JP3163646B2 - 車載用ドアロック装置 - Google Patents

車載用ドアロック装置

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JP3163646B2 JP14480591A JP14480591A JP3163646B2 JP 3163646 B2 JP3163646 B2 JP 3163646B2 JP 14480591 A JP14480591 A JP 14480591A JP 14480591 A JP14480591 A JP 14480591A JP 3163646 B2 JP3163646 B2 JP 3163646B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のドアのロック機
構の作動を自動的に行う車載用ドアロック装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の車載用ドアロック装置にお
いては、実開昭62−61864号公報に開示されるも
のがある。この装置は、車両のドアが1つでもアンロッ
ク状態であると、車速が一定値を超えた時ロック機構を
作動させドアを自動的にロックするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
に開示される装置は、ロック機構自体の故障や不具合等
により何度ロック機構を作動させてもロック出来ない場
合においても、車速が一定値を超える毎に何度もロック
機構がいちいち作動するため、乗員に不快感を与えると
いう問題がある。
【0004】そこで本発明は上記問題に鑑みてなされた
ものであって、何度ロック機構を作動させてもロック出
来ない場合は、ロック機構の作動を行わないようにする
車載用ドアロック装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の車載用ドアロック装置は、イグニッション
スイッチと、車両の全ドアをロックする条件を検出する
条件検出手段と、車両のドアがロックされているか否か
を判断するロック判断手段と、前記ロック判断手段によ
って車両の少なくとも1つのドアがロックされていない
と判断されると、前記条件検出手段によってドアロック
条件が検出されるとき、ドアをロックするロック作動手
段と、前記ロック判断手段によって車両の全ドアがロッ
クされていると判断されると、前記ロック作動手段によ
るドアのロック作動を中止する中止手段と、を備える車
載用自動ロック装置において前記ロック作動手段による
ドアのロック作動回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段によって前記ロック作動手段によるド
アのロック作動回数が所定回数カウントされると前記ロ
ック手段によるドアのロック作動を禁止する禁止手段
と、前記イグニッションスイッチのオフ状態からオン状
態への変化を検出するイグニッション状態変化検出手段
と、前記車両のドアのロック状態からアンロック状態へ
の変化を検出するロック状態変化検出手段と、前記イグ
ニッション状態変化検出手段によって前記イグニッショ
ンスイッチのオフ状態からオン状態への変化が検出され
場合と、前記ロック状態変化検出手段によって前記車
両のドアのロック状態からアンロック状態への変化が検
された場合には、前記カウント手段によるカウントを
リセットするリセット手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】上記構成により、本発明の車載用ドアロック装
置は、カウント手段によってロック作動手段によるドア
のロック回数がカウントされる。そして、カウント手段
によってロック作動手段によるドアのロック作動回数が
所定回数カウントされると禁止手段によってロック作動
手段によるドアのロック作動が禁止される。つまり、カ
ウント手段によってドアのロック作動回数が所定回数カ
ウントされると、ドアがロック状態であろうとなかろう
とロック作動手段によるドアのロック作動が禁止され
る。さらに、イグニッションスイッチがオフ状態からオ
ン状態へ変化した場合と、車両のドアがロック状態から
アンロック状態へ変化した場合には、リセット手段によ
ってカウント手段によるカウントはリセットされ、リセ
ットされた時点からカウント手段によって所定回数カウ
ントされるまでドアのロック作動が可能となる。
【0007】
【実施例】次に本発明の好適な実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図1に第1実施例の構成図を示す。1
は、自動ロック指令部2に内設され論理回路中心に構成
される制御部である。この制御部1を内設する自動ロッ
ク指令部2は、バッテリ3に接続されるとともに、車速
センサ5、運転席ドアアンロック検出スイッチ6、及び
運転席以外のドアアンロック検出スイッチ(以下、「他
席ドアアンロック検出スイッチ」と言う。)7から出力
される信号を入力し、全席のドアをロックさせるべくド
アモータ4を駆動させるものである。ドアモータ4は車
両の各ドア毎に配設され、駆動することにより車両のド
アがロックされるようになっている。運転席ドアアンロ
ック検出スイッチ6は、運転席ドアのアンロック状態を
検出するとLの信号を出力する。一方、ロック状態を検
出するとHの信号を出力する。また他席ドアアンロック
検出スイッチ7は、運転席ドア以外の少なくとも1つの
ドアのアンロック状態を検出するとLの信号を出力し、
ロック状態を検出するとHの信号を出力する。トランジ
スタ9はリレー10を作動させるためのもので、タイマ
11からのパルス信号の入力によりオン状態となり、バ
ッテリ3から電流が流れるようになっている。なお、8
はトランジスタ9のベース端子とタイマ11に接続され
ている抵抗である。
【0008】制御部1内において、車速判定回路12
は、車速センサ5からの信号を入力し、車速が一定速以
上であると判断するとHの信号を出力し、車速が一定速
未満であると判断するとLの信号を出力する。間欠タイ
マ15は論理回路13からHの信号が入力されると一定
周期毎にHの信号を出力し、Lの信号が入力されると停
止するものである。カウンタ16は、間欠タイマ15の
信号出力回数をカウントし、予め決められた回数カウン
トすると論理回路13にHの信号を出力する。また上記
以外カウンタ16は、論理回路13にLの信号を出力す
る。LOWエッジ検出回路17は、他席ドアアンロック
検出スイッチ7から信号が入力されており、運転席ドア
以外の少なくとも1つのドアがロック状態からアンロッ
ク状態となり、他席ドアアンロック検出スイッチ7から
の出力信号がHからLに切り替わった時、Hの信号を論
理回路19に出力する。上記以外は、Lの信号を論理回
路19に出力する。また、LOWエッジ検出回路18
は、運転席ドアアンロック検出スイッチ6から信号が入
力されており、運転席のドアがロック状態からアンロッ
ク状態となり、運転席ドアアンロック検出スイッチ6か
らの出力信号がHからLに切り替わった時、Hの信号を
論理回路19に出力する。上記以外は、Lの信号を論理
回路19に出力する。イグニッションエッジ検出回路2
1は、イグニッションスイッチ20に接続されており、
イグニッションスイッチ20がオフ状態からオン状態に
変化した時、Hの信号を論理回路19に出力する。上記
以外は、Lの信号を論理回路19に出力する。論理回路
19はOR回路であり、LOWエッジ検出回路17,1
8、およびイグニッションエッジ検出回路21からの信
号が1つでもHであると、カウンタ16にHのパルス信
号を出力し、カウンタ16をリセットする。
【0009】いま仮にイグニッションスイッチ20を入
れた時に、助手席のドアがアンロック状態であると仮定
すれば、上記のように構成された本実施例の制御部1に
よる制御、及び装置の作動の概要は次のようになる。
【0010】まず、イグニッションスイッチ20がオフ
状態からオン状態となったので、イグニッションエッジ
検出回路21からはHの信号が論理回路19に出力され
る。すると論理回路19からは、Hの信号がカウンタ1
6に出力されるのでカウンタ16はリセットされる。一
方、制御部1内の車速判定回路12は、車速センサ5か
らの信号を入力し、車速が一定速以上であるか否かを判
断するのであるが、当初は車両は走行していないため、
車速判定回路12からは、Lの信号が出力される。続い
て、運転席ドアはロック状態であるので、運転席ドアア
ンロック検出スイッチ6からHの信号が出力される。ま
た他席ドアアンロック検出スイッチ7からは、助手席の
ドアがアンロック状態であるのでLの信号が出力され
る。運転席ドアアンロック検出スイッチ6及び他席ドア
アンロック検出スイッチ7から出力された信号は、論理
回路14に入力される。論理回路14は、否定入力端子
を持つOR回路であるので、運転席ドアアンロック検出
スイッチ6からH、他席ドアアンロック検出スイッチ7
からLの信号が入力されると、Hの信号が出力される。
【0011】さて、車速判定回路12、論理回路14、
及びカウンタ16から出力された信号は論理回路13に
入力される。まずリセットされたカウンタ16は間欠タ
イマ15からまだ1回も信号を入力していないことから
Lの信号が出力される。従って、カウンタ16から論理
回路13に入力される信号はLとなる。また車速判定回
路12からはL、論理回路14からはHがそれぞれ論理
回路13に入力される。この論理回路13は、カウンタ
16からの信号に対して否定入力をするAND回路であ
るので出力はLとなる。論理回路13から出力されたL
の信号が間欠タイマ15に入力されても間欠タイマ15
からは何も出力されず、ここで制御は終了となる。
【0012】車両が加速してゆき車速が一定速以上とな
ると、車速判定回路12からはHの信号が出力され、そ
れに伴い論理回路13の出力信号はHとなる。論理回路
13からHの信号が出力され間欠タイマ15に入力され
ると、一定周期毎にHの信号がカウンタ16、及びタイ
マ11に出力される。カウンタ16では、間欠タイマ1
5からカウンタ16に入力されるHの信号がカウントさ
れる。一方、タイマ11に間欠タイマ15から入力され
るHの信号に応じて、タイマ11からは、パルス信号が
一定周期毎に抵抗8を介してトランジスタ9のベースに
出力され、トランジスタ9はオン状態となり、バッテリ
3から電流が流れリレー10を作動させることとなる。
リレー10が作動すると、バッテリ3からドアモータ4
にも電流が流れ、ドアモータ4が駆動される。ドアモー
タ4が駆動されると、全席のドアはロックされ、アンロ
ック状態であった助手席のドアを含め全てのドアがロッ
ク状態となる(これを「第1の作動状態」と言う。)。
すると運転席ドアアンロック検出スイッチ6、及び他席
ドアアンロック検出スイッチ7からは、それぞれHの信
号が出力される。それにともなって論理回路14からは
Lの信号が出力され、これを受け論理回路13からは、
Lの信号が出力され、間欠タイマ15は停止される。従
って、ロック作動は中止される。
【0013】一方、ロック機構の不具合等により全ドア
がロック状態とならない場合は、間欠タイマ15からH
の信号がタイマ11に一定周期毎に出力されるので第1
の作動状態が続き、ドアモータ4が駆動しロック作動が
続く事となる。上記作動が続き、カウンタ16が間欠タ
イマ15の出力した信号回数を所定回数カウントする
と、カウンタ16から論理回路13にHの信号が出力さ
れる。すると論理回路13の出力信号は強制的にLにさ
れ、間欠タイマ15は停止され作動は中止される。
【0014】また、イグニッションスイッチ20が入っ
ている状態において、乗員が降車する時等ドアがロック
状態からアンロック状態になった場合、LOWエッジ検
出回路17、あるいはLOWエッジ検出回路18からH
の信号が出力されカウンタ16はリセットされる。従っ
て、この場合においてもドアがロック状態にならなけれ
ばカウンタ16が所定回数カウントするまでは、ロック
作動を継続する。
【0015】以上述べたように本実施例においては、車
速が一定速度以上になり、1つでもアンロックのドアが
あると、自動的にロック作動し、仮にあるドアがロック
できない不具合時でもカウンタが所定回数カウントする
までは、ロック作動を継続するので、ロック機構に異物
が挟まれていた時等、1回ロック作動しただけではロッ
クできないような場合に確実にロックできると同時に、
ロック機構の故障や不具合等により何度ロック作動して
もロックできない場合は、カウンタが所定回数カウント
した時点で作動を中止し、乗員の不快感を取り除くこと
ができる。また、LOWエッジ検出回路17やLOWエ
ッジ検出回路18によって運転席のドアや運転席以外の
ドアのロック状態からアンロック状態への変化が検出さ
れると、あるいはイグニッションエッジ検出回路21に
よってイグニッションスイッチ20のオフ状態からオン
状態への変化が検出されると、論理回路19から出力さ
れるHの信号によってカウンタ16はリセットされる。
つまり、カウンタ16によってドアのロック作動回数が
所定回数カウントされる前に、運転席のドアや運転席以
外のドアがロック状態からアンロック状態へ変化した
合と、イグニッションスイッチ20がオフ状態となり、
その後、オフ状態からオン状態に変化した場合には、論
理回路19から出力されるHの信号によってカウンタ1
6はリセットされ、リセットされた時点からカウンタ1
6によって再度所定回数カウントされるまでドアのロッ
ク作動が可能となる。
【0016】なお、本実施例においては、車速判定回路
12が条件検出手段に相当し、運転席ドアアンロック検
出スイッチ6及び他席ドアアンロック検出スイッチ7が
ロック判断手段に相当し、ドアモータ4がロック作動手
段に相当し、論理回路14が中止手段に相当し、カウン
タ16がカウント手段に相当し、論理回路13が禁止手
段に相当し、イグニッションエッジ検出回路21がイグ
ニッション状態変化検出手段に相当し、論理回路19が
リセット手段に相当する。また、LOWエッジ検出回路
17,18がロック状態変化検出手段に相当する。
【0017】また、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その趣旨を逸脱しない限り例えば以下に示
す如く種々変形可能である。実施例における制御部1
に内設されている回路等をマイコンに置き換えても上述
した制御と同様の制御を実現することができる。
【0018】実施例においては、車両の全ドアをロッ
クする条件は、車両の走行速度が所定速以上であった
が、これにどどまらず例えば、車両の運転席ドアをロッ
クするとしても良い。
【0019】
【効果】以上詳述したように、本発明の車載用ドアロッ
ク装置は、カウント手段によってドアのロック作動回数
が所定回数カウントされるとドアのロック作動を禁止す
る構成であるので、何度ロック機構を作動させてもロッ
ク出来ない場合には、ロック機構の作動を禁止し、乗員
の不快感を取り除くことができるという優れた効果があ
る。また、イグニッションスイッチがオフ状態からオン
状態へ変化した場合と、車両のドアがロック状態からア
ンロック状態へ変化した場合には、リセット手段によっ
てカウント手段によるカウントはリセットされ、リセッ
トされた時点からカウント手段によって所定回数カウン
トされるまでドアのロック作動が可能となるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図である。
【符号の説明】
13 論理回路 16 カウンタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イグニッションスイッチと、 車両の全ドアをロックする条件を検出する条件検出手段
    と、 車両のドアがロックされているか否かを判断するロック
    判断手段と、 前記ロック判断手段によって車両の少なくとも1つのド
    アがロックされていないと判断されると、前記条件検出
    手段によってドアロック条件が検出されるとき、ドアを
    ロックするロック作動手段と、 前記ロック判断手段によって車両の全ドアがロックされ
    ていると判断されると、前記ロック作動手段によるドア
    のロック作動を中止する中止手段と、 を備える車載用自動ロック装置において前記ロック作動
    手段によるドアのロック作動回数をカウントするカウン
    ト手段と、 前記カウント手段によって前記ロック作動手段によるド
    アのロック作動回数が所定回数カウントされると前記ロ
    ック手段によるドアのロック作動を禁止する禁止手段
    と、 前記イグニッションスイッチのオフ状態からオン状態へ
    の変化を検出するイグニッション状態変化検出手段と、 前記車両のドアのロック状態からアンロック状態への変
    化を検出するロック状態変化検出手段と、 前記イグニッション状態変化検出手段によって前記イグ
    ニッションスイッチのオフ状態からオン状態への変化が
    検出された場合と、前記ロック状態変化検出手段によっ
    て前記車両のドアのロック状態からアンロック状態への
    変化が検出された場合には、前記カウント手段によるカ
    ウントをリセットするリセット手段と、 を備えることを特徴とする車載用ドアロック装置。
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