2と整合した位置で、扉部材34を外側へ回動させることにより、内側部材20及び外側部材30から降りることが可能となっている。なお、人Hが昇降装置1を利用して、上階F2から下階F1へ移動するための手順は、上記下階F1から上階F2へ移動する場合と同様であるため、説明を省略する。
このように本実施形態に係る昇降装置1によれば、建物にエレベータシャフト等を構築する必要がなく、また、これに伴う居住空間の占有といった問題も確実に低減することが可能なため、省スペースで、簡易且つ安価に建物に設置することができる。
また、本実施形態では、移動式簡易リフト10を構成する昇降体16には、人Hの乗降を少なくとも2方向から可能なように設けられた内側部材20が載置固定されており、また、この内側部材20には、扉部材34を有する外側部材30が上方から覆うように回動自在に設けられている。すなわち、本実施形態による昇降装置1では、外側部材30を手動により回動させることにより、少なくとも2方向のうちから選択した任意の方向から、内側部材20内に人を乗降させることが可能なため、各階の居住空間のレイアウトを、昇降装置の出入口方向を考慮することなく自由に行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る内側部材20は、3本のパイプ状の立設部材22を立設することにより構成されているため、外側部材30を所望の方向に回動させることにより、人Hが、殆どの方向から内側部材20に対して乗降することが可能である。従って、建物によって各階の出入口が異なるような場合であっても、多くの建物に、本実施形態で示した内側部材20及び外側部材30を使用することができるため、汎用性に富み且つ部品の共通化を図ることができる。
本考案に係る昇降装置によれば、省スペースで、簡易且つ安価に設置することができると共に、各階の居住空間のレイアウトの自由度を確実に向上させることが可能なため、様々な2階建以上の建物に利用することができる。
1 昇降装置
10 移動式簡易リフト(リフト)
11 基台
11a 軸部
12 車輪
13 支柱支持部材
14 支柱
14a スリット
16 昇降体
17 昇降体本体部
17a 昇降板
17b 側壁板
17c ボルト挿通孔
18 支柱支持部
18b 開口部
19 駆動装置
20 内側部材
21 基板
21a 立設部材取付部
21b ボルト挿通孔
22 立設部材
22a 開口部
23 天部材
23a 上壁部
23b 底壁部
23c 側壁部
24 軸部
30 外側部材
31 上壁部材
32 リング部材
33 側壁部材(側壁)
34 扉部材(出入口)
34´ 扉部材
35 鍔部
36 軸挿通孔
40 アンカーボルト
41 ボルト
42 ボルト
43 ボルト
50 操作ボタン
51 ケーブル
60 スプロケット
61 チェーン
B 建物
F1 下階
F2 上階
X1 乗降口
X2 乗降口
O 開口部
f 柵
d 扉
S 転倒防止部材
H 人

Claims (3)

  1. 基台と、該基台から上方に突設される支柱と、該支柱に昇降自在に支持される昇降板と、該昇降板を昇降させる駆動装置とを有するリフトと、
    前記昇降板に載置固定される基板と、該基板から上方に突出し少なくとも2方向から人の乗降が可能なように設けられる立設部材と、該立設部材の上端に固定される天部材とを有する内側部材と、
    該内側部材を上方から覆うことが可能な有底略円筒形状を有し、その側壁に人の出入りが可能な出入口が設けられると共に、前記天部材により下方から回動自在に支持される外側部材と、を備えたことを特徴とする昇降装置。
  2. 前記基台には、前記リフトを水平移動させることが可能な車輪が複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
  3. 前記内側部材は、前記天部材から上方に突設される軸部を有し、
    前記外側部材は、前記軸部により軸支されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の昇降装置。
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