JP3164230B2 - 下り隅棟用廻し葺き材 - Google Patents

下り隅棟用廻し葺き材

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JP3164230B2
JP3164230B2 JP24449091A JP24449091A JP3164230B2 JP 3164230 B2 JP3164230 B2 JP 3164230B2 JP 24449091 A JP24449091 A JP 24449091A JP 24449091 A JP24449091 A JP 24449091A JP 3164230 B2 JP3164230 B2 JP 3164230B2
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浩之 梅津
英喜 滝口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、段葺き状の屋根材で下
り隅棟部分を形成した際の、化粧材兼つなぎ材となる下
り隅棟用廻し葺き材(以下、単に廻し葺き材という)に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の、下り隅棟部分を納めるための
廻し葺き材としては、実開平1−168621号公
報、実開平1−168622号公報、特開平1−2
90859号公報、等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
〜は略直角状に配した隅棟板を両端の屋根材に引っ掛
けていきながら施工していくものであるが、両端にくる
屋根材と隅棟板を納まり良く施工するには大変な技能が
必要であり、また、施工のバラツキにより水洩れが発生
したり、雪等の外圧により流れ方向にずれたり、最悪に
は落下する危険があった。さらには、屋根勾配の変化に
応じて、それぞれ別々の隅棟板を用意する必要があり、
製造機器等の設備費の増大やコストアップを招いたり、
施工の際に混乱が生じる危険性があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を解消するために、廻し葺き材を主体と固定兼連結材の
2部材から構成し、屋根材との左右の連結は防水継手材
を用いて連結することで防水性を強化し、さらには固定
兼連結材の屋根の勾配に対応できるようにした係止舌片
を主体の折り返し片に係合、係止すると共に、固定兼連
結材の固定片を固定具を介して屋根下地に固定し、順次
上下連結するように形成し、屋根勾配の変化に対応し
て、係止舌片の長さを調節するだけで別途他の廻し葺き
材を用いることなく、1種類の廻し葺き材で屋根勾配の
変化に対応することができ、屋根材と同等の程良い段差
を段差化粧面が醸し出し、意匠性、防水性、施工性を向
上した廻し葺き材を提案するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る廻し葺き材
の一実施例について詳細に説明する。図1(a)、
(b)は上記廻し葺き材を示す説明図で、図1(a)は
表面部分を示す斜視図、図1(b)は裏面部分を示す斜
視図である。すなわち廻し葺き材は主体Aと固定兼連結
材Bの2部材から形成したものであり、主体A、固定兼
連結材B共に、金属板(カラー鋼板、銅板、アルミニウ
ム板、チタン板、ステレンレス板、サンドイッチ鋼板、
クラッド鋼板等)、あるいは合成樹脂板を射出成形等に
よって形成したもの、もしくはアルミニウム合金等を押
出成形して形成したものである。
【0006】さらに説明すると、廻し葺き材は全体形状
を略半錐状で扇形に形成すると共に例えば図7に示すよ
うに屋根の下り隅棟において、各段毎に複数枚葺成して
防水材、被覆材、化粧材として機能するものである。ま
た、主体Aは図1(a)のイ−イ線で示す部分の端面図
である図3に示すように、横断面を化粧面1の中央部分
にあたる頂点1aから山形状に形成したものである。ま
た、図1(b)のロ−ロ線で示す部分の端面図である図
4に示すように、上部には化粧面1側に略コ字状に屈曲
して形成した折り返し片2を形成し、下部には裏面3側
に屈曲した段差化粧面4と、段差化粧面4の先端を化粧
面1と略平行に裏面3側に屈曲した係合舌片5とを形成
したものである。さらに、化粧面1の左右の両端縁には
裏面3方向に屈曲したハゼ状の嵌合舌片6を形成したも
のである。
【0007】化粧面1の縦断面の形状は例えば図5に示
すような段葺き用の屋根材Cの化粧面C1 の木口形状と
ほぼ同一であり、段差化粧面4も屋根材Cの段差部C2
に対応しており、程よい段差を醸し出し意匠性を向上さ
せるものである。
【0008】固定兼連結材Bは例えば図2に示すように
単尺状であり、2面の固定片7と、両固定片7を略直角
で立ち上がらせた立ち上がり片8と、立ち上がり片8を
固定片7と略平行に外方へ屈曲した係止舌片9と、係止
舌片9の先端部を折り返して略U字状に形成した嵌合溝
10とから形成したものである。
【0009】嵌合溝10は主体Aの折り返し片2に嵌挿
して装着させるものであり、図では係合力の強化のため
に嵌合溝10内に嵌合爪10aを形成している。さらに
固定片7は図7に示すように釘等の固定具βを介して屋
根下地に固定される部分であり、係止舌片9は主体Aの
係合舌片5に係合、係止され、廻し葺き材を上下方向に
連結させるものである。なお、図では主体Aとの一体化
を容易にするために、固定兼連結材Bの中央部を屈曲し
て、全体的に山形状に形成している。
【0010】また、係止舌片9は屋根の勾配に対応し、
折り返し片2の最奥から係止舌片9の先端までの長さl
も変化するものである。すなわち、屋根の勾配の角
度が大きければ大きいほど長さlを長くし、勾配の
角度が小さければ小さいほど長さlは短くするもの
である。つまり勾配角が高くなれば図3に示す頂点1a
の角度θ は小さくなる。(なお、廻し葺き材は素材
の弾性変形を利用して容易にθの変化に追従するこ
とができる。)それに伴い図1の軒の線と下り棟の線と
の交差する裾点1bの角度θ、勾配が高くなれば
実際は角度が大きくならなければならないのに、この実
際の角度に対して裾点1bの角度θが小さくなり裾点
1bは全体的に軒方向へズレてしまう。そのため係止舌
片9の長さlが短いと係合舌片5と係合、係止しな
くなり、バタついたり、外れて落下したりする危険性が
増大する。そこで本発明では固定兼連結材Bの係止舌片
9の長さlを勾配に対応させて変化させることで、
一種類の主体Aのみで屋根の勾配の変化に対応すること
ができ。製造機器やコスト等の費用を節減することがで
きる。
【0011】なお、長さl5 を調節する例としては、図
2に示す嵌合溝10の深さl4 を変化させればよい。す
なわち、嵌合溝10の深さl4 が、主体Aの折り返し片
2の長さl2 より大きくなればなるほど、長さl5 は長
くなるものである。
【0012】嵌合舌片6は主体Aと屋根材Cとを図6に
示すような防水継手材Dを用いて連結するためのもので
ある。すなわち、防水継手材Dにハゼ状に形成した左右
の連結舌片D1 に屋根材Cの嵌合舌片C3 と主体Aの嵌
合舌片6を嵌挿、係止して連結するものである。このよ
うな手順で上下、左右方向を連結し屋根下地に対して軒
方向から棟方向へ順次施工し、図7のような隅棟を形成
するものである。
【0013】ここで寸法関係について簡単に説明する。
図1(a)、(b)に示すように、主体Aの化粧面1端
縁の長さをl1 、折り返し片2の長さをl2 、係合舌片
5の長さをl3 、裾点1bの角度をθ2 、図2において
嵌合溝10の深さをl4 、図3において頂点1aの角度
をθ1 、図4において、折り返し片2の最奥から係止舌
片9の先端までの長さをl5 、図5において屋根材Cの
化粧面C1 の長さをl6 、図6において防水継手材Dの
長さをl7 とすると、l1 ≒l6 <l7 、l2<l5
3 =10〜30mm位、l4 ≦l5 、l5 は屋根勾配
が2寸5分の時で5〜25mm位、屋根勾配が3寸5分
の時で10〜30mm位、屋根勾配が4寸5分の時で1
5〜35mm位である。θ1 、θ2 は数1、及び数2で
導かれる。なお、数1および数2の中のnは寸勾配角で
ある。
【数1】
【数2】
【0014】以上説明したのは、本発明に係る廻し葺き
材の一例にすぎず、以下のように形成することもでき
る。すなわち図8(a)、(b)は主体Aの形状を半角
錐状に形成したものであり、図9(a)に示す主体A
は、ハ−ハ線で示す端面図である図9(b)に示すよう
に、固定兼連結材Bを必要とせず、折り返し片2の中央
部分をそのまま延長して係止舌片9を形成すると共に、
折り返して固定片7を形成したもので、主体Aのみから
なる廻し葺き材である。
【0015】さらに図10に示す廻し葺き材は、主体A
の折り返し片2に固定兼連結材Bを2つ以上装着した廻
し葺き材である。
【0016】また、図11(a)〜(c)、図12
(a)、(b)は固定兼連結材Bの変形例であり、図1
1(b)、(c)は固定片7、および係止舌片9に切り
欠き11を形成し装着を容易にした固定兼連結材Bであ
る。さらに図12(b)は主体Aに装着の際に固定片7
を裏面3側へその弾性変形を利用して折り返してやり、
一体化する固定兼連結材Bである。
【0017】
【発明の効果】上述したように本発明に係る廻し葺き材
によれば、廻し葺き材は固定兼連結材の係止舌片、主
体の係合舌片および左右の嵌合舌片により嵌合、係止さ
れると共に固定片を固定具を介して屋根下地に固定する
ので固定が強力でバタつくことがなく防水性も高い。
廻し葺き材の葺成後には釘等の固定具が一切外観に現れ
ることがなく、意匠性が向上する。葺き上がりは屋根
材と同様な程よい段差が現れ、美観性を向上する。固
定兼連結材の係止舌片の長さを変化させるだけで、1種
類の主体だけで屋根の勾配の変化に対応できるので、製
造機器やコスト等の費用を節減することができる。等の
特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る下り隅棟用廻し葺き材の一例を示
す説明図である。
【図2】固定兼連結材の一例を示す説明図である。
【図3】図1(a)におけるイ−イ線の端面図である。
【図4】図1(b)におけるロ−ロ線の端面図である。
【図5】屋根材の一例を示す説明図である。
【図6】防水継手材の一例を示す説明図である。
【図7】使用状態を示す説明図である。
【図8】主体のその他の例を示す説明図である。
【図9】主体のその他の例を示す説明図である。
【図10】下り隅棟用廻し葺き材のその他の実施例を示
す説明図である。
【図11】固定兼連結材のその他の例を示す説明図であ
る。
【図12】固定兼連結材のその他の例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
A 主体 B 固定兼連結材 C 屋根材 D 防水継手材 1 化粧面 2 折り返し片 3 裏面 4 段差化粧面 5 係合舌片 6 嵌合舌片 7 固定片 8 立ち上がり片 9 係止舌片 10 嵌合溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/00 - 3/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段葺き状の屋根材を下り隅棟において接
    続するための略半錐状の廻し葺き材において、化粧面の
    縦断面を屋根材化粧面の木口形状に対応して形成すると
    共に、上部には化粧面側に略コ字状に屈曲した折り返し
    片を、下部には裏面側に屈曲して形成した段差化粧面
    と、段差化粧面の先端を化粧面と略平行に裏面側に屈曲
    した係合舌片とを形成した主体と、単尺状で水平な固定
    片と該固定片を上方に屈曲した立ち上がり片と、該立ち
    上がり片の先端部を前記固定片と略平行に下方へ屈曲し
    屋根の勾配に対応できるようにした係止舌片と、該係止
    舌片の先端部分には前記立ち上がり片側に開口する略U
    字状の嵌合溝を形成した固定兼連結材からなり、主体の
    折り返し片に固定兼連結材の嵌合溝を装着したことを特
    徴とする下り隅棟用廻し葺き材。
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