JP3163896B2 - 3相pwmインバータ - Google Patents
3相pwmインバータInfo
- Publication number
- JP3163896B2 JP3163896B2 JP09141394A JP9141394A JP3163896B2 JP 3163896 B2 JP3163896 B2 JP 3163896B2 JP 09141394 A JP09141394 A JP 09141394A JP 9141394 A JP9141394 A JP 9141394A JP 3163896 B2 JP3163896 B2 JP 3163896B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fet
- power mos
- signal
- wave
- turned
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモータのコイル電圧をP
WM制御する3相PWMインバータに関するもので、特
にスイッチング素子にパワーMOS−FETを使用した
ものに関するものである。
WM制御する3相PWMインバータに関するもので、特
にスイッチング素子にパワーMOS−FETを使用した
ものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、3相PWMインバータが急速に普
及し、広くモータ制御に利用されてきている。この中
で、特に低騒音化を図るためPWMキャリア周波数を非
可聴域である20kHz近くにまで上げたものではそのス
イッチング素子にスイッチング速度の速いパワーMOS
−FETを使用したものが主流となりつつある。
及し、広くモータ制御に利用されてきている。この中
で、特に低騒音化を図るためPWMキャリア周波数を非
可聴域である20kHz近くにまで上げたものではそのス
イッチング素子にスイッチング速度の速いパワーMOS
−FETを使用したものが主流となりつつある。
【0003】以下に、従来の3相PWMインバータの一
構成例について図面を参照しながら説明する。
構成例について図面を参照しながら説明する。
【0004】図4は従来の3相PWMインバータの回路
ブロック図であり、1はモータに供給する3相交流電圧
波形(PWM波形)の基本周波数と実効電圧値にもとづ
きPWM信号a,b,c,d,e,fを出力する3相P
WM信号発生回路で、その出力信号は2,3,4,5,
6,7のゲート駆動回路にそれぞれ伝えられ、さらにそ
の出力がスイッチング素子である8,9,10,11,
12,13のNchパワーMOS−FETのゲートに接
続されている。14はモータに電力を供給する主電源で
あり実際にはAC100Vを整流平滑したDC140V
程度のものや、AC200Vを整流平滑したDC280
V程度のものが一般的であるが、図面上では簡略化し電
池記号にて表記している。また、15,16,17,1
8は前記ゲート駆動回路2,3,4,5,6,7を動作
させるための制御電源でありその電圧は通常DC十数V
程度である。上アーム側のNchパワーMOS−FET
8,10,12のドレインは主電源14のプラス端子
に、下アーム側のNchパワーMOS−FET9,1
1,13のソースは主電源14のマイナス端子にそれぞ
れ接続され、そして上アーム側のNchパワーMOS−
FET8のソースと下アーム側のNchパワーMOS−
FET9のドレイン、上アーム側のNchパワーMOS
−FET10のソースと下アーム側のNchパワーMO
S−FET11のドレイン、上アーム側のNchパワー
MOS−FET12のソースと下アーム側のNchパワ
ーMOS−FET13のドレインがそれぞれ接続され
て、その各々の接続部分からモータに接続される出力端
子U,V,Wが配線されている。
ブロック図であり、1はモータに供給する3相交流電圧
波形(PWM波形)の基本周波数と実効電圧値にもとづ
きPWM信号a,b,c,d,e,fを出力する3相P
WM信号発生回路で、その出力信号は2,3,4,5,
6,7のゲート駆動回路にそれぞれ伝えられ、さらにそ
の出力がスイッチング素子である8,9,10,11,
12,13のNchパワーMOS−FETのゲートに接
続されている。14はモータに電力を供給する主電源で
あり実際にはAC100Vを整流平滑したDC140V
程度のものや、AC200Vを整流平滑したDC280
V程度のものが一般的であるが、図面上では簡略化し電
池記号にて表記している。また、15,16,17,1
8は前記ゲート駆動回路2,3,4,5,6,7を動作
させるための制御電源でありその電圧は通常DC十数V
程度である。上アーム側のNchパワーMOS−FET
8,10,12のドレインは主電源14のプラス端子
に、下アーム側のNchパワーMOS−FET9,1
1,13のソースは主電源14のマイナス端子にそれぞ
れ接続され、そして上アーム側のNchパワーMOS−
FET8のソースと下アーム側のNchパワーMOS−
FET9のドレイン、上アーム側のNchパワーMOS
−FET10のソースと下アーム側のNchパワーMO
S−FET11のドレイン、上アーム側のNchパワー
MOS−FET12のソースと下アーム側のNchパワ
ーMOS−FET13のドレインがそれぞれ接続され
て、その各々の接続部分からモータに接続される出力端
子U,V,Wが配線されている。
【0005】このような構成の3相PWMインバータの
動作を図5を用いて説明する。図5は前記3相PWM信
号発生回路1の動作を示す信号波形図である。3相PW
M信号発生回路1はモータに供給する3相交流電圧波形
の基本周波数と実効電圧値にもとづき互いに120度ず
つ位相のずれた3相正弦波の変調波信号eu,ev,e
wを作成し、これと三角波のキャリア信号ecとを比較
して前記ゲート駆動回路2,3,4,5,6,7に与え
るPWM信号a,b,c,d,e,fを生成する(図5
では変調波信号euとキャリア信号ecとの比較で得ら
れるPWM信号a,bのみ図示)。ここで、各相の上ア
ームを駆動するPWM信号a,c,eと下アームを駆動
するPWM信号b,d,fとはそれぞれが互いに論理反
転の関係にあり、これにより上アーム側のNchパワー
MOS−FET8,10,12と下アーム側のNchパ
ワーMOS−FET9,11,13が対応するものどう
しで交互にオンオフ動作を行う。このことにより出力端
子U,V,Wが主電源14のプラス端子とマイナス端子
に交互にスイッチしてそれに接続されたモータが駆動す
る。なお実際には、上アームを駆動するPWM信号a,
c,eと下アームを駆動するPWM信号b,d,fとは
単純な論理反転の関係ではなく、スイッチング動作の過
渡期に上下のアームが同時にオン状態となることを防止
するためのデッドタイムが設けられるのが通常である
が、本発明の本質には関わらないので省略する。
動作を図5を用いて説明する。図5は前記3相PWM信
号発生回路1の動作を示す信号波形図である。3相PW
M信号発生回路1はモータに供給する3相交流電圧波形
の基本周波数と実効電圧値にもとづき互いに120度ず
つ位相のずれた3相正弦波の変調波信号eu,ev,e
wを作成し、これと三角波のキャリア信号ecとを比較
して前記ゲート駆動回路2,3,4,5,6,7に与え
るPWM信号a,b,c,d,e,fを生成する(図5
では変調波信号euとキャリア信号ecとの比較で得ら
れるPWM信号a,bのみ図示)。ここで、各相の上ア
ームを駆動するPWM信号a,c,eと下アームを駆動
するPWM信号b,d,fとはそれぞれが互いに論理反
転の関係にあり、これにより上アーム側のNchパワー
MOS−FET8,10,12と下アーム側のNchパ
ワーMOS−FET9,11,13が対応するものどう
しで交互にオンオフ動作を行う。このことにより出力端
子U,V,Wが主電源14のプラス端子とマイナス端子
に交互にスイッチしてそれに接続されたモータが駆動す
る。なお実際には、上アームを駆動するPWM信号a,
c,eと下アームを駆動するPWM信号b,d,fとは
単純な論理反転の関係ではなく、スイッチング動作の過
渡期に上下のアームが同時にオン状態となることを防止
するためのデッドタイムが設けられるのが通常である
が、本発明の本質には関わらないので省略する。
【0006】また、図6は従来の3相PWMインバータ
の他の構成例であり1相分のみ示している。上アームに
19のPchパワーMOS−FETを下アームに20の
NchパワーMOS−FETをそれぞれ配し、Pchパ
ワーMOS−FET19のソースが主電源14のプラス
端子に、NchパワーMOS−FET20のソースが主
電源14のマイナス端子にそれぞれ接続され、そしてP
chパワーMOS−FET19のドレインとNchパワ
ーMOS−FET20のドレインが接続されてそこから
モータに接続される出力端子Uが配線されている。21
はオンオフ動作するスイッチ手段、22,23は抵抗で
あり、これらは主電源14のプラス端子−マイナス端子
間に直列に配線され抵抗22と抵抗23の接続部がPc
hパワーMOS−FET19のゲートに接続されてい
る。また、24のスイッチ手段はNchパワーMOS−
FET20のゲートを、主電源14とマイナス端子を共
通にした制御電源25のプラス端子かマイナス端子のど
ちらかに接続するものである。
の他の構成例であり1相分のみ示している。上アームに
19のPchパワーMOS−FETを下アームに20の
NchパワーMOS−FETをそれぞれ配し、Pchパ
ワーMOS−FET19のソースが主電源14のプラス
端子に、NchパワーMOS−FET20のソースが主
電源14のマイナス端子にそれぞれ接続され、そしてP
chパワーMOS−FET19のドレインとNchパワ
ーMOS−FET20のドレインが接続されてそこから
モータに接続される出力端子Uが配線されている。21
はオンオフ動作するスイッチ手段、22,23は抵抗で
あり、これらは主電源14のプラス端子−マイナス端子
間に直列に配線され抵抗22と抵抗23の接続部がPc
hパワーMOS−FET19のゲートに接続されてい
る。また、24のスイッチ手段はNchパワーMOS−
FET20のゲートを、主電源14とマイナス端子を共
通にした制御電源25のプラス端子かマイナス端子のど
ちらかに接続するものである。
【0007】ここで、抵抗22,23とスイッチ手段2
1およびスイッチ手段24は前記ゲート駆動回路2,3
に相当するものであって、前記PWM信号aによりスイ
ッチ手段21がオンオフ動作してPchパワーMOS−
FET19がオンオフ動作し、前記PWM信号bにより
スイッチ手段24がNchパワーMOS−FET20の
ゲート電位を切り換えオンオフ動作させる。その他の動
作については図4に示した従来例と同じである。
1およびスイッチ手段24は前記ゲート駆動回路2,3
に相当するものであって、前記PWM信号aによりスイ
ッチ手段21がオンオフ動作してPchパワーMOS−
FET19がオンオフ動作し、前記PWM信号bにより
スイッチ手段24がNchパワーMOS−FET20の
ゲート電位を切り換えオンオフ動作させる。その他の動
作については図4に示した従来例と同じである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した従来の3相PWMインバータでは、スイッチング
素子をNchパワーMOS−FETのみで構成している
ためにゲート駆動回路2,3,4,5,6,7を動作さ
せるための制御電源の数が多いという問題があった。M
OS−FETをオンオフ動作させる際にはそのソース電
位が基準となるが、下アーム側の3つのNchパワーM
OS−FET9,11,13のソースはすべて主電源1
4のマイナス端子と接続されているためにその電位は一
定であるが、上アーム側のNchパワーMOS−FET
8,10,12のソース電位は各相の出力電圧の大きさ
にしたがい3つがそれぞれ独立に変動する。よって、上
アーム側のNchパワーMOS−FET8,10,12
に関しては、出力電圧に関わらずオンさせるに要する所
定のゲート−ソース電圧を得るには独立した3つのフロ
ーティングされた制御電源が必要となる。したがって、
下アーム用の1つと上アーム用の3つを合わせ合計4つ
の独立した制御電源15,16,17,18を必要とし
た。さらに、上アーム側のゲート駆動回路2,4,6に
PWM信号a,c,eを伝達する際、回路がフローティ
ングされているがゆえにコストの高い高速タイプのフォ
トカプラ等を介さなければならない等、回路構成が複雑
かつ高コストになってしまうという問題があった。
示した従来の3相PWMインバータでは、スイッチング
素子をNchパワーMOS−FETのみで構成している
ためにゲート駆動回路2,3,4,5,6,7を動作さ
せるための制御電源の数が多いという問題があった。M
OS−FETをオンオフ動作させる際にはそのソース電
位が基準となるが、下アーム側の3つのNchパワーM
OS−FET9,11,13のソースはすべて主電源1
4のマイナス端子と接続されているためにその電位は一
定であるが、上アーム側のNchパワーMOS−FET
8,10,12のソース電位は各相の出力電圧の大きさ
にしたがい3つがそれぞれ独立に変動する。よって、上
アーム側のNchパワーMOS−FET8,10,12
に関しては、出力電圧に関わらずオンさせるに要する所
定のゲート−ソース電圧を得るには独立した3つのフロ
ーティングされた制御電源が必要となる。したがって、
下アーム用の1つと上アーム用の3つを合わせ合計4つ
の独立した制御電源15,16,17,18を必要とし
た。さらに、上アーム側のゲート駆動回路2,4,6に
PWM信号a,c,eを伝達する際、回路がフローティ
ングされているがゆえにコストの高い高速タイプのフォ
トカプラ等を介さなければならない等、回路構成が複雑
かつ高コストになってしまうという問題があった。
【0009】また、図6に示すPchパワーMOS−F
ET19とNchパワーMOS−FET20を組み合わ
せて1アームを構成する方法では制御電源は少なくてす
むが、PchパワーMOS−FETが抱えるオン抵抗が
大きいという欠点が特性に影響する。すなわち、MOS
−FETは多数キャリア素子であるため、その多数キャ
リアの移動度が大きいほどチャネルの比抵抗が下がりオ
ン抵抗は小さくなる。多数キャリアはNchパワーMO
S−FETでは電子、PchパワーMOS−FETでは
ホールであり、その移動度は電子の方がホールより約3
倍大きいため、製造プロセスおよびチップサイズが同一
の場合にはPchパワーMOS−FETはNchパワー
MOS−FETよりもオン抵抗が約3倍大きくなる。オ
ン抵抗を小さくするにはチップサイズを大きくしなけれ
ばならず、これは即コストの上昇につながりまた寄生容
量も増加して特性が悪化するため、そのバランスから実
際に使用されるPchパワーMOS−FETはオン抵抗
がNchパワーMOS−FETの2倍程度のものが多
い。このような本質的にオン抵抗が大きいという欠点を
有しているPchパワーMOS−FETを使用して構成
した3相PWMインバータでは、NchパワーMOS−
FETのみで構成したものと比べて当然に飽和損失が大
きく、また出力電圧も小さいものとなってしまう。
ET19とNchパワーMOS−FET20を組み合わ
せて1アームを構成する方法では制御電源は少なくてす
むが、PchパワーMOS−FETが抱えるオン抵抗が
大きいという欠点が特性に影響する。すなわち、MOS
−FETは多数キャリア素子であるため、その多数キャ
リアの移動度が大きいほどチャネルの比抵抗が下がりオ
ン抵抗は小さくなる。多数キャリアはNchパワーMO
S−FETでは電子、PchパワーMOS−FETでは
ホールであり、その移動度は電子の方がホールより約3
倍大きいため、製造プロセスおよびチップサイズが同一
の場合にはPchパワーMOS−FETはNchパワー
MOS−FETよりもオン抵抗が約3倍大きくなる。オ
ン抵抗を小さくするにはチップサイズを大きくしなけれ
ばならず、これは即コストの上昇につながりまた寄生容
量も増加して特性が悪化するため、そのバランスから実
際に使用されるPchパワーMOS−FETはオン抵抗
がNchパワーMOS−FETの2倍程度のものが多
い。このような本質的にオン抵抗が大きいという欠点を
有しているPchパワーMOS−FETを使用して構成
した3相PWMインバータでは、NchパワーMOS−
FETのみで構成したものと比べて当然に飽和損失が大
きく、また出力電圧も小さいものとなってしまう。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、制御電源の数が少なく飽和損失の小さい3相PWM
インバータを提供することを目的とする。
で、制御電源の数が少なく飽和損失の小さい3相PWM
インバータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の3相PWMインバータは、スイッチング素子
として上アームにPchパワーMOS−FETを、下ア
ームにNchパワーMOS−FETを配したものを3相
備え、前記スイッチング素子を駆動制御する信号が変調
波信号と三角波キャリア信号とを比較して得られたPW
M信号である3相PWMインバータにおいて、前記変調
波信号は、3相正弦波の最小値側の包絡線値と三角波キ
ャリア信号の最小値との差を前記3相正弦波から減じた
信号である第1の変調波、もしくは3相正弦波の最大値
側の包絡線値と三角波キャリア信号の最大値との差を前
記3相正弦波に加えた信号である第2の変調波であっ
て、かつ、変調波が前記第1の変調波である場合には、
変調波信号の方が三角波キャリア信号よりも値が大であ
るときに上アームのPchパワーMOS−FETがオン
して下アームのNchパワーMOS−FETがオフし、
それ以外のときには上アームのPchパワーMOS−F
ETがオフして下アームのNchパワーMOS−FET
がオンするように構成し、変調波が前記第2の変調波で
ある場合には、変調波信号の方が三角波キャリア信号よ
りも値が小であるときに上アームのPchパワーMOS
−FETがオンして下アームのNchパワーMOS−F
ETがオフし、それ以外のときには上アームのPchパ
ワーMOS−FETがオフして下アームのNchパワー
MOS−FETがオンする構成となっており、また、ス
イッチング素子として上アームにNchパワーMOS−
FETを、下アームにPchパワーMOS−FETを配
したものを3相備え、前記スイッチング素子を駆動制御
する信号が変調波信号と三角波キャリア信号とを比較し
て得られたPWM信号である3相PWMインバータにお
いて、前記変調波信号は、3相正弦波の最小値側の包絡
線値と三角波キャリア信号の最小値との差を前記3相正
弦波から減じた信号である第1の変調波、もしくは3相
正弦波の最大値側の包絡線値と三角波キャリア信号の最
大値との差を前記3相正弦波に加えた信号である第2の
変調波であって、かつ、変調波が前記第1の変調波であ
る場合には、変調波信号の方が三角波キャリア信号より
も値が大であるときに上アームのNchパワーMOS−
FETがオフして下アームのPchパワーMOS−FE
Tがオンし、それ以外のときには上アームのNchパワ
ーMOS−FETがオンして下アームのPchパワーM
OS−FETがオフするように構成し、変調波が前記第
2の変調波である場合には、変調波信号の方が三角波キ
ャリア信号よりも値が小であるときに上アームのNch
パワーMOS−FETがオフして下アームのPchパワ
ーMOS−FETがオンし、それ以外のときには上アー
ムのNchパワーMOS−FETがオンして下アームの
PchパワーMOS−FETがオフする構成となってい
る。
に本発明の3相PWMインバータは、スイッチング素子
として上アームにPchパワーMOS−FETを、下ア
ームにNchパワーMOS−FETを配したものを3相
備え、前記スイッチング素子を駆動制御する信号が変調
波信号と三角波キャリア信号とを比較して得られたPW
M信号である3相PWMインバータにおいて、前記変調
波信号は、3相正弦波の最小値側の包絡線値と三角波キ
ャリア信号の最小値との差を前記3相正弦波から減じた
信号である第1の変調波、もしくは3相正弦波の最大値
側の包絡線値と三角波キャリア信号の最大値との差を前
記3相正弦波に加えた信号である第2の変調波であっ
て、かつ、変調波が前記第1の変調波である場合には、
変調波信号の方が三角波キャリア信号よりも値が大であ
るときに上アームのPchパワーMOS−FETがオン
して下アームのNchパワーMOS−FETがオフし、
それ以外のときには上アームのPchパワーMOS−F
ETがオフして下アームのNchパワーMOS−FET
がオンするように構成し、変調波が前記第2の変調波で
ある場合には、変調波信号の方が三角波キャリア信号よ
りも値が小であるときに上アームのPchパワーMOS
−FETがオンして下アームのNchパワーMOS−F
ETがオフし、それ以外のときには上アームのPchパ
ワーMOS−FETがオフして下アームのNchパワー
MOS−FETがオンする構成となっており、また、ス
イッチング素子として上アームにNchパワーMOS−
FETを、下アームにPchパワーMOS−FETを配
したものを3相備え、前記スイッチング素子を駆動制御
する信号が変調波信号と三角波キャリア信号とを比較し
て得られたPWM信号である3相PWMインバータにお
いて、前記変調波信号は、3相正弦波の最小値側の包絡
線値と三角波キャリア信号の最小値との差を前記3相正
弦波から減じた信号である第1の変調波、もしくは3相
正弦波の最大値側の包絡線値と三角波キャリア信号の最
大値との差を前記3相正弦波に加えた信号である第2の
変調波であって、かつ、変調波が前記第1の変調波であ
る場合には、変調波信号の方が三角波キャリア信号より
も値が大であるときに上アームのNchパワーMOS−
FETがオフして下アームのPchパワーMOS−FE
Tがオンし、それ以外のときには上アームのNchパワ
ーMOS−FETがオンして下アームのPchパワーM
OS−FETがオフするように構成し、変調波が前記第
2の変調波である場合には、変調波信号の方が三角波キ
ャリア信号よりも値が小であるときに上アームのNch
パワーMOS−FETがオフして下アームのPchパワ
ーMOS−FETがオンし、それ以外のときには上アー
ムのNchパワーMOS−FETがオンして下アームの
PchパワーMOS−FETがオフする構成となってい
る。
【0012】
【作用】この構成により、上下のアームをPchパワー
MOS−FETとNchパワーMOS−FETを組み合
わせて構成したことからそのゲートを駆動するための制
御電源が少なくてすみ、また変調波信号の平均値が三角
波キャリア信号の中間値から最大値側もしくは最小値側
にずれて上アームと下アームの平均オン時間に差が生
じ、そして、その平均オン時間の短い方のアームがオン
抵抗の大きなPchパワーMOS−FETに、平均オン
時間の長い方のアームがオン抵抗の小さなNchパワー
MOS−FETになるよう構成したことにより飽和損失
の低減が図れる。
MOS−FETとNchパワーMOS−FETを組み合
わせて構成したことからそのゲートを駆動するための制
御電源が少なくてすみ、また変調波信号の平均値が三角
波キャリア信号の中間値から最大値側もしくは最小値側
にずれて上アームと下アームの平均オン時間に差が生
じ、そして、その平均オン時間の短い方のアームがオン
抵抗の大きなPchパワーMOS−FETに、平均オン
時間の長い方のアームがオン抵抗の小さなNchパワー
MOS−FETになるよう構成したことにより飽和損失
の低減が図れる。
【0013】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【0014】本発明の一実施例における3相PWMイン
バータの回路構成は、3相PWM信号発生回路を除いて
は前述した従来例の図6に示したものと同じであって、
上アームにPchパワーMOS−FETを、下アームに
NchパワーMOS−FETをそれぞれ配したものであ
り、本図と図1を用いて以下その動作を説明する。図1
は本発明の一実施例における3相PWMインバータの3
相PWM信号発生回路(図示せず)の動作を示す信号波
形図である。その第1の変調波信号eu1,ev1,e
w1は,従来例を示した図5における3相正弦波の変調
波信号eu,ev,ewの最小値側の包絡線値elと三
角波キャリア信号ecの最小値との差を3相正弦波の変
調波信号eu,ev,ewからそれぞれ減じた信号であ
り、この第1の変調波信号eu1,ev1,ew1と三
角波キャリア信号ecとを比較して得られるPWM信号
g,h,iは1/3周期スイッチングが休止する波形と
なる。これはスイッチング素子のスイッチング回数を減
少しスイッチング損失を低減する方法として知られてい
るものである(例えば、電気学会論文誌B,Vol.1
04,No.5,p319,昭59−5)。
バータの回路構成は、3相PWM信号発生回路を除いて
は前述した従来例の図6に示したものと同じであって、
上アームにPchパワーMOS−FETを、下アームに
NchパワーMOS−FETをそれぞれ配したものであ
り、本図と図1を用いて以下その動作を説明する。図1
は本発明の一実施例における3相PWMインバータの3
相PWM信号発生回路(図示せず)の動作を示す信号波
形図である。その第1の変調波信号eu1,ev1,e
w1は,従来例を示した図5における3相正弦波の変調
波信号eu,ev,ewの最小値側の包絡線値elと三
角波キャリア信号ecの最小値との差を3相正弦波の変
調波信号eu,ev,ewからそれぞれ減じた信号であ
り、この第1の変調波信号eu1,ev1,ew1と三
角波キャリア信号ecとを比較して得られるPWM信号
g,h,iは1/3周期スイッチングが休止する波形と
なる。これはスイッチング素子のスイッチング回数を減
少しスイッチング損失を低減する方法として知られてい
るものである(例えば、電気学会論文誌B,Vol.1
04,No.5,p319,昭59−5)。
【0015】この際に、第1の変調波信号eu1,ev
1,ew1の方が三角波キャリア信号ecよりも値が大
であるときに図6に示す上アームのPchパワーMOS
−FET19がオンして下アームのNchパワーMOS
−FET20がオフし、それ以外のときには上アームの
PchパワーMOS−FET19がオフして下アームの
NchパワーMOS−FET20がオンするように構成
されている。すなわち1相分のみ説明すると、前記PW
M信号gによりスイッチ手段21が、PWM信号gの論
理反転信号によりスイッチ手段24がそれぞれ動作し
て、PWM信号gが‘H’であるときにPchパワーM
OS−FET19がオンしてNchパワーMOS−FE
T20がオフし、PWM信号gが‘L’であるときにP
chパワーMOS−FET19がオフしてNchパワー
MOS−FET20がオンする構成となっている。この
ことにより、1/3周期のスイッチングが休止する期間
においては上アームのPchパワーMOS−FET19
がオフ、下アームのNchパワーMOS−FET20が
オンとなる。
1,ew1の方が三角波キャリア信号ecよりも値が大
であるときに図6に示す上アームのPchパワーMOS
−FET19がオンして下アームのNchパワーMOS
−FET20がオフし、それ以外のときには上アームの
PchパワーMOS−FET19がオフして下アームの
NchパワーMOS−FET20がオンするように構成
されている。すなわち1相分のみ説明すると、前記PW
M信号gによりスイッチ手段21が、PWM信号gの論
理反転信号によりスイッチ手段24がそれぞれ動作し
て、PWM信号gが‘H’であるときにPchパワーM
OS−FET19がオンしてNchパワーMOS−FE
T20がオフし、PWM信号gが‘L’であるときにP
chパワーMOS−FET19がオフしてNchパワー
MOS−FET20がオンする構成となっている。この
ことにより、1/3周期のスイッチングが休止する期間
においては上アームのPchパワーMOS−FET19
がオフ、下アームのNchパワーMOS−FET20が
オンとなる。
【0016】以上のように本実施例によれば、上アーム
側にPchパワーMOS−FET19を配し、その駆動
の際の基準となるソースが主電源14のプラス端子に接
続されてその電位が変動しないため、図示したような制
御電源を不要とする構成がとれる。よって、必要な制御
電源は下アーム用の1つだけですむ。また、上下アーム
のスイッチング素子の平均オン時間のデューティーは三
角波キャリア信号の振幅値に対する変調波信号の平均値
の割合となるが、本実施例の構成の場合、上アーム側の
PchパワーMOS−FET19の平均オン時間のデュ
ーティーは、最も大きくなる最大出力電圧時(変調波信
号の振幅が三角波キャリア信号の振幅と一致)において
も約48%であり、出力電圧ゼロ時においては0%すな
わちPchパワーMOS−FET19は完全にオフしN
chパワーMOS−FET20がオンし続ける。従来例
では出力電圧に関わらず常に平均オン時間のデューティ
ーは50%すなわちPchパワーMOS−FET19の
平均オン時間とNchパワーMOS−FET20の平均
オン時間は同じであるから、従来例と比較し出力電圧の
低いときほどオン抵抗の大きいPchパワーMOS−F
ET19の平均オン時間を減らすことによる飽和損失の
低減の効果は高いものとなる。実使用時においては常に
最大出力電圧で運転することは希であるため飽和損失を
低減することができ、特にV/F一定制御によってモー
タを低速で回転させるような用途においては出力電圧が
小さいため効果の高いものである。さらに、1/3周期
のスイッチング休止期間によりスイッチング回数が従来
の2/3に減少するためスイッチング損失の低減も図る
ことができ、また、スイッチングに伴い発生する高周波
電流成分が浮遊容量を介して漏洩する電流についても、
スイッチング回数の減少によって低減される。
側にPchパワーMOS−FET19を配し、その駆動
の際の基準となるソースが主電源14のプラス端子に接
続されてその電位が変動しないため、図示したような制
御電源を不要とする構成がとれる。よって、必要な制御
電源は下アーム用の1つだけですむ。また、上下アーム
のスイッチング素子の平均オン時間のデューティーは三
角波キャリア信号の振幅値に対する変調波信号の平均値
の割合となるが、本実施例の構成の場合、上アーム側の
PchパワーMOS−FET19の平均オン時間のデュ
ーティーは、最も大きくなる最大出力電圧時(変調波信
号の振幅が三角波キャリア信号の振幅と一致)において
も約48%であり、出力電圧ゼロ時においては0%すな
わちPchパワーMOS−FET19は完全にオフしN
chパワーMOS−FET20がオンし続ける。従来例
では出力電圧に関わらず常に平均オン時間のデューティ
ーは50%すなわちPchパワーMOS−FET19の
平均オン時間とNchパワーMOS−FET20の平均
オン時間は同じであるから、従来例と比較し出力電圧の
低いときほどオン抵抗の大きいPchパワーMOS−F
ET19の平均オン時間を減らすことによる飽和損失の
低減の効果は高いものとなる。実使用時においては常に
最大出力電圧で運転することは希であるため飽和損失を
低減することができ、特にV/F一定制御によってモー
タを低速で回転させるような用途においては出力電圧が
小さいため効果の高いものである。さらに、1/3周期
のスイッチング休止期間によりスイッチング回数が従来
の2/3に減少するためスイッチング損失の低減も図る
ことができ、また、スイッチングに伴い発生する高周波
電流成分が浮遊容量を介して漏洩する電流についても、
スイッチング回数の減少によって低減される。
【0017】なお、前記第1の変調波信号eu1,ev
1,ew1は図5における3相正弦波の変調波信号e
u,ev,ewの最大値側の包絡線値ehと三角波キャ
リア信号ecの最大値との差を3相正弦波の変調波信号
eu,ev,ewにそれぞれ加えた図2に示す第2の変
調波信号eu2,ev2,ew2であってもよく、この
場合に、第2の変調波信号eu2,ev2,ew2の方
が三角波キャリア信号ecよりも値が小であるときに図
6に示す上アームのPchパワーMOS−FET19が
オンして下アームのNchパワーMOS−FET20が
オフし、それ以外のときには上アームのPchパワーM
OS−FET19がオフして下アームのNchパワーM
OS−FET20がオンするように構成すれば同様の効
果を得ることができる。すなわち、図1と同様にPWM
信号g,h,iが‘H’であるときにPchパワーMO
S−FETがオンしてNchパワーMOS−FETがオ
フし、PWM信号g,h,iが‘L’であるときにPc
hパワーMOS−FETがオフしてNchパワーMOS
−FETがオンする構成とすればよい。
1,ew1は図5における3相正弦波の変調波信号e
u,ev,ewの最大値側の包絡線値ehと三角波キャ
リア信号ecの最大値との差を3相正弦波の変調波信号
eu,ev,ewにそれぞれ加えた図2に示す第2の変
調波信号eu2,ev2,ew2であってもよく、この
場合に、第2の変調波信号eu2,ev2,ew2の方
が三角波キャリア信号ecよりも値が小であるときに図
6に示す上アームのPchパワーMOS−FET19が
オンして下アームのNchパワーMOS−FET20が
オフし、それ以外のときには上アームのPchパワーM
OS−FET19がオフして下アームのNchパワーM
OS−FET20がオンするように構成すれば同様の効
果を得ることができる。すなわち、図1と同様にPWM
信号g,h,iが‘H’であるときにPchパワーMO
S−FETがオンしてNchパワーMOS−FETがオ
フし、PWM信号g,h,iが‘L’であるときにPc
hパワーMOS−FETがオフしてNchパワーMOS
−FETがオンする構成とすればよい。
【0018】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について説明する。
について説明する。
【0019】図3は本発明の第2の実施例における3相
PWMインバータの回路構成を示すものであり1相分の
み示している。上アームに26のNchパワーMOS−
FETを、下アームに27のPchパワーMOS−FE
Tをそれぞれ配し、NchパワーMOS−FET26の
ドレインを主電源14のプラス端子に、PchパワーM
OS−FET27のドレインを主電源14のマイナス端
子にそれぞれ接続している。NchパワーMOS−FE
T26とPchパワーMOS−FET27はゲートとソ
ースをそれぞれ共通に接続し、そのゲート−ソース間に
はツェナーダイオード32,33で構成された電圧リミ
ット手段と抵抗34を接続し、そのソースがモータに接
続される出力端子Uとしている。主電源14にはプラス
端子側に制御電源30を、マイナス端子側に制御電源3
1を直列に配し、その制御電源30と前記共通接続され
たゲートとの間に電流制御手段28を、制御電源31と
前記共通接続されたゲートとの間に電流制御手段29を
それぞれ配置している。
PWMインバータの回路構成を示すものであり1相分の
み示している。上アームに26のNchパワーMOS−
FETを、下アームに27のPchパワーMOS−FE
Tをそれぞれ配し、NchパワーMOS−FET26の
ドレインを主電源14のプラス端子に、PchパワーM
OS−FET27のドレインを主電源14のマイナス端
子にそれぞれ接続している。NchパワーMOS−FE
T26とPchパワーMOS−FET27はゲートとソ
ースをそれぞれ共通に接続し、そのゲート−ソース間に
はツェナーダイオード32,33で構成された電圧リミ
ット手段と抵抗34を接続し、そのソースがモータに接
続される出力端子Uとしている。主電源14にはプラス
端子側に制御電源30を、マイナス端子側に制御電源3
1を直列に配し、その制御電源30と前記共通接続され
たゲートとの間に電流制御手段28を、制御電源31と
前記共通接続されたゲートとの間に電流制御手段29を
それぞれ配置している。
【0020】本発明の第2の実施例を動作させるPWM
信号は前記第1の実施例と同じであり図1に示すPWM
信号gにより電流制御手段29が、PWM信号gの論理
反転信号により電流制御手段28がそれぞれ所定の電流
を流す動作を行う。PWM信号gが‘H’であるときに
は電流制御手段29が所定の電流を流して電流制御手段
28が電流を遮断し、これによってPchパワーMOS
−FET27がオンして、NchパワーMOS−FET
26がオフする。逆にPWM信号gが‘L’であるとき
には電流制御手段29が電流を遮断して電流制御手段2
8が所定の電流を流し、これによりPchパワーMOS
−FET27がオフして、NchパワーMOS−FET
26がオンする。
信号は前記第1の実施例と同じであり図1に示すPWM
信号gにより電流制御手段29が、PWM信号gの論理
反転信号により電流制御手段28がそれぞれ所定の電流
を流す動作を行う。PWM信号gが‘H’であるときに
は電流制御手段29が所定の電流を流して電流制御手段
28が電流を遮断し、これによってPchパワーMOS
−FET27がオンして、NchパワーMOS−FET
26がオフする。逆にPWM信号gが‘L’であるとき
には電流制御手段29が電流を遮断して電流制御手段2
8が所定の電流を流し、これによりPchパワーMOS
−FET27がオフして、NchパワーMOS−FET
26がオンする。
【0021】以上のように本発明の第2の実施例によれ
ば、必要な制御電源は上アーム用と下アーム用に各々1
つの計2つですむため従来例よりも制御電源の数を減ら
すことができ、また第1の実施例と同様の理由によりス
イッチング素子の飽和損失およびスイッチング損失を低
減することができる。さらに、プッシュプル構成となっ
ているため第1の実施例の構成に比べ、オンさせるとき
もオフさせるときもNchパワーMOS−FET26と
PchパワーMOS−FET27の両方を高速に駆動す
ることができる。したがって、キャリア周波数を高める
ことが可能であり静音化を図ることができる。
ば、必要な制御電源は上アーム用と下アーム用に各々1
つの計2つですむため従来例よりも制御電源の数を減ら
すことができ、また第1の実施例と同様の理由によりス
イッチング素子の飽和損失およびスイッチング損失を低
減することができる。さらに、プッシュプル構成となっ
ているため第1の実施例の構成に比べ、オンさせるとき
もオフさせるときもNchパワーMOS−FET26と
PchパワーMOS−FET27の両方を高速に駆動す
ることができる。したがって、キャリア周波数を高める
ことが可能であり静音化を図ることができる。
【0022】なお、第1の実施例で述べたとおり、変調
波信号は第1の変調波信号eu1,ev1,ew1では
なく第2の変調波信号eu2,ev2,ew2であって
もよい。
波信号は第1の変調波信号eu1,ev1,ew1では
なく第2の変調波信号eu2,ev2,ew2であって
もよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、上下のアームを
PchパワーMOS−FETとNchパワーMOS−F
ETを組み合わせて構成したことによりそのゲートを駆
動するための制御電源が少なくてすみ、よって簡単な回
路構成とすることができる。
PchパワーMOS−FETとNchパワーMOS−F
ETを組み合わせて構成したことによりそのゲートを駆
動するための制御電源が少なくてすみ、よって簡単な回
路構成とすることができる。
【0024】また、スイッチング素子をPWM制御する
際の変調波信号を、3相正弦波の最小値側の包絡線値と
三角波キャリア信号の最小値との差を3相正弦波から減
じた信号とする、あるいは3相正弦波の最大値側の包絡
線値と三角波キャリア信号の最大値との差を3相正弦波
に加えた信号とすることにより、上アームと下アームの
平均オン時間に差が生じ、そして、その平均オン時間の
短い方のアームをオン抵抗の大きなPchパワーMOS
−FETに、平均オン時間の長い方のアームをオン抵抗
の小さなNchパワーMOS−FETにそれぞれ割り当
てたことによってPchパワーMOS−FETの飽和損
失を低減できる。これにより、オン抵抗の大きなPch
パワーMOS−FETを使用でき、換言すればNchパ
ワーMOS−FETとチップサイズに大差のないPch
パワーMOS−FETを使用できることとなりコストダ
ウンが図れる。
際の変調波信号を、3相正弦波の最小値側の包絡線値と
三角波キャリア信号の最小値との差を3相正弦波から減
じた信号とする、あるいは3相正弦波の最大値側の包絡
線値と三角波キャリア信号の最大値との差を3相正弦波
に加えた信号とすることにより、上アームと下アームの
平均オン時間に差が生じ、そして、その平均オン時間の
短い方のアームをオン抵抗の大きなPchパワーMOS
−FETに、平均オン時間の長い方のアームをオン抵抗
の小さなNchパワーMOS−FETにそれぞれ割り当
てたことによってPchパワーMOS−FETの飽和損
失を低減できる。これにより、オン抵抗の大きなPch
パワーMOS−FETを使用でき、換言すればNchパ
ワーMOS−FETとチップサイズに大差のないPch
パワーMOS−FETを使用できることとなりコストダ
ウンが図れる。
【0025】さらに、前記変調波信号を用いたことから
1/3周期のスイッチング休止期間によりスイッチング
回数が減少してスイッチング損失が低減される。これに
より、前述した飽和損失の低減と合わせスイッチング素
子の発熱を低くおさえることができる。加えて、浮遊容
量を介して流出する漏洩電流についても、スイッチング
回数の減少により低減される。
1/3周期のスイッチング休止期間によりスイッチング
回数が減少してスイッチング損失が低減される。これに
より、前述した飽和損失の低減と合わせスイッチング素
子の発熱を低くおさえることができる。加えて、浮遊容
量を介して流出する漏洩電流についても、スイッチング
回数の減少により低減される。
【図1】本発明の第1の実施例における3相PWMイン
バータの動作を示す信号波形図
バータの動作を示す信号波形図
【図2】本発明の第1の実施例における3相PWMイン
バータの動作を示す信号波形図
バータの動作を示す信号波形図
【図3】本発明の第2の実施例における3相PWMイン
バータの回路構成図
バータの回路構成図
【図4】従来の3相PWMインバータの回路ブロック図
【図5】従来の動作を示す信号波形図
【図6】従来の他の構成例を示す回路構成図
19,27 PchパワーMOS−FET 8,9,10,11,12,13,20,26 Nch
パワーMOS−FET eu1,ev1,ew1 第1の変調波信号 eu2,ev2,ew2 第2の変調波信号 ec 三角波キャリア信号
パワーMOS−FET eu1,ev1,ew1 第1の変調波信号 eu2,ev2,ew2 第2の変調波信号 ec 三角波キャリア信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02P 7/63 302
Claims (2)
- 【請求項1】スイッチング素子として上アームにPch
パワーMOS−FETを、下アームにNchパワーMO
S−FETを配したものを3相備え、前記スイッチング
素子を駆動制御する信号が変調波信号と三角波キャリア
信号とを比較して得られたPWM信号である3相PWM
インバータにおいて、 前記変調波信号は、3相正弦波の最小値側の包絡線値と
三角波キャリア信号の最小値との差を前記3相正弦波か
ら減じた信号である第1の変調波、もしくは3相正弦波
の最大値側の包絡線値と三角波キャリア信号の最大値と
の差を前記3相正弦波に加えた信号である第2の変調波
であって、かつ、 変調波が前記第1の変調波である場合には、変調波信号
の方が三角波キャリア信号よりも値が大であるときに上
アームのPchパワーMOS−FETがオンして下アー
ムのNchパワーMOS−FETがオフし、それ以外の
ときには上アームのPchパワーMOS−FETがオフ
して下アームのNchパワーMOS−FETがオンする
ように構成し、 変調波が前記第2の変調波である場合には、変調波信号
の方が三角波キャリア信号よりも値が小であるときに上
アームのPchパワーMOS−FETがオンして下アー
ムのNchパワーMOS−FETがオフし、それ以外の
ときには上アームのPchパワーMOS−FETがオフ
して下アームのNchパワーMOS−FETがオンする
ように構成したことを特徴とする3相PWMインバー
タ。 - 【請求項2】スイッチング素子として上アームにNch
パワーMOS−FETを、下アームにPchパワーMO
S−FETを配したものを3相備え、前記スイッチング
素子を駆動制御する信号が変調波信号と三角波キャリア
信号とを比較して得られたPWM信号である3相PWM
インバータにおいて、 前記変調波信号は、3相正弦波の最小値側の包絡線値と
三角波キャリア信号の最小値との差を前記3相正弦波か
ら減じた信号である第1の変調波、もしくは3相正弦波
の最大値側の包絡線値と三角波キャリア信号の最大値と
の差を前記3相正弦波に加えた信号である第2の変調波
であって、かつ、 変調波が前記第1の変調波である場合には、変調波信号
の方が三角波キャリア信号よりも値が大であるときに上
アームのNchパワーMOS−FETがオフして下アー
ムのPchパワーMOS−FETがオンし、それ以外の
ときには上アームのNchパワーMOS−FETがオン
して下アームのPchパワーMOS−FETがオフする
ように構成し、 変調波が前記第2の変調波である場合には、変調波信号
の方が三角波キャリア信号よりも値が小であるときに上
アームのNchパワーMOS−FETがオフして下アー
ムのPchパワーMOS−FETがオンし、それ以外の
ときには上アームのNchパワーMOS−FETがオン
して下アームのPchパワーMOS−FETがオフする
ように構成したことを特徴とする3相PWMインバー
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09141394A JP3163896B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 3相pwmインバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09141394A JP3163896B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 3相pwmインバータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07298633A JPH07298633A (ja) | 1995-11-10 |
JP3163896B2 true JP3163896B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=14025701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09141394A Expired - Fee Related JP3163896B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 3相pwmインバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3163896B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100477478C (zh) * | 2005-10-18 | 2009-04-08 | 三星电子株式会社 | 变频式压缩机的预热装置及其方法 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5744994A (en) * | 1996-05-15 | 1998-04-28 | Siliconix Incorporated | Three-terminal power mosfet switch for use as synchronous rectifier or voltage clamp |
JPH1085489A (ja) * | 1996-09-18 | 1998-04-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗濯機等の制御装置 |
DE602004029505D1 (de) | 2004-02-19 | 2010-11-18 | Mitsubishi Electric Corp | Mehrphasen-simultanumschaltungsverhinderungsschaltung, pwm-wechselrichter und ansteuerverfahren dafür |
JP4614820B2 (ja) * | 2005-05-16 | 2011-01-19 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 回転電機制御装置 |
JP2014068428A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Mitsubishi Electric Corp | 電力変換装置 |
JP6303354B2 (ja) | 2013-09-19 | 2018-04-04 | 株式会社デンソー | モータ駆動装置 |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP09141394A patent/JP3163896B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100477478C (zh) * | 2005-10-18 | 2009-04-08 | 三星电子株式会社 | 变频式压缩机的预热装置及其方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07298633A (ja) | 1995-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0649579B1 (en) | Circuit for driving a half-bridge | |
US7692474B2 (en) | Control circuit for a high-side semiconductor switch for switching a supply voltage | |
US4758941A (en) | MOSFET fullbridge switching regulator having transformer coupled MOSFET drive circuit | |
KR19980081677A (ko) | 단안정 게이트 구동장치용 부트스트랩 다이오드와 직렬로 연결된 저항을 갖는 전력회로 | |
JP4509092B2 (ja) | 電子機器及び電源回路 | |
KR19980081113A (ko) | 펄스폭 변조기 시스템 | |
JPH07222493A (ja) | 電力用電子機器における直流アクチュエータの制御装置 | |
JP3163896B2 (ja) | 3相pwmインバータ | |
EP2678941B1 (en) | Driver circuit for a semiconductor power switch | |
KR100565023B1 (ko) | 직류 모터용 제어 회로 | |
JP2005501499A (ja) | ハーフブリッジ回路 | |
JPH10210736A (ja) | 降圧型dc−dcコンバータ | |
JP2001025259A (ja) | Pwmインバーター装置 | |
JP2022135911A (ja) | バイポーラパルス電圧ゲートドライバ | |
JPH06315263A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2621495B2 (ja) | ゲート駆動回路 | |
JP2001309670A (ja) | インバータ装置の駆動回路 | |
JPH0736476Y2 (ja) | パワーmos・fetドライブ回路 | |
JP4893007B2 (ja) | 交流スイッチ | |
JPH0287975A (ja) | 単相インバータ装置 | |
JP7508912B2 (ja) | スイッチング回路 | |
JPH1169779A (ja) | 電力変換器におけるゲート駆動回路 | |
JPH06261535A (ja) | ドライブ回路 | |
JPH0363312B2 (ja) | ||
JPH06245538A (ja) | デッドタイムによる出力電圧への影響を防止した直流交流電力変換装置およびその駆動方式 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |