JP3166628B2 - キャブオーバ型車両の安全装置 - Google Patents
キャブオーバ型車両の安全装置Info
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Description
両において、その衝突時の衝撃を吸収して、乗員の安全
を図る装置に関する。
−115463号公報に例示されているように、エンジ
ンに係止具が取り付けられると共に、キャブフレームに
係止部材が取り付けられ、車両の衝突によりキャブフレ
ームが後方へ移動したとき、上記係止具及び係止部材が
互いに係合することにより、エンジンの剛性でキャブフ
レームが支持されて、キャブがそれ以上に変形すること
をくい止めるようにされているが、この場合には、車両
の衝突時に生じたキャブへの大きな衝撃を効果的に吸収
することができない。
バ型車両において、簡単な構成により車両衝突時の衝撃
エネルギを効果的に吸収して、乗員の安全を図る装置を
提供しようとするものである。
るキャブオーバ型車両の安全装置は、キャブの下部に設
けられ車両の略前後方向に延びる左右一対の補強部材
と、上記両補強部材の前端部にそれぞれ端部が固着され
中央部が後方に配置された放熱器に近接する略U字状の
エネルギ吸収部材とを有している。
にそれぞれ略U字状エネルギ吸収部材の端部が固着さ
れ、そのエネルギ吸収部材の中央部が後方に配置された
放熱器に近接しているので、車両の衝突によりキャブが
後方へ変位すると、エネルギ吸収部材の上記中央部が後
方の放熱器に衝突し、放熱器後方のエンジンによりエネ
ルギ吸収部材の後方変位が抑制されて、そのエネルギ吸
収部材が変形することにより、キャブが受ける衝撃エネ
ルギを効果的に吸収させることができる。
態例について説明する。キャブオーバ型車両1におい
て、キャブ2の下部には左右両側でそれぞれ車両の前後
方向に延びる一対のメインシル3が設けられ、車幅方向
に延びるクロスパイプ4の両端がそれぞれ各メインシル
3の前端に固着されていて、メインシル3及びクロスパ
イプ4によりキャブ2が補強されており、各メインシル
3の先端にはアッパーキャブヒンジブラケット5がボル
ト止めされている。
れぞれロワーキャブヒンジブラケット7がボルト止めさ
れていて、左右のアッパーキャブヒンジブラケット5及
びロワーキャブヒンジブラケット7が車幅方向に延びる
キャブヒンジシャフト8を介してそれぞれ連結され、ア
ッパーキャブヒンジブラケット5、キャブヒンジシャフ
ト8及びロワーキャブヒンジブラケット7によりフロン
トキャブヒンジが形成されていて、キャブ2がキャブヒ
ンジシャフト8を中心として図1の上前方へチルトでき
るように構成されている。
車両中心側の側面へそれぞれ帯金10がボルト止めさ
れ、その帯金10により略U字状鋼製パイプ11の両端
部がそれぞれ左右メインシル3の側面に固定されて、パ
イプ11が後方のインタクーラ及びラジエータからなる
放熱器12へ向かって延び、パイプ11の車幅方向に延
びる中央部13が放熱器12の前面に近接している。な
お、14は左右のシャシフレーム6に固定されたエンジ
ン、15は乗員である。
よりキャブ2の前面、とくに、シャシフレーム6より上
部で後方へ大きな衝撃が作用すると、キャブ2は先ずア
ッパーキャブヒンジブラケット5、キャブヒンジシャフ
ト8及びロワーキャブヒンジブラケット7のフロントキ
ャブヒンジを介して、車両1の主強度部材であるシャシ
フレーム6により支持される。
が破断されて、キャブ2が後方へ変位すると、メインシ
ル3の後方変位に伴ってパイプ11も後方へ変位するの
で、パイプ11の中央部13が直ちに放熱器12に衝突
して、放熱器12を破壊させ、さらに、剛性の高いエン
ジン14に突き当たることによりパイプ11の後方変位
が抑制されて、パイプ11が大きく変形する。
れることにより、メインシル3の後退が阻止されてキャ
ブ2の変形が防止されると同時に、パイプ11が大きく
変形することにより衝撃エネルギが効果的に吸収される
結果、図4に示されているように、キャブ2の前面に作
用する負荷Fとキャブ2前面の車両後方への変位量xと
の関係は折線Aのようになり、従来車両の場合の折線B
と対比すれば、斜線部分に相当するエネルギ吸収量が従
来よりも増加していることがわかる。
る衝撃を格段に緩和することが可能となり、キャブ2内
の乗員15を車両の衝突から保護して、乗員15の安全
を図ることができる。
に、放熱器12へ対向するパイプ11の中央部13に、
平面板20もしくは適当な湾曲板を適宜溶着し、車両1
の衝突時にキャブ2と共にパイプ11が後退した際、放
熱器12及びエンジン14に対するパイプ11の接触面
積を実質的に増大させれば、上記したキャブ2の変形防
止及びパイプ11の変形に基づく衝撃エネルギの吸収作
用を一層確実化させることができ、ひいては、乗員15
の安全を確保することができる。
い程度に、パイプ11の中央部13を放熱器12の前面
に近接させれば、上記したキャブ2の変形防止及びパイ
プ11の変形による衝撃エネルギの吸収作用を一段と強
めることができるものである。
あって、安価、軽量であり、かつ、大きな変更もなく在
来の車両へも容易に適用できるので、上記装置は実用的
効果がとくに優れている。
は、材質等を適宜変更することによって、そのパイプの
曲げ変形によるエネルギの吸収量及び吸収特性を任意
に、かつ、容易に選定することができる長所があり、さ
らには、上記鋼製パイプを中実の鋼材等に置き換えて、
上記パイプの場合と同様なエネルギの吸収作用を行わせ
るようにすることも可能である。
メインシルにそれぞれ両端部が固着された略U字状パイ
プにより衝撃エネルギの吸収を図っているが、左右メイ
ンシルにそれぞれ、あるいは、一方のメインシルに棒状
体の基端を固着して、その他端が後方の放熱器及びエン
ジンへ向かって延びるようにし、車両の衝突時にキャブ
が後方へ変位したとき、棒状体の他端が後方の放熱器及
びエンジンへ衝突して変形することにより、衝撃エネル
ギを吸収させるようにし、さらにはまた、それらの上記
他端に平面板等を取り付けて、後方の放熱器及びエンジ
ンとの接触面積を増大させるようにしても、上記各実施
形態例と同様な作用効果を奏することができるものであ
る。
全装置にあっては、キャブ補強部材の前端部にそれぞれ
略U字状エネルギ吸収部材の端部が固着され、そのエネ
ルギ吸収部材の中央部が後方の放熱器に近接し、車両の
衝突によりキャブが後方へ変位すると、エネルギ吸収部
材の上記中央部が後方の放熱器に衝突し、放熱器後方の
エンジンによりエネルギ吸収部材の後方変位が抑制され
て、そのエネルギ吸収部材が変形することにより、キャ
ブが受ける衝撃エネルギを効果的に吸収させることがで
きるので、キャブが受ける衝撃を緩和して上記衝突から
車両の乗員を保護し、その安全性を高めることができ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 キャブの下部に設けられ車両の略前後方
向に延びる左右一対の補強部材と、上記両補強部材の前
端部にそれぞれ端部が固着され中央部が後方に配置され
た放熱器に近接する略U字状のエネルギ吸収部材とを有
するキャブオーバ型車両の安全装置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記エネルギ吸収部
材の中央部に上記放熱器に対向する面部材が取り付けら
れたキャブオーバ型車両の安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22034996A JP3166628B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | キャブオーバ型車両の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22034996A JP3166628B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | キャブオーバ型車両の安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1045044A JPH1045044A (ja) | 1998-02-17 |
JP3166628B2 true JP3166628B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=16749750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22034996A Expired - Fee Related JP3166628B2 (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | キャブオーバ型車両の安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3166628B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005034465B4 (de) * | 2005-07-23 | 2007-06-06 | Daimlerchrysler Ag | Lastkraftwagen mit Kollisionsrückhaltesystem für das Fahrerhaus |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP22034996A patent/JP3166628B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1045044A (ja) | 1998-02-17 |
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