JPH1045044A - キャブオーバ型車両の安全装置 - Google Patents

キャブオーバ型車両の安全装置

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JPH1045044A
JPH1045044A JP22034996A JP22034996A JPH1045044A JP H1045044 A JPH1045044 A JP H1045044A JP 22034996 A JP22034996 A JP 22034996A JP 22034996 A JP22034996 A JP 22034996A JP H1045044 A JPH1045044 A JP H1045044A
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cab
pipe
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radiator
backward
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JP22034996A
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Naofumi Nagaike
直文 永池
Okiaki Hayashida
興明 林田
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャブオーバ型車両において、簡単な構成に
より車両衝突時の衝撃を吸収して、乗員の安全性を高め
る。 【解決手段】 キャブオーバ型車両1のキャブ2におけ
る左右メインシル3の前端に、U字状パイプ11の両端
がそれぞれ固着され、パイプ11が後方の放熱器12及
びエンジン14へ向かって延び、パイプ11の中央部が
放熱器12に近接して配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャブオーバ型車
両において、その衝突時の衝撃を吸収して、乗員の安全
を図る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のキャブオーバ型車両は、特開平6
−115463号公報に例示されているように、エンジ
ンに係止具が取り付けられると共に、キャブフレームに
係止部材が取り付けられ、車両の衝突によりキャブフレ
ームが後方へ移動したとき、上記係止具及び係止部材が
互いに係合することにより、エンジンの剛性でキャブフ
レームが支持されて、キャブがそれ以上に変形すること
をくい止めるようにされているが、この場合には、車両
の衝突時に生じたキャブへの大きな衝撃を効果的に吸収
することができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、キャブオー
バ型車両において、簡単な構成により車両衝突時の衝撃
エネルギを効果的に吸収して、乗員の安全を図る装置を
提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
るキャブオーバ型車両の安全装置は、キャブの下部に設
けられ車両の略前後方向に延びる左右一対の補強部材
と、同補強部材の少なくとも一方の前端部に基端が固着
され他端が後方のエンジンもしくは同エンジンの前方に
配置された放熱器に向かって延びるエネルギ吸収部材と
を有している。
【0005】すなわち、左右一対のキャブ補強部材の少
なくとも一方の前端部にエネルギ吸収部材の基端が固着
され、そのエネルギ吸収部材の他端が後方のエンジンも
しくは同エンジンの前方に配置された放熱器に向かって
延びているので、車両の衝突によりキャブが後方へ変位
すると、エネルギ吸収部材の上記他端が後方のエンジン
もしくは放熱器に衝突し、エンジンによりエネルギ吸収
部材の後方変位が抑制されて、そのエネルギ吸収部材が
変形することにより、キャブが受ける衝撃エネルギを効
果的に吸収させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施形
態例について説明する。キャブオーバ型車両1におい
て、キャブ2の下部には左右両側でそれぞれ車両の前後
方向に延びる一対のメインシル3が設けられ、車幅方向
に延びるクロスパイプ4の両端がそれぞれ各メインシル
3の前端に固着されていて、メインシル3及びクロスパ
イプ4によりキャブ2が補強されており、各メインシル
3の先端にはアッパーキャブヒンジブラケット5がボル
ト止めされている。
【0007】また、左右のシャシフレーム6先端にはそ
れぞれロワーキャブヒンジブラケット7がボルト止めさ
れていて、左右のアッパーキャブヒンジブラケット5及
びロワーキャブヒンジブラケット7が車幅方向に延びる
キャブヒンジシャフト8を介してそれぞれ連結され、ア
ッパーキャブヒンジブラケット5、キャブヒンジシャフ
ト8及びロワーキャブヒンジブラケット7によりフロン
トキャブヒンジが形成されていて、キャブ2がキャブヒ
ンジシャフト8を中心として図1の上前方へチルトでき
るように構成されている。
【0008】一方、左右メインシル3の前端部における
車両中心側の側面へそれぞれ帯金10がボルト止めさ
れ、その帯金10により略U字状鋼製パイプ11の両端
部がそれぞれ左右メインシル3の側面に固定されて、パ
イプ11が後方のインタクーラ及びラジエータからなる
放熱器12へ向かって延び、パイプ11の車幅方向に延
びる中央部13が放熱器12の前面に近接している。な
お、14は左右のシャシフレーム6に固定されたエンジ
ン、15は乗員である。
【0009】従って、走行中の車両1が衝突することに
よりキャブ2の前面、とくに、シャシフレーム6より上
部で後方へ大きな衝撃が作用すると、キャブ2は先ずア
ッパーキャブヒンジブラケット5、キャブヒンジシャフ
ト8及びロワーキャブヒンジブラケット7のフロントキ
ャブヒンジを介して、車両1の主強度部材であるシャシ
フレーム6により支持される。
【0010】しかしながら、フロントキャブヒンジ部位
が破断されて、キャブ2が後方へ変位すると、メインシ
ル3の後方変位に伴ってパイプ11も後方へ変位するの
で、パイプ11の中央部13が直ちに放熱器12に衝突
して、放熱器12を破壊させ、さらに、剛性の高いエン
ジン14に突き当たることによりパイプ11の後方変位
が抑制されて、パイプ11が大きく変形する。
【0011】すなわち、パイプ11の後方変位が抑制さ
れることにより、メインシル3の後退が阻止されてキャ
ブ2の変形が防止されると同時に、パイプ11が大きく
変形することにより衝撃エネルギが効果的に吸収される
結果、図4に示されているように、キャブ2の前面に作
用する負荷Fとキャブ2前面の車両後方への変位量xと
の関係は折線Aのようになり、従来車両の場合の折線B
と対比すれば、斜線部分に相当するエネルギ吸収量が従
来よりも増加していることがわかる。
【0012】従って、車両の衝突時にキャブ2に作用す
る衝撃を格段に緩和することが可能となり、キャブ2内
の乗員15を車両の衝突から保護して、乗員15の安全
を図ることができる。
【0013】また、図3の2点鎖線で示されているよう
に、放熱器12へ対向するパイプ11の中央部13に、
平面板20もしくは適当な湾曲板を適宜溶着し、車両1
の衝突時にキャブ2と共にパイプ11が後退した際、放
熱器12及びエンジン14に対するパイプ11の接触面
積を実質的に増大させれば、上記したキャブ2の変形防
止及びパイプ11の変形に基づく衝撃エネルギの吸収作
用を一層確実化させることができ、ひいては、乗員15
の安全を確保することができる。
【0014】さらに、放熱器12の放熱作用を損なわな
い程度に、パイプ11の中央部13を放熱器12の前面
に近接させれば、上記したキャブ2の変形防止及びパイ
プ11の変形による衝撃エネルギの吸収作用を一段と強
めることができるものである。
【0015】しかも、パイプ11は非常に簡単な構造で
あって、安価、軽量であり、かつ、大きな変更もなく在
来の車両へも容易に適用できるので、上記装置は実用的
効果がとくに優れている。
【0016】また、パイプ11の形状や肉厚、あるい
は、材質等を適宜変更することによって、そのパイプの
曲げ変形によるエネルギの吸収量及び吸収特性を任意
に、かつ、容易に選定することができる長所があり、さ
らには、上記鋼製パイプを中実の鋼材等に置き換えて、
上記パイプの場合と同様なエネルギの吸収作用を行わせ
るようにすることも可能である。
【0017】なお、上記各実施形態例においては、左右
メインシルにそれぞれ両端部が固着された略U字状パイ
プにより衝撃エネルギの吸収を図っているが、左右メイ
ンシルにそれぞれ、あるいは、一方のメインシルに棒状
体の基端を固着して、その他端が後方の放熱器及びエン
ジンへ向かって延びるようにし、車両の衝突時にキャブ
が後方へ変位したとき、棒状体の他端が後方の放熱器及
びエンジンへ衝突して変形することにより、衝撃エネル
ギを吸収させるようにし、さらにはまた、それらの上記
他端に平面板等を取り付けて、後方の放熱器及びエンジ
ンとの接触面積を増大させるようにしても、上記各実施
形態例と同様な作用効果を奏することができるものであ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明にかかるキャブオーバ型車両の安
全装置にあっては、キャブ補強部材の前端部にエネルギ
吸収部材の基端が固着され、そのエネルギ吸収部材の他
端が後方のエンジンもしくは放熱器に向かって延び、車
両の衝突によりキャブが後方へ変位すると、エネルギ吸
収部材の上記他端が後方のエンジンもしくは放熱器に衝
突し、エンジンによりエネルギ吸収部材の後方変位が抑
制されて、そのエネルギ吸収部材が変形することによ
り、キャブが受ける衝撃エネルギを効果的に吸収させる
ことができるので、キャブが受ける衝撃を緩和して上記
衝突から車両の乗員を保護し、その安全性を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における概略側面図。
【図2】図1のII−II断面拡大図。
【図3】上記実施形態例の要部斜視図。
【図4】上記実施形態例の作用説明図。
【符号の説明】
1 車両 2 キャブ 3 メインシル 4 クロスパイプ 6 シャシフレーム 8 キャブヒンジシャフト 11 パイプ 12 放熱器 13 パイプ中央部 14 エンジン 15 乗員 20 平面板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブの下部に設けられ車両の略前後方
    向に延びる左右一対の補強部材と、同補強部材の少なく
    とも一方の前端部に基端が固着され他端が後方のエンジ
    ンもしくは同エンジンの前方に配置された放熱器に向か
    って延びるエネルギ吸収部材とを有するキャブオーバ型
    車両の安全装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記エネルギ吸収部
    材が略U字状をなし、その両端部が上記一対の補強部材
    にそれぞれ固着されたキャブオーバ型車両の安全装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、上記
    エネルギ吸収部材の他端に上記エンジンもしくは上記放
    熱器に対向する面部材が取り付けられたキャブオーバ型
    車両の安全装置。
JP22034996A 1996-08-02 1996-08-02 キャブオーバ型車両の安全装置 Expired - Fee Related JP3166628B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007012398A1 (de) * 2005-07-23 2007-02-01 Daimlerchrysler Ag Lastkraftwagen mit kollisionsrückhaltesystem für das fahrerhaus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007012398A1 (de) * 2005-07-23 2007-02-01 Daimlerchrysler Ag Lastkraftwagen mit kollisionsrückhaltesystem für das fahrerhaus
US8007033B2 (en) 2005-07-23 2011-08-30 Daimler Ag Truck comprising a retaining system for the cab in case of a collision

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