JP3666128B2 - 複合機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ機能、スキャナ機能、FAX機能を有する複合機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ機能、スキャナ機能、FAX機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる機器の開発が活発化し、市場規模も増大している。その背景には、個々に存在していたプリンタ、スキャナ、FAXの端末機器を一つに統合することで、省スペース化や業務効率向上、省コスト化といったメリットがあり、OA機器分野における高付加価値商品として複合機が注目され、商品化されていることがある。
【0003】
複合機には、原稿を読み取って画像データを得るスキャナ機能、および、原稿から得られた画像データやパソコン等で形成した画像データを用紙に印字するためのプリンタ機能が不可欠である。画像読取りでは通常、CCDセンサ等のイメージセンサを用いて画像を読み取る。また、画像印字の方式としては、レーザ方式、インクジェット方式等の数種類の方式がある。本願では、レーザ方式を用いて印字を行うものとする。
【0004】
スキャナ機能およびプリンタ機能を有することにより複合機では原稿のコピー機能を標準的に備える。コピー機能において最も重要な性能の一つは、コピー速度である。複合機では、コピー速度に限らず、スキャナ部の読取り速度やプリンタの印字速度の指標として一般的にPPM値(1分間当たりに処理できるページ数)を用いることが多い。スキャナ部およびプリンタ部の処理速度がPPM値換算で同じ場合、コピー速度を最大限速くするには、スキャナ部で原稿の画像を読み取りながら同時にプリンタ部で用紙に画像を印字し、スキャナ部およびプリンタ部の本来の処理速度を損なわずにコピー動作を行うことが最も有効である。しかしながら、スキャナ部とプリンタ部では、メカ構成の違いから、連続的に複数ページ分の処理を行う場合のページ間の搬送間隔(以下、スキャナ部およびプリンタ部の両方において、「ページ間距離」という)が異なる場合が多く、そのため同一速度(PPM値換算)および同一解像度(原稿、用紙の搬送方向)で画像読取りと画像印字を行ってコピーを実行する場合でも、スキャナ部の原稿搬送速度とプリンタ部の用紙搬送速度が異なる。その具体例を図6に示す。
【0005】
図6(a)はスキャナ部におけるページ間距離を示す原稿搬送図、図6(b)はプリンタ部におけるページ間距離を示す用紙搬送図である。図6においては、図6(a)のスキャナ部のページ間距離ds>図6(b)のプリンタ部のページ間距離dpの関係にある。従って、スキャナ部の原稿ページ内および原稿ページ間を含めた1ページ当たりの処理時間と、プリンタ部の用紙ページ内および用紙ページ間を含めた1ページ当たりの処理時間とが同じ場合、原稿搬送速度vs>用紙搬送速度vpでなければならない。また、スキャナ部の原稿搬送方向およびプリンタ部の用紙搬送方向の1ライン当たりの処理時間について考えると、原稿搬送方向のスキャナ部の読取り解像度と用紙搬送方向のプリンタ部の印字解像度が同じ場合、スキャナ部とプリンタ部の1ライン当たりの処理時間はそれぞれ原稿搬送速度と用紙搬送速度に依存する。スキャナ部およびプリンタ部の処理速度がPPM値換算で同じかつ原稿搬送方向のスキャナ部の読取り解像度と用紙搬送方向のプリンタ部の印字解像度が同じという前提で図6のような場合、スキャナ部とプリンタ部の原稿、用紙搬送方向1ライン当たりの処理時間がどのような関係になるかを図7に示す。
【0006】
図7(a)はスキャナ部における1ページ当たりの処理時間tを示すタイミング図、図7(b)はプリンタ部における1ページ当たりの処理時間tを示すタイミング図、図7(c)はスキャナ部の1ライン分の読取り時間を示すタイミング図、図7(d)はプリンタ部の1ライン分の印字時間を示すタイミング図である。図7(a)、(b)に示すように、ページ内およびページ間を含めた1ページ当たりの処理時間tはスキャナ部とプリンタ部で同じであるが、原稿搬送速度vs>用紙搬送速度vpであるため、1ページの実読取り時間ts<1ページの実印字時間tpの関係になる。原稿搬送方向のスキャナ部の読取り解像度および用紙搬送方向のプリンタ部の印字解像度が同じため、スキャナ部の1ページ当たりの読取りライン数とプリンタ部の1ページ当たりの印字ライン数は同じであり、1ページの実読取り時間ts<1ページの実印字時間tpの関係から、スキャナ部の原稿搬送方向1ライン当たりの読取り時間(いわゆる蓄積時間)tr<プリンタ部の用紙搬送方向1ライン当たりの印字時間(いわゆる走査時間)twの関係になる。
【0007】
しかし、図7のような場合、プリンタ部の走査時間twがスキャナ部の蓄積時間trよりも長く、スキャナ部で読み取った1ライン分のデータを同じ時間内でプリンタ部が処理できないため、スキャナ部で読み取ったデータを一時的に保持するためのバッファメモリが必要となる。バッファメモリとしては例えばFIFO(ファーストインファーストアウト)メモリを使用する。
【0008】
図8はFIFOを使用した複合機を示すブロック図である。図8において、スキャナ部31は自動原稿送り機構(ADF)を用いて原稿画像を読み取り、プリンタ部32は用紙に画像を印字し、FIFO33はデータの書込みと読出しを独立して非同期かつ同時に行えるメモリであり、スキャナ部31からFIFO33にデータを書き込むのと平行してプリンタ部32がFIFO33からデータを読み出すことができる。図7(c)、(d)に示すように、プリンタ部32の1ライン当たりの印字時間twがスキャナ部31の1ライン当たりの読取り時間trよりも長いため、プリンタ部32によるFIFO33からの読出し処理がスキャナ部31によるFIFO33への書込み処理よりも遅く、読出しが間に合わない分の画像データはFIFO33にどんどん溜まっていき、時間的に遅れてプリンタ部32が読出しを行い、1ページ分の画像データを用紙に印字する。1ページ分の画像読取りおよび画像印字が終了し、ページ間を経て次ページに移行した時点ではFIFO33には画像データが溜まっておらず、次ページの先頭から前ページと同様にスキャナ部31からFIFO33に画像データを書き込んで蓄え、プリンタ部32がFIFO33から画像データを読み出して用紙に印字していく。
【0009】
このバッファメモリとしてのFIFO33の容量は、画像読取りおよび画像印字の解像度、用紙サイズ、蓄積時間(tr)および走査時間(tw)に依存する。ただし、スキャナ部31とプリンタ部32の1ページの処理開始タイミングは同期していることが前提である。バッファメモリの容量Bは、1ライン内の画素数をP、1ページ当たりのライン数をNとすれば、次式(1)から求まる。ただし、tr<twが条件である。
【0010】
B=P・N(tw/tr−1)……(1)
ここで、1ライン内の画素数Pと1ページ当たりのライン数Nは、画像読取りおよび画像印字の解像度と用紙サイズとから決まる。式(1)はtr<twの条件としたが、逆にtr>twの場合には、次式(2)から求まる。
【0011】
B=P・N(tr/tw−1)……(2)
具体的に試算してみると、用紙サイズがA4で解像度が600dpi、1画素当たりのデータ量が8ビットで、tw/tr=1.1(印字の方が読取りの方より10%遅い)の場合、P=4914画素、N=7016ラインから、B=約3.3MB(メガバイト)となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成の複合機では、一般的なFIFOは1個当たりせいぜい数KB(キロバイト)なので、バッファメモリをFIFOで構成することは現実的に不可能であり、仮に他の種類のメモリで構成できたとしても、容量が大きすぎて複合機のコストが大幅にアップしてしまうという問題点を有していた。
【0013】
この複合機では、バッファメモリの容量の増加が抑制されることが要求されている。
【0014】
本発明は、バッファメモリの容量の増加が抑制されると共にコピー速度の高速化を図ることが可能な複合機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明による複合機は、自動原稿送り機構を用いて原稿画像を読み取るスキャナ部と、用紙に画像を印字するプリンタ部とを有する複合機であって、プリンタ部が、原稿を読み取って得られた画像データを用紙に印字する動作を複数ページ分連続して行う場合に、スキャナ部の原稿蓄積時間とプリンタ部の用紙搬送時間とが合うように、スキャナ部の自動原稿送り機構の原稿搬送速度あるいはプリンタ部の用紙搬送速度を、原稿ページ内と原稿ページ間あるいは用紙ページ内と用紙ページ間とで可変とする原稿搬送速度可変部あるいは用紙搬送速度可変部を備えるように構成したものである。
【0016】
これにより、バッファメモリの容量の増加が抑制されると共にコピー速度の高速化を図ることが可能な複合機が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、自動原稿送り機構を用いて原稿画像を読み取るスキャナ部と、用紙に画像を印字するプリンタ部とを有する複合機であって、プリンタ部が、原稿を読み取って得られた画像データを用紙に印字する動作を複数ページ分連続して行う場合に、プリンタ部の用紙走査時間に合わせて、自動原稿送り機構の原稿搬送速度を原稿ページ内と原稿ページ間とで可変とする原稿搬送速度可変部を備えることとしたものであり、ページ内における原稿搬送速度と用紙搬送速度が同じでページ間における原稿搬送速度が制御され、スキャナ部における蓄積時間とプリンタ部における走査時間とが同じになるという作用を有する。
【0018】
請求項2に記載の発明は、自動原稿送り機構を用いて原稿画像を読み取るスキャナ部と、用紙に画像を印字するプリンタ部とを有する複合機であって、プリンタ部が、原稿を読み取って得られた画像データを用紙に印字する動作を複数ページ分連続して行う場合に、スキャナ部の原稿蓄積時間に合わせて、プリンタ部の用紙搬送速度を用紙ページ内と用紙ページ間とで可変とする用紙搬送速度可変部を備えることとしたものであり、ページ内における原稿搬送速度と用紙搬送速度が同じでページ間における用紙搬送速度が制御され、スキャナ部における蓄積時間とプリンタ部における走査時間とが同じになるという作用を有する。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は一般的な複合機を示す構成図である。図1において、複合機1はプリンタ部2とスキャナ部3とに大別される。
【0020】
まずプリンタ部2の構成について説明する。プリンタ部2は基本的にレーザビームプリンタである。レーザユニット6は形成する画像に対応するレーザ光を感光体8上に照射し、プロセスユニット7はレーザビームプリンタの帯電、現像、クリーニングといったプロセスを行うプロセス部をひとつのユニットとして構成したものである。プロセスユニット7の主要構成部品は、静電潜像を形成する感光体8と、感光体8の表面を一様の電位に帯電するための帯電ローラ9と、感光体8上に形成された静電潜像をトナーにより顕画化するための現像ローラ10と、感光体8上に残留しているトナーを回収するためのクリーナ11である。転写ローラ12は用紙カセット13から搬送されてくる用紙に感光体8上のトナー像を転写する。定着器14は用紙上のトナー像を用紙にしっかりと定着させる。これらの構成からなるプリンタ部2において、用紙を搬送したり各ローラを回転させたりするための駆動源として図示されない駆動用モータ(以下、「プリンタモータ」という)が使用されている。
【0021】
次に、スキャナ部3の構成について説明する。スキャナ部3はさらに光学ユニット部4とADF5とに分かれている。光学ユニット部4において、キャリッジ15は原稿を光学的に読み取る部分である。キャリッジ15の主要構成部品は、CCDセンサ16と、原稿上の画像をCCDセンサ16に光学的に結像させるためのレンズ17と、複数のミラー18とである。キャリッジ15は図1に示す斜線部Aに置かれた原稿を読み取るとき、図1に示す矢印AR1の方向に移動する。また、ADF5から送られてくる原稿を図1に示す位置P1で読み取る場合は、その読取り位置で静止した状態となる。
【0022】
ADF5の構成について説明する。ADF5は、主に複数枚の原稿を連続的に読み取る場合に使用され、複数枚の原稿を自動的に一枚ずつ連続して搬送し、位置P1で原稿を読み取らせるための紙送り機構である。原稿設置部19は読み取らせる原稿をセットする部分である。複数の搬送ローラ20は原稿設置部19にセットされた原稿を搬送するためのローラである。原稿回収部21は原稿設置部19から搬送され読み取られた原稿を回収する部分である。ADF5に設置された原稿を搬送するための駆動源として図示されない駆動用モータ(以下、「ADFモータ」という)が使用されている。
【0023】
ここで、以上のように構成された本実施の形態1による複合機について、その概略動作を説明する。ADF5の原稿搬送速度およびプリンタ部2の用紙搬送速度は各モータの回転速度によって決まり、通常独立して画像印字や画像読取りを行うときは各モータはそれぞれ所定の回転速度で回転し、原稿搬送速度および用紙搬送速度はそれぞれ一定である。しかし、コピー動作を行う場合はADFモータあるいはプリンタモータのどちらか一方の回転速度を変化させ、原稿搬送速度あるいは用紙搬送速度のどちらかをページ内(原稿ページ内あるいは用紙ページ内)およびページ間(原稿ページ間あるいは用紙ページ間)で通常時に対してそれぞれ変化させる。本実施の形態においては、従来の技術の欄で説明した図6と同様にスキャナ部3のページ間距離がプリンタ部2のページ間距離よりも長く、ADFモータの回転速度をページ内およびページ間で変化させ、原稿搬送速度を変化させるものとして、以下説明する。
【0024】
図2は、スキャナ部3の原稿搬送速度vsをページ内およびページ間で変化させる場合の制御系統を示すブロック図である。本実施の形態1による複合機について、その動作を説明するためのブロック図である。図2において、CPU22はプロセスユニット7に内蔵され、複合機の動作シーケンスやタイミング等の様々な制御を行う。CPU22の行う制御の一つとして、モータオンオフ指令a、bによって、プリンタモータ23、ADFモータ24のオン、オフを制御する。プリンタモータ駆動回路25はプリンタモータ23を安定して駆動するためのものである。プリンタモータ23の回転速度はプリンタモータ駆動回路25により常に一定に制御され、よってプリンタ部2の用紙搬送速度は通常時、コピー動作時等の状態によらず常に一定である。ADFモータ駆動回路26はADFモータ24を安定して駆動するためのものである。ADFモータ24は通常時とコピー動作時で原稿搬送速度を変化させるので、そのための速度可変手段として原稿搬送速度可変部27がプロセスユニット7内に設けられている。原稿搬送速度可変部27にはCPU22から速度指令信号cが送出される。速度指令信号cの内容に応じて原稿搬送速度可変部27では、ADFモータ24の回転速度を制御するための速度制御信号dを形成し、ADFモータ駆動回路26へ送出する。速度制御信号dに応じてADFモータ24の回転速度が変化し、原稿搬送速度が変化する。例えば、ADFモータ24としてステッピングモータを用いた場合、速度制御信号dはステッピングモータの相励磁パルスであり、相励磁パルスの周波数(パルスレート)を可変とすることで、ADFモータ24の回転速度が可変となる。
【0025】
上述したように図2の制御系統においては、プリンタモータ23の回転速度を一定に制御することにより用紙搬送速度を一定に制御し、ADFモータ24の回転速度を所定回転速度に制御することにより原稿搬送速度を所定速度に制御する。
【0026】
図3は動作状態に応じた用紙搬送速度および原稿搬送速度を示す動作状態図である。用紙搬送速度vpは動作状態によらず常にvp=v0の速度で一定である。一方、原稿搬送速度vsは、通常時(コピー動作時以外)はvs=v1の速度であり、用紙搬送速度vpよりも速い速度である。しかし、コピー動作時においては、ページ内(画像読取り領域)ではvs=v0として用紙搬送速度vpと同じ速度にし、ページ間ではvs=v2として通常時よりも速い速度に制御する。
【0027】
図4(a)〜(d)は、図3のように原稿搬送速度vsおよび用紙搬送速度vpを制御した場合のスキャナ部3およびプリンタ部2の処理時間の関係を示すタイミング図である。図4においては、従来例の場合と同様、スキャナ部3およびプリンタ部2の処理速度(PPM値換算)は同じでかつ原稿搬送方向のスキャナ部3の読取り解像度と用紙搬送方向のプリンタ部2の印字解像度は同じであるという前提である。図4(a)、(b)に示す通常時は原稿搬送速度vs>用紙搬送速度vpの関係であり、1ページの実読取り時間ts<1ページの実印字時間tpの関係になる。よって、スキャナ部3の原稿搬送方向1ライン当たりの読取り時間(蓄積時間)tr<プリンタ部2の用紙搬送方向1ライン当たりの印字時間(走査時間)twの関係である。一方、図4(c)、(d)に示すコピー動作時は図3に示すように原稿搬送速度vsを切り換え、原稿読取り中の原稿搬送速度vsをプリンタ部2の用紙搬送速度vpと同じに制御するため、1ページの実読取り時間ts=1ページの実印字時間tpの関係になる。よって、スキャナ部3の蓄積時間tr=プリンタ部2の走査時間twの関係となる。1ページの読取りが終わると、スキャナ部3のページ間距離がプリンタ部2のページ間距離よりも長いため(図6参照)、次ページのコピー開始に間に合うようにページ間では図3に示すように原稿搬送速度vs=v2に速度アップして、ページ内とページ間を含めた1ページ当たりの処理時間tをスキャナ部3とプリンタ部2とで同じに保ち、スキャナ部3およびプリンタ部2の処理速度(PPM値換算)を低下させることなく、コピー動作を行う。
【0028】
このように原稿搬送速度vsをページ内とページ間とで切り換えることで、スキャナ部3の蓄積時間tr=プリンタ部2の走査時間twにでき、その結果、式(1)で表されるバッファメモリの容量B=0となる。但し、スキャナ部3とプリンタ部2のライン毎の処理は非同期で行われる場合がほとんどであり、その場合のバッファメモリの容量は最大1ライン分(A4サイズ、600dpiの解像度で約5KB)必要である。また、ページ毎のスキャナ部3の読取り開始タイミングとプリンタ部2の印字開始タイミングとの間にずれが生じる場合、ずれ量に応じて数ライン分のバッファメモリ容量が必要となることが考えられるが、この場合でも従来に比べてはるかに少ない容量のバッファメモリで、本来のスキャナ部3およびプリンタ部2の処理速度(PPM値換算)を低下させることなく、コピー動作の処理速度を最大限速くすることができる。
【0029】
上記本実施の形態においては、スキャナ部3のADF5の原稿搬送速度vsをページ内およびページ間で変化させることを例に説明を行ったが、プリンタ部2の用紙搬送速度vpをページ内およびページ間で変化させる場合についても同様に行えばよい。
【0030】
図5はプリンタ部2の用紙搬送速度vpをページ内およびページ間で変化させる場合の制御系統を示すブロック図である。図5において、CPU22、プリンタモータ23、ADFモータ24、プリンタモータ駆動回路25、ADFモータ駆動回路26は図2と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。用紙搬送速度可変部28は、プロセスユニット7内に配設され、速度指令信号eを入力してプリンタモータ駆動回路25に速度制御信号fを出力し、プリンタモータ23の回転速度を所定回転速度に制御する。図5が図2と異なる点は、図2の原稿搬送速度可変部27に代えて用紙搬送速度可変部28を設けた点のみであり、従って、図5の制御系統の動作は図2の制御系統の動作と同様であるので、その説明は省略する。
【0031】
以上のように本実施の形態によれば、ページ内における原稿搬送速度と用紙搬送速度を同じになし、ページ間における原稿搬送速度または用紙搬送速度を所定速度に制御するようにしたので、スキャナ部3における蓄積時間tsとプリンタ部2における走査時間tpとを同じにすることができ、バッファメモリの容量の増加を抑制できると共にコピー速度の高速化を図ることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の複合機によれば、コピー動作を複数ページ分連続して行う場合に、自動原稿送り機構の原稿搬送速度を原稿ページ内および原稿ページ間で通常時とは異なるようにすることができ、ページ内における原稿搬送速度と用紙搬送速度を同じにし、ページ間における原稿搬送速度を所定速度に制御することができるので、スキャナ部における蓄積時間とプリンタ部における走査時間とを同じにすることができ、バッファメモリの容量を大幅に削減することができるという有利な効果が得られる。従って、本来のスキャナ部およびプリンタ部の処理速度を低下させることなく、コピー速度を最大限速くすることができ、複合機のパフォーマンスアップと低コスト化を図ることができるという有利な効果が得られる。
【0033】
また、コピー動作を複数ページ分連続して行う場合に、用紙搬送速度を用紙ページ内および用紙ページ間で通常時とは異なるようにすることができ、ページ内における原稿搬送速度と用紙搬送速度を同じにし、ページ間における用紙搬送速度を所定速度に制御することができるので、スキャナ部における蓄積時間とプリンタ部における走査時間とを同じにすることができ、バッファメモリの容量を大幅に削減することができるという有利な効果が得られる。従って、本来のスキャナ部およびプリンタ部の処理速度を低下させることなく、コピー速度を最大限速くすることができ、複合機のパフォーマンスアップと低コスト化を図ることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な複合機を示す構成図
【図2】スキャナ部の原稿搬送速度をページ内およびページ間で変化させる場合の制御系統を示すブロック図
【図3】動作状態に応じた用紙搬送速度および原稿搬送速度を示す動作状態図
【図4】(a)通常時の一定の原稿搬送速度、用紙搬送速度におけるスキャナ部の処理時間を示すタイミング図
(b)通常時の一定の原稿搬送速度、用紙搬送速度におけるプリンタ部の処理時間を示すタイミング図
(c)原稿搬送速度を制御した場合のスキャナ部の処理時間を示すタイミング図
(d)原稿搬送速度を制御した場合のプリンタ部の処理時間を示すタイミング図
【図5】プリンタ部の用紙搬送速度をページ内およびページ間で変化させる場合の制御系統を示すブロック図
【図6】(a)スキャナ部におけるページ間距離を示す原稿搬送図
(b)プリンタ部におけるページ間距離を示す用紙搬送図
【図7】(a)スキャナ部における1ページ当たりの処理時間を示すタイミング図
(b)プリンタ部における1ページ当たりの処理時間を示すタイミング図
(c)スキャナ部の1ライン分の読取り時間を示すタイミング図
(d)プリンタ部の1ライン分の印字時間を示すタイミング図
【図8】FIFOを使用した複合機を示すブロック図
【符号の説明】
1 複合機
2 プリンタ部
3 スキャナ部
4 光学ユニット
5 ADF
6 レーザユニット
7 プロセスユニット
8 感光体
9 帯電ローラ
10 現像ローラ
11 クリーナ
12 転写ローラ
13 用紙カセット
14 定着器
15 キャリッジ
16 CCDセンサ
17 レンズ
18 ミラー
19 原稿設置部
20 搬送ローラ
21 原稿回収部
22 CPU
23 プリンタモータ
24 ADFモータ
25 プリンタモータ駆動回路
26 ADFモータ駆動回路
27 原稿搬送速度可変部
28 用紙搬送速度可変部

Claims (2)

  1. 自動原稿送り機構を用いて原稿画像を読み取るスキャナ部と、用紙に画像を印字するプリンタ部とを有する複合機であって、前記プリンタ部が、原稿を読み取って得られた画像データを用紙に印字する動作を複数ページ分連続して行う場合に、前記プリンタ部の用紙走査時間に合わせて、前記自動原稿送り機構の原稿搬送速度を原稿ページ内と原稿ページ間とで可変とする原稿搬送速度可変部を備えた複合機。
  2. 自動原稿送り機構を用いて原稿画像を読み取るスキャナ部と、用紙に画像を印字するプリンタ部とを有する複合機であって、前記プリンタ部が、原稿を読み取って得られた画像データを用紙に印字する動作を複数ページ分連続して行う場合に、前記スキャナ部の原稿蓄積時間に合わせて、前記プリンタ部の用紙搬送速度を用紙ページ内と用紙ページ間とで可変とする用紙搬送速度可変部を備えた複合機。
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