JP4442852B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置においては、画像形成装置の動作状態が印字停止状態にある場合、印字開始信号により画像形成装置が印字停止状態から印字動作状態に遷移して記録用紙を給紙するまでに要する時間(以下、待機時間)は、画像形成装置が如何なる環境におかれ、如何なる動作状態で動作していようとも正常に動作することができるような時間に設定されていた。
【0003】
例えば、電子写真方式の画像形成装置が低温環境におかれている場合、熱定着ローラ等の定着手段のヒータへの入力電圧が低入力電圧である場合、記録用紙の種類が紙厚や坪量の大きいヘビーメディア等である場合であっても、記録用紙へトナー像を熱定着させる定着ローラ等の熱定着手段が目標温度に到達することができるよう、前述の待機時間が設定されていた。
【0004】
また、熱定着手段以外についても、例えば感光体ドラム上に潜像された画像を露光する半導体レーザ光を偏向させるポリゴンミラー(回転多面鏡)画像形成動作を行う際の回転数である定常回転数に到達するのに十分な時間を前述の待機時間として設定していた。
【0005】
一方、特にパーソナルユースの小型の画像形成装置では、装置の小型化と高速化が進むにつれて、前述の待機時間より、記録用紙が用紙カセット等の記録用紙積載部にて給紙されてから熱定着手段に到達するのに要する時間の方が短くなってきた。
【0006】
この場合、画像形成装置はホストコンピュータ等の外部装置から印字開始の指示を受けた場合であっても即座に印字開始することができず、記録用紙が熱定着手段に到達する時点で前述の待機時間が経過しているよう所定の時間だけ待機させなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特にパーソナルユースの小型の画像形成装置を使用するユーザは、パーソナルコンピュータ等の画面を即座に出力したり、パーソナルコンピュータ上で作成した文書を出力して校正等するために即座に出力したりと、なるべく早く出力結果を手にしたいという要求を持っている。
【0008】
このようなユーザの要求に応えるためには、本来、画像形成装置が発揮し得る最高の印字品質を満足できなくとも、印字品質を維持しつつなるべく早く所望の出力結果を入手できる画像形成装置を提供することが望ましい。
【0009】
また、パーソナルユースに限らずオフィスユース等の画像形成装置の使用状態においても、ホストコンピュータ等の外部装置からの1回の印刷指令について記録用紙1枚分の出力画像が送信され、1枚の画像が記録用紙に形成されるいわゆる間欠プリントが実行されることが多い。
【0010】
例えば、インターネットブラウザに表示される画面のみを1ページの画像として出力する場合や、作成した文書の1ページを下書き用として出力する場合に、前述の間欠プリントが実行されることが多い。
【0011】
このような間欠プリントが頻繁に行われる状況においては、印刷指令を画像形成装置が受け取った際には画像形成装置が低温状態等の待機時間を要する動作状態ではなく、定着手段がある程度高温状態になっている場合も多い。
【0012】
また、ポリゴンミラーも間欠プリントが頻繁に行われる状況においては、印刷指令を画像形成装置が受け取った際に完全に停止していない場合も多い。
【0013】
したがって、間欠プリントが頻繁に行われる状況においては、記録用紙へトナー像を熱定着させる定着ローラ等の熱定着手段が目標温度に到達することができるよう設定されている前述の待機時間を待たずとも、画像形成装置は画像形成可能な状態へ移行できる場合がある。
【0014】
しかしながら、前述の待機時間は、電子写真方式の画像形成装置が低温環境におかれている場合、熱定着ローラ等の定着手段のヒータへの入力電圧が低入力電圧である場合、記録用紙の種類が紙厚や坪量の大きいヘビーメディア等である場合であっても、記録用紙へトナー像を熱定着させる定着ローラ等の熱定着手段が目標温度に到達することができる時間に設定されている為に、画像形成装置は画像形成可能な状態へ移行した場合であっても、印字指令を受信してから給紙を開始させるまでの時間を前述の待機時間を経過するまでは給紙を開始することができない。
【0015】
本発明は、以上の問題を解決するためになされたものであり、用紙へ形成する画像の画質を維持しつつ、可能な限り早く用紙を出力する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、画像形成装置を次の(1)または)のとおりに構成する。
(1)用紙を積載する用紙積載手段と、用紙にトナー画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって用紙に形成されたトナー画像を用紙定着る熱定着手段とを有する画像形成装置において、
前記画像形成装置の動作モードとして、
前記熱定着手段の目標温度を第1温度に設定して前記トナー像を用紙に定着するために、画像形成開始の指示を受けてから予め定められた時間待機してから前記用紙積載手段から用紙を給紙する第1のモードと、
前記熱定着手段の目標温度を前記第1温度よりも低い第2温度に設定して前記トナー像を用紙に定着するために、前記画像形成開始の指示を受けてから待機することなく前記用紙積載手段から用紙を給紙する前記第2のモードと、
前記第1モードと前記第2モードを自動選択する第3のモードのいずれかを指定可能であって、
前記第3のモードにおいて、前回の画像形成開始の指示から所定時間以内に前記画像形成開始の指示を受けた際の前記熱定着手段の温度を、前回の前記動作モードに応じた前記熱定着手段の目標温度に基づいて判断し、判断した温度が所定温度よりも低い場合は前記第1のモードを選択し、判断した温度が前記所定温度以上の場合は前記第2のモードを選択することを特徴とする画像形成装置。
(2)前記第3のモードにおいて、前回の画像形成開始の指示から前記所定時間の経過後に前記画像形成開始の指示を受けた場合は、前回の前記動作モードの前記熱定着手段の目標温度にかかわらず前記第1のモードを選択することを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
(実施例1)
まず、図1〜図3を用いて、実施例1における画像形成装置の構成の概要を説明する。
【0024】
図1は、実施例1における画像形成装置であるプリンタの全体構成を説明するブロック図である。
【0025】
なお、ホストコンピュータ等の外部機器であるHは、プリンタとは別体に設けられたものであり、図1中の外部機器H以外がプリンタを構成するものである。
【0026】
図1において、16は、外部装置Hから送信される画像データや印字指令等のコマンドの受信、プリンタエンジン25へのコマンドの送信等を制御するCPU、17は、CPU16と外部装置Hとの通信を行うための外部インタフェース、18は、CPU16が用いる制御プログラムを格納してあるROM、19は、CPU17を動作させるためのレジスタ等として使用するRAM、20は、CPU16が外部装置Hから受信した画像データを展開処理する画像処理部、22はROM、23はフレームメモリ、24は、CPU16から送信されるコマンドの受信又はプリンタエンジン25からCPU16へプリンタエンジンの状態等を示すステータス信号を送信するための内部ビデオインタフェース、25は、CPU16から受信したコマンドに基づいて記録用紙へ画像を形成するためのプリンタエンジン、29はRAMである。
【0027】
CONTはビデオコントローラ部であって、CPU16、外部インタフェース17、制御プログラムを格納してあるROM18、レジスタ等として使用するRAM19、画像処理部20、ROM22、フレームメモリ23、内部ビデオインタフェース24、RAM29等で構成される。
【0028】
CPU16は、制御プログラムを格納してあるROM18、及びレジスタ等として使用するRAM19を有し、外部インタフェース17を介してホストコンピュータ等の外部機器Hからコード化された画像情報(コードデータ)を受信し、コードデータは画像処理部20へ送出する。
【0029】
画像処理部20では、コードデータをRAM21に格納すると共に、コードデータを解析して必要に応じてROM22に格納されている文字フォントからデータを読みだし、コードデータをドットイメージのビデオデータに変換し、フレームメモリ23に格納する。
【0030】
フレームメモリ23に1頁分のビデオデータが格納されると、CPU16は内部ビデオインタフェース24を介してプリンタエンジン25に印字開始信号を送出し、プリンタエンジン25からの主副走査同期信号に同期してフレームメモリ23に格納されたビデオデータを順次プリンタエンジン25に送出する。
【0031】
このとき、ユーザがコマンドにより選択可能な3つのプリントモードのうち、いずれを選択しているかという情報についても、DCコントローラ25aへ送出する。
【0032】
次に、図2を用いて、プリンタエンジンについて説明する。
【0033】
図2は、実施例1におけるプリンタエンジン電気構成を示す図である。
【0034】
3は光学ユニット、13は、熱定着手段である定着器、25aは、制御手段であるDCコントローラ、25bは給紙ソレノイド、25cは紙有無センサ、25dは給紙センサ、25eはTOPセンサ、25fは、RAM等の記憶手段である。
【0035】
図2に示すように、DCコントローラ25aがプリンタエンジン25の全てのシーケンス制御、プロセス制御、及び印字制御を管理している。
【0036】
また、内部ビデオインタフェース24を介してビデオコントローラ部CONTと接続されており、この内部ビデオインタフェース24を通して印字開始信号等の信号の送受信を実行している。
【0037】
DCコントローラ25aは、プリントを行うごとに、そのときの給紙待機時間および定着器13の定着目標温度の設定を記憶手段25fに記憶させる。
【0038】
このとき、前回のプリントにおける設定を毎回上書き更新して記憶してもよいし、履歴を残すようにしてもよい。
【0039】
次に図3を用いて、画像形成装置のエンジン制御について、レーザビームプリンタの例によって説明する。
【0040】
図3は、レーザビームプリンタのエンジン制御を示す図である。
【0041】
なお、図1、図2で示した構成と同一の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0042】
2は感光ドラム、10は給紙ローラ、12は給紙センサ、14は排紙センサ、26は給紙トレイ、Xは給紙位置、Yは転写位置である。
【0043】
光学ユニット3は、内部ビデオインタフェース24を介して送出されてきたビデオデータによりレーザ光を変調し、図示していないポリゴンミラーにより感光体ドラム2上を走査する。
【0044】
給紙ローラ10は、用紙を積載する給紙トレイ26に積載された用紙Pを給紙する。
【0045】
給紙センサ12は、給紙された用紙Pの有無を検知すると共に、ビデオコントローラ部CONTに印字開始を知らせる副走査同期信号を送出するためのタイミングを決定する。
【0046】
定着器13は、用紙Pに転写されたトナー像等の像を加圧・加熱することで定着させる。
【0047】
排紙センサ14は、定着器13から排紙された用紙Pの有無を検知する。
【0048】
また、給紙位置Xから定着器13までの搬送時間は、定着器13を定着可能な温度まで立ち上げる時間より短く構成されている為に、標準プリントモードで通常環境、通常入力電圧の場合でも給紙待機が必要な、非常に小型化された構成になっている。
【0049】
次に、図4〜図7を用いて、本実施例における画像形成装置の動作について説明する。
【0050】
図4は、本発明のビデオコントローラ部の動作フローチャートである。
【0051】
ビデオコントローラ部CONTでは、ステップS101でホストコンピュータ等の外部機器Hから画像コードデータが送出されるまで待機し、コードデータを受信するとステップS102に移行する。
【0052】
ステップS102では、画像処理部20でコードデータをビデオデータに展開する。
【0053】
ステップS103では、ビデオデータへの展開が1頁分終了したかどうかを判断し、終了していなければステップS102で引き続き展開を行い、終了していればステップS104へ移行する。
【0054】
ステップS104では、プリンタエンジン25へ印字の開始を指令するために、内部ビデオインタフェース24の信号である印字開始信号を“L”にする。
【0055】
ステップS105では、プリンタエンジン25は、印字動作を開始するために、必要に応じて給紙待機時間をおいて給紙動作を開始し、ポリゴンモータ駆動を開始し、感光体ドラム2の表面を一様に帯電する等の前処理を行い、ビデオコントローラ部CONTは、内部ビデオインタフェース24を介して副走査同期信号が送出されてくるのを待機し、副走査同期信号を受信するとステップS106へ移行する。
【0056】
ステップS106では、印字開始信号を“H”にして、ステップS107では、1頁分の印字を行いステップS101へ移行する。
【0057】
次に、DCコントローラをMPUで構成した場合のプリンタエンジンの動作について、図5および図6を用いて説明する。
【0058】
図5は、本実施例におけるプリンタエンジンの動作フローチャート、図6は、本実施例におけるプリントモードのデータテーブルである。
【0059】
電源が立ち上がるとプリンタエンジン25では、DCコントローラ25aが内部初期設定を実行して、ステップS201で、ビデオコントローラ部CONTから印字開始信号が内部ビデオインタフェース24を介して送信されてくるまで待機する(S201)。
【0060】
TRUEならばS202へ遷移してホストコンピュータ等の外部機器Hより指定されたプリントモードをチェックする。FALSEならばS201へ戻って印字開始信号を待つ。
【0061】
S202では、選択可能な以下の、3つのプリントモードのうち、いずれが選択されているかを判断する。
【0062】
なお、プリントモードは前述したとおりホストコンピュータ等の外部機器Hから指定可能であり、例えばプリンタドライバ等の印刷設定を行うソフトウェア上で設定することができる。
【0063】
また、プリンタにキーやタッチパネル等により情報を入力できる入力部を設け、その入力部からプリントモードを設定するように構成してもよい。その際、ホストコンピュータ等からビデオコントローラ部を介して入力されるプリントモードに関する情報、またはプリンタが備える入力部で設定されたプリントモードに関する情報は、プリンタエンジン25のDCコントローラ25aに送信され、その情報に基づいてDCコントローラ25aがプリントモードを設定する。
【0064】
なお、プリントモードの設定はDCコントローラ25aでなく、ビデオコントローラ部CONT等において設定しても良い。
【0065】
(1)標準プリントモード
標準プリントモードとは、プリンタが低温環境におかれている場合、定着器13のヒータへの入力電圧が低入力電圧である場合、記録用紙の種類が紙厚や坪量の大きいヘビーメディア等である場合であっても、記録用紙へトナー像を熱定着させる定着定着器が目標温度に到達することができる時間だけ、前述の印字開始信号を受信してから給紙するまでに待機させるモードである。
【0066】
標準プリントモードにおいては、待機時間を要するものの、プリンタのおかれている環境等によらず、プリンタが発揮しえる最高の画質で用紙Pに画像を形成することができる。
【0067】
(2)高速ファーストプリントモード
高速ファーストプリントモードとは、プリンタのおかれている環境等にかかわらず、印字開始信号を受信したら即座に用紙Pの給紙を開始させるモードである。
【0068】
プリンタが低温環境におかれている場合、定着器13のヒータへの入力電圧が低入力電圧である場合、記録用紙の種類が紙厚や坪量の大きいヘビーメディア等である場合においては、プリンタが発揮しえる最高の画質では用紙Pに画像を形成することができないものの、標準プリントモードに比べて印字開始信号を受信してから画像が形成された用紙Pがプリンタの排出部へ排出されるまでの時間が短縮される。
【0069】
(3)自動高速ファーストプリントモード
自動高速ファーストプリントモードとは、印字開始信号を受信する以前に行われた(前回の)プリント動作において定着目標温度として設定された温度に応じて、(1)の標準プリントモード又は(2)の高速ファーストプリントモードのいずれかを選択するモードである。
【0070】
前回の定着目標温度が高温であれば、即座にプリントを開始させてもある程度の画質の画像を得ることができるため、(2)の高速ファーストプリントモードを選択し、前回の定着目標温度が低温であれば、即座にプリントを開始させると画質の悪い画像が形成されてしまうので、印刷開始信号を受信してから用紙Pの給紙を開始させるまでに待機時間を設ける(1)の標準プリントモードを選択する。
【0071】
なお、前回のプリント動作における定着目標温度(設定温度)はDCコントローラ25aの有するメモリ(不図示)等に記憶させておき、記憶された設定温度をDCコントローラ25aが参照することで前述の定着器13の温度状態の判断が可能となる。
【0072】
以上の、ステップS202でホストコンピュータ等の外部装置Hからのプリントモードを示す信号に基づいて、プリンタのビデオコントローラ部CONTがプリントモードを設定し、高速ファーストプリントモード指定ならばS203へ、標準プリントモード指定ならばS204へ、自動高速ファーストプリントモード指定ならばS206へ遷移する。
【0073】
S203では、図示していないROM等に予め格納した、例えば図6に示すようなデータテーブルを用いて、高速ファーストプリント設定である給紙待機時間、定着目標温度としてそれぞれ0sec、170℃を設定する。
【0074】
なお、この170℃は図6に示すように、標準プリントモード設定において定着目標温度として設定される190℃より低温である。
【0075】
そして、S203の後に、S208へ進み、用紙Pの給紙動作処理を開始する。給紙待機は行わない(S205参照)。
【0076】
S204では、図6に示すようなデータテーブルを用いて、標準プリントモード設定として印字開始指令を受信してから用紙Pの給紙を開始させるまでに2.4secの給紙待機時間を設け、定着目標温度を190℃に設定する。
【0077】
なお、この190℃は高速ファーストプリントモード又は自動高速ファーストプリントモードにおいて設定される定着目標温度よりも高温である。
【0078】
そして、S205で印字開始指令を受信してから用紙Pの給紙を開始させるまでに給紙待機を行い、2.4sec経過後、給紙動作を開始する(S208)。
【0079】
なお、これらの定着目標温度は、高温オフセットを防ぐ為に、所定時間内の印字枚数に応じて下げていく構成になっている。
【0080】
S206では、印字開始信号を受信する以前に行われた(前回の)プリント動作において定着目標温度として設定された温度から、定着器の温度状態を判断するステップであり、定着器の温度状態が低温状態であれば用紙Pを給紙させる前に待機時間を設け、定着器の温度状態が高温状態であれば印字開始信号を受信したら即座に用紙Pの給紙を開始させる。
【0081】
定着器の温度状態の判断は、例えば閾値を165℃とし、前回の定着目標温度が165℃以上であれば高温状態、165℃未満であれば低温状態であると判断するものとする。
【0082】
低温状態と判断した時には、S204へ遷移して、標準プリントモードが設定された場合と同様の制御を行う。
【0083】
すなわち、印字開始指令を受信してから用紙Pの給紙を開始させるまでの給紙待機時間を2.4secとし、定着目標温度を一定の温度である190℃に設定し、プリントを行わせる(S204、S205)。
【0084】
ステップS206にて、定着器の温度状態が高温状態であると判断した時は、S207へ遷移して、給紙待機時間を0secに設定するとともに、定着目標温度を前回のプリント動作において設定した定着目標温度に設定する(図6参照)。
【0085】
そして、S208へ移行し、用紙Pの給紙動作を開始させる。給紙待機は行わない(S205参照)。
【0086】
S209では、印字を行わせ、用紙Pが排出されたことを排紙センサ14で検知したことに応じてS201へ遷移する。
【0087】
次に、図7を用いて、3つのプリントモードにおける定着目標温度と給紙待機時間について説明する。
【0088】
図7は、3つのプリントモードにおける定着目標温度と給紙待機時間の関係を示した図である。
【0089】
Aは、プリンタエンジン25がホストコンピュータ等の外部機器Hからビデオコントローラ部CONTを介して印字開始信号を受けたタイミングを示すものであり、なおかつ給紙待機時間が0secとして設定される高速ファーストプリントモードが設定されている場合における給紙開始のタイミングを示すものである。
【0090】
また、Bは、標準プリントモードが設定されている場合の給紙開始のタイミングを示すものであり、標準プリントモードと比較して給紙待機時間(t2)が設定されるのでAよりt2時間遅く用紙Pの給紙が開始される。
【0091】
また、Cは、高速ファーストプリントモードにおいてAにて給紙開始された用紙Pが搬送されて定着ニップ(定着器13において加圧ローラと定着ローラが接する部分)へ到着するタイミングを示すものである。
【0092】
そして、Dは、標準プリントモードにおいてBにて給紙開始された用紙Pが搬送されて定着ニップへ到着するタイミングを示すものである。
【0093】
なお、図7中のt1は用紙Pが給紙開始されてから定着ニップまで到達するまでに要する搬送時間を示し、t2はプリントモードとして標準プリントモードが設定されている場合における給紙待機時間を示すものである。
【0094】
以下、各プリントモードにおける定着温度制御の差異について説明する。
【0095】
まず第1のプリントモードとして標準プリントモードについて説明する。
【0096】
標準プリントモードでは、ホストコンピュータ等の外部機器Hからビデオコントローラ部CONTを介して印字開始信号を受けて(タイミングA)から給紙待機時間t2が経過した後のタイミングBにおいて、用紙Pの給紙が行われ、タイミングBから、用紙Pが給紙開始されて定着ニップへ到達するまでに要する搬送時間t1が経過した後のタイミングDにおいて、定着器が190℃の状態となり用紙P上のトナー像が定着される。
【0097】
なお、用紙Pが給紙開始されて定着ニップへ到達するまでに要する搬送時間t1はプリンタが用紙を搬送する速度によって決まる時間であり、また印字開始信号をプリンタが受信したことに応じて電力の投入が開始される定着器13において、ヒータへ電力を投入して所定の温度(例えば190℃)に到達するまでの時間は定着器13の構成により決まるものである。
【0098】
したがって、標準プリントモードにおいては、タイミングAから(t1+t2)が経過した時に所定の温度(例えば190℃)となるよう給紙待機時間t2を予め設定しておくものとする。なお、定着器13のヒータへの電力供給の制御はDCコントローラ25aが行うものとする。
【0099】
次に、第2のプリントモードとして高速ファーストプリントモードについて説明する。
【0100】
高速ファーストプリントモードでは、ホストコンピュータ等の外部機器Hからビデオコントローラ部CONTを介して印字開始信号を受けるタイミングAにおいて、用紙Pの給紙を開始させる。
【0101】
そして、タイミングAから用紙Pが給紙開始されて定着ニップへ到達するまでに要する搬送時間t1が経過した後のタイミングCにおいて、定着器が170℃の状態となり用紙P上のトナー像が定着される。
【0102】
タイミングAにて定着器13のヒータへ電力の投入が開始され、タイミングCにおいて用紙Pへのトナー像の定着を開始するので、前述の標準プリントモードに比べて給紙待機時間t2だけ定着器13へのヒータの電力投入時間が短いため、標準プリントモードにおける定着温度である190℃に比べ20℃低い170℃が定着温度となり、標準プリントモードに比べて用紙Pへのトナー像の定着性が落ちる可能性はあるものの、標準プリントモードに比べて給紙待機時間t2だけ印字開始から用紙Pへのトナー像の定着処理の開始が早くなるので、プリンタはトナー像が形成された用紙Pをいち早く出力することができる。
【0103】
次に、第3のプリントモードとして自動高速ファーストプリントモードについて説明する。
【0104】
自動高速ファーストプリントモードでは、印字開始信号を受信する以前に行われた(前回の)プリント動作における定着目標温度から定着器の温度状態を判断し、低温状態(図7において165℃未満)では標準プリントモードと同様の制御を行う。
【0105】
すなわち、ホストコンピュータ等の外部機器Hからビデオコントローラ部CONTを介して印字開始信号を受けて(タイミングA)から給紙待機時間t2が経過した後のタイミングBにおいて、用紙Pの給紙が行われ、タイミングBから、用紙Pが給紙開始されて定着ニップへ到達するまでに要する搬送時間t1が経過した後のタイミングDにおいて、定着器が190℃の状態となり用紙P上のトナー像が定着される。
【0106】
前回のプリント動作における定着目標温度から高温状態(図7において165℃以上)と判断した場合は、前回の定着目標温度(設定温度)を新たな定着目標温度として設定し、タイミングAからt1経過後のタイミングCにおいて用紙Pへのトナー像の定着を開始する。
【0107】
この場合、前回設定温度がある程度高温であるので、プリンタが印字開始信号を外部機器Hから受信した時点において定着器13の温度が室温よりも十分高い状態にあり、タイミングAから定着器13のヒータへ電力の投入を開始してt1が経過するまでには、定着器13の温度が前回設定温度に達する。
【0108】
したがって、標準プリントモードにおける給紙待機時間t2を設けずとも、用紙Pへトナー像が定着可能な状態で定着処理を開始することができる。
【0109】
以上のように自動高速ファーストプリントモードでは、印字開始信号を受信する以前に行われた(前回の)プリント動作における定着目標温度から判断する定着器13の温度状態により、用紙Pへのトナー画像の定着性等の画質を維持しつつ、可能な限り早く用紙Pを出力するプリンタを提供することができる。
【0110】
なお、以上の自動高速ファーストプリントモードの説明において、定着器13が高温状態であるか低温状態であるかの判断は、印字開始信号を受信する以前に行われた(前回の)プリント動作における定着目標温度(設定温度)に基づいて行うものとしたが、前回のプリント動作から今回のプリント動作までに長時間経過している場合は、定着器13は、たとえ前回設定温度が高いものであっても、新たなプリント動作の開始時点においてプリンタの置かれた室温まで低下している可能性が高い。
【0111】
したがって、前回プリント動作から今回のプリント動作までの経過時間を計り、所定時間以上経過していた場合はたとえ前回設定温度が高いものであっても、強制的に標準プリントモードを設定して十分に定着器13を熱した状態で用紙Pへトナー像を定着させるようにしても良い。
【0112】
また、以上の自動高速ファーストプリントモードの説明において、定着器13が高温状態であるか低温状態であるかの判断は、印字開始信号を受信する以前に行われた(前回の)プリント動作における定着目標温度(設定温度)に基づいて行うものとしたが(実施例1の図5のS206で、所定時間以内の前回設定された定着目標温度から定着器13の温度状態を判断している。)、ホストコンピュータ等の外部機器Hからビデオコントローラ部CONTを介して印字開始信号を受けるタイミングAにおいて、温度検出器等を用いて定着器13の温度を検出して定着器13の温度状態を判断しても、同等の効果が得られる。
【0113】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、用紙へ形成する画像の画質を維持しつつ、可能な限り早く用紙を出力する画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置であるプリンタの全体構成を説明するブロック図
【図2】 プリンタエンジン電気構成を示す図
【図3】 レーザビームプリンタのエンジン制御を示す図
【図4】 ビデオコントローラ部の動作フローチャート
【図5】 プリンタエンジンの動作フローチャート
【図6】 プリントモードのデータテーブル
【図7】 3つのプリントモードにおける定着目標温度と給紙待機時間の関係を示した図
【符号の説明】
2 感光ドラム
3 光学ユニット
10 給紙ローラ
13 定着器
16 CPU
24 内部ビデオインタフェース
25 プリンタエンジン
25f 記憶手段
26 給紙トレイ
H 外部機器
P 用紙
CONT ビデオコントローラ部

Claims (2)

  1. 用紙を積載する用紙積載手段と、用紙にトナー画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって用紙に形成されたトナー画像を用紙定着る熱定着手段とを有する画像形成装置において、
    前記画像形成装置の動作モードとして、
    前記熱定着手段の目標温度を第1温度に設定して前記トナー像を用紙に定着するために、画像形成開始の指示を受けてから予め定められた時間待機してから前記用紙積載手段から用紙を給紙する第1のモードと、
    前記熱定着手段の目標温度を前記第1温度よりも低い第2温度に設定して前記トナー像を用紙に定着するために、前記画像形成開始の指示を受けてから待機することなく前記用紙積載手段から用紙を給紙する前記第2のモードと、
    前記第1モードと前記第2モードを自動選択する第3のモードのいずれかを指定可能であって、
    前記第3のモードにおいて、前回の画像形成開始の指示から所定時間以内に前記画像形成開始の指示を受けた際の前記熱定着手段の温度を、前回の前記動作モードに応じた前記熱定着手段の目標温度に基づいて判断し、判断した温度が所定温度よりも低い場合は前記第1のモードを選択し、判断した温度が前記所定温度以上の場合は前記第2のモードを選択することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第3のモードにおいて、前回の画像形成開始の指示から前記所定時間の経過後に前記画像形成開始の指示を受けた場合は、前回の前記動作モードの前記熱定着手段の目標温度にかかわらず前記第1のモードを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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