JP3163736B2 - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JP3163736B2
JP3163736B2 JP10627492A JP10627492A JP3163736B2 JP 3163736 B2 JP3163736 B2 JP 3163736B2 JP 10627492 A JP10627492 A JP 10627492A JP 10627492 A JP10627492 A JP 10627492A JP 3163736 B2 JP3163736 B2 JP 3163736B2
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白井  滋
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、噴出流量の自動可変機
能を備えた洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗浄装置としては、図3
に示すようなものがあった(例えば特公平1−5253
3号公報)。
【0003】図3において、1は給水タンクであり、こ
こから水がポンプ2により吸引され、給水管3を通っ
て、ヒータ4と温度検出器5を備えた湯タンク6に至
る。湯タンク6から給湯管7を通って開閉バルブ8に至
る。開閉バルブ8は所定の周期で流路を連通・遮断する
ように作用し、開閉バルブ8および送水管9を介して洗
浄ノズル10に送られた洗浄水は、洗浄ノズル10から
パルス状に噴出され、使用者に対して快適な使用感を与
え、洗浄効果を向上させると同時にマッサージ効果を得
ようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の洗浄
装置においては、洗浄時にマッサージ効果を得るべく高
速パルス的に開閉バルブ8が周期的に流路を連通・遮断
する構成で、洗浄水の噴出量の変化が周期的であるた
め、次第に使用者に単調感を与えるなどの課題を有して
いた。
【0005】また、ポンプ2のモータの回転数を自動ゆ
らぎ可変する方法も、上記とは別に提案されている。
(例えば特公平3−16461号公報)この場合、周期
の単調さは改善されるが、ポンプ2の速度可変度合、つ
まり洗浄ノズル10からの洗浄水の噴出量の変化を歯切
れよく高速にすることが困難で、マッサージ効果が低下
するなどの課題があった。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、リズム感のある、ゆらぎ洗浄を可能にし、楽しさ
のある快適な洗浄装置を提供することを第1の目的とし
ている。
【0007】第2の目的は、リズム感のある、ゆらぎ洗
浄を可能にし、かつ、そのゆらぎ洗浄によって装置寿命
の短縮を招くような水撃作用を防止することにある。
【0008】第3の目的は、リズム感のある快適なゆら
ぎ洗浄と高い洗浄効果を、より少ない電力消費量で実現
すると共に、流量可変手段に通電していない時に上流側
に異常に高い水圧が作用するような異常時において、流
量可変手段より上流の構成部材(例えばタンク等の容
器)や流量可変手段自身の破損を防止することにある。
【0009】第4の目的は、高速応答でかつリズム感の
ある、ゆらぎ洗浄装置を低消費電力で実現することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために本発明の洗浄装置は、人体局部を洗浄するた
めの洗浄水を送水する送水管と、前記送水管に接続され
前記洗浄水を噴出する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルの
上流に設けられ電気信号により前記洗浄水の流量を可変
する流量可変手段と、楽音信号発生手段と、前記楽音
発生手段からの電気信号を音に変換する発音体と、前
記楽音信号発生手段からの楽音信号のピッチまたはラウ
ドネス等の楽音要素を抽出する楽音要素抽出手段と、前
記楽音要素抽出手段からの楽音要素信号に基づいて前記
流量可変手段に電気信号を出力する制御器とを備えて構
成するものである。
【0011】また第2の目的を達成するために本発明の
洗浄装置は、人体局部を洗浄するための洗浄水を送水す
る送水管と、前記送水管に接続され前記洗浄水を噴出す
る洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルの上流に設けられ非通
電時ないし最大定格通電時に全開ないし最小流量以上の
流路を確保する流量可変手段と、楽音信号発生手段と、
前記楽音信号発生手段からの楽音信号のピッチまたはラ
ウドネス等の楽音要素を抽出する楽音要素抽出手段と、
前記楽音要素抽出手段からの楽音要素信号に基づいて前
記流量可変手段に電気信号を出力する制御器とを備えて
構成するものである。
【0012】また第3の目的を達成するために本発明の
洗浄装置は、人体局部を洗浄するための洗浄水を送水す
る送水管と、前記送水管に接続され前記洗浄水を噴出す
る洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルの上流に設けられ非通
電時に開成される常開型の流量可変手段と、楽音信号発
生手段と、前記楽音信号発生手段からの楽音信号のピッ
チまたはラウドネス等の楽音要素を抽出する楽音要素抽
出手段と、前記楽音要素抽出手段からの楽音要素信号に
基づいて前記流量可変手段に電気信号を出力する制御器
とを備えて構成するものである。
【0013】また第4の目的を達成するために本発明の
洗浄装置は、人体局部を洗浄するための洗浄水を送水す
る送水管と、前記送水管に接続され前記洗浄水を噴出す
る洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルの上流に設けられ流入
路と流出路を有する弁ボディと、前記弁ボディ内に設け
流量を可変する弁体と、前記弁体の流入圧を受ける流量
制御部に対応する弁座と、前記弁体の同じく流入圧を受
ける圧力バランス部をガイドするシリンダ部と、前記弁
体の流量制御部を前記弁座から遠ざける方向に付勢する
付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に対抗して前記弁体
を前記弁座に近づける方向に前記弁体に力を作用する電
磁駆動部と、前記シリンダ部と前記流出路を連通する連
通路とを設けた流量可変弁と、楽音信号発生手段と、前
記楽音信号発生手段からの楽音信号のピッチまたはラウ
ドネス等の楽音要素を抽出する楽音要素抽出手段と、前
記楽音要素抽出手段からの楽音要素信号に基づいて前記
流量可変手段に電気信号を出力する制御器とを備えて構
成するものである。
【0014】
【作用】本発明の洗浄装置は上記した構成によって、例
えば楽音ゆらぎ洗浄モードAを選択指示すると、コンパ
クトディスクプレーヤ・テーププレーヤ・音声再生素子
・テレビ・ラジオ・有線放送等々の楽音信号発生手段か
ら音楽・川のせせらぎ・波の音・鳥の声などの楽音がス
ピーカ等の発音体から聞こえ、同時に前記楽音信号発生
手段からの信号は、楽音要素抽出手段にて楽音信号のピ
ッチまたはラウドネス等の楽音要素が抽出されて、その
抽出された楽音要素信号に応じた変化電力信号が制御器
から流量可変手段へ出力されるように作用する。したが
って、洗浄ノズルから噴出する流量は、前記発音体から
聞こえる楽音信号と対応して自動的に変化するように作
用し、リズム感のあるゆらぎ洗浄及び楽しさのある快適
な洗浄を可能にするものである。
【0015】また、本発明の洗浄装置は前記構成によ
り、楽音信号発生手段の信号に応じて洗浄ノズルから噴
出する流量が自動的に変化するように作用すると共に、
流量可変手段は非通電時ないし最大定格通電時におい
て、全開ないし所定の最小流量以上が流れる流路が確保
される構成により、流量可変手段への電気信号が楽音の
変化に応じて高速に変化し、流量が高速に変化する時に
おいても、前記洗浄ノズルから噴出する洗浄水は、流れ
が遮断されることなく変化するように作用する。したが
って、リズム感のあるゆらぎ洗浄を可能にし、かつ、そ
のゆらぎ洗浄によって装置寿命の短縮を招くような水撃
作用を防止するように作用するものである。
【0016】また、本発明の洗浄装置は前記構成によ
り、流量可変手段は、常開型で通電していない時に開成
状態であり、通電している間だけ流量が絞られるように
作用する。ここで楽音信号発生手段の信号に応じて洗浄
ノズルから噴出する流量がリズミカルに変化できても、
本来の洗浄機能が高くなければ意味が無い。そのため、
流量の変化パターンが重要になる。例えば、流量が全開
の時と絞られている時との時間比率は、十分な流量が確
保できている時間を、絞っている時間よりも多くするこ
とが望ましい。本発明の洗浄装置は、楽音信号のリズム
等に連動し、パルス的に短い通電時間比率で流量可変手
段に制御器から通電され、パルス的に洗浄ノズルから噴
出する洗浄水の流量が絞られるように作用する。つま
り、リズム感のある快適なゆらぎ洗浄と高い洗浄効果
を、より少ない電力消費量で実現するように作用するも
のである。さらにまた、流量可変手段に通電していない
時に上流側に異常に高い水圧が作用するようなことが生
じた場合にも、流量可変手段が常開型であるため、異常
高圧は流量可変手段を素通りして洗浄ノズルから抜ける
ように作用する。つまり、このような異常時において流
量可変手段より上流の構成部材(例えばタンク等の容
器)や流量可変手段自身の破損を防止するように作用す
るものでもある。
【0017】また、本発明の洗浄装置は前記構成によ
り、流量可変弁の流入圧は弁体の流量制御部と圧力バラ
ンス部とに作用し、互いの作用圧の大部分が相殺し合う
ように作用し、前記弁体を駆動する電磁駆動部の必要と
する力は、わずかな電磁力ですむように作用する。した
がって、制御器から前記流量可変弁にごく僅かな可変電
力信号を楽音信号発生手段からの信号に基づいて入力す
ることにより、高速応答でかつリズム感のあるゆらぎ洗
浄装置を低消費電力で実現できるものである。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。
【0019】図1は本発明の一実施例を示す洗浄装置の
要部断面図である。水がポンプ2により圧送され、給水
管3を通ってヒータ4と温度検出器5を備えたタンク6
に至る。さらにタンク6から給湯管7を通って流量可変
手段である流量可変弁11の流入路12に至る。また、
流量可変弁11は、流入路12と流出路13を有する弁
ボディ14と、その弁ボディ14内に設け流量を可変す
る弁体15と、その弁体15の流入圧を受ける流量制御
部16に対応する弁座17と、同じく弁体15の流入圧
を受ける圧力バランス部18を内接摺動案内するシリン
ダ部19と、弁体15の流量制御部16を弁座17から
遠ざける方向に付勢する付勢手段20と、その付勢手段
20の付勢力に対抗して弁体15を弁座17に近づける
方向に力を作用する電磁駆動部21と、シリンダ部19
と流出路13を連通する連通路22とを設けた構成であ
る。さらに電磁駆動部21は、電磁コイル23の内側に
非磁性の案内筒24を介して固定鉄芯25と可動鉄芯2
6が、また電磁コイル23の外側にヨーク27および継
鉄板28を設けた構成である。なお、弁体15と可動鉄
芯26とは遊着されている。
【0020】また指示入力手段29にて定流量洗浄モー
ド,低速ビート洗浄モード,高速ビート洗浄モード,楽
音連動洗浄モードなどの中から選択指示されると、指示
入力手段29の指示に応じた変化電力信号が制御器30
から流量可変弁11の電磁駆動部21に出力される構成
である。例えば楽音連動洗浄モードが指示されると、楽
音信号発生手段31の電気信号が発音体であるスピーカ
32から音信号となって聞こえると同時に、楽音信号発
生手段31からの楽音信号のピッチやラウドネスまたは
リズム要素等の楽音要素信号を、楽音要素抽出手段33
が抽出して、さらに制御器30にその楽音要素信号が入
力され、その楽音要素信号に応じて制御器30から流量
制御手段11に電気信号が出力される構成である。ま
た、楽音要素抽出手段33でリズム要素を抽出する仕方
は、楽音信号のリズムセクション、例えばドラム類の楽
器の音の周波数帯を重点に周波数フィルターで取り出し
て、その周波数帯の音量に応じた電流を制御器30で増
幅して流量可変手段11の電磁コイル23へ印加する構
成である。
【0021】次に、流量可変手段である流量可変弁11
についてさらに詳述する。流量可変弁11の電磁駆動部
21は、電磁コイル23に流す電流に応じて可動鉄芯2
6を吸引する力が変わる。つまり電磁駆動部21へ入力
する電力信号に応じて、弁体15を付勢手段20の力に
抗して引き寄せる力が変わる。すなわち、電磁駆動部2
1に流す電流を変えることによって流量を可変できる。
また、弁体15は電磁駆動部21へ非通電時は、付勢手
段20により付勢され弁体15の流量制御部16が弁座
17から遠ざかり、流路を常時開成し常開型の弁を構成
している。さらに、弁体15は、流入路12からの流体
圧を流量制御部16と圧力バランス部18とで受け、互
いの作用圧の大部分が相殺し合う構成である。したがっ
て、弁体15を駆動するのに要する力は僅かな電磁駆動
部21の電磁力ですむ構成である。また、この弁の特徴
は、全閉になっても流路を完全に閉じる事なく、適量の
水が流れる構成になっているところにある。すなわち、
電磁駆動部21に電流を流し、弁体15の流量制御部1
6が弁座17を全閉しても、圧力バランス部18の外径
とシリンダ部9の内径との所定の隙間を通り、さらに連
通路22を経て流出路13へ流れる構成である。
【0022】次に上記構成の作用を説明する。使用者が
指示入力手段29によって、例えば楽音ゆらぎ洗浄モー
ドAを選択指示すると、コンパクトディスクプレーヤ・
テーププレーヤ・音声再生素子・テレビ・ラジオ・有線
放送等々の楽音信号発生手段31から音楽・川のせせら
ぎ・波の音・鳥の声などの楽音がスピーカ等の発音体3
2から聞こえ、同時に楽音信号発生手段31からの信号
は、楽音要素抽出手段33にて楽音信号のピッチまたは
ラウドネスやリズム要素等の楽音要素が抽出されて、そ
の抽出された楽音要素信号に応じた変化電力信号が制御
器30から流量可変手段11へ出力されるように作用す
る。したがって、洗浄ノズル10から噴出する流量は、
発音体32から聞こえる楽音信号と対応して自動的に変
化するように作用し、リズム感のあるゆらぎ洗浄及び楽
しさのある快適な洗浄ができる。
【0023】また、使用者が指示入力手段29によっ
て、楽音リズム連動洗浄モードを指示入力すると、楽音
信号発生手段31から楽音信号が発生し、発音体32か
ら音楽が聞こえ、それと同時にその音楽のリズムに連動
して、洗浄ノズル10から噴出する洗浄水の流量が変化
する。この楽音リズム連動洗浄モードは、楽音信号抽出
手段33が楽音信号から、リズム要素を抽出し、そのリ
ズム要素信号に応じた電気出力を制御器30から流量可
変弁11の電磁コイル23に印加通電することによって
起きる。この時、制御器30から流量可変弁11へ印加
される入力電流が変化する状態と、洗浄水の変化する状
態とを図2に示した。このように時間的に変化するリズ
ム要素信号に応じて洗浄ノズル10から噴出する洗浄水
の流量が変化し、リズミカルな刺激を得ることができ
る。このように、時間的に変化するリズム要素の音の強
さに応じ、それぞれの信号の瞬間だけ流量可変弁11に
通電され、流量可変弁11の電磁コイル23に発生する
電磁力により、可動鉄芯26が弁体15を付勢する手段
20の力に打ち勝って引き込むように作用するため、そ
の瞬間洗浄流量が最小流量に減少する。またリズム要素
信号のパルスとパルスの合間は、制御器30から流量可
変弁11への入力電流がストップし、その瞬間、流量可
変弁11の電磁コイル23の電磁力も無くなるため、弁
体18は付勢手段20の力によって全開し、すぐ最大流
量に戻るというように作用する。
【0024】このように本実施例の洗浄装置は、流量可
変手段11は、常開型で通電していない時に開成状態で
あり、通電している間だけ流量が絞られるように作用す
る。ここで楽音信号発生手段31の信号に応じて洗浄ノ
ズル10から噴出する流量をリズミカルに変化できて
も、本来の洗浄機能が高くなければ意味が無い。そのた
め、流量の変化パターンが重要になる。例えば、流量が
全開の時と絞られている時との時間比率は、十分な流量
が確保できている時間を、絞っている時間よりも多くす
ることが望ましい。本実施例の洗浄装置は、楽音信号の
リズム等に連動し、パルス的に短い通電時間比率で流量
可変手段11に制御器30から通電され、パルス的に洗
浄ノズル10から噴出する洗浄水の流量が絞られるよう
に作用する。つまり、リズム感のある快適なゆらぎ洗浄
と高い洗浄効果を、より少ない電力消費量で実現でき
る。さらにまた、もし、流量可変手段11に通電してい
ない時に上流側に異常に高い水圧が作用するようなこと
が生じた場合にも、流量可変手段11が常開型であるた
め、異常高圧は流量可変弁11を素通りして洗浄ノズル
10から抜けるように作用する。つまり、このような異
常時において流量可変手段11より上流の構成部材(例
えばタンク6等の容器)や流量可変手段11自身の破損
を防止することができる。
【0025】マッサージ効果を得るために、洗浄ノズル
10から噴出する流量を、パルス的に変化させる流量可
変手段11は、できるだけ洗浄ノズル10の近傍に設け
なければ効果が減少する。なぜならば、例えばタンク6
の上流に設けた場合、流量可変手段11で流量をパルス
的に変化させてもタンク6の容器等の変形たわみ等によ
って、変化が鈍り、洗浄ノズル10から噴出する時は鈍
った変化水流となり、マッサージ効果も減少する。すな
わち、マッサージ効果の高い洗浄を目的とする洗浄装置
においては、流量可変手段11を洗浄ノズル10の近傍
に設ける必然性があることになる。したがって、流量可
変手段11を常開型に構成してあることは重要なポイン
トである。また、流量可変をしない定流量洗浄をする場
合にも、流量可変手段11に通電して開ける無駄な電力
および時間を省くことができる。
【0026】なお流量可変手段である流量可変弁11
は、流入路12から流入圧が弁体15の流量制御部16
および圧力バランス部18に作用し、その流入圧による
弁体受圧作用力がほぼ相殺され、ほぼ付勢手段20の
力、例えば約100グラムに抗し得る電磁駆動部21の
電磁力だけで、弁体15を駆動できる構成にしたこと
で、より低電力駆動を可能にしている。
【0027】ここで連通路22も流体圧の弁体作用力を
低減し、低電力駆動にするために重要である。なぜなら
ば、連通路22によって、圧力バランス部18と流量制
御部16それぞれの背圧室を連通することができ、流入
圧の相殺がこのことによって可能になるためである。
【0028】このように本実施例の洗浄装置は、流量可
変弁11の流入圧は弁体15の流量制御部16と圧力バ
ランス部18とに作用し、互いの作用圧の大部分が相殺
し合うように作用するため、弁体15を駆動する電磁駆
動部21の必要とする力は、小さい電磁力でよい。した
がって、制御器30から流量可変弁11にごく僅かな可
変電力信号を楽音信号発生手段31からの信号に基づい
て入力することにより、高速応答でかつリズム感のあ
る、ゆらぎ洗浄装置を低消費電力で実現できる。
【0029】さらに連通路22は、電磁コイル23に通
電した時、流量可変弁11が最小流量を確保する構成の
一端も担っている。つまり、電磁コイル23に通電し、
弁体15の流量制御部16が弁座17を閉じた時、流入
路12からの洗浄水は、圧力バランス部18の外径とシ
リンダ部19の内径との一定の隙間を通り、さらに連通
路22を経て流出路13,洗浄ノズル10へ流れる。そ
の一定の隙間によって、最小流量以上を確保できる。こ
のように本実施例の洗浄装置は、楽音信号発生手段31
の信号に応じて洗浄ノズル10から噴出する流量が自動
的に変化するように作用すると共に、流量可変手段11
は非通電時ないし最大定格通電時において、全開ないし
所定の最小流量以上が流れる流路が確保される構成によ
り、流量可変手段11への電気信号が楽音の変化に応じ
て高速に変化し、流量が高速に変化する時においても、
洗浄ノズル10から噴出する洗浄水は、流れが遮断され
ることなく変化できる。つまり、高速のゆらぎ洗浄時に
流れが遮断されないので、ポンプ2やタンク6等に問題
になるような水撃作用を及ぼすことがない。したがっ
て、リズム感のある、ゆらぎ洗浄を可能にし、かつ、そ
のゆらぎ洗浄によって水撃作用による装置寿命短縮の心
配のない優れた洗浄装置が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の洗浄装置は、次の
ような効果を有する。 (1)指示入力手段によって、楽音ゆらぎ洗浄モードを
選択指示することにより、コンパクトディスクプレーヤ
・テーププレーヤ・音声再生素子・テレビ・ラジオ・有
線放送等々の楽音信号発生手段から音楽・川のせせらぎ
・波の音・鳥の声などの楽音がスピーカ等の発音体から
聞こえ、同時に前記楽音信号発生手段からの信号は、楽
音要素抽出手段にて楽音信号のピッチまたはラウドネス
やリズム要素等の楽音要素が抽出されて、その抽出され
た楽音要素信号に応じた変化電力信号が制御器から流量
可変手段へ出力される構成なので、洗浄ノズルから噴出
する流量は、前記発音体から聞こえる楽音信号と対応し
て自動的に変化するように作用し、リズム感のある、ゆ
らぎ洗浄及び楽しさのある快適な洗浄を可能にできる。 (2)楽音信号発生手段の信号に応じて洗浄ノズルから
噴出する流量が自動的に変化させると共に、流量可変手
段は非通電時ないし最大定格通電時において、洗浄ノズ
ルから噴出する洗浄水は、流れが遮断されることなくリ
ズミカルな高速のゆらぎ洗浄ができ、流れが遮断されな
いので、ポンプやタンク等に問題になるような水撃作用
を及ぼすことがなく、リズム感のあるゆらぎ洗浄を可能
にし、従来以上に快適な使用感が得られるとともに、か
つ水撃作用による装置の寿命短縮の心配のない優れた洗
浄装置が得られる。 (3)流量可変手段が常開型で通電していない時に開成
状態であり、通電している間だけ流量が絞られる構成な
ので、楽音信号のリズム等に連動してパルス的に短い通
電時間比率で流量可変手段に制御器から通電し、洗浄ノ
ズルから噴出する洗浄水の流量が瞬時パルス的に絞られ
ることにより、リズム感のある快適なゆらぎ洗浄と高い
洗浄効果を、より少ない電力消費量で実現できる。
【0031】さらにまた、もし、流量可変手段に通電し
ていない時に上流側に異常に高い水圧が作用するような
ことが生じても、流量可変手段が常開型の構成なので、
異常高圧は流量可変手段を素通りして洗浄ノズルから抜
け、このような異常時において流量可変手段より上流の
構成部材(例えばタンク等の容器)や流量可変手段自身
の破損を防止することができる。 (4)流量可変弁の流入圧は弁体の流量制御部と圧力バ
ランス部とに作用する構成により、互いの作用圧の大部
分が相殺し合うように作用し、前記弁体を駆動する電磁
駆動部の必要とする力は、小さな電磁力でよく、楽音信
号発生手段からの信号に基づいて制御器から流量可変弁
にごく僅かな可変電力信号を入力するだけで、高速応答
でかつリズム感のあるゆらぎ洗浄装置を低消費電力で実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における洗浄装置の要部断面
【図2】同洗浄装置に用いた流量可変手段の動特性図
【図3】従来の洗浄装置の断面図
【符号の説明】
9 送水管 10 洗浄ノズル 11 流量可変手段 12 流入路 13 流出路 14 弁ボディ 15 弁体 16 流量制御部 17 弁座 18 圧力バランス部 19 シリンダ部 20 付勢手段 21 電磁駆動部 22 連通路 29 指示入力手段 30 制御器 31 楽音信号発生手段 32 発音体 33 楽音信号抽出手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−287789(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 9/08 E03D 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人体局部を洗浄する洗浄水を送水する送水
    管と、前記送水管に接続され洗浄水を噴出する洗浄ノズ
    ルと、前記洗浄ノズルの上流に設けられ電気信号により
    前記洗浄水の流量を可変する流量可変手段と、楽音信号
    発生手段と、前記楽音信号発生手段からの電気信号を音
    に変換する発音体と、前記楽音信号発生手段からの楽音
    信号のピッチまたはラウドネス等の楽音要素を抽出する
    楽音要素抽出手段と、前記楽音要素抽出手段からの楽音
    要素信号に基づいて前記流量可変手段に電気信号を出力
    する制御器とを備えた洗浄装置。
  2. 【請求項2】人体局部を洗浄する洗浄水を送水する送水
    管と、前記送水管に接続され洗浄水を噴出する洗浄ノズ
    ルと、前記洗浄ノズルの上流に設けられ非通電時ないし
    最大定格通電時に全開ないし最小流量以上の流路を確保
    する流量可変手段と、楽音信号発生手段と、前記楽音信
    号発生手段からの楽音信号のピッチまたはラウドネス等
    の楽音要素を抽出する楽音要素抽出手段と、前記楽音要
    素抽出手段からの楽音要素信号に基づいて前記流量可変
    手段に電気信号を出力する制御器とを備えた洗浄装置。
  3. 【請求項3】人体局部を洗浄する洗浄水を送水する送水
    管と、前記送水管に接続され洗浄水を噴出する洗浄ノズ
    ルと、前記洗浄ノズルの上流に設けられ非通電時に開成
    される常開型の流量可変手段と、楽音信号発生手段と、
    前記楽音信号発生手段からの楽音信号のピッチまたはラ
    ウドネス等の楽音要素を抽出する楽音要素抽出手段と、
    前記楽音要素抽出手段からの楽音要素信号に基づいて前
    記流量可変手段に電気信号を出力する制御器とを備えた
    洗浄装置。
  4. 【請求項4】人体局部を洗浄する洗浄水を送水する送水
    管と、前記送水管に接続され洗浄水を噴出する洗浄ノズ
    ルと、前記洗浄ノズルの上流に設けられ流入路と流出路
    を有する弁ボディと、前記弁ボディ内に設け流量を可変
    する弁体と、前記弁体の流入圧を受ける流量制御部に対
    応する弁座と、前記弁体の同じく流入圧を受ける圧力バ
    ランス部をガイドするシリンダ部と、前記弁体の流量制
    御部を前記弁座から遠ざける方向に付勢する付勢手段
    と、前記付勢手段の付勢力に対抗して前記弁体を前記弁
    座に近づける方向に前記弁体に力を作用する電磁駆動部
    と、前記シリンダ部と前記流出路を連通する連通路とを
    設けた流量可変弁と、楽音信号発生手段と、前記楽音信
    号発生手段からの楽音信号のピッチまたはラウドネス等
    の楽音要素を抽出する楽音要素抽出手段と、前記楽音要
    素抽出手段からの楽音要素信号に基づいて前記流量可変
    手段に電気信号を出力する制御器とを備えた洗浄装置。
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