JP3163250B2 - 複写制御装置 - Google Patents

複写制御装置

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JP3163250B2 JP08878396A JP8878396A JP3163250B2 JP 3163250 B2 JP3163250 B2 JP 3163250B2 JP 08878396 A JP08878396 A JP 08878396A JP 8878396 A JP8878396 A JP 8878396A JP 3163250 B2 JP3163250 B2 JP 3163250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、原稿の読
取りをスキャナでデジタル的に処理し、読取った画デー
タをプリンタに出力して記録するコピー機やファクシミ
リ等の各種複写装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置における複写動作と
して、ダイレクトコピーと、メモリコピーの2つの
モードが知られている。
【0003】このうち、のダイレクトコピーでは、プ
リンタの1ライン周期と、スキャナの1ライン周期とを
同じにして、完全に読取りと記録を同期させて1ライン
毎に複写を行うものである。
【0004】また、のメモリコピーでは、スキャナで
原稿を1枚完全に読取り、画像メモリに格納してから、
プリンタを起動してメモリから画データを転送し、プリ
ンタにて記録するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、それぞれ以下のような欠点があった。
【0006】まず、のダイレクトコピーでは、プリン
タのライン周期にあわせて、スキャナでの読取りを同期
させなくてはならないので、高速プリンタが日常化した
昨今では、読取りも高速にしなくてはならず、光学系の
高速化やCPUをはじめシステムの高速化が必要にな
る。
【0007】よって、結果的に、システムが複雑にな
り、また、それによりコストアップの要因にもなる。
【0008】また、のメモリコピーでは、原稿1枚を
メモリに格納するので、最大原稿サイズ分の大容量メモ
リを常にシステム上に用意していなくてはならず、高価
な半導体メモリが大容量必要となり、大きなコストアッ
プの要因となる。
【0009】また、動作シーケンス上、読取り動作が完
全に終了してから記録動作を開始するため、複写シーケ
ンスがシリアルになるので、時間が長くなり、結果とし
て、複写スピード、特にファーストコピーが遅くなる。
【0010】本発明は、以上のようなダイレクトコピー
とメモリコピーの欠点を改善できる複写制御装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿を所定の
読取速度で1ラインずつ読取る読取手段と、読取った原
稿のライン数をカウントするカウント手段と、読取った
原稿データをライン毎に格納するメモリと、このメモリ
に格納された原稿データを上記読取手段より速い記録速
度で1ラインずつ記録するプリンタと、原稿サイズに対
応する原稿の総ライン数、読取り速度、および記録速度
から演算された記録開始ポイントと前記カウント手段の
カウント値とを比較し、前記カウント値が前記記録開始
ポイントに一致したとき、前記記録手段に読取り途中の
1枚の原稿の記録を開始させる制御手段とを有すること
を特徴とする。
【0012】また、前記記録開始ポイントは、記録時に
演算によって算出してもよいし、予め算出した記録開始
ポイントを所定のテーブルに格納しておき、これを記録
時に参照するようにしてもよい。
【0013】このような構成により、本発明では、原稿
サイズに対応する原稿の総ライン数、読取り速度、記録
速度から演算された記録開始ポイントとカウント手段の
カウント値とが一致したときに記録をスタートさせるこ
とで、先に読取りをスタートさせたときでも、読取りの
終了タイミングと記録の終了タイミングとを合わせるこ
とを可能とし、コピースピードを短縮するものである。
【0014】また、記録開始時に、プリンタの熱定着器
の温調状態から記録可能かどうかを判断して、可能な時
のみ記録動作を実施し、不可の時は、温調(プリンタの
熱定着器の温度調節)が終了するまで待つようにする。
【0015】また、記録開始ポイントは、読取速度をS
1、記録速度をS2、読取る原稿の総ライン数をR1と
すると、 R1−R1×(S1/S2)ライン であり、ここまで読込んだタイミングで記録動作を開始
する。
【0016】以上のような構成により、プリンタの記録
速度より低速な読取系からなる光学系と、それによる低
速で簡素なシステム系により実現でき、のダイレクト
コピーの欠点を改善できる。また、ページメモリ等の大
容量メモリを必要とせず、かつ読取動作と記録動作とを
シリアルに行わないため、コピーシーケンスが短く、結
果としてファーストコピーが遅くならず、のメモリコ
ピーの欠点を改善できる。
【0017】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の一
実施例を示すブロック図である。
【0018】モータ1は、原稿を搬送するための読取り
モータであり、センサ2は、原稿のサイズを検出する原
稿幅センサである。読取り装置3は、原稿を読取るため
の光学系や原稿搬送機構等を含むものであり、画像処理
回路4は、読取った画像を2値化して、デジタル処理す
る処理回路である。
【0019】I/Oポート5は、原稿センサ等の情報を
入力するものであり、CPU6は、本システム全体を制
御するものである。ROM7は、CPU6が本システム
を制御するためのプログラム等を格納したものであり、
RAM8は、本システムで使用する各種データを格納す
るものである。ラインバッファ9は、読取った画像デー
タをライン毎に格納するものである。
【0020】DCNT10は、プリンタであるLBP
(レーザービームプリンタ)11を制御するものであ
り、プリンタの温調(レーザビームプリンタの熱定着器
の温度調節)等の制御を行う。また、LBP(以下、プ
リンタという)11は、温度調節可能な熱定着部を有す
る。
【0021】図2、図3は、以上のような構成における
本実施例の動作を示すフローチャートであり、図2は、
メインルーチンを示し、図3は、割り込み処理にて制御
されるサブルーチンを示している。
【0022】まず、図2において、S1で原稿がセット
され、S2でコピースタートが押下されると、システム
側では、プリンタ11にプレヒートコマンドを送り、プ
リンタ11のヒータの温調を開始するとともに、高圧回
路の駆動を開始し、さらに、レジストの前回転等の処理
を始める(S3)。同様に、読取り装置3にレーザース
キャナONコマンドを送り、スキャナモータの回転を始
める(S4)。そして、読取を開始するための読取開始
フラグをONする(S4a)。
【0023】ここで、図3に示す割り込み処理にて制御
されている記録開始フラグをチェックし(S5)、記録
開始フラグがONであれば、記録開始の指示であるの
で、メインルーチンでは、記録処理を開始する。
【0024】まず、プリンタ11の熱定着器の温度が記
録可能かどうかを温調可ステイタスにてチェックし(S
6)、もし、可能であれば、プリンタ11に対してプリ
ントコマンドを送り、記録開始を指示する(S7)。次
に、プリンタ11が画データ転送可能状態であれば(S
8)、ラインバッファ9から画データを1ラインずつ連
続的に送出する(S9)。そして、ラインバッファ9か
らの画データが全て転送され、記録が終了したら(S1
0)、先の読取開始フラグをOFFに戻し(S10
a)、コピー動作を終了する。
【0025】次に、図3のサブルーチンについて説明す
る。
【0026】ここで、読取速度をS1、記録速度をS
2、A4原稿の総ライン数をL1、B4原稿の総ライン
数をL2、これらの総ライン数を格納するレジスタをR
1、読取ったラインをカウントするカウンタをR2とす
ると、記録を開始するポイントTは、T=R1−R1×
(S1/S2)ラインまで読み込んだ時である。
【0027】そこで、まず、メインルーチンにて制御さ
れている読取開始フラグをチェックし、このフラグがO
Nになっていれば(S11)、読取開始の指示であるの
で、読取る原稿の幅を検出する(S12)。
【0028】そして、原稿の幅から原稿サイズがA4で
あれば、R1レジスタにA4のライン数であるL1をセ
ットする(S13)。同様に、原稿サイズがB4であれ
ばL2をセットする(S14)。
【0029】このようにして、R1レジスタに読取る総
ライン数がセットされたら、CPU6にて演算し、記録
開始ポイントを算定し、原稿の読取を開始する(S1
5)。そして、1ライン毎に原稿を読取り、その都度、
R2カウンタに1を加える(S16)。
【0030】そして、R2カウンタの値が記録開始ポイ
ントTになったら(S17)、記録開始フラグをONし
(S18)、システム側に記録開始ポイントであること
を宣言する。なお、読取る原稿はまだ残っているので、
さらに読取り動作を続けるが、その後、読取ラインが終
了し、R2=R1になると、読取り終了であるので(S
19)、記録フラグをOFFし(S20)、動作を終了
する。
【0031】なお、通常、プリンタにおいては、スタン
バイ状態での定着部の温調完了に必要な時間は数秒で充
分であるので、シーケンス的には、図2のS6における
温調可能の判断は無視できる時間である。したがって、
上述のような制御で記録開始ポイントを決定することに
より、記録の終了と読取の終了はほぼ同時となる。
【0032】このようにして、ダイレクトコピーに比較
して、読取系がプリンタより低速な簡素なシステムを実
現できるとともに、メモリコピーに比較して、メモリ容
量を削減でき、かつ迅速なコピーシーケンスを得ること
ができる。
【0033】なお、以上の実施例では、記録開始ポイン
トを記録時に演算によって求めるようにしたが、予め諸
条件を想定して演算した記録開始ポイントをテーブルと
して記憶しておき、これを記録時に参照して記録開始ポ
イントを求めるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
読取る原稿サイズに対応する原稿の総ライン数、読取り
速度、記録速度から演算された読取りの最中の記録開始
ポイントに読取ったライン数のカウント値が一致したと
き記録をスタートさせることで、先に読取りをスタート
させたときでも、読取りの終了タイミングと記録の終了
タイミングとを合わせることを可能とし、読取系を高速
化することなく、ダイレクトコピーに比較して、低廉な
装置を提供できるとともに、メモリコピーに比較して、
コピースピードを短縮することができる効果がある。
【0035】さらに、原稿1頁を格納するメモリが不要
であるので、メモリコピーに比較して、高価な画像RA
Mがいらず、この点でもコストダウンを図ることができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】上記実施例のメインルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図3】上記実施例のサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】 1…モータ、 2…センサ、 3…読取り装置、 4…画像処理回路、 5…I/Oポート、 6…CPU、 7…ROM、 8…RAM、 9…ラインバッファ、 10…DCNT、 11…LBP。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を所定の読取速度で1ラインずつ読
    取る読取手段と;読取った原稿のライン数をカウントす
    るカウント手段と;読取った原稿データをライン毎に格
    納するメモリと;このメモリに格納された原稿データを
    上記読取手段より速い記録速度で1ラインずつ記録する
    プリンタと;原稿サイズに対応する原稿の総ライン数、
    読取り速度、および記録速度から演算された記録開始ポ
    イントと前記カウント手段のカウント値とを比較し、前
    記カウント値が前記記録開始ポイントに一致したとき、
    前記記録手段に読取り途中の1枚の原稿の記録を開始さ
    せる制御手段と;を有することを特徴とする複写制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 原稿サイズを検出する検出手段と、前記検出手段で検出
    された原稿サイズに対応する原稿の総ライン数、読取り
    速度、および記録速度から記録開始ポイントを演算する
    ものであることを特徴とする複写制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記制御手段は、原稿サイズに対応する原稿の総ライン
    数、読取り速度、および記録速度の条件に基づいて予め
    算出した記録開始ポイントを記憶した記憶手段より、記
    録開始ポイントを読出すものであることを特徴とする複
    写制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、 前記プリンタの定着温度を検出する温度検出手段を有
    し、前記制御手段は、前記記録開始ポイントから記録動
    作を開始する時に、プリンタの温度検出結果に応じて、
    前記温度が記録可能な時に記録動作を開始することを特
    徴とする複写制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、 前記記録開始ポイントは、読取速度をS1、記録速度を
    S2、読取る原稿の総ライン数をR1とすると、 R1−R1×(S1/S2) であり、前記読取手段がこの記録開始ポイントまで原稿
    を読み込んだときに、前記制御手段は、前記記録動作を
    開始させることを特徴とする複写制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において、 前記記録開始ポイントから記録を開始したとき、少なく
    とも前記プリンタの記録動作の一部が前記読取手段の読
    取り動作と並行して行われることを特徴とする複写制御
    装置。
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