JP3165558B2 - 光ピックアップ装置の制御方法 - Google Patents

光ピックアップ装置の制御方法

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JP3165558B2
JP3165558B2 JP13243093A JP13243093A JP3165558B2 JP 3165558 B2 JP3165558 B2 JP 3165558B2 JP 13243093 A JP13243093 A JP 13243093A JP 13243093 A JP13243093 A JP 13243093A JP 3165558 B2 JP3165558 B2 JP 3165558B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体に多数形成
されている記録トラックの配列方向に光ピックアップ装
置のキャリッジを移動して、目的の記録トラックにレー
ザビームを追従させる光ピックアップ装置の制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光記録媒体に多数形成されている
記録トラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリ
ッジを移動するときの速度制御方法としては、例えば、
特開平3−63975号公報に開示されたものがある。
【0003】この従来装置は、ディスク半径方向に移動
可能な可動部材(キャリッジ)の移動に伴って、光学系
から得られるトラック交差波形に基づいて、可動部材の
移動速度を検出する。そして、この検出速度と、基準速
度との差を増幅器により増幅して、可動部材を駆動する
ことで、可動部材を基準速度で移動するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置には、光ディスク装置に振動や傾斜などの
外力が作用したときには、次のような不都合を生じる。
【0005】例えば、図6に示すように、光ディスク装
置が傾斜している場合を考える。なお、図6において、
光ディスク装置のベース部材1には、スピンドルモータ
2が固設されており、このスピンドルモータ2の回転軸
に設けられたターンテーブル3には、着脱自在に光ディ
スク4が取り付けられている。また、光ディスク4にデ
ータを記録/再生(/消去)するための光ピックアップ
装置のキャリッジ5は、ベース部材1に設けられた案内
機構6により、光ディスク4の半径方向に往復移動可能
に支持されており、また、ボイスコイルモータ7によ
り、往復運動の駆動力が作用される。
【0006】この図6のように、ベース部材1が角度θ
傾斜していると、キャリッジ5には、鉛直方向に力F1
(=mg)が作用するので、キャリッジ5の移動方向に
は、外力F1a(=mgsinθ)が、この場合には、
光ディスク4の外周方向に作用する。ここで、mはキャ
リッジ5の質量であり、gは重力加速度である。
【0007】図7は、図6の駆動系について、上述した
従来装置の速度制御を適用したときのブロック線図を示
す。
【0008】同図において、vdはキャリッジ4の移動
速度であり、vrはキャリッジ4の基準速度であり、v
eはキャリッジ4の基準速度と移動速度との差分をあら
わす速度誤差であり、Gは速度誤差の増幅利得であり、
Kfはボイスコイルモータ7の推力定数である。また、
破線で示した部分は、ボイスコイルモータ系を伝達関数
表現で示したものであり、それに含まれる「(1/
s)」のブロックは、積分要素を示す。
【0009】この速度制御系の開ループゲインGoは、
次式(I)のようになり、図8のグラフLaのように変
化する。
【0010】 Go=|G・(Kf/ms)| (I)
【0011】ここで、交差周波数ω0は、次式(II)
により示される。
【0012】 ω0=G・(Kf/m) (rad/sec) (II)
【0013】さて、この速度制御系において、例えば、
キャリッジ4の初期速度が0の状態から基準速度vrに
駆動するときの移動開始(時間=0)からの移動速度v
dの変化は、図9のグラフLcのようになる。なお、こ
のグラフは、この速度制御系のステップ応答の様子を示
している。
【0014】この場合、移動速度vdは、基準速度vr
にしだいに近づくが、最終的には、定常誤差vesを含
む値となる。ここで、定常誤差vesの値は、次の式
(III)のようにあらわされる。
【0015】 ves=gsinθ/ω0 (III)
【0016】このようにして、従来装置では、外力が作
用しているときには、その外力の大きさに比例した速度
誤差を生じる。このように、速度誤差を生じると、目標
の記録トラックに移動して、その記録トラックにレーザ
ビームを追従するトラッキングサーボ制御に移行すると
き、そのトラッキングサーボ制御が整定するまでに要す
る時間が長くなるという不都合を生じる。
【0017】この速度誤差vesは、交差周波数ω0を
大きい値に設定することで小さくすることができるが、
そのためには、利得Gを大きくする必要があるが、利得
Gを大きい値に設定すると、機械的な振動の影響が大き
くあらわれるために、利得Gをあまり大きくすることが
できない。
【0018】速度誤差vesの低減の他の方法には、例
えば、図10に示すように、ローパスフィルタLPFな
どのいわゆる位相遅れ補償を付加することで、低域の開
ループゲインを大きくする方法がある。ここで、G1は
ローパスフィルタLPFの直流利得であり、Tはローパ
スフィルタLPFの時定数である。
【0019】この場合、G1》1,(G1/T)《ω0
に設定することで、この系の開ループゲインを図8のグ
ラフLbのように変化することができ、低域での利得を
向上することができる。この場合の定常速度誤差の値
は、vesのほぼ(1/G1)に低減される。
【0020】しかしながら、この系でのステップ応答特
性は、図9のグラフLdで示したように、過渡的なオー
バシュートOSをもち、また、時定数Tの値を充分に大
きくする必要があるため、基準速度vrに整定するまで
の時間がかなり長くなる。
【0021】したがって、例えば、キャリッジ5の移動
距離が比較的短い場合に、過渡応答が終了する前の段階
で目的の記録トラックにまで到達し、速度誤差が大きく
なるという事態を生じる。このように、位相遅れ補償要
素を付加しただけでは、系の安定性が改善されない。
【0022】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、安定した速度制御を実現できる光ピックアッ
プ装置の制御方法を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、光記録媒体に
多数形成されている記録トラックの配列方向に光ピック
アップ装置のキャリッジを移動して、目的の記録トラッ
クにレーザビームを追従させる光ピックアップ装置の制
御方法において、レーザビームが記録トラックを横断す
るときの相対速度を検出する速度検出手段と、この速度
検出手段の検出値と所定速度との誤差を検出する速度誤
差検出手段と、この速度誤差検出手段の検出値を積分す
る積分手段と、上記速度誤差検出手段の検出値と上記積
分手段の出力とを加算する加算器を備え、レーザビーム
を記録トラックに追従するときには、上記トラッキング
誤差信号に応じてキャリッジの駆動力を制御する一方、
レーザビームを第1の記録トラックから第2の記録トラ
ックに移動するとき、その移動開始前の上記駆動力に応
じた値を移動開始時の上記積分手段の初期値としてセッ
トするとともに、上記加算器の加算値に対応してキャリ
ッジを駆動し、上記速度誤差検出手段の検出値が小さく
なる方向にキャリッジの駆動力を制御するようにしたも
のである。また、前記誤差が所定値を超えたときには、
前記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持す
る。また、前記第1の記録トラックと前記第2の記録ト
ラックとの距離が所定値よりも小さいときには、前記積
分手段の積分動作を停止してその出力を保持する。
【0024】また、光記録媒体に多数形成されている記
録トラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリッ
ジを移動して、目的の記録トラックにレーザビームを追
従させる光ピックアップ装置の制御方法において、レー
ザビームが記録トラックを横断するときの相対速度を検
出する速度検出手段と、この速度検出手段の検出値と所
定速度との誤差を検出する速度誤差検出手段と、この速
度誤差検出手段の検出値または記録トラックとレーザビ
ームの相対位置誤差をあらわすトラッキング誤差信号の
いずれか一方を選択する第1の選択手段と、この選択手
段が選択した信号を積分する積分手段と、この積分手段
の出力と上記速度誤差検出手段の検出値とを加算する第
1の加算器と、上記積分手段の出力と上記トラッキング
誤差信号を加算する第2の加算器と、上記第1の加算器
または第2の加算器のいずれか一方を選択する第2の選
択手段を備え、レーザビームを記録トラックに追従する
ときには、上記第1の選択手段によって上記トラッキン
グ誤差信号を選択するとともに、上記第2の選択手段に
よって上記第1の加算器の加算値を選択し、上記第2の
選択手段の出力信号に応じてキャリッジの駆動力を制御
する一方、レーザビームを第1の記録トラックから第2
の記録トラックに移動するときには、上記第1の選択手
段によって上記速度誤差検出手段の検出値を選択すると
ともに、上記第2の選択手段によって上記第2の加算器
の加算値を選択し、上記第2の選択手段の出力信号に応
じてキャリッジの駆動力を制御するようにしたものであ
る。また、前記誤差が所定値を超えたときには、前記積
分手段の積分動作を停止してその出力を保持する。ま
た、前記第1の記録トラックと前記第2の記録トラック
との距離が所定値よりも小さいときには、前記積分手段
の積分動作を停止してその出力を保持する。
【0025】また、光記録媒体に多数形成されている記
録トラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリッ
ジを移動して、目的の記録トラックにレーザビームを追
従させるとともに、対物レンズをトラッキング方向に微
小移動する対物レンズ移動機構を備えた光ピックアップ
装置の制御方法において、基準光軸に対する対物レンズ
のトラッキング方向への変位を検出する対物レンズ変位
検出手段と、この対物レンズ変位検出手段の検出信号が
小さくなる方向にキャリッジを移動するキャリッジ移動
制御手段と、レーザビームが記録トラックを横断すると
きの相対速度を検出する速度検出手段と、この速度検出
手段の検出値と所定速度との誤差を検出する速度誤差検
出手段と、この速度誤差検出手段の検出値を積分する積
分手段と、上記速度誤差検出手段の検出値と上記積分手
段の出力とを加算する加算器を備え、レーザビームを第
1の記録トラックから第2の記録トラックに移動すると
き、上記対物レンズ移動機構の駆動力に対応する値を上
記積分手段の初期値としてセットし、上記加算器の加算
値に対応して対物レンズ移動機構を駆動し、上記速度誤
差検出手段の検出値がゼロになる方向に対物レンズ移動
機構の駆動力を制御するようにしたものである。また、
前記誤差が所定値を超えたときには、前記積分手段の積
分動作を停止してその出力を保持する。また、前記第1
の記録トラックと前記第2の記録トラックとの距離が所
定値よりも小さいときには、前記積分手段の積分動作を
停止してその出力を保持する。
【0026】また、光記録媒体に多数形成されている記
録トラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリッ
ジを移動して、目的の記録トラックにレーザビームを追
従させるとともに、対物レンズをトラッキング方向に微
小移動する対物レンズ移動機構を備えた光ピックアップ
装置の制御方法において、基準光軸に対する対物レンズ
のトラッキング方向への変位を検出する対物レンズ変位
検出手段と、この対物レンズ変位検出手段の検出信号が
小さくなる方向にキャリッジを移動するキャリッジ移動
制御手段と、レーザビームが記録トラックを横断すると
きの相対速度を検出する速度検出手段と、この速度検出
手段の検出値と所定速度との誤差を検出する速度誤差検
出手段と、この速度誤差検出手段の検出値または記録ト
ラックとレーザビームの相対位置誤差をあらわすトラッ
キング誤差信号のいずれか一方を選択する選択手段と、
この選択手段が選択した信号を積分する積分手段と、こ
の積分手段の出力と上記速度誤差検出手段の検出値とを
加算する第1の加算器と、上記積分手段の出力と上記ト
ラッキング誤差信号を加算する第2の加算器を備え、レ
ーザビームを記録トラックに追従するときには、上記選
択手段によって上記トラッキング誤差信号を選択すると
ともに、上記第2の加算器の加算値に応じて上記対物レ
ンズ移動機構の駆動力を制御する一方、レーザビームを
第1の記録トラックから第2の記録トラックに移動する
ときには、上記選択手段によって上記速度誤差検出手段
の検出値を選択するとともに、上記第1の加算器の加算
値に応じて上記対物レンズ移動機構の駆動力を制御する
ようにしたものである。また、前記誤差が所定値を超え
たときには、前記積分手段の積分動作を停止してその出
力を保持する。また、前記第1の記録トラックと前記第
2の記録トラックとの距離が所定値よりも小さいときに
は、前記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持
する。
【0027】また、光記録媒体に多数形成されている記
録トラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリッ
ジを移動して、目的の記録トラックにレーザビームを追
従させるとともに、対物レンズをトラッキング方向に微
小移動する対物レンズ移動機構を備えた光ピックアップ
装置の制御方法において、基準光軸に対する対物レンズ
のトラッキング方向への変位を検出する対物レンズ変位
検出手段と、レーザビームが記録トラックを横断すると
きの相対速度を検出する速度検出手段と、この速度検出
手段の検出値と所定速度との誤差を検出する速度誤差検
出手段と、この速度誤差検出手段の検出値を積分する積
分手段と、この積分手段の出力と上記速度誤差検出手段
の検出値とを加算する加算器を備え、レーザビームを記
録トラックに追従するときには、上記対物レンズ変位検
出手段の検出信号が小さくなる方向に上記キャリッジを
駆動制御する一方、レーザビームを第1の記録トラック
から第2の記録トラックに移動するときには、上記対物
レンズ移動機構の駆動力に対応する値を上記積分手段の
初期値としてセットし、上記加算器の加算値に対応して
キャリッジを駆動し、上記速度誤差検出手段の検出値が
小さくなる方向にキャリッジの駆動力を制御するように
したものである。また、前記誤差が所定値を超えたとき
には、前記積分手段の積分動作を停止してその出力を保
持する。また、前記第1の記録トラックと前記第2の記
録トラックとの距離が所定値よりも小さいときには、前
記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持する。
【0028】また、光記録媒体に多数形成されている記
録トラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリッ
ジを移動して、目的の記録トラックにレーザビームを追
従させるとともに、対物レンズをトラッキング方向に微
小移動する対物レンズ移動機構を備えた光ピックアップ
装置の制御方法において、基準光軸に対する対物レンズ
のトラッキング方向への変位を検出する対物レンズ変位
検出手段と、レーザビームが記録トラックを横断すると
きの相対速度を検出する速度検出手段と、この速度検出
手段の検出値と所定速度との誤差を検出する速度誤差検
出手段と、この速度誤差検出手段の検出値または記録ト
ラックとレーザビームの相対位置誤差をあらわすトラッ
キング誤差信号のいずれか一方を選択する選択手段と、
この選択手段が選択した信号を積分する積分手段と、こ
の積分手段の出力と上記速度誤差検出手段の検出値とを
加算する第1の加算器と、上記積分手段の出力と上記ト
ラッキング誤差信号を加算する第2の加算器を備え、レ
ーザビームを記録トラックに追従するときには、上記選
択手段によって上記トラッキング誤差信号を選択し、上
記第2の加算器の加算値に応じて上記対物レンズ移動機
構の駆動力を制御するとともに、上記対物レンズ変位検
出手段の検出信号が小さくなる方向に上記キャリッジを
駆動制御する一方、レーザビームを第1の記録トラック
から第2の記録トラックに移動するときには、上記選択
手段によって上記速度誤差検出手段の検出値を選択する
とともに、上記第1の加算器の加算値に応じてキャリッ
ジの駆動力を制御するようにしたものである。また、前
記誤差が所定値を超えたときには、前記積分手段の積分
動作を停止してその出力を保持する。また、前記第1の
記録トラックと前記第2の記録トラックとの距離が所定
値よりも小さいときには、前記積分手段の積分動作を停
止してその出力を保持する。
【0029】
【作用】したがって、記録トラックを移動するときに
は、そのときに作用している外力の値を初期値とした速
度制御を実行するので、外力による速度誤差を低減する
ことができる。
【0030】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明の一実施例にかかる光ピッ
クアップ装置の制御系の要部を示している。
【0032】同図において、光ディスク10にデータを
記録/再生(/消去)するための光ピックアップ装置1
1は、半導体レーザ素子などの光源、光源光学系、対物
レンズ、この対物レンズをトラッキング方向に移動する
ための対物レンズ移動機構、検出光学系、対物レンズや
対物レンズ移動機構などを運ぶためのキャリッジなどを
含む。また、ボイスコイルモータ12は、光ピックアッ
プ装置11のキャリッジを移動するためのものである。
【0033】光ピックアップ装置11の検出光学系によ
り得られ、レーザビームのスポット(以下、レーザビー
ムスポットという)と記録トラックとの相対位置誤差を
あらわすトラッキング誤差信号TEは、位相進み遅れ補
償回路15、選択器16の入力端A、速度検出器17、
および、横断トラックカウンタ18に加えられている。
【0034】位相進み遅れ補償回路15は、レーザビー
ムスポットを記録トラックに追従させるトラッキングサ
ーボ制御のサーボ特性を改善し、動作を安定化するため
のものであり、その出力信号TEaは、加算器19の一
方の入力端に加えられている。
【0035】速度検出器17は、レーザビームスポット
と記録トラックとの相対速度を検出するためのものであ
り、その検出信号は、速度検出値VDとして偏差演算器
20のマイナス側入力端に加えられている。なお、この
速度検出器17は周知の要素であり、例えば、トラッキ
ング誤差信号TEを微分するものでもよいし、トラッキ
ング誤差信号TEのゼロクロス点を検出してその検出周
期に対応した信号は発生するものでもよい。
【0036】横断トラックカウンタ18は、レーザビー
ムスポットが横切った記録トラックの数を計数するもの
であり、その計数値は、トラックカウント値TCとして
制御部21に加えられている。なお、この横断トラック
カウンタ18は周知の要素であり、例えば、トラッキン
グ誤差信号TEのゼロクロス点を検出して、その検出数
を計数するものを用いることができる。
【0037】偏差演算器20のプラス側入力端には、レ
ーザビームスポットの移動速度の基準値をあらわす基準
速度信号VRが加えられている。偏差演算器20は、
(Vr−VD)なる偏差演算を実行するものであり、そ
の演算結果は、速度誤差信号VEとして、選択器16の
入力端B、比較器22のプラス側入力端、および、加算
器23の一方の入力端に加えられている。
【0038】選択器16は、制御部21から出力される
選択信号SEL1に応じて、入力端A,B,Cを選択
し、その選択した入力端の信号を出力するものであり、
その出力は、積分器24に加えられている。なお、入力
端Cは、「開放(オープン)」されている。
【0039】積分器24は、入力信号を所定の時定数で
積分するものであり、その出力信号は、加算器19の他
方の入力端、および、加算器23の他方の入力端に加え
られている。加算器19の出力は、アンプ25を介し、
選択器26の入力端Aに加えられており、また、加算器
23の出力は、アンプ27を介して、選択器26の入力
端Bに加えられている。
【0040】選択器26は、制御部21から出力される
選択信号SEL2に応じて、入力端A,Bを選択し、そ
の選択した入力端の信号を出力するものであり、その出
力は、アンプ28を介してボイスコイルモータ12に加
えられている。
【0041】制御部21は、この制御系の動作を制御す
るとともに、上位装置との間で、動作モードを指定する
コマンド信号、移動するトラック数を指定する信号など
の種々の信号をやりとりするものである。
【0042】比較器22は、速度誤差信号VEの値を所
定値VErと比較するものであり、速度誤差信号VEの
値が所定値VErを超えると、その出力信号CPの値を
論理Hレベルに立ち上げる。この信号CPは、制御部2
1に加えられている。
【0043】以上の構成で、上位装置からトラック追跡
モードが指定されると、制御部21は、選択信号SEL
1によって選択器16に入力端Aを選択させるととも
に、選択信号SEL2によって選択器26に入力端Aを
選択させる。
【0044】これにより、トラッキング誤差信号TEが
選択器16を介して積分器24に加えられるとともに、
アンプ25の出力が選択器26を介してアンプ28に出
力され、ボイスコイルモータ12が駆動される。
【0045】したがって、このときには、トラッキング
誤差信号TEが位相進み遅れ補償回路15により位相進
み遅れ補償された信号TEaと、トラッキング誤差信号
TEが積分器24で積分された信号の加算値によって、
ボイスコイルモータ12が駆動されるので、ボイスコイ
ルモータ12は、トラッキング誤差信号TEの値が小さ
くなる方向に光ピックアップ装置11のキャリッジを移
動する。
【0046】それによって、このときには、レーザスポ
ットが、光ディスク10のいずれかの記録トラックの中
心に位置するように制御される。また、積分器24の低
域利得を、位相進み遅れ補償回路15の低域利得よりも
充分に大きい値に設定すると、積分器24の出力は、ボ
イスコイルモータ12の低域駆動力に応じた値となる。
【0047】また、上位装置から移動方向と移動トラッ
ク数が指定された状態でシークモードが指令されると、
制御部21は、選択信号SEL1によって選択器16に
入力端Bを選択させるとともに、選択信号SEL2によ
って選択器26に入力端Bを選択させる。
【0048】これにより、速度誤差信号VEの値が選択
器16を介して積分器24に加えられるとともに、アン
プ27の出力が選択器26を介してアンプ28に出力さ
れ、ボイスコイルモータ12が駆動される。
【0049】したがって、このときには、速度誤差信号
VEと、速度誤差信号VEが積分器24で積分された信
号の加算値によって、ボイスコイルモータ12が駆動さ
れるので、ボイスコイルモータ12は、レーザスポット
の移動速度が基準速度vrに等しくなるように、光ピッ
クアップ装置11のキャリッジを移動する。
【0050】このとき、積分器24は、上述したローパ
スフィルタと同様の位相遅れ補償効果をもつので、光ピ
ックアップ装置11のキャリッジの移動速度(すなわ
ち、レーザスポットの移動速度)の定常速度誤差の値
は、小さく抑えられる。
【0051】ここで、トラック追従モードから、シーク
モードの動作モードに切り換えられることを考える。こ
の動作モードの切り換えの直前のトラック追従モードの
状態では、トラッキング誤差信号TEの値を積分してい
る積分器24の出力は、光ピックアップ装置11のキャ
リッジに作用している外力にほぼ等しい値になってい
る。
【0052】そこで、この状態で、シークモードに切り
換えると、積分器24は、そのときの値を引き継いだ状
態で、速度誤差信号VEの積分動作に移行するので、シ
ークモードでの速度制御では、オーバシュートを発生し
ない。
【0053】すなわち、この場合、シークモードでの速
度制御の開始時に、積分器24の初期値として外力相当
の値をセットしたことと等価である。一方、位相遅れ補
償要素を備えたときのオーバシュートの問題は、位相遅
れ補償要素(この場合には、積分器24)が、定常速度
誤差を小さくするまで積分動作を実行することが原因と
なって生じるものであり、この場合、定常速度誤差に対
応した外力相当の値が、積分器24に初期値としてセッ
トされているので、このようなオーバシュートを生じる
ことがない。
【0054】また、光ピックアップ装置11を高速移動
する場合で、基準速度信号VRの値が大きく設定されて
いるときを考える。このときには、トラック追従モード
からシークモードに動作モードが切換えられたとき、切
換直後の状態では、速度検出値VDの値がほぼ0である
ので、速度誤差信号VEの値がほぼ基準速度信号VRの
値となり、これにより、比較器22の出力信号CPが論
理Hレベルになる。
【0055】このような場合、このように大きな値の速
度誤差信号VEを積分器24で積分すると、積分器24
の出力が外力相当分を超えることがあるので、オーバシ
ュートを生じるおそれがある。
【0056】そこで、このように、信号CPの値が論理
Hレベルになるときには、制御部21は、選択信号SE
L1により、選択器16に入力端Cを選択させて、積分
器24の入力をオープン状態に設定する。これにより、
積分器24は、その時点での値を保持し、したがって、
積分器24の出力は、上述と同様に、外力相当分の値に
なるので、適切な速度制御が実行される。
【0057】また、この速度制御が進んで、速度検出値
VDの値が大きくなり、速度誤差信号VEの値が所定値
VErよりも小さくなると、比較器22から出力される
信号CPか論理Lレベルに立ち下がる。これにより、制
御部21は、選択信号SEL1により、選択器16に入
力端Bを選択させる。それによって、積分器24の速度
誤差信号VEの積分動作が開始され、上述と同様の速度
制御動作が実行される。
【0058】また、上位装置から指定された移動トラッ
ク数が比較的少なく、シークさせる距離が小さいときに
は、積分器24の積分動作が収束しない状態で、目的の
記録トラックに到達することがあり、この状態では、到
達した目的の記録トラックに対するトラッキングサーボ
制御が適切に実行されない場合がある。
【0059】そこで、制御部21は、指定された移動ト
ラック数の値が所定値よりも小さいときには、そのシー
ク動作中は、選択信号SEL1により、選択器16に入
力端Cを選択させる。
【0060】これにより、積分器24の出力が外力相当
分の値に保持され、このときには、移動距離が小さいの
で、目的の記録トラックにまで到達する時間が短く、し
たがって、外力の変動が小さいために、レーザスポット
は、所定の基準速度で移動される。
【0061】図2は、制御部21が実行する処理例を示
している。
【0062】まず、いずれかの記録トラックに追従する
トラック追跡モードを設定するために、選択信号SEL
1により選択器16の入力端Aを選択させるとともに
(処理101)、選択信号SEL2により選択器26に
入力端Aを選択させた(処理102)状態で、上位装置
からシークコマンドが指令されるまで待つ(判断103
のNOループ)。
【0063】上位装置からシークコマンドが指令される
と、速度制御モードの動作を実行する。まず、判断10
3の結果がYESになると、そのときに指定された移動
トラック数Nが所定値K以上であるかどうかを調べる
(判断104)。
【0064】判断104の結果がYESになるときに
は、信号CPの値が「1(=論理Hレベル)」になって
いるかどうかを調べる(判断105)。判断105の結
果がNOになるときには、選択信号SEL1により選択
器16の入力端Bを選択させるとともに(処理10
6)、選択信号SEL2により選択器26の入力端Bを
選択させる(判断107)。
【0065】また、判断104の結果がNOになると
き、および、判断105の結果がYESなるときには、
選択信号SEL1により選択器16の入力端Bを選択さ
せるとともに(処理108)、選択信号SEL2により
選択器26の入力端Bを選択させる(判断109)。
【0066】このようにして、切換器16,26の入力
端の切り換えを1回実行すると、トラックカウント値T
Cの値が指定された移動トラック数Nに等しくなってい
るかどうかを調べ(判断110)、判断110の結果が
NOになるときは、判断104に戻って、それ以降の処
理を繰り返し実行する。また、判断110の結果がYE
Sになるときには、シーク動作が終了したので、処理1
01に戻り、そのときに移動した目的の記録トラックを
追跡するトラック追跡モードに移行する。
【0067】このようにして、本実施例では、図3
(a),(b)に実線のグラフLe,Lfで示すよう
に、シークモード移行直前のトラック追跡モードにおけ
る駆動力を初期値として、速度制御の積分補償を行って
いるので、速度制御開始時点t0から、外力相当分の駆
動力F1aがボイスコイルモータ12に与えられ、その
結果、安定したシーク動作およびトラッキングサーボ動
作を実現することができる。なお、同図で破線で示した
グラフは、従来装置の動作を示す。
【0068】また、積分器24をトラック追跡モードと
速度制御の両方に用いているので、モード移行時の積分
値の引き継ぎが誤差なく実行され、動作がより安定す
る。また、速度誤差が大きいとき、または、シーク距離
が短いときには、積分器24の入力を開放して、その出
力を保持するようにしているので、制御が不用意にオー
バシュートするなどの不都合を回避することができる。
【0069】図4は、本発明の他の実施例にかかる光ピ
ックアップ装置の制御系の要部を示している。なお、同
図において、図1と同一部分および相当する部分には、
同一符号を付している。
【0070】同図において、変位検出器30は、光ピッ
クアップ装置11の対物レンズ31のトラッキング方向
への基準位置からの変位を検出するものであり、その変
位検出値LPは、位相補償回路32に加えられている。
また、トラッキングアクチュエータ33は、対物レンズ
移動機構トラッキング方向への駆動力を発生するもので
ある。
【0071】位相補償回路32は、変位検出値LPに対
して所定の位相補償を処理するものであり、その出力信
号は、アンプ34を介し、ボイスコイルモータ12に加
えられている。これにより、ボイスコイルモータ12
は、対物レンズ31の光軸変位を小さくする方向に、光
ピックアップ装置11のキャリッジを移動する。
【0072】また、トラッキングアクチュエータ33に
は、アンプ28の出力値が加えられている。
【0073】以上の構成で、上位装置からトラック追跡
モードが指定されると、制御部21は、選択信号SEL
1によって選択器16に入力端Aを選択させるととも
に、選択信号SEL2によって選択器26に入力端Aを
選択させる。
【0074】これにより、トラッキング誤差信号TEが
選択器16を介して積分器24に加えられるとともに、
アンプ25の出力が選択器26を介してアンプ28に出
力され、トラッキングアクチュエータ33が駆動され
る。
【0075】このようにして、トラッキングアクチュエ
ータ33が駆動されると対物レンズ31がトラッキング
方向に移動し、それにより、変位検出器30からその移
動に対応した変位検出値PLが出力されるので、ボイス
コイルモータ12が光ピックアップ装置11のキャリッ
ジを、対物レンズ31の移動方向に移動する。
【0076】これにより、対物レンズ31の移動に連動
して、光ピックアップ装置11のキャリッジが移動し、
レーザスポットが、光ディスク10のいずれかの記録ト
ラックの中心に位置するように制御される。
【0077】また、上位装置から移動方向と移動トラッ
ク数が指定された状態でシークモードが指令されると、
制御部21は、選択信号SEL1によって選択器16に
入力端Bを選択させるとともに、選択信号SEL2によ
って選択器26に入力端Bを選択させる。
【0078】これにより、速度誤差信号VEの値が選択
器16を介して積分器24に加えられるとともに、アン
プ27の出力が選択器26を介してアンプ28に出力さ
れ、対物レンズアクチュエータ33が駆動され、対物レ
ンズ31が移動し、この移動した対物レンズ31の光軸
が基準の光軸に一致するように、光ピックアップ装置1
1のキャリッジが駆動される。
【0079】それにより、レーザスポットの移動速度が
基準速度vrに等しくなるように、対物レンズ31およ
び光ピックアップ装置11のキャリッジを移動する。
【0080】また、制御部21は、上述した実施例と同
様に、図2の処理を実行して、この制御系の動作を制御
する。
【0081】このようにして、本実施例では、駆動対象
が対物レンズ31(トラッキングアクチュエータ33)
という微小で、質量が小さな変位部材であるため、制御
を高精度かつ精密に実現することができる。
【0082】図5は、本発明のさらに他の実施例にかか
る光ピックアップ装置の制御系の要部を示している。な
お、同図において、図1および図4と同一部分および相
当する部分には、同一符号を付している。
【0083】同図において、アンプ25の出力は、選択
器26aの入力端Aに加えられていおり、アンプ27の
出力は、選択器26bの入力端Bに加えられており、位
相補償回路32の出力は、選択器26bの入力端Aに加
えられている。
【0084】選択器26aは、制御部21から出力され
る選択信号SEL2に応じて、入力端A,Bを選択し、
その選択した入力端の信号を出力するものであり、その
出力は、アンプ28を介してトラッキングアクチュエー
タ33に加えられている。また、この選択器26aの入
力端Bは、「開放(オープン)」されている。
【0085】選択器26bは、制御部21から出力され
る選択信号SEL2に応じて、入力端A,Bを選択し、
その選択した入力端の信号を出力するものであり、その
出力は、アンプ34を介してボイスコイルモータ12に
加えられている。
【0086】以上の構成で、上位装置からトラック追跡
モードが指定されると、制御部21は、選択信号SEL
1によって選択器16に入力端Aを選択させるととも
に、選択信号SEL2によって選択器26a,26bに
入力端Aを選択させる。
【0087】これにより、トラッキング誤差信号TEが
選択器16を介して積分器24に加えられ、アンプ25
の出力が選択器26aを介してアンプ28に出力されて
トラッキングアクチュエータ33が駆動されるととも
に、位相補償回路32の出力が選択器26bを介してア
ンプ34に出力されてボイスコイルモータ12が駆動さ
れる。
【0088】したがって、この場合には、トラッキング
誤差信号TEの値を小さくする方向にトラッキングアク
チュエータ33が駆動される。そして、トラッキングア
クチュエータ33が駆動されると対物レンズ31がトラ
ッキング方向に移動し、それにより、変位検出器30か
らその移動に対応した変位検出値PLが出力されるの
で、ボイスコイルモータ12が光ピックアップ装置11
のキャリッジを対物レンズ31の移動方向に移動する。
【0089】これにより、対物レンズ31の移動に連動
して、光ピックアップ装置11のキャリッジが移動し、
レーザスポットが、光ディスク10のいずれかの記録ト
ラックの中心に位置するように制御される。
【0090】また、上位装置から移動方向と移動トラッ
ク数が指定された状態でシークモードが指令されると、
制御部21は、選択信号SEL1によって選択器16に
入力端Bを選択させるとともに、選択信号SEL2によ
って選択器26a,26bに入力端Bを選択させる。
【0091】これにより、速度誤差信号VEの値が選択
器16を介して積分器24に加えられ、オープン出力が
選択器26aを介してアンプ28に出力されるととも
に、アンプ27の出力が選択器26bを介してアンプ3
4に出力されてボイスコイルモータ12が駆動される。
【0092】したがって、対物レンズアクチュエータ3
3にはオープン出力が加えられるので、対物レンズ31
が固定され、その状態で、光ピックアップ装置11のキ
ャリッジが駆動される。
【0093】それにより、レーザスポットの移動速度が
基準速度vrに等しくなるように、対物レンズ31およ
び光ピックアップ装置11のキャリッジを移動する。
【0094】また、制御部21は、上述した実施例と同
様に、図2の処理を実行して、この制御系の動作を制御
する。
【0095】この場合に、トラック追従モードから、シ
ークモードの動作モードに切り換えられることを考え
る。この動作モードの切り換えの直前のトラック追従モ
ードの状態では、トラッキング誤差信号TEの値を積分
している積分器24の出力は、対物レンズ31に作用し
ている外力に相当する値になっている。ここで、対物レ
ンズ31に作用している外力は、光ピックアップ装置1
1に作用する外力と同じものであり、したがって、この
動作モードの切り換えの直前のトラック追従モードの状
態では、トラッキング誤差信号TEの値を積分している
積分器24の出力は、光ピックアップ装置11のキャリ
ッジに作用する外力に対応した値になっている。
【0096】そこで、この状態で、シークモードに切り
換えると、積分器24は、そのときの値を引き継いだ状
態で、速度誤差信号VEの積分動作に移行するので、シ
ークモードでの速度制御では、オーバシュートを発生し
ない。
【0097】また、本実施例では、駆動対象が対物レン
ズ31(トラッキングアクチュエータ33)という微小
で、質量が小さな変位部材であるため、制御を高精度か
つ精密に実現することができる。それとともに、シーク
モードでは、ボイスコイルモータ12の駆動力を充分に
活用できるので、光ピックアップ装置11のキャリッジ
を高速に移動することができる。
【0098】なお、本発明は、上述した各実施例で示し
た構成以外の光ピックアップ装置を用いる場合について
も、同様にして適用することができる。また、本発明
は、例えば、磁気ヘッドの速度制御など、他の装置につ
いても、同様にして適用することができる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録トラックを移動するときには、そのときに作用して
いる外力の値を初期値とした速度制御を実行するので、
外力による速度誤差を低減することができるという効果
を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる光ピックアップ装置
の制御系の要部を示したブロック図。
【図2】制御部の速度制御処理の一例を示したフローチ
ャート。
【図3】図1の制御系の速度制御特性の一例を示したグ
ラフ図。
【図4】本発明の他の実施例にかかる光ピックアップ装
置の制御系の要部を示したブロック図。
【図5】本発明のさらに他の実施例にかかる光ピックア
ップ装置の制御系の要部を示したブロック図。
【図6】光ピックアップ装置に外力が作用しているとき
の状態を示したモデル図。
【図7】従来装置の速度制御系で、図6の外力が作用し
ているときの状態を示したブロック線図。
【図8】図7のブロック線図の特性を示したグラフ図。
【図9】図7のブロック線図のステップ応答の様子を示
したグラフ図。
【図10】位相遅れ要素を付加して低域のゲインを向上
するようにした場合の従来装置の速度制御系のブロック
線図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 21/08 G11B 7/085 G11B 21/10

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体に多数形成されている記録ト
    ラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリッジを
    移動して、目的の記録トラックにレーザビームを追従さ
    せる光ピックアップ装置の制御方法において、 レーザビームが記録トラックを横断するときの相対速度
    を検出する速度検出手段と、 この速度検出手段の検出値と所定速度との誤差を検出す
    る速度誤差検出手段と、 この速度誤差検出手段の検出値を積分する積分手段と、 上記速度誤差検出手段の検出値と上記積分手段の出力と
    を加算する加算器を備え、 レーザビームを記録トラックに追従するときには、上記
    トラッキング誤差信号に応じてキャリッジの駆動力を制
    御する一方、 レーザビームを第1の記録トラックから第2の記録トラ
    ックに移動するとき、その移動開始前の上記駆動力に応
    じた値を移動開始時の上記積分手段の初期値としてセッ
    トするとともに、上記加算器の加算値に対応してキャリ
    ッジを駆動し、上記速度誤差検出手段の検出値が小さく
    なる方向にキャリッジの駆動力を制御することを特徴と
    する光ピックアップ装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記誤差が所定値を超えたときには、前
    記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持するこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置の制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の記録トラックと前記第2の記
    録トラックとの距離が所定値よりも小さいときには、前
    記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持するこ
    とを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置の制
    御方法。
  4. 【請求項4】 光記録媒体に多数形成されている記録ト
    ラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリッジを
    移動して、目的の記録トラックにレーザビームを追従さ
    せる光ピックアップ装置の制御方法において、 レーザビームが記録トラックを横断するときの相対速度
    を検出する速度検出手段と、 この速度検出手段の検出値と所定速度との誤差を検出す
    る速度誤差検出手段と、この速度誤差検出手段の検出値
    または記録トラックとレーザビームの相対位置誤差をあ
    らわすトラッキング誤差信号のいずれか一方を選択する
    第1の選択手段と、この選択手段が選択した信号を積分
    する積分手段と、この積分手段の出力と上記速度誤差検
    出手段の検出値とを加算する第1の加算器と、上記積分
    手段の出力と上記トラッキング誤差信号を加算する第2
    の加算器と、上記第1の加算器または第2の加算器のい
    ずれか一方を選択する第2の選択手段を備え、レーザビ
    ームを記録トラックに追従するときには、上記第1の選
    択手段によって上記トラッキング誤差信号を選択すると
    ともに、上記第2の選択手段によって上記第1の加算器
    の加算値を選択し、上記第2の選択手段の出力信号に応
    じてキャリッジの駆動力を制御する一方、レーザビーム
    を第1の記録トラックから第2の記録トラックに移動す
    るときには、上記第1の選択手段によって上記速度誤差
    検出手段の検出値を選択するとともに、上記第2の選択
    手段によって上記第2の加算器の加算値を選択し、上記
    第2の選択手段の出力信号に応じてキャリッジの駆動力
    を制御することを特徴とする光ピックアップ装置の制御
    方法。
  5. 【請求項5】 前記誤差が所定値を超えたときには、前
    記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持するこ
    とを特徴とする請求項3記載の光ピックアップ装置の制
    御方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の記録トラックと前記第2の記
    録トラックとの距離が所定値よりも小さいときには、前
    記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持するこ
    とを特徴とする請求項5記載の光ピックアップ装置の制
    御方法。
  7. 【請求項7】 光記録媒体に多数形成されている記録ト
    ラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリッジを
    移動して、目的の記録トラックにレーザビームを追従さ
    せるとともに、対物レンズをトラッキング方向に微小移
    動する対物レンズ移動機構を備えた光ピックアップ装置
    の制御方法において、 基準光軸に対する対物レンズのトラッキング方向への変
    位を検出する対物レンズ変位検出手段と、 この対物レンズ変位検出手段の検出信号が小さくなる方
    向にキャリッジを移動するキャリッジ移動制御手段と、 レーザビームが記録トラックを横断するときの相対速度
    を検出する速度検出手段と、 この速度検出手段の検出値と所定速度との誤差を検出す
    る速度誤差検出手段と、 この速度誤差検出手段の検出値を積分する積分手段と、 上記速度誤差検出手段の検出値と上記積分手段の出力と
    を加算する加算器を備え、 レーザビームを第1の記録トラックから第2の記録トラ
    ックに移動するとき、上記対物レンズ移動機構の駆動力
    に対応する値を上記積分手段の初期値としてセットし、
    上記加算器の加算値に対応して対物レンズ移動機構を駆
    動し、上記速度誤差検出手段の検出値がゼロになる方向
    に対物レンズ移動機構の駆動力を制御することを特徴と
    する光ピックアップ装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記誤差が所定値を超えたときには、前
    記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持するこ
    とを特徴とする請求項7記載の光ピックアップ装置の制
    御方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の記録トラックと前記第2の記
    録トラックとの距離が所定値よりも小さいときには、前
    記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持するこ
    とを特徴とする請求項7記載の光ピックアップ装置の制
    御方法。
  10. 【請求項10】 光記録媒体に多数形成されている記録
    トラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリッジ
    を移動して、目的の記録トラックにレーザビームを追従
    させるとともに、対物レンズをトラッキング方向に微小
    移動する対物レンズ移動機構を備えた光ピックアップ装
    置の制御方法において、 基準光軸に対する対物レンズのトラッキング方向への変
    位を検出する対物レンズ変位検出手段と、 この対物レンズ変位検出手段の検出信号が小さくなる方
    向にキャリッジを移動するキャリッジ移動制御手段と、 レーザビームが記録トラックを横断するときの相対速度
    を検出する速度検出手段と、 この速度検出手段の検出値と所定速度との誤差を検出す
    る速度誤差検出手段と、 この速度誤差検出手段の検出値または記録トラックとレ
    ーザビームの相対位置誤差をあらわすトラッキング誤差
    信号のいずれか一方を選択する選択手段と、 この選択手段が選択した信号を積分する積分手段と、 この積分手段の出力と上記速度誤差検出手段の検出値と
    を加算する第1の加算器と、 上記積分手段の出力と上記トラッキング誤差信号を加算
    する第2の加算器を備え、 レーザビームを記録トラックに追従するときには、上記
    選択手段によって上記トラッキング誤差信号を選択する
    とともに、上記第2の加算器の加算値に応じて上記対物
    レンズ移動機構の駆動力を制御する一方、 レーザビームを第1の記録トラックから第2の記録トラ
    ックに移動するときには、上記選択手段によって上記速
    度誤差検出手段の検出値を選択するとともに、上記第1
    の加算器の加算値に応じて上記対物レンズ移動機構の駆
    動力を制御することを特徴とする光ピックアップ装置の
    制御方法。
  11. 【請求項11】 前記誤差が所定値を超えたときには、
    前記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持する
    ことを特徴とする請求項10記載の光ピックアップ装置
    の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の記録トラックと前記第2の
    記録トラックとの距離が所定値よりも小さいときには、
    前記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持する
    ことを特徴とする請求項10記載の光ピックアップ装置
    の制御方法。
  13. 【請求項13】 光記録媒体に多数形成されている記録
    トラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリッジ
    を移動して、目的の記録トラックにレーザビームを追従
    させるとともに、対物レンズをトラッキング方向に微小
    移動する対物レンズ移動機構を備えた光ピックアップ装
    置の制御方法において、 基準光軸に対する対物レンズのトラッキング方向への変
    位を検出する対物レンズ変位検出手段と、 レーザビームが記録トラックを横断するときの相対速度
    を検出する速度検出手段と、 この速度検出手段の検出値と所定速度との誤差を検出す
    る速度誤差検出手段と、 この速度誤差検出手段の検出値を積分する積分手段と、 この積分手段の出力と上記速度誤差検出手段の検出値と
    を加算する加算器を備え、 レーザビームを記録トラックに追従するときには、上記
    対物レンズ変位検出手段の検出信号が小さくなる方向に
    上記キャリッジを駆動制御する一方、 レーザビームを第1の記録トラックから第2の記録トラ
    ックに移動するときには、上記対物レンズ移動機構の駆
    動力に対応する値を上記積分手段の初期値としてセット
    し、上記加算器の加算値に対応してキャリッジを駆動
    し、上記速度誤差検出手段の検出値が小さくなる方向に
    キャリッジの駆動力を制御することを特徴とする光ピッ
    クアップ装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記誤差が所定値を超えたときには、
    前記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持する
    ことを特徴とする請求項13記載の光ピックアップ装置
    の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の記録トラックと前記第2の
    記録トラックとの距離が所定値よりも小さいときには、
    前記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持する
    ことを特徴とする請求項13記載の光ピックアップ装置
    の制御方法。
  16. 【請求項16】 光記録媒体に多数形成されている記録
    トラックの配列方向に光ピックアップ装置のキャリッジ
    を移動して、目的の記録トラックにレーザビームを追従
    させるとともに、対物レンズをトラッキング方向に微小
    移動する対物レンズ移動機構を備えた光ピックアップ装
    置の制御方法において、 基準光軸に対する対物レンズのトラッキング方向への変
    位を検出する対物レンズ変位検出手段と、 レーザビームが記録トラックを横断するときの相対速度
    を検出する速度検出手段と、 この速度検出手段の検出値と所定速度との誤差を検出す
    る速度誤差検出手段と、 この速度誤差検出手段の検出値または記録トラックとレ
    ーザビームの相対位置誤差をあらわすトラッキング誤差
    信号のいずれか一方を選択する選択手段と、 この選択手段が選択した信号を積分する積分手段と、 この積分手段の出力と上記速度誤差検出手段の検出値と
    を加算する第1の加算器と、 上記積分手段の出力と上記トラッキング誤差信号を加算
    する第2の加算器を備え、 レーザビームを記録トラックに追従するときには、上記
    選択手段によって上記トラッキング誤差信号を選択し、
    上記第2の加算器の加算値に応じて上記対物レンズ移動
    機構の駆動力を制御するとともに、上記対物レンズ変位
    検出手段の検出信号が小さくなる方向に上記キャリッジ
    を駆動制御する一方、 レーザビームを第1の記録トラックから第2の記録トラ
    ックに移動するときには、上記選択手段によって上記速
    度誤差検出手段の検出値を選択するとともに、上記第1
    の加算器の加算値に応じてキャリッジの駆動力を制御す
    ることを特徴とする光ピックアップ装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記誤差が所定値を超えたときには、
    前記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持する
    ことを特徴とする請求項13記載の光ピックアップ装置
    の制御方法。
  18. 【請求項18】 前記第1の記録トラックと前記第2の
    記録トラックとの距離が所定値よりも小さいときには、
    前記積分手段の積分動作を停止してその出力を保持する
    ことを特徴とする請求項13記載の光ピックアップ装置
    の制御方法。
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