JP3165956B2 - 微粒子測定装置 - Google Patents
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Description
微粒子の数を測定する微粒子測定装置に関する。
いは気体中に含まれる微粒子を検出し計数するパーティ
クルカウンタである。
加工工程を持つデバイスの製造工程では、その製造工程
環境に存在する微粒子が歩どまりに大きく影響を与える
ため、該微粒子監視用としてパーティクルカウンタは必
須の装置として用いられている。しかも、用途の技術進
歩に伴い、微粒子の粒径は、0.01ミクロンまで図れ
るような高感度のもののニーズが高まりつつあった。
環境に存在する気体や液体である試料に光ビームを照射
し、その試料中の微粒子によってもたらされる散乱光を
検出する。これにより、試料中に混入している微粒子の
数を検出することができ、照射パワー密度を上げる事に
より計測感度を上げることができる。このために、光源
として集光特性のよいレーザ光を用いることは周知の技
術として用いられている。さらに、測定対象を共振器内
に設置することで、試料への照射パワー密度を上げ、微
粒子の検出感度を上げることができる。
に開示されている従来のパーティクルカウンタを示して
いる。このパーティクルカウンタにおいては、ガス状の
レーザ利得媒質を封入したレーザ放電管110の両端に
曲率半径の異なる2枚の高反射ミラーをレーザ共振器ミ
ラー111及び112として配置し、レーザビームを発
振するガスレーザ共振器を形成する。レーザ共振器ミラ
ー111及び112はレーザビームのビームウエストが
検出セル114内の被測定気体120の流れる軸とレー
ザビームの光軸の交点に位置するよう光学設計してある
ことを特徴としている。この結果、例えばビームウエス
ト部分におけるビーム径がそれまでのパーティクルカウ
ンタのレーザビーム径の1/2になったとすると、パワ
ー密度として4倍の散乱光強度を得ることができ、それ
に比例して検出感度も上げることができる。
子により検出セル114内の散乱空間中で発生した散乱
信号光121は、集光レンズ117で集光され、つぎに
光検出器118に入射され光検出器118で電気信号に
変換した後、積算することにより、カウントされる。
体120の位置におけるビーム径を小さく絞ることによ
り感度を上げることを目的としているが、ガスレーザ共
振器では、被測定気体120の位置におけるレーザビー
ムを小さく絞れば絞るほど、レーザビーム断面113か
ら明らかなように、レーザ共振器ミラー111及び11
2に向かうレーザビームの広がり角が大きくなり、ビー
ム径の光軸位置による変化を示す共振器のモードボリュ
ームは円錐形になり、該円錐形の底面面積と同一の底面
面積を有する円柱形のモードボリューム体積と比較し、
最悪1/3までモードボリューム体積は減少し、レーザ
放電管110内の有効に利用される利得媒質の体積に比
例するレーザ出力は低下してしまうという問題点があっ
た。また、ガスレーザの一般的欠点である小型化および
安定動作の面で問題があった。
に開示されたもう一つの従来のパーティクルカウンタを
示している。このパーティクルカウンタは、図9のパー
ティクルカウンタの欠点を補うべく、ダイオード励起型
の固体レーザを用いている。レーザダイオード201の
光出射口前方に励起光集光レンズ202を配置し、励起
光集光レンズ202の焦点位置に、レーザダイオード2
01が発する励起光を受けて特定波長のレーザ光を放出
するレーザ結晶204を配置する。そのレーザ結晶20
4の入射側にはレーザ発振光高反射膜203が形成され
ている。共振器ミラー206の内面側にもレーザ発振光
高反射膜203が形成されている。共振器ミラー206
のレーザ発振光高反射膜203とレーザ結晶204のレ
ーザ発振光高反射膜203とで共振器を構成する。該共
振器内のレーザ光の光路上に試料保護管205が配置さ
れる。つぎに一対の散乱集光レンズ207が、共振器光
軸と平行にかつ測定試料保護管205を挟み込む形で配
置される。
場合には、その散乱光を散乱光集光レンズ207が集光
し、該散乱光の波長のみを通す光学フィルタ209が、
自然光ノイズを除去してS/N (signal-to-noise)比を
良くし、光検出器208が該散乱光を検知し、電圧メー
タ210が光検出器208の出力を表示する。
試料保護管205を構成する材質には吸収や表面反射等
による若干の損失がある。この測定試料保護管205は
共振器内に置かれているため、測定試料保護管205の
損失が発振利得に与える影響が大きく、レーザ発振電力
の大幅な低下を招くという問題点があった。
ーティクルカウンタは、感度を上げるため、レーザビー
ムのビーム径を被測定気体120の位置において小さく
絞ることにより計算上感度を上げている。しかし、ガス
レーザの実設定では、レーザビームを小さく絞れば絞る
ほど、レーザ放電管110内の有効に利用される利得媒
質の体積(通称、モードボリューム)が減少し、なおか
つビーム広がり角が大きくなる。このため、光損失のな
いように、レーザ放電管110の内径を大きくすると、
利得媒質の冷却効果が損なわれ、発振効率が低下すると
いう問題点があった。
固体レーザ共振器内のレーザ結晶204が放出するレー
ザ光を試料測定保護管205に照射するようにし、対向
した2つの光検出器208を備え、散乱光の立体角を大
きく取ることによる微粒子の検出感度を上げることを目
的としたものである。このパーティクルカウンタの場
合、上述したように、共振器内に配置された試料測定保
護管205が光損失を招くという問題点があった。
化ならびに高信頼化を達成できる微粒子測定装置を提供
することにある。
に含まれる微粒子の数を測定するために使用され、互い
に対向する一対の端面を有する固体レーザ媒質と、前記
一対の端面に面して位置され、前記固体レーザ媒質と協
働して固体レーザ共振器を構成する一対の光反射部材
と、前記固体レーザ共振器内に前記流体を導くガイド部
材と、前記固体レーザ媒質を励起する励起光を発生し、
前記固体レーザ共振器に固体レーザ光を発振させる励起
光源と、前記固体レーザ光が前記固体レーザ共振器内に
おける前記流体中の前記微粒子によって散乱されること
によって生成された散乱光から前記微粒子の数を測定す
る測定回路とを含む微粒子測定装置において、前記固体
レーザ媒質は、前記ガイド部材に連通しこのガイド部材
から前記流体を供給される前記固体レーザ共振器内のス
ペースの少なくとも一部分を定める部分を有し、前記測
定回路は、前記固体レーザ光が前記スペースにおける前
記流体中の前記微粒子によって散乱されることによって
生成された散乱光から前記微粒子の数を測定するもので
あることを特徴とする微粒子測定装置が得られる。
粒子の数を測定する微粒子測定装置において、互いに対
向する第1及び第2の端面を有する第1の固体レーザ媒
質と、互いに対向する第3及び第4の端面を有し、前記
第1の端面と前記第3の端面との間にスペースを置いた
状態に位置された第2の固体レーザ媒質と、前記第2及
び前記第4の端面にそれぞれ形成され、前記第1及び前
記第2の固体レーザ媒質と協働して固体レーザ共振器を
構成する第1及び第2の光反射部材と、前記スペースに
前記流体を導くガイド部材と、前記第1及び前記第2の
固体レーザ媒質を励起する励起光を発生し、前記固体レ
ーザ共振器に固体レーザ光を発振させる励起光源と、前
記固体レーザ光が前記スペースにおける前記流体中の前
記微粒子によって散乱されることによって生成された散
乱光から前記微粒子の数を測定する測定回路とを有する
ことを特徴とする微粒子測定装置が得られる。
粒子の数を測定する微粒子測定装置において、互いに対
向する第1及び第2の端面を有する固体レーザ媒質と、
前記第2の端面に形成された第1の光反射部材と、前記
第1の端面との間にスペースを置いた状態に位置され、
前記固体レーザ媒質及び前記第1の光反射部材と協働し
て固体レーザ共振器を構成する第2の光反射部材と、前
記スペースに前記流体を導くガイド部材と、前記固体レ
ーザ媒質を励起する励起光を発生し、前記固体レーザ共
振器に固体レーザ光を発振させる励起光源と、前記固体
レーザ光が前記スペースにおける前記流体中の前記微粒
子によって散乱されることによって生成された散乱光か
ら前記微粒子の数を測定する測定回路とを有することを
特徴とする微粒子測定装置が得られる。
粒子の数を測定する微粒子測定装置において、互いに対
向する第1及び第2の光反射部材を含み、前記第1及び
前記第2の光反射部材間に、短軸及びそれより長い長軸
により決まる楕円形の横断面を持つレーザ光を発振する
レーザ共振器と、前記流体を、前記レーザ共振器で発振
されるレーザ光の長軸に垂直でかつ短軸に平行な方向に
導くガイド部材と、前記レーザ光が前記流体中の前記微
粒子によって散乱されることによって生成された散乱光
から前記微粒子の数を測定する測定回路とを有すること
を特徴とする微粒子測定装置が得られる。
を参照して説明する。
ィクルカウンタを示している。図2は図1のパーティク
ルカウンタの固体レーザ共振器のA−Aラインに沿う断
面を示している。
カウンタは、流体(気体もしくは液体)中に含まれる微
粒子の数を測定する微粒子測定装置として働く。このパ
ーティクルカウンタは、互いに対向する第1及び第2の
端面を有する固体レーザ媒質3を有する。固体レーザ媒
質3´は、互いに対向する第3及び第4の端面を有し、
前記第1の端面と前記第3の端面との間にスペース13
´を置いた状態に位置されている。反射コート4a及び
4a´は、前記第2及び前記第4の端面にそれぞれ形成
され、固体レーザ媒質3及び3´と協働して固体レーザ
共振器を構成する。
及び3´を励起する励起光を発生する。集光レンズ2
は、レーザダイオード1が発生した励起光を集光し、集
光された光を固体レーザ媒質3及び3´に供給する。こ
れによって、前記固体レーザ共振器は、固体レーザ光を
発振する。
レンズ2は、固体レーザ媒質3及び3´を励起する励起
光を発生し、前記固体レーザ共振器に固体レーザ光を発
振させる励起光源として働く。
スペース3´に導き、かつ、この試料14をスペース3
´から吐出させるガイド部材として作用する。図示のノ
ズル13は、試料14を固体レーザ光のレーザビーム径
の約1/3に絞り込む作用も行う。
ックインアンプ9a及び9bと、カウンタ10と、発振
器11と、位相反転回路12と、光検出器8a及び8b
に対応した二つのチョッパー15とを有し、以下に述べ
るように、固体レーザ光がスペース13´における前記
流体中の前記微粒子によって散乱されることによって生
成された散乱光から前記微粒子の数を測定する。
出する。ロックインアンプ9a及び9bは、ハムノイズ
等の光検出器8a及び8bの出力ケーブルに乗る電気ノ
イズを除去し、S/N比を向上させ、測定感度を上げる
ためのものである。カウンタ10は、散乱光を最終的に
カウントする。発振器11は、ロックインアンプ9aの
ためのレファランス周波数信号をロックインアンプ9a
及び位相反転回路12に供給する。位相反転回路12
は、前記レファランス周波数信号を位相において反転さ
せたレファランス周波数信号を、ロックインアンプ9b
のためのレファランス周波数信号としてロックインアン
プ9bに供給する。二つのチョッパー15は、ロックイ
ンアンプ9a及び9bのためのレファランス周波数と同
期した散乱光変調装置として働く。
ついて説明する。レーザダイオード1が、例えば、80
9nmの波長を持つ励起光を出射し、固体レーザ媒質3
及び3´を励起する。固体レーザ媒質3及び3´は、そ
れぞれ板状の固体レーザ媒質からなり、それらの間にス
ペース13´を置いた状態に位置されている。固体レー
ザ媒質3の端面には、固体レーザ光を反射する反射コー
ト4aが施されている。まら、固体レーザ媒質3´の端
面にも、同様な反射コート4a´が施されている。これ
ら反射コート4a及び4a´間が固体レーザ共振器を形
成し、この固体レーザ共振器によって得られた、例え
ば、1064nmの波長を持つ固体レーザ光をパーティ
クルカウンタの光源とする。
液体をも考慮に入れ、固体レーザ媒質3及び3´は耐酸
アルカリに強い石英に希土類イオン(例えばNd、C
r、Er等)をドープしたものを用いる。試料14が含
有している不純物微粒子が、固体レーザ共振器内の固体
レーザ光を横切ったとき、その結果として散乱光が生
じ、チョッパー15を介して光検出器8aに入射する。
この光検出器8aは散乱光を電気信号に変換し、ロック
インアンプ9aは電気信号を増幅する。カウンタ部10
は、ロックインアンプ9aの出力信号を処理し、通過し
た不純物微粒子の数としてカウントする。
高感度DC−ACコンバータであり,ACの変調タイミ
ングにより不純物微粒子がOFF状態の間に高速で通過
してしまう場合にはカウント漏れを起こす恐れがある。
すよう、チョッパー15と同期したレファランス周波数
の位相を互いに反転している2台のロックインアンプ9
a及び9bを設けた。
のレファランス周波数源は発振器11とし、一方、ロッ
クインアンプ9bのためのレファランス周波数は、発振
器11のためのレファランス周波数を位相反転回路12
により位相反転させたレファランス周波数を用いてい
る。この結果、ロックインアンプ9a及び9bは交互に
不純物微粒子を検知するため、不純物微粒子を見過ごす
ことはない。
いることにより、例えば、電気ノイズ、振動ノイズ、光
学ノイズ等の各種ノイズを低減することができる。電気
ノイズとしては、例えば、50Hz等の商用周波数の高
調波ノイズを除去できる。振動ノイズとしては、モータ
等の機械的振動や図2で示す試料14をノズル13によ
ってスペース13´に高速で流すときの衝撃波振動等の
振動周波数とロックインアンプレファランス周波数を一
致させないよう、発振器11の周波数を設定することに
より除去できる。光学ノイズとしては、例えば、0.1
ミクロン以下の微粒子を測定する場合に、N2 ,O2 の
ような空気中に存在する分子がもたらす散乱光や、固体
レーザ共振器の縦モード競合ノイズや、モードホップ、
マルチモード等のノイズを先に述べたと同様の方法でロ
ックインアンプレファランス周波数を選択することによ
り除去または軽減することができる。
の外囲器を兼ねることにより、パワーを高め、強い固体
レーザ光を発生させ、この固体レーザ光を用いて散乱光
を強め、なおかつ、ロックインアンプ9a及び9bで電
気的に増幅した結果、以下のような効果が得られた。
外囲器による光損失を、この外囲器を固体レーザ共振器
の構成部品が兼ねることにより、低減することができ
る。
そのレファランス周波数を最適化することにより電気、
機械、光学ノイズを除去または軽減することができる。
a及び9bのレファランス周波数をを互いに位相反転さ
せて用いることにより、確実に不純物微粒子の捕捉がで
きる。
ウンタを提供することができた。
ーザ媒質3及び3´は、例えばNd:YVO4 からなる
ものであっても良いし、希土類イオンをドープした石英
からなるものであっても良い。前者は高効率固体レーザ
媒質であるため、効率改善に効果を発揮する。一方後者
は、石英が酸アルカリに強いため、液体のパーティクル
カウンタとしてもちいることができる。
ィクルカウンタを示している。このパーティクルカウン
タは、散乱光を光増幅する二つの光増幅器6と、これら
光増幅器6を励起する二つの励起光源5と、二つの光増
幅器6の出射端面に設けられ、光増幅器6で増幅された
散乱光を効率よく透過させるための二つのAR(antiref
lection)コート4bと、増幅された散乱光を光検出器8
a及び8bに集光する二つの集光レンズ7とを更に含む
こと以外は図1及び図2のパーティクルカウンタと同じ
である。
きにもたらされる微弱な散乱光は、光増幅器6により光
増幅され、反射損失の無いARコート4b及び集光レン
ズ7を通って光検出器8a及び8bに入射される。この
結果、微弱な散乱光は、強められ、光検出器8a及び8
bにて得られる信号強度も強くなり、高感度なパーティ
クルカウンタを提供することができた。
ィクルカウンタを示している。このパーティクルカウン
タは、固体レーザ媒質21と、この固体レーザ媒質21
の一端面に第1の光反射部材として形成された反射コー
ト4aを有する。反射ミラー22とその反射面に形成さ
れた反射コート4a´とを含む第2の光反射部材は、固
体レーザ媒質21及び反射コート4a(第1の光反射部
材)に対向しており、固体レーザ媒質21及び反射コー
ト4aと協働して固体レーザ共振器を構成する。
固体レーザ媒質21を励起する励起光を発生し、前記固
体レーザ共振器に固体レーザ光を発振させる励起光源と
して働く。この際、レーザダイオード1及び集光レンズ
2は、前記固体レーザ共振器が、反射コート4a及び4
a´間に、短軸及びそれより長い長軸により決まる楕円
形の横断面を持つ固体レーザ光を発振するように、固体
レーザ媒質21を励起する励起光を発生するものであ
る。反射コート4a及び4a´間に前記楕円形の横断面
を持つ固体レーザ光を発振させるために、集光レンズ2
は、レーザダイオード1から出射される励起光を、前述
の楕円形の横断面を持つように、反射コート4aに集光
し、この励起光によって固体レーザ媒質21を励起す
る。
を、前記長軸に垂直でかつ前記短軸に平行な方向に導く
ガイド部材として作用する。
ースにおける流体中の微粒子によって散乱されることに
よって生成された散乱光23を検出し、カウンタ部10
は、光検出器8aで検知された微粒子の通過により生じ
るパルス信号をカウントすることにより微粒子の数をカ
ウントする。このように、光検出器8a及びカウンタ部
10の組合せは、固体レーザ光が前記スペースにおける
流体中の微粒子によって散乱されることによって生成さ
れた散乱光23から微粒子の数を測定する測定回路とし
て作用する。
物微粒子の固体レーザ光のビーム断面通過時のビーム強
度を示した図である。左が従来の円形断面を持つ固体レ
ーザ光の場合、右が本発明による楕円形断面を持つ固体
レーザ光の場合である。散乱光の強度は微粒子の径、誘
電率、レーザ強度、波長で異なるが、便宜上通常誘電
率、レーザ強度、波長は定数として粒子の径を測定して
いる。しかしながら、レーザ強度は光軸から離れるに従
って低下するガウシアン分布をしているので、不純物微
粒子が通過する位置(例えば、P及びP´)によって散
乱光の強度が異なり、誤差を生じる。この誤差を少なく
するため、固体レーザ光のビーム径の1/3程度に通過
位置を制限する。図5の(P−P′)/Pが誤差とな
る。ビームを楕円形を持ちその長軸方向を流体導入方向
と垂直となるよう、絞ることによりこの誤差が少なくな
ることがわかる。
にビームを絞った結果レーザ共振器の著しい利得低下を
招くことなく、ノズル13から出射する不純物微粒子通
過位置のレーザ光源強度は増大し、高信頼度のパーティ
クルカウンタを提供することができた。
持つようにしたことにより不純物微粒子通過位置による
ビーム強度の差は少なくなるため、ノズル13の不純物
微粒子通過内径を大きく取ることができ、単位時間当た
りの計測試料の量を増すばかりでなく、高速にノズル1
3から出射するときに生じ始める振動ノイズを抑制する
ことができる。
存在する不純物微粒子を検出することができ、試料(流
体)が導入されるレーザ光を発生するレーザは、上述し
た固体レーザのみならず、ガスレーザ、液体レーザ等を
用いることもできる。
クルカウンタに適用して、各パーティクルカウンタにお
ける固体レーザ光が楕円状断面を持つようにすることも
できる。
ィクルカウンタを示している。このパーティクルカウン
タは、このパーティクルカウンタは、互いに対向する第
1及び第2の端面を有する固体レーザ媒質21を有す
る。固体レーザ媒質21の第2の端面には、第1の光反
射部材として反射コート4aが形成されている。反射ミ
ラー22とその反射面に形成された反射コート4a´と
は、第2の光反射部材として、固体レーザ媒質21の第
1の端面との間にスペース13´を置いた状態に位置さ
れ、固体レーザ媒質21及び反射コート4aと協働して
固体レーザ共振器を構成する。
体を導くガイド部材として作用する図2のノズル13と
同様なノズルが連通している。
21、反射コート4a´、及び外囲器34によって定め
られている。
固体レーザ媒質21を励起する励起光を発生し、前記固
体レーザ共振器に固体レーザ光を発振させる励起光源と
して働く。
体を導くガイド部材として作用する図2のノズル13と
同様なノズル(図示せず)が連通している。固体レーザ
光がスペース13´に導入された流体中の微粒子によっ
て散乱されることによって散乱光が生じる。なお、この
散乱光は、後に明らかとなるように、固体レーザ光の波
長成分と励起光の波長成分とを含んでいる。
光の内の固体レーザ光を透過させる固体レーザ光透過フ
ィルタ33aと、透過した散乱光を集光する集光レンズ
7と、検出器8aと、前記固体レーザ光とは別の波長の
レーザダイオード光(励起光)のみ通過させるレーザダ
イオード光通過フィルタ33bと、その光を集光する集
光レンズ7と、その光検出器8bと、カウンタ部10と
からなる。
ザダイオード1の焦点が図7のレーザダイオード焦点3
1でかつ不純物微粒子を通過させる位置とし、このレー
ザダイオード光(励起光)ならびにこのレーザダイオー
ド光の励起により発振した固体レーザ光の2つの光源を
同時にパーティクルカウンタ光源として用いることを特
徴とする。
起光を出射し、集光レンズ2にて固体レーザ媒質21端
面を励起し反射ミラー22とともに光共振器を構成す
る。
ーザ媒質21にて焦点を結ばせた方が効率がよい。にも
かかわらず不純物微粒子通過位置にて焦点を結ばせた理
由はレーザダイオード光をパーティクルカウンタ光源と
して用いるためである。レーザダイオード光は固体レー
ザへのモードマッチングがなされていないため効率が悪
く数十%のレーザダイオード光が透過するため、固体レ
ーザ媒質21が吸収しきれないこのレーザダイオード光
は、強度的に充分パーティクルカウンタとして活用可能
である。一方固体レーザ光については、図8の通り、対
向した反射コート4a及び4a´間で発振し固体レーザ
光焦点33にて不純物微粒子を通過させることによりパ
ーティクルカウンタ光源として活用できる。図7のレー
ザダイオード焦点31と図8の固体レーザ光焦点を一致
させると一つの不純物から異なる波長の散乱光が同時に
得られる。この混在した2つの波長の散乱光を、おのお
の固体レーザ光通過フィルタ33a及びレーザダイオー
ド光通過フィルタ33bによって弁別すれば2つの不純
物の情報を得ることができる。弁別された散乱光は光検
出器8a及び8bにて検出され、カウンタ部10にて測
定される。
理値の平均をとることにより、レーザ強度のばらつきに
よる測定誤差を抑えることができる。
{(r2 λ4 )ε0 2 }、で与えられるため、ε:不純
物誘電率、r:半径を変数とすれば連立方程式として不
純物の径ならびに材質を推定することができる。
を提供することができた。
体レーザを用いたパーティクルカウンタのみに適用され
るものではなく、一般のパーティクルカウンタに用いる
こともできる。
感度化、安定化ならびに高信頼化を達成できる微粒子測
定装置が得られる。
ンタのブロック図である。
沿った断面図である。
ンタのブロック図である。
ンタのブロック図である。
ための図である。
ンタのブロック図である。
ための図である。
ための図である。
ック図である。
ウンタのブロック図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 流体中に含まれる微粒子の数を測定する
ために使用され、互いに対向する一対の端面を有する固
体レーザ媒質と、前記一対の端面に面して位置され、前
記固体レーザ媒質と協働して固体レーザ共振器を構成す
る一対の光反射部材と、前記固体レーザ共振器内に前記
流体を導くガイド部材と、前記固体レーザ媒質を励起す
る励起光を発生し、前記固体レーザ共振器に固体レーザ
光を発振させる励起光源と、前記固体レーザ光が前記固
体レーザ共振器内における前記流体中の前記微粒子によ
って散乱されることによって生成された散乱光から前記
微粒子の数を測定する測定回路とを含む微粒子測定装置
において、 前記固体レーザ媒質は、前記ガイド部材に連通しこのガ
イド部材から前記流体を供給される前記固体レーザ共振
器内のスペースの少なくとも一部分を定める部分を有
し、 前記測定回路は、前記固体レーザ光が前記スペースにお
ける前記流体中の前記微粒子によって散乱されることに
よって生成された散乱光から前記微粒子の数を測定する
ものであることを特徴とする微粒子測定装置。 - 【請求項2】 前記測定回路は、前記散乱光を検出し、
電気信号を出力する光検出器と、前記電気信号を増幅す
る増幅器と、この増幅器の出力を基に、前記微粒子の数
をカウントするカウンタ部とを有することを特徴とする
請求項1に記載の微粒子測定装置。 - 【請求項3】 前記測定回路は、前記散乱光を検出し、
第1及び第2の電気信号を出力する第1及び第2の光検
出器と、前記第1及び前記第2の電気信号を増幅する第
1及び第2の増幅器と、前記第1及び前記第2の増幅器
の出力を基に、前記微粒子の数をカウントするカウンタ
部とを有し、前記第1及び前記第2の増幅器は交互に動
作状態(ON状態)となるものであることを特徴とする
請求項1に記載の微粒子測定装置。 - 【請求項4】 前記測定回路は、2つの光検出器と、こ
れら2つの光検出器の出力電気信号を基に前記微粒子の
数をカウントするカウンタ部とを有し、前記固体レーザ
光と前記励起光との二波長について、微粒子により散乱
された散乱光を前記2つの光検出器に波長弁別して検知
させるべく、前記2つの光検出器の一方の受光面に前記
励起光の波長成分のみを透過するフィルタを配置し、前
記2つの光検出器の他方の受光面に前記固体レーザ光の
みを透過するもう一つのフィルタを配置し、2つの波長
による散乱光を独立かつ同時に検知することを特徴とす
る請求項1に記載の微粒子測定装置。 - 【請求項5】 固体レーザ媒質が、希土類イオンを含有
した石英であることを特徴とする請求項1に記載の微粒
子測定装置。 - 【請求項6】 固体レーザ媒質が、Nd:YVO4 であ
ることを特徴とする請求項1に記載の微粒子測定装置。 - 【請求項7】 流体中に含まれる微粒子の数を測定する
微粒子測定装置において、 互いに対向する第1及び第2の端面を有する第1の固体
レーザ媒質と、 互いに対向する第3及び第4の端面を有し、前記第1の
端面と前記第3の端面との間にスペースを置いた状態に
位置された第2の固体レーザ媒質と、 前記第2及び前記第4の端面にそれぞれ形成され、前記
第1及び前記第2の固体レーザ媒質と協働して固体レー
ザ共振器を構成する第1及び第2の光反射部材と、 前記スペースに前記流体を導くガイド部材と、 前記第1及び前記第2の固体レーザ媒質を励起する励起
光を発生し、前記固体レーザ共振器に固体レーザ光を発
振させる励起光源と、 前記固体レーザ光が前記スペースにおける前記流体中の
前記微粒子によって散乱されることによって生成された
散乱光から前記微粒子の数を測定する測定回路とを有す
ることを特徴とする微粒子測定装置。 - 【請求項8】 前記励起光源は、前記固体レーザ共振器
が、前記第1の端面と前記第3の端面との間に、短軸及
びそれより長い長軸により決まる楕円形の横断面を持つ
固体レーザ光を発振するように、前記固体レーザ媒質を
励起する励起光を発生するものであり、 前記ガイド部材は、前記固体レーザ光に前記流体を、前
記長軸に垂直でかつ前記短軸に平行な方向に導くもので
あることを特徴とする請求項7に記載の微粒子測定装
置。 - 【請求項9】 流体中に含まれる微粒子の数を測定する
微粒子測定装置において、 互いに対向する第1及び第2の端面を有する固体レーザ
媒質と、 前記第2の端面に形成された第1の光反射部材と、 前記第1の端面との間にスペースを置いた状態に位置さ
れ、前記固体レーザ媒質及び前記第1の光反射部材と協
働して固体レーザ共振器を構成する第2の光反射部材
と、 前記スペースに前記流体を導くガイド部材と、 前記固体レーザ媒質を励起する励起光を発生し、前記固
体レーザ共振器に固体レーザ光を発振させる励起光源
と、 前記固体レーザ光が前記スペースにおける前記流体中の
前記微粒子によって散乱されることによって生成された
散乱光から前記微粒子の数を測定する測定回路とを有す
ることを特徴とする微粒子測定装置。 - 【請求項10】 前記励起光源は、前記固体レーザ共振
器が、前記第1の端面と前記第2の光反射部材との間
に、短軸及びそれより長い長軸により決まる楕円形の横
断面を持つ固体レーザ光を発振するように、前記固体レ
ーザ媒質を励起する励起光を発生するものであり、 前記ガイド部材は、前記固体レーザ光に前記流体を、前
記長軸に垂直でかつ前記短軸に平行な方向に導くもので
あることを特徴とする請求項9に記載の微粒子測定装
置。
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JP07007296A JP3165956B2 (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 微粒子測定装置 |
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JP07007296A Expired - Fee Related JP3165956B2 (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 微粒子測定装置 |
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