JP2930437B2 - エゼクタポンプ - Google Patents

エゼクタポンプ

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JP2930437B2
JP2930437B2 JP3038549A JP3854991A JP2930437B2 JP 2930437 B2 JP2930437 B2 JP 2930437B2 JP 3038549 A JP3038549 A JP 3038549A JP 3854991 A JP3854991 A JP 3854991A JP 2930437 B2 JP2930437 B2 JP 2930437B2
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pressure
pump
ejector pump
ejector
fuel
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正治 安田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリコプタにおける燃
料システムなどに適用されるエゼクタポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】図3および図5はヘリコプタにおける燃
料システムに使用されている従来のエゼクタポンプの構
造説明図、図4は作用説明図である。図3において、燃
料は燃料タンク1からエゼクタポンプ2で吸い上げら
れ、フィルタ4を通って高圧ポンプ3で加圧され、流量
制御弁5で計量された後、燃料出口7に送られる。高圧
ポンプ3で加圧された後の余剰燃料は差圧一定弁6を介
してエゼクタポンプ2にバイパスされ、エゼクタポンプ
2における噴流の作用でタンク1内の燃料を吸い上げる
ようになっている。差圧一定弁6とエゼクタポンプ2と
は独立の装置として配管などで結合されている。エゼク
タポンプ2におけるオリフィス面積比は一定になってい
る。
【0003】このように高圧ポンプ3の他に低圧のエゼ
クタポンプ2を設けているのは、エゼクタポンプ2で燃
料タンク1から燃料を吸い上げて高圧ポンプ3の上流に
配置されているフィルタ4に燃料を圧送することによ
り、高圧ポンプ3の入口における圧力を高めてキャビテ
イションを防止するためで、エゼクタポンプ2には少な
くとも2気圧程度の揚力が要求される。特に、最近の航
空機用のエンジンにおいては、燃料ポンプからエンジン
までの配管が破損した場合に燃料の流出を避けるため、
燃料タンクにブースタポンプを設けずにエンジン側の低
圧ポンプで燃料を吸い上げるシステムが一般に用いられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のエ
ゼクタポンプにおいては、オリフィス面積比εが一定に
なっており、このような場合に戻り流量Q1が少ないと
図4に示すようにスロート部への噴出速度が低下して流
量比Q/Q1 に対する圧力回復率H/Heおよびポンプ
効率が大きく低下する。また、圧力を制御する差圧一定
弁6ではバランスピストンに連動して可変オリフィスを
なすニードル弁などにより流体の圧力エネルギを速度エ
ネルギに変換してエゼクタポンプ2への吐出圧力を制御
するが、その速度エネルギが途中の配管などで熱エネル
ギとして大部分が失われ、エゼクタポンプ2で有効に利
用される速度エネルギが少ない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエゼクタポ
ンプは上記課題の解決を目的にしており、内部に高圧側
流体が噴出されてエゼクタ効果を生ずるスロート部と、
該スロート部に挿入されたニードル弁とを備えたエゼク
タポンプにおいて、該ニードル弁が高圧側流体の受圧機
構とばねの釣り合う位置にストロークする様に構成した
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】即ち、本発明に係るエゼクタポンプにおいて
は、スロート部に挿入されたノズル内でニードル弁が
圧側流体の受圧機構とばねの釣り合いにより流体を自動
的に調圧して噴出させエゼクタ効果を生ずるようになっ
ており、ニードル弁で調圧された流体は圧力エネルギを
速度エネルギに変換されて直接スロート部に噴出される
ので、噴出される流体の流量が減少してもスロート部へ
の噴出速度は殆んど影響されずエゼクタ効果が低下しな
い。
【0007】
【実施例】図1および図2は本発明の一実施例に係るエ
ゼクタポンプの構造説明図である。図において、本実施
例に係るエゼクタポンプはヘリコプタのターボシャフト
を駆動するガスタービンエンジンの燃料システムに使用
されるもので、図に示すように燃料は燃料タンク1から
エゼクタポンプ2で吸い上げられ、フィルタ4を通って
高圧ポンプ3で加圧され、流量制御弁5で計量された
後、燃料出口7に送られる。高圧ポンプ3で加圧された
後の余剰燃料はバイパスされ、差圧一定弁6を介してエ
ゼクタポンプ2へ送られ、エゼクタポンプ2のスロート
部16における噴流の作用でタンク1内の燃料を吸い上
げるようになっている。差圧一定弁6とエゼクタポンプ
2とは互いに独立せずに結合しており、差圧一定弁6の
可変オリフィスをなすニードル弁15で流体の圧力エネ
ルギを速度エネルギに変換し、このニードル弁15直後
の速度エネルギを直接エゼクタポンプ2の一次流体とし
て利用するようにっている。差圧一定弁6は燃料を噴出
するノズル内にバランスピストン9が挿入されており、
バランスピストン9が進退して先端のニードル弁15に
よりノズル出口孔が調整されて噴流の調圧が行われるよ
うになっている。バランスピストン9の頭部はダイヤフ
ラムで仕切られた室内にあってニードル弁15の反力と
バランスするようにコイルばね10で押圧されるととも
に、この室内に流量制御弁5出口における圧力がかかっ
ている。この圧力に対して前記ダイヤフラムの対向側に
前記高圧ポンプ3で加圧された後バイパスされた余剰燃
料の圧力を対抗させて高圧側流体の受圧機構を構成し、
同受圧機構と前記コイルばね10との総合的バランスの
結果バランスピストン9が自動的に進退し、前記ニード
ル弁15がこれに追従するようになっている。なお、
イルばね10による押圧力は、差圧調整ねじ11により
任意に調節することができるようになっている。また、
エゼクタポンプ2のデイフューザパイプ17はフィルタ
18の中空部に収納されている。
【0008】差圧一定弁6では流量制御弁5前後におけ
る差圧を一定に保つようにバランスピストン9が流量制
御弁5出口の圧力により自動的に変位してニードル弁1
5によりノズル出口孔を調整し、高圧ポンプ3で加圧さ
れバイパスした燃料を調圧し噴出させる。ニードル弁1
5で絞られた燃料は圧力エネルギの大部分を速度エネル
ギに変換されて直接スロート部16の中心に噴出し、周
囲の燃料を吸引して燃料タンク1から低圧の燃料を吸い
上げる。そして、スロート部16の後流に設けられたデ
フューザパイプ17で速度エネルギを圧力エネルギに変
換された後、フィルタ18を通って高圧ポンプ3の入口
へ圧送される。戻り流量が減少したときエゼクタポンプ
のオリフィス面積比εが固定されていると図4に示すよ
うに噴流の流速も低下してエゼクタ効果が著しく低下す
るが、本エゼクタポンプでは可変オリフィスをなすニー
ドル弁15で調圧された噴流が直接スロート部16へ噴
出されるので噴出速度が流量の減少に殆んど影響され
ず、エゼクタ効果の著しい低下が避けられる。従って、
図4における流量比Q/Q1 に対するポンプ効率も最高
点の約20%以上が維持される。また、図5における従
来のエゼクタポンプに流入する高圧流体は差圧一定弁で
減圧されるようになっているが、本エゼクタポンプでは
高圧ポンプ3の吐出圧力がそのまま利用される。また、
フィルタ18の中空部にニードル弁15、スロート部1
6、デイフューザパイプ17などが収納されたことによ
りコンパクトな構造となり、ガスタービンエンジンの整
備性などが向上する。また、高い効率が得られるので従
来はブースタポンプとして用いられている遠心式ポンプ
を本エゼクタポンプに置き換えることも可能で、システ
ムの簡素化とコストダウンが可能となる。また、高圧ポ
ンプ3の入口圧力が高まることにより高圧ポンプ3の駆
動馬力を減少させることができ、フイルタ4の厚みを増
してその圧力損失を高く許容することもできる。
【0009】
【発明の効果】本発明に係るエゼクタポンプは前記のよ
うに構成されており、高圧側ポンプの調圧機能を有する
と共に噴出される流体の流量が減少してもエゼクタ効果
が低下しないので、高効率が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るエゼクタポンプ
のフロー系統図である。
【図2】図2はその断面図である。
【図3】図3は従来のエゼクタポンプのフロー系統図で
ある。
【図4】図4はその作用説明図である。
【図5】図5(a)は従来のエゼクタポンプのフロー系
統図、同図(b)はその断面図である。
【符号の説明】
2 エゼクタポンプ 6 差圧一定弁 9 バランスピストン 10 コイルばね 11 差圧調整ねじ 15 ニードル弁 16 スロート部 17 デイフューザパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04F 5/10 F04F 5/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に高圧側流体が噴出されてエゼクタ
    効果を生ずるスロート部と、該スロート部に挿入された
    ニードル弁とを備えたエゼクタポンプにおいて、該ニー
    ドル弁が高圧側流体の受圧機構とばねの釣り合う位置に
    ストロークすることを特徴とするエゼクタポンプ。
JP3038549A 1991-03-05 1991-03-05 エゼクタポンプ Expired - Lifetime JP2930437B2 (ja)

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JPH04276200A JPH04276200A (ja) 1992-10-01
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