JP3165379B2 - 防災監視制御盤のパネル構造 - Google Patents

防災監視制御盤のパネル構造

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JP3165379B2
JP3165379B2 JP28228196A JP28228196A JP3165379B2 JP 3165379 B2 JP3165379 B2 JP 3165379B2 JP 28228196 A JP28228196 A JP 28228196A JP 28228196 A JP28228196 A JP 28228196A JP 3165379 B2 JP3165379 B2 JP 3165379B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盤本体に対し開閉
自在に装着された扉の開口部に、複数分割された横長の
表示パネルユニットを上下方向に並べて配置固定した防
災監視制御盤のパネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防災監視制御盤にあって
は、盤本体に開閉自在に設けられた扉側の開口部に、表
示パネルを装着している。表示パネルには、火災、防排
煙、警報等の各代表表示灯と、火災等の発生地区を示す
地区表示灯が設けられている。図10は従来の防災監視
制御盤の表示パネルの組立構造を盤本体に開閉自在に設
ける扉の裏側から示している。扉100は表示枠として
開口部102を備えており、この開口部102に対し、
背後から複数分割された横長の表示パネルユニット10
8a〜108dが配置されてねじ止め固定されている。
更に、表示パネルユニット108a〜108dの上側に
は必要に応じてパネルユニット104,106が配置さ
れ、表示パネルユニット108a〜108dの下側には
操作スイッチを備えた操作ユニット110が同じくネジ
止めにより固定されている。
【0003】このように複数分割した表示パネルユニッ
ト構造を採用することで、回線数で決まる地区表示数が
異なってもユニット単位で対応でき、防災監視制御盤の
仕様が異なっても同じパネル構造で済むようにし、生産
性の向上とコストダウンを図っている。例えば、図10
にあっては、表示ユニット1台当り10回線の地区表示
ができるとすると、4つの表示パネルユニットにより最
大40回線の地区表示に対応できる。しかし、実際に
は、その内の30回線しか使用していなかったとする
と、30回線の地区表示に対応する3つの表示パネルユ
ニット108a〜108cを装着し、残り10回線につ
いては、表示構造をもたないフラットな空ユニット10
8dを装着する。
【0004】図11は、図10の表示パネルユニット1
08a〜108cを取り出して組立構造を示している。
表示パネルユニット108a〜108cは合成樹脂の成
形品であり、パネル側面に扉開口部にねじ止め固定する
ための支持部124を上から見てL字形に形成してい
る。またパネル上縁には所定間隔で上向きの溝をもった
嵌合受け部126が形成され、パネル下縁には嵌合片1
28を張出している。
【0005】例えば表示パネルユニット108a,10
8bの組付けを例にとると、表示パネルユニット108
aの下縁に形成した嵌合片128が、下側に位置する表
示パネルユニット108bの上縁に形成した嵌合受け部
126の溝に嵌り込み、パネルユニットを連結固定され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の防災監視制御盤のパネル構造にあっては、図
10のように、表示パネル108a〜108cの各々に
つき、独立にLED等の表示灯とその駆動回路を実装し
たプリント基板112a,112b,112cを背後に
装着し、更に、プリント基板112a〜112cの各々
にコネクタ114a,114b,114cを設け、盤本
体側の実装したCPUプリント基板との間でコネクタ接
続している。
【0007】このため、分割した表示パネルユニット毎
に表示器及び駆動回路を実装したプリント基板を準備し
て表示パネルユニットに装着する必要があり、更に、各
プリント基板毎に盤本体側とのコネクタ接続を必要とす
るため、表示パネルユニットの分割に伴って部品点数が
増加すると共に配線の引き回しが繁雑となり、生産性の
向上とコストダウンを十分に図ることができない問題が
あった。
【0008】更に、分割された複数の表示パネルユニッ
トを並べて扉の開口部にネジ止め固定しているため、1
枚パネルに比べると剛性が低く、特に前方から衝撃を受
けると撓み変形を起し易い問題がある。また表示パネル
ユニット108a〜108cは、従来、板金製の金属パ
ネルを使用していたが、近年にあっては、生産性とコス
トダウンを図るために、合成樹脂の成型品を使用してい
る。しかし、金属パネルに比べると脆弱であり、剛性を
確保するためには、補強支持構造が必要であり、そのた
め、生産性とコストダウンが損われるという問題があ
る。
【0009】また分割された表示パネルユニット108
a〜108cは、図11のように、横方向に長いフラッ
トな成型品であり、成型後に反りを起し易く、反りを起
さないために厚くしなければならず、厚さには限度があ
るため反りの問題から横幅が余り長くできなかった。ま
た成型品としては、左右にL字形の支持部124をも
ち、また上下に連結用の嵌合受け部126と嵌合片12
8をもった比較的複雑な形状であり、金型構造が複雑と
なり、その分、コストアップになる問題があった。
【0010】更に、パネルユニット108a〜108c
を扉開口部に上下に重ねて配置する場合、下側に位置す
るパネルユニットの嵌合受け部126の溝を押し広げる
ように、上側に位置するパネルユニットの嵌合片128
を強く押し込んで連結する。このため一度、表示パネル
ユニット108a〜108cを組合わせてしまうと、取
外して分解する作業が大変であり、取外しの際に嵌合受
け部126を破損することが多く、組立後のパネルユニ
ットの着脱や交換が困難であった。
【0011】更に又、表示パネルユニット108a〜1
08cの組立て後に、真中の表示パネルユニット108
bを交換する必要が生じた場合、上から順番に表示パネ
ルユニットを外していかなければならず、表示パネルユ
ニットの着脱交換が繁雑であった。本発明は、このよう
な従来の問題点に鑑みてなされたもので、表示パネルを
複数ユニットに分割した場合の組立性及び剛性の向上と
コストダウンをさらに達成できるようにした防災監視制
御盤のパネル構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。本発明は、盤本体に対し
開閉自在に装着された扉の開口部に、複数分割された横
長の表示パネルユニットを上下方向に並べて配置固定し
た防災監視制御盤のパネル構造を対象とする。このよう
な防災監視制御盤のパネル構造つき本発明は、表示パネ
ルユニットの各々は合成樹脂で成型され、フラットな表
示面の上縁及び下縁の各々から支持片をを背後に張出し
形成する。
【0013】この上縁及び下縁の支持片の各々には所定
間隔で嵌合ピンと嵌合溝が交互に形成される。嵌合ピン
と嵌合溝の位置関係は、上縁の嵌合ピンに相対した下縁
に位置に嵌合溝が形成されると共に、上縁の嵌合溝に相
対した下縁に位置には嵌合ピンが形成される。このため
表示パネルユニットを扉の開口部に上下に配置した際
に、嵌合ピンが嵌合溝に嵌り合う連結構造が容易に実現
される。
【0014】表示パネルユニットの支持片に形成された
嵌合溝は、支持片の後方に開放した溝であり、嵌合溝の
開放方向(水平方向)から嵌合ピンの嵌合を受けること
ができる。このため、複数の表示パネルユニットを下か
ら積み重ねていく際に、配置済みの表示パネルユニット
の上に、背後から横方向に表示パネルユニットを入れる
ことで嵌合ピンと嵌合溝の連結状態が得られる。
【0015】また扉の開口に複数の表示パネルユニット
をねじ止め固定した後に、間に位置する表示パネルユニ
ットをねじを緩めて簡単に外すことができ、表示パネル
ユニットの着脱交換がいつでもできる。更に、複数の表
示パネルユニットのいずれかを板金製パネルプレートに
置き替え可能としている。この板金製パネルプレートと
しては、表示パネルユニットと同様に、上縁と下縁に支
持片を背後に張出すように屈曲形成し、且つ支持片に嵌
合溝に対応した嵌合穴を形成している。板金製パネルプ
レートは、通常、表示パネルユニットを必要としない開
口部の盲蓋として使用される。
【0016】更に、本発明にあっては、複数の表示パネ
ルユニットの背後に、各表示パネルユニットに設ける表
示器及び表示駆動回路を実装した1枚のプリント基板を
配置し、このプリント基板を全ての表示パネルユニット
に対しねじ止め固定したことを特徴とする。このため表
示パネルを複数ユニットに分割していても、プリント基
板は1枚で済み、同時に防災監視回路側となるCPUプ
リント基板とのコネクタ接続も1つで済み、パネル組付
け作業と配線引き回し作業が容易となって生産性が向上
し、更にコストダウンできる。また分割された複数の表
示パネルユニットの背後を覆って1枚のプリント基板が
各ユニットに対しねじ等により接続固定されるため、プ
リント基板が補強板として機能し、特別な補強支持構造
を設けることなくパネルの剛性を向上できる。
【0017】また複数の表示パネルユニットの内、最上
部に位置する表示パネルユニットは、プリント基板に形
成された位置決め穴の嵌合を受けて位置決め固定する少
なくとも一対の係止爪を背後に備える。この一対の係止
爪は、ユニット裏面から突出した爪基部の側方の互いに
向き合う位置に爪部を形成し、プリント基板の位置決め
穴の嵌込みに対し外側に広がって穴を通過させた後に元
に戻って一対の係止爪の間にプリント基板を挟み込んで
位置決めする。
【0018】これによって扉裏側に装着した複数の表示
パネルユニットに対する1枚のプリント基板の位置決め
作業と取付け作業を容易にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明のパネル構造が適用
される防災監視制御盤の外観説明図である。図1におい
て、防災監視制御盤1は盤本体2と扉3で構成され、扉
3の開口部4に表示部と操作部を設けている。開口部4
の表示部としては、この実施形態にあっては、上側から
代表表示パネルユニット5と3枚の地区表示パネルユニ
ット6a〜6dに分けている。
【0020】代表表示パネルユニット5には例えば火災
代表灯5a、防排煙代表灯5b及び警報代表灯5cが設
けられている。地区表示パネルユニット6aは10回線
を1単位とした地区表示を行っている。表示部を構成す
る代表表示パネルユニット5及び地区表示パネルユニッ
ト6a〜6dに続いては、操作パネルユニット7が設け
られる。
【0021】操作パネルユニット7には防災監視制御盤
1の運用に必要な各種の操作スイッチや音響警報のため
のスピーカの音響穴が設けられる。更に操作パネルユニ
ット7は下側にカバー8を備えた操作スイッチを横一列
に配列しており、この部分には装置立上げ時や定期点検
等の試験時に使用されるスイッチ類及び表示器が設けら
れる。
【0022】図2は図1の防災監視制御盤1の扉3を開
いた状態の説明図である。防災監視制御盤1の盤本体2
の内部には、防災監視制御盤1の監視制御を処理するコ
ントローラとして機能するCPUボード12が設けられ
ており、CPUボード12には他の回路ボードとの間で
信号線接続するためのコネクタ13が設けられている。
【0023】盤本体2に対し開閉自在に設けられた扉3
の開口部裏側には、代表表示パネルユニット5、4枚の
地区表示パネルユニット6a〜6d、更に操作パネルユ
ニット7が設置されている。このうち表示パネルユニッ
トとして設けられた代表表示パネルユニット5及び地区
表示パネルユニット6a〜6dの背後には、1枚のプリ
ント基板10が装着されている。
【0024】プリント基板10には代表表示パネルユニ
ット5及び地区表示パネルユニット6a〜6dに使用す
るLED等の表示灯及び表示灯の駆動回路が実装されて
おり、更にCPUボード12のコネクタ13に信号線接
続するためのコネクタ11を設けている。図3は図2の
扉3に対する裏面側からのユニット取付構造の組立分解
図である。扉3の開口部4の内側の両側には、複数のね
じ穴を設けたねじ止めフレーム4aが設けられる。この
扉3のねじ止めフレーム4aに対し、横長のパネルユニ
ットとして樹脂成形により作られた代表表示パネルユニ
ット5、地区表示パネルユニット6a〜6d、更に操作
パネルユニット7をねじ止めにより固定する。なお操作
パネルユニット7の前にはカバー8が装着されている。
【0025】扉3の開口部4に対する代表表示パネルユ
ニット5、地区表示パネルユニット6a〜6d、更に操
作パネルユニット7のねじ止め固定が済んだならば、代
表表示パネルユニット5及び地区表示パネルユニット6
a〜6dに対し1枚のプリント基板10を装着してねじ
止め固定する。プリント基板10には、各表示パネルユ
ニットにねじ16により固定するためのねじ通し穴15
が複数設けられている。ねじ通し穴15は各表示ユニッ
ト当たり左右に2箇所設けられている。また代表表示パ
ネルユニット5の裏面にはプリント基板10の位置決め
用として係止爪18a〜18dが横一列に設けられ、こ
れに対応してプリント基板10に位置決め穴14a〜1
4dが形成されている。
【0026】図4は図3の代表表示パネルユニット5、
地区表示パネルユニット6a〜6c、及び操作パネルユ
ニット7の組立分解図を前方から見て示している。なお
説明を簡単にするため、地区表示パネルユニットとして
は3枚構成の地区表示パネルユニット6a〜6c(30
回線対応)を例にとっている。最上部に位置する代表表
示パネルユニット5は、両側2箇所にねじ通し用の長穴
19を開口している。ねじ通し穴を長穴19とすること
で、上下方向の位置決め調整を可能にしている。更に上
部中央に長穴19を設けている。また代表表示パネルユ
ニット5には、図1に示した火災代表灯5a、防排煙代
表灯5b、及び警報代表灯5cを設けるための表示窓2
0a,20b,20cが開口されている。
【0027】3枚構成をとる地区表示パネルユニット6
a〜6cは、両側の1箇所にねじ止め用の長穴19を形
成し、パネル面にはそれぞれ10回線分の地区表示部2
1を設けている。更に代表表示パネルユニット5、地区
表示パネルユニット6a〜6c、更に操作パネルユニッ
ト7のそれぞれは、上下に重ねて配列した際のねじ止め
連結での剛性を高めるため、パネル上下に内側に屈曲し
た支持片30を一体に備えている。
【0028】図5(A)は図3,図4に示した代表表示
パネルユニット5の裏側の平面図であり、また図5
(B)は地区表示パネルユニット6aの裏側の平面図で
ある。図5(A)の代表表示パネルユニット5におい
て、左右両側及び上下中央の1箇所にはねじ止め用の長
穴19が開口されており、またパネル面には3つの表示
窓20a,20b,20cが開口している。
【0029】表示窓20a,20cの外側となる上下2
箇所に、プリント基板10をねじ止めするためのねじタ
ップ穴を備えたねじタップ穴付ボス22を突出してい
る。更に表示窓20aと20bの間には一対の係止爪1
8a,18bが突出して設けられ、同様に表示窓20b
と20cの間にも一対の係止爪18c,18dが突出し
て設けられている。これらの係止爪18a〜18dは、
プリント基板10の代表表示パネルユニット5に対する
位置決め固定に使用される。
【0030】図5(B)の地区表示パネルユニット6a
にあっては、両側の1箇所にねじ止め用の長穴19を形
成し、図4に示した表側の10回線分の地区表示部21
に対応して上下2列の5箇所にLED表示穴23を開口
している。更に地区表示パネルユニット6aを左右に2
分割したそれぞれのほぼ中央となる位置の上下2箇所
に、プリント基板10をねじ止め固定するためのねじタ
ップ穴付ボス22を突出している。
【0031】更に図5(A)の代表表示パネルユニット
5及び図5(B)の地区表示パネルユニット6aのいず
れについても、上縁及び下縁の各々に背後に張出し形成
した支持片30を備えており、支持片30の各々には上
下に隣接する他の表示パネルユニットとの連結に使用す
る嵌合溝25と嵌合ピン24が設けられている。この嵌
合ピン24と嵌合溝25は、上側と下側では位置がお互
いにずれている。
【0032】即ち、上側の支持片30には嵌合溝25、
嵌合ピン24、嵌合溝25、嵌合ピン24、嵌合溝25
の順に形成され、これに対し下側の支持片30には嵌合
ピン24、嵌合溝25、嵌合ピン24、嵌合溝25、嵌
合ピン24の順に1つずれて形成されている。したがっ
て、例えば図5(A)の代表表示パネルユニット5の下
に図5(B)の地区表示パネルユニット6aを配置した
場合、嵌合ピン24が反対側のパネルユニットの嵌合溝
25に嵌り込んで、上下に配置したパネルユニット間の
位置決めと連結を行うことができる。
【0033】尚、図5(A)(B)の代表表示パネルユ
ニット5及び地区表示パネルユニット6aにあっては、
パネル裏面に格子状に補強用のリブを一体に形成してい
るが、この補強用のリブの形成は必要に応じて適宜に行
うことができる。図6は図5(A)の代表表示パネルユ
ニット5の裏面側の構造を示した斜視図であり、裏面側
の補強リブは省略している。図6において、代表表示パ
ネルユニット5の裏面側には3つの表示窓20a,20
b,20cの開口部が突出され、その外側の上下2箇所
にねじタップ穴付ボス22を突出している。更に両側上
下2箇所には長穴19が形成されている。更に上下の裏
面側に屈曲形成した支持片30には複数の嵌合ピン24
と嵌合溝25が形成されている。
【0034】表示窓20aと20bの間にはプリント基
板10を位置決め固定するための一対の係止爪18a,
18bが形成され、同様に表示窓20bと20cの間に
も一対の係止爪18c,18dが形成されている。この
係止爪は、例えば係止爪18a,18bについて図7に
取り出して示すように、ユニット裏面から突出した爪基
部26の側方の互いに向き合う位置に爪部27を形成し
ている。この係止爪18a,18bに対応してプリント
基板10側には、矩形の位置決め穴14a,14bが形
成されている。
【0035】この代表表示パネルユニット5側に形成し
た一対の係止爪18a,18bに対し、プリント基板1
0側の位置決め穴14a,14bを位置合せして押し込
むことで、爪部27のテーパ面に位置決め穴14aの内
側の開口エッジが当たって係止爪18a,18bを外側
に押し広げながら入り込み、爪部27の位置を過ぎると
係止爪18a,18bは元に戻り、爪基部26により図
示のように位置決め穴14a,14bを挟むように押し
付ける。
【0036】係止爪18a,18bの構造及びプリント
基板10の装着に対する位置決め機能は、図6における
他の一対の係止爪18c,18dについても同じであ
る。このような代表表示パネルユニット5側に係止爪1
8a〜18dを設けたことで、図3に示す扉3の開口部
にねじ止め固定した代表表示パネルユニット5及び地区
表示パネルユニット6a〜6dに対するプリント基板1
0の取付作業が容易にできる。
【0037】即ち、プリント基板10の位置決め穴14
a〜14dを代表表示パネルユニット5の係止爪18a
〜18dに嵌め入れるだけで、パネルユニット裏面にプ
リント基板10を位置決め状態で支持でき、この位置決
め支持状態でねじ通し穴15からねじ14を入れて、代
表表示パネルユニット5及び地区表示パネルユニット6
a〜6dのそれぞれのねじタップ穴付ボス22に対する
ねじ止め作業が容易にできる。
【0038】更に代表表示パネルユニット5及び地区表
示パネルユニット6a〜6dの裏面に1枚のプリント基
板10をねじ止め固定することにより、図2の扉3の裏
面の組立状態から明らかなように、プリント基板10は
分割構造をもつ代表表示パネルユニット5及び地区表示
パネルユニット6a〜6dを相互に連結固定する補強板
としての機能を果たし、分割された表示パネルユニット
構造であっても、プリント基板10による補強で前後方
向からの力を受けても十分なパネル剛性を確保すること
ができる。
【0039】またプリント基板10には、盤本体2に設
けているCPUボード12のコネクタ13にコネクタ接
続するためのコネクタ11を設けており、図8に示した
従来構造における表示パネルユニットごとにプリント基
板を設けた場合のそれぞれのコネクタとCPUボード1
2との間のコネクタ接続に比べ、コネクタが1つで済む
と同時に、CPUボード12との間のコネクタ接続によ
る配線の引き回しも簡単で済み、コストの低減と配線作
業を容易にすることができる。
【0040】図8は図4の地区表示パネルユニット6a
〜6cの連結構造の詳細を示した組立分解図である。分
割された地区表示パネルユニット6a〜6cは、合成樹
脂で成型され、横方向に長いフラットな表示面を有する
成型品であり、表示面の上縁および下縁のそれぞれから
支持片30が背後に張出すように形成されている。
【0041】上縁および下縁の各支持片30には所定の
間隔で嵌合溝25と嵌合ピン24が交互に形成され、上
縁の嵌合溝25に相対した下縁の位置には嵌合ピン24
が形成され、上縁の嵌合ピン24に相対して下縁の位置
には嵌合溝25がそれぞれ形成されている。即ち、嵌合
溝25と嵌合ピン24の位置関係は、上側と下側で互い
にずれるようになっている。
【0042】地区表示パネルユニット6a〜6cの各支
持片30に形成された嵌合溝25は支持片30の後方に
開放された溝であり、U字形状に形成されている。一
方、支持片30に形成された嵌合ピン24は小円柱状に
形成されている。したがって、嵌合溝25は横方向から
嵌合ピン24の嵌合を受けるようになっている。複数の
地区表示パネルユニット6a〜6cを下から積み重ねて
扉3の開口部4に上下に配置する際には、最下部に配置
済の地区表示パネルユニット6cの上に背後から横方向
に地区表示パネルユニット6bを入れて、同様に地区表
示パネル6aを背後から横方向に入れて、嵌合ピン24
を嵌合溝25に嵌合させることで地区表示パネルユニッ
ト6a〜6cの連結状態が得られる。
【0043】地区表示パネルユニット6a〜6cは、横
方向に長いフラットな表示面を有する合成樹脂の成型品
であり、成型後に反りを起し易いが、上縁および下縁に
支持片30を形成していることで、反りの発生を防止す
ることができる。また、成型品としては、上縁および下
縁に支持片30をもち、支持片30に嵌合溝25と嵌合
ピン24を交互に成型した比較的に簡単な形状であり、
金型構造が簡単になるので、コストを低減することがで
きる。
【0044】また、扉3の開口部4に複数の地区表パネ
ルユニット6a〜6cを長穴19を介してねじ止め固定
した後に、間に位置する地区表示パネルユニット6bを
ねじを緩めて簡単に外すことができ、地区表示パネルユ
ニット6a〜6cの着脱交換が容易にできる。図9は図
4で中央の地区表示パネルユニット6bを板金製プレー
トに置き換えた場合の組立分解図である。図9におい
て、60は板金製パネルプレートであり、この場合、中
央の地区表示パネルユニット6bは回線数が少ないため
に使用する必要がなく、使用しない地区表示パネルユニ
ット6bの代りに板金製パネルプレート60を扉3の開
口部4の盲蓋として装着している。
【0045】板金製パネルプレート60の上縁と下縁に
は支持片61が背後に張出すように屈曲形成され、支持
片61には地区表示パネルユニット6a、6cの支持片
30に形成された嵌合溝25に対応した嵌合穴62が形
成されている。すなわち、板金製パネルプレート60の
上縁の支持片61には地区表示パネルユニット6aの下
縁の支持片30に形成した嵌合ピン24に対応して嵌合
穴62が3個形成され、板金製パネルプレート60の下
縁の支持片61には、地区表示パネルユニット6cの上
縁の支持片30に形成した嵌合ピン24に対応して嵌合
穴62が2個形成されている。
【0046】地区表示パネルユニット6cの上縁の支持
片30の嵌合ピン24に板金製パネルユニット6cの下
縁の支持片61の嵌合穴62を嵌合し、上縁の支持片6
1の嵌合穴62に地区表示パネルユニット6aの下縁の
支持片30の嵌合ピン24を嵌合することで、板金製パ
ネルプレート60は地区表示パネルユニット6aと地区
表示パネルユニット6cの間に容易に連結される。
【0047】尚、上記の実施形態は、表示パネルユニッ
トとして1枚の代表表示パネルユニット5と4枚の地区
表示パネルユニット6a〜6dに分割する場合を例にと
っているが、パネルユニットの分割数及び分割する表示
部分の単位は必要に応じて適宜に定めることができ、実
施形態による限定は受けない。また上記の実施形態は火
災警報等の監視とその制御を行う防災監視制御盤を例に
とっているが、本発明はこれに限定されず、火報専用の
受信盤、防排煙専用の監視制御盤等、適宜の防災監視に
使用する盤の表示パネル構造にそのまま適用することが
できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、合成樹脂で成型され複数分割された横長の表示パネ
ルユニットの上縁と下縁の支持片には所定間隔で嵌合ピ
ンと嵌合溝を交互に形成し、嵌合ピンが嵌合溝に嵌り合
う連結構造を容易に得ることができるため、分割構造で
あっても十分なパネル剛性を得ることができる。
【0049】また、成型品としては上縁と下縁の支持片
に嵌合ピンと嵌合溝を交互に形成した比較的簡単な形状
であるため、金型構造が簡単になり、コストを低減する
ことができる。また、扉の開口部に複数の表示パネルユ
ニットをねじ止め固定した後に、間に位置する表示パネ
ルユニットをねじを緩めて簡単に外すことができ、表示
パネルユニットの着脱交換が容易である。
【0050】更に、分割された複数の表示パネルユニッ
トの背後に1枚のプリント基板を配置して全ての表示パ
ネルユニットに対しねじ止め固定したことで、表示パネ
ルを複数ユニットに分割していてもプリント基板は1枚
で済み、また盤本体側のプリント基板との間の信号線接
続も単一のコネクタ接続で済み、プリント基板の数とコ
ネクタ接続の数の低減によりコストを低減すると共に、
配線の引き回しが容易となり、生産性を高め、コストダ
ウンを図ることができる。
【0051】また、分割された複数の表示パネルユニッ
トの背後を覆って1枚のプリント基板がねじ止め固定さ
れるため、プリント基板が分割ユニットに対する補強板
として機能し、特別な補強支持構造を設けることなく、
パネルの剛性を向上することができる。更に、最上部に
位置する表示パネルユニットの背面にプリント基板の嵌
込みに対し位置決め支持固定するための係止爪を設ける
ことで、複数の表示パネルユニットの裏面側に対する1
枚のプリント基板の組付け作業を容易にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防災監視制御盤の外観説明図
【図2】図1につき扉を開けた内部構造の説明図
【図3】本発明の扉に対するパネル取付構造の組立分解
【図4】パネルユニットの正面側の組立配置図
【図5】図4の代表表示用パネルユニットと地区表示用
パネルユニットの背面図
【図6】図5の代表表示用パネルユニットの背面側の斜
視図
【図7】図6の代表表示用パネルユニットの係止爪に対
するプリント基板の装着状態の説明図
【図8】図4の地区表示パネルユニット管の連結構造の
詳細を示した組立分解図
【図9】図4で中央の地区表示パネルユニットを板金製
プレートに置き替えた場合の組立分解図
【図10】従来の防災監視制御盤パネル構造を扉裏側か
ら示した説明図
【図11】従来の表示パネルユニットの連結構造の説明
【符号の説明】
1:防災監視制御盤 2:盤本体 3:扉 4:開口部 5:代表表示パネルユニット 6a〜6d:地区表示パネルユニット 7:操作パネルユニット 10:プリント基板 14a〜14d:位置決め穴(矩形穴) 18a〜18d:係止爪 24:嵌合ピン 25:嵌合溝 60:板金製プレート 61:支持片 62:嵌合穴

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】盤本体に対し開閉自在に装着された扉の開
    口部に、複数分割された横長の表示パネルユニットを上
    下方向に並べて配置固定した防災監視制御盤のパネル構
    造に於いて、 前記表示パネルユニットの各々は合成樹脂で成形され、
    フラットな表示面の上縁及び下縁の各々から支持片を背
    後に張出し形成し、該上縁及び下縁の支持片の各々には
    所定間隔で嵌合ピンと嵌合溝が交互に形成され、且つ上
    縁の嵌合ピンに相対した下縁の位置には前記嵌合溝が形
    成されると共に上縁の嵌合溝に相対した下縁の位置には
    前記嵌合ピンが形成され、前記表示パネルユニットを前
    記扉の開口部に上下に配置した際に、前記嵌合ピンが嵌
    合溝に嵌り合う連結構造をとることを特徴とする防災監
    視制御盤のパネル構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の防災監視制御盤のパネル構
    造に於いて、 前記嵌合溝は、支持片の後方に開放した溝であり、該嵌
    合溝の開放方向から前記嵌合ピンの嵌合を受けることを
    特徴とする防災監視制御盤のパネル構造。
  3. 【請求項3】請求項2記載の防災監視制御盤のパネル構
    造に於いて、 複数の表示パネルユニットのいずれかを板金製パネルプ
    レートに置き替え可能であり、該板金製パネルプレート
    は、前記表示パネルユニットと同様に上縁と下縁に支持
    片を背後に張出すように屈曲形成し且つ各支持片の前記
    嵌合溝に対応した位置に嵌合穴を形成したことを特徴と
    する防災監視制御盤のパネル構造。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の防災監視制御盤のパ
    ネル構造に於いて、 前記扉の開口部に配置固定された複数の表示パネルユニ
    ットの背後に、前記各表示パネルユニットに設ける表示
    器及び表示駆動回路を実装した1枚のプリント基板を配
    置し、該プリント基板を全ての表示パネルユニットに対
    しねじ止め固定したことを特徴とする防災監視制御盤の
    パネル構造。
  5. 【請求項5】請求項4記載の防災監視制御盤のパネル構
    造に於いて、 前記複数の表示パネルユニットの内、最上部に位置する
    表示パネルユニットは、前記プリント基板に形成された
    位置決め穴の嵌合を受けて位置決め固定する少なくとも
    一対の係止爪を背後に備えたことを特徴とする防災監視
    制御盤のパネル構造。
  6. 【請求項6】請求項5記載の防災監視制御盤のパネル構
    造に於いて、 前記一対の係止爪は、ユニット裏面から突出した爪基部
    の側方の互いに向き合う位置に爪部を形成し、前記プリ
    ント基板の位置決め穴の嵌込みに対し外側に広がって該
    穴を通過させた後に元に戻って一対の係止爪の間にプリ
    ント基板を挟み込んで位置決めすることを特徴とする防
    災監視制御盤のパネル構造。
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