JP3166968U - 回路計用警報器及び警報器付回路計 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成で、回路計に接続するだけで、測定レンジの選択の誤りを確実に検出して誤操作を防止することができ、既存の回路計を有効利用することができ、使用性、汎用性、省資源性に優れる回路計用警報器の提供。【解決手段】少なくとも電圧、電流、抵抗のいずれかを選択的に測定することが可能な回路計に着脱自在に接続される回路計用警報器であって、(a)感度調整用抵抗と、感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部と、感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチと、を有する測定補助回路と、(b)測定補助回路の感度調節用抵抗の一端側と回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部と、(c)測定補助回路の感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部と、を備えている。【選択図】図1
Description
本考案は、既存の回路計に接続して誤操作を防止する回路計用警報器及びその誤操作防止機能を内蔵した警報器付回路計に関するものである。
従来、被測定回路の電圧、電流、抵抗などの測定には回路計(テスタ)が用いられている。特に、電圧、電流、抵抗などを一台で測定できる回路計は、一般にマルチメータと呼ばれ、測定レンジを切り替えるためのファンクション切替スイッチを有している。そして、使用者がロータリスイッチなどのファンクション切替スイッチを操作して測定レンジを切り替えることにより、内蔵された電圧測定回路、電流測定回路、抵抗測定回路などの何れかの回路が選択され、交流および直流の電圧、電流測定を初めとして、抵抗測定や周波数測定などを行なうことができる。ここで、電圧測定回路は被測定回路の所定部位間の電圧を計測する回路であるため、高インピーダンス回路となっており、電流測定回路や抵抗測定回路などは測定のための電力消費を可及的に低減するために低インピーダンス回路となっている。また、抵抗測定回路は被測定回路の抵抗測定部位に測定電流を供給するための抵抗測定用電源を内蔵している。
測定においては、一対のテストリードの一方をコモン端子に接続し、他方のテストリードを電圧入力端子或いは電流入力端子のいずれかに差し込むが、電流測定や抵抗測定の入力回路はインピーダンスが低いため、電流レンジや抵抗レンジを選択し、テストリードを電流入力端子に接続した状態で、誤って被測定回路の電圧を測定した場合には、地絡が発生するという問題点があった。
特に、被測定回路の検査において、各種条件で所定部位の電圧、抵抗を測定する際に、測定レンジを切替えるのを忘れたまま間違った測定を行うことがあり、設備の誤動作、回路計の焼損、短絡による災害などが発生する可能性があるため、様々な事故防止対策が検討されている。
例えば、(特許文献1)には、「電圧乃至抵抗の測定モードを選択する測定レンジと、測定レンジが抵抗を測定するための抵抗レンジになっていることを検出する抵抗レンジ検出手段と、抵抗レンジであることが検出されている場合において、被測定回路に測定用リード線をそれぞれ接触させた状態で測定用リード線間に所定の電圧以上の電圧が印加されている場合には、高インピーダンス要素が測定用リード線間に接続されるように動作するとともに警報手段を動作させて当該状態を告知する電圧検出手段と、抵抗レンジであることが検出されている場合において、電圧検出手段が不動作の場合には被測定回路の抵抗を測定する抵抗測定回路が形成されるように動作するとともに、電圧検出手段を回路から切離す抵抗測定選択手段とを有することを特徴とするテスター。」が開示されている。
特開2008−281371号公報
測定においては、一対のテストリードの一方をコモン端子に接続し、他方のテストリードを電圧入力端子或いは電流入力端子のいずれかに差し込むが、電流測定や抵抗測定の入力回路はインピーダンスが低いため、電流レンジや抵抗レンジを選択し、テストリードを電流入力端子に接続した状態で、誤って被測定回路の電圧を測定した場合には、地絡が発生するという問題点があった。
特に、被測定回路の検査において、各種条件で所定部位の電圧、抵抗を測定する際に、測定レンジを切替えるのを忘れたまま間違った測定を行うことがあり、設備の誤動作、回路計の焼損、短絡による災害などが発生する可能性があるため、様々な事故防止対策が検討されている。
例えば、(特許文献1)には、「電圧乃至抵抗の測定モードを選択する測定レンジと、測定レンジが抵抗を測定するための抵抗レンジになっていることを検出する抵抗レンジ検出手段と、抵抗レンジであることが検出されている場合において、被測定回路に測定用リード線をそれぞれ接触させた状態で測定用リード線間に所定の電圧以上の電圧が印加されている場合には、高インピーダンス要素が測定用リード線間に接続されるように動作するとともに警報手段を動作させて当該状態を告知する電圧検出手段と、抵抗レンジであることが検出されている場合において、電圧検出手段が不動作の場合には被測定回路の抵抗を測定する抵抗測定回路が形成されるように動作するとともに、電圧検出手段を回路から切離す抵抗測定選択手段とを有することを特徴とするテスター。」が開示されている。
しかしながら上記従来の技術は、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)は、新たに回路計(テスタ)を作製しなければならないため、従来の回路計を有効に利用することができず、省資源性に欠けるという課題を有していた。
(2)また、回路計内部に抵抗レンジ検出手段や抵抗測定選択手段などが必要で回路が複雑になり、動作も煩雑で、量産性、動作の安定性に欠けるという課題を有していた。
(1)(特許文献1)は、新たに回路計(テスタ)を作製しなければならないため、従来の回路計を有効に利用することができず、省資源性に欠けるという課題を有していた。
(2)また、回路計内部に抵抗レンジ検出手段や抵抗測定選択手段などが必要で回路が複雑になり、動作も煩雑で、量産性、動作の安定性に欠けるという課題を有していた。
本考案は上記従来の課題を解決するもので、簡素な構成で、回路計に接続するだけで、測定レンジの選択の誤りを確実に検出して誤操作を防止することができ、既存の回路計を有効利用することができ、使用性、汎用性、省資源性に優れる回路計用警報器の提供、及び簡素な回路で、測定レンジの選択の誤りを確実に検出して誤操作を防止することができ、量産性、動作の確実性、安定性に優れる警報器付回路計の提供を目的とする。
上記従来の課題を解決するために本考案の回路計用警報器及び警報器付回路計は、以下の構成を有している。
本考案の請求項1に記載の回路計用警報器は、少なくとも電圧、電流、抵抗のいずれかを選択的に測定することが可能な回路計に着脱自在に接続される回路計用警報器であって、(a)感度調整用抵抗と、前記感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部と、前記感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチと、を有する測定補助回路と、(b)前記測定補助回路の前記感度調節用抵抗の一端側と前記回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部と、(c)前記測定補助回路の前記感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)測定補助回路の感度調節用抵抗の一端側と回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部と、測定補助回路の感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部を有することにより、コモン端子接続部を回路計のコモン端子に接続し、コモン側測定端子部を被測定回路の測定部位に電気的に接続して電圧測定を行う時に、電圧が感度調節用抵抗に印加されるので、回路計内部の回路に高電圧が印加されることがなく、回路計の焼損などを防止でき、安全性に優れる。
(2)測定補助回路が、感度調整用抵抗と、感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部を有するので、電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で、被測定回路の電圧を測定しようとした時に、警報を発して、使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができ、地絡の発生、設備の誤動作、回路計の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができ、安全性、測定の信頼性に優れる。
(3)測定補助回路が、感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチを有するので、電圧測定時に正しい電圧レンジが選択され、警報を発しない時には、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡し、被測定回路の電圧を回路計の電圧測定回路に印加して電圧測定を行うことができ、操作性、動作の確実性に優れる。
(4)測定補助回路の感度調節用抵抗の一端側と回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部を有するので、既存の回路計に簡便に接続することができ、接続作業性、着脱作業性に優れる。
(5)測定補助回路の感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部を有するので、被測定回路の測定部位の電圧、電流、抵抗などを簡便に測定することができ、使用性に優れる。
本考案の請求項1に記載の回路計用警報器は、少なくとも電圧、電流、抵抗のいずれかを選択的に測定することが可能な回路計に着脱自在に接続される回路計用警報器であって、(a)感度調整用抵抗と、前記感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部と、前記感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチと、を有する測定補助回路と、(b)前記測定補助回路の前記感度調節用抵抗の一端側と前記回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部と、(c)前記測定補助回路の前記感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)測定補助回路の感度調節用抵抗の一端側と回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部と、測定補助回路の感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部を有することにより、コモン端子接続部を回路計のコモン端子に接続し、コモン側測定端子部を被測定回路の測定部位に電気的に接続して電圧測定を行う時に、電圧が感度調節用抵抗に印加されるので、回路計内部の回路に高電圧が印加されることがなく、回路計の焼損などを防止でき、安全性に優れる。
(2)測定補助回路が、感度調整用抵抗と、感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部を有するので、電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で、被測定回路の電圧を測定しようとした時に、警報を発して、使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができ、地絡の発生、設備の誤動作、回路計の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができ、安全性、測定の信頼性に優れる。
(3)測定補助回路が、感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチを有するので、電圧測定時に正しい電圧レンジが選択され、警報を発しない時には、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡し、被測定回路の電圧を回路計の電圧測定回路に印加して電圧測定を行うことができ、操作性、動作の確実性に優れる。
(4)測定補助回路の感度調節用抵抗の一端側と回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部を有するので、既存の回路計に簡便に接続することができ、接続作業性、着脱作業性に優れる。
(5)測定補助回路の感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部を有するので、被測定回路の測定部位の電圧、電流、抵抗などを簡便に測定することができ、使用性に優れる。
ここで、感度調整用抵抗は、1MΩ〜10MΩ程度の高抵抗とすることが好ましい。これにより、回路計側で、測定レンジとして電流レンジや抵抗レンジなどが選択されている場合は、低インピーダンスの入力回路である電流測定回路や抵抗測定回路と感度調整用抵抗が接続され、高電圧が印加されても、電圧検出部で検出可能で安全な微小電流しか流れることがなく、確実に感度調整用抵抗の両端に発生する電圧を検出して警報を発することができる。また、回路計側で、測定レンジとして電圧レンジなどが選択されている場合は、高インピーダンスの入力回路である電圧測定回路と感度調整用抵抗が接続され、感度調整用抵抗に流れる電流が極めて小さく、電圧検出部で検出される電圧が設定値より小さくなるため、警報を発することがない。
警報部は、使用者に測定レンジの選択の誤りを報知できるものであればよい。音(ブザー)や光(LEDなどの点滅や点灯)などで報知するものが好適に用いられるが、表示部に文字などで表示してもよいし、これらを組合せてもよい。尚、回路計用警報器は、警報部に電力を供給するための電源(電池)を内蔵している。
測定開始スイッチは、使用者が測定開始時に操作することにより、感度調整用抵抗を短絡することができるものであればよい。
コモン端子接続部の形状は、回路計のコモン端子の形状に応じて、適宜、選択することができる。
コモン側測定端子部は、初めからリード線の先端に測定用端子が配設されたものでもよいし、既存のテストリードが着脱可能なジャックなどの接続端子のみを備えたものでもよい。
測定開始スイッチは、使用者が測定開始時に操作することにより、感度調整用抵抗を短絡することができるものであればよい。
コモン端子接続部の形状は、回路計のコモン端子の形状に応じて、適宜、選択することができる。
コモン側測定端子部は、初めからリード線の先端に測定用端子が配設されたものでもよいし、既存のテストリードが着脱可能なジャックなどの接続端子のみを備えたものでもよい。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の回路計用警報器であって、前記測定補助回路の前記電圧検出部及び前記警報部の動作確認を行うためのテストスイッチを備えた構成を有している。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)測定補助回路の電圧検出部及び警報部の動作確認を行うためのテストスイッチを有するので、使用前に電圧検出部及び警報部が正常に動作するかどうかを確認することができ、電圧検出部や警報部の動作不良により、測定レンジの選択の誤りを見落とすことがなく、動作の確実性、信頼性に優れる。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)測定補助回路の電圧検出部及び警報部の動作確認を行うためのテストスイッチを有するので、使用前に電圧検出部及び警報部が正常に動作するかどうかを確認することができ、電圧検出部や警報部の動作不良により、測定レンジの選択の誤りを見落とすことがなく、動作の確実性、信頼性に優れる。
ここで、テストスイッチは、内蔵した電源の電圧を感度調節用抵抗に印加するものである。これにより、回路計用警報器の使用前に、電圧検出部が感度調節用抵抗に印加される電圧を正しく検出できることや電圧を検出した時に警報部が警報を発することを確認することができ、回路が正常に動作することをテストすることができ、信頼性、安全性に優れる。また、内蔵された電源(電池)が消耗していないことも確認することができ、動作の安定性、メンテナンス性に優れる。
本考案の請求項3に記載の警報器付回路計は、少なくとも電圧、電流、抵抗のいずれかを選択的に測定することが可能な警報器付回路計であって、使用者が測定レンジを選択することにより電圧測定、電流測定、抵抗測定のいずれかの入力回路とコモン端子との間に選択的に接続される感度調整用抵抗と、前記感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部と、前記感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチと、を有する測定補助回路を内蔵した構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)電圧測定、電流測定、抵抗測定のいずれかの入力回路とコモン端子との間に接続されるコモン側測定端子部を有することにより、コモン端子にテストリードを接続し、テストリードの測定用端子を被測定回路の測定部位に電気的に接続して電圧測定を行う時に、電圧が感度調節用抵抗に印加されるので、回路計内部の回路に高電圧が印加されることがなく、回路の焼損などを防止でき、安全性に優れる。
(2)測定補助回路が、感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部を有するので、電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で、被測定回路の電圧を測定しようとした時に、警報を発して、使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができ、地絡の発生、設備の誤動作、回路の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができ、安全性、測定の信頼性に優れる。
(3)測定補助回路が、感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチを有するので、電圧測定時に正しい電圧レンジが選択され、警報を発しない時には、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡し、被測定回路の電圧を回路計内部の電圧測定回路に印加して電圧測定を行うことができ、操作性、動作の確実性に優れる。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)電圧測定、電流測定、抵抗測定のいずれかの入力回路とコモン端子との間に接続されるコモン側測定端子部を有することにより、コモン端子にテストリードを接続し、テストリードの測定用端子を被測定回路の測定部位に電気的に接続して電圧測定を行う時に、電圧が感度調節用抵抗に印加されるので、回路計内部の回路に高電圧が印加されることがなく、回路の焼損などを防止でき、安全性に優れる。
(2)測定補助回路が、感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部を有するので、電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で、被測定回路の電圧を測定しようとした時に、警報を発して、使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができ、地絡の発生、設備の誤動作、回路の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができ、安全性、測定の信頼性に優れる。
(3)測定補助回路が、感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチを有するので、電圧測定時に正しい電圧レンジが選択され、警報を発しない時には、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡し、被測定回路の電圧を回路計内部の電圧測定回路に印加して電圧測定を行うことができ、操作性、動作の確実性に優れる。
ここで、この警報器付回路計は、請求項1の回路計用警報器の測定補助回路を回路計本体の内部に内臓したものであり、測定補助回路の構成及び動作などは請求項1と同様なので説明を省略する。
請求項4に記載の考案は、請求項3に記載の警報器付回路計であって、前記測定補助回路の前記電圧検出部及び前記警報部の動作確認を行うためのテストスイッチを備えた構成を有している。
この構成により、請求項3で得られる作用に加え、請求項2と同様の作用が得られる。
ここで、テストスイッチは、請求項2で説明したものと同様なので、説明を省略する。
この構成により、請求項3で得られる作用に加え、請求項2と同様の作用が得られる。
ここで、テストスイッチは、請求項2で説明したものと同様なので、説明を省略する。
以上のように、本考案の回路計用警報器及び警報器付回路計によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の考案によれば、以下のような有利な効果が得られる。
(1)既存の回路計に簡便に接続することができ、回路計で電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で誤って被測定回路の電圧を測定しようとした時には、警報を発して使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができると共に、正しい電圧レンジを選択して被測定回路の電圧を測定しようとした時には、警報を発することがなく、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡して電圧測定を行うことができ、地絡の発生、設備の誤動作、回路計の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができる安全性、測定の信頼性に優れた回路計用警報器を提供することができる。
請求項1に記載の考案によれば、以下のような有利な効果が得られる。
(1)既存の回路計に簡便に接続することができ、回路計で電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で誤って被測定回路の電圧を測定しようとした時には、警報を発して使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができると共に、正しい電圧レンジを選択して被測定回路の電圧を測定しようとした時には、警報を発することがなく、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡して電圧測定を行うことができ、地絡の発生、設備の誤動作、回路計の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができる安全性、測定の信頼性に優れた回路計用警報器を提供することができる。
請求項2に記載の考案によれば、請求項1に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)使用前に電圧検出部及び警報部が正常に動作することを確認することができ、測定レンジの選択の誤りを見落とすことがない動作の確実性、信頼性に優れた回路計用警報器を提供することができる。
(1)使用前に電圧検出部及び警報部が正常に動作することを確認することができ、測定レンジの選択の誤りを見落とすことがない動作の確実性、信頼性に優れた回路計用警報器を提供することができる。
請求項3に記載の考案によれば、以下のような有利な効果が得られる。
(1)電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で誤って被測定回路の電圧を測定しようとした時には、警報を発して使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができると共に、正しい電圧レンジを選択して被測定回路の電圧を測定しようとした時には、警報を発することがなく、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡して電圧測定を行うことができ、地絡の発生、設備の誤動作、内部回路の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができる安全性、測定の信頼性に優れた警報器付回路計を提供することができる。
(1)電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で誤って被測定回路の電圧を測定しようとした時には、警報を発して使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができると共に、正しい電圧レンジを選択して被測定回路の電圧を測定しようとした時には、警報を発することがなく、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡して電圧測定を行うことができ、地絡の発生、設備の誤動作、内部回路の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができる安全性、測定の信頼性に優れた警報器付回路計を提供することができる。
請求項4に記載の考案によれば、請求項2又は3に記載の効果に加えて以下のような有利な効果が得られる。
(1)使用前に電圧検出部及び警報部が正常に動作することを確認することができ、測定レンジの選択の誤りを見落とすことのない動作の確実性、信頼性に優れた警報器付回路計を提供することができる。
(1)使用前に電圧検出部及び警報部が正常に動作することを確認することができ、測定レンジの選択の誤りを見落とすことのない動作の確実性、信頼性に優れた警報器付回路計を提供することができる。
以下、本考案の実施の形態における回路計用警報器及び警報器付回路計について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1における回路計用警報器について説明する。
図1は実施の形態1の回路計用警報器の構成図である。
図1中、1は実施の形態1の回路計用警報器、2は回路計用警報器1の測定補助回路、3は測定補助回路2の1MΩの感度調整用抵抗、4は感度調節用抵抗3に電流が流れた時に発生する電圧を検出する測定補助回路2の電圧検出部、5は電圧検出部4で設定値以上の電圧を検出した時にブザー5a及びLED5bにより警報を発する測定補助回路2の警報部、6は測定補助回路2の警報部5に電力を供給するために内蔵された電池などの電源部、7は電圧検出部4及び警報部5の動作確認を行うための測定補助回路2のテストスイッチ、8は感度調整用抵抗3を短絡する測定補助回路2の測定開始スイッチ、9は測定補助回路2の感度調節用抵抗3の一端側と回路計のコモン端子を電気的に接続する回路計用警報器1のコモン端子接続部、10は測定補助回路2の感度調節用抵抗3の他端側に電気的に接続されテストリードが着脱自在に挿抜されるジャック(接続端子)を備えた回路計用警報器1のコモン側測定端子部、11は回路計の電圧測定端子や電流測定端子に選択的に接続される回路計用警報器1の回路計端子接続部、12は回路計端子接続部11と電気的に接続されテストリードが着脱自在に挿抜されるジャック(接続端子)を備えた回路計用警報器1の測定端子部である。
(実施の形態1)
実施の形態1における回路計用警報器について説明する。
図1は実施の形態1の回路計用警報器の構成図である。
図1中、1は実施の形態1の回路計用警報器、2は回路計用警報器1の測定補助回路、3は測定補助回路2の1MΩの感度調整用抵抗、4は感度調節用抵抗3に電流が流れた時に発生する電圧を検出する測定補助回路2の電圧検出部、5は電圧検出部4で設定値以上の電圧を検出した時にブザー5a及びLED5bにより警報を発する測定補助回路2の警報部、6は測定補助回路2の警報部5に電力を供給するために内蔵された電池などの電源部、7は電圧検出部4及び警報部5の動作確認を行うための測定補助回路2のテストスイッチ、8は感度調整用抵抗3を短絡する測定補助回路2の測定開始スイッチ、9は測定補助回路2の感度調節用抵抗3の一端側と回路計のコモン端子を電気的に接続する回路計用警報器1のコモン端子接続部、10は測定補助回路2の感度調節用抵抗3の他端側に電気的に接続されテストリードが着脱自在に挿抜されるジャック(接続端子)を備えた回路計用警報器1のコモン側測定端子部、11は回路計の電圧測定端子や電流測定端子に選択的に接続される回路計用警報器1の回路計端子接続部、12は回路計端子接続部11と電気的に接続されテストリードが着脱自在に挿抜されるジャック(接続端子)を備えた回路計用警報器1の測定端子部である。
以上のように構成された実施の形態1の回路計用警報器の使用方法について説明する。
図2は、実施の形態1の回路計用警報器の使用状態を示す模式平面図である。
図2中、20は回路計用警報器1が接続されるデジタルマルチメータなどの回路計、21は回路計20の測定レンジを切り替えるためのファンクション切替スイッチ、22は回路計20で測定した測定値などを表示するための表示部、23は回路計20のコモン端子、24は回路計20の電圧端子、25a,25bはレンジの異なる電流端子、30a,30bは一対のテストリード、31はテストリード30a,30bの先端に配設された測定用端子としてのワニ口クリップである。
図2においては、回路計用警報器1のコモン端子接続部9が回路計20のコモン端子23に接続され、回路計用警報器1の回路計端子接続部11が回路計20の電圧端子24に接続されている。また、回路計用警報器1のコモン側測定端子部10にはテストリード30aが接続され、回路計用警報器1の測定端子部12にはテストリード30bが接続されている。
図2は、実施の形態1の回路計用警報器の使用状態を示す模式平面図である。
図2中、20は回路計用警報器1が接続されるデジタルマルチメータなどの回路計、21は回路計20の測定レンジを切り替えるためのファンクション切替スイッチ、22は回路計20で測定した測定値などを表示するための表示部、23は回路計20のコモン端子、24は回路計20の電圧端子、25a,25bはレンジの異なる電流端子、30a,30bは一対のテストリード、31はテストリード30a,30bの先端に配設された測定用端子としてのワニ口クリップである。
図2においては、回路計用警報器1のコモン端子接続部9が回路計20のコモン端子23に接続され、回路計用警報器1の回路計端子接続部11が回路計20の電圧端子24に接続されている。また、回路計用警報器1のコモン側測定端子部10にはテストリード30aが接続され、回路計用警報器1の測定端子部12にはテストリード30bが接続されている。
まず、測定(使用)開始前に、テストスイッチ7を押下して、電圧検出部4及び警報部5の動作確認を行う。
テストスイッチ7を押下することにより、内蔵した電源6から予め設定した設定値以上の電圧が感度調節用抵抗3に印加されるので、電源6が消耗しておらず、電圧検出部4及び警報部5に不良がなければ、ブザー5a及びLED5bにより警報が発せられる。
電圧検出部4及び警報部5が正常に動作していれば、測定(使用)を開始する。
テストスイッチ7を押下することにより、内蔵した電源6から予め設定した設定値以上の電圧が感度調節用抵抗3に印加されるので、電源6が消耗しておらず、電圧検出部4及び警報部5に不良がなければ、ブザー5a及びLED5bにより警報が発せられる。
電圧検出部4及び警報部5が正常に動作していれば、測定(使用)を開始する。
正しい電圧測定では、図2の状態で、回路計20のファンクション切替スイッチ21で電圧レンジが選択されており、テストリード30a,30bのワニ口クリップ31が被測定回路(図示せず)の測定部位に接続されている。電圧レンジなどが選択されることにより、回路計20の内部の高インピーダンスの入力回路である電圧測定回路と、感度調整用抵抗3が接続されるので、感度調整用抵抗3に流れる電流は極めて小さくなる。よって、この状態でテストスイッチ7を押下して電圧検出部4で感度調節用抵抗3の両端に発生する電圧を測定しても、検出される電圧が設定値より小さくなるため、警報部5が警報を発することはない。そこで、正しい測定レンジが選択されていると判断した使用者が、測定開始スイッチ8を押下して感度調整用抵抗3を短絡する(図1参照)と、被測定回路の電圧が回路計20の電圧測定回路に印加され、電圧測定を行うことができる。
回路計20のファンクション切替スイッチ21で電流レンジや抵抗レンジを選択し、回路計用警報器1の回路計端子接続部11を回路計20の電流端子25a,25bのいずれかに接続した状態で、誤って被測定回路の電圧を測定しようとした場合、回路計20の内部の低インピーダンスの入力回路である電流測定回路や抵抗測定回路と、感度調整用抵抗3が接続されているので、テストスイッチ7を押下すると、感度調整用抵抗3には正しい電圧測定時よりも高い電圧、即ち設定値以上の電圧が印加される。その結果、警報部5のブザー5aやLED5bにより、警報が発せられ、使用者に謝った測定レンジが選択されていることを知らせることができる。
尚、このとき感度調整用抵抗3の値が十分に大きいので、安全な微小電流しか流れることがなく、回路の焼損を防止することができる。
尚、このとき感度調整用抵抗3の値が十分に大きいので、安全な微小電流しか流れることがなく、回路の焼損を防止することができる。
本実施の形態では、回路計用警報器1はジャック状のコモン側測定端子部10及び測定端子部12を備えており、既存のテストリード30a,30bを着脱できる構成としたが、コモン側測定端子部及び測定端子部として、初めからリード線の先端に測定用端子が配設された構成としてもよい。
また、コモン端子接続部9及び回路計端子接続部11は、リード線の先端に、回路計20のソケット状のコモン端子23及び電圧端子24に挿抜自在に接続されるジャック状の端子を備えているが、コモン端子接続部9及び回路計端子接続部11の形状は、本実施の形態に限定されるものではなく、回路計20のコモン端子23及び電圧端子24の形状に応じて、適宜、選択することができる。
また、コモン端子接続部9及び回路計端子接続部11は、リード線の先端に、回路計20のソケット状のコモン端子23及び電圧端子24に挿抜自在に接続されるジャック状の端子を備えているが、コモン端子接続部9及び回路計端子接続部11の形状は、本実施の形態に限定されるものではなく、回路計20のコモン端子23及び電圧端子24の形状に応じて、適宜、選択することができる。
以上のように実施の形態1における回路計用警報器は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)測定補助回路の感度調節用抵抗の一端側と回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部と、測定補助回路の感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部を有することにより、コモン端子接続部を回路計のコモン端子に接続し、コモン側測定端子部を被測定回路の測定部位に電気的に接続して電圧測定を行う時に、電圧が感度調節用抵抗に印加されるので、回路計内部の回路に高電圧が印加されることがなく、回路計の焼損などを防止でき、安全性に優れる。
(2)測定補助回路が、感度調整用抵抗と、感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部を有するので、電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で、被測定回路の電圧を測定しようとした時に、警報を発して、使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができ、地絡の発生、設備の誤動作、回路計の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができ、安全性、測定の信頼性に優れる。
(3)測定補助回路が、感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチを有するので、電圧測定時に正しい電圧レンジが選択され、警報を発しない時には、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡し、被測定回路の電圧を回路計の電圧測定回路に印加して電圧測定を行うことができ、操作性、動作の確実性に優れる。
(4)測定補助回路の感度調節用抵抗の一端側と回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部を有するので、既存の回路計に簡便に接続することができ、接続作業性、着脱作業性に優れる。
(5)測定補助回路の感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部を有するので、被測定回路の測定部位の電圧、電流、抵抗などを簡便に測定することができ、使用性に優れる。
(6)測定補助回路の電圧検出部及び警報部の動作確認を行うためのテストスイッチを有するので、使用前に電圧検出部及び警報部が正常に動作するかどうかを確認することができ、電圧検出部や警報部の動作不良により、測定レンジの選択の誤りを見落とすことがなく、動作の確実性、信頼性に優れる。
(1)測定補助回路の感度調節用抵抗の一端側と回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部と、測定補助回路の感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部を有することにより、コモン端子接続部を回路計のコモン端子に接続し、コモン側測定端子部を被測定回路の測定部位に電気的に接続して電圧測定を行う時に、電圧が感度調節用抵抗に印加されるので、回路計内部の回路に高電圧が印加されることがなく、回路計の焼損などを防止でき、安全性に優れる。
(2)測定補助回路が、感度調整用抵抗と、感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部を有するので、電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で、被測定回路の電圧を測定しようとした時に、警報を発して、使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができ、地絡の発生、設備の誤動作、回路計の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができ、安全性、測定の信頼性に優れる。
(3)測定補助回路が、感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチを有するので、電圧測定時に正しい電圧レンジが選択され、警報を発しない時には、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡し、被測定回路の電圧を回路計の電圧測定回路に印加して電圧測定を行うことができ、操作性、動作の確実性に優れる。
(4)測定補助回路の感度調節用抵抗の一端側と回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部を有するので、既存の回路計に簡便に接続することができ、接続作業性、着脱作業性に優れる。
(5)測定補助回路の感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部を有するので、被測定回路の測定部位の電圧、電流、抵抗などを簡便に測定することができ、使用性に優れる。
(6)測定補助回路の電圧検出部及び警報部の動作確認を行うためのテストスイッチを有するので、使用前に電圧検出部及び警報部が正常に動作するかどうかを確認することができ、電圧検出部や警報部の動作不良により、測定レンジの選択の誤りを見落とすことがなく、動作の確実性、信頼性に優れる。
(実施の形態2)
実施の形態2における警報器付回路計について説明する。
実施の形態2の警報器付回路計は、実施の形態1の回路計用警報器1の測定補助回路2(図1参照)をデジタルマルチメータなどの回路計本体に内蔵したものである。
具体的には、使用者が回路計本体の測定レンジを選択した時に、回路計本体に内蔵された電圧測定、電流測定、抵抗測定のいずれかの入力回路と、コモン端子23との間に感度調整用抵抗3が選択的に接続されるように、回路計本体に測定補助回路2が内蔵されている。
回路計本体に測定補助回路2が内蔵されているので、使用者は通常の回路計と同様に、コモン端子23と、電圧端子24又は電流端子25a,25bのいずれかに、一対のテストリード30a,30bを接続し、測定を行うことができる。
尚、実施の形態2の警報器付回路計における測定補助回路2の動作や具体的な測定方法(使用方法)は、実施の形態1の回路計用警報器1を接続した回路計20と同様なので、説明を省略する。
実施の形態2における警報器付回路計について説明する。
実施の形態2の警報器付回路計は、実施の形態1の回路計用警報器1の測定補助回路2(図1参照)をデジタルマルチメータなどの回路計本体に内蔵したものである。
具体的には、使用者が回路計本体の測定レンジを選択した時に、回路計本体に内蔵された電圧測定、電流測定、抵抗測定のいずれかの入力回路と、コモン端子23との間に感度調整用抵抗3が選択的に接続されるように、回路計本体に測定補助回路2が内蔵されている。
回路計本体に測定補助回路2が内蔵されているので、使用者は通常の回路計と同様に、コモン端子23と、電圧端子24又は電流端子25a,25bのいずれかに、一対のテストリード30a,30bを接続し、測定を行うことができる。
尚、実施の形態2の警報器付回路計における測定補助回路2の動作や具体的な測定方法(使用方法)は、実施の形態1の回路計用警報器1を接続した回路計20と同様なので、説明を省略する。
以上のように実施の形態2における警報器付回路計は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)電圧測定、電流測定、抵抗測定のいずれかの入力回路とコモン端子との間に接続されるコモン側測定端子部を有することにより、コモン端子にテストリードを接続し、テストリードの測定用端子を被測定回路の測定部位に電気的に接続して電圧測定を行う時に、電圧が感度調節用抵抗に印加されるので、回路計内部の回路に高電圧が印加されることがなく、回路の焼損などを防止でき、安全性に優れる。
(2)測定補助回路が、感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部を有するので、電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で、被測定回路の電圧を測定しようとした時に、警報を発して、使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができ、地絡の発生、設備の誤動作、回路の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができ、安全性、測定の信頼性に優れる。
(3)測定補助回路が、感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチを有するので、電圧測定時に正しい電圧レンジが選択され、警報を発しない時には、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡し、被測定回路の電圧を回路計内部の電圧測定回路に印加して電圧測定を行うことができ、操作性、動作の確実性に優れる。
(4)測定補助回路の電圧検出部及び警報部の動作確認を行うためのテストスイッチを有するので、使用前に電圧検出部及び警報部が正常に動作するかどうかを確認することができ、電圧検出部や警報部の動作不良により、測定レンジの選択の誤りを見落とすことがなく、動作の確実性、信頼性に優れる。
(1)電圧測定、電流測定、抵抗測定のいずれかの入力回路とコモン端子との間に接続されるコモン側測定端子部を有することにより、コモン端子にテストリードを接続し、テストリードの測定用端子を被測定回路の測定部位に電気的に接続して電圧測定を行う時に、電圧が感度調節用抵抗に印加されるので、回路計内部の回路に高電圧が印加されることがなく、回路の焼損などを防止でき、安全性に優れる。
(2)測定補助回路が、感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部を有するので、電流レンジや抵抗レンジを選択した状態で、被測定回路の電圧を測定しようとした時に、警報を発して、使用者に測定レンジの選択の誤りを知らせて、正しい測定レンジの選択を促すことができ、地絡の発生、設備の誤動作、回路の焼損、短絡による災害の発生等を防止することができ、安全性、測定の信頼性に優れる。
(3)測定補助回路が、感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチを有するので、電圧測定時に正しい電圧レンジが選択され、警報を発しない時には、測定開始スイッチを操作するだけで、直ちに感度調整用抵抗を短絡し、被測定回路の電圧を回路計内部の電圧測定回路に印加して電圧測定を行うことができ、操作性、動作の確実性に優れる。
(4)測定補助回路の電圧検出部及び警報部の動作確認を行うためのテストスイッチを有するので、使用前に電圧検出部及び警報部が正常に動作するかどうかを確認することができ、電圧検出部や警報部の動作不良により、測定レンジの選択の誤りを見落とすことがなく、動作の確実性、信頼性に優れる。
(実施の形態3)
実施の形態3における回路計用警報器について説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図3(a)は実施の形態3の回路計用警報器を示す底面側模式斜視図であり、図3(b)は実施の形態3の回路計用警報器の使用状態を示す模式平面図である。
図3において、実施の形態3における回路計用警報器1aが実施の形態1と異なるのは、ジャック状のコモン端子接続部9a及び回路計端子接続部11aが、回路計用警報器1aの本体に直接、配設されており、リード線を省略している点である。
これにより、回路計用警報器1aを回路計20に直付けすることができ、回路計20専用の回路計用警報器1aとして使用することができる。
実施の形態2の回路計用警報器1aの使用方法は、実施の形態1の回路計用警報器1の使用方法と同様なので、説明を省略する。
以上のように実施の形態2における回路計用警報器は構成されているので、実施の形態1と同様の作用が得られる。
実施の形態3における回路計用警報器について説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図3(a)は実施の形態3の回路計用警報器を示す底面側模式斜視図であり、図3(b)は実施の形態3の回路計用警報器の使用状態を示す模式平面図である。
図3において、実施の形態3における回路計用警報器1aが実施の形態1と異なるのは、ジャック状のコモン端子接続部9a及び回路計端子接続部11aが、回路計用警報器1aの本体に直接、配設されており、リード線を省略している点である。
これにより、回路計用警報器1aを回路計20に直付けすることができ、回路計20専用の回路計用警報器1aとして使用することができる。
実施の形態2の回路計用警報器1aの使用方法は、実施の形態1の回路計用警報器1の使用方法と同様なので、説明を省略する。
以上のように実施の形態2における回路計用警報器は構成されているので、実施の形態1と同様の作用が得られる。
(実施の形態4)
実施の形態4における回路計用警報器について説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図4は実施の形態4の回路計用警報器の使用状態を示す模式平面図である。
図4において、実施の形態4における回路計用警報器1bが実施の形態1と異なるのは、先端にワニ口クリップ31を備えたテストリード30a等が着脱自在に配設されるジャック状のコモン側測定端子部10の代わりに、回路計用警報器1bの本体にプローブ状のコモン側測定端子部10aが配設されている点と、回路計端子接続部11及び測定端子部12を省略し、既存のテストリード30bを直接、回路計20の電圧端子24や電流端子25a,25bに接続するようにした点である。
尚、コモン側測定端子部10aの形状は、適宜、選択することができ、プローブ状のコモン側測定端子部10aの代わりに、リード線の先端にワニ口クリップなどの測定用端子が配設された構成としてもよいし、実施の形態1と同様に、ジャック状のコモン側測定端子部10を設け、既存のテストリード30aなどを着脱できる構成としてもよい。
実施の形態4の回路計用警報器1bの使用方法は、実施の形態1の回路計用警報器1の使用方法と同様なので、説明を省略する。
実施の形態4における回路計用警報器について説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図4は実施の形態4の回路計用警報器の使用状態を示す模式平面図である。
図4において、実施の形態4における回路計用警報器1bが実施の形態1と異なるのは、先端にワニ口クリップ31を備えたテストリード30a等が着脱自在に配設されるジャック状のコモン側測定端子部10の代わりに、回路計用警報器1bの本体にプローブ状のコモン側測定端子部10aが配設されている点と、回路計端子接続部11及び測定端子部12を省略し、既存のテストリード30bを直接、回路計20の電圧端子24や電流端子25a,25bに接続するようにした点である。
尚、コモン側測定端子部10aの形状は、適宜、選択することができ、プローブ状のコモン側測定端子部10aの代わりに、リード線の先端にワニ口クリップなどの測定用端子が配設された構成としてもよいし、実施の形態1と同様に、ジャック状のコモン側測定端子部10を設け、既存のテストリード30aなどを着脱できる構成としてもよい。
実施の形態4の回路計用警報器1bの使用方法は、実施の形態1の回路計用警報器1の使用方法と同様なので、説明を省略する。
以上のように実施の形態4における回路計用警報器は構成されているので、実施の形態1と同様の作用に加え、以下の作用が得られる。
(1)回路計端子接続部11及び測定端子部12を省略することにより、回路計用警報器1bの構造を簡素化して小型化することができ、量産性、取扱い性に優れる。
(1)回路計端子接続部11及び測定端子部12を省略することにより、回路計用警報器1bの構造を簡素化して小型化することができ、量産性、取扱い性に優れる。
本考案は、簡素な構成で、回路計に接続するだけで、測定レンジの選択の誤りを確実に検出して誤操作を防止することができ、既存の回路計を有効利用することができ、使用性、汎用性、省資源性に優れる回路計用警報器の提供、及び簡素な回路で、測定レンジの選択の誤りを確実に検出して誤操作を防止することができ、量産性、動作の確実性、安定性に優れる警報器付回路計の提供を行うことができ、被測定対象となる設備の誤動作、回路計の焼損、短絡による災害などの発生を確実かつ効果的に防ぐことができる。
1,1a,1b 回路計用警報器
2 測定補助回路
3 感度調整用抵抗
4 電圧検出部
5 警報部
5a ブザー
5b LED
6 電源部
7 テストスイッチ
8 測定開始スイッチ
9,9a コモン端子接続部
10,10a コモン側測定端子部
11,11a 回路計端子接続部
12 測定端子部
20 回路計
21 ファンクション切替スイッチ
22 表示部
23 コモン端子
24 電圧端子
25a,25b 電流端子
30a,30b テストリード
31 ワニ口クリップ
2 測定補助回路
3 感度調整用抵抗
4 電圧検出部
5 警報部
5a ブザー
5b LED
6 電源部
7 テストスイッチ
8 測定開始スイッチ
9,9a コモン端子接続部
10,10a コモン側測定端子部
11,11a 回路計端子接続部
12 測定端子部
20 回路計
21 ファンクション切替スイッチ
22 表示部
23 コモン端子
24 電圧端子
25a,25b 電流端子
30a,30b テストリード
31 ワニ口クリップ
Claims (4)
- 少なくとも電圧、電流、抵抗のいずれかを選択的に測定することが可能な回路計に着脱自在に接続される回路計用警報器であって、
(a)感度調整用抵抗と、前記感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部と、前記感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチと、を有する測定補助回路と、
(b)前記測定補助回路の前記感度調節用抵抗の一端側と前記回路計のコモン端子を電気的に接続するコモン端子接続部と、
(c)前記測定補助回路の前記感度調節用抵抗の他端側に電気的に接続されたコモン側測定端子部と、
を備えたことを特徴とする回路計用警報器。 - 前記測定補助回路の前記電圧検出部及び前記警報部の動作確認を行うためのテストスイッチを備えたことを特徴とする請求項1に記載の回路計用警報器。
- 少なくとも電圧、電流、抵抗のいずれかを選択的に測定することが可能な警報器付回路計であって、
使用者が測定レンジを選択することにより電圧測定、電流測定、抵抗測定のいずれかの入力回路とコモン端子との間に選択的に接続される感度調整用抵抗と、前記感度調節用抵抗に電流が流れた時に発生する電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で設定値以上の電圧を検出した時に警報を発する警報部と、前記感度調整用抵抗を短絡する測定開始スイッチと、を有する測定補助回路を内蔵したことを特徴とする警報器付回路計。 - 前記測定補助回路の前記電圧検出部及び前記警報部の動作確認を行うためのテストスイッチを備えたことを特徴とする請求項3に記載の警報器付回路計。
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JP3036705B2 (ja) | 電解コンデンサ逆接続検出装置 |
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