JP3167042B2 - 飽和性吸収体を備えた半導体レーザ - Google Patents

飽和性吸収体を備えた半導体レーザ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体材料から構成さ
れており且つ飽和性光吸収体を有するレーザに関する。
かかる吸収体は、吸光度と呼ばれる限定された光エネル
ギ吸収容量を有しており、このような吸光度の電気的制
御が可能である。吸光度は、レーザから放出される光出
力と該レーザに供給される電流の強度との関係を示すグ
ラフにヒステリシスサイクルを生じさせる。該サイクル
の幅が吸光度の関数であり、従って、該サイクルの幅自
体も電気的制御が可能である。かかるサイクルを有する
レーザをときには双安定レーザと呼ぶ。
【0002】
【従来の技術】飽和性吸収体を有する半導体レーザは、
多数の刊行物の対象となっており、光信号処理のために
これらを使用し得る可能性が一般の注目を集めている。
【0003】日本国発行の文書(1984年3月16日
付けのPATENT ABSTRACT OF JAP
ON、vol.8、No.49(E−230)[148
6]及び1983年11月25日付けの日本特許公開第
58202581号(NIPPON DENSHIN
DENWA KOSHA)はこの種の公知レーザを記載
している。該レーザにおいては、光導波路の上方に2つ
の上部電極が連続している。一方の上部電極は、該導波
路の1つのセクションから構成された増幅器を介して供
給電流を注入する。該電流は、導波路が挿入されている
半導体接合を横断する。従って該電流は、反対の導電形
の電荷キャリアを導波路に注入する。その結果として、
増幅器が光発振の増加に必要な増幅を行なう。他方の上
部電極は、導波路の別のセクションから構成された飽和
性吸収体に吸光度制御電流を注入する。この電流は該吸
収体の吸光度を制御する。該吸収体の後に受動導波路が
続いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は特に、−半導
体レーザの吸収体の吸光度を高速制御すること、−かか
る吸光度を弱い電流で制御できるようにすること、−か
かるレーザを容易に製造できるようにすること、の少な
くともいずれかを達成することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】これらの目的を果たすた
めに本発明は、連続する3つのセクションが光増幅器と
飽和性吸収体と受動セクションとを構成している光導波
路を含む半導体レーザであって、吸光度制御電流が前記
吸収体を通るように1つの電極が該受動セクションの少
なくとも一部に延びていることを特徴とする半導体レー
ザを提供する。
【0006】添付図面に基づいて本発明の実施例を以下
に説明する。図示及び記載の素子及び構造が本発明の非
限定例にすぎないことは理解されよう。
【0007】
【実施例】実施例として示す装置は、光信号処理用の正
帰還装置である。該装置は、飽和性吸収体を有する半導
体レーザを含む。まずこのレーザに関して考察し、その
製造に採用できるいくつかの構造を概略的に説明する。
これらの構造は、Lasher文献(G.J.LASH
ER, “Analysis of a propos
ed bistable injection las
er(提案された双方向性注入レーザの解析)”,So
lid−state Electronics, Pe
rgamon press 1964, vol7, p
707)に記載された公知の構造と同様の機能を果た
す。
【0008】これらの構造によれば、レーザは複数の層
から成る積層体を含み、該積層体に対して規定された垂
直方向Zに沿って順次に以下の層、即ち、−半導体チッ
プ4の下面3の下方の下部電極層2と、−前記半導体チ
ップに属し第1の導電形及び屈折率を有する下部閉じ込
め層6と、−前記下部閉じ込め層と結晶質連続性を有す
る半導体材料から少なくとも一部が構成された光導波路
S1、S2、S3を含み、内部で垂直光の閉じ込めが得
られるように前記下部閉じ込め層よりも大きい屈折率を
有する光伝導層8と、−前記半導体チップに属し前記光
導波路と結晶質連続性を有し、第1の導電形の反対の第
2の導電形を有し、前記垂直光の閉じ込めが得られるよ
うに前記光導波路よりも小さい屈折率を有する上部閉じ
込め層10と、−前記半導体チップの上面14に設けら
れた上部電極層12と、を含む。
【0009】光導波路S1、S2、S3は、2つの側部
閉じ込めゾーン16、18間の光伝導層の内部で長手方
向Xに沿って延びている。これらの2つの側部閉じ込め
ゾーン間の導波路に光を閉じ込めることによって横方向
光閉じ込めを行なうように、これらの2つのゾーンの屈
折率は導波路の屈折率よりも小さい値に選択されてい
る。導波路は、長手方向に沿って後方から前方に一連の
セクションを含む。第1セクションは光増幅器S1であ
る。第2セクションは飽和性吸収体S2であり、前記増
幅器と共に能動アセンブリS1、S2を形成している。
この能動アセンブリは、長手方向に沿って送信波長で伝
播する送信光に作用するように選択された能動半導体材
料から成る。この材料は、上部及び下部の2つの閉じ込
め層間を通る電流によって横断され得る。かかる電流の
強度は、上記の2つの閉じ込め層の導電形に対して順方
向で代数的に加算される。増幅器を横断する電流が増幅
閾値を上回る電流密度を有するときは、前記材料は増幅
器内で光を増幅する。従ってこの電流は、供給電流I1
を構成する。吸収体を横断する電流が増幅閾値を下回る
電流密度を有するときは、前記材料は光を吸収体に吸収
する。従ってこの電流は、吸光度制御電流I2を構成す
る。該吸収体は、エネルギ保存期間中に既に吸収して蓄
積した光のエネルギが吸収体の吸光度を下回っている間
だけ、新しい光エネルギを吸収する。該エネルギ保存期
間は、吸収体が新しいエネルギを受容した時刻に先行し
且つ該時刻を含む短い時間である。吸収体の吸光度は制
御電流によって制御される。
【0010】上部電極層は、−前記供給電流I1を増幅
器S1を介して下部電極層2に伝送する局在供給電極E
1と、−前記吸光度制御電流I2を吸収体S2を介して
下部電極層に伝送する局在吸光度制御電極E2とを含
む。
【0011】レーザは更に、−供給電流を供給電極に供
給する供給ソース20と、−吸収制御電流を制御電極E
2に供給する吸光度制御ソース22、23、24とを含
む。
【0012】半導体チップ4が前記送信光を送出する光
発振器を構成するように、光反射手段27、28が能動
アセンブリS1、S2の長手方向の両側に配置されてい
る。図示の実施例では、これらの手段はチップ4の後面
27及び前面28から成る。これらの面は、ファブリ−
ペロー共振器を構成するように部分反射性である。これ
らの面はまた、外部ミラーから成ってもよく、またはチ
ップの内部の分布ブラッグ反射器から成ってもよい。
【0013】供給電極E1及び吸光度制御電極E2は通
常はテープ状に形成され、横断方向Yに沿ったテープの
長さは光導波路S1、S2、S3の幅を上回っている。
前記の供給電流I1と吸収制御電流I2の少なくとも一
部が側部閉じ込めゾーン16、18に流れることを阻止
するために側部電気閉じ込め手段が配備されている。こ
れらの側部電気閉じ込め手段は特に、閉じ込めゾーンに
適した内部組成または内部構造から成る。
【0014】更に、以下に概略的に説明するような有利
な構造の少なくとも幾つかを採用することができ、これ
らの構造は、特に注釈がない限り実施例でも採用されて
いる。
【0015】後述する利点を有するこのような構造の1
つによれば、光導波路S1、S2、S3は、半導体チッ
プ4の内部で吸収体S2の前方に第3セクションを有す
る。第3セクションは、送信光の強度及び伝播速度に実
質的に全く影響を与えないで送信光を伝送するように選
択された受動材料から成る。このセクションは受動セク
ションS3を構成する。
【0016】かかる光導波路は簡単な構造を有してお
り、各セクションが先行セクションと幾何学的連続性を
有している。セクション間の結合は長手方向で行なわれ
る。この導波路はまた、例えば2つのサブ層の積層によ
って形成された複合層から成ってもよい。その場合、吸
収体と受動セクションとの間の結合は、2つの層を互い
に結合する垂直結合でもよい。
【0017】更に、この導波路は、例えば制御された周
波数を有するレーザを形成するためのKONDO文献
(K.KONDO;H.NOBUHARA;S.YAM
AKOSHI、“Giga−bit operatio
n of wavelength conversio
n laser(波長変換レーザのギガビット動
作)”、Paper 13D〜9、Conferenc
e “Photonic Switching 9
0”、12〜14 Avril 1990、KOBE、
Japon)に記載されたような移相セクション及び周
波数整合セクションのような別のセクションを含んでも
よい。
【0018】更に、図示しないいくつかの素子を半導体
チップに集積してもよい。これらの素子の例としては、
特に、吸光度制御ソースに属するホトダイオード、また
はレーザ発振器の共振空胴の外部の付加的光増幅器など
がある。
【0019】受動セクションS3の存在によって可能と
なる別の有利な構造においては、吸光度制御電極E2が
受動セクションの上方の少なくとも一部に延びている。
この構造の場合、該電極の長手方向に沿った寸法は吸収
体の長さを上回る。(その場合にしばしば見られること
であるが)吸収体の長さがこの電極を与えるために容易
に形成できる公知の金属テープの幅よりも小さい値であ
るときは、この構造を用いると電極が形成し易い。この
構造ではまた、電極の幅よりも短い吸収体を製造するこ
とも可能であり、その場合にはレーザが吸光度制御電流
の変化に速やかに応答し得る。
【0020】受動セクションS3の存在によって別の構
造を採用することも可能になる。この別の構造は、チッ
プ4が劈開された前面28を有するのが望ましいときに
有利である。この構造によれば、この前面は受動セクシ
ョンS3の前端に形成される。この構造によれば、チッ
プの前面を通常の劈開処理によって形成し得る。この処
理で形成された面の位置の精度がよくないことは公知で
あるが、このような精度の欠如が受動セクションS3の
存在によって許容される。その理由は、受動セクション
S3が存在するときは、精度の欠如が受動セクションS
3に相当する長さにだけ影響を与えるからである。これ
に反して、受動セクションS3が存在しないときは、精
度の欠如が吸収体に相当する長さに影響を与えるので、
吸光度の制御中にレーザの高速応答が再現的に得られな
い。
【0021】別の有利な構造によれば、増幅器S1と吸
収体S2とが受動セクションS3を介して光素子26に
光結合される。この構造では、チップ4を含む光回路の
製造が容易である。光素子は例えば、光受信器を構成し
且つ吸光度制御ソース22、23、24、26の一部を
成すホトダイオードから成る。
【0022】受動セクションS3の存在は、吸光度制御
電流の一部を逸脱させる欠点がある。このため、別の有
利な構造では、レーザ内で、吸光度制御電極E2から受
動セクションS3を介して下部電極層2に達する軌道の
少なくともいくつかが電流に対する障害を含んでいる。
このような構造によれば、比較的弱い強度の電流を供給
する吸光度制御ソースを使用しても有効な制御を行なう
ことが可能である。その理由は、この電流の比較的大き
い有効部分が吸収体を通るので、有効な制御を行なうた
めには電流の有効部分が十分な強度を有するべきである
という条件が満たされるからである。
【0023】上記のごとき電流に対する障害を設けるた
めには、セクションS3の受動材料の電気抵抗率をセク
ションS1及びS2の能動材料の電気抵抗率を実質的に
上回る値にするとよい。かかる措置は上記構造の実施態
様の1つであり、特に有効な措置である。この措置は実
施例の装置には使用されていない。実施例では、特に容
易に作製できる以下の構造が使用されている。
【0024】この別の有利な構造によれば、電気絶縁チ
ャネルが半導体チップ4の上面14から半導体チップの
内部に形成されている。後部の絶縁チャネルC1は長手
方向で供給電極E1と吸収体S2との間に局在してい
る。前部絶縁チャネルC2は長手方向で制御電極E2の
前縁の近傍に局在しており、電流に対する前記障害を構
成している。
【0025】上記のごとき種々の構造を有するレーザ
は、吸光度制御電流I2のような電気的性質の入力信号
に応答して、ビームP3の形態の送信光を送出する。こ
れに反して、このレーザを含む光信号処理装置は、光学
的性質の入力信号に応答して光を送出する。該入力信号
は、吸光度制御ソースに含まれた光受信器を構成するホ
トダイオード26によって受容された光ビームP1から
成る。該ビームは、ホトダイオードを通り、吸光度制御
電流I2の一部を構成する電流を制御する。従って該ビ
ームは、ビームP3から成る光学的性質の出力信号を制
御する。
【0026】光受信器によって供給される内部電気信号
の強度は極めて小さくてもよい。内部信号の強度が小さ
くてもよいので、装置の製造が容易である。また、逆バ
イアスされた高速pinホトダイオードのような高速応
答受信器26を使用し得る。電流I2が順方向なので、
チップ4を劣化させる危険を生じることなくホトダイオ
ードのかかるバイアスを使用することが可能である。こ
のバイアスは、例えばポテンシャルソース24によって
与えられる。電流I2は、ホトダイオードを流れる電流
と抵抗23を介して別のポテンシャルソース22から供
給されるプレバイアス電流との和から成る。これらの2
つのポテンシャルソース及びこのホトダイオードとが一
緒に吸光度制御ソースを構成する。
【0027】次に、上記の素子についてより詳細に説明
する。
【0028】チップ4を、液相エピタキシによってn形
にドープされたインジウムリン(InP)基板から作製
した。能動素子(セクションS1及びS2)及び受動素
子(セクション3)に使用された材料を以後、1型材料
及び2型材料と呼ぶ。これらの材料は、意図的にはドー
プしない四元合金である。即ち、材料は、インジウム、
ガリウム、ヒ素及びリンから成るIn1-xGaxAsy
1-y型合金であり、基板と格子整合している。材料は、
波長1530nm及び1300nmに夫々対応する禁制
帯を有する。上記の2つの波長のうちの前者の波長が送
信波長を構成する。閉じ込め材料、即ち閉じ込め層を形
成する材料について説明すると、下部閉じ込め層6はn
形ドープされたInP基板から成り、上部閉じ込め層1
0はp形ドープされたInPエピタキシャル層から成
る。エピタキシャル接触層は図示しない。この接触層の
厚みは200nmである。この接触層は、高度にp形ド
ープされた2型の四元接触材料から成る。この接触層は
電極E1及びE2の下方に存在する。
【0029】チップ4は、所謂インジウムリン製造シス
テムで作製した。しかしながら、ガリウムヒ素(GaA
s)製造システムのような任意の半導体材料製造システ
ムを応用して該チップを作製してもよい。また、1型及
び2型の材料を、多数量子井戸(multi−puit
s quantiques)、超格子、またはドープも
しくは非ドープの種々の材料層の積層体を有する構造の
ようなより複雑な構造で置き換えてもよい。1型の材料
が配置された構造が所望の送信波長で光利得を有してお
り、2型の材料が配置された構造が該送信波長にトラン
スペアレントであればよい。
【0030】モノモード導波路を構成するためには、能
動材料及び受動材料の両側を、同じく送信波長にトラン
スペアレントな閉じ込め材料によって包囲しなければな
らない。単位長さあたりの吸収が典型的には50cm-1
未満のときに材料がトランスペアレントであると言え
る。チップ4に作製される種々の素子を以下に説明す
る。
【0031】−増幅器S1及び吸収体S2は、1型の材
料、即ち送信波長で最大光利得を有し、意図的でなく1
17cm-3にn形ドープされた能動材料から形成され
る。
【0032】−受動セクションS3は、2型の材料、即
ち送信波長にトランスペアレントで、波長1300nm
に最大光利得を有し、5×1017cm-3にn形ドープさ
れた受動材料から形成される。
【0033】−上部閉じ込め層10は、1017〜2×1
18cm-3の濃度でp形ドープされたInP型材料から
形成され、典型的には1000nmを上回る厚みを有す
る。
【0034】−下部閉じ込め層6は、1017〜5×10
18cm-3の濃度でn形ドープされたInP型材料から形
成され、1000nmを上回る厚みを有する。
【0035】−吸収体S2は電極E1から非直接的に給
電される。吸収体は送信波長に飽和性吸光度を有してい
る。吸収体の典型的な長さは0.005〜0.025mm
の範囲である。実際に作製された長さは例えば0.01
mmである。
【0036】−電極E1の長手方向に沿った寸法は、典
型的には0.1〜0.6mm、例えば0.4mmである。
【0037】−吸光度制御電極E2は、典型的には、能
動材料から受動材料への移行領域の近傍に(0.01m
m未満離間して)存在し、従って、飽和性吸収体の近傍
に位置している。X方向に沿った寸法は、0.001〜
0.1mmの範囲である。この電極が制御電流I2の値
を直接決定する。この電極をできるだけ狭くすることが
重要であり、実際に作製された寸法は例えば0.085
mmである。
【0038】−セクション間または電極間の抵抗の値を
決定するために、(図示しない)接触材料中及び上部閉
じ込め層10中に絶縁チャネルC1及びC2を設ける。
これらのチャネルは典型的には、幅0.005mmを有
し、且つ接触材料と上部閉じ込め材料の合計厚みの3/
4に等しい深さを有する。
【0039】−供給電極E1と飽和性吸収体S2との間
の電気抵抗は、100〜10000ohmの範囲であ
る。200ohmと1400ohmの値を試験した。
【0040】−吸光度制御電極E2と飽和性吸収体S2
との間の電気抵抗を20ohmの値で試験した。
【0041】図3、図4、図5及び図6は、制御電流I
2の値を夫々0、0.1、0.5及び1mAとしたときの
上記レーザの挙動を示す。これらの図は、送出された光
出力(縦軸)のヒステリシスサイクルを、供給電極E1
を介してレーザに注入された電流の強度(横軸)の関数
として示す。
【0042】注目すべきは、0.1mAという弱い電流
強度のときにも、飽和性吸収体の吸光度を制御できるこ
とである。1mA未満のI2の変化に対してヒステリシ
スサイクルの完全閉鎖が得られる。I2の増加は主とし
て、光送信を生起させる電流I1の値を減少させるが、
消光を生起させる電流I1の値も減少することを認識す
ることが重要である。
【0043】本発明の重要な利点は、双安定半導体レー
ザのヒステリシスサイクルの幅を、典型的には1mA未
満の極めて弱い制御電流によって制御できること、及
び、更に、この制御がレーザの内部にこの電流を受容す
る半導体接合の順バイアスによって行なわれることであ
る。従って、ホトダイオード26のような逆バイアスホ
トダイオードから内部電気信号I2が供給される信号処
理装置をいっそう容易に製造し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザを含む本発明装置の第1の実施例の長手
方向断面図である。
【図2】レーザの光伝導層を通る水平面に沿ったレーザ
の半導体チップの断面図である。
【図3】半導体チップの吸収体に注入される吸収制御電
流の強度が0mAのとき、半導体チップから送出される
光出力の変化を、該チップの増幅器に注入される供給電
流の強度の関数として示すグラフである。
【図4】半導体チップの吸収体に注入される吸収制御電
流の強度が0.1mAのとき、半導体チップから送出さ
れる光出力の変化を、該チップの増幅器に注入される供
給電流の強度の関数として示すグラフである。
【図5】半導体チップの吸収体に注入される吸収制御電
流の強度が0.5mAのとき、半導体チップから送出さ
れる光出力の変化を、該チップの増幅器に注入される供
給電流の強度の関数として示すグラフである。
【図6】半導体チップの吸収体に注入される吸収制御電
流の強度が1mAのとき、半導体チップから送出される
光出力の変化を、該チップの増幅器に注入される供給電
流の強度の関数として示すグラフである。
【符号の説明】
2 下部電極層 4 半導体チップ 6 下部閉じ込め層 8 光伝導層 10 上部閉じ込め層 12 上部電極層 16、18 側部閉じ込めゾーン 20 供給ソース 22、23、24、26 吸光度制御ソース 27、28 光反射手段
フロントページの続き (72)発明者 ドウニ・ルクレルク フランス国、92340・ブール・ラ・レー ヌ、ブルバール・カルノ、26・ビス (72)発明者 ジヤン−ルイ・リーバン フランス国、75012・パリ、リユ・サン テール、6 (72)発明者 デイデイエ・シゴーニユ フランス国、91140・ビルボン・シユー ル・イベツト、レジダンス・レ・ジヨン キーユ・4 (56)参考文献 特開 昭58−202581(JP,A) 特開 平1−181493(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飽和性吸収体を備えた半導体レーザであ
    って、レーザの垂直方向に沿って順次に積層された複数
    の層、即ち、 半導体チップの下面の下方の下部電極層と、 前記半導体チップに属し第1の導電形と屈折率とを有す
    る下部閉じ込め層と、 前記下部閉じ込め層と結晶質連続性を有する半導体材料
    から少なくとも一部が構成され、且つ垂直光の閉じ込め
    をその内部で行なうために前記下部閉じ込め層の屈折率
    を上回る屈折率を有する光導波路を含む光伝導層と、 前記半導体チップに属し、前記光導波路と結晶質連続性
    を有し、第1の導電形とは反対の第2の導電形を有し、
    且つ垂直光の閉じ込めを行なうために前記光導波路の屈
    折率を下回る屈折率を有する上部閉じ込め層と、 前記半導体チップの上面に設けられた上部電極層とを含
    んでおり、 前記光導波路は、長手方向に沿って2つの側部閉じ込め
    ゾーンの間で前記光伝導層内に延びており、前記側部閉
    じ込めゾーンの屈折率は、該2つの側部閉じ込めゾーン
    間の導波路に光を閉じ込めることによって横断方向光閉
    じ込めを行なうように導波路の屈折率よりも小さい値に
    選択されており、該光導波路は、前記長手方向に沿って
    後部から前部に一連のセクションを含んでおり、第1セ
    クションは光増幅器であり、第2セクションは飽和性吸
    収体であって該増幅器と共に能動アセンブリを構成して
    おり、該能動アセンブリは、前記長手方向に沿って送信
    波長で伝播する送信光に作用するように選択された能動
    半導体材料から構成され、該材料は上部及び下部の前記
    2つの閉じ込め層間を通る電流によって横断され得る材
    料であり、該電流の強度がこれらの2つの層の導電形に
    対して順方向で代数計算され、該材料は、該増幅器を横
    断する前記電流が増幅閾値を上回る電流密度を有し従っ
    て供給電流を構成するときには該増幅器内で前記光を増
    幅し、前記吸収体を横断する前記電流が増幅閾値を下回
    る電流密度を有し従って吸光度制御電流を構成するとき
    には光を前記吸収体が吸収し、前記吸収体は、エネルギ
    保存期間中に吸収し蓄積した光のエネルギが該吸収体の
    吸光度を下回る間だけ、新しい光エネルギを吸収し、該
    エネルギ保存期間は、該吸収体が前記新しいエネルギを
    受容した時刻に先行し該時刻を含む短い時間であり、前
    記吸光度が、前記制御電流によって制御され、第3セク
    ションは、送信光の強度及び伝播速度に実質的に作用す
    ることなく前記送信光を伝送するように選択された受動
    材料から成り、第3セクションが受動セクションを構成
    しており、 前記上部電極層が、 前記供給電流を前記増幅器を介して前記下部電極層に伝
    送する局在供給電極と、 前記吸光度制御電流を前記吸収体を介して前記下部電極
    層に伝送する局在吸光度制御電極とを含んでおり、 前記レーザが更に、 前記供給電流を前記供給電極に供給する供給源と、 前記吸光度制御電流を前記吸光度制御電極に供給する吸
    光度制御ソースと、 前記半導体チップによって前記送信光を送出する光送信
    器が構成されるように前記能動アセンブリの両側に配置
    された光反射手段とを含んでおり、 前記吸光度制御電極の少なくとも一部が前記受動セクシ
    ョンの上方に局在することを特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記吸光度制御電極から前記受動セクシ
    ョンを介して前記下部電極層に達する軌道の少なくとも
    いくつかが電流に対する障害を含むことを特徴とする請
    求項1に記載のレーザ。
  3. 【請求項3】 前記受動材料の電気抵抗率が前記能動材
    料の電気抵抗率を実質的に上回ることを特徴とする請求
    項2に記載のレーザ。
  4. 【請求項4】 後部及び前部の電気絶縁チャネルが前記
    半導体チップの上面から該チップの内部に形成されてお
    り、前記後部絶縁チャネルは長手方向に前記供給電極と
    前記吸収体との間に局在しており、前記前部絶縁チャネ
    ルは長手方向で前記吸光度制御電極の前縁の近傍に局在
    することを特徴とする請求項2に記載のレーザ。
  5. 【請求項5】 前記半導体チップが、前記受動セクショ
    ンの前端を形成する劈開された前面を有することを特徴
    とする請求項1に記載のレーザ。
  6. 【請求項6】 前記増幅器及び吸収体が前記受動セクシ
    ョンを介して光素子に光学的に接続されていることを特
    徴とする請求項1に記載のレーザ。
  7. 【請求項7】 前記供給電極及び吸光度制御電極がテー
    プ状の形状を有しており、横断方向に沿ったこれらの電
    極の長さが、前記光導波路の幅を上回る値であり、前記
    供給電流及び前記吸光度制御電流の少なくとも一部が前
    記側部閉じ込めゾーンに流れることを阻止するために、
    側部電気的閉じ込め手段が備えられていることを特徴と
    する請求項1に記載のレーザ。
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