JP3165562B2 - 複合フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

複合フィルムおよびその製造方法

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JP3165562B2
JP3165562B2 JP18723593A JP18723593A JP3165562B2 JP 3165562 B2 JP3165562 B2 JP 3165562B2 JP 18723593 A JP18723593 A JP 18723593A JP 18723593 A JP18723593 A JP 18723593A JP 3165562 B2 JP3165562 B2 JP 3165562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーバーラッピング包
装に適した複合フィルムおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】包装材料
として、種々のフィルム、特に透明性、剛性などの特性
に優れるポリプロピレンフィルムやポリエチレンテレフ
タレートフィルムが使用されている。さらに、酸素ガス
や水蒸気などに対するガスバリア性に加えて、ヒートシ
ール性を有する塩化ビニリデン系共重合体をコーティン
グしたフィルムは、食品、タバコ、カセットテープなど
の種々の物品のオーバーラッピング包装用フィルムとし
て使用されている。
【0003】一方、二軸延伸ポリプロピレンフィルムな
どの延伸フィルムは、ヒートシール性が劣る。そのた
め、ポリプロピレンフィルムなどの基材フィルム層に、
ヒートシール性を有するオレフィン系ポリマー層を積層
して延伸した積層フィルムも検討されている。しかし、
オレフィン系ポリマー層を積層した積層フィルムは、高
速、例えば、250個/分以上の高速で包装する用途で
は、オーバーラッピング用自動包装機に対する機械的特
性が劣る。すなわち、前記オーバーラッピング用自動包
装機において、前記積層フィルムを用いると、熱と圧力
とが同時に作用するので、金属案内板などとの滑り性及
び離型性が著しく低下する。そのため、高速でオーパー
ラッピング包装できなくなり、包装作業性が低下する。
【0004】フィルムの滑り性を改善するため、シリ
カ、アルミナ、合成ゼオライトなどの無機微粉末やポリ
エチレンなどの有機微粉末からなるブロッキング防止
剤;鉱物系又は石油系ワックスをオレフィン系ポリマー
に添加することが行なれている(例えば、特開平3−7
1830号公報など)。
【0005】しかし、このような添加剤を添加しても、
前記オーバーラッピング用自動包装機において、熱と圧
力とが同時に作用する熱圧着による接着工程において、
金属案内板に対する離型性が劣る。そのため、250個
/分以上の速度では包装できない。
【0006】また、フィルムの離型性を改善するため、
シリコーン油やポリジメチルシロキサンガムなどの離型
剤を添加する方法も知られている。しかし、これらの離
型剤は電気絶縁性であるため、オーバーラッピングにお
いて、フィルムが帯電し、高速包装できない。より具体
的には、包装時にフィルムが静電気を帯びるため、金属
案内板などに静電的に付着し、フィルムが円滑に走行さ
れず、オーバーラッピング用自動包装機内に詰まるなど
の問題が生じる。さらに、前記離型剤の添加により、オ
レフィン系ポリマーのヒートシール温度が高温側に移行
するため、低温でヒートシールできなくなる。
【0007】さらには、前記ブロッキング防止剤、離型
剤及び帯電防止剤をオレフィン系ポリマーに添加するこ
とも考えられる。しかし、この場合にも、熱と圧力が同
時に作用する自動包装機において、高速で包装するのが
困難である。
【0008】従って、本発明の目的は、物品を高速で包
装できる複合フィルムを提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、滑り性、離型性およ
び帯電防止性に優れ、オーバーラッピング用自動包装機
により高速で物品を包装できる複合フィルムを提供する
ことにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、前記の如き優
れた特性を有する複合フィルムの製造方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【発明の構成】本発明者は、前記目的を達成するため、
鋭意検討の結果、基材フィルム層の少なくとも一方の面
に、オレフィン系ポリマー、およびオレフィン系ポリマ
ー単位とポリオルガノシロキサン単位とで構成された共
重合体を含む樹脂組成物を含む層を積層すると、高い滑
り性、離型性を示すだけでなく、意外にも、帯電防止性
の低下が抑制され、高速包装適性に優れた複合フィルム
が得られることを見いだし、本発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明は、(1)基材フィルム
層の少なくとも一方の面に、(2)下記(A)および
(B)を含む樹脂組成物からなる被覆層が積層されてい
る複合フィルムを提供する。
【0013】(A)オレフィン系ポリマー (B)オレフィン系ポリマー単位とポリオルガノシロキ
サン単位とで構成された共重合体。前記複合フィルムに
おいて、前記(2)被覆層中の共重合体(B)の含量
は、オレフィン系ポリマー(A)100重量部に対して
ポリオルガノシロキサンとして0.1〜5重量部であ
り、前記(2)被覆層はブロッキング防止剤及び/又は
ワックスを含有している。
【0014】また、本発明は(1)基材フィルム層の少
なくとも一方の面に、(2)下記(A)および(B)を
含む樹脂組成物からなる被覆層を積層する複合フィルム
の製造方法を提供する。
【0015】(A)オレフィン系ポリマー (B)オレフィン系ポリマー単位とポリオルガノシロキ
サン単位とで構成された共重合体。前記複合フィルムに
おいて、前記(2)被覆層中の共重合体(B)の含量
は、オレフィン系ポリマー(A)100重量部に対して
ポリオルガノシロキサンとして0.1〜5重量部であ
り、前記(2)被覆層はブロッキング防止剤及び/又は
ワックスを含有している。
【0016】(1)基材フィルム層を構成する樹脂とし
ては、例えば、ポリエチレン、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、アイオノマー、ポリプロピレン、プロピ
レン−エチレン共重合体、ポリ−4−メチルペンテン−
1などのオレフィン系樹脂;ポリビニルアルコール、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体などのビニルアルコ
ール系樹脂;ポリ塩化ビニル;塩化ビニリデン−塩化ビ
ニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重
合体などの塩化ビニリデン系樹脂;ポリスチレン、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体などのスチレン系樹脂;
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートなどのポリエステル;ナイロン6、ナイロン11、
ナイロン12、ナイロン66、ナイロン610、ナイロ
ン612、ナイロン6/66、ナイロン66/610、
ナイロン6/11などのナイロン又はポリアミド;ポリ
アクリロニトリル;ポリカーボネート;ポリイミド;ポ
リフェニレンオキシド;ポリスルホン;ポリパラキシレ
ン;ポリアミドイミド;ポリエステルイミドなどが挙げ
られる。
【0017】(1)基材フィルム層は、オレフィン系樹
脂(特にプロピレン系樹脂)、ポリエステル(特にポリ
エチレンテレフタレート)で構成されているのが好まし
い。好ましい(1)基材フィルム層は、透明性、剛性お
よび包装適性に優れるプロピレン系樹脂で構成されてい
る。
【0018】プロピレン系樹脂は結晶性プロピレン系樹
脂であるのが好ましい。プロピレン系樹脂は、プロピレ
ンを構成成分とする共重合体、例えば、エチレン、ブテ
ン−1、1,3−メチルペンテンなどのα−オレフィン
との共重合体であってもよいが、プロピレン単独重合体
が好ましい。
【0019】プロピレン系樹脂のアイソタクチック・イ
ンデックス(II)は、90%以上、好ましくは95%
以上、さらに好ましくは96%以上である。このような
アイソタクチック・インデックス(II)を有するプロ
ピレン系樹脂のフィルムは、フィルム走行時にカールす
ることがなく、真直ぐ走行するので、自動包装に適して
いる。
【0020】なお、プロピレン系樹脂の極限粘度[η]
は、通常、0.8〜4dl/g、好ましくは1〜2.5
dl/g程度である。
【0021】(1)基材フィルム層は単層フィルムであ
ってもよく、二種以上のポリマー層が積層された積層フ
ィルムであってもよい。(1)基材フィルム層の厚みは
特に制限されず、例えば、厚み1〜250μm、好まし
くは5〜100μm程度である。
【0022】さらに、(1)基材フィルム層は、高速包
装性が損われない限り、種々の添加剤、例えば、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤などの安定剤;ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、第四級アンモニウム塩、ヒ
ダントイン誘導体などのカチオン系、硫酸誘導体、アル
キルスルホン酸塩、リン酸誘導体などのアニオン系、多
価アルコール、グリセリンなどの多価アルコールと脂肪
酸とのエステル、脂肪酸エステルとエチレンオキサイド
などのアルキレンオキサイドとの付加物、ポリオキシエ
チレンアルキルフェノールなどのノニオン系、アルキル
ベタインなどの両性帯電防止剤などの帯電防止剤;結晶
核成長剤;スチレン系樹脂、テルペン系樹脂、石油樹
脂、ジシクロペンタジエン樹脂、クマロンインデン樹脂
などのクマロン樹脂、フェノール樹脂、ロジンとその誘
導体やそれらの水添樹脂などの炭化水素系重合体;可塑
剤;充填剤;ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、
エルカ酸アミド、アルキレンビスステアリン酸アミドな
どの酸アミド、高級脂肪酸とその塩、高級脂肪酸エステ
ル、鉱物系、植物系などの天然ワックス、ポリエチレン
などの合成ワックスなどのワックス;微粉末シリカなど
の微粉末;染顔料などを含んでいてもよい。
【0023】特に、(1)基材フィルム層は、フィルム
の腰を強くするため、水添テルペン系樹脂、水添石油樹
脂、ジシクロペンタジエン樹脂などの前記炭化水素系重
合体を含んでいるのが好ましい。炭化水素系重合体の含
有量は、例えば、1〜30重量%、好ましくは5〜15
重量%程度である。
【0024】前記炭化水素系重合体とともに帯電防止剤
を含有する(1)基材フィルム層は、包装作業中に、包
装機へフィルムが静電的に付着するのを防止するのに有
用であり、高速包装適性がさらに向上する。帯電防止剤
の含有量は、例えば、0.01〜5重量部、好ましくは
0.1〜2.5重量部程度である。また、(1)基材フ
ィルム層は、ワックスを、例えば、0.01〜5重量
部、好ましくは0.1〜2.5重量部程度含んでいても
よい。
【0025】そして、(1)基材フィルム層の片面又は
両面には、オレフィン系ポリマー(A)とオレフィン系
ポリマー単位とポリオルガノシロキサン単位とで構成さ
れた共重合体(B)とを含む樹脂組成物からなる(2)
被覆層が積層されている。前記(2)被覆層中の共重合
体(B)の含量は、オレフィン系ポリマー(A)100
重量部に対してポリオルガノシロキサンとして0.1〜
5重量部であり、前記(2)被覆層はブロッキング防止
剤及び/又はワックスを含有している。
【0026】(2)被覆層に含まれるオレフィン系ポリ
マー(A)には、例えば、エチレン、プロピレン、ブテ
ン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペンテン
などのオレフィンの単独重合体、およびこれらのオレフ
ィンを構成単位として含む共重合体が含まれる。
【0027】好ましいオレフィン系ポリマー(A)は、
ヒートシール性を有するポリマー、例えばプロピレン−
エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、
プロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン
−ブテン−1共重合体、エチレン−3−メチルペンテン
−1共重合体、プロピレン−エチレン−3−メチルペン
テン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテン−1
共重合体、プロピレン−エチレン−4−メチルペンテン
−1共重合体、エチレン−ブテン−1−3−メチルペン
テン−1共重合体などのオレフィン系共重合体などが挙
げられる。オレフィン系共重合体は、ランダム共重合
体、ブロック共重合体などであってもよく、通常、ラン
ダム共重合体が繁用される。
【0028】特に好ましいオレフィン系ポリマー(A)
には、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブ
テン−1共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1
共重合体などのプロピレン系共重合体等が含まれる。な
かでも、プロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体が
好ましい。
【0029】これらのプロピレン系共重合体において、
プロピレン含量は、例えば、68〜99重量%、好まし
くは、70〜96.5重量%程度である。
【0030】プロピレン−エチレン−ブテン−1共重合
体において、エチレン含量は、例えば、0.3〜8重量
%、好ましくは0.5〜5.0重量%、ブテン−1含量
は1〜30重量%、好ましくは3〜25重量%程度であ
る。
【0031】なお、オレフィン系ポリマー(A)は、高
速オーバーラッピング包装に必要な熱圧接着工程でのヒ
ートシール性、特に低温ヒートシール性を有している。
しかし、前記のように、(2)被覆層をオレフィン系ポ
リマー(A)単独で構成すると、熱と圧力とが作用する
高速オーバーラッピング包装機において、金属案内板な
どに対する滑り性がよくない。
【0032】これに対して、前記オレフィン系ポリマー
(A)および共重合体(B)を含む樹脂組成物からなる
(2)被覆層を形成すると、高速オーバーラッピング包
装機の熱圧接着工程において、金属案内板などに対する
滑り性、離型性だけでなく、高い帯電防止性を有する複
合フィルムが得られる。このような複合フィルムは、2
50個/分以上の高速で物品を円滑にオーバーラッピン
グ包装することができる。
【0033】共重合体(B)は、ブロック共重合体であ
ってもよいが、オレフィン系ポリマー単位にポリオルガ
ノシロキサン単位がグラフト重合したグラフト共重合体
であるのが好ましい。
【0034】共重合体(B)を構成するオレフィン系ポ
リマー単位には、種々のオレフィンを含むポリマー、例
えば、エチレン、プロピレン、ブテン−1、3−メチル
ペンテン−1、4−メチルペンテンなどのオレフィンの
単独重合体;これらのオレフィンを含む共重合体;エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メチルメ
タクリレート共重合体などのエチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体などが含まれる。好ましいオレフ
ィン系ポリマー単位には、例えば、ポリエチレン、エチ
レン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などがあ
る。
【0035】ポリオルガノシロキサン単位の種類は特に
制限されず、例えば、ポリジメチルシロキサンなどのポ
リアルキルシロキサン、ポリジフェニルシロキサンなど
のポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロ
キサンなどが挙げられる。
【0036】ポリオルガノシロキサン単位の分子量は特
に制限されないが、例えば、100〜100000、好
ましくは500〜75000、好ましくは1000〜5
0000程度である。
【0037】共重合体(B)中のシリコーン含量は、通
常、25〜75重量%、好ましくは40〜60重量%程
度である。
【0038】このような共重合体(B)の一例として、
日本ユニカー株式会社などから熱可塑性シリコーンエラ
ストマーの名称で市販されているものが挙げられる。
【0039】(2)被覆層における共重合体(B)の含
量は、共重合体(B)のポリオルガノシロキサンの含量
などに応じて、フィルムの包装性を高めることができる
範囲内で適当に選択できる。共重合体(B)の含量は、
オレフィン系ポリマー(A)100重量部に対して(以
下特記しないかぎり、(2)被覆層中の含量を重量部で
表わすときは、オレフィン系ポリマ−100(A)重量
部に対するものをいう)、例えば、0.1〜10重量
部、好ましくは0.2〜5重量部、さらに好ましくは
0.5〜2.5重量部程度である。共重合体(B)の含
量が0.1重量部未満では、フィルムの滑り性、離型性
が低下し、10重量部を越えると、ヒートシール可能な
温度が高温側に移行し、シール不良が発生し易くなる。
【0040】また、(2)被覆層における共重合体
(B)の含量は、例えば、オレフィン系ポリマー(A)
100重量部に対して、ポリオルガノシロキサンとして
0.1〜5重量部、好ましくは0.15〜3重量部、さ
らに好ましくは0.2〜1重量部程度である。
【0041】(2)被覆層は、(1)基材フィルム層に
添加できる種々の添加剤を含んでいてもよい。特に10
0℃以下の低温、低荷重下での滑り性を向上させるため
に、ブロッキング防止剤及び/又はワックスを添加す
る。ブロッキング防止剤としては、微粉末シリカなどの
微粉末、特に平均粒径1〜5μm程度の無機微粉末など
が使用でき、ワックスとしては、ステアリン酸アミド、
エルカ酸アミドなどの酸アミドが使用できる。ブロッキ
ング防止剤及び/又はワックスを用いると、共重合体
(B)の作用と相まって、より一層、高速下でオーバー
ラッピング包装を円滑に行なうことができる。ブロッキ
ング防止剤とワックスの添加量は、それぞれ、例えば、
オレフィン系ポリマー(A)100重量部に対して、
0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部程度
である。
【0042】(2)被覆層の厚みはフィルムの特性を損
わない範囲で選択でき、例えば、0.1〜50μm、好
ましくは0.5〜25μm、さらに好ましくは1〜5μ
m程度である。
【0043】(1)基材フィルム層と(2)被覆層とで
構成された複合フィルムは、未延伸であってもよいが、
延伸されているのが好ましい。延伸フィルムは、一軸延
伸フィルムであってもよいが、二軸延伸フィルム、特に
二軸延伸ポリプロピレン系フィルム層を含むフィルムで
あるのが好ましい。また、必要に応じて、延伸フィルム
は熱処理されていてもよい。
【0044】複合フィルムの表面は、必要に応じて、慣
用の表面処理、例えば、コロナ放電処理、高周波処理な
どが施されていてもよい。
【0045】本発明の複合フィルムは、(1)基材フィ
ルム層に、オレフィン系ポリマー(A)および共重合体
(B)を含む樹脂組成物からなる前記(2)被覆層を積
層することにより得ることができる。より具体的には、
複合フィルムは、ドライラミネート法や共押出し成形法
により得ることができる。好ましい方法は共押出し成形
法である。
【0046】ドライラミネート法においては、(1)基
材フィルム層とオレフィン系ポリマー(A)および共重
合体(B)を含む樹脂組成物からなる前記(2)被覆層
の少なくとも一方の層の面を、例えば、チタン系アンカ
ーコート剤、ポリエチレンイミン系アンカーコート剤、
ウレタン系アンカーコート剤などのアンカーコート剤で
処理し、積層することにより行なうことができる。ドラ
イラミネート法において、(1)基材フィルム層及び
(2)被覆層としては、延伸処理されたフィルムを用い
ることができる。
【0047】また、共押出し成形法においては、(1)
基材フィルム層を構成する樹脂組成物と、(2)被覆層
を構成する樹脂組成物とを共押出し成形することにより
得ることができる。好ましくは押出し成形された複合フ
ィルムは延伸工程に供される。 共押出し成形は、慣用
の方法に従って行なうことができる。例えば、Tダイ、
リングダイなどを備えた押出し成形機に、(1)基材フ
ィルム層を構成する樹脂組成物と、(2)被覆層を構成
する樹脂組成物とを個別に投入して、押出し機によりダ
イ内に溶融押出しする。ダイ内の流路では(1)基材フ
ィルム層の樹脂組成物および(2)被覆層の樹脂組成物
が合流して積層され、ダイから溶融押出し、冷却するこ
とにより、複合フィルムが得られる。
【0048】複合フィルムの延伸は、Tダイ法において
は、ダイから押出した複合フィルムを冷却した後行なう
ことができ、インフレーション法においてはダイからの
溶融押出しと共に行なうことができる。
【0049】延伸法としては、慣用の延伸法、例えばロ
ール延伸、圧延延伸、ベルト延伸、テンター延伸、チュ
ーブ延伸や、これらを組合せた延伸法などが挙げられ
る。延伸倍率は、所望するフィルムの特性に応じて適宜
設定できる。好ましい延伸倍率は少なくとも1方向に
1.5倍以上、より好ましくは2〜10倍程度である。
【0050】本発明の複合フィルムには、(1)基材フ
ィルム層の種類、用途に応じて種々のコーティング層や
ラミネート層が形成されていてもよい。例えば、酸素ガ
スバリア性を高める場合、複合フィルムに、ビニルアル
コール系ポリマーをコーティングしてもよく、酸素ガス
を含めて炭酸ガスや水蒸気に対するバリア性を高めるた
めには、塩化ビニリデン系ポリマーをコーティングして
もよい。さらに、複合フィルムに滑性層などを形成して
もよい。
【0051】本発明の好ましい態様は次の通りである。
【0052】(a)(1)基材フィルム層であるポリプ
ロピレンフィルム層の少なくとも一方の面に、オレフィ
ン系ポリマー(A)としてヒートシール性を有するプロ
ピレン系共重合体(例えば、プロピレン−エチレン共重
合体、プロピレン−ブテン−1共重合体およびプロピレ
ン−エチレン−ブテン−1共重合体からなる群より選ば
れた少なくとも1つのプロピレン系共重合体)および共
重合体(B)を含む樹脂組成物からなる(2)被覆層が
積層され、かつ二軸延伸されている複合フィルム。
【0053】(b)上記ポリプロピレンフィルム層が炭
化水素系重合体および帯電防止剤を含む複合フィルム。
【0054】(c)オレフィン系ポリマー(A)のプロ
ピレン系共重合体が、エチレン含量0.5〜5重量%、
ブテン−1含量3〜25重量%のプロピレン−エチレン
−ブテン−1共重合体である複合フィルム。
【0055】(d)(2)被覆層に、ブロッキング防止
剤、好ましくは微粉末状ブロッキング防止剤およびワッ
クスが含まれている複合フィルム。
【0056】(e)共重合体(B)が、オレフィン系ポ
リマー単位としてのポリエチレン単位又はエチレン−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体に、ポリオルガノ
シロキサンがグラフト重合したグラフト共重合体である
複合フィルム。
【0057】また、本明細書は、前記複合フィルムを用
いて、物品を250個/分以上の速度で包装するオーバ
ーラッピング方法も開示する。
【0058】
【発明の効果】本発明の複合フィルムは、(2)被覆層
が、オレフィン系ポリマー(A)および共重合体(B)
を含む樹脂組成物からなる層であるので、複合フィルム
により物品を高速で包装できる。 また、複合フィルム
は、滑り性及び離型性が高く、しかも帯電防止性の低下
が抑制される。そのため、オーバーラッピング用自動包
装機により高速で物品を包装できる。
【0059】本発明の製造方法によれば、前記の如き優
れた特性を有する複合フィルムを得ることができる。
【0060】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0061】実施例1 (1)基材フィルム層の原料(X)および(2)被覆層
の原料(Y)として、下記の樹脂組成物を用いた。
【0062】(1)基材フィルム層の原料(X):アイ
ソタクティクポリプロピレン(メルトインデックス:
2.0g/10分、融点160℃)90重量部、石油樹
脂(荒川化学工業(株)製、商品名アルコンP−12
5)10重量部、アルキルアミン・エチレンオキサイド
付加物とステアリン酸モノグリセリドとの混合物0.5
重量部、およびステアリン酸アミド0.1重量部の混練
物。
【0063】(2)被覆層の原料(Y):オレフィン系
ポリマー(A)として、プロピレン−エチレン−ブテン
−1ランダム共重合体(エチレン含量3.9重量%、ブ
テン−1含量4.4重量%、メルトインデックス9.0
g/10分)100重量部、共重合体(B)として、ポ
リエチレンにポリオルガノシロキサンがグラフト重合し
た熱可塑性シリコーンエラストマー(日本ユニカー
(株)製、商品名SILGRAFT−210、シリコー
ン含量50重量%)1.4重量部、平均粒径4μmの微
粉末シリカ0.4重量部、およびステアリン酸アミド
0.1重量部の混練物。 前記原料(X)(Y)を、T
ダイを備えた押出し成形機にそれぞれ供給し、220〜
230℃の温度で共押出し成形し、層構造がY/X/Y
の2種3層で厚さ1.4mmのシートを作製した。得ら
れたシートを、100〜120℃のロールで長手方向に
6倍延伸し、続いて160℃の温度で幅方向に10倍延
伸した後、160℃で10秒間熱処理し、フィルムの片
面をコロナ放電処理し、2種3層の複合フィルムを作製
した。得られた複合フィルムの厚みは23μm(X層の
厚み20μm、各Y層の厚み1.5μm)であった。
【0064】実施例2 実施例1の(2)被覆層用の原料(Y)を下記原料(Y
2)に代えた以外、実施例1と同様にして、2種3層の
複合フィルムを作製した。
【0065】原料(Y2):オレフィン系ポリマー
(A)として、プロピレン−エチレン共重合体(エチレ
ン含量5.8重量%、メルトインデックス5.5g/1
0分)100重量部、共重合体(B)として、エチレン
−メチルメタアクリレート共重合体にポリオルガノシロ
キサンがグラフト重合した熱可塑性シリコーンエラスト
マー(日本ユニカー(株)製、商品名SILGRAFT
−150、シリコ−ン含量50重量%)1.0重量部、
平均粒径3μmの微粉末シリカ0.3重量部、およびス
テアリン酸アミド0.1重量部の混練物。
【0066】実施例3 実施例1の(2)被覆層の原料(Y)を下記原料(Y
3)に代えた以外、実施例1と同様にして、2種3層の
複合フィルムを作製した。
【0067】原料(Y3):オレフィン系ポリマー
(A)として、プロピレン−ブテン−1共重合体(ブテ
ン−1含量23.2重量%、メルトインデックス5.0
g/10分)100重量部、共重合体(B)として、ポ
リエチレンにポリオルガノシロキサンがグラフト重合し
た熱可塑性シリコーンエラストマー(日本ユニカー
(株)製、商品名SILGRAFT−210、シリコー
ン含量50重量%)1.4重量部、平均粒径4μmの微
粉末シリカ0.4重量部、およびステアリン酸アミド
0.1重量部の混練物。
【0068】比較例1 実施例1の(2)被覆層用の原料(Y)において、熱可
塑性シリコーンエラストマーを除いた以外、実施例1と
同様にして、2種3層の複合フィルムを作製した。
【0069】比較例2 実施例1の(2)被覆層用の原料(Y)において、熱可
塑性シリコーンエラストマー1.4重量部に代えて、重
合度4500のポリジメチルシロキサンガム0.4重量
部を用いる以外、実施例1と同様にして、2種3層の複
合フィルムを作製した。
【0070】そして、実施例および比較例で得られた複
合フィルムの高速オーバーラッピング包装適性、帯電防
止性、ヒートシール性を次のようにして評価した。
【0071】高速オーバーラッピング包装適性:紙巻き
たばこ20本入りのカートンを、オーバーラッピング自
動包装機(東京自動機械製作所(株)製、W323型)
を用いて、各複合フィルムで自動包装した。包装は、2
0℃、55%RHの条件下、250個/分の包装速度
で、2分間包装し、下記の基準で包装適性を評価した。
【0072】(1)金属案内板へのフィルムの付着 優:付着しない 不可:付着する (2)フィルムが包装機に詰り、機械が停止するまでに
包装可能な包装体の個数 (3)包装終了後の包装体のシール部の密封性 優:シールしている 不可:シールしていない 帯電防止性:宍戸静電機(株)製のスタティックオネス
トメータを用い、20℃、55%RHの条件で測定し
た。試料フィルム(37mm×50mm)を固定し、6
kVの電圧を20秒間印加したときの帯電電位V(m
V)と、電圧印加を停止した後、帯電電位が半減するま
での時間t(秒)を測定しV/t=mV/秒で表示し
た。
【0073】ヒートシール性:熱傾斜式ヒートシーラー
(東洋精機(株)製)を用い、複合フィルムのコロナ放
電処理面と非処理面とを、圧力1kg/cm2 、時間1
秒で熱圧着してヒートシールした。ヒートシール部を剥
離して、東洋ボールドウィン(株)製のテンシロンを用
いて、300mm/分の速度で幅15mm当りの剥離強
度を測定した。
【0074】結果を表に示す。
【0075】
【表1】 表より明らかなように、実施例1〜3で得られた複合フ
ィルムは、包装適性、帯電防止性およびヒートシール性
に優れており、250個/分の高速で包装しても、何ら
トラブルがなく、円滑に包装できた。
【0076】これに対して、比較例1で得られた複合フ
ィルムは、滑り性が悪く、たばこ30個包装した時点で
自動包装が停止した。また、比較例2で得られた複合フ
ィルムは、帯電防止性の低下が著しく、静電気の発生に
よりフィルムが包装機に付着して詰り連続的に包装でき
なかっただけでなく、シール部の密封性も劣っていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼田 輝昭 千葉県市原市姉崎海岸5番1 住友化学 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−58570(JP,A) 特開 平2−283446(JP,A) 特開 平6−31865(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)基材フィルム層の少なくとも一方
    の面に、(2)下記(A)および(B)を含む樹脂組成
    物からなる被覆層が積層されている複合フィルムであっ
    て、 (A)オレフィン系ポリマー (B)オレフィン系ポリマー単位とポリオルガノシロキ
    サン単位とで構成された共重合体前記(2)被覆層中の共重合体(B)の含量が、オレフ
    ィン系ポリマー(A)100重量部に対してポリオルガ
    ノシロキサンとして0.1〜5重量部であり、前記
    (2)被覆層がブロッキング防止剤及び/又はワックス
    を含有する複合フィルム
  2. 【請求項2】 (1)基材フィルム層がポリプロピレン
    で構成され、かつフィルムが少なくとも一方向に1.5
    倍以上延伸されている請求項1記載の複合フィルム。
  3. 【請求項3】 オレフィン系ポリマー(A)が、プロピ
    レン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重
    合体およびプロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体
    からなる群より選ばれた少なくとも1つのプロピレン系
    共重合体である請求項1記載の複合フィルム。
  4. 【請求項4】 (2)被覆層中の共重合体(B)の含量
    がオレフィン系ポリマー(A)100重量部に対して
    0.1〜10重量部である請求項1記載の複合フィル
    ム。
  5. 【請求項5】 ブロッキング防止剤及びワックスの添加
    量が、それぞれ、オレフィン系ポリマー(A)100重
    量部に対して、0.05〜5重量部である請求項1記載
    の複合フィルム。
  6. 【請求項6】 (1)基材フィルム層の少なくとも一方
    の面に、(2)下記(A)および(B)を含む樹脂組成
    物からなる被覆層を積層する複合フィルムの製造方法
    あって、 (A)オレフィン系ポリマー (B)オレフィン系ポリマー単位とポリオルガノシロキ
    サン単位とで構成された共重合体前記(2)被覆層中の共重合体(B)の含量が、オレフ
    ィン系ポリマー(A)100重量部に対してポリオルガ
    ノシロキサンとして0.1〜5重量部であり、前記
    (2)被覆層がブロッキング防止剤及び/又はワックス
    を含有する複合フィルムを製造する方法
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