JP3165826B2 - 非捲回溶接着型ドラム缶およびその製造方法 - Google Patents
非捲回溶接着型ドラム缶およびその製造方法Info
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Description
料、接着剤、油類、合成樹脂などの内容物の残溜や汚
物、塵埃の残溜を防止しうる非捲回溶接着型ドラム缶お
よびその製造方法に関するものである。
であるが、安価であるため、一回乃至数回の使用にて使
い捨てされることが多い。しかし近年高級化学薬液など
を収容する機会が増加し、耐久性のある高価なステンレ
ス製ドラム缶の使用が増えてきた。したがってこのステ
ンレス製ドラム缶は、高価であるため何回も洗浄して使
用することになる。このようなドラム缶は、比較的小径
の内容物出入口部12を設けた天板13と胴板14とを
結合したり、地板15と胴板14とを結合するに当たっ
ては、例えば図4に示すようにそれぞれ捲回結合して、
結合部16を形成するものである。また図5示のように
天板13、地板15の端面と胴板14の端面を突き合わ
せて一体に溶接着するものも公知である。
術における前者の場合は、結合部16が、捲回結合のた
め、その結合部16のドラム腔17側には、天板13お
よび地板15の彎曲部13a,15aと胴板14の内面
との間に、環状の第1の間隙部18が存することとな
る。したがって断続的に捲回結合による細隙が続き易
く、また天板13と胴板14および地板15と胴板14
の捲回末端には、それぞれ僅かな第2の間隙部19を連
続的に発生し易いので、これら第1、第2の間隙部1
8,19には、再三使用した場合、入念に洗浄するも僅
かに前回収容した化学薬液などが残溜し易く、殊に前記
細隙を通って第2の間隙部19に浸入した前回収容の化
学薬液などは、殆ど洗浄することが出来ず、深く浸入し
て残存するものである。
口部12から入り込んだ汚物、塵埃なども残溜し易くな
るものであった。従ってこの第1の間隙部18を適宜の
溶接機により充填溶着しようとしても、前記出入口部1
2は比較的小径であり、この溶接機がドラム腔17内に
挿入しにくいため、この充填溶着作業は面倒であり、仮
に、この充填溶着作業が可能となっても十分に安定した
充填溶着作業が行われず、溶接不良などにより細隙を通
って前回収容の化学薬液などは殆ど洗浄することができ
ず、深く浸入して残存し、密封性が損なわれるという欠
点があった。
惧れはないが、溶接着作業が天板13、地板15の端面
と胴板14の端面を突き合わせた状態で行わなければな
らないため、技術的にも難しく、かつ面倒であるという
欠点があった。
ドラム缶の製造方法は、上記課題を解決することを目的
とし、ドラム缶は、天板および地板と、胴板とよりな
り、前記天板および地板の周辺を前記胴板の内面に当接
した状態で前記天板および地板を前記胴板と一体に溶接
着してなる非捲回溶接着型ドラム缶において、前記天板
および地板の周辺に形成した外向き折返し縁をそれぞれ
前記胴板の内面に一体に溶接着し、前記溶接着部の裏面
側に裏ビード部を形成するとともに表面側を略平面状に
形成したことを特徴とし、かつドラム缶の製造方法は、
天板および地板と、胴板とよりなり、前記天板および地
板の周辺を前記胴板の内面に当接した状態で前記天板お
よび地板を前記胴板と一体に溶接着してなる非捲回溶接
着型ドラム缶の製造方法において、前記天板もしくは地
板を胴板に一体に溶接着するに際し、前記天板および地
板の周辺に形成した外向き折返し縁をバックガスを併用
し外面から溶接機にて前記胴板と一体に溶接着し、前記
溶接着部の裏面側に裏ビード部を形成するとともに表面
側を略平面状に形成するようにしたことを特徴とするも
のである。
な実施例を示す図であり、図1は外観斜視図、図2は全
体の縦断面図、図3(a)〜(c)は胴板に対する天板
もしくは地板の溶接着過程の一例を示す一部拡大断面図
である。
ように例えば化学薬剤類、塗料、接着剤、油類、合成樹
脂などの内容物の出入口部2と通気口を設けるとともに
周辺に外向き折返し縁3を設けた天板4もしくは地板5
と胴板6とにより一体に構成されている。
され、図3(a)示のように胴板6の内面に接して外面
より溶接機(図示せず)にて胴板6と一体に溶接着され
るものである。7は溶接着部8の裏面側に形成された裏
ビードであって、前記胴板6と天板4もしくは地板5の
各内面に及んで形成される。8は溶接着後における天板
4もしくは地板5の外向き折返し縁である。
いて説明する。まず、胴板6に対して天板4もしくは地
板5の外向き折返し縁3を図3(a)示のように当接
し、外面から前記外向き折返し縁3を図示しない溶接機
によって前記胴板6と一体に溶接着する。なおこの際前
記溶接着部の裏面側をアルゴンガスなどのバックガス
(図示せず)で抑えることにより、前記外向き折返し縁
3は図3(a)示の状態から同図3(b)示のような溶
融状態となり、さらに溶接着完了時には前記溶接着部の
裏面側に図3(c)示のような裏ビード7が形成され、
同時に前記外向き折返し縁3は溶融により略平面状とな
って胴板6と一体に溶接着され、ドラム缶1が製造され
るものである。
外向き折返し縁を利用して胴板6への溶接着を外面側か
ら行うことにより作業性が良くなり、また、前記溶接着
部の裏面側に裏ビード7を形成することにより、内容物
の残溜を防止し、かつ強度を有するものとなすことがで
きる。
板および地板と、胴板とよりなり、前記天板および地板
の周辺に形成した外向き折返し縁をそれぞれ前記胴板の
内面に一体に溶接着し、前記溶接着部の裏面側に裏ビー
ド部を形成するとともに表面側を略平面状に形成したも
のであるから、作業性が良く、しかも天板、地板と胴板
の溶接着部の強度が強く、かつ内容物の残溜や汚物、塵
埃の残溜を防止することができる効果がある。また本発
明の非捲回溶接着型ドラム缶の製造方法は、天板もしく
は地板を胴板に一体に溶接着するに際し、前記天板およ
び地板の周辺に形成した外向き折返し縁をバックガスを
併用し外面から溶接機にて前記胴板と一体に溶接着し、
該溶接着部の裏面側に裏ビード部を形成するとともに表
面側を略平面状に形成するようにしたものであるから、
ドラム缶を製造するにあたり天板、地板と胴板の溶接着
作業を迅速にしかも安定した状態で容易、かつ確実に行
うことができ、作業性がきわめて良いものであるととも
に溶接強度の強い、しかも外観の綺麗な仕上りのものが
得られるなど種々の効果がある。
例を示す外観斜視図である。
例を示す縦断面図である。
着過程における溶融開始前の状態を示す要部の一部拡大
断面図、(b)は胴板に対する天板もしくは地板の溶接
着過程における溶接着途中の状態を示す要部の一部拡大
断面図、(c)は胴板に対する天板もしくは地板の溶接
着過程における溶接着完了時の状態を示す要部の一部拡
大断面図である。
図である。
断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 天板および地板と、胴板とよりなり、前
記天板および地板の周辺を前記胴板の内面に当接した状
態で前記天板および地板を前記胴板と一体に溶接着して
なる非捲回溶接着型ドラム缶において、前記天板および
地板の周辺に形成した外向き折返し縁をそれぞれ前記胴
板の内面に一体に溶接着し、前記溶接着部の裏面側に裏
ビード部を形成するとともに表面側を略平面状に形成し
たことを特徴とする非捲回溶接着型ドラム缶。 - 【請求項2】 天板および地板と、胴板とよりなり、前
記天板および地板の周辺を前記胴板の内面に当接した状
態で前記天板および地板を前記胴板と一体に溶接着して
なる非捲回溶接着型ドラム缶の製造方法において、前記
天板もしくは地板を胴板に一体に溶接着するに際し、前
記天板および地板の周辺に形成した外向き折返し縁をバ
ックガスを併用し外面から溶接機にて前記胴板と一体に
溶接着し、前記溶接着部の裏面側に裏ビード部を形成す
るとともに表面側を略平面状に形成するようにしたこと
を特徴とする非捲回溶接着型ドラム缶の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18984792A JP3165826B2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 非捲回溶接着型ドラム缶およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18984792A JP3165826B2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 非捲回溶接着型ドラム缶およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067933A JPH067933A (ja) | 1994-01-18 |
JP3165826B2 true JP3165826B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=16248197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18984792A Expired - Lifetime JP3165826B2 (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 非捲回溶接着型ドラム缶およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3165826B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP18984792A patent/JP3165826B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH067933A (ja) | 1994-01-18 |
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