JP3164611U - キャップ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】インナーパーツを有するキャップ構造を提供する。【解決手段】ガラス容器の円筒状の口部10に係合するキャップ本体2と、前記キャップ本体2と前記口部10の上端との間に介挿され前記キャップ本体2とは別体のインナーパーツ3とを備えたキャップ構造であって、前記キャップ本体2は、前記口部10の上方を覆う本体天板20と、前記本体天板20から下方に広がる本体スカート21と、前記本体天板20の下面に接した状態で前記インナーパーツ3を保持する円環状のリング溝24とを備え、前記インナーパーツ3は、前記本体天板20に接し、かつ、前記口部10の上端に圧接する円盤状のパッキン天板30と、フッ素樹脂で形成され、前記ガラス容器に充填される液体に接する接液面32とを備えている。【選択図】図1
Description
本考案はインナーパーツを有するキャップ構造に関する。
精密測定試薬や危険物などをガラス容器で貯蔵する場合には、安定した密閉構造を有するキャップが必要になる。精密測定試薬や危険物には、プラスチックや金属類を腐食・劣化させるおそれのある液剤が多く、長期保管時にガラス容器の口部とキャップの間から液漏れなどが発生して環境汚染が過去に多く発生した。
なお、キャップの先行例としては下記の特許文献1が知られている。
なお、キャップの先行例としては下記の特許文献1が知られている。
そこで、耐薬品性の高いPFA樹脂でキャップを形成することが考えられる。
PFA樹脂はフッ素樹脂の一種で、フッ素コーティングなどでも良く知られるように、滑り性が高い。そのため、すこしの衝撃や振動で輸送時にキャップの開栓が発生するおそれがある。
つまり、PFA樹脂の特性である滑り性がキャッピングを安定させにくいという問題がある。
PFA樹脂はフッ素樹脂の一種で、フッ素コーティングなどでも良く知られるように、滑り性が高い。そのため、すこしの衝撃や振動で輸送時にキャップの開栓が発生するおそれがある。
つまり、PFA樹脂の特性である滑り性がキャッピングを安定させにくいという問題がある。
また、PFA樹脂は高価な樹脂であるため、キャップ全体を当該樹脂で形成するとかなり高い製品コストになる。
キャップとして一般的に用いられるポリプロピレン樹脂は、PFA樹脂に比べ滑り性も悪く、コストも安いためキャップの多くに使用される。
そこで、ポリプロピレンのキャップ本体の天板下面に熱蒸着によりPFA樹脂の層を形成することも考えられるが、ポリプロピレンとPFA樹脂の融点が大きく違うため、熱蒸着などによる接着も不向きである。
そこで、ポリプロピレンのキャップ本体の天板下面に熱蒸着によりPFA樹脂の層を形成することも考えられるが、ポリプロピレンとPFA樹脂の融点が大きく違うため、熱蒸着などによる接着も不向きである。
したがって、本考案の目的は、前記のような課題を解決し得るキャップ構造を提供することである。
前記目的を達成するために、本考案のキャップ構造はガラス容器の円筒状の口部に係合するキャップ本体と、前記キャップ本体と前記口部の上端との間に介挿され前記キャップ本体とは別体のインナーパーツとを備えたキャップ構造であって、前記キャップ本体は、前記口部の上方を覆う本体天板と、前記本体天板から下方に広がる本体スカートと、前記本体天板の下面に接した状態で前記インナーパーツを保持する円環状のリング溝とを備え、前記インナーパーツは、前記本体天板に接し、かつ、前記口部の上端に圧接する円盤状のパッキン天板と、フッ素樹脂で形成され、前記ガラス容器に充填される液体に接する接液面とを備えていることを特徴とする。
ガラス容器の密閉性を確保する構造として、たとえば硝子瓶の口部とインナーパーツとを圧接させる。前記インナーパーツは、フッ素樹脂で形成されているため、耐薬品性に優れ液剤による劣化や腐食のおそれも少ない。
本キャップ構造は、接液面(内溶液と接する面)であるインナーパーツのみにフッ素樹脂を使用しているため、コストを最低限に抑えることができる。
なお、フッ素樹脂は滑り性が高いので、硝子瓶の口部との接触量に関わらず、キャップの開けやすさが維持される。
本キャップ構造は、接液面(内溶液と接する面)であるインナーパーツのみにフッ素樹脂を使用しているため、コストを最低限に抑えることができる。
なお、フッ素樹脂は滑り性が高いので、硝子瓶の口部との接触量に関わらず、キャップの開けやすさが維持される。
以下、本考案の一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、本キャップ構造は、ガラス容器1の円筒状の口部10に係合するキャップ本体2と、前記キャップ本体2と前記口部10の上端との間に介挿され前記キャップ本体2とは別体のインナーパーツ3とを備える。
図1に示すように、本キャップ構造は、ガラス容器1の円筒状の口部10に係合するキャップ本体2と、前記キャップ本体2と前記口部10の上端との間に介挿され前記キャップ本体2とは別体のインナーパーツ3とを備える。
前記ガラス容器1の口部10の外周面には、雄ネジ12が形成され、この雄ネジ12の下方に係止部13が形成されている。
なお、前記ガラス容器1内には薬液等が充填されている。
なお、前記ガラス容器1内には薬液等が充填されている。
前記キャップ本体2は、前記口部10の上方を覆う円盤状の本体天板20と、前記本体天板20から下方に広がる円筒状の本体スカート21と、前記本体天板20の下面に接した状態で前記インナーパーツ3を保持する円環状のリング溝24とを備える。
このリング溝24は本体天板20に沿って形成されている。
このリング溝24は本体天板20に沿って形成されている。
前記本体スカート21には前記雄ネジ12に螺合する雌ネジ22が形成されており、これらのネジが互いに螺合することで、前記インナーパーツ3の下面の接液面32の一部を前記口部10の上端に押し付ける。
前記本体スカート21の下端には前記係止部13に係合する周知のバンド23が設けられている。このバンド23は開栓時に係止部13に係合して本体スカート21から離脱する。
なお、前記キャップ本体2はポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等で形成される。
なお、前記キャップ本体2はポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等で形成される。
前記インナーパーツ3は、前記本体天板20に接し、かつ、前記口部10の上端に圧接する円盤状のパッキン天板30と、前記口部10の内周面に嵌合する円筒状のパッキンスカート31とを備える。
なお、パッキン天板30の上面は本体天板20の下面に概ね全面において接している。
なお、パッキン天板30の上面は本体天板20の下面に概ね全面において接している。
前記インナーパーツ3の外周縁部34は前記リング溝24に嵌り込んでいる。前記インナーパーツ3のパッキン天板30は前記リング溝24の内側において前記口部10の上端と前記本体天板20との間に挟み付けられて、前記口部10をシールする。
前記インナーパーツ3はPFA(テトラフルオロエチレンーペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やFEP(テトラフルオロエチレンーヘキサフルオロプロピレン共重合体)などのフッ素樹脂で形成されており、好ましくはPFAで形成される。
なお、インナーパーツ3全体をフッ素樹脂とする必要はなく、前記ガラス容器に充填される液体に接する接液面32をフッ素樹脂で形成すればよい。
本構造を得るには、インナーパーツを予め成形し、その成形されたインナーパーツをキャップ本体の金型に装着しポリプロピレン樹脂を流し込み一体化したキャップに仕上げる。PFA樹脂のもう一つの特徴である非粘着性(非接着性)があるため、キャップ本体と一体化させる方法は、当該成形方法か後加工でかしめるか嵌めこむような組み立てが必要である。
本考案は薬品のキャップの構造として利用できる。
1:ガラス容器
10:口部
12:雄ネジ
13:係止部
2:キャップ本体
20:本体天板
21:本体スカート
22:雌ネジ
23:バンド
24:リング溝
3:インナーパーツ
30:パッキン天板
31:パッキンスカート
32:接液面
34:外周縁部
10:口部
12:雄ネジ
13:係止部
2:キャップ本体
20:本体天板
21:本体スカート
22:雌ネジ
23:バンド
24:リング溝
3:インナーパーツ
30:パッキン天板
31:パッキンスカート
32:接液面
34:外周縁部
Claims (1)
- ガラス容器の円筒状の口部に係合するキャップ本体と、前記キャップ本体と前記口部の上端との間に介挿され前記キャップ本体とは別体のインナーパーツとを備えたキャップ構造であって、
前記キャップ本体は、前記口部の上方を覆う本体天板と、前記本体天板から下方に広がる本体スカートと、前記本体天板の下面に接した状態で前記インナーパーツを保持する円環状のリング溝とを備え、
前記インナーパーツは、前記本体天板に接し、かつ、前記口部の上端に圧接する円盤状のパッキン天板と、フッ素樹脂で形成され、前記ガラス容器に充填される液体に接する接液面とを備えていることを特徴とするキャップ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010006384U JP3164611U (ja) | 2010-09-27 | 2010-09-27 | キャップ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010006384U JP3164611U (ja) | 2010-09-27 | 2010-09-27 | キャップ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3164611U true JP3164611U (ja) | 2010-12-09 |
Family
ID=54875991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010006384U Expired - Fee Related JP3164611U (ja) | 2010-09-27 | 2010-09-27 | キャップ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3164611U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017003213A (ja) * | 2015-06-12 | 2017-01-05 | 三菱重工業株式会社 | ドレンパン、及び空気調和機 |
CN113998258A (zh) * | 2016-08-15 | 2022-02-01 | 泗阳县苏盛金属容器有限公司 | 铝储罐 |
-
2010
- 2010-09-27 JP JP2010006384U patent/JP3164611U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
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CN113998258A (zh) * | 2016-08-15 | 2022-02-01 | 泗阳县苏盛金属容器有限公司 | 铝储罐 |
CN113998258B (zh) * | 2016-08-15 | 2023-09-15 | 泗阳县苏盛金属容器有限公司 | 铝储罐 |
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