JP3166267B2 - フォトマスク基板表面の高さ測定方法 - Google Patents

フォトマスク基板表面の高さ測定方法

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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子線描画等に用いるフ
ォトマスク基板表面の高さ測定方法に係り、特に高精度
描画可能なフォトマスク基板の表面の高さ測定方法に関
するものである。本フォトマスク基板表面の高さ測定方
は透過型シフトマスク作成に好適である。
【0002】
【従来の技術】IC製造に用いられるリソグラフィ技術
は、フォトマスク上に描画された幾何学的形状(パター
ン)をシリコンウェハー表面に転写する技術である。
【0003】このリソグラフィ技術で用いられるフォト
マスクは、フォトマスク基板表面に所定のパターンを電
子線描画装置などで描画することにより作成される。
【0004】このように電子線描画装置を用いてパター
ンを描画する場合、フォトマスク基板表面の高さが基準
面に対してずれているとフォトマスク基板に到達する電
子ビームの該基板上での振り幅やフォーカス(焦点)が
予め設定していた値からずれてしまう。そのため、電子
ビームの偏向つなぎ精度や解像性を劣化させることにな
る。
【0005】図7はフォトマスク基板高さ変化に対する
電子線等の偏向走査振幅の変化を示す図である。
【0006】すなわち図7において、フォトマスク基板
表面高さがΔlだけ上に変化すると偏向器によって偏向
された電子線の偏向走査幅がXlからXl′に変化する
ことになりフォトマスクパターン精度(偏向つなぎ精
度)が劣化する。
【0007】このようなフォトマスク基板の高さずれの
問題を考慮して最近の電子線描画装置(例えば日本電子
製JBX6AIII−MV)ではフォトマスク基板表面の
高さを測定し、基準面の高さとずれから電子光学系に補
正をかけ、上記偏向つなぎ精度等の劣化を防止してい
る。
【0008】この電子線描画装置でのフォトマスク基板
表面の高さは、基板表面で光を反射させ、その反射光強
度を換算することにより測定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のフォトマスク基
板表面高さの測定は、一般のフォトマスク基板表面にマ
スク材としての金属等の光反射性物質が設けられていな
い透明基板、例えばガラス基板等のフォトマスク基板の
場合には不可能となり、高精度描画ができず問題であっ
た。フォトマスク基板表面に光反射性物質(材料)が設
けられていない場合の例としては、透過形位相シフトマ
スク(第5回応用物理学会、学術講演会27P−ZG,
1990年、および第38回応用物理学会関係連合講演
会29P−ZC−10,29P−ZC−11,1991
年)が知られている。しかし、高精度描画が要求される
上記透過型位相シフトマスク等の形成では基板表面高さ
測定が必要であった。そこで本発明は透明マスク基板へ
の高精度描画を可能にすべく基板表面高さを測定し得る
フォトマスク基板表面の高さ測定方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、基板表面上に光反射部を持たない透明基板におい
て、パターン形成領域以外の所定領域内の少なくとも一
部にのみ光反射性膜を設け、該光反射性膜での反射光に
より該基板表面の高さを測定することを特徴とするフォ
トマスク基板表面の高さ測定方法によって解決される。
【0011】
【作用】本発明によれば、透明マスク基板1において、
パターン形成領域以外の所定領域内にのみ光反射膜2a
を設けて、基板表面の高さ測定を可能にしているため、
電子線等によるマスク描画時に偏向幅やフォーカス等の
補正を行うことができ、描画の精度を向上させることが
できる。
【0012】また、本発明ではマスク基板1内の多数の
箇所に点在して光反射性膜2aを設けることができる場
合には基板の任意箇所の高さを補間法で求めることも可
能となり、より高精度の描画が可能となる。
【0013】特に、本発明のフォトマスク基板表面の高
さ測定方法によれば、透過型位相シフトマスクを高精度
に作成することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は、本発明に係るフォトマスク基板の
第1実施例を示す平面図である。
【0016】図1に示すように、第1実施例のフォトマ
スク基板は厚さ0.09インチ(約2.3mm)、5イ
ンチ四方の透明な石英基板からなる透明マスク基板1の
表面に約85nmの厚さのクロムからなる光反射性膜
(遮光膜)2aが、周辺に8箇所、中央に1箇所、合計
9箇所に点在して設けられている。この光反射性膜2a
の透明マスク基板1上の配設位置は、本パターン形成領
域以外の位置になっている。また、9個の光反射性膜2
aの大きさはそれぞれ一辺が約10mmの略正方形で、
面積は高さ測定のために用いられる光スリット像の面積
より大きな面積であればよい。
【0017】電子線描画装置等による所望の本パターン
を描画前に、上記図1に示した第1実施例のフォトマス
ク基板を用いて、フォトマスク基板の光反射性膜2aの
表面の高さを予め測定し、透明基板表面にパターンを描
画する際の偏向幅を補正する。
【0018】図2は、上記補正描画機能を備えた電子線
描画装置を示す。
【0019】図2に示すように、光学的なスリット像を
レンズを介してマスク基板表面上に結像して、そこで反
射したスリット像をレンズを介して半導体位置検出器表
面に再結像させている。基板表面上に結像しているスリ
ット像は基板高さの変動に応じて検出部でのスリット像
が変化する。この変化を測定することにより高さ変動値
を算出し、電子ビーム偏向幅に補正を加える。
【0020】図3は、図1に示したフォトマスク基板に
所望のパターン(本パターン)が描画された場合のフォ
トマスクの一例を示す平面図である。図3においてパタ
ーン形成領域内のA1〜A4が描画された所望のパター
ンである。描画の際は多数点の高さ測定結果を補間して
基板内任意の点で高さの補正量を算出して高精度描画を
より効果的に行うことができる。
【0021】図4は、本発明に係るフォトマスク基板の
第2実施例を示す平面図である。
【0022】図4に示すように、第2実施例は実施例1
と同一材料、同一形状をした透明マスク基板1の表面の
周辺部に約85nmの厚さのクロムからなる光反射性膜
2bが枠(縁取り)状に設けられている。
【0023】第2実施例は、パターンを描画したいとこ
ろである透明領域の面積を拡大させている。実施例2の
場合も周縁に設けた光反射性膜2bの部位の高さを数カ
所測定し、透明領域内の表面高さを算出し、描画時の偏
向幅補正値を設定することができる。
【0024】図5及び図6は、本発明の第1実施例のフ
ォトマスク基板と位相シフトマスクを製造するための前
半工程断面図及び後半工程断面図である。
【0025】まず、図5(a)に示すように、石英基板
からなる透明マスク基板1上に10nmの厚さの透明導
電膜10及び85nmの厚さのクロム(Cr)からなる
遮光膜としての光反射性膜(遮光膜)2が形成されてい
るマスク基板にレジスト11を400nmの厚さに塗布
形成した。
【0026】次に図5(b)に示すように、位相シフタ
ーを形成しようとしている領域の光反射性膜2を除去す
るためにレジストパターン11aを形成した。
【0027】次に図5(c)に示すように、このレジス
トパターン11aをマスクとして光反射性膜2をエッチ
ング除去し、高さ測定用の光反射性膜2aを形成した。
この光反射性膜2aの大きさは、石英基板1上で1箇所
当り10mm四方の正方形とした。
【0028】この後、図6(a)に示すように、SOG
(Spin On Glass)膜12を276nmの厚さに塗布形
成し、この上に更に電子線レジスト(東ソ−製、CMS
−EX(S)クロロメチル化ポリスチレン)13を40
0nmの厚さに塗布形成した。この後、電子線描画装置
JBX6AIIIMV(日本電子社製)により位相シフタ
ーパターンをパターニング露光するために、基板の高さ
測定を、高さ検出光14を光反射性膜2aに当て、その
反射光を検出器(図示せず)で測定する方法により行っ
た。この方法により、透明マスク基板1の高さを良好に
測定することができた。更に、この高さ測定値からビー
ム偏向幅補正を行い、その後位相シフター描画を行っ
た。その描画、現像後、図6(b)に示すようにレジス
トパターン13aを形成した。
【0029】このレジストパターン13aをマスクとし
て、SOG12をバレル形プラズマエッチャーでエッチ
ングして、図6(c)に示すようなSOGシフターパタ
ーン12aを形成できた。
【0030】図6(b)の工程で形成されたレジストパ
ターン13aのパターン間つなぎ精度は、最大ずれ量で
0.1μmと良好な値であった。
【0031】一方、本発明を適用しないで、すなわち高
さ測定パターンを設けないで、フォトマスクを作成した
場合の上記パターン間のつなぎ精度は2μmとなり、サ
ブハーフミクロンデバイス用レチクルにおいては許容で
きない精度となった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば基
板表面高さ測定が可能となり、この高さ測定値を用い
て、電子線描画装置等によるフォトマスク描画時に偏向
幅、フォーカス補正を実施することにより、高精度描画
が可能となる。
【0033】更に本発明のフォトマスク基板表面の高さ
測定方法用いることによって位相シフトマスクが高精
度で作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォトマスクの第1実施例を示す
平面図である。
【図2】上記補正描画機能を装えた電子線描画装置模式
図である。
【図3】図1に示したフォトマスク基板に所望のパター
ン(本パターン)が描画された場合のフォトマスクの一
例を示す平面図である。
【図4】本発明に係るフォトマスク基板の第2実施例を
示す平面図である。
【図5】本発明の第1実施例のフォトマスク基板と位相
シフトマスクを製造するための前半工程断面図である。
【図6】本発明の第1実施例のフォトマスク基板と位相
シフトマスクを製造するための後半工程断面図である。
【図7】フォトマスク基板高さ変化に対する電子線等の
偏向走査振幅変化である。
【符号の説明】
1 透明マスク基板(石英基板) 2,2a,2b 光反射性膜(遮光膜) 10 透明導電膜 11 レジスト 12 SOG膜 12a SOGシフターパターン 13 電子線レジスト 13a レジストパターン 14 高さ検出光

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面上に光反射部を持たない透明基
    板において、パターン形成領域以外の所定領域内の少な
    くとも一部にのみ光反射性膜を設け、該光反射性膜での
    反射光により該基板表面の高さを測定することを特徴と
    するフォトマスク基板表面の高さ測定方法。
  2. 【請求項2】 前記光反射性膜を多数個所に点在せしめ
    たことを特徴とする請求項1記載のフォトマスク基板表
    面の高さ測定方法。
  3. 【請求項3】 前記光反射性膜を前記透明基板の周縁部
    に設けたことを特徴とする請求項1記載のフォトマスク
    基板表面の高さ測定方法。
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