JPH0654952A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH0654952A
JPH0654952A JP4232685A JP23268592A JPH0654952A JP H0654952 A JPH0654952 A JP H0654952A JP 4232685 A JP4232685 A JP 4232685A JP 23268592 A JP23268592 A JP 23268592A JP H0654952 A JPH0654952 A JP H0654952A
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Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別遊技権利の発生頻度を調整することで、
遊技者が獲得できる賞球数を増やす。 【構成】 第3種の遊技機における可変表示装置6を用
いてい行う予備遊技を制御する可変表示制御手段148
に設けた特定図柄判定手段264が、可変表示装置6の
停止図柄が予め定めた特別図柄であると判定することで
特別図柄判定信号を出力すると、該信号を受けた確率変
動制御手段263が乱数判定手段254を制御すること
により、特別図柄形成後に開始された特別遊技権利の消
滅した後に当り乱数判定を高確率化させて、予備遊技か
ら補助遊技へ移行する確率を高め、以て特別遊技権利の
発生確率を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変表示装置を用いて
行う別遊技における可変表示装置の停止図柄態様に基づ
いて、更に別の遊技を行う遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】近来の遊技機においては、遊技上の興趣
を高めるために、より複雑な遊技内容を設定しており、
通常の遊技状態において所定の入賞口等へ入賞すること
を条件として、別の遊技状態へ移行し、この別遊技にお
いても特定の条件が満たされることで更に別の遊技状態
へ移行するものが各種提案されている。斯かる遊技機の
代表的なものとして、通常遊技状態から可変表示装置を
用いて行う補助遊技へ移行し、補助遊技において可変表
示装置の特定の停止図柄(賞態様)が表示されることを
条件として、変動入賞装置を遊技者にとって有利な第2
状態に変換する遊技内容(所謂第1種)の遊技機や、通
常の遊技状態から補助遊技へ移行し、補助遊技において
特別遊技権利発生条件が満たされると、変動入賞装置を
遊技者にとって有利な第2状態に変換させる特別遊技を
行う為の権利たる特別遊技権利が発生する遊技内容(所
謂第3種)の遊技機等がある。そして、この遊技内容に
は、更に予備遊技等が付加されて、一層複雑な遊技内容
に設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の遊技内容の遊技機においては、遊技者が多量の
賞球を獲得可能な特別遊技が終了した後には、再び特別
遊技が行われることは希であり、遊技者が必ずしも十分
に満足できる量の賞球を獲得できるとは限らない。ま
た、1回の特別遊技が終了すると、次回の特別遊技が短
時間で発生することは希であるために、特別遊技終了後
における遊技者の期待感は薄く、必ずしも十分に遊技上
の興趣を高めているとはいえない点もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案されたもので、遊技部(5)を有する遊技盤(3)
と、上記遊技盤(3)に設けられて、識別記号を記した
複数の図柄を順次変換可能な可変表示装置(6)と、予
め定めた条件が満たされることに基づいて、上記可変表
示装置(6)の変換動作を開始させると共に、所定条件
に応じて各図柄を順次停止させる第1別遊技を行う可変
表示制御手段(148)と、第1別遊技において、上記
可変表示装置(6)の停止図柄が予め定めた特定図柄で
あることに基づいて、第1別遊技から第2別遊技へ移行
させる第2別遊技制御手段(例えば補助変動入賞装置制
御手段149)と、第1別遊技において上記可変表示装
置(6)に固定表示された停止図柄が予め定めた特別図
柄か否かを判定する特別図柄判定手段(例えば特定停止
図柄判定手段264)と、上記特別図柄判定手段(26
4)が特別図柄と判定することに基づいて、第1別遊技
において上記可変表示装置(6)の停止図柄が特定図柄
に該当する確率を変更制御する特定停止図柄発生確率変
動制御手段(例えば確率変動制御手段263)と、を備
えるものとした。
【0005】
【作用】第1別遊技において可変表示装置の停止図柄が
特別図柄であったと特別図柄判定手段が判定した場合に
は、特定停止図柄発生確率変動制御手段によって、第1
別遊技における可変表示装置の特定図柄形成確率が高め
られる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。遊技機1は、図1に示すように、額縁状の前面
枠2の窓部を裏側から塞ぐようにして遊技盤3を設け、
該遊技盤3の表面にガイドレール4で囲んだ遊技部5を
形成してあり、遊技部5内には種々の入賞領域、障害釘
や風車等を設けてある。また、遊技部5内の略々中央上
部に可変表示装置6を設け、該可変表示装置6は左右1
対の第1可変表示器7a,第2可変表示器7bを備え、
上記可変表示装置6の適宜右下方には第2変動入賞装置
たる変動入賞装置8を配設し、上記可変表示装置6の適
宜下方には入賞球分別手段たる分別装置9と第1変動入
賞装置たる補助変動入賞装置10とを一体的に設けてあ
る。
【0007】また、この遊技機1の側方には、この遊技
機1に対して球貸しが可能なカード式球貸機26が並設
されており、遊技者が球貸用カードを挿入するカード挿
入孔28が設けられている。そして、遊技機1には、上
記のカード挿入孔28に球貸用カードが挿入された場合
にその残存度数を表示するカード度数表示器213と、
1回のボタン操作により所定数の球貸を行わせる球貸制
御信号を上記カード式球貸機26に発するための球貸操
作ボタン214と、球貸しにより球排出装置30(図
3)から排出された遊技球あるいは賞球を受けるための
上皿22および下皿20と、この上皿22上の遊技球を
上記遊技部5に向け1個宛発射可能な打球発射装置18
(図2)と、遊技者がこの打球発射装置18を操作する
ための操作ハンドル19と、が設けられている。
【0008】さらに、遊技盤3の遊技部5内に設けた各
種の入賞領域を説明する。上記可変表示装置6の左下方
に第1特定入所領域としての通過ゲート11を形成し、
該通過ゲート11へ通過入賞した球は、第1特定入賞信
号発生手段としてのゲート通過球検出器12によって検
出されるものとしてある。また、分別装置9の右側方に
は第2特定入賞領域としての特定入賞口13を形成し、
該特定入賞口13に入賞した球は、第2特定入賞信号発
生手段としての特定入賞球検出器14によって検出され
るものとしてある。なお、これらの入賞領域のほかに、
一般の入賞領域としての第1一般入賞口15a、第2一
般入賞口15b、第3一般入賞口15cを適宜に設けて
あり、各一般入賞口15a〜15cに入賞した球は、第
1入賞球検出器16a、第2入賞球検出器16b、第3
入賞球検出器16cによって検出されるものとしてあ
る。
【0009】何れの入賞領域にも入賞せず、入賞球とし
て処理されなかった打球は、遊技部5の下部に開設した
アウト口から回収されて、アウト球検出器(図示省略)
によって1個宛て検出されるようにしてある。また、入
賞球として処理された遊技球は、各入賞口等に設けた検
出器によって検出された後に導かれる入賞球回収樋等に
おいて、セーフ球検出器によって一括して検出されるよ
うにしてもよい。
【0010】また、前面枠2の裏側下方に打球発射装置
18を設け、該打球発射装置18の操作ハンドル19を
前面枠2の下部前面に突設し、該操作ハンドル19の横
に下皿20を設け、下皿20の上方の開閉パネル21に
は球供給皿22を設けてある。この開閉パネル21の裏
面側には、発射レール23の発射位置に載せられた遊技
球を弾発可能な打球発射装置18の発射ソレノイド24
を配設してあり、該発射ソレノイド24のプランジャ先
端に設けた弾発部25が往復直線運動することによって
弾発された遊技球は、上記発射レール23を介してガイ
ドレール4へ到達し、ガイドレールに沿って遊技部5へ
至るのである。
【0011】なお、打球発射装置18は、発射レール2
3の傾斜下端に形成した発射位置に供給された遊技球を
発射する機能を備えていればどのような形式のものでも
よい。例えば、先端に弾発部を有する発射杆をモータや
ロータリーソレノイドの駆動により回動するものでもよ
い。
【0012】図2に示す実施例においては、遊技部5へ
到達できずにガイドレールに沿って落下してきたファー
ル球を回収するために、発射レール23とガイドレール
4との間に開口するファール球回収路27を設けてあ
る。ファール球は、ファール球回収路27から下皿20
等へ導かれる。
【0013】また、図3に示すように、遊技盤3の裏側
に配設した裏機構盤29には球排出装置30や該球排出
装置30が流下した球を球供給皿22に案内する球排出
樋31などの裏機構を設けてある。なお、本実施例で
は、打球がいずれの入賞口(第1〜第3一般入賞口15
a〜15cや、特定入賞口13等)、即ち入賞領域に入
賞しても賞球排出数は7個に設定してある。また、上記
球排出装置30は、賞球排出動作のみでなく、遊技者に
遊技球を貸し出す場合の貸球排出動作も兼ねて行えるも
のとしてあり、これら球排出動作に関連した制御を統括
して行うための排出制御装置32を電気的制御装置33
とは別途に設けてある。また、打球発射装置18におい
ても、弾発用の球供給や発射タイミング等を総括的に行
うための打球発射制御装置34も電気的制御装置33と
は独立させて設けてある。
【0014】更に、前面枠2の裏側下方には、可変表示
装置6に賞態様が形成される確率たる権利発生率を設定
したり、可変表示確率を設定するための設定操作部35
等を設けてある。また、これらの設定を営業中は変更で
きないようにするため、および特定の管理者以外の者が
不正に操作できないようにするために鍵36a,36b
を設けてある。そして、設定権利発生率や設定可変表示
確率を表示するために、設定権利発生率表示器37,3
7,37及び設定確率表示器38,38,38を設けて
ある。
【0015】次に、遊技盤3の遊技部5に設けた各種遊
技装置について説明する。
【0016】可変表示装置6は、その本体を成す表示装
置本体部39と配電盤40とから構成してあり、該配電
盤40は、後に詳述する電気的制御装置33と各種制御
信号の授受を行うための各種信号ラインを接続する信号
ターミナル部として機能するのである。
【0017】上記表示装置本体部39は、図7に示すよ
うに、可変表示装置6の主要な外形を構成する表示装置
前枠部41と、該表示装置前枠部41の後部に設けた可
変表示部42と、該可変表示部42の下方に取り付ける
遊技球落下部43とから構成してある。なお、遊技球落
下部43は、可変表示装置6の上部左側に設けた第5一
般入賞口15eに入賞して落下する遊技球を受けて、当
該遊技球を検出するための第5入賞球検出器16eへ導
くためのものである。
【0018】前記表示装置前枠部41には、可変表示装
置6を遊技盤3の前面へ密着状に取り付けるための表示
装置構成基枠44を設けてあり、該表示装置構成基枠4
4の前面上部には第5一般入賞口15eが形成される鎧
部45を取り付けると共に、該表示装置構成基枠44の
前面中部には第5一般入賞口15eに入賞した球を上記
遊技球落下部43へ導く通路となる庇部45を形成して
ある。また、表示装置構成基枠44の前面下部には、通
過ゲート11を通過した遊技球の通過入賞数を記憶表示
するための入賞個数記憶表示ランプ45,45,45,
45を有するランプ基板46を収容するための入賞記憶
表示収容部47を設けてある。さらに、表示装置構成基
枠44には、上記可変表示部42及び遊技球落下部43
を臨ましめるための開口部48を開設してあると共に、
該表示装置構成基枠44の裏面側には、上記遊技球落下
部43における遊技球の動きを遊技者に見せるための表
示用空間部を生ぜしめる包囲枠49を突設してある。
【0019】また、可変表示装置6の可変表示部42に
は、第1可変表示器7a及び第2可変表示器7bを収容
可能な可変表示器収容ケース50と、該可変表示器収容
ケース50の収容ケース蓋部材51とから構成してあ
る。そして、この可変表示部42の可変表示器収容ケー
ス50内に第1可変表示器7a(図中は図示せず)と第
2可変表示器7bとを収容し、上記収容ケース蓋部材5
1に設けた取付部51a,51bに夫々開設した止着孔
に、包囲枠49後部の枠上の止着用突起52a,52b
を夫々嵌入することで、包囲枠49の枠内に可変表示器
収容ケース50を臨ませた状態で止着してある。なお、
収容ケース蓋部材51には第1可変表示器7aのコネク
タケーブル(図示せず)を挿通させるための第1挿通孔
53と、第2可変表示器7bのコネクタケーブル54を
挿通させるための第2挿通孔55とを開設してあり、該
第1,第2挿通孔53,55を介してコネクタケーブル
54等を上記配電盤40へ導出するものとしてある。
【0020】遊技球落下部43には、庇部45と包囲枠
49とによって形成された通路より流入する遊技球が集
まる円形状の球集結部56を設けてあり、該球集結部5
6の円周上にはガイド部57を形成することで、遊技球
が球集結部56からこぼれ落ちることを防止できるよう
にしてある。この円形状の球集結部56の中心には、前
記第5一般入賞口15eに入賞した球を第5一般入賞球
検出器16eへ向かって流出させる入賞球流出口58を
設け、該入賞球流出口58に流入した遊技球は前記包囲
枠49の下方に取り付けた流出球受樋59を介して第5
一般入賞球検出器16eへ導かれ、該第5入賞球検出器
16eによって検出された後、図示を省略した入賞球回
収樋へ至り、図示を省略した入賞球処理機構において適
宜に処理される。
【0021】なお、上記遊技球落下部43のガイド部5
7に設けた止着片60aを包囲枠49の止着部60b
に、遊技球落下部43の後部に設けた止着片61aを包
囲枠49の止着部61bに、夫々ネジ等を用いて固着す
ると共に、遊技球落下部43の先端隅部62aは、表示
装置構成基枠44の裏面に突設した取付部62bに挿置
することで、包囲枠49の下方に取り付けるものとして
ある。
【0022】上記入賞記憶表示収容部47には、入賞個
数記憶表示ランプ45…をランプ孔に臨ませて取付け、
遊技状態を表示する遊技状態表示ランプ64,64を有
するランプ基板65は、包囲枠49の裏面側から遊技機
1の前面へ臨むように取付け、さらに特定入賞口入賞球
数表示器65は、表示装置構成基枠44の表示器取付孔
66から鎧部45の開口部67へ臨むように取り付けて
ある。また、上記配電盤40は、その適所に設けた止着
片68aを、包囲枠49の背面側適所に突設したスタッ
ド68bにネジ等を介して取り付けるものとしてある。
なお、この配電盤40の背面側には、各種のコネクタ6
9…を設けてある。
【0023】次に、補助変動入賞装置10と分別装置9
とを一体的に組んで構成した権利発生装置70について
説明する。
【0024】権利発生装置70は、補助可変表示ゲーム
において「当たり」が生じた段階から権利発生状態へ至
るまでの間のゲームを行う装置であり、この補助可変表
示ゲームにおいて当たりが生じた場合に、補助変動入賞
装置10を遊技者にとって有利な第2状態(球を入賞さ
せ易い状態)に変換させ、該補助変動入賞装置10に入
賞して流下してきた遊技球を一般入賞球出口71もしく
は特別入賞球出口72の何れかへ分別し、特別遊技の権
利発生状態を生じさせるか否かを決定する分別装置9と
から構成してある。
【0025】先ず、補助変動入賞装置10は、遊技球が
入賞し難い閉状態(第1状態)から入賞し易い開状態
(第2状態)に変換される可動部73と、該可動部73
を駆動させるための駆動装置74と、補助変動入賞装置
10へ入賞した球を計数するための補助変動入賞装置用
カウントスイッチ75とから構成してある。
【0026】上記可動部73は左右一対の球誘導片7
6,76からなり、各球誘導片76,76が回動する際
の支点となる支軸77を各球誘導片76,76の後端部
より突設してある。そして、この支軸77,77の夫々
の後端部にはクランク部材78,78を取り付け、該ク
ランク部材78の一方端部より後方に延出させたクラン
クピン79を、後述する駆動装置74のピン受孔80に
夫々挿通するものとしてある。斯くすることによって、
球誘導片76,76を駆動装置74によって開閉動作さ
せるためのクランク機構を構成するのである。
【0027】上記駆動装置74の駆動源たる補助変動入
賞装置用ソレノイド81は、補助可変表示ゲームで当り
が発生した場合に、電気的制御装置33の制御によって
励磁状態にされると共に、この励磁状態にされた後、補
助変動入賞装置10への入賞個数が所定数(例えば1
個)に達するか、所定時間(例えば1.5秒)が経過す
るか、何れか最先の条件が満たされた時点で、電気的制
御装置33によって励磁状態が解かれる。すなわち、補
助可変表示ゲームで当りが生ずると、一定条件が満たさ
れるまで、補助変動入賞装置10が第2状態に変換され
るのである。なお、補助変動入賞装置10へ入賞途中で
あった球を球誘導片76,76によって噛み込んでしま
ったような場合に対処すべく、上記終了条件が満たされ
た後にも、極短時間(例えば0.012秒)だけ球誘導
片76,76を変換動作させるようにしてもよい。
【0028】上記補助変動入賞装置用ソレノイド81が
励磁状態になったときには、補助変動入賞装置用ソレノ
イド81に取り付けてある作動ロッド82が上昇し、該
作動ロッド82の上端に取り付けられた作動部材80が
押し上げられることに伴って、作動部材80に当接して
いるピン受孔80を開設してあるピン受孔部材84が押
し上げられることとなる。その結果、ピン受孔部材84
がガイド部85に沿って上昇し、ピン受孔80に挿置さ
れたクランクピン79が回動させられることとなり、そ
の回動力が上記クランク部材78を介して支軸77に夫
々伝達されることで、各球誘導片76,76が左右方向
に回動させられるのである。
【0029】一方、上記分別装置9は、回転体86を組
み込んだ構成基枠87を備え、該構成基枠87の前面側
には、上記補助変動入賞装置10の可動部73が開状態
(第2状態)の時に流入してきた遊技球を回転体86へ
導く回転体誘導部88を設けてある。
【0030】上記構成基枠87の後方には、回転体誘導
部88を介して回転体86の何れかの入賞受口に入賞し
た球を遊技盤3の裏面側へ導くための分別装置裏側誘導
部89と、該分別装置裏側誘導部89に至った遊技球の
流路を形成する流路形成部90とを設けてある。また、
流路形成部90の後方には、前記回転体86に回転力を
与えるためのモータを駆動基板92を介して取り付けて
ある。
【0031】上記回転体誘導部88は、中空のドーナツ
状に形成してあり、該回転体誘導部88の内面側によっ
て、補助変動入賞装置10内へ入賞した球を回転体86
へ導きいれるようにしてあり、この回転体誘導部88の
上部と、補助変動入賞装置10の可動部73とを遊技球
流入口93によって連通するものとしてある。なお、回
転体誘導部88の下部には平坦な遊技球待機部88aを
形成してあり、上記遊技球流入口93より遊技球待機部
88aに到達した入賞球は、回転体86の回転に伴って
入賞受口が受け入れ可能な位置に来るまでここで待機す
るのである。また、この遊技球流入口93の直下位置に
補助変動入賞装置用カウントスイッチ75を配設し、こ
こで補助変動入賞装置10への入賞個数(分別装置9へ
の球流入数)を計数するものとしてある。
【0032】また、構成基枠87の裏面には、前記回転
体86を収容するための回転体収容枠94を突設してあ
り、該回転体収容枠94には、上記補助変動入賞装置用
カウントスイッチ75を挿通させるためのカウントスイ
ッチ挿通孔95を開設し、このカウントスイッチ挿通孔
95より遊技球流入口93の直下位置へ補助変動入賞装
置用カウントスイッチ75を挿通し、上記回転体誘導部
88の上部に取り付けるものとしてある。なお、この構
成基枠87の裏面には、球誘導片76,76の支軸7
7,77を回動可能に支持するための誘導片用軸受筒9
6,96を夫々突設してある。
【0033】上記した回転体誘導部88によって導かれ
た流入球を受け入れる回転体86は、円柱の周方向に略
々120度の等間隔で切欠部を形成した外観で、各切欠
部は1個の遊技球のみを受け入れ得るようにしてある。
この3つの切欠部のうち2つは、第1一般入賞受口9
7、第2一般入賞受口98であり、他の1つが特別入賞
受口99となるようにしてあり、この特別入賞受口99
のみが、他の第1,第2一般入賞受口97,98よりも
軸心側へ深く欠き切った形状となるようにしてある。
【0034】そして、第1,第2一般入賞受口97,9
8に受け入れられた球は、分別装置裏側誘導部89に設
けた一般入賞球出口71のみへ排出され、特別入賞受口
99に受け入れられた球は、分別装置裏側誘導部89に
設けた特別入賞球出口72のみへ排出されるようにして
ある。また、回転体86の裏面側には、モータ91の回
転軸91aに固着するための回転体用支軸100を突設
してあり、該回転体用支軸100が出力軸接続部材10
1を介してモータ91の出力軸たる回転軸91aと接続
されることにより、モータ91の回転力が回転体86に
伝達され、回転体86は時計回りの方向(図13〜図1
5中、A方向)に回転するのである。
【0035】上記分別装置裏側誘導部89の一般入賞球
出口71へ至った球は、該一般入賞球出口71の直下位
置に突設した一般入賞球通路102から、遊技盤3裏面
の入賞球集合樋等へ排出される。また、特別入賞球出口
72へ至った球は、該特別入賞球出口72の直下位置に
突設した特別入賞球通路103から、遊技盤3裏面の入
賞球集合樋等へ排出される。そして、この特別入賞球通
路103の適所に特別入賞球検出器104を位置させる
ために、該特別入賞球検出器104を支持するための取
付部105を設けてある。
【0036】なお、分別装置裏側誘導部89の裏面に
は、上記回転体86の回転体用支軸100を回転可能に
支持するための軸受部106を突設してあると共に、該
分別装置裏側誘導部89の上部を切り欠いて、可動部7
3の支軸77を逃がすための支軸逃がし部107を形成
してある。
【0037】上記流路形成部90はスタッド108,1
08,108を介して分別装置裏側誘導部89の裏側に
取り付けるものとし、分別装置裏側誘導部89に取り付
けられた状態の流路形成部90の前面側は、一般入賞球
通路102および特別入賞球通路103の側部(背面
側)に当接することとなり、上記一般入賞球出口71お
よび特別入賞球出口72から流入した球を入賞球集合樋
等へ流下させるための流路を形成させるものとしてあ
る。
【0038】また、この流路形成部90の裏面側には、
当該遊技機1の遊技状態を表示するための表示ランプを
取り付けたランプ基板110を取り付けてある。そし
て、ランプ基板110の中央部および流路形成部90の
中央部には夫々軸受筒孔111を開設してあると共に、
流路形成部90の上部には球誘導片76,76の支軸7
7,77を挿通させるための挿通孔112を夫々開設し
てある。
【0039】さらに、ランプ基板110の裏面側には、
断面コ字状の回転体位置検出器113を取り付けてあ
り、モータ91の回転軸91aと回転体86の支軸77
とを連結する出力軸接続部材101に設けた回転体位置
検出片114が、上記回転体位置検出器113の検出凹
部を通過する際に、該回転位置検出器が回転体86基準
位置検出信号を出力する。この回転体86基準位置検出
信号が入力されることに伴って、電気的制御装置33は
回転体86が基準位置にあることを検出できるのであ
る。すなわち、本実施例においては、回転体位置検出器
113と、回転体86の回転に伴って回転してゆく出力
軸接続部材101の回転体位置検出片114とから回転
体位置検出手段を構成するものとしてある。
【0040】なお、回転体位置検出手段は上記実施例に
限定されるものではなく、回転体86における第1一般
入賞球受口97,第2一般入賞球受口98,特別入賞球
受口99と回転体収容枠94(或いは回転体誘導部8
8)との相対的な位置を検出可能なものであれば何でも
良い。例えば、回転体86の位置を検出するための検出
器を複数箇所に設けておき、回転体86が1回転する間
に各検出器によって複数箇所で検出されるようにした
り、回転軸91aの回転角を一定角度毎に検出可能なエ
ンコーダ等を用いて、回転体86の位置検出を細かく行
うように構成しても良い。
【0041】上記の如く、回転体誘導部88、構成基枠
87、分別装置裏側誘導部89、流路形成部90、駆動
基板92等の各構成要素を組み付けてなる権利発生装置
70は、遊技盤3へ構成基枠87を介して取り付けてあ
る。
【0042】上記のように構成した権利発生装置70の
補助変動入賞装置10が第2状態に変換されることによ
って、該補助変動入賞装置10内に球が入賞し、該入賞
球は遊技球流入口93を介して分別装置9へ到達する。
ここで、当該入賞球が分別装置9によって分別される過
程を図13〜図15に基づいて説明する。
【0043】先ず、第1一般入賞受口97が遊技球待機
部88aを通過した後、特別入賞受口99が遊技球待機
部88aへ到達する前における第1状態(図13参照)
中に、入賞球が分別装置9内へ至ると、該入賞球は遊技
球待機部88aで待機し、特別入賞受口99へ受け入れ
られる。また、この分別装置9の第1状態中に2個以上
の入賞球が発生した場合には、最先の入賞球が特別入賞
受口99へ、後続の入賞球が第2一般入賞受口98、第
1一般入賞受口97へ夫々受け入れられる。なお、入賞
球数が4個以上であった場合には、各入賞受口97〜9
9を一巡して再び特別入賞受口99に受け入れられる。
【0044】斯くして、特別入賞受口99に受け入れら
れた入賞球は、一般入賞球出口71の開設位置よりも軸
心側にずらされた状態で、特別入賞受口99内に受け入
れられているので、一般入賞球出口71からは排出され
ず、特別入賞受口99内に位置したまま更に移動して特
別入賞球出口72へ到達する。そして、この入賞球は特
別入賞受口99に対応するように開設した特別入賞球出
口72から排出され、特別入賞球検出器104によって
検出されることで、特別入賞球として処理されるのであ
る。
【0045】一方、第1,第2一般入賞受口97,98
へ受け入れられた球は、一般入賞球出口71から排出さ
れ、一般入賞球として処理される。なお、,第2一般入
賞受口97,98に受け入れられているにも拘らず、一
般入賞球出口71から排出されないような事態が生じ
て、そのまま特別入賞球出口72へ到達したとしても、
第1,第2一般入賞受口97,98に受け入れられた状
態では、特別入賞球出口72からは排出されず、特別入
賞球として処理されることはない。
【0046】また、第2一般入賞受口98が遊技球待機
部88aを通過した後、第1一般入賞受口97が遊技球
待機部88aへ到達する前における第2状態(図14参
照)中に、入賞球が分別装置9内へ至ると、該入賞球は
遊技球待機部88aで待機し、第1一般入賞受口97へ
受け入れられる。また、この分別装置9の第1状態中に
2個以上の入賞球が発生した場合には、最先の入賞球が
第1一般入賞受口97へ、後続の入賞球が特別入賞受口
99、第2一般入賞受口98へ夫々受け入れられる。す
なわち、分別装置9の第2状態中においては、少なくと
も2個の入賞球が補助変動入賞装置10より供給されな
ければ、特別入賞球は発生しないのである。
【0047】同様に、特別入賞受口99が遊技球待機部
88aを通過した後、第2一般入賞受口98が遊技球待
機部88aへ到達する前における第3状態(図15参
照)中に、入賞球が分別装置9内へ至ると、該入賞球は
遊技球待機部88aで待機し、第2一般入賞受口98へ
受け入れられる。また、この分別装置9の第1状態中に
2個以上の入賞球が発生した場合には、最先の入賞球が
第2一般入賞受口98へ、後続の入賞球が第1一般入賞
受口97、特別入賞受口99へ夫々受け入れられる。す
なわち、分別装置9の第3状態中においては、少なくと
も3個の入賞球が補助変動入賞装置10より供給されな
ければ、特別入賞球は発生しないのである。
【0048】上記したことから、分別装置9が第1状態
の時には、補助変動入賞装置10より1個の入賞球が供
給されることで、確実に特別入賞を生ぜしめることが可
能となり、分別装置9が第2状態の時には、補助変動入
賞装置10より2個の入賞球が供給されることで、確実
に特別入賞を生ぜしめることが可能となり、分別装置9
が第3状態の時には、補助変動入賞装置10より3個の
入賞球が供給されることで、確実に特別入賞を生ぜしめ
ることが可能となるのである。従って、分別装置9にお
ける回転体86と遊技球待機部88aとの相対的位置関
係を掌握し、これに基づく分別装置9の状態(第1〜第
3状態)に応じた補助変動入賞装置10への許容入賞球
数を可変設定する(本実施例の如く入賞許容数を1個に
限定した場合には、補助変動入賞装置10を第2状態に
変換させる時期を第2状態もしくは第3状態に限定す
る)ことで、特別入賞の発生確率を意図的に調整するこ
とが可能となるのである。
【0049】なお、補助変動入賞装置10より遊技球流
入口93を介して分別装置9内へ入賞球が到達する際
に、その落下勢で回転体誘導部88内を不規則に転動す
ることに起因して、例えば第3状態における分別装置9
に供給された1個の入賞球が偶然に特別入賞受口99に
受け入れられてしまうような事態も想定される。しかし
ながら、斯かる意図しない特別入賞の発生は、極めて希
なケースであり、長時間に亙る遊技制御においては、殆
ど無視できる程度のものである。また、このような意図
しない特別入賞の発生後には、特別入賞の発生を抑制す
る遊技制御を行うことで、全体的な特別入賞の発生確率
を調整することも可能である。
【0050】上記した権利発生装置70において特別入
賞が発生することで権利発生状態となることに基づい
て、当該権利発生中に能動化される特定入賞口13は、
特定入賞装置115に設けてあり、該特定入賞装置11
5の外観は、中空函枠状の特定入賞基盤116の前面開
成部を前面カバー117によって閉塞したもので、その
上面に特定入賞口13が形成される。また、特定入賞基
盤116の内部には、周面適所に球を受け入れ可能な入
賞球受部118aを有する回転体118を設けてあり、
該回転体118の入賞球受部118aに、特定入賞口1
3より入賞した入賞球が受け入れられた状態で、この回
転体118が180度回転すると、当該入賞球は特定入
賞基盤116に設けた特定入賞球受容部119へ至り、
該特定入賞球受容部119の背面側に開設した特定入賞
球出口120より遊技盤3の裏面側へ排出される際に、
特定入賞球検出器14によって検出されるのである。さ
らに、該特定入賞球検出器14によって検出された後、
入賞球集合樋等を経て入賞球処理機構部(図示省略)へ
至り、適宜に入賞球として処理される。
【0051】また、特定入賞基盤116の背面側には軸
挿通孔121を開設してあり、回転体118の軸心部に
接続した出力軸接続部材122を上記軸挿通孔121よ
り裏面側へ延出させ、この出力軸接続部材122にモー
タ123の出力軸123aを接続することにより、モー
タ123の回転駆動力を118へ伝達するものとしてあ
る。なお、このモータ123は取付基板124に固定
し、該取付基板124を介して特定入賞基盤116に取
り付ける。また、当該遊技機1において権利が発生した
状態を示すための権利発生表示ランプ125を有するラ
ンプ基板126も、特定入賞基盤116の裏面側より取
り付けるものとしてある。さらに、特定入賞球検出器1
4は、検出器取付部材127によって特定入賞球出口1
20の近傍に配設されるものとしてある。
【0052】上記のように構成した特定入賞装置115
によれば、回転体118の入賞球受部118aが特定入
賞口13の直下方に位置していなければ、特定入賞口1
3に遊技球が到達していても特定入賞装置115には入
賞できない。したがって、権利発生状態に至るまでの間
には、入賞球受部118aを特定入賞口13の直下方に
位置させないことで、特定入賞口13へ球が入賞するこ
とを防止できる。また、回転体118の入賞球受部11
8aを特定入賞口13の直下方に位置させていた場合で
あっても、回転体118が180度回転しなければ、入
賞球受部118aに受け入れられた球が特定入賞球とし
て処理されることはない。
【0053】しかも、特定入賞口13に入賞した球が入
賞球受部118aに受け入れられてから特定入賞球受容
部119へ到達し、さらに特定入賞球検出器14によっ
て検出されるまでに時間差が生ずるので、権利発生中に
遊技者が著しい不利益を蒙ることを防止できる。すなわ
ち、権利発生状態中に特定入賞口13へ受入可能な特定
入賞球数は所定数(例えば16個)に限定されているの
に対して、後述する変動入賞装置8が第2状態変換中に
特定入賞口13へ入賞した球数は記憶保持されないの
で、変動入賞装置8の第2状態変換中に特定入賞球検出
器14に検出された特定入賞球数は、権利発生状態の終
了条件判定にのみ用いられることとなり、権利発生状態
になったにも拘らず、十分な賞球を獲得できないままに
権利発生状態が終了してしまうといった、遊技者が受け
る不利益を小ならしめることができるのである。
【0054】なお、特定入賞装置115は、上記構成に
限定されるものではなく、例えば上記した補助変動入賞
装置10や後述する変動入賞装置8と同様な構成で、遊
技球を受け入れない第1状態と、遊技球を受け入れ可能
な第2状態とに変換可能な入賞装置で構成しても、他の
一般入賞口と同様に入賞口を開設したのみの構成にして
も良い。そして、権利発生中以外に特定入賞口13へ入
賞した場合には、当該入賞球を無効としたり、一般の入
賞球と同様に扱ったりといった処理を電気的制御装置3
3が行うようにすれば、何等不都合は生じない。
【0055】第2変動入賞装置として機能する変動入賞
装置8は、電気的駆動源の駆動により、遊技者にとって
不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変
換可能であればどのような構成でもよいが、図18及び
図19に示すものは、取付基板128の開口部129の
両側に開閉翼130,130を軸着し、開口部129に
は球受部131を形成してある。
【0056】各開閉翼130の回動軸132は、取付基
板128を貫通して延在しており、その後端には開閉翼
130,130を左右に開閉動作させるためのピン13
3を植設した操作レバー134が固定してある。そし
て、この操作レバー134のピン133は、電気的駆動
源であるソレノイド135のプランジャ下端に設けた操
作部材136の係合孔137内に緩く挿入されている。
このため、左右の開閉翼130,130は、プランジャ
の自重及び復帰ばねの作用により、通常は開閉翼13
0,130の上端間隔を球が1個通過し得る程度の間隔
に閉じた状態(図5)、即ち遊技者にとって不利な第1
状態を維持している。
【0057】ソレノイド135は、駆動基板138の裏
面に突設したボスに取付けられているが、操作部材13
6及びその係合孔137が左右2つの操作レバー13
4,134のピン133,133に対して共通に形成さ
れている。ソレノイド135を励磁して、操作部材13
6を開閉翼130,130の外開き方向の回動習性に抗
して引き上げると、操作部材136及びピン133が上
方向に移動し、各操作レバー134が回動軸132を中
心にして外開きに回動して開閉翼130,130が開
き、球を受け入れ易い状態、即ち遊技者にとって有利な
第2状態に変換する。
【0058】第2状態に変換して開かれた開閉翼13
0,130に入賞した球は、球受部131に拾われて開
口部129を抜けて取付基板128の裏側を下方に流下
し、取付基板128裏側に設けてあるフォトセンサタイ
プの計数用検出器139によって検出される。計数用検
出器139は、球を検出すると、後に詳述する電気的制
御装置33に信号を送る。この変動入賞装置8も入賞領
域として機能し、該変動入賞装置8に打球が入賞し、こ
れを計数用検出器139によって検出することに基づい
て賞球が排出されるのである。
【0059】なお、この変動入賞装置8は、横長な扉を
ソレノイドの駆動により開閉することによって球を受け
入れない第1状態と球を受け入れ易い第2状態に変換す
る所謂アタッカー式入賞装置でもよい。
【0060】次に、上記した構成からなる遊技機1にお
ける遊技について説明する。
【0061】遊技者が操作ハンドル19を操作すること
により発射された球が遊技盤3の遊技部5内に入ると、
障害釘に当って流下方向を変更しながら流下する。そし
て、この球が第1特定入賞領域としての通過ゲート11
へ通過入賞すると、ゲート通過球検出器12がこの球を
検出して電気的制御装置33に信号を送る。電気的制御
装置33は、ゲート通過球検出器12からの信号を受け
ると、可変表示装置6を作動させて、遊技者が識別でき
ない速さで数字を可変表示させる。すなわち、上記ゲー
ト通過球検出器12は、可変表示装置6を作動させるた
めの第1特定入賞信号発生手段として機能するのであ
る。
【0062】そして、電気的制御装置33は、この信号
を受けると、可変表示装置6の第1,第2可変表示器7
a,7bを作動させて遊技者が認識できない速さで数字
を変換表示する。そして、電気的制御装置33のタイマ
に予め設定してある所定時間が経過するか、或は遊技者
がストップスイッチ(図示せず)を操作すると、可変表
示装置6の可変表示が停止し、2桁の数字が停止表示さ
れる。この停止図柄が予め設定してある賞態様を形成し
た場合(例えば「1」と「1」、「3」と「3」、
「5」と「5」、「7」と「7」、「9」と「9」が表
示された場合)には、権利発生装置70における補助変
動入賞装置10の補助変動入賞装置用ソレノイド81を
所定時間(例えば1.5秒間)もしくは電気的制御装置
33で定めた所定数(例えば1個)の入賞球を補助変動
入賞装置用カウントスイッチ75が計数するまで励磁す
る。したがって、補助変動入賞装置10は、可変表示装
置6により賞態様を形成すると、所定時間経過もしくは
所定数の入賞の何れか最先の条件が満たされるまで開閉
翼55,55を開いて打球を受け入れ易い第2状態に変
換する。なお、上記何れかの条件が満たされると、補助
変動入賞装置用ソレノイド81が消磁するので、補助変
動入賞装置10は、開閉翼55,55を閉じた第1状態
に復帰することとなる。
【0063】上記の如く第2状態に変換させられた補助
変動入賞装置10に打球が入賞すると、該入賞球は遊技
球流入口93を介して、分別装置9へ到達する。そし
て、回転体86の第1,第2一般入賞球受口97,98
に受け入れられた場合には、一般入賞球出口71から排
出され、一般入賞球通路102に落下して一般入賞球と
して処理され、特別遊技の権利は発生せず、通常の遊技
状態に復帰する。なお、補助変動入賞装置10の第2状
態変換動作後に、ゲート通過球検出器12の検出信号に
基づく記憶があった場合には、再び可変表示装置6の変
換表示を開始し、上記と同様な動作が繰り返される。
【0064】しかして、特別入賞受口99に入賞球が受
け入れられた場合には、一般入賞球出口71を通過して
特別入賞球出口72から排出され、特別入賞球通路10
3に落下し、特別入賞球検出器104により検出され
る。そして、特別入賞球検出器104は特別入賞球を検
出すると、電気的制御装置33に特別入賞球検出信号を
送出し、該信号の入力によって、電気的制御装置33は
権利発生状態としての特別遊技を開始する。なお、上記
分別装置9によって補助変動入賞装置10への入賞球を
特別入賞球に分別する確率は、後述する電気的制御装置
33の制御に基づいて適宜に調整するものとしてある。
また、分別装置9における回転体86の回転動作は、一
定方向(図13〜図15においてはA方向)に常時等速
度で回転するものに限らず、微妙に回転速度を増減させ
たり、回転体86の各入賞受口97〜99が遊技球待機
部88aに近接した時点で、回転体86の回転動作を一
旦停止させるようにしても良い。
【0065】斯くして、この特別遊技の権利が発生した
後(特定の遊技状態中)に遊技部5内を流下してきた球
が特定入賞口13に入賞すると、特定入賞球検出器14
がこの球を検出して電気的制御装置33に信号を送り、
電気的制御装置33はこの信号に基づいて変動入賞装置
8のソレノイド135を所定期間だけ、例えばタイマに
設定した所定時間(例えば10秒間)が経過するまでの
期間、或は変動入賞装置8に所定数(例えば10個)の
球が入賞するまでの期間だけ励磁する。すなわち、変動
入賞装置8は、上記条件が満たされるまでの所定期間の
間だけ球を受け入れ易い第2状態に変換されるのであ
る。
【0066】第2状態に変換中の変動入賞装置8に打球
が入賞すると、計数用検出器139がこの球を1個宛検
出して電気的制御装置33に検出信号を送り、電気的制
御装置33はこの信号に基づいて、第2状態変換中にお
ける変動入賞装置8への入賞球数を計数し、所定数に達
するとソレノイド135を消磁して変動入賞装置8を第
1状態に復帰させる。なお、入賞球数が所定数に達しな
くても、所定時間が経過すると、電気的制御装置33は
ソレノイド135を消磁して変動入賞装置8を第1状態
に復帰させる。
【0067】この様に、所定時間の経過すること、また
は入賞球数が所定数に達することのいずれかの条件が成
立すると変動入賞装置8は第1状態に復帰するが、この
条件が成立するまでを1サイクルとし、上記条件が成立
した後に特定入賞13への入賞に基づいて特定入賞球検
出器14が特定入賞球を検出する毎に、サイクルの更新
が行われ、特別遊技を所定の回数(例えば16サイクル
目)まで継続することができる。即ち、変動入賞装置8
が第1状態に復帰した後に球が特定入賞口13に入賞す
ると、特定入賞球検出器14がこの球を検出して電気的
制御装置33に信号を送り、この信号に基づいて電気的
制御装置33が変動入賞装置8のソレノイド135を励
磁し、2サイクル目に更新されて特別遊技を継続する。
【0068】更に、この2サイクル目の特別遊技におい
て、変動入賞装置8への入賞球数が所定数(10個)に
達するか、または所定時間(10秒間)が経過すると、
ソレノイド135が消磁して2サイクル目を終了した
後、球が特定入賞口13に入賞すると、同様にして3サ
イクル目に更新されて特別遊技が継続される。このよう
にして、球が特定入賞口13に入ることを条件としてサ
イクルの更新が行われる。但し、最終の16サイクル目
が終了すると、特別遊技の権利が消滅して、その後で球
が特定入賞口13に入賞してもサイクルの更新は行われ
ない。また、上述した如く、変動入賞装置8の第2状態
変換中に特定入賞口13に入賞した球は記憶されないた
めに、更新可能なサイクル数は減ぜられる。
【0069】この様に、本実施例の遊技機1では、球が
通過ゲート11を通過することを条件として可変表示装
置6が作動し、この可変表示装置6により所定の賞態様
が形成されると、権利発生装置70の補助変動入賞装置
10が第2状態に変換され、該補助変動入賞装置10内
に入賞することで分別装置9へ到達した球が、一般入賞
球出口71もしくは特別入賞球出口72に分別され、特
別入賞球出口72に分別された特別入賞球が特別入賞球
検出器104に作用し、これにより特別遊技の権利が発
生し、この権利が発生している状態で球が特定入賞口1
3に入賞することを条件に変動入賞装置8が所定期間第
2状態に変換し、変動入賞装置8が第1状態に復帰して
から球が特定入賞口13に入賞することを条件としてサ
イクルの更新が行われて特別遊技が継続される。そし
て、最終のサイクルにおいて所定時間が経過、または入
賞球数が所定数に達すると、この時点で特別遊技の権利
が消滅して、特定の遊技状態たる特別遊技が終了する。
【0070】なお、上記した特別遊技中に、ゲート通過
球検出器12がゲート通過球を検出することに基づいて
発するゲート通過球検出信号によって可変表示装置6が
作動し、これにより賞態様が形成され、第2状態に変換
された補助変動入賞装置10に入賞した球が特別入賞球
に分別され、該特別入賞球を検出することに基づいて特
別入賞球検出器104より特別入賞球検出信号が出力さ
れると、特別遊技の権利が消滅し、特別遊技はその時点
で終了(所謂パンク状態)となる。
【0071】次に、上記した各種遊技装置の動作制御を
行う電気的制御装置33の遊技制御に関連した構成につ
いて図20に基づいて説明する。この電気的制御装置3
3は、通常の遊技制御および補助遊技(特別遊技へ移行
するための遊技)を司る第1遊技制御手段140と、特
定の遊技状態たる特別遊技を司る第2遊技制御手段14
1とから構成してある。
【0072】上記第1遊技制御手段140には、ゲート
通過球検出器12よりゲート通過球検出信号がゲート通
過球検出信号線L1を介して、補助変動入賞装置用カウ
ントスイッチ75より補助変動入賞装置入賞信号が補助
変動入賞装置入賞信号線L4を介して、可変表示確率設
定スイッチ142より可変表示確率選択信号が可変表示
確率選択信号線L5を介して、第1キー挿入検出器14
3より第1キー挿入検出信号が第1キー挿入検出信号線
L6を介して、権利発生率設定スイッチ144より権利
発生率選択信号が権利発生率選択信号線L7を介して、
第2キー挿入検出器145より第2キー挿入検出信号が
第2キー挿入検出信号線L8を介して、回転体位置検出
器113より回転体位置検出信号が回転体位置検出信号
線L9を介して、夫々入力されるものとしてある。
【0073】また、この第1遊技制御手段140から
は、入賞個数記憶表示信号線L10を介して入賞個数記
憶表示指令信号が入賞個数記憶表示ランプ45へ、変換
指令信号線L11を介して変換指令信号が可変表示装置
6へ、補助変動入賞装置駆動信号線L12を介して補助
変動入賞装置駆動信号が補助変動入賞装置10の補助変
動入賞装置用ソレノイド81へ、設定確率表示信号線L
13を介して設定確率表示信号が設定確率表示器38
へ、設定権利発生率表示信号線L14を介して設定権利
発生率表示信号が設定権利発生率表示器37へ、信号線
(符号表示せず)を介して確率変動報知信号が確率変動
報知手段250へ、夫々出力されるものとしてある。
【0074】一方、第2遊技制御手段141には、特別
入賞球検出器104より特別入賞球検出信号が特別入賞
球検出信号線L15を介して、特定入賞球検出器14よ
り特定入賞球検出信号が特定入賞球検出信号線L16を
介して、計数用検出器139より大入賞口入賞球検出信
号が大入賞口入賞球検出信号線L17を介して、夫々入
力されるようにしてある。
【0075】また、上記第2遊技制御手段141から
は、音声出力信号線L18を介して音声出力信号がスピ
ーカ146へ、権利発生状態表示信号線L19を介して
権利発生状態表示信号が権利発生表示ランプ125へ、
特定入賞口入賞数表示信号線L20を介して特定入賞口
入賞数表示信号が特定入賞口入賞数表示器65へ、特別
装置駆動信号線L21を介して特別装置駆動信号が変動
入賞装置8のソレノイド135へ、大入賞口入賞数表示
信号線L22を介して大入賞口入賞数表示信号が遊技機
1の適所に設けた大入賞口入賞数表示装置147へ、夫
々出力するものとしてある。
【0076】なお、第1遊技制御手段140と第2遊技
制御手段141との間においても、各制御に必要な情報
として信号の授受が行われる。例えば、第2遊技制御手
段141より第1遊技制御手段140へ、変換指令信号
線L11′を介して変換指令信号が、補助変動入賞装置
駆動信号線L12′を介して補助変動入賞装置駆動指令
信号が、当り判定信号線L23′を介して当り判定信号
が、入賞個数記憶信号線L24′を介して入賞個数記憶
信号線が夫々供給されると共に、第1遊技制御手段14
0より第2遊技制御手段141へ権利発生中信号線L2
5′を介して権利発生中信号が供給されるものとしてあ
る。
【0077】先ず、第1遊技制御手段140の具体的構
成と制御の流れを図21に基づいて説明する。
【0078】ゲート通過球検出器12より第1遊技制御
手段140へ入力されたゲート通過球検出信号は可変表
示制御手段148へ供給され、該信号の入力に基づい
て、可変表示制御手段148は可変表示装置6へ変換指
令信号を出力し、可変表示制御手段148が出力する変
換指令に応じた表示図柄が可変表示装置6に順次変換表
示される。この可変表示制御手段148より出力される
変換指令信号は補助変動入賞装置制御手段149へも入
力されるものとしてあり、補助変動入賞装置制御手段1
49においても当該変換指令に基づく表示図柄を常時知
得可能なようにしてある。そして、可変表示制御手段1
48が可変表示装置6の変換表示を停止させる際には、
可変表示制御手段148より補助変動入賞装置制御手段
149へ図柄停止信号線L26を介して図柄停止信号が
供給されるものとしてあり、この図柄停止信号の入力タ
イミングに基づいて、補助変動入賞装置制御手段149
は可変表示装置6の停止図柄が当りか否かを判定するの
である。なお、補助変動入賞装置制御手段149が停止
図柄を“当り”と判定した場合には、当り判定信号を第
2遊技制御手段142へ出力するものとしてある(図2
1中、)。
【0079】上記補助変動入賞装置制御手段149が可
変表示装置6の停止図柄を判定した結果、賞態様を形成
していた場合(例えば2つの停止図柄が「7」,「7」
等の場合)には、補助変動入賞装置制御手段149が補
助変動入賞装置10の補助変動入賞装置用ソレノイド8
1へ補助変動入賞装置駆動信号を出力し、補助変動入賞
装置10を遊技者にとって有利な第2状態に変換させる
のである。一方、可変表示装置6の停止図柄が“外れ”
と判定された場合には、そのまま通常の遊技状態に復帰
する。なお、可変表示制御手段148より可変表示装置
6へ出力される変換指令信号および補助変動入賞装置制
御手段149より補助変動入賞装置用ソレノイド81へ
出力される補助変動入賞装置駆動信号は、夫々変換指令
信号線L11′および補助変動入賞装置駆動信号線L1
2′を介して第2遊技制御手段141へ供給されるもの
としてある(図21中、および)。
【0080】また、可変表示制御手段148はゲート通
過球検出器12よりのゲート通過球検出信号を所定数
(本実施例においては4個)まで記憶するものとしてあ
り、この記憶数に応じた始動記憶数表示信号を入賞個数
記憶表示ランプ45へ出力する。そして、一の始動記憶
に基づく可変表示装置6の変換表示が終了(或いは、補
助変動入賞装置制御手段149の“当り判定”に基づい
て行われる補助変動入賞装置10の変換動作が終了)し
た後に、始動記憶数が“0”になっていなければ(記憶
数が1以上であれば)、この始動記憶に基づいて、新た
に可変表示装置6の変換表示が開始されるのである。さ
らに、この始動記憶に基づく入賞個数記憶表示が為され
ている場合には、可変表示制御手段148より入賞個数
記憶信号線L24を介して入賞個数記憶信号が第2遊技
制御手段141へ供給されるものとしてある(図21
中、)。
【0081】また、補助変動入賞装置制御手段149に
よる補助変動入賞装置10の第2状態変換中は、補助変
動入賞装置制御手段149より補助変動入賞装置動作中
信号線L27を介して補助変動入賞装置動作中信号が可
変表示制御手段148へ供給されるものとしてあり、該
信号入力中においては、新たな始動記憶に基づく補助遊
技の開始が規制されるようにしてある。なお、この始動
記憶は、可変表示装置6の変換表示による補助遊技が行
われる毎に減数される。
【0082】ここで、本実施例においては、上記したゲ
ート通過球検出器12への通過入賞に基づく可変表示装
置6の変換表示制御に介入等することにより、可変表示
装置6の可変表示確率を外部制御可能で、かつ、上記の
所謂「パンク状態」を防止することができるように構成
してあり、以下にこの制御動作に関連した構成および制
御内容を説明する。
【0083】管理者が可変表示確率を設定するために
は、先ず設定操作部35に設けた鍵36aに第1キーを
挿入する。このようにするのは、可変表示確率の変更が
正当な管理者でない者によって行われることを防ぐため
のセキュリティー機能を付加するためで、キーの他、暗
証番号操作やIDカード等を適宜に用いてよい。そし
て、適正な第1キーが用いられた場合には、第1キー挿
入検出器143より第1キー挿入検出信号が可変表示確
率設定制御手段150へ入力されることで可変表示確率
設定制御手段150が能動化され、可変表示確率設定制
御手段150が能動化されることに基づいて、可変表示
確率設定スイッチ142よりの可変表示確率選択信号が
有効に入力されるようになるのである。しかして、可変
表示確率選択信号が入力された可変表示確率設定制御手
段150は、該選択信号に応じた可変表示確率を選択
し、該選択した可変表示確率を“設定確率”とする。
【0084】すなわち、可変表示確率設定スイッチ14
2、第1キー挿入検出器143、可変表示確率設定制御
手段150が相互に機能することで、可変表示装置6へ
の可変表示確率を設定するための可変表示確率設定手段
を構成するのである。なお、可変表示確率設定制御手段
150は当該設定確率に応じた設定確率表示信号を設定
確率表示器38へ出力することで、設定確率表示器38
に設定確率が表示され、管理者は選択した可変表示確率
が適正なものか否かの確認を行うことができるのであ
る。
【0085】上記のようにして設定された設定確率を可
変表示確率設定制御手段150は記憶保持し、電源が切
れるまで、もしくは新たな可変表示確率が設定されるま
で、当該設定確率を可変表示制御手段148へ供給し続
けるのである。
【0086】また、上記の可変表示確率は、可変表示装
置6の停止図柄が特別な停止図柄(例えば「7,7」の
ゾロ目など)の場合には、通常の確率からさらに高い確
率に変動させられる。図21における確率変動報知手段
250は、可変表示制御手段148からの確率変動報知
信号を受けて、その高確率状態を遊技者に音声手段や視
覚手段により報知するとともに、管理装置へ変動状態信
号を出力するものである。
【0087】次に、図21における第1遊技禁止手段2
51の動作について説明する。第1遊技禁止手段251
は、後述する第2遊技制御手段141(図30)から権
利発生中信号線L25′により供給される権利発生中信
号(図21中、)を受ける。この権利の発生中は、変
動入賞装置8(大入賞口)を所定回数(例えば16回な
ど)有効化する特別装置が作動する。
【0088】本実施例においては、上記の特別装置の作
動中は、この特別装置の作動停止機能(例えば、上記権
利を消滅させる機能など)を特定条件(例えば、所定回
数16回の変換が終了した場合など)の場合を除いて不
能動化することにより、所謂「パンク状態」を防止する
ように構成してある。以下、その具体例について説明を
行う。
【0089】まず、上記の不能動化の第1の態様として
は、普通電動役物等の補助変動入賞装置10のソレノイ
ド81を、補助変動入賞装置制御手段149を介して制
御する方法が挙げられる。補助変動入賞装置10は、こ
の遊技機1の遊技部5に設けられており、特別位置(特
別装置作動領域)である特別入賞球検出器104の位置
への遊技球の通過を可能とする状態と、通過が不可能若
しくは通過し難い状態に変更可能であり、遊技球が上記
特別位置を通過すると上記権利が発生し、当該権利発生
中に遊技球が再度上記特別位置を通過した場合には上記
権利を消滅させるものである。この第1の不能動化の態
様では、上記の第1遊技禁止手段251が補助変動入賞
装置制御手段149に作動禁止信号を与え、補助変動入
賞装置用ソレノイド81に対しその作動を禁止し、遊技
球通過が不可能な状態を保持させるよう制御する。具体
的には、図23に示すように、第1遊技禁止手段251
から、補助変動入賞装置制御手段149内の駆動制御手
段181へソレノイド駆動禁止信号を発して信号線L1
2により補助変動入賞装置用ソレノイド81に供給し、
遊技球通過が不可能な状態を保持させるよう、例えば球
誘導片76,76を閉じた状態に制御するのである。
【0090】上記の不能動化の第2の態様としては、同
じく補助変動入賞装置10のソレノイド81を、補助変
動入賞装置制御手段149を介して制御する方法が挙げ
られる。第2の不能動化の態様では、上記の第1遊技禁
止手段251が補助変動入賞装置制御手段149に作動
タイミング制御信号を与え、補助変動入賞装置用ソレノ
イド81に対しその作動を短縮させ、遊技球通過が通過
し難い状態を保持させるよう制御する。具体的には、図
23に示すように、第1遊技禁止手段251から、補助
変動入賞装置制御手段149内のタイマ手段182へタ
イマ制御信号を発し、タイマ手段182から駆動制御手
段181へ作動タイミング短縮制御信号を発して信号線
L12により補助変動入賞装置用ソレノイド81に供給
し、遊技球通過が通過し難い状態を保持させるよう、例
えば球誘導片76,76の開放時間が短時間になるよう
制御するのである。
【0091】そして、上記の不能動化の第3の態様とし
ては、普通図柄表示装置等の可変表示装置6を、可変表
示制御手段148を介して制御する方法が挙げられる。
可変表示装置6は、この遊技機1の遊技部5に設けられ
ており、特定の停止態様(例えば、停止時の図柄が
「1,1」とか「7,7」等のゾロ目の「当り図柄」の
場合)に基づき、上記の補助変動入賞装置10を作動さ
せるものである。この第3の不能動化の態様では、上記
の第1遊技禁止手段251が可変表示制御手段148に
作動禁止信号を与え、可変表示装置6に対しその可変表
示動作を禁止し、結果的に補助変動入賞装置10の作動
を行わせないように制御する。具体的には、図22に示
すように、第1遊技禁止手段251から、可変表示制御
手段148内の通過検出記憶手段161へ変換動作禁止
信号を発し、この変換動作禁止信号が発せられている期
間中は、たとえゲート通過球検出器12からゲート通過
球検出信号が送られてきても、通過検出記憶手段161
からは信号線L36を介して動作タイミング制御手段1
63へ変動動作指令信号を出力させないように制御する
のである。このことにより、結果的に、可変表示装置6
の可変表示動作は開始されないことになる。
【0092】さらに、上記の不能動化の第4の態様とし
ては、普通図柄表示装置等の可変表示装置6を、可変表
示制御手段148を介して制御する方法が挙げられる。
この第4の不能動化の態様では、上記の第1遊技禁止手
段251が可変表示制御手段148に変換指令信号を継
続して与え、可変表示装置6に対しその停止動作を遅延
させ、結果的に補助変動入賞装置10の作動を遅延させ
るように制御する。具体的には、図22に示すように、
第1遊技禁止手段251から、可変表示制御手段148
内の動作タイミング制御手段163へ停止動作遅延信号
を発し、この停止動作遅延信号が発せられている期間中
は、たとえゲート通過球検出器12からゲート通過球検
出信号が送られて可変表示装置6の変動表示動作が開始
され、タイマ手段165において予め設定された所定時
間(例えば5.5秒)が経過していても、動作タイミン
グ制御手段163からは信号線L37を介して変換動作
を行わせる変換指令信号の出力を継続させ、結果的に可
変表示装置6の停止を遅延させるように制御するのであ
る。
【0093】また、上記の不能動化の第5の態様として
は、普通図柄表示装置等の可変表示装置6を、可変表示
制御手段148を介して制御する方法が挙げられる。こ
の第5の不能動化の態様では、上記の第1遊技禁止手段
251が可変表示制御手段148に停止図柄制御信号を
与え、可変表示装置6に対し特定外(例えば、ハズレ図
柄)の停止態様に強制的に停止させ、結果的に補助変動
入賞装置10の作動を行わせないように制御する。具体
的には、図22、図25に示すように、第1遊技禁止手
段251から、可変表示制御手段148内の乱数判定手
段(符号表示せず)の強制ハズレ判定制御手段に強制ハ
ズレ判定制御信号を送り、停止図柄選択手段177に対
し、強制的にハズレ図柄を選択させるように制御するの
である。
【0094】そして、上記の特別装置の作動停止機能の
不能動化は、上記の第1遊技禁止手段251以外の構成
によっても実現可能である。この不能動化の第6の態様
としては、図30に示すように、第2遊技制御手段14
1内の特別装置作動制御手段201の入力側に信号入力
許可手段(符号表示せず)を設ける方法が挙げられる。
すなわち、権利発生装置70内の特別入賞球検出器10
4により特別入賞球が検出された場合であっても、既に
その直前に特別入賞球が検出されており、特別装置作動
制御手段201から権利発生を示す権利発生中信号が信
号線L25を介して出力されている場合には、その権利
発生中信号は、上記の信号入力許可手段にフィードバッ
クされる。そして、この権利発生中信号がフィードバッ
クされている期間中は、たとえ新たな特別入賞球検出が
あっても、その特別入賞球検出信号は特別装置作動制御
手段201には送られず、無効にされてしまう。換言す
れば、権利発生中は特別位置の遊技球検出が禁止される
ことになるのである。この権利発生中における特別位置
の遊技球検出を禁止する方法としては、さらに第7の態
様が考えられる。すなわち、上記の権利発生装置7内に
おいて、機械的に特別入賞球検出器104の通過を禁止
するように構成してもよいのである。例えば、権利発生
装置70内に遊技球が入っても、権利発生中は、一時、
滞留スペース等に滞留させておくとか、強制的に一般入
賞球受口97または98へ導く等である。
【0095】さらに、第8の態様として、上記権利発生
中は、特別位置への遊技球の分別を行う分別装置9の回
転体86の状態(角度位置)に基づいて補助入賞装置1
0の開放作動を行ってもよい。すなわち、そのままの状
態で補助入賞装置10を開放させると特別入賞球受口9
9に拾われる可能性が高い場合には、一時その開放を見
合わせ、一般入賞球受口97または98に拾われる可能
性が高くなった位置で補助入賞装置10を開放させるよ
うに制御するのである。そのほか、第9の態様として、
上記権利発生中は、上記分別装置9自体を制御してもよ
い。すなわち、図11において、特別入賞球受口99が
最下部付近にくる場合には、回転体86の速度を早めて
球を拾い難くし、一方、一般入賞球受口97または98
が最下部付近にくる場合には、回転体86の速度を遅く
して球を拾い易くするように制御するなどである。以上
説明した所謂「パンク状態防止対策」は、本実施例のよ
うな補助変動入賞装置(例えば、普通電動役物等)を作
動させる可変表示装置(例えば、普通図柄表示装置等)
に対する作動禁止、停止遅延、強制的なハズレ図柄表
示、等の制御のみならず、可変表示の停止態様に基づき
特別装置を作動させることとなる可変表示装置(例え
ば、特別図柄表示装置等)に対しても全く同様の制御を
行うことにより同様の効果(パンク防止効果)が得られ
る。
【0096】続いて、上記の如く可変表示装置6におけ
る図柄停止タイミングを調整し、該停止図柄が“当り”
であった場合に補助変動入賞装置10が第2状態に変換
されるタイミングを調整制御し、特別遊技たる権利発生
状態へ移行する確率の調整とを同時に制御するための構
成に付き説明する。
【0097】先ず、権利発生装置70の分別装置9にお
ける回転体の位置情報(回転体誘導部88aと各入賞受
口97〜99との相対的な位置関係)を取得するため
の、回転体位置検出器113より回転体位置検出信号が
回転体位置検出手段156へ入力され、該回転体位置検
出信号および計時手段157より供給される基本クロッ
クとに基づいて、回転体位置検出手段156は回転体8
6が現在第1〜第3状態の何れに該当するかを判定す
る。そして、回転体86が第1状態であった場合には第
1状態中信号線L28を介して第1状態中信号を、回転
体86が第2状態であった場合には第2状態中信号線L
29を介して第2状態中信号を、回転体86が第3状態
であった場合には第3状態中信号線L30を介して第3
状態中信号を夫々停止タイミング信号発生手段158へ
出力する。
【0098】一方、可変表示制御手段148は、可変表
示装置6の変換動作開始から所定時間が経過することに
基づいて、停止タイミング抽出指令信号線L31を介し
て可変表示停止タイミング抽出手段159へ停止タイミ
ング抽出指令信号を出力し、該停止タイミング抽出指令
信号を受けた可変表示停止タイミング抽出手段159
は、権利発生率設定手制御段160より供給される権利
発生確率調整用の乱数(後に詳述)に基づいて、第1状
態選択信号、第2状態選択信号、第3状態選択信号の何
れかを選択し、第1状態選択信号線L32、第2状態選
択信号線L33、第3状態選択信号線L34を介して停
止タイミング信号発生手段158へ何れかの選択信号を
出力する。
【0099】上記のようにして供給された第1〜第3選
択信号に基づいて、停止タイミング信号発生手段158
は回転体位置検出手段156よりの第1〜第3状態中信
号の入力タイミングに応じて、図柄停止タイミング信号
を可変表示制御手段148へ図柄停止タイミング信号線
L35を介して出力する。すなわち、可変表示停止タイ
ミング抽出手段159より第1状態選択信号が入力され
た場合には第1状態中信号が入力されたタイミング(第
1状態中信号の入力中に第1状態選択信号を受けた場合
には、第1状態選択信号の入力タイミング)で図柄停止
タイミング信号を、可変表示停止タイミング抽出手段1
59より第2状態選択信号が入力された場合には第2状
態中信号が入力されたタイミング(第2状態中信号の入
力中に第2状態選択信号を受けた場合には、第2状態選
択信号の入力タイミング)で図柄停止タイミング信号
を、可変表示停止タイミング抽出手段159より第3状
態選択信号が入力された場合には第3状態中信号が入力
されたタイミング(第3状態中信号の入力中に第3状態
選択信号を受けた場合には、第3状態選択信号の入力タ
イミング)で図柄停止タイミング信号を夫々出力するの
である。
【0100】斯くすることによって、可変表示装置6に
表示された停止図柄が賞態様を形成していた場合には、
所望のタイミング(分別装置9の第1〜第3状態)で権
利発生装置70の補助変動入賞装置10が第2状態に変
換できるので、当該補助変動入賞装置10への入賞に基
づく賞球排出が行われると共に、該入賞球を第1,第2
一般入賞受口97,98もしくは特別入賞受口99の何
れかへ意図的に分別することが可能になるのである。
【0101】また、可変表示装置9に賞態様が形成さ
れ、補助変動入賞装置10が第2状態に変換される場合
には、上記停止タイミング信号発生手段158よりの図
柄停止タイミング信号が入力されるタイミングで、可変
表示制御手段148が可変表示装置6の可変表示を停止
させるので、分別装置9の第1〜第3状態の何れか所望
の状態となったタイミングで、補助変動入賞装置10を
第2状態に変換することが可能となる。すなわち、分別
装置9が第1状態のときに補助変動入賞装置10を第2
状態に変換させると極めて高い確率で特別遊技の権利が
発生し、分別装置9が第2状態のときに補助変動入賞装
置10を第2状態に変換させると特別遊技の権利が発生
する確率が低くなり、分別装置9が第3状態のときに補
助変動入賞装置10を第2状態に変換させると特別遊技
の権利は殆ど発生しない。したがって、可変表示停止タ
イミング抽出手段159が停止タイミング発生手段15
8へ出力する第1〜第3状態選択信号の選択確率を調整
することで、特別遊技の権利発生率を随意に調整できる
のである。
【0102】上記のように、所望の権利発生率を管理者
が設定するためには、先ず設定操作部35に設けた鍵3
6bに第2キーを挿入する。そして、適正な第2キーが
用いられた場合には、第2キー挿入検出器145より第
2キー挿入検出信号が権利発生率設定制御手段160へ
入力されることで権利発生率設定制御手段160が能動
化され、権利発生率設定制御手段160が能動化される
ことに基づいて、権利発生率値設定スイッチ144より
の権利発生率選択信号が有効に入力されるようになるの
である。しかして、権利発生率選択信号が入力された権
利発生率設定制御手段160は、該選択信号に応じた権
利発生率を実現するための使用乱数を選択し、該選択し
た乱数を“選択乱数”とする。
【0103】そして、この選択乱数は権利発生率設定制
御手段160から可変表示停止タイミング抽出手段15
9へ供給され、可変表示停止タイミング抽出手段159
は上記設定乱数に基づいて、停止タイミング信号発生手
段158へ出力する選択信号をランダムに選択するので
ある。すなわち、比較的高い確率で特別遊技の権利が発
生するように設定した場合には、比較的確率の高い乱数
が権利発生率設定制御手段160より可変表示停止タイ
ミング抽出手段159へ供給され、該乱数に基づいて可
変表示停止タイミング抽出手段159は高確率で第1状
態選択信号を選択する。また、比較的低い確率で特別遊
技の権利が発生するように設定した場合には、比較的確
率の低い乱数が権利発生率設定制御手段160より可変
表示停止タイミング抽出手段159へ供給され、該乱数
に基づいて可変表示停止タイミング抽出手段159は低
確率で第1状態選択信号を選択(換言すれば、高確率で
第3状態選択信号を選択)する。なお、権利発生率設定
制御手段160は当該選択乱数に応じた設定権利発生率
表示信号を設定権利発生率表示器37へ出力すること
で、設定権利発生率表示器37に設定権利発生率が表示
され、管理者は選択した使用乱数が適正なものか否かの
確認を行うことができるのである。
【0104】次に、上記した可変表示制御手段148の
一具体例を図22に基づき説明する。
【0105】ゲート通過球検出器12よりのゲート通過
球検出信号は、通過検出記憶手段161へ入力され、該
通過入賞に基づく始動記憶値に“1”を加算する。該始
動記憶値がセットされることにより、通過検出記憶手段
161は、表示制御手段162へ入賞個数記憶信号を出
力すると共に、動作タイミング制御手段163へ変換動
作指令信号線L36を介して変換動作指令信号を出力す
る。斯くして、表示制御手段162より入賞個数記憶表
示ランプ45へ入賞個数記憶表示信号が出力されて、通
過ゲート11への通過入賞個数が記憶表示されると共
に、動作タイミング制御手段163より変換指令信号線
L37を介して変換指令信号が表示可変制御手段164
へ出力される。なお、通過検出記憶手段161より出力
される入賞個数記憶信号は入賞個数記憶信号線L24′
を介して第2遊技制御手段142へも供給されるものと
してある(図22中、)。そして、この通過検出記憶
手段161には、図22左端の第1遊技禁止手段251
から変換動作禁止信号を発せられ、この変換動作禁止信
号が発せられている期間中は、たとえゲート通過球検出
器12からゲート通過球検出信号が送られてきても、通
過検出記憶手段161からは信号線L36を介して動作
タイミング制御手段163へ変動動作指令信号を出力さ
せないように制御される。このことにより、結果的に、
可変表示装置6の可変表示動作は開始されないことにな
る。
【0106】なお、ゲート通過球検出器12より入力さ
れるゲート通過球検出信号に基づく入賞個数記憶のう
ち、可変表示装置6の変換動作に使用されているものは
記憶として表示せず、可変表示装置6の変換動作中に入
力された検出信号分のみを入賞個数記憶として表示させ
るようにしても良い。例えば、通過検出記憶手段161
より表示制御手段162に入力された入賞個数記憶が
「1」であった場合には、入賞個数記憶表示を“0”と
看做して入賞個数記憶表示ランプ45を点灯させず、入
賞個数記憶が「2」であった場合には、入賞個数記憶表
示ランプ45に記憶数“1”の表示を行わせるように、
予め表示制御手段162を構成しておいたり、最先に入
力されたゲート通過球検出信号に基づいて変換動作指令
信号を出力した場合には、当該検出信号を通過検出記憶
手段161が入賞個数として記憶させないものとし、そ
の後に入力された検出信号を入賞個数記憶として保持す
るように構成しても良い。
【0107】上記通過検出記憶手段161より変換動作
指令信号を受けた動作タイミング制御手段163は、上
記表示可変制御手段164へ変換指令信号を出力すると
共に、タイマ手段165へ計時開始指令信号を出力し、
この計時開始指令信号の入力に基づいてタイマ手段16
5は、予め設定された所定時間(例えば5.5秒)の計
時を開始するのである。
【0108】また、上記動作タイミング制御手段163
より変換指令信号が入力された表示可変制御手段164
は、表示更新パルス発生手段166より更新パルスが入
力される毎に表示図柄を生成し、該表示図柄に応じた表
示図柄信号を表示制御手段167へ表示図柄信号線L3
9を介して供給し、この入力された表示図柄信号に応じ
た変換指令信号を表示制御手段167が可変表示装置1
1へ出力することで、表示図柄の変換動作が行われるの
である。なお、表示制御手段167より出力される変換
指令信号は、補助変動入賞装置制御手段149へも供給
され、可変表示装置6に表示されている表示図柄を補助
変動入賞装置制御手段149において知得可能なように
してある。
【0109】上記の如く、可変表示装置6の変換表示が
開始された後に、タイマ手段165が所定時間を計時す
ると、該タイマ手段165よりタイムアップ信号線L4
0を介して動作タイミング制御手段163へタイムアッ
プ信号が出力され、タイムアップ信号の入力に伴って動
作タイミング制御手段163は停止タイミング抽出指令
信号を出力する。この停止タイミング抽出指令信号は、
可変表示停止タイミング抽出手段159および可変表示
制御手段148内の乱数抽出手段252へ供給されるも
のとしてある。この場合、図22に示すように、第1遊
技禁止手段251から、可変表示制御手段148内の動
作タイミング制御手段163へ停止動作遅延信号を発
し、この停止動作遅延信号が発せられている期間中は、
たとえゲート通過球検出器12からゲート通過球検出信
号が送られて可変表示装置6の変動表示動作が開始さ
れ、タイマ手段165において予め設定された所定時間
(例えば5.5秒)が経過していても、動作タイミング
制御手段163からは信号線L37を介して変換動作を
行わせる変換指令信号の出力を継続させ、結果的に可変
表示装置6の停止を遅延させるように制御するよう構成
されている。
【0110】上記乱数抽出手段252には、図22中央
部に示すように、乱数生成手段253が接続されてお
り、常時乱数を生成している。乱数抽出手段252は、
生成された乱数を抽出し、乱数判定手段254に出力す
る。乱数判定手段254は、図25に示すような構成を
有しており、入力側に設けられた3つのアンド回路及び
3つのナンド回路と、この3つのナンド回路の内の第1
のナンド回路の出力側に設けられる第1当り判定乱数記
憶手段255と、この3つのアンド回路の内の第1のア
ンド回路の出力側に設けられる第2当り判定乱数値記憶
手段256と、この3つのナンド回路の内の第2のナン
ド回路の出力側に設けられる第3当り判定乱数値記憶手
段257と、この3つのアンド回路の内の第2のアンド
回路の出力側に設けられる第4当り判定乱数値記憶手段
258と、この3つのナンド回路の内の第3のナンド回
路の出力側に設けられる第5当り判定乱数値記憶手段2
59と、この3つのアンド回路の内の第3のアンド回路
の出力側に設けられる第6当り判定乱数値記憶手段26
0と、上記各当り判定乱数値記憶手段255〜260の
出力側に設けられる抽出乱数比較判定手段261と、こ
の抽出乱数比較判定手段261の出力側に設けられる強
制ハズレ判定制御手段262とを備えるものとしてあ
る。なお、第1〜第6当り判定値記憶手段255〜26
0に記憶されている当り判定値の数は、第1当り判定値
記憶手段255から第6当り判定値記憶手段260へ順
次増加させるものとしてある。
【0111】そして、上記の各アンド回路の2つの入力
端のうちの一方、及びナンド回路の2つの入力端のうち
の正転入力端には、可変表示確率設定制御手段150か
らの制御信号が供給され、上記の各アンド回路の2つの
入力端のうちの他方、及びナンド回路の2つの入力端の
うちの反転入力端には、確率変動制御手段263からの
制御信号が供給される。すなわち、確率変動制御手段2
63よりの信号がオフ(ローレベル)であれば、第1,
第3,第5当り判定乱数値記憶手段255,257,2
59へのゲート出力可能性が生じ、確率変動制御手段2
63よりの制御信号がオン(ハイレベル)であれば、第
2,第4,第6当り判定乱数値記憶手段256,25
8,260へのゲート出力可能性が生ずるのである。従
って、可変表示確率設定制御手段150と接続されてい
る3つの選択信号線(第1選択信号線L41、第2選択
信号線L42、第3選択信号線L43)のうち1つの信
号をオンにすることで、1つのゲート出力が得られるの
である。
【0112】本実施例における制御の具体例としては、
例えば可変表示確率設定制御手段150が第1選択信号
を出力していた場合、確率変動制御手段263がオフ信
号を出力することによって、第1当り判定乱数値記憶手
段255の当り判定乱数値が抽出乱数比較判定手段26
1へ供給されることとなり、確率変動制御手段263が
オン信号を出力することによって、第2当り判定乱数値
記憶手段256の当り判定乱数値が抽出乱数比較判定手
段261へ供給されることとなる。すなわち、可変表示
確率設定制御手段150によって出力された選択信号に
基づいて当り判定乱数値記憶手段の出力が可能な状態に
なると共に、確率変動制御手段263よりの信号がオン
であるか否かによって一方の当り判定乱数値記憶手段の
出力が為されるのである。
【0113】しかも、確率変動制御手段263の信号が
オフである場合には当り判定乱数値の数が少ない当り判
定乱数値記憶手段より判定乱数値が供給されることとな
って、抽出乱数比較判定手段261が乱数抽出手段25
2より供給された乱数が、当り乱数判定値記憶手段より
供給された当り乱数判定値に含まれている確率が低くな
ることで、可変表示装置6に賞態様の形成される確率が
低くなり、確率変動制御手段263の信号がオンである
場合には当り判定乱数値の数が多い当り判定乱数値記憶
手段より判定乱数値が供給されることとなって、抽出乱
数比較判定手段261が乱数抽出手段252より供給さ
れた乱数が、当り乱数判定値記憶手段より供給された当
り乱数判定値に含まれている確率が高くなることで、可
変表示装置6に賞態様の形成される確率が高くなるので
ある。
【0114】上記確率変動制御手段263には、の権
利発生中信号と、乱数判定手段254からの出力信号
と、特定停止図柄判定手段264からの出力信号が供給
される。また、上記の抽出乱数比較判定手段261に
は、乱数抽出手段252からの出力信号が供給される。
また、強制ハズレ判定制御手段262には、第1遊技禁
止手段251からの出力信号が供給される。そして、こ
の強制ハズレ判定制御手段262の出力は、停止図柄選
択手段177に送られる。停止図柄選択手段177に
は、停止図柄生成手段265が接続されており、可変表
示装置6に停止表示させる停止図柄が生成される。停止
図柄選択手段177は、乱数判定手段254から供給さ
れた当りかあるいは外れの乱数信号に該当する図柄を停
止図柄生成手段265から選択し、この図柄に応じた停
止図柄信号を停止図柄信号線L44を介して表示図柄置
換手段178へ供給するのである。
【0115】上記停止図柄信号は、特定停止図柄判定手
段264にも供給されるものとしてあり、この特定停止
図柄判定手段264の出力は、上記の確率変動制御手段
263に供給されるものとしてある。そして、停止図柄
信号に基づいて特定停止図柄判定手段264は特定停止
図柄の種別を判定し、この特定図柄の種別のうち予め定
めた特別の図柄(例えば、「7,7」のゾロ目などを特
別に指定したラッキーナンバー等)が可変表示装置6の
停止図柄となっていた場合には、特定停止図柄判定手段
264が特別図柄判定信号を確率変動制御手段263に
送る。該特別図柄判定信号を受けた確率変動制御手段2
63は、予め定めた所定のタイミングで高確率化信号を
乱数判定手段254へ出力することで、該乱数判定手段
254が高確率で当り判定を行うように制御する。
【0116】なお、この高確率化信号は、として、図
30に示す効果音発生手段にも供給され、高確率状態で
ある旨の効果音を発生させる。さらに、この高確率化信
号は、確率変動報知手段250にも出力されて高確率状
態であることが遊技者に報知される。この確率変動報知
手段250は、ランプ表示等によって遊技者に視覚的に
報知すると共に、当該遊技機1が高確率状態である旨を
遊技店内の管理装置等へ出力するよな構成としても良
い。
【0117】また、確率変動制御手段263が高確率化
信号を出力するタイミングは設計的事項として任意に設
定できるが、本実施例においては、以下のように制御す
るものとした。上記確率変動制御手段263は、権利発
生中信号線L25よりの権利発生中信号に基づいて、当
該遊技機1の遊技状態が権利発生中か否かを判定できる
ようにしてあり、上記特定停止図柄判定手段264より
特別図柄判定信号が入力された後に発生する特別遊技権
利状態が消滅した時点で、乱数判定手段254へ高確率
化信号を出力するのである。斯くすることによって、可
変表示確率設定制御手段150よりの選択信号に応じて
設定された2つの当り判定乱数値記憶手段のうち、当り
判定乱数値の数が多い方の当り判定乱数値記憶手段に記
憶された当り判定値に基づく乱数判定が行われるのであ
る。そして、高確率化された状態で可変表示装置6に賞
態様が形成される(該状態を乱数判定手段254よりの
当り乱数信号により判定する)ことで特別遊技権利が発
生すると、確率変動制御手段263は高確率化信号の出
力を停止し、乱数判定手段254において通常確率の判
定が行われるようにし、所謂パンクの発生を防止するの
である。
【0118】さらに、当該特別遊技権利の発生条件を満
たした可変表示装置6の特定図柄が特別図柄であること
に基づいて、特定停止図柄判定手段264より特別図柄
判定信号を確率変動制御手段263が受けていた場合に
は、実行中の特別遊技権利が消滅した後に、再び高確率
化信号を乱数判定手段254へ送出することで、再び可
変表示装置6に賞態様が形成される確率を高めるのであ
る。一方、特定停止図柄判定手段264よりの特別図柄
判定信号を受けていなかった場合には、実行中の特別遊
技権利が消滅した後にも、高確率化信号を出力せず、そ
のまま通常確率での判定を行わせるのである。
【0119】すなわち、本発明に係る遊技機1において
は、特別遊技権利の発生につながった第1別遊技(本実
施例においては、可変表示装置6を用いて行う予備遊
技)における賞態様が予め定めた特別図柄であった場合
には、当該特別遊技権利が消滅した後においても高確率
で別遊技を行うことが可能となるので、好運に恵まれた
遊技者は、回数に制限なく、何度でも特別遊技権利状態
で遊技を楽しむことが可能となる。しかしながら、予備
遊技において賞態様が形成されても、予備遊技から移行
した補助遊技で特別遊技権利が発生するとは限らないの
で、上記実施例の如く予備遊技で賞態様が形成された時
点で高確率化信号の出力を停止させずに、補助遊技で特
別遊技権利が発生した際に(権利発生中信号が入力され
た際に)、確率変動制御手段263が高確率化信号の出
力を停止するようにしても良い。
【0120】なお、上記実施例においては、可変表示装
置6を用いて行う第1別遊技に対して、補助変動入賞装
置10を用いて行う遊技を第2別遊技として設定した
が、これに限定されるものではなく、各種遊技機の遊技
内容に応じて、可変表示装置を用いた遊技を第1別遊技
とすれば良い。例えば、本実施例の第3種の遊技機にお
いては、特別遊技権利発生条件の可否を決定する補助遊
技を第1別遊技に設定し、特別遊技権利が発生した後に
行われる一連の特別遊技を第2別遊技と設定しても良
い。また、第1種の遊技機においては、特別遊技開始条
件となる補助遊技を第1別遊技と設定し、当該補助遊技
の後に行われる特別遊技を第2別遊技と設定しても良
い。
【0121】さらに、上記実施例においては、特定図柄
の発生確率のみを制御するようにしたが、特定図柄の発
生確率と併せて特定図柄中の特別図柄の発生確率を制御
するようにしても良い。斯くすれば、特別図柄による賞
態様の形成に伴って、特定図柄の発生確率が高まるばか
りでなく、特別図柄の発生確率も高まるので、特別遊技
権利終了後における高確率状態が連続する確率が高くな
り、以て遊技者が連続して特別遊技権利を発生させる可
能性を高くし、遊技者が獲得できる賞球数をさらに増大
させることができ、遊技者の遊技意欲を増大させ、遊技
上の興趣を高めるのである。
【0122】また、特定図柄以外の図柄から特別図柄か
ら選定した場合には、特定図柄の形成によって予備遊技
から補助遊技へ移行する訳ではないが、その後に特別遊
技権利が発生した場合には、一旦特別図柄が形成されて
いることで高確率の予備遊技を行えるようになるので、
遊技者は特別遊技権利を発生させた後に再び特別遊技権
利を比較的容易に発生させられることを確信し、特定図
柄の発生に対する期待感が高まると共に、一旦特別遊技
権利が発生した後に連続して(比較的短時間の内に再
び)特別遊技権利を発生させれば多量の賞球を獲得で
き、遊技者の獲得利益を増大させ、遊技上の興趣を十分
に高めることができる。
【0123】一方、タイマ手段165がタイムアップす
ることに基づいて動作タイミング制御手段163より出
力される停止タイミング抽出指令信号は、2入力の第4
アンド回路179の一方の入力端へも供給される(信号
レベルが“L”から“H”に反転される)ものとしてあ
り、該第4アンド回路179の他方の入力端には停止タ
イミング信号発生手段158よりの図柄停止タイミング
信号が供給されるものとしてある。したがって、上記し
た所定の停止タイミング(分別装置9が第1〜第3状態
の何れか)に応じて図柄停止タイミング信号が入力(信
号レベルが“L”から“H”に反転)された際に、この
アンドゲートが開き、図柄停止信号が第4アンド回路1
79より出力されるのである。
【0124】そして、該図柄停止信号を受けた表示図柄
置換手段178は、停止図柄選択手段177より供給さ
れている停止図柄信号に応じた停止図柄とするために、
停止図柄置換信号を停止図柄置換信号線L45を介して
表示制御手段167へ出力し、表示制御手段167より
可変表示装置6へ出力される変換指令信号の内容(表示
図柄)を、表示可変制御手段164より供給されている
図柄信号に優先させて、停止図柄選択手段179の選択
した停止図柄に置き換えさせ、可変表示装置6に停止図
柄選択手段177により選択された停止図柄が表示され
るようにするのである。
【0125】また、第4アンド回路179よりの図柄停
止信号は動作タイミング制御手段163へも入力される
ものとし、該信号の入力に基づいて動作タイミング制御
手段163は表示可変制御手段164への変換指令信号
出力を停止し、該表示可変制御手段164より表示制御
手段167へ表示図柄信号が供給されなくなる。したが
って、表示制御手段167から可変表示装置6へは、停
止図柄選択手段177が選択した停止図柄が継続して表
示されることとなる。なお、図柄停止信号の入力に基づ
いて、動作タイミング制御手段163は通過検出記憶手
段161へ減数信号線L46を介して減数信号を出力す
るものとしてあり、該信号の入力によって、通過検出記
憶手段161の入賞個数記憶から“1”減ぜられる。
【0126】上記したような流れで、通過ゲート12に
遊技球が通過入賞することに基づいて可変表示装置6を
変換させる別遊技が進行し、当該遊技が終了した後にお
いても、通過検出記憶手段161に入賞記憶が存した場
合には、当該入賞記憶に基づく別遊技が同様にして再開
されるのである。なお、図22に示す可変表示制御手段
148のブロック図においては説明を簡略化するため
に、便宜上、単一の可変表示器の変換制御および停止制
御のみを示したが、可変表示装置6を第1可変表示器7
aと第2可変表示器7bとから構成してある場合には、
両可変表示器7a,7bの停止タイミングを適宜に遅延
させることが好ましいので、これらを考慮した構成に置
き換えれば良い。例えば、第1可変表示器7aと第2可
変表示器7bとの停止時間差を見越した上で、上記第1
〜第3状態になるよりも若干早く図柄停止指令信号を出
力するようにしたり、第1可変表示器7aが停止した時
点で改めて第2可変表示器7b停止用の停止タイミング
抽出指令を発するように構成することで対処できる。
【0127】上記のようにして、可変表示制御手段14
8による可変表示装置6の変換表示制御が行われた後
に、可変表示装置6の表示図柄に応じて補助変動入賞装
置10を第2状態に変換する動作制御を行う補助変動入
賞装置制御手段149は、可変表示制御手段148より
供給される変換指令信号と、図柄停止信号とに基づい
て、可変表示装置6における停止図柄を判定する。
【0128】上記可変表示制御手段148よりの変換指
令信号および図柄停止信号は補助変動入賞装置制御手段
149内の停止図柄判定手段180(図23)へ供給さ
れ、該停止図柄判定手段180は図柄停止信号が入力
(信号レベルが“L”)された時点における表示図柄
と、予め定められた賞態様の図柄とを比較判定し、賞態
様に該当した場合にのみ、当り判定信号を当り判定信号
線L23を介して、補助変動入賞装置制御手段149内
の駆動制御手段181、タイマ手段182、入賞球計数
手段183へ夫々供給する。なお、この信号は第2遊技
制御手段141へも供給されるものとしてある(図23
中、)。
【0129】先ず、駆動制御手段181は当り判定信号
が入力されることに伴って、補助変動入賞装置10の補
助変動入賞装置用ソレノイド81へ補助変動入賞装置駆
動信号を出力し、補助変動入賞装置10を遊技者にとっ
て有利な第2状態に変換させる。また、駆動制御手段1
81はこの補助変動入賞装置10の変換動作を行ってい
る間には、補助変動入賞装置動作中信号を可変表示制御
手段148へ出力するものとしてあり、上記したよう
に、該信号が可変表示制御手段148のゲート通過制御
手段138へ入力されている間は、ゲート通過球検出信
号の入力に基づく可変表示装置6の可変表示動作が規制
されるのである。この場合、図23に示すように、第1
遊技禁止手段251から、補助変動入賞装置制御手段1
49内の駆動制御手段181へソレノイド駆動禁止信号
を発して信号線L12により補助変動入賞装置用ソレノ
イド81に供給し、遊技球通過が不可能な状態を保持さ
せるよう、例えば球誘導片76,76を閉じた状態に制
御する。このように構成することにより、特別装置の作
動中は、この特別装置の作動停止機能(例えば、上記権
利を消滅させる機能など)を特定条件(例えば、所定回
数16回の変換が終了した場合など)の場合を除いて不
能動化することにより、所謂「パンク状態」を防止する
ことができる。
【0130】一方、当り判定信号の入力に伴って、タイ
マ手段182は予め定められた所定時間(例えば1.5
秒)の計時を開始し、入賞球計数手段183は補助変動
入賞装置用カウントスイッチ75よりの補助変動入賞装
置入賞信号を計数する。そして、タイマ手段182は所
定時間が経過することに伴って、タイムアップ信号を駆
動制御手段181へタイムアップ信号線L47を介して
出力し、入賞球計数手段183は予め定められた所定数
の補助変動入賞装置入賞球数を計数することに伴って、
所定入賞球計数信号を駆動制御手段181へ所定入賞球
計数信号線L48を介して出力する。
【0131】この場合、上記の不能動化の他の態様とし
て、同じく補助変動入賞装置10のソレノイド81を、
補助変動入賞装置制御手段149を介して制御する方法
が挙げられる。この不能動化の態様では、上記の第1遊
技禁止手段251が補助変動入賞装置制御手段149に
作動タイミング制御信号を与え、補助変動入賞装置用ソ
レノイド81に対しその作動を短縮させ、遊技球通過が
通過し難い状態を保持させるよう制御する。具体的に
は、図23に示すように、第1遊技禁止手段251か
ら、補助変動入賞装置制御手段149内のタイマ手段1
82へタイマ制御信号を発し、タイマ手段182から駆
動制御手段181へ作動タイミング短縮制御信号を発し
て信号線L12により補助変動入賞装置用ソレノイド8
1に供給し、遊技球通過が通過し難い状態を保持させる
よう、例えば球誘導片76,76の開放時間が短時間に
なるよう制御するのである。
【0132】なお、本実施例においては、入賞球計数手
段183が計数する所定数を「1」に設定し、上記した
権利発生装置70の分別装置9による特別入賞球の発生
確率を調整し易くしてある。すなわち、分別装置9が第
1状態の時に補助変動入賞装置10に入賞した球のみを
特別入賞球として、第2,第3状態中に入賞した球を一
般入賞球として、夫々略々確実に処理することが可能と
なり、権利発生率の調整制御をより適切に行うことがで
きるのである。
【0133】上記の如くして、補助変動入賞装置10の
開放終了条件が満たされる(本実施例においては、タイ
マ手段182よりのタイムアップ信号もしくは入賞球計
数手段183よりの所定入賞球計数信号のうち、何れか
最先の信号が入力される)と、駆動制御手段181は補
助変動入賞装置用ソレノイド81への補助変動入賞装置
駆動信号出力を停止し、補助変動入賞装置10を遊技者
にとって不利な第1状態に再変換させる。また、駆動制
御手段181は、補助変動入賞装置用ソレノイド81へ
の補助変動入賞装置駆動信号出力を停止すると同時に、
可変表示制御手段148への補助変動入賞装置動作中信
号出力も停止し、可変表示制御手段148による可変表
示装置6の可変表示が可能な状態に復帰する。
【0134】次に、可変表示装置6の可変表示確率を設
定制御する可変表示確率設定制御手段150について、
図24に基づき説明する。先ず、この可変表示確率設定
制御手段150を能動化するために、第1キーを用いて
第1キー挿入検出器143より第1キー挿入検出信号を
出力させる。この信号が可変表示確率選択手段266お
よび設定確率表示制御手段267へ入力されることに伴
って、これらが能動化され、設定が可能な状態となるの
である。
【0135】可変表示確率選択手段266が能動化され
ると、可変表示確率設定スイッチ142よりの可変表示
確率選択信号を有効に受け入れ得る状態となり、管理者
が可変表示確率設定スイッチ142を選択操作すること
によって、可変表示確率設定スイッチ142より可変表
示確率選択手段266へ可変表示確率選択信号が入力さ
れる。そして、可変表示確率選択手段266は、該可変
表示確率選択信号に応じた選択信号を第1〜第3選択信
号線L41〜L43の何れかより出力することで、上記
した如く、可変表示制御手段148の乱数判定手段25
4において、「高確率時に用いる当り乱数判定値」と
「通常確率時に用いる当り乱数判定値」とを一括して設
定することができるのである。
【0136】設定確率表示制御手段267は、この選択
された可変表示確率に応じた数値等を設定確率表示器3
8によって可視表示させるべく、設定確率表示信号を設
定可変表示確率表示器38へ出力する。上記のようにし
て設定した可変表示確率が適正な値であると確認し、管
理者が第1キーを引き抜くと、第1キー挿入検出器14
3よりの第1キー挿入検出信号が入力されなくなること
によって、可変表示確率選択手段266、設定確率表示
制御手段267は再び非能動化され、当該設定確率に固
定される。また、設定確率が固定されることに伴って、
設定確率表示器38の表示が消されるものとし、この設
定操作を行った管理者以外の者に設定確率の内容を知ら
れることを防止できるのである。
【0137】なお、このようにして設定された設定確率
は、当該遊技機1の電源が断たれた後も、新たな可変表
示確率が選択されるまで、有効な設定可変表示確率とし
て記憶保持させるように、バックアップ機能等を付加し
ても良い。また、本実施例においては、予め可変表示確
率設定制御手段150内に設定してある可変表示確率の
中から設定可変表示確率を選択するものとしたが、任意
の可変表示確率を外部から(可変表示確率設定スイッチ
142や当該遊技店の管理装置等から)入力すること
で、設定できるように構成しても良い。
【0138】次に、特定の遊技状態となる確率たる権利
発生率を設定するための権利発生率設定制御手段160
について、図26に基づき説明する。先ず、この権利発
生率設定制御手段160を能動化するために、第2キー
を用いて第2キー挿入検出器145より第2キー挿入検
出信号を出力させる。この信号が使用乱数選択手段18
7、選択乱数記憶手段188、設定権利発生率表示制御
手段189へ入力されることに伴って、これらが能動化
され、設定が可能な状態となるのである。
【0139】使用乱数選択手段187が能動化される
と、権利発生率設定スイッチ144よりの権利発生率選
択信号を有効に受け入れ得る状態となり、管理者が権利
発生率設定スイッチ144を選択操作することによっ
て、権利発生率設定スイッチ144より使用乱数選択手
段187へ権利発生率選択信号が入力される。そして、
使用乱数選択手段187は、該選択信号に応じた権利発
生率としての乱数を、予め可変表示確率設定制御手段1
50内に設けてある乱数1,乱数2,乱数3,…,乱数
nの何れかより選択して、この選択した乱数を選択乱数
記憶手段188及び設定権利発生率表示制御手段189
へ夫々供給する。
【0140】選択乱数記憶手段188は、この選択され
た乱数を選択乱数として記憶保持し、該選択乱数を可変
表示停止タイミング抽出手段159へ供給するのであ
る。また、設定権利発生率表示制御手段189は、上記
選択乱数記憶手段188用に選択された乱数を設定権利
発生率表示器37によって可視表示させるべく、設定権
利発生率表示信号を設定権利発生率表示器37へ出力す
る。上記のようにして設定した権利発生率が適正な値で
あると確認し、管理者が第2キーを引き抜くと、第2キ
ー挿入検出器145よりの第2キー挿入検出信号が入力
されなくなることによって、使用乱数選択手段187、
選択乱数記憶手段188、設定権利発生率表示制御手段
189は再び非能動化され、当該権利発生率(選択乱
数)に固定される。また、件入り発生率が固定されるこ
とに伴って、権利発生率表示器37の表示が消されるも
のとし、この設定操作を行った管理者以外の者に権利発
生率の内容を知られることを防止できるのである。
【0141】なお、このようにして設定された権利発生
率は、当該遊技機1の電源が断たれた後も、新たな権利
発生率が選択されるまで、有効な権利発生率として記憶
保持させるように、バックアップ機能等を付加しても良
い。また、本実施例においては、権利発生率選択信号に
応じて、使用乱数選択手段187が予め権利発生率設定
制御手段160内に設定してある乱数群の中から2種類
の乱数を選択するものとしたが、2種類の乱数を外部か
ら(権利発生率設定スイッチ144等から)特定して、
設定できるように構成しても良い。
【0142】斯くして、権利発生率設定制御手段160
より供給される選択乱数は可変表示停止タイミング抽出
手段159へ供給され、該可変表示停止タイミング抽出
手段159において分別装置9の第1〜第3状態の何れ
かが選択されて、該選択信号が停止タイミング信号発生
手段158へ供給され、回転体位置検出手段156より
入力される分別装置9の第1〜第3状態が、上記可変表
示停止タイミング抽出手段159よりの選択信号に適合
した状態となることに基づいて、停止タイミング信号発
生手段158より図柄停止タイミング信号が可変表示制
御手段128へ送られ、可変表示装置6の制御に供され
るのである。これら一連の動作を相互にに関連性をもっ
て行う可変表示停止タイミング抽出手段159、停止タ
イミング信号発生手段158、回転体位置検出手段15
6に付いて、図27に基づき説明する。
【0143】上記した権利発生率設定制御手段160よ
り供給される選択乱数は、可変表示停止タイミング抽出
手段159の乱数抽出手段190へ供給され、可変表示
制御手段148より停止タイミング抽出指令信号が入力
されることに伴って、該乱数抽出手段190は供給され
た使用乱数から任意の数を抽出する。この抽出された数
は停止タイミング選択手段191へ供給され、該停止タ
イミング選択手段191によって、第1〜第3状態の夫
々に応じた第1停止タイミング、第2停止タイミング、
第3停止タイミングの何れかを選択する。そして、第1
停止タイミングを選択した場合には、第1停止タイミン
グ信号線L49を介して第1停止タイミング信号を、第
2停止タイミングを選択した場合には、第2停止タイミ
ング信号線L50を介して第2停止タイミング信号を、
第3停止タイミングを選択した場合には、第3停止タイ
ミング信号線L51を介して第3停止タイミング信号
を、夫々停止タイミング強制設定手段192へ供給す
る。
【0144】この停止タイミング強制設定手段192
は、停止タイミング選択手段191よりの第1〜第3停
止タイミング信号に応じて、第1〜第3選択信号を停止
タイミング信号発生手段158へ出力する。しかし、第
2遊技制御手段141より権利発生中信号が入力されて
いる間においては、停止タイミング選択手段191より
の停止タイミング信号に優先させて、第3選択信号を出
力するように構成してある。斯くすることで、特別遊技
の権利発生中に特別入賞球が発生することを防ぎ、特別
遊技の権利が途中で消滅(所謂パンク)することを可及
的小ならしめるのである。
【0145】一方、回転体位置検出器113よりの回転
体位置検出信号が入力される回転体位置検出手段156
は、回転体位置検出信号が入力された時刻点を基準とし
て、該入力時からの時間経過を回転体86の回転量と擬
制することで、遊技球待機部88aと各入賞球受部97
〜99との相対的位置関係に基づく第1〜第3状態を判
別するのである。この回転体86の位置判別は、デマル
チプレクサ等より構成した回転体位置判別手段193に
よって行うものとしてあり、回転体位置検出器113よ
り回転体位置検出信号がリセット端子に入力された後、
計時手段157より基本クロックが入力される毎に、回
転体位置判別手段193は複数の出力端子へ一定順序で
信号出力してゆく。したがって、どの信号端子に対して
信号出力が為されたかを知り得れば、リセット後(回転
体位置検出信号の入力後)の経過時間(回転体86の回
転量)を判別することができるのである。
【0146】例えば、回転体86が1回転するのに9秒
を要し、計時手段157より1秒間隔で基本クロックが
出力されるものとすると、回転体位置検出器113より
回転体位置検出信号が入力された後に回転体位置判別手
段193へ計時手段157より“3クロック”供給され
る間が第1状態に相当し、その後、更に“3クロック”
供給される間が第2状態に相当し、それ以後は第3状態
に相当する。そして、第3状態となってから更に“3ク
ロック”供給された後、“1クロック”が入力されるに
略々等しい時間が経過するか、もしくは該クロック入力
と同期して回転体位置検出信号が回転体位置判別手段1
93に入力されてリセットされ、回転体86が丁度1回
転したこととなる。
【0147】上記のように構成した回転体位置判別手段
193に対して、リセット後の3クロック入力に基づく
3つの出力信号線を第3オア回路194へ、リセット後
の4〜6クロック入力に基づく3つの出力信号線を第4
オア回路195へ、夫々接続してある。斯くすることに
よって、第2オア回路194からは分別装置9が第1状
態であることを意味する第1状態中信号が、第3オア回
路195からは分別装置9が第2状態であることを意味
する第2状態中信号が出力されるのである。また、第1
状態中信号と第2状態中信号とが反転入力される第5ア
ンド回路196からは、第1状態中信号と第2状態中信
号が共にオフ状態(信号レベルが“L”)のとき、すな
わち、回転体86が第3状態の時にのみ出力される第3
状態中信号となるのである。
【0148】なお、本実施例における回転体位置検出片
114は、回転体86に対して図28及び図29に示す
ように取り付けてあり、第2一般入賞受口97が遊技球
待機部88aを通過した後に、回転体位置検出片114
が回転体位置検出器113に検出されるように構成して
ある(図28参照)。斯くすることによって、回転体位
置検出片114が回転体位置検出信号を出力した後に、
可変表示装置6の第1,第2可変表示器7a,7bに賞
態様が形成されることに基づく補助変動入賞装置10の
第2状態変換変換動作が行われ、該補助変動入賞装置1
0より遊技球流入口93を介して分別装置9へ入賞球が
到達した際には、分別装置9は第1状態となっており、
当該入賞球を特別入賞球受部99に受け入れるのである
(図29参照)。
【0149】上記のようにして停止タイミング信号発生
手段158へ供給される第1状態中信号は2入力の第6
アンド回路197の一方の入力端へ、第2状態中信号は
2入力の第7アンド回路98の一方の入力端へ、第3状
態中信号は2入力の第8アンド回路99の一方の入力端
へ夫々供給されるものとしてある。また、第6アンド回
路197の他方の入力端には可変表示停止タイミング抽
出手段159よりの第1状態選択信号が、第7アンド回
路198の他方の入力端には第2状態選択信号が、第8
アンド回路199の他方の入力端には第3状態選択信号
が、夫々入力されるものとしてあり、上記停止タイミン
グ強制設定手段192より出力された第1〜第3状態選
択信号の何れかが入力されている第6〜第8アンド回路
197〜199に対して、上記回転体位置検出手段15
6よりの第1〜第3状態中信号が入力されることに基づ
き、何れかのアンドゲートが開き、この出力信号が第4
オア回路200を介して図柄停止タイミング信号として
出力されるのである。
【0150】かくして、可変表示停止タイミング抽出手
段159によって選択された第1〜第3状態に応じ、分
別装置9が当該選択された状態になった時点で、停止タ
イミング信号発生手段158より図柄停止タイミング信
号が出力されることとなり、該図柄停止タイミング信号
が入力されることに基づいて、可変表示制御手段148
が可変表示装置6の図柄を停止させるのである。そし
て、この停止図柄が賞態様を形成していた場合には、分
別装置9が可変表示停止タイミング抽出手段159によ
って選択された状態にある間に、補助変動入賞装置10
が第2状態に変換されることとなり、該補助変動入賞装
置10へ入賞して分別装置9へ供給された入賞球は、予
め設定された権利発生率に近付くような確率で、一般入
賞球出口71もしくは特別入賞球出口72へ分別される
のである。
【0151】なお、図27に示す実施例において、可変
表示停止タイミング抽出手段159より出力される第1
〜第3状態選択信号は、新たな状態選択が為されるまで
継続的に出力されるものとし、分別装置9が可変表示停
止タイミング抽出手段159によって選択された状態と
なる毎に、停止タイミング信号発生手段158より図柄
停止タイミング信号が出力されることとなる。しかしな
がら、図柄停止タイミング信号が可変表示制御手段14
8へ入力されることに基づいて出力される図柄停止信号
は、可変表示制御手段148内の動作タイミング制御手
段163より停止タイミング抽出指令信号が出力されて
いなければ、第4アンド回路179より出力されないの
で、構成上なんら問題は生じない。
【0152】しかしながら、停止タイミング抽出指令信
号が第4アンド回路179に入力された際に、停止タイ
ミング信号発生手段158より図柄停止タイミング信号
が第4アンド回路179に入力されていた場合、可変表
示停止タイミング抽出手段159において新たな状態選
択が為される前に、可変表示装置6の停止動作が行わ
れ、該停止図柄が賞態様を形成していた場合には、本来
の確率調整とは異なる分別動作が行われてしまう。斯か
る事態が生ずるのは極めて希なケースであり、長時間に
亙る遊技制御においては、無視できる程度のものである
が、特別遊技の権利発生率制御を一層確実ならしめるた
めには、例えば分別装置9の回転体86が1回転するに
略々等しい時間だけ停止タイミング強制設定手段192
が第1〜第3状態選択信号を継続的に出力させるように
したり、或いは図柄停止タイミング信号を受けた可変表
示148からリセット信号が入力されることに基づい
て、信号出力の停止が行われるようにすればよい。
【0153】また、図27に示す実施例においては、回
転体位置判別手段193より一定時間(例えば1秒)毎
に信号出力させることで、回転体の位置を判別させるも
のとしたために、第1状態が選択されたことに基づく図
柄停止タイミング信号が、第3状態に近い第1状態時に
出力される場合や、第2状態に近い第1状態時に出力さ
れる場合も想定される。斯かるタイミングで図柄停止タ
イミング信号が出力された場合には、変則的に他の入賞
受口へ入賞してしまう確率が高くなり、極端な場合に
は、特別遊技の権利発生率制御に支障を来すことも有り
得る。そこで、補助変動入賞装置10が第2状態に変換
された際に、回転体86の意図する入賞受口へ最も受け
入れられる確率の高い状態となるタイミングで、分別装
置9の回転体86が1回転する間に第1〜第3状態中信
号を1回宛て出力するように回転体位置検出手段156
を構成しても良い。
【0154】次に、変動入賞装置8などを上記したよう
に作動して特別遊技を制御する第2遊技制御手段141
について図30に基づき説明する。
【0155】権利発生装置70の特別入賞球検出器10
4よりの特別入賞球検出信号は、信号入力許可手段を介
して、特別装置たる変動入賞装置8の作動を促すための
特別装置作動指令として特別装置作動制御手段201に
入力される。そして、該特別入賞球検出信号を受信した
特別装置作動制御手段201は、効果音発生手段202
に権利発生中信号を送信する。これに応じて、効果音発
生手段202は音声出力信号を発し、スピーカ146か
ら特別遊技の権利が発生した旨の効果音を発生させる。
また、第1表示制御手段203はランプ等からなる権利
発生表示ランプ125へ権利発生状態表示信号を出力
し、該権利発生表示ランプ125によって特別遊技の権
利が発生したことを遊技者に知らせる。
【0156】さらに、この権利発生中信号は、上記の信
号入力許可手段にフィードバックされるほか、後述する
特定入賞制御手段204、特定入賞球計数手段205に
も供給されるものとしてあり、特定入賞制御手段20
4、特定入賞球計数手段205を夫々能動化する。ま
た、この権利発生中信号は第1遊技制御手段140の第
1遊技禁止手段251、可変表示停止タイミング抽出手
段159にも供給するものとしてある(図30中、
)。また、上記のように構成されることにより、権利
発生装置70内の特別入賞球検出器104により特別入
賞球が検出された場合であっても、既にその直前に特別
入賞球が検出されており、特別装置作動制御手段201
から権利発生を示す権利発生中信号が信号線L25を介
して出力されている場合には、その権利発生中信号は、
上記の信号入力許可手段にフィードバックされる。そし
て、この権利発生中信号がフィードバックされている期
間中は、たとえ新たな特別入賞球検出があっても、その
特別入賞球検出信号は特別装置作動制御手段201には
送られず、無効にされてしまう。換言すれば、権利発生
中は特別位置の遊技球検出が禁止されることになるので
ある。
【0157】特定入賞口13へ打球が入賞して、特定入
賞球検出器14が打球を検出すると、特定入賞球検出信
号を特定入賞制御手段204に送信する。この特定入賞
球検出信号を受信した特定入賞制御手段204は、特定
入賞個数計数信号を特定入賞個数計数信号線L52を介
して特定入賞球計数手段205へ送信し、この特定入賞
個数計数信号を受信した特定入賞球計数手段205は、
特定入賞口13への入賞個数を計数して、入賞個数が1
6個となると、権利終了信号(特定遊技状態の終了を意
味する信号)を権利終了信号線L53を介して特別装置
作動制御手段201へ出力し、該特別装置作動制御手段
201をリセットする。
【0158】また、上記した特定入賞制御手段204は
特定入賞球検出器14より、信号入力許可手段を介して
特定入賞球検出信号を受けることに基づいて、大入賞口
作動開始信号を大入賞口作動開始信号線L54を介して
変動入賞装置駆動制御手段206へ供給し、該大入賞口
作動開始信号が入力されることに伴って変動入賞装置駆
動制御手段206は、変動入賞装置8のソレノイド13
5に特別装置駆動信号を出力して、変動入賞装置駆動制
御手段206に内蔵されたタイマ207で定めた一定時
間、或いは後述する入賞数計数手段208から大入賞口
作動終了信号線L55を介して大入賞口作動終了信号を
受信するまで、変動入賞装置8を遊技者にとって不利な
第1状態から有利な第2状態に変換する。また、変動入
賞装置駆動制御手段206からの駆動制御信号は、信号
線L21から分岐して上記の信号入力許可手段にもフィ
ードバックされる。このように構成されることにより、
特定入賞球検出器14により特定入賞球が検出された場
合であっても、既にその直前に変動入賞装置駆動制御手
段206から信号線L21を介して大入賞口の開放駆動
信号が出力されている場合には、その駆動信号は、上記
の信号入力許可手段にフィードバックされる。そして、
この大入賞口の駆動信号がフィードバックされている期
間中は、たとえ特定入賞口(第3種始動口)に新たな遊
技球が入賞し新たな特定入賞球検出があっても、その特
定入賞球検出信号は特定入賞制御手段204には送られ
ず、無効にされてしまう。換言すれば、大入賞口開放中
は特定遊技球検出が禁止されることになるのである。こ
のことにより、所定回数(例えば16回)以下の回数で
特別装置が作動を停止することを防止し、確実に所定回
数(例えば16回)の大入賞口開放を実現できるのであ
る。また、本実施例では、特定入賞口(第3種始動口)
に回転体86が設けられており、特定入賞球検出器14
により入賞が検出され変動入賞装置(大入賞口)の作動
中は、次の入賞球が特定入賞球検出器14により検出さ
れないように構成されているので、この点でも、上記と
同様の効果を有している。さらに、図13において、分
別装置9の回転体86の回転速度(1回転当りの時間)
を、大入賞口の開放時間以上になるようにタイマ等を構
成しておけば、大入賞口開放中に特定入賞口に入賞する
ことを防止することができ、上記と同様の効果をもたせ
ることができる。
【0159】なお、この特別装置駆動信号は入賞数計数
手段208及び特定入賞制御手段204へも供給される
ものとしてあり、該信号の入力に伴って入賞数計数手段
208が能動化されると共に、特定入賞制御手段204
は当該特別装置駆動信号の入力中においては、新たな特
定入賞球検出信号の入力に基づく大入賞口作動開始信号
の出力が規制されるのである。さらに、この特別装置駆
動信号は、効果音発生手段202にも送信され(図30
中、)、該効果音発生手段202よりスピーカ146
へ適宜な音声出力信号が発されることで、変動入賞装置
8が作動中であることを遊技者に認識させる。
【0160】また、この効果音発生手段202は、上記
第1遊技制御手段140の可変表示制御手段148より
変換指令信号線L11′(図30中)および入賞個数
記憶信号線L24′(図30中)を介して供給される
変換指令信号および入賞個数記憶信号、補助変動入賞装
置制御手段149より補助変動入賞装置駆動信号線L1
2′(図30中)および当り判定信号線L23′(図
30中)を介して夫々供給される補助変動入賞装置駆
動信号および当り判定信号に応じた適宜な音声を出力さ
せるものとしてある。また、このこの効果音発生手段2
02には、上記図22に示す確率変動制御手段263か
らの高確率状態を示す高確率化信号が信号線(図30中
)を介して供給され、この高確率化状態に応じた適宜
な音声を出力させるものとしてある。
【0161】一方、特別装置作動制御手段201よりの
特定入賞個数計数信号を受けて能動化された特定入賞数
計数手段205は、特定入賞数信号線L56を介して特
定入賞数信号を第2表示制御手段209へ出力し、該特
定入賞数信号を受けた第2表示制御手段209が7セグ
メント式可変表示器よりなる特定入賞口入賞数表示器6
5へ特定入賞口入所賞数表示信号を出力する。斯くし
て、当該権利発生時における特定入賞口13への入賞個
数(特定入賞口入賞数)が、特定入賞口入賞数表示器6
5に可視表示されるのである。
【0162】また、入賞数計数手段208は、上記した
ように大賞口作動中信号により能動化され、能動化状態
において、変動入賞装置8に打球が入賞することに基づ
いて計数用検出器139から発される大入賞口入賞球検
出信号を計数することにより、タイマ207の駆動制御
に基づいて第2状態に変換された変動入賞装置8への全
入賞球数を計数する。そして、その計数値たるカウント
信号をカウント信号線L57を介して第3表示制御手段
210へ出力し、該第3表示制御手段210が大入賞口
入賞数表示装置147へ大入賞口入賞数表示信号を出力
することで、変動入賞装置8への入賞個数を大入賞口入
賞数表示装置147に表示させるのである。また、上記
したように入賞数計数手段208において一定数、例え
ば入賞球が10個に達する毎に変動入賞装置駆動制御手
段206に大入賞口作動終了信号を送信し、変動入賞装
置8を第2状態に変換して行う特別遊技の1サイクルを
終了させる。
【0163】なお、本発明において、可変表示装置6の
確率を設定したり基準可変表示確率を設定するための設
定操作部35は、前記した実施例に限定されるものでは
ない。例えば、可変表示確率を権利発生率との組み合わ
せを予め設定しておき、この組み合わせを選択モードと
し、これらのモードから適宜な選択を行うようにすれ
ば、可変表示確率と権利発生率との設定を一括して行う
ことが可能となる。また、遊技店における各種遊技機1
…を総括的に管理する管理装置からこれらの設定を行え
るようにしても良い。
【0164】また、上記実施例においては、遊技球の分
別が回転体86により行われるように構成される例につ
いて説明したが、これは他の種類の構造を有していても
かまわない。そして、上記実施例では、特定入賞球検出
器14は、特定入賞口13に設けられているが、これ
は、通過ゲート11に設けてもかまわない。
【0165】なお、上記した実施例には、分別装置6へ
の打球を受け入れる補助変動入賞装置10を第2状態に
変換させるか否かを可変表示装置6によって行い、特別
遊技権利を発生させるか否かを分別装置9によって行う
第3種の遊技機1について説明したが、本発明を適用で
きる遊技機はこれに限定されるものではない。例えば、
特別遊技権利の成立の可否を可変表示装置6と同様な可
変表示装置を用いて行う第3種の遊技機においては、特
別遊技権利発生の成否を決定する可変表示装置の停止図
柄が賞態様に該当する確率を可変制御するようにしても
良い。また、可変表示装置の停止図柄賞態様に該当する
ことで、変動入賞装置を遊技者に有利な第2状態に変換
する遊技内容の所謂第1種の遊技機においては、特別遊
技への遊技状態移行条件を判定するための可変表示装置
の停止図柄が賞態様に該当する確率を可変制御するよう
にしても良い。
【0166】次に、特別遊技権利発生の成否を可変表示
装置によって判定するものとした第3種の遊技機につい
ての第2実施例を説明する。
【0167】図31に示すように、遊技盤3′の表面に
ガイドレール4′で囲んだ遊技部5′を形成してあり、
遊技部5′内には種々の入賞領域、障害釘や風車等を設
けてある。また、遊技部5′内の略々中央上部に可変表
示装置300を、該可変表示装置300の下方には補助
可変表示装置301を有する補助変動入賞装置302
を、上記可変表示装置300の適宜右下方には変動入賞
装置303を、上記補助変動入賞装置302の適宜下方
には流路切換装置304を夫々配置してある。
【0168】さらに、遊技盤3′の遊技部5′内に設け
た各種の入賞領域を説明する。上記可変表示装置300
の左下方に通過ゲート11を形成し、該通過ゲート11
へ通過入賞した球は、ゲート通過球検出器12によって
検出されるものとしてある。また、流路切換装置304
の右側方には特定入賞口13を形成し、該特定入賞口1
3に入賞した球は、第2特定入賞信号発生手段としての
特定入賞球検出器14によって検出されるものとしてあ
る。なお、これらの入賞領域のほかに、一般の入賞領域
としての第1一般入賞口15a、第2一般入賞口15
b、第3一般入賞口15cを適宜に設けてあり、各一般
入賞口15a〜15cに入賞した球は、第1入賞球検出
器16a、第2入賞球検出器16b、第3入賞球検出器
16cによって検出されるものとしてある。何れの入賞
領域にも入賞せず、入賞球として処理されなかった打球
は、遊技部5′の下部に開設したアウト口17から回収
される。
【0169】上記可変表示装置300は、遊技盤3′の
表面に取付けるベース板305に7セグメントタイプの
可変表示器306,307,308を3つ並設してな
り、各可変表示器306〜308に遊技者が認識できな
い速さで数字を高速変換表示する。変動入賞装置303
は、電気的駆動源の駆動により、遊技者にとって不利な
第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能
であればどのような構成でもよく、当該変動入賞装置3
03へ入賞した球は、計数用検出器309によって検出
される。計数用検出器309は、球を検出すると、後に
詳述する電気的制御装置310に信号を送る。この変動
入賞装置303も入賞領域として機能し、該変動入賞装
置303に打球が入賞し、これを計数用検出器309に
よって検出することに基づいて賞球が排出されるのであ
る。
【0170】補助変動入賞装置302に入賞した球は、
遊技盤3′の裏側に設けた貯留樋(図示省略)に導かれ
る。この貯留樋の下流部は遊技盤3′に開設した貯留球
導出窓311に連通している。そして、補助変動入賞装
置302と流路切換部材304の間の貯留球導出窓31
1の両側には、障害釘312が上下に植設してある(図
31参照)。したがって、補助変動入賞装置302に入
賞した球は、遊技盤3′の裏側の貯留樋を流下し、貯留
球導出窓311から再び遊技盤3′上に現れ、流路切換
装置304に導かれる。
【0171】流路切換装置304には流路切換枠を突設
し、流路切換枠の上面に特別入賞口を開設し、該特別入
賞口に入賞した球を検出するための特別領域通過球検出
器313を設けてある。そして、特別入賞口の下方の流
路切換枠の内部には切換部材(図示省略)を水平方向に
回動可能に設けてあり、該切換部材が左右の何れかの方
向に回動することで、特別入賞口に受け入れられた球を
特別排出口に連通する特別排出通路、もしくは一般排出
口に連通する一般排出通路の何れかに分別するのであ
る。なお、特別排出通路には特別入賞球検出器314を
特別遊技状態検出手段として臨ませてあり、特別入賞球
を検出すると、後述する電気的制御装置310へ検出信
号を送出するのである。
【0172】次に、上記した構成からなる遊技機1にお
ける遊技について説明する。
【0173】遊技者のが操作により発射された球が遊技
盤3′の遊技部5′内に入ると、障害釘に当って流下方
向を変更しながら流下する。そして、この球が第1特定
入賞領域としての通過ゲート11へ通過入賞すると、ゲ
ート通過球検出器12がこの球を検出して電気的制御装
置310に信号を送る。電気的制御装置310は、ゲー
ト通過球検出器12からの信号を受けると、補助変動入
賞装置302の前面に設けてある補助可変表示装置30
1を作動させて、遊技者が識別できない速さで数字を可
変表示させる。
【0174】そして、電気的制御装置310内蔵のタイ
マに予め設定してある所定時間が経過すると、補助可変
表示装置301の可変表示を停止し、停止表示が予め設
定してある賞態様を形成した場合(例えば「7」が表示
された場合)には、補助変動入賞装置302のソレノイ
ドを所定時間(例えば6秒間)だけ励磁する。したがっ
て、補助変動入賞装置302は、補助可変表示装置30
1により賞態様を形成すると、所定時間だけ左右一対の
開閉翼を開いて打球を受け入れ易い第2状態に変換す
る。なお、所定時間が経過すると、ソレノイドが消磁す
るので、補助変動入賞装置302は、開閉翼を閉じた第
1状態に復帰する。
【0175】上記の如く第2状態に変換させられた補助
変動入賞装置302に打球が入賞すると、該入賞球は貯
留樋を流下して流路切換装置304の特別入賞口へ至
る。そして、この球は切換部材の第1球通過口と第2球
通過口との間に載り待機する。特別入賞口へ球が入賞す
ることに基づいて、特別領域通過球検出器313がこの
球を検出して電気的制御装置310に信号を送る。電気
的制御装置310は、この信号を受けると、可変表示装
置300の3つの可変表示器306,307,308を
作動して遊技者が認識できない速さで数字を変換表示す
る。そして、電気的制御装置310のタイマに予め設定
してある所定時間が経過するか、或は遊技者がストップ
スイッチ(図示せず)を操作すると、可変表示装置30
0の可変表示が停止し、3桁の数字が停止表示される。
【0176】そして、この停止表示の結果態様が予め設
定してある賞態様に該当するか否かを電気的制御装置3
10が判定し、賞態様を形成していな場合には電気的制
御装置310が流路切換装置304の切換部材を右回り
に回動させ、第1球通過口内へ球を招じ入れる。そし
て、第1球通過口内へ保持された球は、切換部材が戻り
回動することに基づいて、一般排出口から一般排出通路
に落下し、入賞球として処理される。なお、可変表示装
置300の各可変表示器306,307,308に賞態
様が形成されない場合には、遊技に変化は生じず、通常
の遊技状態に復帰する。また、上記のように入賞球が処
理された後、補助変動入賞装置302へ入賞した後続の
球が特別入賞口70へ到達することで、特別領域通過球
検出器313が該入賞球の検出信号を電気的制御装置3
10へ送出すると、再び可変表示装置300による別遊
技が開始される。
【0177】一方、可変表示装置300の停止態様が賞
態様を形成すると、例えば「7」「7」「7」や「3」
「3」「3」などが表示されると、電気的制御装置31
0が流路切換装置304の切換部材を左回りに回動さ
せ、第2球通過口内へ球を保持させることで特別排出口
から特別排出通路に落下し、特別入賞球検出器314に
より検出される。
【0178】電気的制御装置310は、特別入賞球検出
器314から特別遊技の権利が発生した旨の信号を受け
ると、該信号の受信後を特定の遊技状態と判定し、特定
入賞口13へ入賞した球を検出し、特定入賞球検出器1
4を能動化させる。なお、「特定入賞球検出器14を能
動化させる」とは、特定入賞球検出器14が信号出力可
能な状態にすること(例えば、センサ用電源を供給開始
する等)のみを意味するのではなく、電気的制御装置3
10自体が、特定入賞球検出器14よりの入力信号を有
効なものとして処理可能な状態になることをも含むもの
である。
【0179】斯くして、この特別遊技の権利が発生した
後(特定の遊技状態中)に遊技部5′内を流下してきた
球が特定入賞口13に入賞すると、特定入賞球検出器1
4がこの球を検出して電気的制御装置310に信号を送
り、電気的制御装置310はこの信号に基づいて変動入
賞装置303のソレノイドを所定期間だけ、例えばタイ
マに設定した所定時間(10秒間)が経過するまでの期
間、或は変動入賞装置303に所定数(10個)の球が
入賞するまでの期間だけ励磁する。すなわち、変動入賞
装置303は、上記条件が満たされるまでの所定期間の
間だけ球を受け入れ易い第2状態に変換されるのであ
る。
【0180】第2状態に変換中の変動入賞装置303に
打球球が入賞すると、計数用検出器309がこの球を1
個宛検出して電気的制御装置310に検出信号を送り、
電気的制御装置310はこの信号に基づいて、第2状態
変換中における変動入賞装置303への入賞球数を計数
し、所定数に達すると変動入賞装置303を第1状態に
復帰させる。なお、入賞球数が所定数に達しなくても、
所定時間の10秒間が経過すると、電気的制御装置31
0は変動入賞装置303を第1状態に復帰させる。
【0181】この様に、所定時間の経過すること、また
は入賞球数が所定数に達することのいずれかの条件が成
立すると変動入賞装置303は第1状態に復帰するが、
この条件が成立するまでを1サイクルとし、上記条件が
成立した後に可変表示装置300が所定の賞態様を形成
すると、サイクルの更新が行われ、特別遊技を所定の回
数(例えば16サイクル目)まで継続することができ
る。即ち、変動入賞装置303が第1状態に復帰した後
に球が特定入賞口13に入賞すると、特定入賞球検出器
14がこの球を検出して電気的制御装置310に信号を
送り、この信号に基づいて電気的制御装置310が変動
入賞装置303を第2状態に再変換させることで、2サ
イクル目に更新された特別遊技を継続する。
【0182】更に、この2サイクル目の特別遊技におい
て、変動入賞装置303への入賞球数が所定数(10
個)に達するか、または所定時間(10秒間)が経過す
ると、変動入賞装置303を第1状態に変換させて2サ
イクル目を終了した後、球が特定入賞口13に入賞する
と、同様にして3サイクル目に更新されて特別遊技が継
続される。このようにして、球が特定入賞口13に入る
ことを条件としてサイクルの更新が行われる。但し、最
終の16サイクル目が終了すると、特別遊技の権利が消
滅して、その後で球が特定入賞口13に入賞してもサイ
クルの更新は行われない。
【0183】この様に、本実施例では球が流路切換装置
304の特別入賞口を通過することを条件として可変表
示装置300が作動し、この可変表示装置300により
所定の賞態様が形成されると特別入賞口を通過した球が
特別排出通路を流下して特別入賞球検出器314に作用
し、これにより特別遊技の権利が発生し、この権利が発
生している状態で球が特定入賞口13に入賞することを
条件に変動入賞装置303が所定期間第2状態に変換
し、変動入賞装置303が第1状態に復帰してから球が
特定入賞口13に入賞することを条件としてサイクルの
更新が行われて特別遊技が継続される。そして、最終の
サイクルにおいて所定時間が経過すると、または入賞球
数が所定数に達すると、この時点で特別遊技の権利が消
滅して、特定の遊技状態たる特別遊技が終了する。
【0184】なお、上記した特別遊技中に、球が特別入
賞口を通過することにより、可変表示装置300が作動
し、これにより賞態様が形成され、特別入賞球検出器3
14より特別入賞球検出信号が出力されると、特別遊技
の権利が消滅し、特別遊技はその時点で終了(所謂パン
ク状態)となる。
【0185】上記のように構成した各種遊技装置よりな
る第3種の遊技機においては、補助可変表示装置301
に形成される賞態様たる特定図柄に対して特別図柄を設
定し、賞態様が特別図柄であることに基づく補助可変表
示装置301の賞態様形成確率を制御して、特別遊技権
利の発生確率を高めた状態を生ぜしめるようにしても良
いし、可変表示装置300に形成される賞態様たる特定
図柄に対して特別図柄を設定し、賞態様が特別図柄であ
ることに基づく可変表示装置300の賞態様形成確率を
制御して、特別遊技権利の発生確率を高めた状態を生ぜ
しめるようにしても良い。
【0186】次に、上記した各種遊技装置の動作制御を
行う電気的制御装置310の遊技制御に関連した構成に
ついて説明する。この電気的制御装置310は、通常の
遊技制御および補助遊技(特別遊技へ移行するための遊
技)を司る第1遊技制御手段315と、特定の遊技状態
たる特別遊技を司る第2遊技制御手段316とから構成
してある。
【0187】上記第1遊技制御手段315には、ゲート
通過球検出器12よりゲート通過球検出信号がゲート通
過球検出信号線L1を介して、発射球センサ26より発
射球検出信号が発射球検出信号線L2を介して、ファー
ル球センサ28よりファール球検出信号がファール球検
出信号線L3を介して、ベース値設定スイッチ109よ
りベース値選択信号がベース値選択信号線L4を介し
て、第1キー挿入検出器110よりキー挿入検出信号が
キー挿入検出信号線L5を介して、権利発生率設定スイ
ッチ111より権利発生率選択信号が権利発生率選択信
号線L6を介して、第2キー挿入検出器112より第2
キー挿入検出信号が第2キー挿入検出信号線L7を介し
て、特別領域通過球検出器313より特別領域通過球検
出信号が特別領域通過球検出信号線L8を介して、夫々
入力されるものとしてある。
【0188】また、この第1遊技制御手段315から
は、始動記憶数表示信号線L9を介して始動記憶数表示
指令信号が補助可変表示始動記憶表示器113へ、第1
変換指令信号線L10を介して第1変換指令信号が補助
可変表示装置301へ、補助変動入賞装置駆動信号線L
11を介して補助変動入賞装置駆動信号が補助変動入賞
装置302のソレノイド60へ、設定ベース値表示信号
線L12を介して設定ベース値表示信号が設定ベース値
表示器38へ、設定権利発生率表示信号線L13を介し
て設定権利発生率表示信号が設定権利発生率表示器37
へ、第1有効乱数表示信号線L14を介して第1有効乱
数表示信号が第1有効乱数表示器114へ、第2有効乱
数表示信号線L15を介して第2有効乱数表示信号が第
2有効乱数表示器115へ、第1切換駆動信号線L16
を介して第1切換駆動信号が流路切換装置304の第1
ソレノイド91aへ、第2切換駆動信号線L17を介し
て第2切換駆動信号が流路切換装置304の第2ソレノ
イド91bへ、第2変換指令信号線L18を介して第2
変換指令信号が可変表示装置300へ、夫々出力される
ものとしてある。
【0189】一方、第2遊技制御手段316には、特別
入賞球検出器314より特別入賞球検出信号が特別入賞
球検出信号線L19を介して、特定入賞球検出器14よ
り特定入賞球検出信号が特定入賞球検出信号線L20を
介して、計数用検出器309より大入賞口入賞球検出信
号が大入賞口入賞球検出信号線L21を介して、夫々入
力されるようにしてある。
【0190】また、上記第2遊技制御手段316から
は、音声出力信号線L22を介して音声出力信号がスピ
ーカ116へ、特別装置作動表示信号線L23を介して
特別装置作動表示信号が特別装置作動表示器117へ、
特定入賞口入賞数表示信号線L24を介して特定入賞口
入賞数表示信号が特定入賞口入賞数表示器118へ、作
動回数表示信号線L25を介して作動回数表示信号が作
動回数表示器119へ、特別装置駆動信号線L26を介
して特別装置駆動信号が変動入賞装置303のソレノイ
ド48へ、大入賞口入賞数表示信号線L27を介して大
入賞口入賞数表示信号が入賞数表示器120へ、夫々出
力するものとしてある。
【0191】なお、第1遊技制御手段315と第2遊技
制御手段316との間においても、各制御に必要な情報
として信号の授受が行われる。例えば、第2遊技制御手
段316より第1遊技制御手段315へ、第1変換指令
信号線L10′を介して第1変換指令信号が、補助変動
入賞装置駆動指令信号線L11′を介して補助変動入賞
装置駆動指令信号が、当り判定信号線L28′を介して
当り判定信号が、外れ判定信号線L29′を介して外れ
信号線が、補助図柄当り判定信号線L48′を介して補
助図柄当り判定信号が夫々供給されると共に、第1遊技
制御手段315より第2遊技制御手段316へ権利発生
中信号線L30′を介して権利発生中信号が、権利終了
信号線L31′を介して権利終了信号が、夫々供給され
るものとしてある。
【0192】先ず、第1遊技制御手段315の具体的構
成と制御の流れを図33に基づいて説明する。
【0193】ゲート通過球検出器12より第1遊技制御
手段315へ入力されたゲート通過球検出信号は補助可
変表示制御手段121へ供給され、該信号の入力に基づ
いて、補助可変表示制御手段121は第1可変表示装置
としての補助可変表示装置301へ第1変換指令信号を
出力し、補助可変表示制御手段121が出力する第1変
換指令に応じた表示図柄が補助可変表示装置301に順
次変換表示される。この補助可変表示制御手段121よ
り出力される第1変換指令信号は補助変動入賞装置制御
手段122へも入力されるものとしてあり、補助変動入
賞装置制御手段122においても当該変換指令に基づく
表示図柄を常時知得可能なようにしてある。そして、補
助可変表示制御手段121が補助可変表示装置301の
変換表示を停止させる際には、補助可変表示制御手段1
21より補助変動入賞装置制御手段122へ図柄停止信
号線L32を介して図柄停止指令信号が供給されるもの
としてあり、この図柄停止信号の入力タイミングに基づ
いて、補助変動入賞装置制御手段122は補助可変表示
装置301の停止図柄が当りか否かを判定するのであ
る。
【0194】上記補助変動入賞装置制御手段122が補
助可変表示装置301の停止図柄を判定した結果、賞態
様を形成していた場合(例えば停止図柄が「7」の場
合)には、補助変動入賞装置制御手段122が補助変動
入賞装置302のソレノイド60へ補助変動入賞装置駆
動信号を出力し、補助変動入賞装置302を遊技者にと
って有利な第2状態に変換させるのである。一方、補助
可変表示装置301の停止図柄が“外れ”と判定された
場合には、そのまま通常の遊技状態に復帰する。なお、
補助可変表示制御手段121より補助可変表示装置30
1へ出力される第1変換指令信号および補助変動入賞装
置制御手段122よりソレノイド60へ出力される補助
変動入賞装置駆動信号は、夫々第1変換指令信号線L1
0′および補助変動入賞装置駆動信号線L11′を介し
て第2遊技制御手段316へ供給されるものとしてある
(図33中、および)。
【0195】また、補助可変表示制御手段121はゲー
ト通過球検出器12よりのゲート通過球検出信号を所定
数まで記憶するものとしてあり、この記憶数に応じた始
動記憶数表示信号を補助可変表示始動記憶表示器113
へ出力する。この補助可変表示始動記憶表示器113
は、例えば可変表示装置300に設けるものとし、最大
4個までゲート通過球数を記憶表示可能な構成である。
したがって、一の始動記憶に基づく補助可変表示装置3
01の変換表示が終了した後に、始動記憶が“0”にな
っていなければ、この始動記憶に基づいて、新たに補助
可変表示装置301の変換表示が開始されるのである。
【0196】しかして、補助変動入賞装置制御手段12
2による補助変動入賞装置302の第2状態変換中は、
補助変動入賞装置制御手段122より補助変動入賞装置
動作中信号線L33を介して補助変動入賞装置動作中信
号が補助可変表示制御手段121へ供給されるものとし
てあり、該信号入力中においては、新たな始動記憶に基
づく補助遊技の開始が規制されるようにしてある。な
お、この始動記憶は、補助可変表示装置301の変換表
示による補助遊技が行われる毎に減数される。
【0197】ここで、本実施例においては、上記したゲ
ート通過球検出器12への通過入賞に基づく補助可変表
示装置301の変換表示制御に介入することで、補助可
変表示装置301の停止図柄が賞態様を形成することに
基づく補助変動入賞装置302の第2状態変換確率を調
整することで、遊技者への還元率たるベース値を予め設
定したベース値に近付けるようにしてあり、この設定操
作は遊技店の管理者等が行う。
【0198】管理者がベース値を設定する際には、適正
な第1キーを第1キー挿入部に差し込むことで、第1キ
ー挿入検出器110より第1キー挿入検出信号がベース
値設定制御手段123へ入力されることでベース値設定
制御手段123が能動化され、ベース値設定制御手段1
23が能動化されることに基づいて、ベース値設定スイ
ッチ109よりのベース値選択信号が有効に入力される
ようになるのである。しかして、ベース値選択信号が入
力されたベース値設定制御手段123は、該選択信号に
応じたベース値を選択し、該選択したベース値を“設定
ベース値”とする。
【0199】すなわち、ベース値設定スイッチ109、
第1キー挿入検出器110、ベース値設定制御手段12
3が相互に機能することで、遊技者への還元率としての
指標となるベース値を設定するための還元率設定手段を
構成するのである。なお、ベース値設定制御手段123
は当該設定ベース値に応じた設定ベース値表示信号を設
定ベース値表示器38へ出力することで、設定ベース値
表示器38に設定ベース値が表示され、管理者は選択し
たベース値が適正なものか否かの確認を行うことができ
るのである。
【0200】上記のようにして設定された設定ベース値
をベース値設定制御手段123は記憶保持し、電源が切
れるまで、もしくは新たなベース値が設定されるまで、
当該設定ベース値をベース値補正手段124のベース値
比較判定手段124aへ供給し続けるのである。
【0201】一方、発射球センサ26よりの発射球検出
信号およびファール球センサ28よりのファール球検出
信号は有効発射球数演算手段125へ供給され、該有効
発射球数演算手段125は、発射球の計数値からファー
ル球数を減ずることで、遊技盤3の遊技部5へ有効に到
達した有効発射球数を算出し、該有効発射球数をベース
値演算手段126およびベース値補正手段124の制御
介入範囲制御手段127へ夫々供給する。この有効発射
球数は、遊技者が遊技に費やした球の総数に該当するの
で、実質的に遊技者が遊技に要した遊技不利益ととらえ
ることができる。
【0202】上記ベース値演算手段126には、特別領
域通過球検出器313よりの特別領域通過球検出信号が
入力されるものとしてあり、この特別領域通過球検出信
号の入力数に補助変動入賞装置302への入賞に基づく
排出賞球数を乗ずることで、遊技利益として遊技者が獲
得した賞球数の総数を算出する。さらに、ベース値演算
手段126は、上記有効発射球数演算手段125より遊
技不利益として供給された有効発射球の総数に対する賞
球数の総数を算出することで、実際の遊技者への利益の
還元率としての現行還元率たる現行ベース値を算出し、
該算出値をベース値比較判定手段124aへ供給するの
である。
【0203】上記のようにして、ベース値演算手段12
6より現行ベース値が供給されたベース値比較判定手段
124aは、ベース値設定制御手段123よりの設定ベ
ース値(設定還元率)と現行ベース値(現行還元率)と
を比較判定する還元率比較機能と、該比較結果に応じて
遊技制御に介入し、実際の遊技者への還元率たる現行ベ
ース値を設定ベース値へ近付ける還元率補正機能とを併
せ持つものとしてある。なお、本実施例におけるベース
値比較判定手段124aは、補助可変表示制御手段12
1が補助可変表示装置301の制御を行って賞態様を形
成させる確率を可変制御させることで、補助変動入賞装
置302が第2状態に変換される確率を調整し、もって
遊技者への還元率たる現行ベース値を設定ベース値に近
付けるものとしてある。
【0204】また、このベース値比較判定手段124a
は補助可変表示制御手段121の制御に常時介入するも
のとせずに、例えば制御介入範囲制御手段127より制
御介入タイミングに応じた信号が入力された時点で、補
助可変表示制御手段121の制御に介入するようにして
ある。本実施例における制御介入範囲制御手段127
は、有効発射球数演算手段125よりの有効発射球数が
一定値に達する毎に制御介入タイミング信号をベース値
比較判定手段124aへ送出するようにしてあるが、制
御介入のタイミングは経過時間によって定めるようにし
ても良いし、これらの条件の何れか一方の条件が満たさ
れた時点で制御介入タイミング信号を送出するようにし
ても良い。
【0205】なお、上記したベース値比較判定手段12
4aと制御介入範囲制御手段127とから構成したベー
ス値補正手段124において、現行ベース値を設定ベー
ス値に近付けるべくベース値比較判定手段124aが遊
技制御に介入するのは、制御介入範囲制御手段127よ
りの制御タイミング信号の入力時点のみに限定されるも
のではなく、例えば、ベース値比較判定手段124a自
身が現行ベース値と設定ベース値とを比較判定した結果
が一定の許容範囲を越えた場合に、遊技制御に介入する
ように構成しても良い。
【0206】続いて、特別領域通過球検出器313が入
賞球を検出することに基づいて開始される別遊技(可変
表示装置300を可変表示させる遊技)につき説明す
る。
【0207】流路切換装置9の特別領域通過球検出器3
13が球を検出することに基づく特別領域通過球検出信
号が可変表示制御手段128に入力されると、該可変表
示制御手段128は第2可変表示装置としての可変表示
装置300へ第2変換指令信号を出力し、可変表示装置
300の変換表示を開始させると共に、乱数変更制御手
段129より供給されている乱数に基づいて可変表示装
置300の停止図柄を決定し、可変表示装置300の表
示停止タイミング(停止動作の開始タイミング及び停止
時の図柄)を制御する。
【0208】上記可変表示制御手段128より出力され
る第2変換指令は停止図柄判定手段130へも供給する
ものとし、該信号によって停止図柄判定手段130は可
変表示装置300の表示図柄を判別可能にしてある。そ
して、可変表示制御手段128が可変表示装置300の
表示を停止することに関連して、可変表示制御手段12
8より停止図柄判定手段130へ図柄停止信号線L34
を介して供給される図柄停止信号が入力されることに基
づいて、停止図柄判定手段130は可変表示装置300
の停止図柄を判別し、この停止図柄が賞態様に該当する
(当り)か否か(外れ)を判定する。
【0209】ここで、停止図柄判定手段130が「当
り」と判定した場合には、切換駆動制御手段131に
「当り」である旨の信号たる当り判定信号を送るととも
に、後述する第2遊技制御手段316にも当り判定信号
を当り判定信号線L28′を介して供給する(図33
中、)。一方、停止図柄判定手段130が「外れ」と
判定した場合には、切換駆動制御手段131に「外れ」
である旨の信号たる外れ判定信号を送るとともに、後述
する第2遊技制御手段316にも外れ判定信号を外れ判
定信号線L29′を介して供給する(図33中、)。
そして、当り判定信号もしくは外れ判定信号を受けた切
換駆動制御手段131は、この信号にもとづいて流路切
換装置304の第1,第2ソレノイド91a,91bを
選択的に駆動制御するのである。
【0210】上記切換駆動制御手段131には、駆動部
材選択手段132のほかに第1駆動制御手段133、第
2駆動制御手段134を設けてあり、これら第1駆動制
御手段133もしくは第2駆動制御手段134へ駆動部
材選択手段132が選択的に信号出力することで、第1
駆動制御手段133よりの第1切換駆動信号に基づく第
1ソレノイド91aの駆動、もしくは第2駆動制御手段
134よりの第2切換駆動信号に基づく第2ソレノイド
91bの駆動が行われ、流路切換装置304における入
賞球の流下路が選択的に変更されるのである。
【0211】先ず、停止図柄判定手段130より外れ判
定信号が入力された場合、駆動部材選択手段132は第
2ソレノイド選択信号線L35を介して第2ソレノイド
選択信号を第2駆動制御手段134へ出力し、該信号が
入力されることで、第2駆動制御手段134は第2ソレ
ノイド91bを一定時間作動させて切換部材を右回りに
回転させ、切換部材の第1球通過口73内に球を保持し
た後、一般排出口81を経て一般排出通路86に落下さ
せ排出する。
【0212】一方、停止図柄判定手段130より当り判
定信号が入力された場合、駆動部材選択手段132は第
1ソレノイド選択信号線L36を介して第1ソレノイド
選択信号を第1駆動制御手段133へ出力し、該信号が
入力されることで、第1駆動制御手段133は、第1ソ
レノイド91aを一定時間作動させて切換部材を左回り
に回転させて、切換部材の第2球通過口内に球を保持し
た後、特別排出口を経て特別排出通路に落下させ排出す
る。なお、この排出球が特別排出通路に落下すると、特
別入賞球検出器314がこの球を検出して特別入賞球検
出信号を送出するのである。
【0213】すなわち、可変表示装置300に表示され
た停止図柄を、停止図柄判定手段130が「外れ」と判
定した場合には、後述する第2遊技制御手段316の動
作制御によって、「外れ」の効果音を発生させるのみ
で、特定の遊技状態へは移行しない。一方、停止図柄判
定手段130が「当り」と判定した場合には、上記の如
く流路切換装置304が制御されることで、特別入賞領
域たる特別排出口へ球流路が切り換えられ、特別入賞球
検出器314が当該入賞球を検出することに基づいて、
第2遊技制御手段316の制御による特別遊技が行われ
る状態(特定の遊技状態)に移行するのである。そし
て、特定の遊技状態においては、特定入賞球検出器14
よりの特定入賞球検出信号が第2遊技制御手段316へ
入力されることに基づいて、特定の遊技装置としての変
動入賞装置303を所定条件が満たされるまで第2状態
に変換させ、遊技者が多量の賞球を獲得できるようにす
るのである。
【0214】上記可変表示制御手段128へ所定の乱数
を供給する乱数変更制御手段129は、第2遊技制御手
段316より権利発生信号線L30′(図33中、)
を介して入力される権利発生信号もしくは権利終了信号
線L31′(図33中、)を介して入力される権利終
了信号に基づいて、権利発生率設定制御手段135より
供給される2種類の乱数のうちの一方を選択的に可変表
示制御手段128へ供給するのである。また、乱数変更
制御手段129は、選択した乱数の種別を遊技者に可視
表示すべく、例えば可変表示装置300の適所(本実施
例においては上部の左右両側)に設けた第1有効乱数表
示器114もしくは第2有効乱数表示器115を点灯或
いは点滅させるものとしてある。
【0215】例えば、権利発生率設定制御手段135に
おける特定の乱数テーブルより選択された任意の第1有
効乱数が第1有効乱数信号として、第1有効乱数信号線
L37を介して乱数変更制御手段129に供給された場
合には、第1有効乱数選択信号を第1有効乱数選択信号
線L38を介して第1表示制御手段136へ出力し、該
第1表示制御手段136が第1有効乱数表示器114へ
第1有効乱数表示信号を出力することで、第1有効乱数
表示器114による可視表示が為されるのである。ま
た、権利発生率設定制御手段135における他の乱数テ
ーブルより選択された任意の第2有効乱数が第2有効乱
数信号として、第2有効乱数信号線L39を介して乱数
変更制御手段129に供給された場合には、第2有効乱
数選択信号を第2有効乱数選択信号線L40を介して第
2表示制御手段137へ出力し、該第2表示制御手段1
37が第2有効乱数表示器115へ第2有効乱数表示信
号を出力することで、第2有効乱数表示器115による
可視表示が為されるのである。
【0216】以上説明した権利発生率の設定制御は、乱
数変更制御手段129が変更制御に供し得る2種類の乱
数を選択設定するためのものであり、これらの選択され
た乱数の変更制御は、以下のようにして為されるものと
してある。すなわち、停止図柄判定手段130が、第1
別遊技たる補助遊技において可変表示装置300に形成
された図柄が賞態様たる特定図柄か否かの判定のみでは
なく、その特定図柄が賞態様に該当するか否かの判定を
行うものとしてあり、特定図柄が特別図柄に該当してい
た場合には、上記乱数変更制御手段129へ特定図柄が
予め定めた特別図柄に該当する旨の信号を送出する。斯
くして、該信号を受けた乱数変更制御手段129は、当
該特別遊技権利が発生することに基づいて行われる第2
別遊技の終了後(権利終了信号の入力後)に可変表示制
御手段128へ供給する乱数を確率の高い乱数から抽出
することで、遊技者は比較的高い確率で再び特別遊技権
利を獲得できるのである。
【0217】しかも、本実施例における特別図柄は、直
接的に特別遊技権利の発生につながる補助遊技で用いる
可変表示装置300における特定図柄から判定するもの
としたので、この補助遊技における賞態様の形成確率が
高ければ、補助遊技の前段階として行われる予備遊技
(例えば補助可変表示器301を用いて行う遊技)にお
ける賞態様の形成確率を高めた場合よりも、特別遊技権
利の発生確率が高くなり、遊技者は一層短時間で多量の
賞球を獲得できる可能性が高くなるため、さらに遊技上
の興趣が高まるのである。なお、上記した第1の実施例
と同様に、特別遊技権利の有効な間は、所謂パンクを防
止するために、確率の低い乱数を可変表示制御手段12
8へ供給するものとしてある。
【0218】次に、変動入賞装置303などを上記した
ように作動して特別遊技を制御する第2遊技制御手段3
16について図34に基づき説明する。
【0219】流路切換装置9の特別入賞球検出器314
よりの特別入賞球検出信号は第7アンド回路175の一
方の入力端に供給されるものとし、該第7アンド回路1
75の他方の入力端には、前記した第1遊技制御手段3
15の停止図柄判定手段130よりの当り判定信号が入
力されるものとする(図34中、)。したがって、停
止図柄判定手段130からハイレベルの当り判定信号が
第7アンド回路175の一方に入力されている状態で、
特別入賞球検出器314からハイレベルの特別入賞球検
出信号が他方に入力されたときにのみ第7アンド回路1
75が開いて、特別装置たる変動入賞装置303の作動
を促すための特別装置作動指令信号が特別装置作動指令
信号線L51を介して特別装置作動制御手段176に送
出する。即ち、遊技者が針金等を使用して特別入賞球検
出器314を作動させ、不正に特別入賞球検出信号を発
生させても、停止図柄判定手段130からの当り判定信
号が入力されていない限り特別遊技は開始されることは
ない。このため、不正行為を未然に防止することができ
る。
【0220】そして、第7アンド回路175からの特別
装置作動指信号を受信した特別装置作動制御手段176
は、効果音発生手段177と178とに権利発生中信号
を送信する。これに応じて、効果音発生手段177は音
声出力信号を発し、スピーカ116から特別遊技の権利
が発生した旨の効果音を発生させる。また、第4表示制
御手段178はランプ等からなる特別装置作動表示器1
17へ特別装置作動表示信号を出力し、該特別装置作動
表示器117によって特別遊技の権利が発生したことを
遊技者に知らせる。また、この権利発生中信号は、後述
する特定入賞制御手段179、特定入賞球計数手段18
0、大入賞口作動回数計数手段181にも供給されるも
のとしてあり、特定入賞制御手段179、特定入賞球計
数手段180、大入賞口作動回数計数手段181を夫々
能動化する。また、この権利発生中信号は第1遊技制御
手段315の有効発射球数演算手段125、ベース値演
算手段126、乱数変更制御手段129にも供給するも
のとしてある(図34中、)。
【0221】特定入賞口13へ打球が入賞して、特定入
賞球検出器14が打球を検出すると、特定入賞球検出信
号を特定入賞制御手段179に送信する。この特定入賞
球検出信号を受信した特定入賞制御手段179は、特定
入賞個数計数信号を特定入賞個数計数信号線L52を介
して特定入賞球計数手段180へ送信するとともに、大
入賞口作動開始信号を大入賞口作動開始信号線L53を
介して変動入賞装置駆動制御手段182へ送信する。こ
の大入賞口作動開始信号は、大入賞口作動回数計数手段
181にも供給するものとしてあり、上記特別装置作動
制御手段176よりの権利発生中信号が入力された後に
供給された大入賞口作動開始信号を計数することで、当
該権利中における変動入賞装置303の第2状態変換回
数とし、該変換回数を作動回数信号として作動回数信号
線L54を介して第5表示制御手段183へ供給する。
そして、この第5表示制御手段183がLED等からな
る作動回数表示器119へ作動回数表示信号を供給する
ことにより、大入賞口の作動回数が作動回数表示器11
9に表示される。
【0222】上記特定入賞制御手段179より特定入賞
個数計数信号を受信した特定入賞球計数手段180は、
特定入賞数信号線L55を介して第6表示制御手段18
4へ特定入賞数信号を出力し、該特定入賞数信号を受け
た第6表示制御手段184が特定入賞口入賞数表示器1
18へ特定入賞口入賞数表示信号を出力することによ
り、特定入賞口13に入賞した入賞個数が特定入賞口入
賞数表示器118に表示される。また、特定入賞球計数
手段180は、特定入賞口13への入賞個数を計数し
て、入賞個数が16個となると、権利終了信号(特定遊
技状態の終了を意味する信号)を特別装置作動制御手段
176へ出力し、該特別装置作動制御手段176をリセ
ットする。また、この権利終了信号は、第1遊技制御手
段315の乱数変更制御手段129に乱数更新用の信号
として供給されるのである(図34中、)。
【0223】また、上記した特定入賞制御手段179よ
り大入賞口作動開始信号が入力されることに伴って、変
動入賞装置303のソレノイド48に特別装置駆動信号
を出力して、変動入賞装置駆動制御手段182に内蔵さ
れたタイマ185で定めた一定時間、或いは後述する入
賞数計数手段186から大入賞口作動終了信号線L56
を介して大入賞口作動終了信号を受信するまで、変動入
賞装置303を遊技者にとって不利な第1状態から有利
な第2状態に変換する。
【0224】なお、この特別装置駆動信号は入賞数計数
手段186及び特定入賞制御手段179へも供給される
ものとしてあり、該信号の入力に伴って入賞数計数手段
186が能動化されると共に、特定入賞制御手段179
は当該特別装置駆動信号の入力中においては、新たな特
定入賞球検出信号の入力に基づく大入賞口作動開始信号
の出力が規制されるのである。さらに、この特別装置駆
動信号は、効果音発生手段177にも送信され(図34
中、)、該効果音発生手段177よりスピーカ116
へ適宜な音声出力信号が発されることで、変動入賞装置
303が作動中であることを遊技者に認識させる。
【0225】また、この効果音発生手段177は、上記
第1遊技制御手段315の補助可変表示制御手段121
より第1変換指令信号線L10′(図34中)を介し
て供給される第1変換指令信号、補助変動入賞装置制御
手段122より補助変動入賞装置駆動信号線L11′
(図34中)および補助図柄当り判定信号線L48′
(図34中)を介して夫々供給される補助変動入賞装
置駆動信号および補助図柄当り判定信号、停止図柄判定
手段130より当り判定信号線L28′(図34中)
および外れ判定信号線L29′(図34中)を介して
夫々供給される当り判定信号および外れ判定信号に応じ
た適宜な音声を出力させるものとしてある。
【0226】入賞数計数手段186は、上記したように
大賞口作動中信号により能動化され、該能動化状態にお
いては、変動入賞装置303に打球が入賞することに基
づいて計数用検出器309から発される大入賞口入賞球
検出信号を計数することにより、タイマ185の駆動制
御に基づいて第2状態に変換された変動入賞装置303
への全入賞球数を計数する。そして、その計数値たるカ
ウント信号をカウント信号線L57を介して第7表示制
御手段187へ出力し、該第7表示制御手段187が入
賞数表示器120へ大入賞口入賞数表示信号を出力する
ことで、変動入賞装置303への入賞個数を入賞数表示
器120に表示させるのである。また、上記したように
入賞数計数手段186において一定数、例えば入賞球が
10個に達する毎に変動入賞装置駆動制御手段182に
大入賞口作動終了信号を送信し、変動入賞装置303を
第2状態に変換して行う特別遊技の1サイクルを終了さ
せる。
【0227】なお、本発明において、可変表示装置30
0の確率を設定したり基準ベース値を設定するための設
定操作部35は、前記した実施例に限定されるものでは
ない。例えば、ベース値を権利発生率との組み合わせを
予め設定しておき、この組み合わせを選択モードとし、
これらのモードから適宜な選択を行うことで、ベース値
と権利発生率との設定を一括して行うことが可能とな
る。また、遊技店における各種遊技機1…を総括的に管
理する管理装置からこれらの設定を行えるようにしても
良い。
【0228】次に、特別遊技への移行条件に可変表示装
置を用いる第1種の遊技機についての第3実施例を説明
する。
【0229】図35に示すように、遊技盤3のガイドレ
ール4で囲まれた遊技部5ないには、可変表示装置とし
ての特別図柄表示装置6、第1変動入賞装置7、入賞ゲ
ート8,8、第2変動入賞装置9、ゲート通過球数表示
器10等のほかに、一般入賞口43…を適宜に設けてあ
る。
【0230】次に、図36に基づいて遊技について説明
するとともに、遊技を制御するマイクロコンピュータ構
成の電気的制御装置23について、主にベース値制御に
関連した制御動作につき説明する。
【0231】遊技者が発射操作ハンドル12を操作する
ことにより打球発射装置11を作動させると、球供給皿
15から導入した球が1個宛発射され、遊技部5内の上
部に供給されて実際の遊技に供される。この様にして打
球発射装置11が球を次々と発射(例えば毎分100
個)すると、発射球センサ22が球を一個宛検出して、
その都度発射球信号を電気的制御装置23の有効発射球
数演算手段51に送出し、打球がファールになった場合
にはファール球センサ25がファール球を検出するごと
にファール球信号を上記有効発射球数演算手段51に送
出する。
【0232】有効発射球数演算手段51は、発射球信号
およびファール球信号を受けると、これらの信号にもと
づいて有効発射球数を算出するとともに、この算出値を
ベース値演算手段52に送り、該ベース値演算手段52
により実際のベース値を算出する。したがって、ベース
値比較判定手段53において、上記算出ベース値(現行
ベース値)と予め設定した基準ベース値とを比較すれ
ば、当該遊技機1における稼働が予定通りであるか否か
を判定することができる。
【0233】遊技部5内に発射された打球が障害釘に当
りながら流下方向を変換しながら流下し、この打球が入
賞ゲート8を通過入賞すると、ゲート通過球検出器26
がこのゲート通過球を検出して電気的制御装置23にゲ
ート通過球検出信号を送出する。
【0234】電気的制御装置23がゲート通過球検出信
号を受けると、ゲート通過球数計数手段54はゲート通
過球数に“1”加算し、計数されたゲート通過球数に該
当する球数信号をゲート通過球数表示制御手段55へ供
給し、該ゲート通過球数表示制御手段55がゲート通過
球数表示器10を作動させてゲート通過球数を可視表示
する。
【0235】一方、ゲート通過球数計数手段54は普通
電動役物開放通過球数判定手段56へも球数信号を送出
するものとしてあり、該普通電動役物開放通過球数判定
手段56内に予め設定してある比較判定用記憶数(任意
の自然数で、例えば“3”)と、上記ゲート通過球数計
数手段54より供給された球数信号に該当するゲート通
過球数とが一致するか否かを、普通電動役物開放通過球
数判定手段56が常時判定する。そして、ゲート通過球
数が比較判定用記憶数と一致すると、該普通電動役物開
放通過球数判定手段56は普通電動役物駆動制御手段5
7へ駆動制御指令を送出し、該普通電動役物駆動制御手
段57の駆動制御によって、第1変動入賞装置7が第2
状態に変換駆動されるのである。
【0236】また、普通電動役物駆動制御手段57が第
1変動入賞装置7を第2状態に変換させる際には、普通
電動役物開放表示制御手段59へ開放中信号を送り、該
普通電動役物開放表示制御手段59がLED等の普通電
動役物開放表示器60を発光して遊技者に可視表示する
ものとしてある。なお、この普通電動役物駆動制御手段
57による第1変動入賞装置7の開放時間を計時するた
めの計時手段として、タイマ61を設けるものとしてあ
り、例えば普通電動役物開放通過球数判定手段56より
駆動制御指令を受けた時点で、上記タイマ61が計時す
る所定時間の計時サイクルを計数し、タイマ61の計時
サイクルが何サイクルか経過したかで、第1変動入賞装
置7を閉じるタイミングを定めるようにしても良い。或
いは、普通電動役物開放通過球数判定手段56よりタイ
マ61へも駆動制御指令が送出されるようにしておき
(図36中、破線で示す)、該駆動指令信号を受けるこ
とで、該タイマ61が予め定められた所定時間の計時を
開始し、所定時間を計時した時点でタイマ61が普通電
動役物駆動制御手段57へ送出する開放終了指令信号に
基づいて、普通電動役物駆動制御手段57が第1変動入
賞装置7を遊技者に不利な第1状態に再変換するように
してもよい。
【0237】上記のようにして、第1変動入賞装置7が
遊技者にとって有利な第2状態に変換されると、第1変
動入賞装置7への入賞確率が高まり、第1変動入賞装置
7への入賞球は比較的容易に発生する。そして、第1変
動入賞装置7へ入賞した球は、特別図柄始動入賞検出器
30によって、特定入賞球として検出され、該特定入賞
球が検出され得ることに基づいて、図示を省略した賞球
排出動作制御部の動作によって、予め定められた数(例
えば7個)の賞球が賞球排出装置17より排出される。
【0238】なお、前記したベース値比較判定手段53
の判定結果にもとづいて、賞球数決定手段62が、排出
賞球数を調整すべきと判定した場合には、賞球数決定手
段62がベース値比較判定手段53の判定結果に応じた
排出賞球数を球排出装置駆動制御手段63へ供給する。
そして、賞球数決定手段62より排出賞球数を受け取っ
た球排出装置駆動制御手段63は、賞球排出動作制御部
より指令された排出賞球数を無効とし、賞球数決定手段
62より供給された排出賞球数に応じた数の賞球を球排
出装置17より排出させるのである。斯くして、球排出
装置17より賞球排出が行われると、例えば賞球排出装
置17より排出賞球数に応じた排出球数信号がベース値
演算手段52へ供給され、新たなベース値が演算される
のである。
【0239】上記のような賞球数決定手段62の制御に
よって、排出賞球数が予め設定されていた賞球排出数よ
りも少なく設定変更された場合には、第1変動入賞装置
7へ打球が入賞した際に遊技者が受ける遊技利益が減ぜ
られ、ベース値演算手段52によって演算される通常還
元率としてのベース値は低くなる。
【0240】一方、賞球数決定手段62の制御によっ
て、排出賞球数が予め設定されていた賞球排出数よりも
多く設定変更された場合には、第1変動入賞装置7へ打
球が入賞した際に遊技者が受ける遊技利益が増え、ベー
ス値演算手段52によって演算される通常還元率として
のベース値は高くなる。
【0241】したがって、ベース値比較判定手段53が
予め設定されたベース値よりも現実のベース値が高いと
判定した場合、賞球数決定手段62は賞球排出動作制御
部に予め設定してある賞球数よりも少ない排出賞球数を
選定し、該排出賞球数を排出装置駆動制御手段63へ供
給することで、以後に算出されるベース値を低下させる
ことができる。同様に、ベース値比較判定手段53が予
め設定されたベース値よりも現実のベース値が低いと判
定した場合、賞球数決定手段62は賞球排出動作制御部
に予め設定してある賞球数よりも多い排出賞球数を選定
し、該排出賞球数を排出装置駆動制御手段63へ供給す
ることで、以後に算出されるベース値を増加させること
ができる。すなわち、この賞球数決定手段62は、遊技
者への通常還元率としてのベース値を設定値へ近付ける
通常還元率補正手段として機能するのである。
【0242】第1変動入賞装置7が第2状態に変換する
と、流下してきた打球が該第1変動入賞装置7に入賞し
易くなり、実際に打球が入賞すると、この打球を特定入
賞信号発生手段としての特別図柄始動入賞検出器30が
検出して電気的制御装置23の普通電動役物駆動制御手
段57と始動記憶制御手段66に特定入賞信号を送る。
また、特別図柄始動入賞検出器30よりベース値演算手
段52へも特定入賞信号を送出するものとし、外信号が
入力されるタイミングで、ベース値演算手段52がベー
ス値を演算するようにしても良い。
【0243】普通電動役物駆動制御手段57が特別図柄
始動入賞検出器30からの特定入賞信号を受けると、タ
イマ61が所定時間を計時する前であっても、第1変動
入賞装置7のソレノイドを消磁して、第1変動入賞装置
7を打球が入賞し易い第2状態から打球が入賞し難い第
1状態に復帰させる。なお、第1変動入賞装置7が第1
状態に復帰しても打球が入賞する可能性があり、第1状
態における第1変動入賞装置7に打球が入賞した場合に
おいても、前記入賞と同様に、特別図柄始動入賞検出器
30が入賞球を検出して特定入賞信号を送出する。
【0244】始動記憶制御手段66が特別図柄始動入賞
検出器30から特定入賞信号を受けると、該特定入賞信
号を記憶すると共に、この記憶にもとづいて始動記憶表
示制御手段66に特別図柄表示装置始動権利信号を送
り、始動記憶表示制御手段66がLED等からなる始動
記憶表示器67を発光させて遊技者に特別図柄表示装置
始動権利の記憶数を可視表示する。したがって、第1変
動入賞装置7に打球が次々に入賞した場合には、始動記
憶制御手段66が特定入賞信号を次々に記憶するととも
に、この記憶数が始動記憶表示器67に可視表示され
る。
【0245】また、始動記憶制御手段66が特別図柄始
動入賞検出器30から特定入賞信号を受けて記憶する
と、この記憶にもとづいて特別図柄表示装置表示制御手
段68と乱数取出し手段69に信号を送る。
【0246】特別図柄表示装置表示制御手段68が始動
記憶制御手段66から信号を受けると、この信号にもと
づいて特別図柄表示装置6の作動を開始して3つの表示
器31a〜31cに数字を可変表示する。
【0247】乱数取出し手段69が始動記憶制御手段6
6から信号を受けると、乱数選択制御手段70により設
定されている乱数テーブルから乱数を取り出し、大当り
判定手段71に送り、この大当り判定手段71によって
当該乱数が大当りに該当するか否かを判定を行い、「大
当り」であった場合には第2変動入賞装置9を遊技者に
とって不利な第1状態から遊技者にとって有利な第2状
態に変換する特別遊技(後に詳述)を開始させるのであ
る。すなわち、特別図柄始動入賞検出器30からの始動
入賞球検出信号を記憶する始動記憶制御手段66、該始
動記憶制御手段66の始動記憶に基づいて乱数を取り出
す乱数取出し手段69、該乱数が大当りに該当するか否
かを判定する大当り判定手段71が相互に機能すること
で、第2変動入賞装置9の作動条件を形成する第2変動
入賞装置作動条件形成手段72を構成するのである。
【0248】特別図柄表示装置6に大当たりの賞態様が
形成される確率を設定する場合には、先ず設定操作部1
9の鍵孔に鍵を挿入する。鍵が挿入されると、キー挿入
検出器73が鍵の挿入を検出して特別図柄確率設定記憶
制御手段74と設定表示制御手段75に能動化信号を送
出して、特別図柄確率設定記憶制御手段74が特別図柄
確率設定スイッチ76からの信号を有効に受け得る状態
にするとともに、設定表示制御手段75が作動して7セ
グメント表示器からなる設定表示器77に表示を開始さ
せる。
【0249】管理者が特別図柄確率設定スイッチ76を
操作することにより特別図柄確率設定記憶制御手段74
に信号を送ると、この信号を受けた特別図柄確率設定記
憶制御手段74が乱数選択制御手段70に信号を送ると
ともに設定表示制御手段75に信号を送る。なお、特別
図柄確率設定スイッチ76は、鍵を回動することにより
オン−オフできるようにしてもよいし、鍵とは別個に設
けたダイヤル式スイッチなどにより構成してもよい。
【0250】乱数選択制御手段70は、特別図柄確率設
定記憶制御手段74及び停止図柄選択判定手段79から
の信号を受けると、確率別に予め記憶されている特別図
柄表示装置用乱数1から6のうちから、上記信号に応じ
て特別図柄表示装置用乱数を予め定められた組み合わせ
に基づいて2つだけ選択する。なお、これら特別図柄表
示装置用乱数は、当り(賞態様を形成する)確率を段階
的に変えた乱数テーブルであり、例えば、特別図柄表示
装置用乱数1は1/150、特別図柄表示装置用乱数2
は1/200、特別図柄表示装置用乱数3は1/22
0、特別図柄表示装置用乱数4は1/250、特別図柄
表示装置用乱数5は1/300、特別図柄表示装置用乱
数6は1/350の確率に調整してある。
【0251】そして、例えばダイヤル式の特別図柄確率
設定スイッチ76を「1」に合わせると乱数選択制御手
段70が確率1/150の特別図柄表示装置用乱数1お
よび確率が1/200の特別図柄表示装置用乱数2を選
択して、これに応じて設定表示器77に「1」が表示さ
れ、特別図柄確率設定スイッチ76を「2」に合わせる
と、乱数選択制御手段70が確率1/220の特別図柄
表示装置用乱数3および確率が1/250の特別図柄表
示装置用乱数4を選択して、これに応じて設定表示器7
7に「2」が表示され、…というように、特別図柄確率
設定スイッチ76を操作することにより予め用意された
特別図柄表示装置用乱数のうち、予め定められた1組の
乱数を選択することができ、選択した乱数の組み合わせ
種別が設定表示器77に可視表示されるのである。
【0252】そして、営業方針に従って所望する確率の
乱数(例えば、確率1/200の特別図柄表示装置用乱
数2)を選択操作した後に鍵を引き抜くと、これにより
選択した乱数が固定される。かくして、この状態でその
日の営業を行うことができる。すなわち、特別図柄確率
設定スイッチ76を介して設定された特別図柄の発生確
率を記憶すると共に、該発生確率に応じた乱数を選択さ
せるように乱数選択制御手段70を制御する特別図柄確
率設定制御手段73、該特別図柄確率設定制御手段73
の動作制御に基づいて特別図柄表示装置用乱数1〜6か
ら当該特別図柄の発生確率に応じた乱数テーブルを選択
する乱数選択制御手段70、所定の確率に設定された特
別図柄表示装置用乱数1〜6が、相互に機能することに
よって、特別遊技の権利発生条件たる特別図柄表示装置
6の賞態様形成率を設定する特別遊技権利発生条件形成
率設定手段78を構成するのである。
【0253】この様にして設定した後に、前記した乱数
取出し手段69が始動記憶制御手段66から信号を受け
ると、これにより乱数選択制御手段70により選択した
確率1/200の特別図柄表示装置用乱数2から乱数を
1つ取り出して大当り判定手段71に送り、判定する。
【0254】大当り判定手段71が「外れ」、即ち賞態
様を形成しないと判定すると、停止図柄選択判定手段7
9に信号を送り、該停止図柄選択判定手段79が外れ図
柄生成手段80から外れの図柄(例えば、「3,1,
5」)を選択して、この図柄で特別図柄表示装置6の可
変表示が停止するように、特別図柄表示装置表示制御手
段68に信号を送り、これによって特別図柄表示装置表
示制御手段68が特別図柄表示装置6の可変表示を
「3,1,5」で停止する。
【0255】一方、大当り判定手段71が「当り」、即
ち賞態様を形成すると判定した場合には、大当り制御手
段81に大当りの信号を送るとともに、停止図柄選択判
定手段79に信号を送り、該停止図柄選択判定手段79
が当り図柄生成手段82から当りの図柄(例えば、
「7,7,7」)を選択して、この図柄で可変表示が停
止するように特別図柄表示装置表示制御手段68に信号
を送り、これにより特別図柄表示装置表示制御手段68
が特別図柄表示装置6の可変表示を「7,7,7」で停
止する。
【0256】しかして、本第3実施例に係る遊技機1に
おいては、停止図柄選択判定手段79によって停止図柄
が「当り図柄」たる特定図柄を選択した際に、当該特定
図柄が予め定めた特別図柄(例えばラッキーナンバー)
に該当するか否かの判定も併せて行い、特別図柄であっ
た場合には、乱数選択制御手段70へ特別図柄判定信号
を送出する。該信号を受けた乱数選択制御手段70は、
適宜なタイミングで選択する特図乱数を変更制御し、特
別図柄表示装置6を用いて行う第1別遊技たる補助遊技
での賞態様形成確率を高めるように変更するのである。
斯くすることによって、当該補助遊技(第1別遊技)で
賞態様が形成されたことに基づく特別遊技(第2別遊
技)が終了した後においても、補助遊技で賞態様が形成
される確率を高めることができ、遊技者は当該特別遊技
の終了後にも多量の賞球を獲得できる可能性によって遊
技に対する期待感が高まる。
【0257】なお、第1種の遊技機においては、第3種
の遊技機とことなり、特別遊技権利の消滅(パンク)に
関する制約がないので、乱数選択制御手段70が高確率
状態に変更するタイミングや、通常確率に復帰させるタ
イミングについては、上記第3種の遊技機における実施
例よりも自由度が高い。しかしながら、上記した第3種
の第1,第2実施例と対応させるべく、特別遊技中にお
ける確率を通常確率にし、特別遊技終了後に補助遊技の
判定条件を高確率化する制御が可能なように、特別遊技
を統括的に制御する大当り制御手段81から、特別遊技
の開始・終了に関する信号を受けられるようにしても良
い。
【0258】一方、上記大当り制御手段81が大当り信
号を受けると、ベース値演算手段52に信号を送って、
ベース値の演算を特別遊技が終了するまで一時停止させ
る。これにより、特別遊技中の有効発射球数や賞球排出
数が無効とされ、ベース値を算出する意義を維持せしめ
ることができる。
【0259】上記のようにして開始された特別遊技中
は、ベース値演算手段52が現在のベース値を算出しな
いので、賞球数決定手段62も作動を一時停止して、賞
球排出動作制御部よりの制御に基づいて、球排出装置駆
動制御手段63が球排出装置17より予め定められた数
の賞球を排出させるのである。
【0260】また、大当り制御手段81が大当り信号を
受けると、大入賞口駆動制御手段83に信号を送り、こ
の信号にもとづいて大入賞口駆動制御手段83が第2変
動入賞装置9の扉部材駆動手段としてのソレノイドを励
磁して、打球を受け入れない第1状態から打球を受け入
れ易い第2状態に変換して1サイクル目の特別遊技を開
始する。また、大当り制御手段81は、大当り信号を受
けると、サイクル数表示器84にサイクル数、例えば
「1」を可視表示する。
【0261】特別遊技の1サイクル目において、遊技球
が第2変動入賞装置9に入賞すると、これらの入賞球を
計数用検出器41が1個宛検出して大入賞口駆動制御手
段83と大当り制御手段81に信号を送り、この信号に
もとづいて大当り制御手段81が当該サイクルにおける
入賞球数を計数し、入賞個数表示器85に可視表示す
る。
【0262】1サイクル目における第2変動入賞装置へ
の入賞個数が所定数(例えば10個)に達するか又は大
当り制御手段81内のタイマに設定してある所定時間
(例えば28秒間)が経過するまでに打球が継続入賞口
39に入賞しなかった場合には、いずれか一方の終了条
件が成立したことにもとづいて大当り制御手段81が特
別遊技を終了するが、これらの終了条件が成立する前に
打球が継続入賞口39に入賞すると、継続検出器42が
継続入賞口39への入賞球を検出して大入賞口駆動制御
手段83と大当り制御手段81に継続信号を送る。そし
て、この継続信号を受信した大当り制御手段81が継続
表示器86を作動(点灯、点滅等)させることによっ
て、継続条件が成立したことを遊技者に可視表示する。
【0263】なお、継続入賞口39に打球が入賞するこ
となく終了条件が成立して特別遊技が終了すると、大当
り制御手段81がベース値演算手段52に信号を送っ
て、ベース値の演算を再開させ、通常の遊技状態に戻
す。
【0264】一方、継続入賞口39に打球が入賞するこ
とにより継続条件が成立すると、大入賞口駆動制御手段
83が第2変動入賞装置9のソレノイドを一旦消磁して
第1状態に戻し、所定のウエイトタイム経過後に再び第
2変動入賞装置9のソレノイドを励磁して第2状態に変
換する。また、大当り制御手段81は、入賞個数表示器
85を帰零すると共に継続表示器86の動作を停止さ
せ、サイクル数表示器84の表示を更新して、例えば
「2」を可視表示する。
【0265】この様にして、打球が継続入賞口39に入
賞することによりサイクルの更新が行われて特別遊技が
継続され、このサイクルの更新が所定回数(例えば16
回)に達すると、最終のサイクルにおいて入賞個数が所
定個数に達するか、或は所定時間が経過するかの何れか
の条件が成立した時点で特別遊技は終了する。特別遊技
が終了すると、途中のサイクルで終了した場合と同様
に、大当り制御手段81からの信号によりベース値演算
手段52が作動を開始し、通常の遊技状態に戻る。
【0266】なお、基準となるベース値は遊技機1ごと
に営業方針に従って所望する値を自由に設定できるよう
にしても、また、段階的に用意したベース値を選択して
設定できるようにしてもよい。例えば、基準となるベー
ス値を予め用意したベース値の中から選択して設定する
場合、上記した特別図柄確率設定スイッチ76の操作と
同様に、キー挿入検出器等を介して、ベース値可変手段
87を能動化するのである。斯くすることによって、ベ
ース値設定記憶制御手段やベース値設定表示制御手段等
よりなるベース値可変手段87が能動化されると、ベー
ス値設定スイッチ88からの信号を有効に受け得る状態
となると共に、例えばベース値設定表示制御手段が作動
して、例えば2桁の7セグメント表示器等からなるベー
ス値設定表示器89に基準ベース値を可視表示するよう
にするのである。
【0267】なお、本実施例においては、特別遊技への
移行条件となる補助遊技を第1別遊技として設定した
が、例えば特別図柄表示装置6とは異なる普通図柄表示
装置を用いて行う第1予備遊技を第1別遊技とし、該第
1予備遊技において賞態様が形成されることによって、
補助変動入賞装置を第2状態に変換させる第2予備遊技
を第2別遊技として設定しても良い。斯くした場合に
も、第1予備遊技で停止図柄が特別図柄であれば、第2
予備遊技の実行回数が高くなるので、第2予備遊技から
補助遊技への移行条件が満たされる確率が高くなり、補
助遊技の実行回数が多くなることで、補助遊技で賞態様
が形成される確率は変わらなくとも、結果的に、特別遊
技への移行確率を高めることができるのである。
【0268】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1別遊技において可変表示装置の停止図柄が特別図柄で
あったと特別図柄判定手段が判定した場合には、特定停
止図柄発生確率変動制御手段によって、第1別遊技にお
ける可変表示装置の特定図柄形成確率が高められるの
で、当該遊技機における他の遊技状態に拘らず、第1別
遊技から第2別遊技への移行確率が高まる。したがっ
て、遊技者に最も遊技利益を与え得る遊技上の特別状態
が生ずる確率も高まり、たとえ特別遊技の終了後や特別
遊技権利の消滅後であっても、再び多量の賞球を得るこ
とに対する期待感が高まり、遊技者は意欲を失うことな
く、遊技を続行することができ、遊技上の興趣を十分に
高めることが可能な遊技機とする事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である遊技機の全体構成を示
す正面図である。
【図2】図1に示す遊技機における打球発射装置の概略
を示す正面図である。
【図3】図1に示す遊技機の背面図である。
【図4】図1に示す遊技部の概略正面図である。
【図5】図1に示す遊技盤の背面図である。
【図6】図1に示す可変表示装置の斜視図である。
【図7】図1に示す可変表示装置の分解斜視図である。
【図8】図1に示す可変表示装置の正面図である。
【図9】図1に示す権利発生装置の斜視図である。
【図10】図1に示す権利発生装置の分解斜視図であ
る。
【図11】権利発生装置の補助変動入賞装置から分別装
置へ至る遊技球の流路の説明図である。
【図12】権利発生装置の分別装置の回転体から各入賞
球出口へ至る遊技球の流路の説明図である。
【図13】分別装置が第1状態の場合における権利発生
装置の正面図である。
【図14】分別装置が第2状態の場合における権利発生
装置の正面図である。
【図15】分別装置が第3状態の場合における権利発生
装置の正面図である。
【図16】図1に示す特定入賞装置の斜視図である。
【図17】図1に示す特定入賞装置の分解斜視図であ
る。
【図18】図1に示す変動入賞装置の一部欠截斜視図で
ある。
【図19】図1に示す変動入賞装置の分解斜視図であ
る。
【図20】電気的制御装置の概略ブロック図である。
【図21】電気的制御装置における第1遊技制御手段の
概略ブロック図である。
【図22】可変表示制御手段の概略ブロック図である。
【図23】補助変動入賞装置制御手段の概略ブロック図
である。
【図24】可変表示確率設定制御手段の概略ブロック図
である。
【図25】乱数判定手段の概略ブロック図である。
【図26】権利発生率設定制御手段の概略ブロック図で
ある。
【図27】回転体位置検出手段と停止タイミング信号発
生手段と可変表示停止タイミング抽出手段の概略ブロッ
ク図である。
【図28】回転体位置検出器が回転体位置検出片を検出
する直前における権利発生装置の正面図である。
【図29】回転体位置検出器が回転体位置検出片を検出
した直後における権利発生装置の正面図である。
【図30】第2遊技制御手段の概略ブロック図である。
【図31】第2実施例に係る第3種の遊技内容に設定さ
れた遊技盤の正面図である。
【図32】第2実施例に係る電気的制御装置のブロック
構成図である。
【図33】第2実施例に係る第1遊技制御手段のブロッ
ク構成図である。
【図34】第2実施例に係る第2遊技制御手段のブロッ
ク構成図である。
【図35】第3実施例に係る第1種の遊技内容に設定さ
れた遊技盤の正面図である。
【図36】第3実施例に係る電気的制御装置のブロック
構成図である。
【符号の説明】
1 遊技機 3 遊技盤 5 遊技部 6 可変表示装置 148 可変表示制御手段 149 補助変動入賞装置制御手段 263 確率変動制御手段 264 特定停止図柄判定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技部を有する遊技盤と、 上記遊技盤に設けられて、識別記号を記した複数の図柄
    を順次変換可能な可変表示装置と、 予め定めた条件が満たされることに基づいて、上記可変
    表示装置の変換動作を開始させると共に、所定条件に応
    じて各図柄を順次停止させる第1別遊技を行う可変表示
    制御手段と、 第1別遊技において、上記可変表示装置の停止図柄が予
    め定めた特定図柄であることに基づいて、第1別遊技か
    ら第2別遊技へ移行させる第2別遊技制御手段と、 第1別遊技において上記可変表示装置に固定表示された
    停止図柄が予め定めた特別図柄か否かを判定する特別図
    柄判定手段と、 上記特別図柄判定手段が特別図柄と判定することに基づ
    いて、第1別遊技において上記可変表示装置の停止図柄
    が特定図柄に該当する確率を変更制御する特定停止図柄
    発生確率変動制御手段と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 上記特定停止図柄発生確率変動制御手段
    は、特別図柄判定手段の判定結果が特別図柄判定である
    場合に、可変表示装置の停止図柄が特定図柄に該当する
    確率を高めるように変更制御するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技者に最も大きな遊技利益を与え得る
    遊技上の特別状態が終了した後に、特定停止図柄発生確
    率変動制御手段が確率の変更を行うようにしたことを特
    徴とする請求項2に記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002336428A (ja) * 2001-05-21 2002-11-26 Fuji Shoji:Kk 組み合わせ遊技機
JP2010104809A (ja) * 2010-01-12 2010-05-13 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2010104808A (ja) * 2010-01-12 2010-05-13 Sammy Corp 弾球遊技機

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JP2010104809A (ja) * 2010-01-12 2010-05-13 Sammy Corp 弾球遊技機
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