JP3238854U - ロック用ハンドル - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、開閉体を開く方向によらずに各開閉体に対して兼用可能なロック用ハンドルの提供を目的とする。【解決手段】ロック用ハンドルRHは、開閉体を閉じた状態に保持可能なロック用ハンドルRHであって、開閉体に固定されるベース部1と、ベース部1に対して回動軸Jまわりに回動可能に設けられるハンドル2と、ハンドル2の回動操作によって開閉体の周辺に設けられた被係合部Eに係合可能な係合部3とを備え、係合部3は、ハンドル2の延在方向に対して交差して、係合部3およびハンドル2によって略L字状となるように、ハンドル2に対して着脱可能に設けられ、係合部3は、ハンドル2に対して第1の交差方向D1に延びる第1の姿勢と、ハンドル2に対して第1の交差方向D1とは反対方向となる第2の交差方向に延びる第2の姿勢とを採ることが可能に構成されている。【選択図】図3

Description

本考案は、ロック用ハンドルに関する。
従来、回動することによって開閉する窓や扉等の開閉体を閉じた状態に保持(ロック)するために、開閉体にロック用ハンドルが設けられている場合がある(たとえば特許文献1参照)。特許文献1に記載のロック用ハンドルは、開閉体(具体的には窓)に固定されるベース部と、ベース部に回動操作可能に設けられるハンドルとを備えている。ハンドルは、ユーザが握るハンドル本体と、ハンドル本体の一端部から突出するように、ハンドル本体と一体に形成された係合部とを備えている。開閉体が閉じられた状態で、ハンドルを回動操作して係合部を開閉体の周辺に設けられた被係合部に係合させることにより、開閉体を閉じた状態に保持(ロック)することができる。
特開2000-73638号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロック用ハンドルの係合部は、ハンドル本体と一体に形成されているため、開閉体の左右いずれか一方の端部を中心として回動する開閉体にしか適用することができない。たとえば、係合部がハンドル本体から左方向へ突出するロック用ハンドルは、開閉体の右側の端部を中心として回動する開閉体(右開きタイプの開閉体)にしか適用することができない(たとえば特許文献1の図1参照)。また、係合部がハンドル本体から右方向へ突出するロック用ハンドルは、開閉体の左側の端部を中心として回動する開閉体(左開きタイプの開閉体)にしか適用することができない。したがって、右開きタイプの開閉体専用のロック用ハンドルと、左開きタイプの開閉体専用のロック用ハンドルとが用意される必要がある。したがって、製造コストや製品の管理コストがかさむ可能性がある。このため、開閉体を開く方向によらずに各開閉体に対して兼用可能なロック用ハンドルが望まれている。
そこで、本考案は、かかる問題点に鑑みて、開閉体を開く方向によらずに各開閉体に対して兼用可能なロック用ハンドルの提供を目的とする。
本考案に係るロック用ハンドルは、回動することによって開閉する開閉体を閉じた状態に保持可能なロック用ハンドルであって、前記開閉体に固定されるベース部と、前記ベース部に対して回動軸まわりに回動可能に設けられるハンドルと、前記ハンドルの回動操作によって前記開閉体の周辺に設けられた被係合部に係合可能な係合部とを備え、前記係合部は、前記ハンドルの延在方向に対して交差して、前記係合部および前記ハンドルによって略L字状となるように、前記ハンドルに対して着脱可能に設けられ、前記係合部は、前記ハンドルに対して第1の交差方向に延びる第1の姿勢と、前記ハンドルに対して前記第1の交差方向とは反対方向となる第2の交差方向に延びる第2の姿勢とを採ることが可能に構成されている。
本考案によれば、開閉体を開く方向によらずに各開閉体に対して兼用可能なロック用ハンドルを提供することができる。
本考案の一実施形態のロック用ハンドルを開閉体に取り付けた状態の一例を示す正面図である。 本考案の一実施形態のロック用ハンドルの一例を示す正面図であり、ハンドルに対して第1の姿勢を採る係合部が被係合部と係合している状態を示す図である。 図2に示されるロック用ハンドルを分解した状態で示す図である。 (a)は、図2に示されるロック用ハンドルにおいて、ピンが案内溝の第1の位置に位置している状態を示す図であり、(b)は、(a)における係合部をA方向から見た矢視図である。 図4(a)に示されるロック用ハンドルのハンドルをB方向に90°回動操作した状態を示す図である。 図5に示されるロック用ハンドルのハンドルを時計回りC方向に回動操作して図2に示されるように係合部を被係合部に係合させる様子を、ロック用ハンドル側から見た状態で模式的に示す断面図である。 本考案の一実施形態のロック用ハンドルの一例を示す正面図であり、ハンドルに対して第2の姿勢を採る係合部が被係合部と係合している状態を示す図である。 図7に示されるロック用ハンドルを分解した状態で示す図である。 ロック用ハンドルのハンドルを回動操作して図7に示されるように係合部を被係合部に係合させる様子を、ロック用ハンドル側から見た状態で模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照し、本考案の一実施形態のロック用ハンドルを説明する。なお、以下の実施形態はあくまで一例であり、本考案のロック用ハンドルは、以下の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係るロック用ハンドルRHは、回動することによって開閉する開閉体K(図1参照)を閉じた状態に保持可能に構成されている。図1に示されるように、ロック用ハンドルRHは、開閉体Kに固定されて用いられる。
開閉体Kの種類は、回動することによって開閉し、かつロック用ハンドルRHを取り付け可能であれば特に限定されないが、たとえば、窓、扉を挙げることができる。開閉体Kは、開閉体Kを構成する1つの開閉部材を開閉する片開きタイプであってもよいし、開閉体Kを構成する複数(たとえば2つ)の開閉部材を開閉する両開きタイプであってもよい。また、開閉体Kは、外開きタイプであってもよいし、内開きタイプであってもよい。以下では、開閉体Kが両開きタイプであり、開閉体Kを構成する2つの開閉部材K1、K2の一方にロック用ハンドルRHが取り付けられる場合について説明する。
図1に示される開閉体Kは、回動することによって開閉する開閉部材K1および開閉部材K2を備えた両開きタイプの開閉体である。本実施形態では、開閉体Kは外開きタイプの開閉体である。図1に示される例では、ロック用ハンドルRHは、開閉体Kの内側の面に取り付けられている。本明細書において、「内側」とは、家屋等の建築物に設けられる開閉体であれば屋内側を意味し、屋外に設けられる開閉体であれば、開閉体が設けられる敷地の内側に面する側を意味する。なお、開閉体Kは、開閉体Kの外側の面に取り付けられていてもよい。本明細書において、「外側」とは、家屋等の建築物に設けられる開閉体であれば屋外側を意味し、屋外に設けられる開閉体であれば、開閉体が設けられる敷地の外側に面する側を意味する。
図1~図3に示されるように、ロック用ハンドルRHは、ベース部1と、ハンドル2と、係合部3とを備えている。なお、ロック用ハンドルRHは、ベース部1と、ハンドル2と、係合部3とを備えていればよく、図3に示されるように、さらに、回転軸4、ピン5、固定部材6、連結部材7、第1の滑り部材8、および第2の滑り部材9を備えていてもよい。
ベース部1が開閉体Kにおいて固定される位置は、ハンドル2の回動操作によって開閉体Kを閉じた状態に保持(ロック)、および閉じた状態の保持解除(ロック解除)が可能な位置であれば特に限定されない。ベース部1は、開閉体Kを構成する開閉部材K1、K2のうち、図1において右側の開閉部材K1に固定されている。一方、ロック用ハンドルRHの係合部3が係合する被係合部Eは、開閉部材K1、K2のうち、図1において左側の開閉部材K2に固定されている。
ベース部1は、開閉体Kに固定される。ベース部1が開閉体Kに固定されることにより、ロック用ハンドルRHが開閉体Kに固定される。図1に示される例では、ベース部1は開閉体Kを構成する第1の開閉部材K1に固定されている。ベース部1は、開閉体Kに固定可能であれば、その形態は特に限定されないが、図1に示される例では、開閉部材K1の縁部に沿って延びるように略長方形の板状に構成されている。また、図1に示される例では、ベース部1は、開閉部材K1の縁部のうち、開閉部材K1の開閉軸(ヒンジ)から遠い方の縁部に固定されている。また、ベース部1は、開閉部材K1に設けられたロック用ハンドルRHの係合部3が、被係合部Eに係合可能となる位置に固定されている。開閉体Kへのベース部1の固定方法は特に限定されないが、たとえば、ねじ等の固定部材6を用いて固定される。図1に示される例では、ベース部1は、ねじ等の固定部材6が挿通される第1の挿通孔10を備えている。第1の挿通孔10に固定部材6が挿通された状態で、固定部材6を開閉部材K2に固定することにより、ベース部1を開閉部材K2に固定することができる。なお、ベース部1は、接着剤等の他の固定手段によって開閉部材K2に固定されてもよい。
図3に示されるように、ベース部1は、後述の回転軸4が挿通される第2の挿通孔11と、後述のピン5を案内する案内溝12とをさらに備えている。回転軸4は、ハンドル2の回転を係合部3に伝達する軸状部材である。第2の挿通孔11は、回転軸4が挿通された状態で、回転軸4が自在に回転できるように構成されている。図2に示される例では、第2の挿通孔11は、ベース部1をベース部1の厚み方向(ベース部1における内側の面と外側の面とを結ぶ方向)に貫通するように形成された円筒状の孔である。なお、ベース部1に対して、ハンドル2を回転させるための連結機構は、図示する態様に限定されるものではない。
案内溝12は、ピン5がベース部1に対して移動する際にピン5を案内するとともに、ピン5の移動範囲を画定する溝である。図3に示されるように、ベース部1は、一端120および他端121を有する湾曲した案内溝12を有している。すなわち、案内溝12は、一端120から他端121まで延びる湾曲した案内経路として機能する。案内溝12の湾曲形状は、特に限定されないが、図3に示されるように、案内溝12は、ハンドル2の回転中心となる回動軸Jを中心とした円弧状に湾曲して形成されている。案内溝12の一端120は、ピン5が案内溝12に沿って移動する際の移動範囲の一端を画定する。また、案内溝12の他端121は、ピン5が案内溝12に沿って移動する際の移動範囲の他端を画定する。すなわち、ピン5が案内溝12に沿って一端120側から他端121側へ移動する際に、ピン5が他端121に接触することにより、ピン5の移動が規制される。また、ピン5が案内溝12に沿って他端121側から一端120側へ移動する際に、ピン5が一端120に接触することにより、ピン5の移動が規制される。これにより、ピン5に連結されている後述の係合部3およびハンドル2の回転範囲(回転角度)が規制される。図3に示される例では、案内溝12の一端120と回動軸Jとを結ぶ半径と、案内溝12の他端121と回動軸Jとを結ぶ半径とがなす角度θ(円弧の中心角度)は、ハンドル2および係合部3の回動可能な角度に等しい。また、角度θは、係合部3と被係合部Eとが係合された状態での係合部3の延在方向(たとえば図4(a)における後述の第1の交差方向D1)と、係合部3と被係合部Eとの係合が解除される方向に係合部3を最大限回転させたときの係合部3の延在方向(たとえば図5における後述の第1の交差方向D1)とがなす角度θ1(係合部3の回動可能な角度)に等しい。図3~図5に示される例では、角度θおよび角度θ1は約90°である。なお、角度θは約90°に限定されず、たとえば、角度θ1の値に応じて変更可能である。
ハンドル2は、ベース部1に対して回動軸Jまわりに回動可能に設けられる。ハンドル2は、ユーザによって把持され、ユーザによって回動操作される部材である。本実施形態では、ハンドル2は、ユーザの回動操作による回動軸Jまわりの回転運動を、係合部3に伝達するように構成されている。図3に示される例では、ハンドル2は、ユーザによって把持される把持部20と、把持部20の一端部に設けられ、係合部3が着脱可能に固定される固定部21とを備えている。把持部20の形状は、ユーザが把持可能な形状であれば特に限定されないが、図3に示される例では、回動軸Jに対して略直角をなす方向に延びるように棒状に形成されている。図3に示される例では、固定部21の形態は、係合部3と着脱可能に固定可能であれば、特に限定されない。本実施形態では、固定部21は、係合部3の姿勢を後述する第1の姿勢および第2の姿勢の間で切り替えが可能となるように、係合部3に設けられた被固定部30と嵌合可能に構成されている。より具体的には、固定部21は、係合部3に設けられた被固定部30である凸部と嵌合可能な凹部を有し、ハンドル2と係合部3とが一体に回動するように、固定部21と被固定部30とが互いに嵌合している。なお、固定部21の形態はこの例に限定されず、たとえば、係合部3に設けられた被固定部30が凹部であり、固定部21は、被固定部30である凹部と嵌合可能な凸部であってもよい。また、他の例としては、たとえば、固定部21および被固定部30にそれぞれ棒状のピン(図示せず)が嵌合可能な凹部(図示せず)が形成され、固定部21の凹部にピンの一端側が着脱可能に嵌合され、被固定部30の凹部にピンの他端側が着脱可能に嵌合されることで、固定部21と被固定部30とが連結されてもよい。
係合部3は、ハンドル2の回動操作によって開閉体Kの周辺に設けられた被係合部Eに係合可能に構成されている。係合部3は、ハンドル2の回動操作に応じて回動して被係合部Eと係合することにより、開閉体K(図1に示される例では開閉部材K1)を閉じた状態に保持(ロック)する部材である。係合部3は、ハンドル2の延在方向D3に対して交差して、係合部3およびハンドル2によって略L字状となるように、ハンドル2に対して着脱可能に設けられている。さらに、係合部3は、ハンドル2に対して第1の交差方向D1に延びる第1の姿勢(一方の開き勝手の際の姿勢。図3参照)と、ハンドル2に対して第1の交差方向D1とは反対方向となる第2の交差方向D2に延びる第2の姿勢(他方の開き勝手の際の姿勢。図8参照)とを採ることが可能に構成されている。係合部3の形態は、係合部3がハンドル2に対して着脱可能であり、係合部3をハンドル2に対して第1の姿勢および第2の姿勢の間で切り替え可能に構成されていれば、特に限定されない。図3に示される例では、係合部3は、ハンドル2が固定される被固定部30と、被係合部Eと係合可能な係合片33とを有している。被固定部30は、上述したように、ハンドル2に設けられた固定部21と嵌合可能に構成されている。より具体的には、被固定部30は、ハンドル2に設けられた固定部21である凹部と嵌合可能な凸部を有している。なお、被固定部30の形態はこの例に限定されず、たとえば、ハンドル2に設けられた固定部21が凸部であり、被固定部30は、固定部21である凸部と嵌合可能な凹部であってもよい。
本実施形態では、係合部3は、案内溝12に案内されるピン5の一端側部分が嵌合されるピン孔34を有している。図4および図5に示される例では、係合部3は、被固定部30における開閉体K側の面に2つのピン孔34を有している。一方のピン孔34は、ハンドル2が一方の開き勝手となる際に、ピン5が挿入されるピン孔であり、他方のピン孔34は、一方の開き勝手とは逆方向となる他方の開き勝手となる際に、ピン5が挿入されるピン孔である。すなわち、一方の開き勝手の際に、係合部3は第1の姿勢(図3参照)とされて一方のピン孔34(図4(a)における下側のピン孔34)に嵌合され、他方の開き勝手の際には、同じ係合部3が、180度回転して第2の姿勢(図8参照)とされて他方のピン孔34(図4(a)における上側のピン孔34)に嵌合される。このように、第1の姿勢であっても、第2の姿勢であっても、2つのピン孔34のいずれかにピン5が嵌合して、開き勝手が異なっても同一の案内溝12にピン5を案内させることができる。したがって、開き勝手が異なっても同一の係合部3を用いることができる。また、本実施形態では、係合部3は、係合部3が第1の姿勢を採り(図2および図3参照)、かつ係合部3と被係合部Eとの係合が解除された状態(図5参照)のとき、ピン5が案内溝12の一端120に位置するように構成されている。また、係合部3は、係合部3が第2の姿勢を採り(図7および図8参照)、かつ係合部3と被係合部Eとの係合が解除された状態のとき、ピン5が案内溝12の他端121に位置するように構成されている。換言すると、係合部3は、係合部3が第1の姿勢を採り(図2および図3参照)、かつ係合部3と被係合部Eとが係合された状態(図4(a)参照)のとき、ピン5が案内溝12の他端121に位置するように構成されている。また、係合部3は、係合部3が第2の姿勢を採り(図7および図8参照)、かつ係合部3と被係合部Eとが係合された状態のとき、ピン5が案内溝12の一端120に位置するように構成されている。係合部3が第1の姿勢を採っているとき、および、係合部3が第2の姿勢を採っているときに、ピン5が案内溝12において上述の位置に位置するように構成されていることにより、係合部3が第1の姿勢を採っているとき、および、係合部3が第2の姿勢を採っているときの双方において、係合部3が被係合部Eと係合している状態で係合部3の必要以上の回転を規制するとともに、係合部3が被係合部Eと係合していない状態で係合部3の必要以上の回転を規制することができる。
本実施形態では、ハンドル2の回動軸Jが延びる方向D4と係合部3の延在方向(たとえば図4(a)における第1の交差方向D1)との両方に垂直な方向を係合部3の幅方向D5とするとき、係合部3の開閉体Kの面KFとは反対側の面31(以下、反対側面31とも称する)および/または開閉体Kの面KFに対向する面32(以下、対向面32とも称する)は、幅方向D5の中央CPにおいて、回動軸Jが延びる方向D4での高さが最も高くなるように傾斜または湾曲して設けられている。図4に示される例では、係合片33において開閉体Kの面KFに対向する面32が、幅方向D5の中央CPにおいて、回動軸Jが延びる方向D4での高さが最も高くなるように湾曲して設けられている。図4に示される例では、係合片33において開閉体Kの面KFに対向する面32が、外側に凸となるように円弧状に湾曲して設けられている。反対側面31および/または対向面32が、幅方向D5の中央CPにおいて最も高くなるように傾斜または湾曲して設けられていることにより、開閉体Kを開く方向によらずに、係合部3を被係合部Eにスムーズに係合することができる。以下に詳しく説明する。
図6には、係合部3が被係合部Eに係合する様子の一例が示されている。図6に示される例では、被係合部Eは、被係合部材EMに形成されている。被係合部材EMは、開閉部材K2に固定されるベース部EM1と、ベース部EM1に設けられる被係合部Eとを備えている。図6に示される例では、被係合部Eは、ベース部EM1において開閉部材K2とは反対側の面EM10から鉤状(略L字状)に突出する鉤状部EM2と、ベース部EM1における鉤状部EM2と対向する面EM11(以下、対向面EM11とも称する)とにより、被係合部Eが構成されている。鉤状部EM2は、面EM10から面EM10と略直交する方向に延出する第1の延出部EM21と、第1の延出部EM21の先端部から面EM11に沿った方向に延出する第2の延出部EM22とを備えている。図6に示される例では、第2の延出部EM22と対向面EM11との間には、係合部3の係合片33を挿入可能な挿入空間SPが形成されている。第2の延出部EM22と対向面EM11との間隔は、係合部3の係合片33の最大厚さ(幅方向D5の中央CPにおける係合片33の厚さ)以上の大きさに設定されている。本実施形態では、ユーザがハンドル2を回動操作して、係合部3を被係合部E側へ回動させることにより、係合片33を挿入空間SP内に挿入し、係合片33の面31および/または面32を被係合部Eに係合させることができる。図6に示される例では、係合片33を挿入空間SP内に挿入することにより、係合片33の面32が被係合部Eに係合される。また、本実施形態では、係合片33における、反対側面31および/または対向面32が、幅方向D5の中央CPにおいて最も高くなるように傾斜または湾曲して設けられていることにより、係合片33を挿入空間SP内に挿入しようとした際に、係合片33の位置が挿入空間SPに対して方向D4に多少ずれていても、傾斜面または湾曲面(反対側面31および/または対向面32)をベース部1または鉤状部EM2に対してスライドさせながら、係合片33を挿入空間SP内に挿入することができる。また、後述するように、ロック用ハンドルRHを第2の開閉部材K2に取り付けて、被係合部材EMを第1の開閉部材K1に取り付ける場合には、係合部3の上下および左右をそれぞれ反転させた状態で、ロック用ハンドルRHを組み立てることにより(図7および図8参照)、傾斜面または湾曲面において図6に示される場合とは反対側の部分(幅方向D5の中央CPを介して反対側の部分)をベース部1または鉤状部EM2に対してスライドさせながら、係合片33を挿入空間SP内に挿入することができる。したがって、開閉体Kを開く方向によらずに、係合部3を被係合部Eにスムーズに係合させることができる。また、図6に示される例では、ベース部EM1には、係合部3の係合片33を被係合部Eへ案内するスロープ部EM12が形成されている。スロープ部EM12は、被係合部Eに近づくにつれて、第2の開閉部材K2側の面EM13からの距離が次第に大きくなる(ベース部EM1の厚さ方向D6における被係合部Eとの距離が次第に小さくなる)ように傾斜している。ベース部1がこのようなスロープ部EM12を有することにより、係合部3を被係合部Eに一層スムーズに係合させることができる。
回転軸4は、ハンドル2の回転を係合部3に伝達する軸状部材である。回転軸4の形状は、ハンドル2の回転を係合部3に伝達するように構成されていれば、特に限定されない。図3に示される例では、回転軸4は、ハンドル2に固定されるハンドル固定部40と、軸部41と、軸部41の径よりも拡径された頭部42とを備えている。図3に示される例では、ハンドル固定部40は、ハンドル2に設けられた軸固定孔22に挿入されて着脱可能に固定されるように構成されている。軸部41は、ハンドル固定部40側から順に、係合部3、第1の滑り部材8、ベース部1、第2の滑り部材9を貫通することが可能な長さおよび径を有する中空円筒状に形成されている。軸部41は、第1の滑り部材8、ベース部1、および第2の滑り部材9に対して相対的に回転可能な径を有している。頭部42は、頭部42とハンドル2との間に、係合部3、第1の滑り部材8、ベース部1、および第2の滑り部材9を挟み込むように構成されている。すなわち、頭部42は、係合部3、第1の滑り部材8、ベース部1、および第2の滑り部材9が抜けるのを防止する機能を有する。具体的には、頭部42の径は、係合部3の軸孔35の径、第1の滑り部材8の軸孔80の径、ベース部1の第2の挿通孔11の径、および第2の滑り部材9の軸孔90の径よりも大きい。頭部42は、ベース部1が開閉体K側の面に有する収容凹部(図示せず)に収容される。回転軸4は、回転軸4を軸方向に貫通する貫通孔43を有している。貫通孔43には、後述の連結部材7が挿通される。貫通孔43に連結部材7が挿通された状態で、回転軸4はハンドル2と連結される。
ピン5は、案内溝12に案内されて一端120と他端121との間で移動可能に構成されている。ピン5は、案内溝12の一端120および他端121に当接することにより、係合部3およびハンドル2の回動角度を所定の範囲に規制する。本実施形態では、ピン5の形状および大きさは、案内溝12内を案内溝12の長さ方向に沿って移動できるような形状および大きさであれば特に限定されないが、図3に示される例では、ピン5は略円柱状に形成され、ピン5の直径は案内溝12の幅(案内溝12の長さ方向および深さ方向と直交する方向の長さ)以下とされている。また、図3~図5に示される例では、ピン5は、一端側部分が案内溝12内に挿入され、他端側部分が係合部3のピン孔34内に挿入されるため、ピン5は、一端側部分が案内溝12内に挿入され、他端側部分が係合部3のピン孔34内に挿入され得るような長さとされている。また、ピン5は、図3に示される例では、後述の第1の滑り部材8を、第1の滑り部材8の厚さ方向に貫通するように配置されるため、ピン5は、一端側部分が案内溝12内に挿入され、他端側部分が係合部3のピン孔34内に挿入され、長さ方向中央部が滑り部材8を貫通し得るような長さとされている。
固定部材6は、ベース部1を開閉体K(図1に示される例では開閉部材K1)に固定するための部材である。固定部材6の種類は、ベース部1を開閉体Kに固定することができるならば特に限定されない。図3に示される例では、固定部材6は、木ねじ、ボルト等の雄ねじ部材である。
連結部材7は、ロック用ハンドルRHを構成する部材同士を連結する部材である。本実施形態では、連結部材7は、ベース部1と、係合部3と、ハンドル2とを、開閉体K側からこの順序で並ぶようにロック用ハンドルRHの各構成部材を連結する。
第1の滑り部材8は、ベース1に対して係合部3が回動する際に、係合部3がスムーズに回動できるようにする部材である。第2の滑り部材9は、ベース1に対して回転軸4が回動する際に、回転軸4がスムーズに回動できるようにする部材である。第1の滑り部材8は、ベース部1と係合部3との間において、ベース部1および係合部3と接触するように設けられる。第1の滑り部材8の種類、形状、および大きさは、ベース部1に対して係合部3をスムーズに回動させることができれば特に限定されない図3に示される例では、第1の滑り部材8は、ピン5が挿通されるピン孔81を有する。これにより、第1の滑り部材8は、ピン5の回動を阻害することがない。
次に、ロック用ハンドルRHの使用方法の一例について図面を参照しつつ説明する。以下では、ロック用ハンドルRHを第1の開閉部材K1に固定し、被係合部材EMを第2の開閉部材K2に固定する場合と、ロック用ハンドルRHを第2の開閉部材K2に固定し、被係合部材EMを第1の開閉部材K1に固定する場合とについて説明する。
まず、ロック用ハンドルRHを第1の開閉部材K1(右開きタイプの開閉部材K1)に固定し、被係合部材EMを第2の開閉部材K2に固定する場合について説明する。図3に示されるように、回転軸4の頭部42と、第2の滑り部材9と、ベース部1と、第1の滑り部材8と、係合部3とが、開閉体K側からこの順序で並ぶように配置した状態で、連結部材7によりロック用ハンドルRHの各構成部材を連結する。係合部3は、ハンドル2に対して第1の交差方向D1に延びる第1の姿勢を採った状態で、ハンドル2に固定される。これにより、ロック用ハンドルRHが組み立てられる。次いで、組み立てられたロック用ハンドルRHを第1の開閉部材K1に固定する。具体的には、ベース部1を固定部材6を用いて第1の開閉部材K1に固定する。また、被係合部材EMを第2の開閉部材K2に固定する。具体的には、第2の開閉部材K2において、ロック用ハンドルRHの係合部3が第2の開閉部材EMの被係合部Eと係合可能であるような位置に、被係合部材EMを固定部材6を用いて固定する。これにより、ロック用ハンドルRHを右開きタイプの第1の開閉部材K1に固定することができる。第1の開閉部材K1を第2の開閉部材K2に対して開く場合には、図5に示されるように、係合部3と被係合部Eとの係合が解除される方向に係合部3が向くようにハンドル2を回転操作することにより、第1の開閉部材K1を第2の開閉部材K2に対して開くことができる。一方、第1の開閉部材K1を第2の開閉部材K2に対して閉じてその状態を保持する(ロックする)場合には、図4に示されるように、係合部3と被係合部Eとが係合する方向に係合部3が向くようにハンドル2を回転操作することにより、第1の開閉部材K1を第2の開閉部材K2に対して閉じた状態を保持することができる。
次に、ロック用ハンドルRHを第2の開閉部材K2(左開きタイプの開閉部材K2)に固定し、被係合部材EMを第1の開閉部材K1に固定する場合について説明する。図8に示されるように、回転軸4の頭部42と、第2の滑り部材9と、ベース部1と、第1の滑り部材8と、係合部3とが、開閉体K側からこの順序で並ぶように配置した状態で、連結部材7によりロック用ハンドルRHの各構成部材を連結する。係合部3は、ハンドル2に対して第2の交差方向D2に延びる第2の姿勢を採った状態で、ハンドル2に固定される。これにより、ロック用ハンドルRHが組み立てられる。次いで、組み立てられたロック用ハンドルRHを第2の開閉部材K2に固定する。具体的には、ベース部1を固定部材6を用いて第2の開閉部材K2に固定する。これにより、ロック用ハンドルRHを左開きタイプの第2の開閉部材K2に固定することができる。また、被係合部材EMを第1の開閉部材K1に固定する。具体的には、第1の開閉部材K1において、ロック用ハンドルRHの係合部3が第2の開閉部材EMの被係合部Eと係合可能であるような位置に、被係合部材EMを固定部材6を用いて固定する。第2の開閉部材K2を第1の開閉部材K1に対して開く場合には、係合部3と被係合部Eとの係合が解除される方向に係合部3が向くようにハンドル2を回転操作することにより、第2の開閉部材K2を第1の開閉部材K1に対して開くことができる。一方、第2の開閉部材K2を第1の開閉部材K1に対して閉じてその状態を保持する(ロックする)場合には、図7に示されるように、係合部3と被係合部Eとが係合する方向に係合部3が向くようにハンドル2を回転操作することにより、第2の開閉部材K2を第1の開閉部材K1に対して閉じた状態を保持することができる。
本実施形態に係るロック用ハンドルRHによれば、係合部3が、ハンドル2の延在方向D3に対して交差して、係合部3およびハンドル2によって略L字状となるように、ハンドル2に対して着脱可能に設けられている。さらに、係合部3は、ハンドル2に対して第1の交差方向D1に延びる第1の姿勢と、ハンドル2に対して第1の交差方向D1とは反対方向となる第2の交差方向D2に延びる第2の姿勢とを採ることが可能に構成されている。このため、右開きタイプの開閉体K(第1の開閉部材K1)にロック用ハンドルRHを固定するのか、または、左開きタイプの開閉体K(第2の開閉部材K2)にロック用ハンドルRHを固定するのかを、ロック用ハンドルRHを組み立てる際の係合部3の姿勢を第1の姿勢および第2の姿勢から選択するだけで行うことができる。したがって、開閉体Kを開く方向(右開きおよび左開き)によらずに各開き方向の開閉体に対して兼用可能なロック用ハンドルを提供することができる。
1 ベース部
10 第1の挿通孔
11 第2の挿通孔
12 案内溝
120 案内溝の一端
121 案内溝の他端
2 ハンドル
20 把持部
21 固定部
22 軸固定孔
3 係合部
30 被固定部
31 開閉体の面とは反対側の面
32 開閉体の面に対向する面
33 係合片
34 ピン孔
35 軸孔
4 回転軸
40 ハンドル固定部
41 軸部
42 頭部
43 貫通孔
5 ピン
6 固定部材
7 連結部材
8 第1の滑り部材
80 軸孔
81 ピン孔
9 第2の滑り部材
90 軸孔
D1 第1の交差方向
D2 第2の交差方向
D3 ハンドルの延在方向
D4 回転軸が延びる方向
D5 係合部の幅方向
D6 被係合部の厚さ方向
E 被係合部
EM 被係合部材
EM1 ベース部
EM10 第2の開閉部材とは反対側の面
EM11 対向面
EM12 スロープ部
EM13 第2の開閉部材側の面
EM2 鉤状部
EM21 第1の延出部
EM22 第2の延出部
J 回動軸
K 開閉体
K1 第1の開閉部材
K2 第2の開閉部材
RH ロック用ハンドル
SP 挿入空間

Claims (3)

  1. 回動することによって開閉する開閉体を閉じた状態に保持可能なロック用ハンドルであって、
    前記開閉体に固定されるベース部と、
    前記ベース部に対して回動軸まわりに回動可能に設けられるハンドルと、
    前記ハンドルの回動操作によって前記開閉体の周辺に設けられた被係合部に係合可能な係合部と
    を備え、
    前記係合部は、前記ハンドルの延在方向に対して交差して、前記係合部および前記ハンドルによって略L字状となるように、前記ハンドルに対して着脱可能に設けられ、
    前記係合部は、前記ハンドルに対して第1の交差方向に延びる第1の姿勢と、前記ハンドルに対して前記第1の交差方向とは反対方向となる第2の交差方向に延びる第2の姿勢とを採ることが可能に構成されている、ロック用ハンドル。
  2. 前記ハンドルの回動軸が延びる方向と前記係合部の延在方向との両方に垂直な方向を前記係合部の幅方向とするとき、
    前記係合部の、前記開閉体の面とは反対側の面および/または前記開閉体の面に対向する面は、前記幅方向の中央において、前記回動軸が延びる方向での高さが最も高くなるように傾斜または湾曲して設けられている、請求項1に記載のロック用ハンドル。
  3. 前記ベース部は、一端および他端を有する湾曲した案内溝を有し、
    前記ロック用ハンドルは、前記案内溝に案内されて前記一端と前記他端との間で移動可能なピンをさらに備え、
    前記係合部が前記第1の姿勢を採り、かつ前記係合部と前記被係合部との係合が解除された状態のとき、前記ピンが前記案内溝の前記一端に位置し、
    前記係合部が前記第2の姿勢を採り、かつ前記係合部と前記被係合部との係合が解除された状態のとき、前記ピンが前記案内溝の前記他端に位置するように構成されている、請求項1に記載のロック用ハンドル。
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