JP3166086B2 - 遊技機のデータ収集装置 - Google Patents

遊技機のデータ収集装置

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JP3166086B2 JP33587791A JP33587791A JP3166086B2 JP 3166086 B2 JP3166086 B2 JP 3166086B2 JP 33587791 A JP33587791 A JP 33587791A JP 33587791 A JP33587791 A JP 33587791A JP 3166086 B2 JP3166086 B2 JP 3166086B2
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吉平 新山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機に代表され
るように遊技球を発射して遊技を行う遊技機からの遊技
データを収集するデータ収集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技球を発射して遊技を行う遊技機の代
表的なものとしてはパチンコ機が周知であり、このパチ
ンコ機においては、遊技盤の表面に無数の障害釘を植設
し、この障害釘の角度等を微妙に調整することにより打
球の流下方向を変換して微妙に変化させ、これにより打
球の入賞領域への入賞確率を調整している。そして、
球の入賞領域への入賞に基づく賞価値として賞球が排出
される。このような遊技機から賞球排出数のデータを収
集するために、従来のデータ収集装置は、遊技機に補給
される球を検出する補給球検出器からの補給球検出信号
を用いて当該遊技機へ補給された補給球の数を算出し、
この補給球が全て賞球として排出されるものと看做すこ
とで、当該遊技機における総合計賞球排出数を補給球数
としてデータ収集していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
データ収集装置においては、正確な総合計賞球排出数や
各入賞領域毎の球入賞に対する賞球排出数(総賞球排出
数)を求めることができない。また、各入賞領域毎に入
賞球検出器を設けて賞球排出数の正確なデータを収集す
ることも考えられるが、近年の遊技機においては、遊技
機の機種毎に入賞領域に応じて異なる賞球数が設定され
ているものもあり、このような遊技機から入賞球数のデ
ータのみをデータ収集装置で収集しても、正確な賞球排
出数を求めることはできない。そこで、本発明は、遊技
機の種類に関係なく正確で詳細な賞球数のデータを収集
することができる遊技機のデータ収集装置の提供を目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、遊技盤(103)の遊技部
(105)に対応した賞球数が各々設定された複数の入
賞領域(第1〜第6入賞口143a〜143f,第2の
特定入賞口,球入口136等)を形成し、各入賞領域へ
の球の入賞に応じた数の賞球を排出可能な球排出装置
(117)を備えた遊技機(101)に関するデータを
収集するデータ収集装置(データ収集処理制御手段9を
含む管理装置1)であって、データ収集の対象である遊
技機が各入賞領域へ入賞した球を個別に検出して各入賞
領域毎に個別に出力する入賞球検出信号に各々対応する
ように設けられ、各入賞領域への入賞球を計数する入賞
球計数手段(第1〜第6入賞球計数手段41〜46,大
入賞口入賞球計数手段47)と、上記遊技機から入力さ
れる各入賞球検出信号に対応する排出賞球数を可変設定
可能な賞球数設定手段と、を備え、上記入賞球検出信号
に基づき入賞球計数手段の計数値と上記賞球数設定手段
で設定された排出賞球数とから、各入賞領域への球入賞
に基づく賞球排出数の計数値である総賞球排出数を入賞
領域毎に算出するようにしたことを特徴とする。また、
請求項2に係る発明は、上記請求項1において、上記各
入賞領域毎の総賞球排出数を加算することで、データ収
集対象の遊技機における総合計賞球排出数を算出するよ
うにしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】従って、請求項1に係る遊技機のデータ収集装
置においては、入賞球計数手段によって、データ収集対
象である遊技機の各入賞領域への入賞球を入賞球検出信
号により個別に計数し、賞球数設定手段により設定され
た各入賞球検出信号に対応する排出賞球数と、上記入賞
球計数手段による各入賞領域毎の入賞球の計数値とか
ら、各入賞領域への球入賞に基づく賞球排出数の計数値
である総賞球排出数が入賞領域毎に算出される。また、
請求項2に係る遊技機のデータ収集装置においては、デ
ータ収集対象の遊技機における正確な総合計賞球排出数
を算出することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。管理装置1は、半導体チップや各種電気部品等
から成るデータ入出力機能、データ演算処理機能、デー
タ記憶機能等が適宜にパッケージングされ、各機能を有
機的に結合させることで、所望の機能(例えば、遊技機
に関するデータを収集するデータ収集装置としての機
能)を達成できるように構成してある。この管理装置1
の主な演算機能を司る主演算制御装置2は、副演算制御
装置3や補助記憶装置4等と接続してあり、操作手段と
してのコンソール5を介して入力される各種制御指令に
応じて、各種遊技機(後に詳述)より入力される遊技デ
ータを適宜に処理し、各種データを表示手段としてのC
RTディスプレイ6に表示出力させたり、プリンタ7に
印字出力させたりといった表示関連の制御動作を行うと
共に、該データを補助記憶装置4に蓄積させたり、該記
憶データをフロッピーディスク等に書き込んだりといっ
たデータ記憶関連の制御を平行して行うのである。ま
た、本実施例においては、コンソール5より入力された
制御指令に基づいて、各遊技機に制御用データを送出す
る機能を付加してある。
【0007】次に、管理装置1のデータ収集およびデー
タ表示に関連した機能につき、図2のブロックに基づい
て説明する。尚、この図2においては図示を省略した
が、各収集データや加工データ等は必要に応じて蓄積さ
れるものとしてある。この管理装置1の主要部は総合管
理制御手段としての総合管理制御部8であり、各遊技機
101…より随時入力される遊技情報を収集・加工する
と共に、コンソール5を介して入力される管理者の表示
要求に応じて、所要の遊技情報等をCRTディスプレイ
6やプリンタ7等へ表示出力する制御を行うのである。
【0008】なお、この管理装置1へ入力される遊技機
101…は、多メーカー多機種におよび、各遊技機10
1毎に得られる遊技情報は、当該遊技機101の遊技特
性等に応じて異なるため、これら遊技機101…より入
力される遊技情報を収集・加工するデータ収集装置とし
ての主たる機能を実現するためのデータ収集処理制御手
段9…は、各遊技機の種別に応じて収集する遊技情報や
加工処理の行程等を適宜に設定変更する場合もある。
【0009】例えば、図2に示す如く、各遊技機101
を大きく4タイプ(第1タイプ〜第4タイプ遊技機10
1a〜101d)に分けるものとした場合に、各遊技機
101の特性をタイプ別に例示する。
【0010】特定の入賞口に入賞することに基づいて可
変表示装置が作動する補助遊技が開始され、この可変表
示装置の停止図柄が賞態様を形成した場合に、変動入賞
装置が遊技者にとって不利な第1状態から遊技者にとっ
て有利な第2状態に変換される特別遊技が開始されるも
のが第1タイプの遊技機101aである。特定の始動口
に打球が入賞することに基づいて、変動入賞装置が第2
状態に短時間だけ変換され、該変動入賞装置内に設けら
れた特定入賞口に入賞することに基づいて、比較的長時
間変動入賞装置が第2状態に変換される特別遊技が開始
されるものが第2タイプの遊技機101bである。遊技
部内に設けられた特別入賞口に入賞することで、特別遊
技の権利が発生し、この権利発生中に始動入賞口に入賞
することで、変動入賞装置が第2状態に変換されるもの
が第3タイプの遊技機101cである。遊技盤の遊技部
内に植設した障害釘を調整することなく、遊技者への排
出賞球量を調整することにより、遊技盤の遊技部内へ有
効に発射された有効発射球数と、遊技盤の遊技部内へ設
けられた各種入賞領域への入賞に基づく排出賞球数との
比から得られる現行ベース値を、予め設定した設定ベー
ス値に近づけるように、遊技制御を行うことが可能なも
のが第4タイプの遊技機101dである。
【0011】そして、各タイプの遊技機101a〜10
1dに応じた遊技情報が取得可能で、且つ当該遊技情報
の加工処理が可能なように、第1タイプの遊技機101
aに対してはデータ収集処理制御手段9aを、第2タイ
プの遊技機101bに対してはデータ収集処理制御手段
9bを、第3タイプの遊技機101cに対してはデータ
収集処理制御手段9cを、第4タイプの遊技機101d
にはデータ収集処理制御手段9dを、夫々1対1の対応
関係が成立するように設けてある。すなわち、各遊技機
101…に対して各1台のデータ収集装置を接続して、
各遊技機101毎にデータ収集を独立して行う構成とし
てある。なお、データ収集処理制御手段9a〜9dは、
収集可能な遊技情報や、当該遊技情報の加工処理手順等
を後に設定することで、各遊技機101a〜101dに
対応できるように、汎用性を持たせて構成することが望
ましい。
【0012】上記した総合管理制御部8内には、データ
収集処理制御手段9…のほかに、データ表示出力手段と
してのデータ表示制御手段10、項目別表示要求制御手
段11、表示切替制御手段12等を設けてあり、管理者
がコンソール5の項目別表示要求スイッチ13や全項目
表示要求スイッチ14等を操作することに基づいて発さ
れる表示要求指令に応じて、上記データ表示制御手段1
0が表示出力するデータ種別を選択制御するのである。
すなわち、本実施例においては、項目別表示要求制御手
段11と表示切替制御手段12とが協働すること
「操作手段の所要の操作に基づいて、所定のデータ種別
としての表示項目の選択や該表示項目の切替タイミング
等を上記データ表示出力手段に出力して、上記表示手段
に表示させるデータの選択制御を行う表示データ選択手
段」として機能する表示データ選択制御手段15を構成
するものとしてある。
【0013】例えば項目別表示要求スイッチ13は、第
1項目表示要求スイッチ13a,第2項目表示要求スイ
ッチ13b,…,第23項目表示要求スイッチ13w,
第24項目表示要求スイッチ13xから構成するものと
してあり、第1項目〜第24項目までの何れかについ
て、表示させる遊技情報種別を任意に選択できるのであ
る。これらの遊技情報種別は、遊技機101に応じて適
宜に設定することができると共に、表示項目数を適宜に
増減させて良い。
【0014】また、これら項目別表示要求スイッチ13
より入力される表示要求指令を受け取る項目別表示要求
制御手段11には、各項目表示要求スイッチ13a〜1
3xに対応する第1表示要求制御手段11a,第2表示
要求制御手段11b,…,第23表示要求制御手段11
w,第24表示要求制御手段11xを設けてあり、これ
ら第1〜第24表示要求制御手段11a〜11xに予め
設定された遊技情報種別に応じた表示要求指令をデータ
表示制御手段10へ出力し、該表示要求令を受信した
データ表示制御手段10が所定の遊技情報をCRTディ
スプレイ6やプリンタ7等へ表示出力するのである。
【0015】一方、全項目表示要求スイッチ14を管理
者が操作することに基づいて発される表示要求指令は、
表示切替制御手段12の表示要求制御手段16に入力さ
れ、計時手段17が計時する所定時間(例えば60秒)
毎に、データ表示制御手段10への表示項目種別を切替
制御することによって、全ての項目種別が一定時間毎に
順次表示出力されるのである。なお、図面に示す実施例
における表示切替制御手段12においては、単項目もし
くは全項目の何れかを選択する構成としたが、任意に設
定した複数の項目を順次表示出力できるように、表示要
求制御手段16を構成したり、表示切替の時間間隔を任
意に設定できるように、外部から計時時間を可変設定で
きるように計時手段17を構成したりすることで、表示
切替制御手段12をよりフレキシブルに構成しても良
い。
【0016】次に、上記のような管理装置1によってデ
ータ収集される遊技機101の一具体例を、第4タイプ
の遊技機101に即して説明する。遊技機101は、図
3に示すように、額縁状の前面枠102の窓部を裏側か
ら塞ぐようにして遊技盤103を設け、該遊技盤3の表
面にガイドレール104で囲んだ遊技部105を形成
し、遊技部105内の中央上部寄りに特別図柄表示装置
106を、特別図柄表示装置106の下方に第1変動入
賞装置107を間に挟むようにして2つの第1特定入賞
口108,108を、これらの下方に第2変動入賞装置
109を、該第2変動入賞装置109の下部に普通図柄
表示装置110を配設し、前面枠102の裏側下方に打
球発射装置111を設け、該打球発射装置111の操作
ハンドル112を前面枠102の下部前面に突設し、該
操作ハンドル112の横に下皿113を設け、下皿11
3の上方の開閉パネル114には球供給皿115を設け
てある。
【0017】また、図4に示すように、遊技盤103の
裏側に配設した裏機構盤116には球排出装置117や
該球排出装置117が流下した球を球供給皿115に案
内する球排出樋118などの裏機構を設けてある。な
お、本実施例では、打球がいずれの入賞口、即ち入賞領
域に入賞しても賞球排出数は7個に設定してある。ま
た、上記球排出装置117は、賞球排出動作のみでな
く、遊技者に遊技球を貸し出す場合の貸球排出動作も兼
ねて行えるものとしても良い。更に、前面枠102の裏
側下方に特別図柄表示装置106の確率やベース値を設
定するための設定操作部119等を設けてある。また、
これらの設定を営業中は変更できないようにするため、
および特定の管理者以外の者が不正に操作できないよう
にするために鍵120a,120bを設けてある。
【0018】打球発射装置111は、発射レール121
の傾斜下端に形成した発射位置に供給された遊技球を発
射する機能を備えていればどのような形式のものでもよ
い。例えば、先端に弾発部を有する発射杆をモータやロ
ータリーソレノイドの駆動により回動するものでも、プ
ランジャーソレノイドの駆動によって先端の弾発部を直
線往復運動させて発射するものでもよい。
【0019】打球発射装置111によって発射した打球
は、発射レール121からガイドレール104を介して
遊技部105内の上端部分に到達して実際の遊技に供さ
れるが、遊技部105内に到達する途中で発射球センサ
122に作用する。発射球センサ122は、遊技者が遊
技に要する不利益を検出して不利益信号を送出するもの
で、打球発射装置111が発射した打球を検出して後述
する電気的制御装置123に信号を送出する機能を備え
ていればどのような構造のものでもよい。例えば、フォ
トセンサ式検出器や無接点式検出器などを発射レール1
21に臨ませて設け、該検出器により打球の通過を検出
するようにしてもよい。
【0020】また、打球発射装置111により発射した
打球は、必ずしも遊技部105に入って遊技に供される
わけではなく、途中から戻ってファールになる場合もあ
る。このため、発射レール121の傾斜上端から下方に
延出して下皿113に連通するファール球回収路124
の途中にファール球センサ125を設け、発射した打球
がファールになった場合にはファール球センサ125に
よりファール球を検出してファール信号を電気的制御装
置123に送出するように構成してある。なお、ファー
ル球センサ125は、発射球センサ122により遊技者
の不利益として送られたデータを修正するもので、ファ
ール球を検出してファール信号を送出できれば、その構
造や取付位置に制限されない。
【0021】遊技部105内に設けた第1特定入賞口1
08は、本実施例では普通図柄表示装置110の始動条
件を成立させるためのもので、打球が上方から下方に通
過できる球通過口を形成したゲートによって構成されて
おり、通過球を検出して電気的制御装置123に信号を
送出する普通図柄始動入賞スイッチ126を第1特定入
賞信号発生手段として備えている。したがって、遊技部
105内を流下してきた球が第1特定入賞口108に入
賞すると、普通図柄始動入賞スイッチ126がこの球を
検出して電気的制御装置123に信号を送るが、この球
は第1特定入賞口108を通過して再び遊技部105内
を流下する。したがって、賞球は排出されない。また、
本実施例では第1特定入賞口108の普通図柄始動入賞
スイッチ126から送出される信号が後述する普通図柄
表示装置110の始動条件成立信号(第1特定入賞信
号)となる。なお、第1特定入賞口108は、普通図柄
始動入賞スイッチ126により打球を検出して信号を送
出できればどのような構成でもよく、普通図柄始動入賞
スイッチ126の構造や取付位置にも限定されないし、
検出した打球を入賞球として取り込んで賞球排出を行う
ような構成でもよい。
【0022】普通図柄表示装置110は、電気的制御装
置123の制御の下で記号や数字などの図柄(識別記
号)を肉眼で識別できない速度で変換表示し、変換表示
が停止したときの図柄の停止表示態様が予め設定してあ
る態様になっていれば遊技者に特典を付与するものであ
る。図面に示す普通図柄表示装置110は、7セグメン
ト表示器により構成されており、電気的制御装置123
からの信号により「0」乃至「9」の数字を高速変換表
示し、可変表示が停止したときに表示された数字が予め
設定してある数字、例えば「7」であれば賞態様を形成
したこととなり、特典として、第1変動入賞装置107
を遊技者に有利な状態に変換する条件を成立させる。即
ち、本実施例における普通図柄表示装置110は、第1
特定入賞信号発生手段(普通図柄始動入賞スイッチ12
6)からの第1特定入賞信号により第1変動入賞装置1
07の作動条件の形成を判定する第1変動入賞装置作動
条件形成手段の一部として機能する。
【0023】そして、賞態様が形成される確率は、後述
するように、予め設定した基準ベース値と実際の遊技に
おいて算出した現行ベース値とを比較して調整し、これ
により第1変動入賞装置107への入賞確率を調整し、
その結果実際の遊技における現行ベース値が設定した基
準ベース値に近付くように構成してある。なお、普通図
柄表示装置110は、図柄を可変表示するだけでなく、
複数のランプを順次点滅移動させ、この点滅移動が予め
定めたランプで停止して継続点灯したときに賞態様を形
成するように構成してもよい。
【0024】第1変動入賞装置107は、遊技者にとっ
て不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに
変換できる構造の入賞装置である。図面に示す第1変動
入賞装置107は、図に示すように、取付基板127
の表面に設けた上面開放状ポケット枠128内に左右一
対の可動部材29,129を軸着し、取付基板127
の裏側に設けたソレノイド(図示せず)などの電気的駆
動源の駆動により上記可動部材129,129を回動す
ることにより、可動部材129,129がほぼ直立して
上端間隔が狭くて打球が入り難い第1状態と、可動部材
129,129の上端を外側に傾動して上端間隔を広く
して打球が入り易い第2状態(図)とに変換できるよ
うに構成してある。
【0025】そして、第1変動入賞装置107に入賞し
た打球を検出して電気的制御装置123に信号を送出す
る特別図柄始動入賞検出器30を、入賞球が流下する
流路に臨ませて設けてある。なお、本実施例では、この
第1変動入賞装置107が第2の特定入賞口として機能
し、特別図柄始動入賞検出器130が、特別図柄表示装
置106の始動条件となる第2特定入賞信号を発生する
第2特定入賞信号発生手段(特別図柄始動入賞スイッ
チ)として機能する。
【0026】したがって、第1変動入賞装置107が第
1状態または第2状態のときに打球が入賞すると、第2
特定入賞信号発生手段としての特別図柄始動入賞検出器
130が入賞球を検出して電気的制御装置123に第2
特定入賞信号を送出し、入賞した打球が入賞球として処
理され、球排出装置117が作動して球供給皿115に
所定数(本実施例では7個)の球が賞球として排出され
る。この様に、第1変動入賞装置107に打球が入賞す
ると、所定数の賞球が付与されるとともに、特別図柄始
動入賞検出器130からの第2特定入賞信号にもとづい
て特典が付与されることは同じであるが、第1変動入賞
装置107が第2状態にあるときの方が、第1状態に比
較して打球の入賞確率は高くなる。したがって、第1変
動入賞装置107が第2状態に変換すると、遊技者への
還元率が上昇する。
【0027】また、本実施例では第1変動入賞装置10
7に入賞したことの特典として、特別図柄表示装置10
6により別遊技を行うことができ、この別遊技で賞態様
が形成されると、入賞確率が著しく高い特別遊技の権利
が発生する。
【0028】特別図柄表示装置106は、記号や数字な
どの図柄(識別記号)を肉眼で識別できない速度で変換
表示し、変換表示が停止したときの図柄の組み合わせに
よる停止表示態様が予め設定してある態様になっていれ
ば遊技者に特典を付与するものである。図面に示す特別
図柄表示装置106は、多数のLEDを縦横に配して数
字等を上下方向にスクロール表示可能な表示器131
a,131b,131cを基板132に取り付けて、ケ
ース133の開成部134からこれら表示器131a,
131b,131cが前面側に臨む状態となるようにし
てある。
【0029】電気的制御装置123からの信号により特
別図柄表示装置106が作動すると、3つの表示器13
1a,131b,131cに「0」乃至「9」の数字が
それぞれ高速変換表示され、所定時間が経過すると、各
表示器31の変換表示が順次停止する。そして、3つ
の表示器131a,131b,131cに表示された数
字の組み合わせ態様が賞態様、例えば「3,3,3」、
「5,5,5」、「7,7,7」であれば特別遊技の権
利が発生する。そして、賞態様が形成される確率は、後
述するように、本実施例では数段階の確率から適宜に選
択して予め設定できるように構成されている。
【0030】特別遊技は、第2変動入賞装置109を遊
技者にとって不利な第1状態から遊技者にとって有利な
第2状態に変換して、所定の終了条件が成立するまで行
われる。
【0031】図9に示す第2変動入賞装置109は所謂
アタッカーと呼ばれている変動入賞装置であり、取付基
板135に横長な球入口136を入賞領域として開口す
るとともに、該球入口136に横長な扉部材137を回
動可能に軸着し、取付基板135の裏側に前面が球入口
136に連通した凹室138を形成し、該凹室138内
に継続入賞口139と一般入賞口140,140,を設
け、取付基板135の裏側には電気的駆動源としてソレ
ノイド(図示せず)を設け、該ソレノイドの駆動により
扉部材137を開閉して打球を受け入れない第1状態と
打球を受け入れ易い第2状態とに変換するように構成し
てある。即ち、ソレノイドが消磁しているときにはスプ
リング等の付勢により扉部材137が起立して球入口1
36を塞いで打球を受け入れない状態(遊技者にとって
不利な第1状態)を維持し、電気的制御装置123から
の信号にソレノイドが励磁すると、扉部材137が上端
を前方に倒す方向に回動して球入口136を開放し、打
球を受け入れ易い第2状態(図9に示す状態)に変換す
る。
【0032】また、第2変動入賞装置109に入賞した
球を全て検出して電気的制御装置123に信号を送出す
る計数用検出器141と、継続入賞口139に入賞した
球を検出して電気的制御装置123に継続信号を送出す
る継続検出器142を設けてある。なお、第2変動入賞
装置109は、上記した所謂アタッカータイプのものに
限定されるものではなく、遊技者にとって不利な第1状
態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換できればど
のような構成でもよい。例えば、左右一対の可動部材を
回動することにより打球の受け入れ状態を変換するもの
でもよい。
【0033】特別遊技は、第2変動入賞装置109を遊
技者に不利な第1状態から遊技者に遊技な第2状態に変
換することにより行われ、所定時間(例えば28秒間)
が経過するか又は所定数(例えば10個)の打球が入賞
するまでのいずれかの条件が成立するまでを1サイクル
とし、このサイクル中に打球が継続入賞口139に入賞
することを条件としてサイクルの更新が行われ、このサ
イクルの更新は所定回数(例えば16回)まで可能であ
る。
【0034】以上は、第4タイプの遊技機101の主な
構成装置につき説明したが、遊技盤10には上述した
特殊な入賞領域のほかに、通常の入賞口を所要位置に適
宜設けてあり、図面に示す実施例においては、特別図柄
表示装置106の左右両側方に第1入賞口143aと第
2入賞口143bを、これらの適宜下方に第3入賞口1
43cと第4入賞口143dを、第2変動入賞装置10
9の左右両側部に第5入賞口143e,第6入賞口14
3fを夫々設けてある。これら第1〜第6入賞口143
a〜143fに入賞した入賞球は、各入賞口と連通する
球流路の適所に配設した第1カウントスイッチ144
a,第2カウントスイッチ144b,第3カウントスイ
ッチ144c,第4カウントスイッチ144d,第5カ
ウントスイッチ144e,第6カウントスイッチ144
fによって、夫々検出するものとしてある。
【0035】また、各種入賞領域へ打球が入賞したこと
に基づく入賞球検出情報は、球排出装置117を総括的
にコントロールする球排出制御装置145へ供給され、
この球排出制御装置145は入賞球検出情報に基づいて
所定数の賞球を排出させるように球排出装置117を制
御するのである。なお、この球排出装置117及び球排
出制御装置145は賞球排出動作のみでなく、遊技者が
行う球かし要求に基づく貸球排出動作も併せて行うこと
ができるように構成する場合もある。
【0036】次に、遊技について説明するとともに、遊
技を制御するマイクロコンピュータ構成の電気的制御装
置123にいて、主にベース制御に関連した遊技制御に
つき説明する。
【0037】遊技者が操作ハンドル112を操作するこ
とにより打球発射装置111を作動させると、球供給皿
115から導入した球が1個宛発射され、遊技部105
内の上部に供給されて実際の遊技に供される。この様に
して打球発射装置111が球を次々と発射(例えば毎分
100個)すると、発射球センサ122が球を一個宛検
出して、その都度発射球信号を電気的制御装置123の
有効発射球数演算手段146に送出し、打球がファール
になった場合にはファール球センサ125がファール球
を検出するごとにファール球信号を上記有効発射球数演
算手段146に送出する。
【0038】有効発射球数演算手段146は、発射球信
号およびファール球信号を受けると、これらの信号にも
とづいて有効発射球数を算出するとともに、この算出値
をベース値演算手段147に送り、該ベース値演算手段
147により実際のベース値を算出する。したがって、
ベース設定値比較判定手段148において、上記算出ベ
ース値(現行ベース値)と予め設定した基準ベース値と
を比較すれば、当該遊技機101における稼働状態が予
定通りであるか否かを判定することができる。
【0039】遊技部105内に発射された打球が障害釘
に当りながら流下方向を変換しながら流下し、この打球
が第1特定入賞口108を通過すると、普通図柄表示装
置始動入賞検出スイッチとしての普通図柄始動入賞スイ
ッチ126がこの打球を検出して電気的制御装置123
に第1特定入賞信号を送る。なお、第1特定入賞口10
8に打球が次々に通過した場合には、電気的制御装置1
23で所定数まで記憶しておき、記憶数を遊技者に可視
表示してもよい。
【0040】電気的制御装置123が第1特定入賞信号
を受けると、普通図柄表示制御手段149が作動して普
通図柄表示装置110を作動せしめて可変表示を開始さ
せるとともに、普通図柄乱数生成手段150が乱数を生
成し、この乱数が当りであるか否かを普通図柄当り判定
手段151が判定し、この判定結果を上記普通図柄表示
制御手段149に送る。そして、普通図柄表示制御手段
149に設定してある所定時間が経過すると、普通図柄
当り判定手段151からの判定結果にもとづいて、即
ち、当りの判定結果を受けている場合には当りの表示態
様(例えば「7」)で停止するように、また、外れの判
定結果を受けている場合には外れの表示態様(例えば
「7」以外の「1」,「2」…)で停止するように表示
図柄を選択して、普通図柄表示装置110の可変表示を
選択した図柄で停止する。
【0041】但し、前記したベース設定値比較判定手段
148の判定結果にもとづいて強制当り外れ制御手段1
52が当り外れを調整すべきと判定した場合には、普通
図柄当り判定手段151の判定に優先して強制当り外れ
制御手段152からの信号により当り外れが制御され
て、普通図柄表示制御手段149に送られる。したがっ
て、普通図柄乱数生成手段150からの乱数が本来当り
であっても、強制当り外れ制御手段152から強制外れ
の信号が送出されている場合には、普通図柄表示装置1
10は「7」以外の外れの図柄で停止し、普通図柄乱数
生成手段150からの乱数が本来外れであれば、普通図
柄表示装置110は「7」以外の外れの図柄で停止す
る。一方、普通図柄乱数生成手段150からの乱数が本
来外れであっても、強制当り外れ制御手段152から強
制当りの信号が送出されている場合には、普通図柄表示
装置110は「7」で停止し、普通図柄乱数生成手段1
50からの乱数が本来当りであれば、普通図柄表示装置
110は「7」で停止する。
【0042】なお、上記した強制当り外れの制御は、ベ
ース設定値比較判定手段148からの判定結果を受ける
度(換言すれば有効発射球数演算手段146が有効発射
球数を演算してベース値演算手段147が現在のベース
値を算出する度)に強制的に当り外れを制御するのでは
なく、ベース値演算手段147、ベース設定値比較判定
手段148、強制当り外れ制御手段152を含んだ強制
制御能動化手段153が、判定結果が所定回数に達した
場合(サンプリングの数が所定数に達した場合)に行っ
たり、或は設定した基準ベース値と実際の現行ベース値
との差の絶対値が所定範囲を超えた場合に強制的制御を
行うようにしてもよい。
【0043】普通図柄表示装置110が賞態様を形成し
なかった場合にはその後の遊技に直接影響はないが、賞
態様を形成した場合には第1変動入賞装置107の作動
条件が成立したこととなり、普通図柄当り判定手段15
1から普通電動役物駆動制御手段154に作動開始信号
が送られる。普通電動役物駆動制御手段154が作動開
始信号を受けると、第1変動入賞装置107のソレノイ
ドを励磁して打球が入り易い第2状態に変換するととも
に、普通電動役物開放表示制御手段155に信号を送
り、該普通電動役物開放表示制御手段155がLED等
の普通電動役物開放表示器156を発光して遊技者に可
視表示する。
【0044】第1変動入賞装置107が第2状態に変換
すると、流下してきた打球が該第1変動入賞装置107
に入賞し易くなり、実際に打球が入賞すると、この打球
を第2特定入賞信号発生手段としての特別図柄始動入賞
検出器130が検出して電気的制御装置123の普通電
動役物駆動制御手段154とベース値演算手段147と
始動記憶制御手段157に第2特定入賞信号を送る。ま
た、入賞した打球を入賞球として処理するための球排出
制御装置145が球排出装置117を適宜に作動させ、
球供給皿115に所定数の球が賞球として排出される。
【0045】賞球が排出されると、その時点でのベース
値が変化するので、このベース値は、特別図柄始動入賞
検出器130からの第2特定入賞信号を受けたベース値
演算手段147が排出賞球数を演算してから算出し、ベ
ース設定値比較判定手段148に送る。したがって、第
1変動入賞装置107への入賞による賞球排出がある
と、実際のベース値がそれ以前に比較して高くなる。こ
のため、基準ベース値よりも実際のベース値が低い状態
では、普通図柄表示装置110の出目を当りに制御する
と、第1変動入賞装置107への入賞および賞球排出が
行われて、その結果として実際のベース値が上昇するこ
とになる。また、逆に設定ベース値よりも実際のベース
値が高い状態では、打球の発射を継続して行っている限
り実際のベース値は少しずつ低下していくので、普通図
柄表示装置110の出目を外す制御を行って、入賞およ
び賞球排出をできるだけ行わないようにすれば、実際の
ベース値が次第に下降して基準ベース値に近付くことに
なる。
【0046】なお、この実施例の場合は第1変動入賞装
置107への入賞を制御するとともに第1変動入賞装置
107への入賞による賞球排出数をベース値算出の基礎
としているので、一般の入賞口には打球が殆ど入賞しな
いように障害釘や風車を配置乃至調整しておくことが望
ましい。また、本実施例におけるベース演算手段14
7においては、有効発射球数演算手段146からの有効
発射球数信号と第1変動入賞装置107への入賞による
賞球排出数とをベース演算の基礎として説明したが、
これに限定されるものではなく、後述するように、第1
変動入賞装置107を含む各入賞領域への入賞球を検出
し、該入賞球に基づく排出賞球数を算出してベース
算手段147へ供給させるように構成したり、有効発射
球数に代えて回収球数(セーフ球数+アウト球数)を用
い、該回収球数に基づく遊技不利益からベース演算手
段147がベース値を算出するように構成しても良い。
【0047】また、第1変動入賞装置107が第2状態
に変換しても打球が入賞しない場合、タイマ158に設
定した所定時間が経過したことにより普通電動役物駆動
制御手段154が第1変動入賞装置107のソレノイド
を消磁して第1状態に復帰させるようにしてもよい。さ
らにまた、第1変動入賞装置107に入賞しても、特別
図柄始動入賞検出器130からの第2特定入賞信号によ
り直ちに第1変動入賞装置107を第1状態に復帰させ
るのではなく、タイマ158に設定した所定時間が経過
するまで第2状態を維持させたり、或は、予め設定した
数の打球が入賞するまでは第2状態を維持するように構
成してもよい。この様にすると、第1変動入賞装置10
7に入賞した入賞球にもとづいて排出する賞球数が増加
し易いので、設定した基準ベース値よりも実際の現行ベ
ース値が低かった場合に、比較的短時間で基準ベース値
に近付けることができる。
【0048】普通電動役物駆動制御手段154が特別図
柄始動入賞検出器130からの第2特定入賞信号を受け
ると、第1変動入賞装置107のソレノイドを消磁し
て、第1変動入賞装置107を打球が入賞し易い第2状
態から打球が入賞し難い第1状態に復帰させる。なお、
第1変動入賞装置107が第1状態に復帰しても打球が
入賞する可能性があり、第1状態における第1変動入賞
装置107に打球が入賞した場合には、前記入賞と同様
に、特別図柄始動入賞検出器130が入賞球を検出して
第2特定入賞信号を送出する。
【0049】始動記憶制御手段157が特別図柄始動入
賞検出器130から第2特定入賞信号を受けると、該第
2特定入賞信号を記憶すると共に、この記憶にもとづい
て始動記憶表示制御手段159に特別図柄表示装置始動
権利信号を送り、始動記憶表示制御手段159がLED
等からなる始動記憶表示器160を発光させて遊技者に
特別図柄表示装置始動権利の記憶数を可視表示する。し
たがって、第1変動入賞装置107に打球が次々に入賞
した場合には、始動記憶制御手段157が第2特定入賞
信号を次々に記憶するとともに、この記憶数が始動記憶
表示器160に可視表示される。
【0050】また、始動記憶制御手段157が特別図柄
始動入賞検出器130から第2特定入賞信号を受けて記
憶すると、この記憶にもとづいて特別図柄表示装置表示
制御手段161と乱数取り出し手段162に信号を送
る。
【0051】特別図柄表示装置表示制御手段161が始
動記憶制御手段157から信号を受けると、この信号に
もとづいて特別図柄表示装置の作動を開始して3つの表
示器131a〜131cに数字を可変表示する。
【0052】乱数取り出し手段162が始動記憶制御手
段157から信号を受けると、設定乱数選択手段163
により設定されている乱数テーブルから乱数を取り出
し、大当り判定手段164に送る。本実施例では、特別
図柄表示装置106を使用して行う別遊技における賞態
様成立の確率を6段階に予め設定することができ、この
設定された乱数テーブルにもとづいて別遊技が行われる
ように構成されている。この乱数テーブルの選択設定
は、設定操作部119を介して外部設定可能としてあ
り、この設定状態に基づいてモード設定記憶制御手段1
65が乱数選択指令を設定乱数選択手段163へ出力す
るのである。
【0053】設定乱数選択手段163は、モード設定記
憶制御手段165からの信号を受けると、確率別に予め
記憶されている特別図柄表示装置用乱数1〜特別図柄表
示装置用乱数6のうちから、上記信号に応じた適宜な特
別図柄表示装置用乱数を1つ選択する。これら特別図柄
表示装置用乱数1〜6は、当り(賞態様を形成する)確
率を段階的に変えた乱数テーブルであり、例えば、特別
図柄表示装置用乱数1は1/150、特別図柄表示装置
用乱数2は1/200、特別図柄表示装置用乱数3は1
/220、特別図柄表示装置用乱数4は1/250、特
別図柄表示装置用乱数5は1/300、特別図柄表示装
置用乱数6は1/350の確率に調整してある。
【0054】この様にして設定した後に、前記した乱数
取り出し手段162が始動記憶制御手段157から信号
を受けると、これにより設定乱数選択手段163により
選択した確率1/200の特別図柄表示装置用乱数2か
ら乱数を1つ取り出して大当り判定手段164に送り、
該大当り判定手段164によって乱数判定を行う。
【0055】大当り判定手段164が「外れ」、即ち賞
態様を形成しないと判定すると、停止図柄選択手段16
6に信号を送り、該停止図柄選択手段166が外れ図柄
生成手段167から外れの図柄(例えば、「3,1,
5」)を選択して、この図柄で可変表示が停止するよう
に特別図柄表示装置表示制御手段161に信号を送り、
これにより特別図柄表示装置表示制御手段161が特別
図柄表示装置106の可変表示を「3,1,5」で停止
する。
【0056】一方、大当り判定手段164が「当り」、
即ち賞態様を形成すると判定した場合には、大当り制御
手段168に大当りの信号を送るとともに、停止図柄選
択手段166に信号を送り、該停止図柄選択手段166
が当り図柄生成手段169から当りの図柄(例えば、
「7,7,7」)を選択して、この図柄で可変表示が停
止するように特別図柄表示装置表示制御手段161に信
号を送り、これにより特別図柄表示装置表示制御手段1
61が特別図柄表示装置106の可変表示を「7,7,
7」で停止する。
【0057】大当り制御手段168が大当り信号を受け
ると、ベース値演算手段147に信号を送って、ベース
値の演算を特別遊技が終了するまで一時停止させる。こ
れにより、特別遊技中の有効発射球数や賞球排出数が無
効とされ、ベース値を算出する意義を維持せしめること
ができる。なお、特別遊技中は、ベース値演算手段14
7が現在のベース値を算出しないので、強制当り外れ制
御手段152も作動を一時停止して、普通図柄表示装置
110の出目の強制的制御は行わず、普通図柄乱数生成
手段150で生成した乱数に従って通常通り賞態様を形
成する。
【0058】また、大当り制御手段168が大当り信号
を受けると、大入賞口駆動制御手段170に信号を送
り、この信号にもとづいて大入賞口駆動制御手段170
が第2変動入賞装置109のソレノイドを励磁して、打
球を受け入れない第1状態から打球を受け入れ易い第2
状態に変換して1サイクル目の特別遊技を開始する。ま
た、大当り制御手段168は、大当り信号を受けると、
サイクル数表示器171にサイクル数、例えば「1」を
可視表示する。
【0059】特別遊技の1サイクル目において、遊技球
が第2変動入賞装置109に入賞すると、これらの入賞
球を計数用検出器141が1個宛検出して大入賞口駆動
制御手段170と大当り制御手段168に信号を送り、
この信号にもとづいて大当り制御手段168が当該サイ
クルにおける入賞球数を計数し、入賞個数表示器172
に可視表示する。
【0060】1サイクル目における第2変動入賞装置1
09への入賞個数が所定数(例えば10個)に達するか
又は電気的制御装置123内のタイマ158に設定して
ある所定時間(例えば28秒間)が経過するまでに打球
が継続入賞口139に入賞しなかった場合には、いずれ
か一方の終了条件が成立したことにもとづいて大当り制
御手段168が特別遊技を終了するが、これらの終了条
件が成立する前に打球が継続入賞口139に入賞する
と、継続検出器142が継続入賞口139への入賞球を
検出して大入賞口駆動制御手段170と大当り制御手段
168に継続信号を送る。そして、この継続信号を受信
した大当り制御手段168が継続表示器173を作動
(点灯、点滅等)させることによって、継続条件が成立
したことを遊技者に可視表示する。なお、継続入賞口1
39に打球が入賞することなく終了条件が成立して特別
遊技が終了すると、大当り制御手段168がベース値演
算手段147に信号を送って、ベース値の演算を再開さ
せ、通常の遊技状態に戻す。
【0061】一方、継続入賞口139に打球が入賞する
ことにより継続条件が成立すると、大入賞口駆動制御手
段170が第2変動入賞装置109のソレノイドを一旦
消磁して第1状態に戻し、所定のウエイトタイム経過後
に再び第2変動入賞装置109のソレノイドを励磁して
第2状態に変換する。また、大当り制御手段168は、
入賞個数表示器172を帰零すると共に継続表示器17
3への表示出力を停止し、さらに、サイクル数表示器1
71の表示を更新して、例えば「2」を可視表示する。
【0062】この様にして、打球が継続入賞口139に
入賞することによりサイクルの更新が行われて特別遊技
が継続され、このサイクルの更新が所定回数(例えば1
6回)に達すると、最終のサイクルにおいて入賞個数が
所定個数に達するか、或は所定時間が経過するかの何れ
かの条件が成立した時点で特別遊技は終了する。特別遊
技が終了すると、途中のサイクルで終了した場合と同様
に、大当り制御手段168からの信号によりベース値演
算手段147が作動を開始し、通常の遊技状態に戻る。
【0063】以上説明したように、本実施例で示した第
4タイプの遊技機101においては、予め基準となるベ
ース値を設定し、このベース値と実際の遊技におけるベ
ース値を算出して両ベース値を比較し、基準ベース値よ
りも実際の遊技におけるベース値が低い場合には普通図
柄表示装置110の当りを強制的に出して、これにより
第1変動入賞装置107を打球が入賞し易い状態を作り
だし、これにより入賞確率を高めて賞球排出数を増加
し、以て実際のベース値が上昇して基準ベース値に近付
くように制御し、一方、基準ベース値よりも実際の遊技
におけるベース値が高い場合には普通図柄表示装置11
0の外れを強制的に出して、これにより有効発射球数が
遊技の継続に伴って増加しても第1変動入賞装置107
への入賞確率の上昇を抑制し、これにより賞球排出数を
抑制し、以て実際のベース値が次第に下降して基準ベー
ス値に近付くように制御する。
【0064】したがって、障害釘(特に第1変動入賞装
置107への入賞確率を通常は左右する命釘)や風車等
を調整しなくても、予め予定したベース値に実際の営業
結果として得られるベース値が近付き、営業の安定化を
図ることができる。そして、特別図柄表示装置106の
賞態様形成確率を所望する確率に設定できるので、この
設定により遊技機ごとの個性を作り出すことができ、出
玉率、割数の調整はこれにより調整することができる。
【0065】また、図面に示す遊技機101の電気的制
御装置123においては、遊技制御に使用する設定ベー
ス値を適宜に可変設定できる構成としてあり、以下にこ
の概略について説明する。
【0066】先ず、管理者が設定操作部119を操作す
ることに基づいて、モード設定記憶制御手段165が設
定状態に応じたベース値選択指令を基準ベース値選択手
段174へ出力する。そして、上記指令を受けた基準ベ
ース値選択手段174は、予め記憶させてあるベース値
1〜ベース値6のうちから上記信号に応じたベース値を
1つ選択し、該選択したベース値をベース設定値比較判
定手段148へ供給する。斯くして、ベース設定値比較
判定手段148が現行ベース値と比較判定するための設
定ベース値が設定変更されるのである。なお、これらベ
ース値は、例えば、ベース値1は「35」、ベース値2
は「45」、ベース値3は「50」、ベース値4は「5
5」、ベース値5は「60」、ベース値6は「70」に
してある。
【0067】例えば、ベース値2を選択して営業を開始
した場合、打球発射装置111が打球を次々に発射する
と、発射球センサ122とファール球センサからの信号
にもとづいて有効発射球数演算手段146が有効発射球
数を演算し、この演算結果と特別図柄始動入賞検出器1
30からの入賞球検出信号とに基づいてベース値演算手
段147が現在のベース値を算出し、この算出した現行
ベース値と基準ベース値選択手段174からの設定基準
ベース値とをベース設定値比較判定手段148が比較す
る。そして、設定した基準ベース値「45」に対してベ
ース値演算手段147からのベース値が「45」未満の
場合には、ベース設定値比較判定手段148が、実際の
遊技のベース値が低い状態であると判定し、強制当り外
れ制御手段152にその旨の信号を送る。したがって、
この状態で打球が第1特定入賞口108を通過して普通
図柄始動入賞スイッチ126が第1特定入賞信号を送出
すると、普通図柄乱数生成手段150からの乱数に優先
して強制当り外れ制御手段152からの信号にもとづい
て普通図柄表示制御手段149が当りの図柄で普通図柄
表示装置110の変換表示を停止させ、強制的に当りに
する。
【0068】普通図柄表示装置110の変換表示が当り
の例えば「7」で停止すると、前記したように、第1変
動入賞装置107が第2状態に変換する。第1変動入賞
装置107が第2状態に変換すると、打球が入賞し易く
なり、実際に打球が第1変動入賞装置107に入賞する
と、該打球が入賞球として処理されて球排出装置117
から所定数(例えば7個)の球が賞球として排出され、
また、上記入賞球を検出した特別図柄始動入賞検出器1
30からの信号を受けたベース値演算手段147が上記
賞球数(7個)を加算してベース値を再度算出するの
で、現行ベース値が上昇する。
【0069】一方、設定した基準ベース値「45」に対
してベース値演算手段147からのベース値が「45」
を超えた場合には、ベース設定値比較判定手段148
が、実際の遊技のベース値が高い状態であると判定し、
強制当り外れ制御手段152にその旨の信号を送る。し
たがって、この状態で打球が第1特定入賞口108を通
過して普通図柄始動入賞スイッチ126が第1特定入賞
信号を送出すると、普通図柄乱数生成手段150からの
乱数に優先して強制当り外れ制御手段152からの信号
にもとづいて普通図柄表示制御手段149が外れの図柄
で普通図柄表示装置110の変換表示を停止させ、強制
的に外れにする。したがって、普通図柄始動入賞スイッ
チ126からの第1特定入賞信号にもとづいて普通図柄
乱数生成手段150が生成した乱数が当りの乱数であっ
ても第1変動入賞装置107は第2状態に変換されるこ
とがない。即ち、強制制御が行われなければ獲得したで
あろう賞球7個が排出されないこととなり、この間にも
有効発射球数が増加して、結果的に現行ベース値が強制
的に低い方に調整されることとなる。
【0070】なお、現行ベース値と設定ベース値とが等
しくない場合でも、ベース設定値比較判定手段148の
判定結果の絶対値が所定の大きさになったときに、強制
当り外れ制御が有効に作動するように構成する場合もあ
る。例えば、基準ベース値選択手段174で選択した基
準ベース値とベース値演算手段147で演算した現行ベ
ース値との差が所定値(例えば0.5)を超えた場合に
のみ強制当り外れ制御手段152を作動させるように構
成してもよい。すなわち、基準ベース値選択手段174
からのベース値「45」に対してベース値演算手段14
7からのベース値が「44.5」以下、または「45.
5」以上である場合(基準ベース値と現行ベース値との
差の絶対値が「0.5」を超した場合)に、ベース設定
値比較判定手段148が強制当り外れ制御手段152に
判定信号を送り、この信号にもとづいて強制当り外れ制
御手段152が普通図柄表示装置110における遊技の
出目を制御するのである。
【0071】また、上記した遊技機101の電気制御
装置123においては、基準ベース値選択手段174に
より選択するベース値と設定乱数選択手段163により
選択する特別図柄表示装置用乱数との組み合わせ方は、
6×6=36通りあり、この組み合せを適宜に選択する
ことで、当該遊技機101における遊技上の個性を特徴
付けることができる。
【0072】この場合、特別図柄表示装置用乱数に確率
の高い乱数(例えば確率1/150の特別図柄表示装置
用乱数1)を選択すると、特別遊技の権利が発生する確
率が高くなって賞球排出数が短時間内に著しく増加して
出玉率(割数)が高くなり、換言すれば短時間で遊技者
側が獲得する利益が急激に大きくなって遊技店側の獲得
する利益が急激に小さくなる状態となり、反対に特別図
柄表示装置用乱数に確率の低い乱数(例えば確率1/3
50の特別図柄表示装置用乱数6)を選択すると、特別
遊技の権利が発生する確率が極めて低くなって賞球排出
数が短時間内に著しく増加して出玉率(割数)が急激に
高くなることは殆どなくなり、換言すれば短時間で遊技
者側が獲得する利益が急激に大きくなって遊技店側の獲
得する利益が急激に小さくなるような状態は殆どなくな
る。
【0073】また、基準ベース値に高いベース値(例え
ばベース値「70」)を選択すると、特別遊技が行われ
なくても、平均すれば100個の球を発射すれば70個
の賞球が排出される割合で遊技を行うことができるの
で、比較的長時間に亙って遊技を続けることができる状
態(球モチが良い状態)となり、反対に基準ベース値に
低いベース値(例えばベース値「35」)を選択する
と、平均すれば100個の球を発射すれば35個の賞球
が排出される割合で遊技を行うことができるので、比較
的短時間で遊技が終ってしまう状態(球モチが悪い状
態)となる。
【0074】したがって、各遊技機の特別図柄表示装置
用乱数および基準ベース値をそれぞれ営業方針に従って
選択することが必要である。例えば、新装開店時には基
準ベース値を高くして球モチを良くするとともに、特別
図柄表示装置用乱数の確率を高くして特別遊技の権利が
発生し易く設定し、遊技者が長時間に亙って遊技できる
ような営業方針に基づいて設定する場合には基準ベース
値を高くして特別図柄表示装置用乱数の確率を低くした
り中位に設定し、短時間の内に勝負できる遊技機にする
ためには基準ベース値を低く設定して特別図柄表示装置
用乱数の確率を高く設定し、短時間の内に遊技球を使い
果して遊技店側の一方的な利益獲得を目標とするために
は基準ベース値を低く設定するとともに特別図柄表示装
置用乱数の確率も低く設定する。
【0075】図面に示す実施例においては、これら特別
図柄表示装置用乱数と基準ベース値との組み合わせ(所
謂営業モード)を幾種類か予め設定しておき、この営業
モードの何れかを選択することで、自動的に特別図柄表
示装置用乱数と基準ベース値が設定できるように構成し
てある。
【0076】例えば、モード設定記憶制御手段165に
特別図柄表示装置用乱数と基準ベース値の組み合せ態様
を複数種類予め定めておき、この組み合わせに基づいて
設定乱数選択手段163及び基準ベース値選択手段17
4へ夫々選択指令を送出させるのである。例えば、「モ
ード1」の別称「開店モード」には特別図柄表示装置用
乱数1(確率1/150)と基準ベース値6の「70」
との組み合せを、「モード2」の別称「遊びモード1」
には特別図柄表示装置用乱数5(確率1/300)と基
準ベース値5の「60」との組み合せを、「モード3」
の別称「遊びモード2」には特別図柄表示装置用乱数4
(確率1/250)と基準ベース値4の「55」との組
み合せを、「モード4」の別称「勝負モード1」には特
別図柄表示装置用乱数1(確率1/150)と基準ベー
ス値1の「35」との組み合せを、「モード5」の別称
「勝負モード2」には特別図柄表示装置用乱数2(確率
1/200)と基準ベース値2の「45」との組み合せ
を、「モード6」の別称「回収モード」には特別図柄表
示装置用乱数6(確率1/350)と基準ベース値1の
「35」との組み合せを予め設定しておく。
【0077】設定者が鍵孔に鍵を挿入すると、キー挿入
検出器175が鍵の挿入を検出してモード設定記憶制御
手段165とモード設定表示制御手段17に能動化信
号を送ってこれら両制御手段を能動化し、営業モード設
定スイッチ177を操作すると、該営業モード設定スイ
ッチ177からの信号よって「モード1」乃至「モード
6」のいずれか1つの営業モードを選択することができ
る。そして、モード設定記憶制御手段165において1
つの営業モード(例えば「モード2」)が選択される
と、該営業モードを意味する信号がモード設定表示制御
手段17と設定乱数選択手段163と基準ベース値選
択手段174に送られる。
【0078】モード設定表示制御手段17がモード設
定記憶制御手段165から信号を受けると、モード設定
表示器178に営業モード、例えば「モード2」を可視
表示する。したがって、管理者は、モード設定表示器1
78の表示を見て確認しながら営業モードの設定作業を
確実に行うことができる。そして、営業方針に従って所
望するモードを選択操作した後に鍵を引き抜くと、これ
により選択した乱数および設定ベース値が固定される。
したがって、この状態でその日の営業を行うことができ
る。
【0079】設定乱数選択手段163がモード設定記憶
制御手段165から信号を受けると、該信号に応じた特
別図柄表示装置用乱数を選択する。例えば、「モード
2」を設定した場合には特別図柄表示装置用乱数5(確
率1/300)を選択する。
【0080】また、基準ベース値選択手段174がモー
ド設定記憶制御手段165からの信号を受けると、該信
号に応じた基準ベース値を選択する。例えば、「モード
2」を設定した場合には基準ベース値5の「60」を選
択し、この基準ベース値をベース設定値比較判定手段1
48に送る。
【0081】したがって、この営業モードで営業を開始
すると、ベース設定値比較判定手段148は、ベース値
「60」を基準にして現行ベース値との比較判定を行っ
て普通図柄表示装置110の出目を強制的に調整し、第
1変動入賞装置107に入賞して第2特定入賞信号が送
られて特別図柄表示装置106での可変表示の結果は、
確率1/300の特別図柄表示装置用乱数5により制御
される。
【0082】なお、本実施例ではベース値演算手段14
7において現行ベース値を算出するに際して、第1変動
入賞装置107に入賞した打球を検出した第2特定入賞
信号に基づいて第1変動入賞装置107への入賞に基づ
く賞球排出数と有効発射球数演算手段146からの有効
発射球数との割合を算出する構成としたが、著しく入賞
確率を高めた特別遊技状態における賞球排出数および有
効発射球数を除き、通常遊技における第1〜第6入賞口
143a〜143fに入賞することで排出される賞球数
も含めた賞球排出数と有効発射球数とによりベース値を
算出するように構成する場合もある。
【0083】また、有効発射球数を算出するに際して
は、発射球センサ122の発射球検出信号とファール球
センサ125のファール球検出信号とから有効発射球数
演算手段が算出する場合に限らず、例えば、当該遊技機
101から排出されるアウト球(いずれの入賞具にも入
賞しなかった球)を1個宛検出するアウト球検出器と、
各入賞領域に配設した入賞球検出器(第1〜第6カウン
トスイッチ144a〜144f、特別図柄始動入賞検出
器130等)からの信号の和により有効発射球数を算出
するように構成する場合もある。
【0084】上記した実施例においては、基準ベース値
に実際の遊技における現行ベース値を近付けるために、
第1変動入賞装置107が第2状態に変換する確率を、
普通図柄表示装置110の所謂出目を制御することによ
り制御する場合を示したが、第1変動入賞装置107が
第2状態に変換し続ける時間を伸縮することにより第1
変動入賞装置107への入賞球の数、即ち賞球排出数を
制御して現行ベース値を強制的に増減させる場合もあ
る。更には、基準ベース値に実際の遊技における現行ベ
ース値を近付けるために、第1変動入賞装置107に入
賞したことにより排出される賞球の数を可変とし、現行
ベース値が基準ベース値よりも低い場合には賞球排出数
を増加し、反対に現行ベース値が基準ベース値よりも高
い場合には賞球排出数を減少することにより調整する場
合もある。
【0085】なお、前記した実施例では特別図柄表示装
置106の可変表示が停止して賞態様を形成することを
特別遊技の権利発生条件としたが、第4タイプの遊技機
における遊技内容は、このほかにも様々に設定すること
ができる。
【0086】例えば、打球が特定の始動入賞口に入賞す
ると変動入賞装置が比較的短い所定時間乃至所定回数だ
け打球を受け入れない第1状態から打球を受け入れ易い
第2状態に変換し、この第2状態において、打球が特定
の権利発生入賞口に入賞することにより特別遊技の権利
を発生し、特別遊技では変動入賞装置を所定の時間乃至
所定回数だけ打球を受け入れない第1状態から打球を受
け入れ易い第2状態に変換し、この第2状態で打球が継
続入賞口139(権利発生入賞口と共通でもよい)に入
賞することを条件として特別遊技を継続できるように構
成し、第タイプの遊技機101における遊技内容に近
似させる場合もある。
【0087】斯く構成する場合には、始動入賞口に変動
入賞装置を使用するとともに、特定入賞口と特定入賞口
に打球が入賞乃至通過することにより可変表示を行う普
通図柄表示装置を設けておき、基準ベース値と実際の遊
技による現行ベース値とを比較して、比較結果に基づい
て普通図柄表示装置の出目を制御して変動入賞装置を打
球が入り難い第1状態から打球が入り易い第2状態に変
換することで、現行ベース値を制御することが可能とな
る。また、普通図柄表示装置を設けずに、始動口たる変
動入賞装置の第2状態の継続時間や変換回数を強制的に
制御することによっても、現行ベース値を制御すること
ができる。
【0088】また、特別遊技の権利が発生した後に開放
条件成立始動口に打球が入賞することを条件として、変
動入賞装置を第1状態から第2状態に変換する別遊技が
行われる構成として、第3タイプの遊技機101におけ
る遊技内容に近似させる場合もある。
【0089】次に、上記した遊技機101の何れかと管
理装置1の総合管理制御部8との関係を図11に基づい
て説明する。
【0090】上述した如く、総合管理制御部8内のデー
タ収集処理制御手段9と各遊技機101とは1対1の関
係にあり、当該遊技機101のタイプ応じたデータ収
集およびデータの加工処理が可能なように、各データ収
集処理制御手段9を構成してある。そして、各データ収
集処理制御手段9には、通常遊技における遊技情報を収
集・加工処理するための通常遊技データ収集処理部18
と、特別遊技および特別遊技へ移行するための別遊技た
る補助遊技における遊技情報を収集・加工処理するため
の別遊技データ収集処理部19とから構成してあり、通
常遊技データ収集処理部18及び別遊技データ収集処理
部19には遊技機101より必要な情報が供給されるよ
うにしてある。また、当該遊技機101に補給樋を介し
て新たに補給される遊技球を検出する補給球検出器17
9の補給球検出信号と、当該遊技機101において遊技
に供された球が回収樋へ排出される際に各球を検出する
回収球検出器180の回収球検出信号とが、通常遊技デ
ータ収集処理部18へ供給されるようにしてある。
【0091】斯くして、総合管理制御部8のデータ収集
処理制御手段9に入力された遊技機101の各遊技情報
は、当該遊技情報の儘、或いは適宜に加工処理されてデ
ータ表示制御手段10へ供給される。一方、コンソール
5を介して管理者が選択した表示要求指令に応じ、デー
タ表示制御手段10が表示出力するデータ種別としての
表示項目や該表示項目の切替タイミング等について、表
示データ選択制御手段15がデータ表示制御手段10を
制御し、プリンタ7やCRTディスプレイ6等へ表示出
力させるのである。
【0092】また、上記した遊技機101の実施例にお
いては、各遊技機101毎に遊技制御用データとしての
設定ベース値や特別図柄表示装置用乱数を個別に設定す
るものとして説明したが、管理装置1から各遊技機10
1へこれらの遊技制御用データを供給するように構成し
ても良い。斯くするためには、コンソール5に遊技制御
用データ設定スイッチ20を設けておき、この遊技制御
用データ設定スイッチ20を管理者が操作することに基
づく選択指令が総合管理制御部8の遊技制御用データ選
択制御手段21へ入力され、この遊技制御用データ選択
制御手段21が内部に予め設定してある設定ベース値群
(例えば6種類)および特別図柄表示装置用乱数群(例
えば6種類)から何れかを選択し、この選択した設定ベ
ース値および特別図柄表示装置用乱数を遊技制御用デー
タとして、指定の遊技機101へ供給させるのである。
【0093】上記遊技制御用データ設定スイッチ20
は、図12に示す如く、第1ベース設定スイッチ22、
第2ベース設定スイッチ23、第3ベース設定スイッチ
24、第4ベース設定スイッチ25、第5ベース設定ス
イッチ26、第6ベース設定スイッチ27、第1特別図
柄確率設定スイッチ28、第2特別図柄確率設定スイッ
チ29、第3特別図柄確率設定スイッチ30、第4特別
図柄確率設定スイッチ31、第5特別図柄確率設定スイ
ッチ32、第6特別図柄確率設定スイッチ33より構成
してあり、第1〜第6ベース値設定スイッチ22〜27
の選択信号はベース値選択制御手段34へ、第1〜第6
特別図柄確率設定スイッチ28〜33の選択信号は特別
図柄確率選択制御手段35へ夫々入力されるようにして
ある。
【0094】これら選択信号が入力されることに基づい
て、ベース値選択制御手段34は適宜な設定ベース値を
選択し、特別図柄確率選択制御手段35は特別図柄表示
装置106における賞態様の形成確率を左右する特別図
柄表示装置用乱数を選択し、各遊技制御用データを遊技
機101へ供給するのである。さらに、これらの遊技制
御用データは、データ表示制御手段10へも供給するも
のとしておき、設定動作の確認や設定情報の確認等の便
に供し得るように、遊技制御用のデータの表示出力が可
能なようにしてある。また、遊技制御用データを管理装
置1側で設定した場合には、これら設定情報をデータ収
集処理制御手段9の通常遊技データ収集処理部18およ
び別遊技データ収集処理部19に供給して、通常遊技デ
ータ収集処理部18および別遊技データ収集処理部19
における遊技情報の加工処理に使用する。
【0095】なお、上記した遊技機101の如く、設定
ベース値と特別図柄表示装置用乱数とを予め備えている
遊技機101…の管理を行う場合には、管理装置1が直
接的に設定ベース値と特別図柄表示装置用乱数とを選択
して遊技機101へ供給する構成とせずに、各遊技機1
01に備わっている設定ベース値および特別図柄表示装
置用乱数の選択情報のみを遊技制御用データとして、各
遊技機101…の設定乱数選択手段163や基準ベース
値選択手段174へ供給し、これら設定乱数選択手段1
63や基準ベース値選択手段174が遊技制御用データ
に基づいて、設定ベース値あるいは特別図柄表示装置用
乱数を選択設定するように構成してもよい。
【0096】このように、管理装置1側で各遊技機10
1…の遊技制御用データを設定すると共に、この管理装
置1が当該遊技制御用データを供給する遊技機101を
任意に選定するように構成すれば、比較的容易に多量の
賞球を獲得し易い遊技機101や賞球を獲得することが
比較的困難な遊技機101等を、遊技店において適宜に
散らばらせて設定することができる。また、遊技制御用
データや該データを供給する遊技機101…の台数を管
理者が設定せずに、予め営業収益率等を入力すること
で、当該設定値を実現可能な遊技制御用データの種別お
よび該遊技制御用データを供給する遊技機101の台数
等を管理装置1が独自に算出し、この遊技制御用データ
を管理装置1が各遊技機101…に割り振って設定する
ように構成しておくことも可能である。
【0097】次に、データ収集処理制御手段9の通常遊
技データ収集処理部18におけるデータ収集のための構
成およびデータ加工処理のための構成を、図13及び図
14に基づいて説明する。
【0098】遊技機101の発射球センサ122より出
力される発射球信号と、遊技機101のファール球セン
サ125より出力されるファール球信号は、夫々通常遊
技データ収集処理部18内の発射球計数手段36および
ファール球計数手段37へ供給され、発射球の総計数値
とファール球の総計数値としてデータ表示制御手段10
へ出力される。また、両信号は通常遊技データ収集処理
部18内の有効発射球数演算手段38へ供給され、この
有効発射球数演算手段38において、総発射球数から総
ファール球数を減ずることによって、遊技盤103の遊
技部105へ有効に到達した有効発射球数を演算し、演
算結果たる有効発射球数をデータ表示制御手段10へ出
力するのである。
【0099】遊技機101に補給される球を検出する補
給球検出器79より出力される補給球検出信号は、通
常遊技データ収集処理部18内の補給球数演算手段39
へ供給され、該補給球数演算手段39において総補給球
数の積算を行い、この積算値をデータ表示制御手段10
へ出力する。同様に、遊技機101より回収される球を
検出する回収球検出器180より出力される回収球検出
信号は、通常遊技データ収集処理部18内の回収球数演
算手段40へ供給され、該回収球数演算手段40におい
て総回収球数の積算を行い、この積算値をデータ表示制
御手段10へ出力する。
【0100】遊技盤103に設けた通常の入賞口たる第
1〜第6入賞口143a〜143fへの入賞球を検出す
る第1〜第6カウントスイッチ144a〜144fから
の各入賞球検出信号は、第1入賞口入賞球計数手段4
1、第2入賞口入賞球計数手段42、第3入賞口入賞球
計数手段43、第4入賞口入賞球計数手段44、第5入
賞口入賞球計数手段45、第6入賞口入賞球計数手段4
6へ夫々供給され、第1〜第6入賞口入賞球計数手段4
1〜46において各入賞口入賞球数を計数し、各計数値
をデータ表示制御手段10へ出力するのである。
【0101】また、遊技機101の大入賞口として機能
する第2変動入賞装置109に入賞した球を検出する計
数用検出器141から出力される大入賞口入賞球検出信
号は、通常遊技データ収集処理部18内の大入賞口入賞
球計数手段47へ供給され、該大入賞口入賞球計数手段
47において第2変動入賞装置109に入賞した球の総
数を計数し、当該計数値をデータ表示制御手段10へ出
力するのである。
【0102】さらに、遊技機101の球排出制御装置1
45より、当該球排出制御装置145の制御によって球
排出装置117から賞球として排出した球の情報たる賞
球排出信号が、通常遊技データ収集処理部18内の賞球
排出数計数手段48へ供給されるものとしてあり、この
賞球排出数計数手段48において賞球排出数の総数を計
数し、該計数値をデータ表示制御手段10へ出力するの
である。なお、賞球排出動作以外の球排出動作(例えば
遊技者への貸球排出動作)を行わない遊技機101にお
いては、球排出制御装置145を備えておらず、電気的
制御装置123の制御によって球排出装置117を直接
制御する構成としてある場合に、入賞球に基づいて排出
された賞球数情報としての賞球排出信号を管理装置1が
得られない場合もある。斯かる遊技機101から排出賞
球情報を取得する場合には、賞球排出装置に設けてある
排出球検出器から排出球検出信号を直接管理装置1へ出
力させ、この排出球検出信号を計数するための計数手段
を通常遊技データ収集処理部18内に設けておけば良
い。
【0103】上記した有効発射球数演算手段38より得
られる有効発射球数信号、補給球数演算手段39より得
られる総補給球数信号、回収球数演算手段40より得ら
れる総回収球数信号、第1入賞口入賞球計数手段41よ
り得られる第1入賞口総入賞球数信号、第2入賞口入賞
球計数手段42より得られる第2入賞口総入賞球数信
号、第3入賞口入賞球計数手段43より得られる第3入
賞口総入賞球数信号、第4入賞口入賞球計数手段44よ
り得られる第4入賞口総入賞球数信号、第5入賞口入賞
球計数手段45より得られる第5入賞口総入賞球数信
号、第6入賞口入賞球計数手段46より得られる第6入
賞口総入賞球数信号、大入賞口入賞球計数手段47より
得られる大入賞口総入賞球数信号、遊技機101の特別
図柄始動入賞検出器130より出力される第2特定入賞
信号(普通電動役物たる第1変動入賞装置107への入
賞球検出情報)、遊技機101の大当り制御手段168
より出力される大当り信号、及び遊技制御用データ選択
制御手段21のベース値選択制御手段34が選択した設
定ベース値は、夫々遊技データ演算制御部49へ供給さ
れるものとしてあり、該遊技データ演算制御部49にお
いて、予め設定された演算手順に従って各遊技情報が加
工処理されるのである。
【0104】遊技データ演算制御部49には割数演算手
段50を設けてあり、補給球数演算手段39よりの総補
給球数信号と回収球数演算手段40よりの総回収球数信
号とから割数を演算し、演算値たる割数をデータ表示制
御手段10へ出力する。この割数は、当該遊技機101
から回収した球数に対する当該遊技機101へ補補給し
た球数の割合を示す値であり、10割を越える場合には
遊技者が当該遊技機101から獲得した球数が多く、1
0割に満たない場合には遊技者が当該遊技機において使
用した球数が獲得球数を上回っていると判定できるの
で、当該遊技機101における営業上の収支を概括的に
掌握できるのである。
【0105】遊技データ演算制御部49に設けた総入賞
球数演算制御手段51は、当該遊技機101の遊技盤1
03の遊技部105に設けた全ての入賞領域に入賞した
入賞球の総数を算出するものである。そして、この総入
賞球数演算制御手段51には第1〜第6入賞口入賞球計
数手段41〜46からの第1〜第6入賞口総入賞球数信
号が夫々入力されると共に、大入賞口入賞球計数手段4
7よりの大入賞口総入賞球数信号、遊技機101の特別
図柄始動入賞検出器130よりの第2特定入賞信号が夫
々入力され、これら全ての入力信号を加算することによ
って得られる総入賞球数信号をデータ表示制御手段10
へ出力するのである。
【0106】また、第1〜第6入賞口入賞球計数手段4
1〜46からの第1〜第6入賞口総入賞球数信号および
特別図柄始動入賞検出器130よりの第2特定入賞信号
は、上記総入賞球数演算制御手段51を介してベース値
演算制御手段52へ供給するものとしてあり、これらの
入賞信号から入賞球に基づく賞球排出数の計数値を演算
し、排出賞球数の積算値と有効発射球数演算手段38よ
りの有効発射球数との比から、現行ベース値を演算する
のである。なお、現行ベース値を算出する際には、特別
遊技(比較的多量の賞球を獲得可能な別遊技)中に検出
された入賞球に基づく排出賞球数を除く慣例となってい
るので、大当り制御手段168より大当り信号が入力さ
れている間(特別遊技が継続している間)は、各入賞信
号に基づく排出賞球数を加算しないと共に、大当り信号
が入力された時点における有効発射球数と大当り信号が
停止された時点における有効発射球数との差を、有効で
ない発射球と看做すものとする。斯くすれば、特別遊技
中における排出賞球数と発射球数とを、ベース値の算出
から除外した現行ベース値としての加工データを算出
ることができる。
【0107】なお、上述したベース値演算制御手段52
においては、ベース値演算制御手段52が独自に各入賞
信号に基づく排出賞球数を計出するものとしたが、各入
賞口によって排出賞球数を異ならしめてあるような場合
には対応できない。そこで、本発明では、各遊技機の
入賞口毎に賞球排出数計数手段を別途設けておき、この
賞球排出数計数手段に当該入賞に基づく排出賞球数(例
えば7個や13個)を可変設定することで、当該入賞口
への入賞に基づく賞球排出数が賞球排出数計数手段から
ベース値演算制御手段52へ直接供給されるように構成
する。なお、「データ収集の対象である遊技機が各入賞
領域へ入賞した球を個別に検出して各入賞領域毎に個別
に出力する入賞球検出信号に各々対応するように設けら
れ、各入賞領域への入賞球を計数する入賞球計数手段」
と「遊技機から入力される各入賞球検出信号に対応する
排出賞球数を可変設定可能な賞球数設定手段」を設ける
ことで、各入賞領域への球入賞に基づく賞球排出数の計
数値である総賞球排出数を入賞領域毎に算出する賞球排
出数計数手段を実現できる。斯くすれば、ベース値演算
制御手段52は各賞球排出数計数手段から供給される
賞球排出数を積算して総合計賞球排出数を算出可能なよ
うに構成するのみでよく、演算処理時間の短縮等を期せ
ると共に、各遊技機101毎の排出賞球数に左右されな
い、汎用性の高い管理装置1とすることができる。
【0108】ここで、ベース値演算制御手段52は、各
入賞口への入賞球に応じて排出賞球数を積算する構成に
限定されず、例えば賞球排出数計数手段48から入力さ
れる総賞球排出数に基づいて、ベース値を算出するよう
にしてもよい。また、有効発射球数と総排出賞球数との
比をベース値とせずに、補給球数演算手段39より供給
される総補給球数と回収球数演算手段40より供給され
る総回収球数との比をベース値として、ベース値演算制
御手段52に演算させるようにしてもよい。すなわち、
回収球数は、遊技者が遊技に供して各入賞口やアウト口
から回収された球数であり、有効発射球数に実質上等し
く、当該遊技機101において排出球が不足した場合に
排出用の球を補填するために補給される補給球数は、遊
技者が大量の賞球を獲得していた場合には補給球が増大
し、遊技者が賞球を殆ど獲得していない場合には球補給
が為されないことから、遊技者の獲得球数と密接な関係
があるからである。
【0109】一方、上記ベース値演算制御手段52によ
って演算されたベース値は現行ベース値としてベース差
演算制御手段53へ供給され、このベース差演算手段5
3は、遊技制御用データ選択制御手段21のベース値選
択制御手段34より供給された設定ベース値と上記現行
ベース値との差を算出し、該算出値をベース差としてデ
ータ表示制御手段10へ出力するのである。すなわち、
このベース差は現行ベース値と設定ベース値との間にど
の程度の差があるか、換言すれば、ベース値に基づく遊
技制御がどの程度達成されているかの目安となり、ベー
ス差が小さい場合には略々達成状態、ベース差が大きい
場合には非達成状態であると判断できる。なお、上記ベ
ース差演算手段53が行うベース差の算出は、常時実行
するものとせず、例えばベース値の算出回数が一定値に
達した場合や、一定時間の経過毎に算出するようにして
もよい。また、このベース差は、遊技制御の達成状態を
判定するための遊技情報として有効なことから、前述し
た表示項目の選択に拘らず、一定時間毎に割り込み表示
出力するようにしても良い。
【0110】なお、ベース値等の遊技制御用データの設
定を管理装置1において行わず、各遊技機101毎に設
定する物とした場合には、モード設定記憶制御手段16
5等からベース値がベース差演算手段53へ供給される
ように構成すればよい(図14中破線で示す)。また、
当該遊技機101毎でも管理装置1からでも遊技制御用
データを設定可能に構成した場合には、ベース差演算手
段53において現在の設定ベース値を判断できるように
しておく。
【0111】次に、データ収集処理制御手段9の別遊技
データ収集処理部19におけるデータ収集のための構成
およびデータ加工処理のための構成を、図15に基づい
て説明する。
【0112】遊技機101の大当り制御手段168より
出力される大当り信号は、別遊技データ収集処理部19
内の大当り回数計数手段54に入力され、該大当り回数
計数手段54によって大当りの回数を積算してゆき、該
積算値をデータ表示制御手段10へ出力する。また、遊
技機101の特別図柄表示制御手段161より出力され
る特別図柄表示装置始動信号は、別遊技データ収集処理
部19内の特別図柄表示装置始動回数計数手段55に入
力され、該特別図柄表示装置始動回数計数手段55によ
って特別図柄表示装置106の始動回数を積算してゆ
き、該積算値をデータ表示制御手段10へ出力する。
【0113】一方、上記した大当り回数計数手段54よ
り出力される大当り回数と、特別図柄表示装置始動回数
計数手段55より出力される始動回数とは、大当り確率
算出手段56へも供給されるものとしてあり、この大当
り確率算出手段56が始動回数に対する大当り回数の比
を演算することで、当該遊技機101における特別図柄
表示装置106に賞態様が形成される確率を算出し、こ
の算出値をデータ表示制御手段10へ出力するのであ
る。なお、この大当り確率は常時算出する構成に限ら
ず、一定時間毎に大当り確率を算出するようにしたり、
当該遊技店の一日の営業が終了した時点で一日の大当り
確率を算出するように構成しても良い。
【0114】また、上記大当り確率算出手段56より出
力される大当り確率と、遊技制御用データ選択制御手段
21の特別図柄確率選択制御手段35が選択した特別図
柄表示装置用乱数の確率(以下、特図確率という)が、
別遊技データ収集処理部19内の確率差演算制御手段5
7へ供給されるものとしてあり、この確率差演算制御手
段57が現実の大当り確率と予め設定した特図確率との
差を算出し、この算出値を確率差としてデータ表示制御
手段10へ出力するのである。なお、特図確率は特別図
柄確率選択制御手段35から供給する構成に限らず、上
述した遊技データ演算制御部49におけるベース差演算
手段53と同様に、遊技機101のモード設定記憶制御
手段165から供給するようにしてもよい。
【0115】さらに、遊技機101の特別図柄始動入賞
検出器130、普通電動役物駆動制御手段154、普通
図柄表示制御手段149より、第2特定入賞信号、普通
電動役物たる第1変動入賞装置107の開放情報として
の作動開始信号、普通図柄表示装置作動信号が、普通電
動役物入賞数計数手段58、普通電動役物開放回数計数
手段59、普通図柄表示装置始動回数計数手段60へ夫
々入力されるものとしてある。そして、普通電動役物入
賞数計数手段58は第2特定入賞信号を計数すること
で、第1変動入賞装置107への入賞球の総数としての
普通電動役物入賞球数をデータ表示制御手段10へ出力
し、普通電動役物開放回数計数手段59は作動開始信号
を計数することで、第2変動入賞装置107が作動した
実回数としての普通電動役物開放回数をデータ表示制御
手段10へ出力し、普通図柄表示装置始動回数計数手段
60は普通図柄表示装置作動信号を計数することで、普
通図柄表示装置110が実際に始動した回数としての普
通図柄表示装置始動回数をデータ表示制御手段10へ出
力する。
【0116】以上説明したようにして得られる各遊技情
報が、上記した第1〜第24項目表示要求スイッチ13
a〜13xの何れかを選択することに基づいて表示さ
れ、表示要求スイッチと表示データ種別との対応関係の
一例を以下に示す。 第1表示要求スイッチ:総発射球数 第2表示要求スイッチ:総ファール球数 第3表示要求スイッチ:総有効発射球数 第4表示要求スイッチ:総補給球数 第5表示要求スイッチ:総回収球数 第6表示要求スイッチ:第1入賞口総入賞球数 第7表示要求スイッチ:第2入賞口総入賞球数 第8表示要求スイッチ:第3入賞口総入賞球数 第9表示要求スイッチ:第4入賞口総入賞球数 第10表示要求スイッチ:第5入賞口総入賞球数 第11表示要求スイッチ:第6入賞口総入賞球数 第12表示要求スイッチ:大入賞口総入賞球数 第13表示要求スイッチ:総賞球排出数 第14表示要求スイッチ:割数 第15表示要求スイッチ:総入賞球数 第16表示要求スイッチ:ベース値 第17表示要求スイッチ:ベース差 第18表示要求スイッチ:大当り回数 第19表示要求スイッチ:特別図柄表示装置始動回数 第20表示要求スイッチ:大当り確率 第21表示要求スイッチ:確率差 第22表示要求スイッチ:普通電動役物総入賞球数 第23表示要求スイッチ:普通電動役物開放回数 第24表示要求スイッチ:普通図柄表示装置始動回数
【0117】上述したように、通常遊技データ収集処理
部18と別遊技データ収集処理部19よりなるデータ収
集処理制御手段9は、通常の遊技中に得られる各種の遊
技情報と、特別遊技へ移行するための別遊技において得
られる各種の遊技情報とを遊技機101より取得すると
共に、該遊技情報を適宜に加工処理することが可能であ
る。したがって、各遊技機101と対応する数のデータ
収集処理制御手段9を設けることで、各101の遊技情
報を個別に取得することができると共に、当該遊技情報
に基づく遊技情報処理を即座に行うことが可能になる。
また、データ収集処理制御手段9によって収集・加工処
理された遊技情報の何れかを、管理者がコンソール5を
操作することに基づいて総合管理制御部8の表示データ
選択制御手段15に表示要求指令が入力されると、該表
示データ選択制御手段15が選択制御するデータ種別
を、データ表示制御手段10が選択的に表示出力できる
のである。
【0118】なお、上記した管理装置1の実施例におい
ては、各データ収集処理制御手段9…より出力されたデ
ータ群が直接データ表示制御手段10へ供給されるもの
としたが、いくつかの遊技機群の収集データを一括して
集計処理するようにしてもよい。例えば、図16に示す
ように、第1タイプの遊技機101a…全てから得られ
る遊技情報を収集・加工処理するための第1データ処理
部61と、第2タイプの遊技機101b…全てから得ら
れる遊技情報を収集・加工するための第2データ処理部
62と、第3タイプの遊技機101c…全てから得られ
る遊技情報を収集・加工するための第3データ処理部6
3と、第4タイプの遊技機101d…全てから得られる
遊技情報を収集・加工するための第4データ処理部64
とを8内に設けることで、各タイプ別の遊技情報を処理
するのである。
【0119】例えば、第1データ処理部61にはデータ
集計制御手段65aを設けておき、各データ収集処理制
御手段9a…が収集・加工処理した遊技情報を、上記デ
ータ集計制御手段65aによって各情報種別毎に集計
し、集計値をデータ表示制御手段10へ出力するのであ
る。同様に、第2データ処理部62にはデータ集計制御
手段65bを、第3データ処理部63にはデータ集計制
御手段65cを、第4データ処理部64にはデータ集計
制御手段65dを夫々設けておき、各データ収集処理制
御手段9b…,9c…,9d…が収集加工処理した遊技
情報を、各データ集計制御手段65b,65c,65d
によって各遊技情報種別毎に集計し、各集計値をデータ
表示制御手段10へ出力するのである。
【0120】なお、各データ集計制御手段65a,65
b,65c,65dは、集計したデータのみでなく、各
遊技機101…毎に各データ収集処理制御手段9…が収
集・加工処理したデータをダイレクトにデータ表示制御
手段10へ出力するように構成しても良い。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る
技機のデータ収集装置によれば、入賞球計数手段によっ
て、データ収集対象である遊技機の各入賞領域への入賞
球を入賞球検出信号により個別に計数し、賞球数設定手
段により設定された各入賞球検出信号に対応する排出賞
球数と、上記入賞球計数手段による各入賞領域毎の入賞
球の計数値とから、各入賞領域への球入賞に基づく賞球
排出数の計数値である総賞球排出数が入賞領域毎に算出
されるので、入賞領域毎に異なる排出賞球数が設定され
ているような遊技機からも、正確な総賞球排出数をデー
タ収集することが可能になる。しかも、遊技機からの入
賞球検出信号に対応する排出賞球数は賞球数設定手段に
よって可変設定できるので、多様な遊技機に対応させる
ことができ、汎用性の高いものとなる。また、請求項2
に係る遊技機のデータ収集装置においては、データ収集
対象の遊技機における正確な総合計賞球排出数を算出す
ることができ、ベース値等のデータ演算を高い信頼性で
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】管理装置を構成する機器の斜視図である。
【図2】管理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】管理装置によって管理制御される遊技機の正面
図である。
【図4】遊技機の背面図である。
【図5】遊技盤の正面図である。
【図6】遊技盤の背面図である。
【図7】第2状態における第1変動入賞装置の斜視図で
ある。
【図8】特別図柄表示装置の分解斜視図である。
【図9】第2状態における第2変動入賞装置の斜視図で
ある。
【図10】遊技機の動作制御を行う電気的制御装置のブ
ロック図である。
【図11】一台の遊技機に対しての管理装置の各機能を
示すブロック図である。
【図12】遊技制御用データ設定に関連した管理装置の
要部を示すブロック図である。
【図13】通常遊技データ収集処理部のブロック図であ
る。
【図14】遊技データ演算制御部のブロック図である。
【図15】別遊技データ収集処理部のブロック図であ
る。
【図16】複数の遊技機から得られる遊技情報を一括し
てデータ集計を可能とした管理装置のブロック図であ
る。
【符号の説明】 1 管理装置5 コンソール 6 CRTディスプレイ 8 総合管理制御部 9 データ収集処理制御手段 10 データ表示制御手段 15 表示データ選択制御手段 101 遊技機
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の遊技部に対応した賞球数が各々
    設定された複数の入賞領域を形成し、各入賞領域への球
    の入賞に応じた数の賞球を排出可能な球排出装置を備え
    た遊技機に関するデータを収集するデータ収集装置であ
    って、 データ収集の対象である遊技機が各入賞領域へ入賞した
    球を個別に検出して各入賞領域毎に個別に出力する入賞
    球検出信号に各々対応するように設けられ、各入賞領域
    への入賞球を計数する入賞球計数手段と、 上記遊技機から入力される各入賞球検出信号に対応する
    排出賞球数を可変設定可能な賞球数設定手段と、 を備え、上記入賞球検出信号に基づき入賞球計数手段の
    計数値と上記賞球数設定手段で設定された排出賞球数と
    から、各入賞領域への球入賞に基づく賞球排出数の計数
    値である総賞球排出数を入賞領域毎に算出するようにし
    たことを特徴とする遊技機のデータ収集装置。
  2. 【請求項2】 上記各入賞領域毎の総賞球排出数を加算
    することで、データ収集対象の遊技機における総合計賞
    球排出数を算出するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の遊技機のデータ収集装置。
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