JP3166852U - 扉および/または開閉式調度品の部品用の位置調節可能な改良型完全隠しヒンジ - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒンジを複雑化することなく、簡単かつ正確な調整が可能である構造の位置調整可能な改良型扉および/または開閉式の調度品部品用の完全隠しヒンジを提供する。【解決手段】扉および/または開閉式の調度品部品用の改良型完全隠しヒンジでは、扉又は扉開閉式の調度品部品の開閉運動を可能にする連結具により互いに連結される2つの締結部材1a、1bの一つ1aが、第1調整軸D1に沿って、外部構造17a、18aに対して動くように案内される内部構造19aを有する。この動きは、前記内部構造19a又は前記外部構造17a、18a及び螺旋カップリング要素と係合する調整アクチュエータ5の回転と、螺旋カップリング上または内を摺動する、前記外部構造17a、18a又は前記内部構造19aと係合する固定要素により得られる。【選択図】図8
Description
本考案は、扉および/または開閉式調度品の部品用の3軸調整可能な完全隠しヒンジに関する。
扉(または開閉式調度品部品)自体の反対側の空間へのアクセスを提供するため、扉または開閉式調度品部品が望ましい回転軸の周りを回転できるように、2室を分離する扉(または、調度品の開閉用部品)を各枠(本体)に連結して用いるヒンジには、さまざまな種類がある。
近年では、完全隠しヒンジ、すなわち扉または開閉式調度品部品が閉じているときに、扉または開閉式調度品部品の両側で全体に見えないように隠されているヒンジが、ますます普及しつつある。
一般的には、これらのヒンジは、アームにより互いに連結される2つの締結部材(1つは扉または開閉式調度品部品のたとえば外縁内に収納され、もう1つは枠側に収納される)を有する。このアームは、さまざまな角度で関節接合され、扉または開閉式調度品部品の開閉位置に応じて、2つの限定位置間で相互に締結部材を動かすことができる。閉位置では、これら2つの締結部材は向かい合っていると同時に、連結しているアームは、扉または開閉式調度品部品が閉じられたときに、ヒンジが扉または開閉式調度品部品と各枠との間に完全に隠されるように、締結部材自体に形成される空洞内部に格納されている。
第1の構成においては、関節接合アームは、1要素として形成され、1つの締結部材にヒンジ結合された第1端部と、もう1つの締結部材に形成される滑りガイドでスライド可能な別の端部とを持つ。また、このアームは、端部間で互いにヒンジ結合され、「5点関節接合(five−point articulation)」(2本が固定され、1本は可動である回転ピン3本、ならびにガイド内でスライド可能なピン2本)を形成する。このように制限され、アームの1端部が各締結部材内部でスライド可能であることから、アームは互いに相対的に回転可能であり、ヒンジが完全に収納され視界から隠されている構成において、扉または開閉式調度品部品を開閉させるのに必要となる複雑な回転/並進運動(roto−translational motion)を保証する。
別の構成においては、アームの両端部がヒンジ結合しており、第1端部が一方の締結部材と、第2端部が他方の締結部材と結合している。各アームが共通の端部で互いにヒンジ結合されることになる、少なくとも2つの要素で構成されることから、別の自由度が与えられる。さらに、アームは、一方のアーム要素の両端部間に位置する共通のピンにより互いにヒンジ結合される。この構造は、「7点関節接合(7−point articulation)」(関節接合アーム間およびアームと締結部材間に7本のヒンジピンがあるため)を構成し、アームが互いに相対的に回転でき、(アーム同士とヒンジ部品との制限により)ヒンジが完全に収納され視界から隠されている構成において、扉または開閉式調度品部品を開閉させるのに必要となる複雑な回転/並進運動を保証する。「7点関節接合」は、アーム構造をより複雑化させる必要はあるが、扉または枠内への締結部材の収納には、「5点関節接合」による解決法で滑りガイドに必要とされるのと同じ深さは必要ないという点から、締結部材の厚みを低減することが可能である。
この種のヒンジすべてについて、扉/開閉式調度品部品の組み立て時および組み立て後にどのように位置調整を行うかという問題がある。この問題は、多少複雑ないくつかの方法で解決されてきたが、なかには、少なくとも一方の締結部材を2つの部品に分割して、1つを扉または枠に固定し、他方を固定されている締結部材に対してさまざまに動かせるようにしたものもある。したがって、こうしたさまざまな調整は、締結部材の固定部品と各可動式部品との間でなされ、多少複雑化されたさまざまな方法に区分される。多くの場合、ヒンジ製造に過大なコストをかけたり複雑化させたりすることなく、3空間軸すべてにおける調整の結果を得る(少なくとも近づく)ために、これらのヒンジの構造は、調整方向に向けられている溝またはスロットと、調整可能な部品をスロットまたは溝に沿って手で動かせるように簡単に緩ませることができる位置決めねじとを備える。
しかしながら、これらの装置で行われる調整は、多くの時間と労力を要するうえ、不正確なこともある。
本考案は、ヒンジの複雑化を制限するにもかかわらず、可能な簡単かつ正確な調整が可能である構造の位置調整可能な改良型扉および/または開閉式の調度品部品用の完全隠しヒンジを供給することを目的とする。
本考案の他の目的は、一以上の軸、特に、3つの空間軸を調整する構造を供給することである。
本考案の更なる目的は、締結部材の収納部の厚さという意味での構造の厚みを、必要に応じて制限することを維持できる構造を提供することを目的とする。
したがって、本考案は、添付の独立請求項に記載された構造的・機能的特徴を備える、位置調整可能な改良型扉および/または開閉式の調度品部品用の完全隠しヒンジにより、これらの目的および以下の記載においてより明らかになるその他の目的を達成する。なお、さらなる実施形態については、従属請求項に記載されている。
以下に、添付図面を参照して、本考案をより詳細に説明する。添付図面には、本考案の好適で非限定的な実施形態が図示されている。
図1は、開位置における本考案に係わるヒンジの斜視図である。
図2は、開位置における本考案に係わるヒンジの斜視図である。
図3は、図1および2の開位置におけるヒンジを示す正面図である。
図4は、図3のヒンジをA−A断面から見た断面図である。
図5は、図3のヒンジをB−B断面から見た断面図である。
図6は、図3のヒンジの一部をC−C断面から見た断面図である。
図7は、図3のヒンジの構成部品の一部を示す分解斜視図である。より明瞭に図示するため、その他の部品については省略されている。図7a及び図7bは図7の二箇所の細部を図示している。
図8は、図3と同様に正面図であるが、本考案のヒンジの別の実施形態を示す。
図9は、図8のヒンジをA’−A’断面から見た断面図である。
図10は、図8のヒンジをB’−B’断面から見た断面図である。
図11は、図3の詳細を図示するが、異なるE−E断面を示している。
図12は、図11に示すヒンジのE−E断面からみた断面図である。
図13は、図6の細部を示す拡大図であり、本考案の調整手段の部分をより明瞭に図示している。
図14は、図5の細部を示す拡大図であり、本考案の調整手段の部分を示す。
図15は、図10の細部を示す拡大図であり、本考案の調整手段の部分を示す。
図16は、図9の細部を示す拡大図であり、本考案の調整手段の部分を示す。
図17aは、アルキメディス螺線カーブを示す概略図である。図17bは対数スパイラル曲線を示す概略図である。
図18a及び図18bは本考案に係る調整アクチュエータの他の二つの実施態様とこれに関連する固定要素を図示する。
図面を参照すると、本考案に係る改良型扉および/または開閉式の調度品部品用の位置調整可能な完全隠しヒンジは、第1および第2締結部材1a、1bを有する。締結部材の一方は、扉または開閉式調度品部品に収納され、他方は枠に収納される。第1および第2締結部材1a、1bは、扉または開閉式調度品部品を開閉させる相対運動が可能なように、連結具200により互いに連結されている。
第1及び第2締結部材1a、1bは、それぞれが各面12a;13a;12b;13bに位置する各平面部10a;11a;10b;11bの少なくとも一つを有している。第1締結部材1a内では、少なくとも平面部10a;11aが各平面12a;13aに位置している。第1締結部材1aには、デカルト座標系Xa、Ya、Zaが以下の様に定義される。
第1基準軸Xaは、第1締結部材1aの平面部10a;11aが位置する面12a;13aに垂直であり;
第2基準軸Ya及び第3基準軸Zaは、互いに垂直であり、両者は第1締結部材1aの平面部10a;11aが位置する面12a;13aに平行である。
第1基準軸Xaは、第1締結部材1aの平面部10a;11aが位置する面12a;13aに垂直であり;
第2基準軸Ya及び第3基準軸Zaは、互いに垂直であり、両者は第1締結部材1aの平面部10a;11aが位置する面12a;13aに平行である。
第2締結部材1b内では、少なくとも平面部10b;11bが各面12b;13bに位置する。第2締結部材1bには、デカルト座標系Xb、Yb、Zbが以下の様に定義される。
第4基準軸Xbは、第2締結部材1bの平面部10b;11bが位置する面12b;13bに垂直であり;
第5基準軸Yb及び第6基準軸Zbは、互いに垂直であり、両者は第2締結部材1bの平面部10b;11bが位置する面12b;13bに平行である。
第4基準軸Xbは、第2締結部材1bの平面部10b;11bが位置する面12b;13bに垂直であり;
第5基準軸Yb及び第6基準軸Zbは、互いに垂直であり、両者は第2締結部材1bの平面部10b;11bが位置する面12b;13bに平行である。
扉および/または開閉式の調度品部品の開閉動作においては第1及び第2締結部材1a、1bは相互に動き、これとともに各デカルト座標系Xa、Ya、Za及びXb、Yb、Zbもまた動く。
第3基準軸Zaに沿ったその反対側では、第1締結部材1aが、互いに平行で第3基準軸Zaに平行な各面12a、13aに位置する平坦フランジ部10a、11aを有する。第1締結部材1aの平面部10a;11aは、二つの平坦フランジ部10a、11a及びこれが位置する面12b;13bの一方と一致してもよく、平坦フランジ部が位置する面12b、13bと対応してもよい。図示するように、第1締結部材1aの平面部10a;11aは、平坦フランジ部10a;11aの両者と一致してもよい。またそれが位置する面12a;13aは、各平坦フランジ部10a、11aが互いに平行なだけではなく一致する場合、平坦フランジ部が位置する各対応面12a、13aと一致してもよい。
第1締結部材1aの平坦フランジ部10a、11aは、各扉もしくは開閉式調度品部への、または各枠への第1締結部材1aの固定に使用される。このため、図示したように、それぞれ締め付けネジ用の穴が備えられている。
第6基準軸Zbに沿ったその反対側では、第2締結部材1bが、互いに平行であり第6基準軸Zbに平行な各面12b、13bに位置する、各平坦フランジ部10b、11bを有している。第2締結部材1bの平面部10b;11bは、二つの平坦フランジ部10b、11b及びこれが位置する面12b;13bの一方と一致してもよく、各平坦フランジ部が位置する面12b、13bと対応してもよい。図示するが如く、第1締結部材1aの平面部10b;11bは、平坦フランジ部10b;11bの両者と一致してもよい。またそれが位置する面12b;13bは、各平坦フランジ部10b、11bが互いに平行するだけでなく一致する場合には、平坦フランジ部が位置する各対応面12b、13bと一致してもよい。
第2締結部材1bの平坦フランジ部10b、11bは、各扉もしくは開閉式調度品部への、または各枠への第2締結部材1bの固定に使用される。このため、図示したように、それぞれ締め付けネジ用の穴が備えられている。
添付図面には、2つの座標系Xa、Ya、ZaおよびXb、Yb、Zbで定義される軸が概略的に表示されている。図1および2において、第1及び第2締結部材1a、1bの平坦フランジ部10a、11a;10b、11bが位置する面12a、13a;12b、13bは、破線により概略的に図示されている。さらに、これらの面は、図3、図8および図11の図示面に一致または平行である。また、図4、5、6、9、10、12〜16の図示面に垂直である。
ヒンジに関する「閉位置」および「開位置」という表現は、扉または開閉式調度品部品が、それぞれ閉位置および開位置にあるときのヒンジの構成を示すのに使用される。
ヒンジが閉位置にあるとき、第1締結部材1aの平面部10a;11aの面12a;13aは、第2締結部材1bの平面部10b;11bの面12b;13bに対向する。つまり、第1締結部材1aの平面部10a;11aの面12a;13aは、第2締結部材1bの平面部10b;11bの面12b;13bと角度をなさない。ヒンジが平坦フランジ部を備える場合、したがって、ヒンジが閉位置にあるとき、第1締結部材1aの平坦フランジ部10aの面12a、13aは、対応する第2締結部材1bの平坦フランジ部10b、11bの面12b、13bに対抗する。つまり、第1締結部材1aの平坦フランジ部10a;11aの面12a;13aは、第2締結部材1bの平坦フランジ部10b、11bの面12b;13bと角度をなさない。
ヒンジが閉位置と完全な開位置との間の中間位置にあるとき、第1締結部材1aの平面部10a;11aの面12a;13aが、対応する第2締結部材1bの平面部10b;11bの面12b;13bとなす角度は、ゼロから完全な開位置に対応する所定の最大値までの値を取る。ヒンジが平坦フランジ部を備える場合、したがって、ヒンジが閉位置と完全な開位置との間の中間位置にあるとき、第1締結部材1aの平坦フランジ10a、11aの面12a、13aが、第2締結部材1bの平面部10b、11bの面12b;13bとなす角度は、ゼロから完全な開位置に対応する所定の最大値までの値を取る。
ヒンジが閉位置にあるとき、第1締結部材1a内の空洞部14aおよび第2締結部材1b内の空洞部14bは、閉位置において、連結具200を収容するハウジングを形成するよう組み合う。
第1締結部材1aの空洞部14aと第2締結部材1bの空洞部14bは、それぞれ開口側15a、15b及び最内部側16a、16bを有し、これらは各締結部材1a、1bの内側に向かう第1基準軸Xaまたは第4基準軸Xbに沿ったそれぞれの動きに連続して対面する。
連結具200は、少なくとも、第1及び第2締結部材1a、1bを互いに連結する第1及び第2アーム2、3を有する。
第1アーム2は、第1締結部材1aにヒンジ結合された第1端部22aを持つ。第1アーム2の第1端部22aは、前記第1締結部材1aにヒンジ結合されている。各ヒンジピン24aは、垂直軸Zに平行であり、第2端部23bは第2締結部材1b上に作動可能に結合されている。
第2アーム3は、軸は垂直軸Zに平行である各ヒンジピン34aで第2締結部材1bにヒンジ結合された第1端部32aと、第1締結部材1aと作動可能に係合された第2端部33bを持つ。
第1及び第2アームは、これらの端部22a、23b;32a、33bの間の中間点において互いにヒンジ結合されており、各ヒンジピン4の軸は垂直軸Zと平行である。
垂直軸Zは、第1締結部材1aの平面部10a;11aが位置する面12a;13aと平行である。垂直軸Zは第3基準軸Zaと平行である。垂直軸Zは第6基準軸Zbと平行である。基準軸Zが第3及び第6基準軸Za、Zbの両方に平行な場合、第1締結部材1aの座標系Xa、Ya、Zaと第2締結部材1bの座標系Xb、Yb、Zbは、第3基準軸Zaと第6基準軸Zbの両方に平行な同じ垂直軸Zを共有する。
第2アーム3の第2端部23bは、第2締結部材1b上に形成された摺動案内と係合されてもよく、第2アーム3の第2端部33bは、第1締結部材1a上に形成された摺動案内と係合されてもよい(この解決手段は図示されていない)。この場合において、第1及び第2アーム2、3が適切な形状の場合には、ヒンジは、「5点構造」を持つ(二つのヒンジピン24a、24bが締結部材1a、1bに固定され、一つの可動ピン4は二つのアーム2、3と、二つの締結部材1a及び1b上に形成された摺動案内での動きが可能な、二つのアーム2、3の二つの第2端部23b、33bを共有する)。
第1アーム2の第2端部23bは、第2締結部材1b上でヒンジ結合されてもよく、第2アーム3の第2端部33bは、第1締結部材1a上でヒンジ結合されてもよい(この解決手段は図示されていない)。この場合、アーム2、3の構造は以下のものが好ましい。
第1及び第2アーム2、3はそれぞれ、第1及び第2アーム部20、21;30、31から構成される。第1アーム2の第1アーム部20は、第1アーム2の第1端部22aと一致する第1端部と、第1アーム2の第2アーム部21の第1端部23aにヒンジ結合された第2端部22bを持つ。
第1アーム部2の第2アーム部21の第2端部は、第2締結部材1bにヒンジ結合されており、第1アーム2の第2端部23bと一致する。各ヒンジピン24a、24b、24cの全ての軸は、垂直軸Zと平行である。第2アーム3の第1部分30は、第2アーム3の第1端部32aと一致する第1端部と、第2アーム3の第2部分31の第1端部33aにヒンジ結合された第2端部を持つ。
第2アーム3の第2部分31の第2端部は、第1締結部材1a上でヒンジ結合され、第2アーム3の第2端部33bと一致する。各ヒンジピン34a、34b、34cの軸は垂直軸Zと平行である。第1アーム2の第1部分20及び第2アーム3の第1部分30は、これらの端部22a、22b;32a、32bの中間点で互いにヒンジ結合されており、このためヒンジは、各アームの3つのヒンジピント、両アームを共有する一つのピンによる「7点構造」を有する。
今説明した「7点構造」では、ヒンジが閉位置にあるとき、第2締結部材1bにおける空洞部14bは、第2アーム3の第1部分30及び第2部分31の少なくとも一部だけでなく第1アーム2の第2部分21の少なくとも一部を収容すると同時に、第1締結部材1aにおける空洞部14aは、第1アーム2の第1部分20及び第2部分21の少なくとも一部だけでなく第2アーム3の第2部分31の少なくとも一部を収容する。
一般的に、本考案の特徴を、第1及び第2締結部材間の汎用連結具200を参照しつつ以下に説明する。以下に示す本考案の特徴は、包括的なものであり、特に言及のない限り連結具200の特別な構造として独立に理解されるべきである。
一般的に、この記載は常に二つのアーム2、3の存在を参照して行う。しかしながら、特別な実施例として表現されない限り、ここでの検討は3つ以上のアームが存在する場合にも容易そして直ちに拡張される。
第1及び第2締結部材1a、1bは3つの調整軸(又は方向)にそってヒンジを調整するように構成される。
第1締結部材1aは、外部構造17a、18aと内部構造19aを持つ。外部構造17a、18aは、第1締結部材1aの第1平面部10a;11aを持つ。第1締結部材1aの第1平坦フランジ部10a、11aは、第1締結部材1aの外部構造17a、18a上に位置する。
連結具200の一部分は、第1締結部材1aの内部構造19aに係合している。
第2アームの第1端部22aは、第1締結部材1aの内部構造19aにヒンジ結合される。垂直軸Zと平行な軸を有する各ヒンジピン24aは、第1締結部材1aの内部構造19a上に位置する。
ヒンジが、「7点構造」を有し、上記の如くアーム2、3が各アームに3つのヒンジピンと(両アームが共有する1つのピン)を有する「7点関節接合」を形成する場合、第2アーム3の第2端部33b(第2アーム部分31の第2端部と一致している)は、第1締結部材1aの内部構造19aにヒンジ結合される。各ヒンジピン34cは、第1締結部材1aの内部構造19a上に位置しており、各ヒンジの軸は垂直軸Zと平行である。
ヒンジはまた、第1締結部材1aの外部構造17a、18aに対する第1締結部材1aの内部構造19aの位置調整手段を持つ。第1締結部材1aの内部構造19aは、第1締結部材1aの外部構造17a、18aに対して、第1締結部材1aの第1平面部10a;11aの面12a;13aと平行な第1調整軸D1に沿った動きが案内される。
第1締結部材1aの内部構造19aの第1調整軸D1に沿った外部構造17a、18aに対する可動性と、関連する調整手段の存在は、ヒンジを第1調整軸D1に沿って調整することを可能にする。
第1調整軸D1は、第1締結部材1aの平坦フランジ部10a、11aが位置する面12a、13aと平行である。
第1締結部材1aの外部構造17a、18aは、第1部分17aと第2部分18aを持つ。外部構造17a、18aの第2部分18aは、第1部分17aの内部であり、第1締結部材1aの内部構造19aと第1部分17aの中間である。第2部分18aはまた、第2調整軸D2に沿った第1部分17aに対する動きが案内される。第2調整軸D2は、第1締結部材1aの平面部10a;11aが位置する面12a;13aと平行であり、第1調整軸D1を横断する。
第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18aの第2調整軸D2に沿った第1部分17aに対する動きは、第2調整軸D2に沿った第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第1部分17aに対する第1締結部材1aの内部構造19aの対応する動きを引き起こす。
ヒンジはまた、第1部分17aに対する第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18aの位置調整手段を有する。
第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18aの第2調整軸D2に沿った第1部分に対する可動性と、関連する調整手段の存在は、ヒンジを第2調整軸D2に沿って調整することを可能にする。
第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第1部分17aは、第1締結部材1aの平面部10a;11aを有する。第1締結部材1aの平坦フランジ部10a、11aは、第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第1部分17a上に位置する。
第1調整軸D1と第2調整軸D2は互いに垂直であることが好ましい。
連結具200が、第1締結部材1a及び第2締結部材1bを互いに連結する少なくとも第1アーム2及び第2アーム3を有する本実施形態では、第1調整軸D1は垂直軸Zと平行であるか、または第1水平軸Yと平行であることが好ましい。水平軸Yは、垂直軸に垂直であり、第1締結部材1aの平面部10a;11aが位置する面12a;13aと平行である。
便宜上、第1調整軸D1が垂直軸Zと平行である場合は、第2調整軸D2は第1水平軸Yに平行であり、これに対して第1調整軸D1が第1水平軸Yと平行である場合は、第2調整軸D2は垂直軸Zと平行である。
第1調整軸D1は、第1水平軸Yと平行であることが好ましい。
これが添付の図面に表された実施例であり、本考案の好ましい実施例である。この本考案の好ましい実施例の場合、第1調整軸D1が第1水平軸Yと平行なときは、第2調整軸D2に沿ったヒンジの調整の可能性を提供し、第2調整軸D2は垂直軸Zと平行である。
第1水平軸Yは、第2基準軸Yaに平行である。
図5、図9、図14及び図16では、第1調整軸D1は図示面に対して垂直である。
第2締結部材1bは各外部構造17bと内部構造19bを有する。第2締結部材1bの外部構造17bは、第2締結部材1bの平面部10b;11bを有する。第2締結部材1bの平坦フランジ部10b、11bは、第2締結部材1bの外部構造17b上に位置する。
連結具200の一部は、第2締結部材1bの内部構造19bと係合する。
第2アーム3の第1端部32aは、第2締結部材1bの内部構造19bにヒンジ結合されている。軸が垂直軸Zと平行であるヒンジピン34aは、第2締結部材1bの内部構造19b上に位置しており、第2アーム3の第1端部32aが、第2締結部材1bにヒンジ結合される。
ヒンジが、「7点構造」を有し、上記の如くアーム2、3が各アームに3つのヒンジピンと(両アームが共有する1つのピン)を有する「7点関節接合」を形成する場合、第1アーム2の第2端部23b(第1アーム2の第2部分21の第2端部と一致している)は、第2締結部材1bの内部構造19bにヒンジ結合される。軸が垂直軸Zと平行な各ヒンジピン24cは、第2締結部材1bの内部構造19b上に位置している。
第2締結部材1bの内部構造19bは、第3調整軸D3に沿って、第2締結部材1bの外部構造17bに対して動くように案内される。第3調整軸は、第2締結部材1bの平面部10b;11bが位置する面12b;13bと垂直である。
ヒンジは、第2締結部材1bの外部構造17bに対して、第2締結部材1bの内部構造19bの位置調整手段を有する。
第2締結部材1bの内部構造19bの第3調整軸D3に沿った外部構造17bに対する可動性と、関連する調整手段の存在は、ヒンジを第3調整軸D3に沿って調整することを可能にする。
第3調整軸D3は、第4基準軸Xbと平行である。
連結具200が、第1締結部材1a及び第2締結部材を互いに連結する少なくとも第1アーム2及び第2アーム3を有する本実施形態では、第3調整軸D3は、第2締結部材1bの平面部10b;11bの両面12b;13b及び垂直軸Zと垂直である更なる水平軸Xに、垂直である。更なる水平軸Xは、第4基準軸Xbと平行である。
本考案のヒンジは、第1調整軸D1に沿った位置調整のみを特徴とすることもできる。本考案のヒンジは、第1調整軸D1に沿った位置調整と、第2調整軸D2に沿った位置調整の組合せ、または第3調整軸D3に沿った位置調整の組合せを特徴とすることができる。
本考案のヒンジは、第1調整軸D1に沿った位置調整と、第2調整軸D2と第3調整軸D3に沿った位置調整の両者の組合せを特徴とすることもできる。
第1締結部材1aの内部構造19aは、第1基準軸Xaに垂直で、第3基準軸Zaに沿った空洞部14aの反対側に位置する平坦部190aを持つ。
第1締結部材1aの内部構造19aは、第3基準軸Zaに沿って反対側に、対応する外部構造17a、18a内部に位置する2つの挿入物の形状をとり、さまざまな方法で互いに連結されてもよい(たとえば、関節接合アームにより)。好ましくは、第1締結部材1aの内部構造19aは、ケージの形状をとる。図面、特に図5、9に示すとおり、ケージは、第1及び第3基準軸Xa、Zaを包含する平面に、空洞部14aの開口側15aに面する開口側にC字型の形状を持つ。
平坦部190aは、内部構造19aのC字型形状の開口側の端部である。
第2締結部材1bの内部構造19bは、第4基準軸Xbに垂直で、第6基準軸Zbに沿った収納部14bの反対側に位置する平坦部190bを持つ。
第2締結部材1bの外部構造19bは、第6基準軸Zbに沿って反対側に、対応する外部構造17b内部に位置する2つの挿入物の形状をとり、さまざまな方法で互いに連結されてもよい(たとえば、関節接合アームにより)。好ましくは、第2締結部材1bの内部構造19bはまた、ケージの形状をとる。図面、特に図4に示すとおり、ケージは、第4及び第5基準軸Xb、Zbを包含する平面に、空洞部14bの開口側15bに面する開口側にC字型の形状を持つ。特に平坦フランジ部の形状である平坦部190bは、内部構造19bのC字型形状の開口側の端部であり、基準軸Xbに沿った反対側へ収納部14bから伸張している。
第1及び第2締結部材1a、1bの外部構造17a、18a;17bの一方又は他方(あるいは両者)は、それぞれ第3基準軸Za又は第6基準軸Zbに沿って反対側に位置する2つの挿入物の形状をとり、さまざまな方法で互いに連結されてもよい(たとえば、関節接合アームおよび/または内部構造19a、19bにより)。好ましくは、これらの一又は他方(あるいは両者)は、第1および第3基準軸Xa、Zaまたは第3および第6基準軸Xb、Zbを有する面においてC字型形状を持つケージとされる。
第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第1および第2部分17a、18aは、同様の構造(特に図5およびず9に図示する)とすることもできる。第2部分18aは、第3基準軸Zaに沿った収納部14aの反対側上に特徴づけることもでき、各平坦部180は、第1基準軸Xaに垂直な平坦フランジの形状とするのが好ましい。
特に図5に示すように、第1調整軸D1に沿った第1締結部材1aの内部構造の動きの案内は、例えば、第1締結部材1aの外部構造17a、18aと内部構造19aの間の角柱状のカップリング100またはこれと均等な如何なる手段によって実現されてもよい。第1締結部材1aの外部構造が、その第1および第2部分17a、18aに分割されている場合、角柱状のカップリング100(またはこれと均等な案内手段)は、内部構造19aと第1締結部材1aの外部構造17a、18aの間に作られる。図7は、内部構造上に位置する角柱状のカップリング100を示す(便宜上、同じ参照番号で示している)。図7はまた、第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18a上に形成された、角柱状のカップリング100の嵌合する対応部分を示している(これも同じ参照番号を付している)。
本考案の調整手段の詳細な説明を以下に述べる。
第1調整軸D1に沿った調整については、下記を意図している。
第1調整軸D1に沿った調整については、下記を意図している。
第1締結部材1aの外部構造17a、18aに対する第1締結部材1aの内部構造の位置調整手段は、第1締結部材1a上の第1調整アクチュエータ5を有し、第1調整アクチュエータ5は、第1締結部材1aの内部構造19a又は外部構造17a、18aと係合している。第1調整アクチュエータ5は、第1締結部材1aの平面部10a;11aに位置する面12a;13aに垂直な第1回転軸50の周りを回転可能である。第1締結部材1a上の第1調整アクチュエータ5は、少なくとも一つの各螺旋曲線部52に沿った第1調整軸50を横切る面に延びる各第1延伸カップリング要素51を備える。
第1締結部材1aの第1外部構造17a、18aに対する第1締結部材1aの内部構造19aの位置調整手段は、第1締結部材1a上の第1固定要素6を有し、第1締結部材1aの外部構造17a、18a又は内部構造19aと、第1延伸カップリング要素51と係合する箇所で係合している。この箇所は第1回転軸50が位置しない箇所である。
第1締結部材1aの第1調整アクチュエータ5が第1締結部材1aの内部構造19aと係合する場合、第1締結部材1a上の第1固定要素6は、外部構造17a、18aと係合する。これが添付図面に示す例の配置である。
第1締結部材1aの第1調整アクチュエータ5が第1締結部材1aの外部構造17a、18aと係合する場合、第1締結部材1a上の第1固定要素6は、内部構造19aと係合する。
第1固定要素6と第1延伸カップリング要素51は、第1調整アクチュエータ5の第1回転軸50に対する回転が、第1延伸カップリング要素51に沿った第1固定要素6の対応する動きを規定するように互いに係合し、このため、第1締結部材1aの外部構造17a、18aに対する内部構造19aの対応する動きは、第1調整軸D1に沿ったものとなる。
第1回転軸50は、第1締結部材1aの平面部10a;11aの面12a;13aに垂直であり(このため、第1基準軸Xaに平行である)、第1調整アクチュエータ5は、ヒンジが開位置のときに使用者が容易にアクセス可能に製造することができる。特に、第1調整アクチュエータ5は、工具(例えば、スクリュードライバや六角レンチ)のための穴を有する頭部54を備えることができる。
したがって、第1調整アクチュエータ5は、第1回転軸50に関して非常に簡単にそして精密に動かせることができ、非常に詳細な角度の場合でも、外部構造17a、18aに対する第1調整軸D1に沿った第1締結部材1aの内部構造19aの位置を調整することができる。
既に述べ、また添付図面に示した通り、第1締結部材1a上の第1調整アクチュエータ5は、第1締結部材1aの内部構造19aと係合し、一方で第1締結部材1a上の各第1固定要素6がそれぞれ、第1締結部材1aの外部構造17a、18aと係合するのが好ましい。第1固定要素6は、第1締結部材1aの外部構造17a、18aに固定される(より詳細には、後者が第1および第2部分を持つ場合には、第2部分18aに固定される)。第1調整アクチュエータ5が回転するとき、第1固定要素6を第1延伸カップリング要素51に沿って動かし;第1締結部材1aの外部構造17a、18a(より詳細には、第2部分18aに存在する)の反応は、外部構造17a、18aに対する第1締結部材1aの内部構造を動かす。第1締結部材1aの第1調整アクチュエータ5は、第1固定部材1aの内部構造19aの一平坦部190a上に位置する。
第1締結部材1aの外部構造17a、18aが第1部分17aと第2部分18aとに分割されている場合、第1締結部材1a上の第1固定要素6は、第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18aに係合する。
第1締結部材1a上の第1調整アクチュエータ5の回転は、第1調整軸D1に沿った第1締結部材1aの内部構造19aと外部構造17a、18aの間の相対的位置が突発的な望まれない方法で変更するのを、ヒンジに加えられる少なくとも特定の付加や力の限界で、適度に困難にすることができる。例えば、このような効果は、第1延伸カップリング要素51と第1固定要素6との間の摩擦により得ることができる。安全のためには、一般的に、第1調整軸D1に沿った位置に内部構造19aを係止する方法で、第1締結部材1aの内部構造19aと外部構造17a、18aの間に作用する位置決めネジ64が提供されてもよい。より詳しくは、図8から図10および図15に示す如く、位置決めネジ64は、内部構造19aに設けられた各貫通孔600に挿入される。これらがネジ止めされて、位置決めネジ64が、第1締結部材1aの外部構造17a、18aの部分に対して端部を押圧すると、摩擦によって外部構造を定位置に停止させる。図8および図9に示す実施例では、適切な位置への停止は、第1基準軸Xaに沿った角柱カップリング100の反対の動きによって支援される。第1締結部材1aの外部構造17a、18aが、第1部分17aと第2部分18aとに分割されている場合、位置決めネジ64がネジ止めされている場合、第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18aの部分に対して、端部で押圧する。位置決めネジは単一でもよい。好ましくは、図8に示す如く、少なくとも二つの位置決めネジ64が、第3基準軸Zaに沿った第1締結部材1aの空洞部14aの反対側の二つの各場所にあることが望ましい。位置決めネジ64は、第1締結部材1aの内部構造19aの平面部190aに位置することが好ましい。
第1アクチュエータ5の第1回転軸50に対する正逆方向の回転は、各カップリング要素51に沿った第1固定要素の対応する往復運動を規定し、このため、第1固定要素6と第1回転軸50の対応する動きは、第1調整軸D1に沿って互いに接近離間し、第1調整軸D1に沿った第1締結部材1aの外部構造17a、18aに対する内部構造19aの動きと往復運動に順に対応する。
好ましくは、第1締結部材1a上の第1アクチュエータ5のカップリング要素51が位置する面は、第1回転軸50に垂直である。
有利には、第1締結部材1a上のアクチュエータ5の第1延伸カップリング要素51は、螺旋曲線の基点に対して少なくとも360°の角度を通じた回転に対応する少なくとも一つの螺旋曲線延伸部52の周りに延びている。これは第1調整アクチュエータ5の充分な振幅を可能にし、調整の精度を高める。
好ましくは、第1締結部材1a上の第1アクチュエータ5の第1延伸カップリング要素51は、第1回転軸50が存在しない位置で各固定要素6と結合し、回転軸50と第1延伸カップリング要素51が位置する面の間の交差点に関し、第1締結部材1aの内部構造19aの動きに対応する第1アクチュエータ5の第1回転軸50の回転に沿う第1調整軸D1ついての安定した平行な直線を定義する。
好ましくは、また、第1締結部材1a上のアクチュエータ5の第1回転軸50は、カップリング要素51それ自体が延伸する少なくとも一つの伸張部52に沿った螺旋曲線の基点と一致する場所で、カップリング要素51と交差する。
第1締結部材1a上の第1アクチュエータ5に関するカップリング要素51を延伸する少なくとも一つの伸張部52に沿った螺旋曲線は、対数スパイラル曲線群又はアルキメディス螺線カーブ群から選択される。
図17aを参照すると、アルキメディス螺旋カーブは、螺旋Cからの点Pの距離dの等しい増加が水平軸Oとともに同径ベクトルP−Cにより形成される角度Aの等しい増分に対応する、螺旋Cの中心から離れる点Pにより描写される平面曲線により定義される。螺旋Cの中心からの螺旋の任意の点Pの距離dと、同径ベクトルP−Cおよび水平軸Oとの間の角度Aの半径の値の関係は、d=k*a(kは一定、aは半径Aの角度の値)で表すことができる。
図17bを参照すると、対数スパイラルは、螺旋Cの中心からの任意の点Pの距離dと、螺旋ベクトルP−Cおよび水平軸の間の角度Aの半径の値の関係は、d=EXP(k*a)(kは一定、aは半径Aの角度の値、EXPは指数関数)で表すことができる。
図6、図7、図7bおよび図13そして、図9、図10、図15、図16および図18aを参照すると、本考案の好ましい実施例において、第1締結部材1a上の第1アクチュエータ5は、各第1回転軸50に沿って互いに離間する二つの基部53,53’を有している。関連するカップリング要素51は、これらの基部のうち一つの上に形成され、符号53が付され、これは各回転軸50に沿って基部53から突出する突起530により形成されている。関連する固定要素6は、突起530の各側面で互いに噛み合う一対の歯部60を有する。第1アクチュエータ5の回転中は、カップリング要素51は歯部60間を摺動する。
図18aに示す変形例では、第1締結部材1a上の第1アクチュエータ5は、各第1回転軸に沿って互いに離間した二つの基部53を有している。関連するカップリング要素51は、一つの基部53上に、溝530’により形成されている。第1アクチュエータ5の回転中は、ピン60’が溝530’内を摺動する。
図面に示すごとく、好ましくは、本考案は第1締結部材1a上の第1調整アクチュエータ5以外の、各第1延伸カップリング要素51と各固定要素6、これらは第1調整軸D1に沿って作動する第1調整アクチュエータシステムを意図しており、第1締結部材1aの外部構造17a、18aに関する第1締結部材1aの内部構造19aの位置調整手段は、続いて、第1調整軸D1に沿って作動する第2調整アクチュエータシステムを形成する。第1締結部材1a上の更なる第1調整アクチュエータ5’と、更なる各第1延伸カップリング要素51’および更なる各第1固定要素6’を有利に持つ。第1締結部材1a上の更なる第1調整手段5’、更なる各第1延伸カップリング要素51’および更なる各第1固定要素6’は、それぞれ第1締結部材1a上の第1調整アクチュエータ5,各第1延伸カップリング要素51および各第1固定要素6と同じ方法で互いに結合する。第1および第2調整システムは、全く同様に作動する。
第1および第2調整アクチュエータシステムは、第1調整軸D1を横切る軸に沿った第1締結部材1aの空洞部14aの反対側に位置し、第1締結部材1aの平面部10a、11aと平行である。好ましくは、第1調整軸D1に垂直な軸に沿った第1締結部材1aの空洞部14aの反対側に位置し、第1締結部材1aの平面部10a、11aと平行である。第2調整アクチュエータシステムは、第3基準軸Zaに沿って、第1調整アクチュエータシステムが位置する場所に関する第1締結部材1aの空洞部14aの他の一方側に位置する。両調整アクチュエータシステムの動作で、第1調整軸D1に沿った第1締結部材1aの内部構造19aの釣り合った動きが達成できる。
第1調整アクチュエータシステムと第2調整アクチュエータシステムは、第1締結部材1aの内部構造19aの平坦部190aに位置してもよい。第1調整アクチュエータ5と更なる第1アクチュエータ5’は、第1締結部材1aの内部構造19aの平坦部190aに位置してもよい。
第2調整軸D2に沿う調整については、本考案は以下を持つ。
第1部分17aに関する第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18aの位置調整手段は、第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18a又は第1締結部材1a外部構造17a、18aの第1部分17aに対して、第1締結部材1aの平面部10a;11aが位置する面12a;13aに垂直な第2回転軸80の周りを回転可能な状態で係合する第1締結部材1aの第2調整アクチュエータ8を持つ。第1締結部材1aの第2調整アクチュエータ8は、少なくとも一つの各螺旋曲線伸張部82に沿った第2回転軸80を横切る面の上に延びる各第2延伸カップリング要素81を備える。
第1部分17aに対する第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18aの位置を調整する手段は、第2回転軸80上ではない場所で前記第2延伸カップリング要素81と係合する第1締結部材1a上の第2固定要素9を持ち、第2固定要素9は、第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第1部分17a、または第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18aと、第2調整アクチュエータ8とは排他的に結合される。
第2調整アクチュエータ8が第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18aと結合する場合、各固定要素9が外部構造17a、18aの第1部分17aと結合する。この構造は添付図面に例として図示されている。
第2調整アクチュエータ8が第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第1部分17aと結合する場合、次に各固定要素9が外部構造17a、18aの第2部分18aと結合する。
第2固定要素9と第2延伸カップリング要素81は、第2延伸カップリング要素81に沿った第2固定要素9の動きに対応する動きを決定する第2回転軸80に関する第2調整アクチュエータ8の回転方法により互いに係合しており、したがって、第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第1部分17aに対する外部構造17aの第2部分18aの対応する動きは、第2調整軸D2に沿っており、第1部分17aに対する第1締結部材1aの内部構造19aの動きは、第2調整軸D2に沿ったものである。
第2回転軸80は、第1締結部材1aの平面部10a;11aの面12a,13aに垂直であることから(このため、第1基準軸Xaと平行である)、第2調整アクチュエータ8は、ヒンジが開位置のときに使用者が容易にアクセスできるように製造することができる。特に、第2調整アクチュエータ8は、工具(例えば、スクリュードライバや六角レンチ)のための穴を有する頭部84を備えることができる。
したがって、第2調整アクチュエータ8は、第2回転軸80に関して非常に簡単にそして精密に動かせることができ、非常に精密な角度でも、外部構造17a、18aに対する第2調整軸D2に沿った第1締結部材1aの内部構造19aの位置を調整することができる。
既に述べ、また添付の図面に示した通り、第1締結部材1a上の第2調整アクチュエータ8は、第1締結部材1aの外部構造17a、18aと係合し、一方で第1締結部材1a上の各固定要素9が、第1締結部材1aの外部構造17a、18aと係合するのが好ましい。第2固定要素9は、第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第1部分17aに固定される。第2調整アクチュエータ8が回転するとき、第2固定要素9を第2延伸カップリング要素81に沿って動かし;第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第1部分17aの反応は、第1部分17aに対する外部構造17a、18aの第2部分18aを動かす。第2調整アクチュエータ8は、第1締結部材1aの外部構造17a、18aの一平坦部180a上に位置する。
第2調整アクチュエータ8の回転は、第2調整軸D2に沿った第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18aと第1部分17a間の相対的位置が突発的な望まれない方法で変更するのを、ヒンジに加えられる少なくとも特定の付加や力の限界で、適度に困難にすることができる。例えば、このような効果は、第2延伸カップリング要素81と第2固定要素9との間の摩擦により得ることができる。安全のためには、一般的に、外部構造17a、18aの第2部分18aを係止する方法で、第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18aと第1部分17aの間に作用する更なる位置決めネジ64’が提供されてもよい。より詳しくは、図1から図3および図5、図8および図9に示す如く、更なる位置決めネジ64’は、水平軸Zに沿って延伸された各穴600’に挿入される。更なる位置決めネジ64’が締められると、これらの頭部は第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第2部分18a上で押圧される。図面では、これらの部品は、更なる位置決めネジ64’の頭部で面が隣接するように、延伸孔600’を若干大きくされている。
第2調整アクチュエータ8の第2回転軸についての正逆方向の回転は、各カップリング要素81に沿った第2固定要素9の対応する動きおよび往復運動を規定する。このため、互いに接近離間する第2固定要素9および第2回転軸80の対応する動きは、第2調整軸D2に沿い、続く第1締結部材1aの外部構造17a、18aの第1部分17aに対する外部構造17a、18aの第2部分18aの、動きおよび往復運動は第2調整軸に沿い、このため、第1部分17aに対する第1締結部材1aの内部構造19aの対応する動きと往復運動もまた、第2調整軸D2に沿う。
好ましくは、例として図面に示された実施例を参照すると、第2調整アクチュエータ8のカップリング要素81が位置する面は、第2回転軸80と垂直である。有利には、第2調整アクチュエータ8のカップリング要素81は、螺旋曲線の基点に対して少なくとも360°の角度を通じた回転に対応する少なくとも一つの螺旋曲線延伸部82の周りに延びている。これは第2調整アクチュエータ8の充分な振幅を可能にし、調整の精度を高める。
好ましくは、第2アクチュエータ8のカップリング要素81は、第2回転軸80が存在しない位置で各第2固定要素9と結合し、第2回転軸80と第2延伸カップリング要素81が位置する面の間の交差点とともに、第1締結部材1aの内部構造19aの動きに対応する第2調整アクチュエータ8の第2回転軸80の回転に沿う、第2調整軸D2の安定した平行な直線を定義する。
好ましくは、また、第2回転軸80は、カップリング要素81それ自体が延伸する少なくとも一つの伸張部82に沿った螺旋曲線の基点と一致する場所で、各カップリング要素81の面と交わる。
第2アクチュエータ8に対してカップリング要素81を延伸する少なくとも一つの伸張部82に沿った螺旋曲線は、対数スパイラル曲線群又はアルキメディス螺線カーブ群から選択され、好ましくは、アルキメディス螺旋カーブ群から選択される。螺旋曲線の定義は、上記と図17aおよび図17bにより供給される。
図5および図7そして図14、図16および図18aを参照すると、本考案の好ましい実施例において、第2調整アクチュエータ8は、各第2回転軸80に沿って互いに離間する二つの基部83,83’を有している。関連するカップリング要素81は、これらの基部83、83’のうち一つの上に形成され、一つには符号83が付され、これは第2回転軸80に沿って基部83、83’から突出する突起830により形成されている。関連する第2固定要素9は、突起830の各側面で互いに噛み合う一対の歯部90を有する。第2調整アクチュエータ8の回転中は、カップリング要素81は歯部90間を摺動する。
図18bに示す変形例では、第2延伸カップリング要素81は、基部83、83’のうち一つの上に形成され、符号83が付され、溝830’により形成されている。関連する固定要素9は溝830’に挿入されたピン90’を有する。第2調整アクチュエータ8の回転中は、ピン90’が溝830’内を摺動する。
上記は、下記に示すように簡潔に纏めることができ、また部分的に一般化できる。
第1締結部材1a上のアクチュエータ5、8は、これらのアクチュエータ5、8が一つしかない場合、又は前記第1締結部材1a上に少なくとも一つの前記アクチュエータ5、8がある場合、少なくとも二つのこれらのアクチュエータ5、8がある場合には、前記アクチュエータ5、8自身の前記回転軸50、80に垂直な面に位置する前記カップリング要素51,81を有する。
第1締結部材1a上のアクチュエータ5、8に対してカップリング要素51、81を延伸する少なくとも一つの伸張部52、82に沿った螺旋曲線は、これらのアクチュエータ5、8が一つしかない場合又は前記第1締結部材1a上の少なくとも一つのアクチュエータ5、8に関連されている場合、これらのアクチュエータ5、8が少なくとも二つある場合には、対数スパイラル曲線群又はアルキメディス螺線カーブ群から選択され、好ましくはアルキメディス螺旋カーブ群から選択される。
これらの螺旋曲線は、上記と図17aおよび図17bにより定義される。
第1締結部材1a上のアクチュエータ5、8のカップリング要素51、81は、これらのアクチュエータ5、8が一つしかない場合又は前記第1締結部材1a上に少なくとも一つの前記アクチュエータ5、8がある場合、これらのアクチュエータ5、8が少なくとも二つある場合は、前記スパイラル曲線の基点の周りの少なくとも360°の角度を通る回転に対応する、少なくとも一つのスパイラル曲線伸張部52、82の周りに延伸する。
好ましい実施例においては、第1締結部材1a上の前記アクチュエータ5、8は、これらのアクチュエータ5、8が一つしかない場合又は前記第1締結部材1a上に少なくとも一つの前記アクチュエータ5、8がある場合、これらのアクチュエータ(5、8)が少なくとも二つある場合は、前記回転軸50、80に沿って互いに離間した二つの基部53、53’;83、83’を有する。関連するカップリング要素51、81は、これらの基部53、53’;83、83’(53;83)の符号が付された一つの上に形成され、各回転軸50、80に沿ったこれらの基部53、53’;83、83’のうちの基部(53;83)から突出した突起530、580として形成される。関連する固定要素6、9は、突起530、580の各側部で互いに咬み合う一組の歯部60、90を持つ。前記アクチュエータ5、8の回転中は、カップリング要素51、81が歯部の間を摺動する。
変形例では、第1締結部材1a上のアクチュエータ5、8は、これらのアクチュエータ5、8が一つしかない場合又は前記第1締結部材1a上に少なくとも一つのアクチュエータがある場合、これらのアクチュエータ5、8が少なくとも二つある場合には、各回転軸50、80に沿って互いに離間した二つの基部53、53’;83、83’を有する。関連するカップリング要素51、81は、これらの基部53、53’;83、83’の上に、溝530、830で形成される。関連する固定要素6、9は、溝530’、830’に挿入されるピン60’、90’を持つ。アクチュエータ5、8の回転中は、ピンは溝530’、830’内を摺動する。
前記第1締結部材1a上の前記アクチュエータ5、8の前記カップリング要素51、81は、これらのアクチュエータ5、8が一つしかない場合又は前記第1締結部材1a上の少なくとも一つの前記アクチュエータ5、8の前記カップリング要素51、81がある場合、これらのアクチュエータ5、8が少なくとも二つある場合は、前記各回転軸50、80が位置しない場所で前記各固定要素6、9と結合し、前記各回転軸50、80とカップリング要素51、81が位置する面との間の各交点を、第1締結部材1aの内部構造19aの動きに対応して、その前記回転軸50、80についての前記アクチュエータ5、8の回転に関する前記調整軸D1、D2に対して平行に保たれる直線上に規定する。
第1締結部材1a上のアクチュエータ5、8の回転軸50、80は、これらのアクチュエータ5、8が一つしかない場合又は前記第1締結部材1a上の少なくとも一つの前記アクチュエータ5、8の前記回転軸50、80がある場合、これらのアクチュエータ5、8が少なくとも二つある場合には、前記カップリング要素51、81自体が延伸する少なくとも一つのスパイラル曲線延伸の前記スパイラル曲線の基点と一致する場所で、前記各カップリング要素51、81の面と交差する。
第3調整軸D3に沿う調整については、本考案は下記を意図する。
第2締結部材1bの外部構造17bに対する第2締結部材1bの内部構造19bの位置調整手段は、軸が第3調整軸D3に平行な調整ネジ40を持つ。調整ネジ40の軸は、第4基準軸Xbと平行である。調整ネジ40の軸は、更なる水平軸Xと平行である。調整ネジ40は、そのねじ切りによって、第2締結部材1bの内部構造19bと結合し、位置決めネジがその軸について回転するのを可能としつつ、第3調整軸D3に沿って横切る動きを妨げる方法で頭部と反対側の端部が第2締結部材1bの外部構造17bに固定される。調整ネジ40の軸についての正逆方向の回転は、対応する各外部構造17bに対する第3調整軸D3に沿った第2締結部材1bの内部構造19bの反対側の動きを定義する。
調整ネジ40は、第2締結部材1bの内部構造19bの平坦部190bの一つと結合する。
第2締結部材1bの外部構造17bに対する第2締結部材1bの内部構造19bの位置調整手段は、内部構造19bの他の平坦部190bと結合し、第6基準軸Zaに沿った第2締結部材1bの収納部14bの反対側に位置するもう一つの全く同一な位置調整ネジ40を有する。
本考案には重要な利点がある。
このようなヒンジの構造は、扉/開閉式の調度品部品上での手動による作業をすることなく、一以上の軸を容易にそして比較的精密に調整することができる。全ての調整を安全かつ精密にすることができる。また、ヒンジ上での非常に微妙な調整も可能である。
上述の本考案は、本考案の概念の範囲から逸脱しない限り、改変してもよく、いくつかの方法に適応させてもよい。
また、本考案の全詳細は、他の技術的に同等の要素に置換可能である。
実際には、本考案の実施形態は、必要に応じて、あらゆる材料からあらゆるサイズで製造可能である。
実際には、本考案の実施形態は、必要に応じて、あらゆる材料からあらゆるサイズで製造可能である。
Claims (22)
- 扉および/または開閉式の調度品部品用の位置調節可能な完全隠しヒンジであって、
第1および第2締結部材(1a、1b)を有し、その一方が扉または開閉式調度品部品内に収納され、他方が枠内に収納されて、扉または開閉式機械部が開閉可能になるように互いに相対して動かすことができる連結具(200)により互いに連結されており、
前記第1及び第2締結部材(1a、1b)は、それぞれ各面(12a;13a;12b;13b)に位置する少なくとも一つの各平面部(10a;11a;10b;11b)を有し;
前記ヒンジが閉位置にあるとき、前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a;11a)の前記面(12a;13a)が、前記第2締結部材(1b)の前記平面部(10b;11b)の前記面(12b;13b)に対向しており、すなわち前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a;11a)の前記面(12a;13a)は前記第2締結部材(1b)の前記平面部(10b;11b)の前記面(12b;13b)に対して角度をなさず、前記第1締結部材(1a)内の空洞部(14a)及び前記第2締結部材(1b)内の空洞部(14b)が結合して、前記閉位置において、前記連結具(200)を収容する収容部を形成し;
前記ヒンジが閉位置と完全な開位置との間の中間位置にあるとき、前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a;11a)の前記面(12a;13a)が、前記第2締結部材(1b)の前記平面部(10b;11b)の前記面(12b;13b)となす前記角度は、ゼロから完全な開位置に対応する所定の最大値までの値を取り;
前記第1締結部材(1)は、外部構造(17a、18a)と内部構造(19a)を有し、前記外部構造(17a、18a)は、前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a;11a)を有し、前記連結具(200)の一部は前記第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)に係合しており;
前記ヒンジは、さらに、前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)に対する前記第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)の位置を調整するための手段を有し、前記第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)は、前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a;11a)の前記面(12a;13a)と平行な第1調整軸(D1)に沿って、前記第1締結部材(1a)の前記各外部構造(17a、18a)に対して動くように案内され、前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)に対して前記第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)の位置を調整する手段は、
前記第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)又は前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)に対して、前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a;11a)の前記面(12a;13a)に垂直な第1回転軸(50)の周りを回転可能な状態で係合しており、少なくとも一つのスパイラル曲線伸張部に沿って前記第1回転軸(50)を横切る面の上に延びる第1延伸カップリング要素(51)を備える前記第1締結部材(1a)上の第1調整アクチュエータ(5)と、
前記第1回転軸(50)上でない場所で前記第1延伸カップリング要素(51)と接続するように、第1締結部材(1a)の外部構造(17a、18a)又は内部構造(19a)に前記第1調整アクチュエータ(5)とは排他的に係合される前記第1締結部材(1a)上の第1固定要素(6)と、を有し、
前記第1固定要素(6)と前記第1延伸カップリング要素(51)は、前記第1回転軸(50)についての前記第1調整アクチュエータ(5)の回転が、前記第1延伸カップリング要素(51)に沿った第1固定要素(6)の対応する動き、及びこれによる前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)に対する前記第1調整軸(D1)に沿った前記内部構造(19a)の対応する動き、を規定するように、互いに係合していることを特徴とする扉および/または開閉式の調度品部品用の位置調節可能な完全隠しヒンジ。 - 前記第1回転軸(50)についての正逆方向の前記第1調整アクチュエータ(5)の回転は、前記第1延伸カップリング要素(51)に沿った前記第1固定要素(6)の対応する往復運動、並びにこれによる前記第1調整軸(D1)に沿って互いに接近離間する前記第1固定要素(6)と前記第1回転軸(50)の対応する動き、及び前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)に対する前記第1調整軸(D1)に沿った前記内部構造(19a)の対応する順次の往復運動、を規定することを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
- 前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)は、第1部分と第2部分(17a、18a)とを有し、前記第2部分(18a)は、前記第1部分(17a)の内部と、前記第1部分(17a)と前記第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)との間の中間部とをなし、前記第2部分(18a)は、前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a;11a)が位置する面に平行であって、前記第1調整軸(D1)を横断する第2調整軸(D2)に沿って、前記第1部分(17a)に対する動きを案内され、前記第1部分(17a)は前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a;11a)を有し、
前記第2部分(18a)の前記第2調整軸(D2)に沿った前記第1部分(17a)に対する動きは、また前記第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)の前記第2調整軸(D2)に沿った前記第1部分(17a)に対する相対する動きを誘起し;
前記ヒンジはまた前記第2部分(18a)の前記第1部分(17a)に対する位置を調整する手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジ。 - 前記第1調整軸(D1)及び前記第2調整軸(D2)は互いに垂直である請求項3に記載のヒンジ。
- 前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)の前記第2部分(18a)の前記第1部分(17a)に対する位置を調整する前記手段は、
前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)の前記第2部分(18a)又は前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)の前記第1部分(17a)に対して、前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a;11a)の前記面(12a;13a)に垂直な第2回転軸(80)の周りを回転可能な状態で係合しており、少なくとも一つのスパイラル曲線伸張部に沿って前記第2回転軸(80)を横切る面の上に延びる第2延伸カップリング要素(81)を備える前記第1締結部材(1a)上の第2調整アクチュエータ(8)と;
前記第2回転軸(80)上でない場所で前記第2延伸カップリング要素(81)と接続するように、前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)の前記第1部分(17a)又は前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)の前記第2部分(18a)に前記第2調整アクチュエータ(8)とは排他的に係合される前記第1締結部材(1a)上の第2固定要素(9)とを有し、
前記第2固定要素(9)と前記第2延伸カップリング要素(81)は、前記第2回転軸(80)についての第2調整アクチュエータ(8)の回転が、前記第2延伸カップリング要素(81)に沿った第2固定要素(9)の対応する動き、及びこれによる前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)の前記第1部分(17a)に対する前記第2調整軸(D2)に沿った前記外部構造(17a、18a)の前記第2部分(18a)の動き、及びこれによる前記第1部分(17a)に対する前記第2調整軸(D2)に沿った前記第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)の対応する動きを規定するように、互いに係合していることを特徴とする請求項3または4に記載のヒンジ。 - 前記第2回転軸(80)についての正逆方向の前記第2調整アクチュエータ(8)の回転は、前記第2延伸カップリング要素(81)に沿った前記第2固定要素(9)の対応する往復運動、これによる前記第2調整軸(D2)に沿って互いに接近離間する前記第2固定要素(9)と前記第2回転軸(80)の対応する動き、及び前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)の前記第1部分(17a)に対する前記第2調整軸(D2)に沿った前記外部構造(17a、18a)の前記第2部分(18a)の対応する順次の往復運度、並びにこれによる前記第1部分(17a)に対する前記第2調整軸(D2)に沿った前記第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)の対応する往復運動、を規定することを特徴とする請求項5に記載のヒンジ。
- 前記連結具(200)は、前記第1及び第2締結部材(1a、1b)とを互いに連結する第1及び第2アーム(2、3)を少なくとも有し、
前記第1アーム(2)は、軸が垂直軸(Z)と平行であるヒンジピン(24a)にて前記第1締結部材(1a)の前記第1内部構造(19a)にヒンジ結合された第1端部(22a)と、前記第2締結部材(1b)と操作可能に係合された第2端部(23b)を有し;
前記第2アーム(3)は、軸が前記垂直軸(Z)と平行であるヒンジピン(34a)にて前記第2締結部材(1b)にヒンジ結合された第1端部(32a)と、前記第1締結部材(1a)に操作可能に係合された第2端部(33b)を有し;
前記第1及び第2アーム(2、3)は、これらの端部(22a、23b;32a、33b)間の中間点において互いにヒンジ結合され、そのヒンジピン(4)の軸は前記垂直軸(Z)に平行であり、
前記垂直軸(Z)は、前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a;11a)が位置する前記面(12a;13a)と平行であり、
前記第1調整軸(D1)は、前記垂直軸(Z)と平行、又は、前記垂直軸(Z)に垂直であり前記第1締結部材(1a)の前記第1平面部(10a;11a)が位置する前記面(12a;13a)に平行な第1水平軸(Y)と平行、であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のヒンジ。 - 前記第1調整軸(D1)は前記第1水平軸(Y)に平行であり、前記第2調整軸(D2)は前記垂直軸(Z)に平行であることを特徴とする請求項7に記載のヒンジ。
- 前記第1締結部材(1a)上の前記第1調整アクチュエータ(5)は、前記第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)に係合し、前記第1締結部材(1a)上の前記第1固定要素(6)は、前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)にそれぞれ係合していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のヒンジ。
- 前記第1締結部材(1a)上の前記第1固定要素(6)は、前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)の前記第2部分(18a)に係合していることを特徴とする請求項9に記載のヒンジ。
- 互いに結合して前記第1調整軸(D1)に沿って作動する第1調整アクチュエータシステムを形成する前記第1締結部材(1a)上の前記第1アクチュエータ(5)、前記第1延伸カップリング要素(51)及び前記各第1固定要素(6)に加えて、前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)に対して第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)の位置を調整する前記手段は、前記第1調整軸(D1)に沿って作動する第2調整アクチュエータシステムを形成する前記第1締結部材(1a)のさらなる第1調整アクチュエータ(5’)、さらなる第1延伸カップリング要素(51’)及びさらなる第1固定要素(6’)を有し;前記第1締結部材(1a)上の前記さらなる第1調整アクチュエータ(5’)、前記さらなる第1延伸カップリング要素(51’)及び前記さらなる第1固定要素(6’)は、それぞれが前記第1締結部材(1a)上の前記第1調整アクチュエータ(5)、前記第1延伸カップリング要素(51)及び前記第1固定要素(6)と同一であり互いに同じように連結しており;前記第1及び第2調整アクチュエータシステムは厳密に同様に機能し;前記第1及び第2調整アクチュエータシステムは、前記第1調整軸(D1)を横切り、前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a、11a)に平行な軸に沿って、前記第1締結部材(1a)の前記格納部(14a)の反対側に位置していることを特徴とする請求項9に記載のヒンジ。
- 前記第1及び第2調整アクチュエータシステムは、前記第1調整軸(D1)に垂直であって、前記第1締結部材(1a)の前記平面部(10a、11a)と平行な軸に沿って、前記第1締結部材(1a)の前記空洞部(14a)の反対側に位置していることを特徴とする請求項11に記載のヒンジ。
- 前記第1締結部材(1a)上の前記第2調整アクチュエータ(8)は、前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)の前記第2部分(18a)に係合し、前記第1締結部材(1a)上の前記第2固定要素(9)は前記第1締結部材(1a)の前記外部構造(17a、18a)の前記第1部分(17a)にそれぞれ係合していることを特徴とする請求項5から12のいずれかに記載のヒンジ。
- 前記第1締結部材(1a)上の前記アクチュエータ(5、8)は、これらのアクチュエータ(5、8)が一つしかない場合、又は前記第1締結部材(1a)上に少なくとも一つの前記アクチュエータ(5、8)がある場合、少なくとも二つのこれらのアクチュエータ(5、8)がある場合には、前記アクチュエータ(5、8)自身の前記回転軸(50,80)に垂直な面(510、810)に位置する前記カップリング要素(51、81)を有することを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載のヒンジ。
- 前記第1締結部材(1a)の前記アクチュエータ(5,8)に関連する前記カップリング要素(51、81)がこれに沿って延びる少なくとも一つの前記スパイラル曲線伸張部のスパイラル曲線が、これらのアクチュエータ(5、8)が一つしかない場合又は前記第1締結部材(1a)上の少なくとも一つの前記アクチュエータ(5,8)に関連されている場合、これらのアクチュエータ(5,8)が少なくとも二つある場合には、対数スパイラル曲線群又はアルキメディス螺線カーブ群から選択されることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のヒンジ。
- 前記第1締結部材(1a)上の前記アクチュエータ(5、8)の前記カップリング要素(51、81)は、これらのアクチュエータ(5、8)が一つしかない場合又は前記第1締結部材(1a)上の少なくとも一つの前記アクチュエータ(5、8)に前記カップリング要素(51、81)が存在する場合、これらのアクチュエータ(5、8)が少なくとも二つある場合には、前記スパイラル曲線の基点の周りの少なくとも360°の角度を通る回転に対応する、少なくとも一つのスパイラル曲線伸張部の周りに延伸していることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のヒンジ。
- 前記第1締結部材(1a)上の前記アクチュエータ(5、8)は、これらのアクチュエータ(5、8)が一つしかない場合又は前記第1締結部材(1a)上に少なくとも一つの前記アクチュエータ(5、8)がある場合、これらのアクチュエータ(5、8)が少なくとも二つある場合は、前記回転軸(50、80)に沿って互いに離間した二つの基部(53、53’;83、83’)を有し、
前記カップリング要素(51、81)は前記二つの基部(53、53’;83、83’)の一方の基部(53;83)上に溝(530’、830’)として形成され、
前記固定要素(6、9)は前記溝(530’、830’)に挿入されたピン(60’、90’)を有し、
前記アクチュエータ(5、8)の回転中は、前記ピン(60’、90’)が前記溝(530’、830’)内を摺動することを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載のヒンジ。 - 前記第1締結部材(1a)上の前記アクチュエータ(5、8)は、これらのアクチュエータが一つしかない場合又は前記第1締結部材(1a)上の前記アクチュエータが少なくとも一つある場合、これらのアクチュエータ(5、8)が少なくとも二つある場合には、前記各回転軸(50、80)に沿って互いに離間した二つの基部(53、53’;83、83’)を有し;
前記カップリング要素(51、81)は、前記二つの基部(53、53’;83、83’)の一方の基部(53;83)上に、前記二つの基部(53、53’;83、83’)の一方の基部(53;83)から各前記回転軸(50、80)に沿って突出した突起(530、830)として形成され、
前記固定要素(6、9)は、前記突起(530、830)の両側面を挟むように立つ一組の歯(60、90)を有し、
前記アクチュエータ(5、8)の回転時に、前記カップリング要素(6、9)が前記歯(60、90)の間を摺動することを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載のヒンジ。 - 前記第1締結部材(1a)上の前記アクチュエータ(5、8)の前記カップリング要素(51、81)は、これらのアクチュエータ(5、8)が一つしかない場合又は前記第1締結部材上(1a)上の少なくとも一つの前記アクチュエータ(5、8)の前記カップリング要素(51、81)がある場合、これらのアクチュエータ(5、8)が少なくとも二つある場合には、前記各回転軸(50、80)が位置しない場所で前記各固定要素(6、9)と結合し、前記回転軸(50、80)と前記カップリング要素(51、81)が位置する面との間の各交点を、前記第1締結部材(1a)の前記内部構造(19a)の動きに対応して、その前記回転軸(50、80)についての前記アクチュエータ(5、8)の回転に関する前記調整軸(D1,D2)に対して平行に保たれる直線上に規定することを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載のヒンジ。
- 前記第1締結部材(1a)上の前記アクチュエータ(5、8)の前記回転軸(50、80)は、これらのアクチュエータが一つしかない場合又は前記第1締結部材上(1a)上の少なくとも一つの前記アクチュエータ(5、8)の前記回転軸(50,80)がある場合、これらのアクチュエータ(5、8)が少なくとも二つある場合には、前記カップリング要素(51、81)自体が延伸する少なくとも一つの前記スパイラル曲線延伸部の前記スパイラル曲線の基点と一致する場所で、前記カップリング要素(51、81)の前記面と交差することを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載のヒンジ。
- 前記第2締結部材(1b)は、外部構造(17b)と内部構造(19b)を有し、前記外部構造(17b)は前記第2締結部材(1b)の前記平面部(10b;11b)を有し、前記連結具(200)の一部は、前記第2締結部材(1b)の前記内部構造(19b)に係合されており;
前記第2締結部材(1b)の前記内部構造(19b)は、前記第2締結部材(1b)の前記外部構造(17b)に対して、前記第2締結部材(1b)の前記平面部(10b;11b)の前記平面(12b;13b)に垂直なさらなる調整軸(D3)に沿って動くように案内され;
前記ヒンジはさらに前記第2締結部材(1b)の前記外部構造(17b)に対して前記第2締結部材(1b)の前記内部構造(19b)の位置を調整する手段を有することを特徴とする請求項1〜19のいずれかに記載のヒンジ。 - 前記ヒンジピン(34a)は、前記第2締結部材(1b)の前記内部構造(19b)上に位置し、前記ヒンジピン(34a)の軸は前記垂直軸(Z)と平行であり、前記第2アーム(3)の第1端部(32a)は前記第2締結材(1b)にヒンジ結合され;
前記さらなる調整軸(D3)は、前記第2締結部材(1b)の前記平面部(10b;11b)が位置する平面(12b;13b)と前記垂直軸(Z)の両者に対して垂直であるさらなる水平軸(X)と平行であることを特徴とする請求項21に記載のヒンジ。
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