JP3163104B2 - 新規免疫抑制化合物 - Google Patents
新規免疫抑制化合物Info
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- JP3163104B2 JP3163104B2 JP50049793A JP50049793A JP3163104B2 JP 3163104 B2 JP3163104 B2 JP 3163104B2 JP 50049793 A JP50049793 A JP 50049793A JP 50049793 A JP50049793 A JP 50049793A JP 3163104 B2 JP3163104 B2 JP 3163104B2
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- Japan
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D211/00—Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings
- C07D211/92—Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with a hetero atom directly attached to the ring nitrogen atom
- C07D211/96—Sulfur atom
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
- A61P37/02—Immunomodulators
- A61P37/06—Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D207/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D207/46—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with hetero atoms directly attached to the ring nitrogen atom
- C07D207/48—Sulfur atoms
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の背景 術後の移植片拒絶は、骨髄および組織の移植の成功に
影響する主要な合併症である。しかし、免疫抑制療法の
使用により、組織移植における移植片拒絶は顕著に低減
され得る。
影響する主要な合併症である。しかし、免疫抑制療法の
使用により、組織移植における移植片拒絶は顕著に低減
され得る。
広範な種類の疾患が「自己免疫疾患」として特性付け
られ得る。このような疾患は組織片拒絶に類似するが、
ただし、この拒絶は自己の組織に対する拒絶であること
が異なる。免疫抑制療法は、この不適切な自己拒絶を防
ぐためにも用いられ得る。
られ得る。このような疾患は組織片拒絶に類似するが、
ただし、この拒絶は自己の組織に対する拒絶であること
が異なる。免疫抑制療法は、この不適切な自己拒絶を防
ぐためにも用いられ得る。
移植片拒絶を防ぐための免疫抑制剤として広く受け入
れられているものに、シクロスポリンA(CsA)があ
る。これは真菌類の代謝により産生される天然物であ
り、臨床組織移植において有効な免疫抑制活性を有する
ことが証明されている。Calne,R.Y.ら、Br.Med.J.282:9
34−936(1981);White,D.J.C.Drugs 24:322−334(198
2)。CsAは免疫抑制剤療法で広く用いられているが、そ
の使用(特に高投与量での)は、腎毒性、肝毒性、およ
び他の中枢の中枢神経系障害を包含する副作用を伴うこ
とが多い。
れられているものに、シクロスポリンA(CsA)があ
る。これは真菌類の代謝により産生される天然物であ
り、臨床組織移植において有効な免疫抑制活性を有する
ことが証明されている。Calne,R.Y.ら、Br.Med.J.282:9
34−936(1981);White,D.J.C.Drugs 24:322−334(198
2)。CsAは免疫抑制剤療法で広く用いられているが、そ
の使用(特に高投与量での)は、腎毒性、肝毒性、およ
び他の中枢の中枢神経系障害を包含する副作用を伴うこ
とが多い。
以下の疾患は、シクロスポリンAを用いて治療して確
実な結果を得ており、このことは、これらの疾患におけ
る自己免疫成分の重要性、およびシクロスポリンAに類
似する、選択的T細胞免疫抑制により作用する化合物を
用いるそれらの有効な治療を確実にした。
実な結果を得ており、このことは、これらの疾患におけ
る自己免疫成分の重要性、およびシクロスポリンAに類
似する、選択的T細胞免疫抑制により作用する化合物を
用いるそれらの有効な治療を確実にした。
1) 眼科学:ブドウ膜炎、ベーチェット病、およびグ
レーヴズ眼症。
レーヴズ眼症。
Weetman,A.P.ら、Lancet 486−489(1982)。グレー
ヴズ眼症。
ヴズ眼症。
Nussenblatt,R.B.ら、Lancet 235−238(1983)。ブ
ドウ膜炎。
ドウ膜炎。
French−Constant.C.ら、Lancet 454(1983)。ベー
チェット病。
チェット病。
Sanders,M.ら、Lancet 454−455(1983)。ベーチェ
ット病。
ット病。
記:シクロスポリンAは、日本では現在ベーチェット病
の治療に対して認可されている。これらは、この化合物
の治療性が示された最初の自己免疫疾患である。
の治療に対して認可されている。これらは、この化合物
の治療性が示された最初の自己免疫疾患である。
2) 皮膚科学:乾癬を含む種々の自己免疫皮膚疾患。
Zabel.P.ら、Lancet 343(1984)。急性皮膚筋炎。
van Joost,T.ら、Arch.Dermatol.123:166−167(198
7)。アトピー性皮膚疾患。
7)。アトピー性皮膚疾患。
Appleboom.T.ら、Amer.J.Med.82:866−867(1987)。
強皮症。
強皮症。
Logan,R.A.およびR.D.R.Camo,J.Roy.Soc.Med.81:417
−418(1988)。湿疹。
−418(1988)。湿疹。
Griffiths,C.E.M.ら、Brit.Med.J.293:731−732(198
6)。乾癬。
6)。乾癬。
Ellis,C.N.ら、J.Amer.Med.Assoc.256:3110−3116(1
986)。乾癬。
986)。乾癬。
3) 血液病学:貧血を含む種々の疾患。
Toetterman,T.H.ら、Lancet,693(1984)。赤芽球ろ
う(PRCA)。
う(PRCA)。
Stryckmans,P.A.ら、New Engl.J.Med.310:655−656
(1984)。形成不全性貧血。
(1984)。形成不全性貧血。
Gluckman,E.ら、Bone Marrow Transplant 3 Suppl.
1,241(1988)。形成不全性貧血。
1,241(1988)。形成不全性貧血。
4) 胃腸病学/肝臓学:原発性肝硬変、自己免疫肝
炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、および他の胃腸に関す
る自己免疫疾患。
炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、および他の胃腸に関す
る自己免疫疾患。
Wiesner,R.H.ら、Hepatology 7:1025,Abst.#9,(19
87)。原発性胆汁性肝硬変。
87)。原発性胆汁性肝硬変。
Hyams,J.S.ら、Gastroenterology 93:890−893(198
7)。自己免疫肝炎。
7)。自己免疫肝炎。
Allison,M.C.ら、Lancet,902−903(1984)。クロー
ン病。
ン病。
Brynskov,J.ら、Gastroenterology 92:1330(198
7)。クローン病。
7)。クローン病。
Porro,G.B.ら、Ital.J.Gastroenterol.1940−41(198
7)。潰瘍性大腸炎。
7)。潰瘍性大腸炎。
5) 神経学:筋萎縮側索硬化(ALS、「ローゲーリッ
ク病」)、重症筋無力症、および多発生硬化症。
ク病」)、重症筋無力症、および多発生硬化症。
Appel.S.H.ら、Arch.Neurol.45:381−386(1988)。A
LS。
LS。
Tindall,R.S.A.ら、New Engl.J.Med.316:719−742(1
987)。重症筋無力症。
987)。重症筋無力症。
Ann.Neurol.24,No.1,p.169,m Abstract P174(198
8)。多発性硬化症。
8)。多発性硬化症。
Dommasch,D.ら、Neurology 38 Suppl.2,28−29(198
8)。多発性硬化症。
8)。多発性硬化症。
6) ネフローゼ症候群:ネフローゼ症候群、膜性増殖
性糸球体腎炎(MPGN)、および関連病。
性糸球体腎炎(MPGN)、および関連病。
Watzon,A.P.ら、Clin.Nephrol.25:273−274(198
6)。ネフローゼ症候群。
6)。ネフローゼ症候群。
Tejani,A.ら、Kidney Int.33:729−734(1988)。ネ
フローゼ症候群。
フローゼ症候群。
Meyrier,A.ら、Transplant Proc.20,Suppl.4(Book I
II),259−261(1988)。ネフローゼ症候群。
II),259−261(1988)。ネフローゼ症候群。
LaGrue,G.ら、Nephron.44:382−382(1986)。NPGN。
7) 慢性関節リウマチ(RA) Harper,J.I.ら、Lancet 981−982(1984)。RA。
Van Rijthoven,A.W.ら、Ann.Rheum.Dis.45:726−731
(1986)。RA。
(1986)。RA。
Dougados,M.ら、Ann.Rheum.Dis.47:127−133(198
8)。RA。
8)。RA。
8) インスリン依存性糖尿病(IDDM) Stiller,C.R.ら、Science 223:1362−1367(1984)。
IDDM。
IDDM。
Assan,R.ら、Lancet,67−71(1985)。IDDM。
Bougneres,P.F.ら、New Engl.J.Med.318:663−670(1
988)。IDDM。
988)。IDDM。
Diabetes 37:1574−1582(1988)。IDDM。
多くの獣医学上の疾患もまた、自己免疫疾患として特
性付けられている。上記のような自己免疫疾患は、哺乳
動物において観察され得る。Papa,F.O.ら、Equine Vet.
J.22:145−146(1990)種馬における自己免疫血統の不
受胎能;Gorman,N.T.およびL.L.Werner、Brit.Vet.J.14
2:403−410,491−497,および498−505(1986)イヌおよ
びネコの免疫媒介による疾患;George,L.W.およびS.L.Wh
ite、Vet.Clin.North Amer.6:203−213(1984)大型哺
乳動物における自己免疫皮膚病;Bennett.D.、In.Pract.
6:74−86(184)イヌにおける自己免疫疾患;Halliwel
l,R.E.、J.Amer.Vet.Assoc.181:1088−1096(1982)家
畜動物における自己免疫疾患。
性付けられている。上記のような自己免疫疾患は、哺乳
動物において観察され得る。Papa,F.O.ら、Equine Vet.
J.22:145−146(1990)種馬における自己免疫血統の不
受胎能;Gorman,N.T.およびL.L.Werner、Brit.Vet.J.14
2:403−410,491−497,および498−505(1986)イヌおよ
びネコの免疫媒介による疾患;George,L.W.およびS.L.Wh
ite、Vet.Clin.North Amer.6:203−213(1984)大型哺
乳動物における自己免疫皮膚病;Bennett.D.、In.Pract.
6:74−86(184)イヌにおける自己免疫疾患;Halliwel
l,R.E.、J.Amer.Vet.Assoc.181:1088−1096(1982)家
畜動物における自己免疫疾患。
CsAが免疫抑制をもたらす機構は確立されている。イ
ンビトロでは、CsAは、リンホカイン(例えばインター
ロイキン2(IL−2))の放出を抑制し[Bunjes,D.
ら、Eur.J.Immunol.11:657−661(1981)]、そしてヘ
ルパーT細胞および細胞障害性T細胞のクローン拡大を
防ぐ[Larsson,E.J.Immunol.124:2828−2833(198
0)]。CsAは細胞質ゾルタンパク質のシクロフィリンに
結合し、そしてそのタンパク質のプロリル−ペプチジル
シス−トランスイソメラーゼ(PPIアーゼ)活性を阻
害することが示されている。Fischer,G.ら、Nature 33
7:476−478(1989);Takahashi,N.ら、Nature 337:473
−475(1989)。PPIアーゼは、プロリル残基のペプチド
結合の回転異性化を触媒することにより、T細胞活性化
を媒介し得る。
ンビトロでは、CsAは、リンホカイン(例えばインター
ロイキン2(IL−2))の放出を抑制し[Bunjes,D.
ら、Eur.J.Immunol.11:657−661(1981)]、そしてヘ
ルパーT細胞および細胞障害性T細胞のクローン拡大を
防ぐ[Larsson,E.J.Immunol.124:2828−2833(198
0)]。CsAは細胞質ゾルタンパク質のシクロフィリンに
結合し、そしてそのタンパク質のプロリル−ペプチジル
シス−トランスイソメラーゼ(PPIアーゼ)活性を阻
害することが示されている。Fischer,G.ら、Nature 33
7:476−478(1989);Takahashi,N.ら、Nature 337:473
−475(1989)。PPIアーゼは、プロリル残基のペプチド
結合の回転異性化を触媒することにより、T細胞活性化
を媒介し得る。
最近、ストレプトマイセス(Streptomyces)から単離
され、PK−506と呼ばれる別の天然産生物が、有効な免
疫抑制剤であることが証明されている。Tanaka,H.ら、
J.Am.Chem.Soc.109:5031−5033(1987)。FK−506はIL
−2の産生を抑制し、混合リンパ球反応を抑制し、シク
ロスポリンAよりも100倍低い濃度でインビトロでの細
胞障害性T細胞の発生を抑制する。Kino,T.ら、J.Antib
iot.15:1256−1265(1987)。FK−506もまたPPIアーゼ
活性を阻害するが、シクロスポリンAとは構造的に異な
り、シクロフィリンとは異なる結合タンパク質(FKBP)
と結合する。Harding,M.W.ら、Nature 341:758−760(1
989);Siekierka,J.J.、Nature 341:755−757(198
9)。
され、PK−506と呼ばれる別の天然産生物が、有効な免
疫抑制剤であることが証明されている。Tanaka,H.ら、
J.Am.Chem.Soc.109:5031−5033(1987)。FK−506はIL
−2の産生を抑制し、混合リンパ球反応を抑制し、シク
ロスポリンAよりも100倍低い濃度でインビトロでの細
胞障害性T細胞の発生を抑制する。Kino,T.ら、J.Antib
iot.15:1256−1265(1987)。FK−506もまたPPIアーゼ
活性を阻害するが、シクロスポリンAとは構造的に異な
り、シクロフィリンとは異なる結合タンパク質(FKBP)
と結合する。Harding,M.W.ら、Nature 341:758−760(1
989);Siekierka,J.J.、Nature 341:755−757(198
9)。
発明の要旨 本発明は、FK−506結合タンパク質(FKBP)に対する
親和性を有する、新規なクラスの免疫抑制化合物に関す
る。このタンパク質に結合すると、免疫抑制化合物は、
FKBPのプロリルペプチジルシス−トランスイソメラーゼ
(ロタマーゼ;rotamase)活性を阻害し、そしてT細胞
活性化を抑制する。このように、本発明の化合物は、骨
髄および組織の移植における移植片拒絶を防ぐまたは顕
著に低減するために、およびヒトおよび他の哺乳動物に
みられる自己免疫疾患の治療に使用するための免疫抑制
剤として用いられ得る。
親和性を有する、新規なクラスの免疫抑制化合物に関す
る。このタンパク質に結合すると、免疫抑制化合物は、
FKBPのプロリルペプチジルシス−トランスイソメラーゼ
(ロタマーゼ;rotamase)活性を阻害し、そしてT細胞
活性化を抑制する。このように、本発明の化合物は、骨
髄および組織の移植における移植片拒絶を防ぐまたは顕
著に低減するために、およびヒトおよび他の哺乳動物に
みられる自己免疫疾患の治療に使用するための免疫抑制
剤として用いられ得る。
発明の詳細な説明 本発明は、スルホナミド置換基を有しており、式Iで
表される新規なクラスの免疫抑制化合物および薬学的に
受容可能なその塩に関する: ここで、AはCH2、酸素、NH、またはN−(C1−C4ア
ルキル)であり; BおよびDはそれぞれ独立して、Ar、水素、(C1−C
6)−直鎖または分枝のアルキル、(C1−C6)−直鎖ま
たは分枝のアルケニル、(C5−C7)−シクロアルキルで
置換された(C1−C6)−直鎖または分枝のアルキルまた
はアルケニル、(C5−C7)−シクロアルケニルで置換さ
れた(C1−C6)−直鎖または分枝のアルキルまたはアル
ケニル、またはArで置換(C1−C6)−直鎖または分枝の
アルキルまたはアルケニル(ここで各々の場合におい
て、アルキルまたはアルケニル鎖の1つまたは2つのCH
2基は、酸素、硫黄、SOおよびSO2からなる群から選択さ
れる1〜2個のヘテロ原子を、化学的に合理的に置換型
で含有し得る)、または であり、但し、BおよびDの両方が水素ではなく; ここで、Qは水素、(C1−C6)−直鎖または分枝のア
ルキル、または(C1−C6)−直鎖または分枝のアルケニ
ルであり; ここで、TはArまたは3位および4位で以下の置換基
を有する5〜7員環シクロアルキルであり、該置換基
が、それぞれ、水素、ヒドロキシル、O−(C1−C4)−
アルキル、O−(C1−C4)−アルケニル、およびカルボ
ニルからなる群から選択される、シクロアルキルであ
り; ここで、Arはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチ
ル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエ
ニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、単
環および二環のヘテロ環系からなる群から選択され、こ
こで個々のヘテロ環のサイズは5員環または6員環であ
り、一方または両方の環中に、O、N、およびSからそ
れぞれ選択される1〜4個のヘテロ原子を含有し得; ここで、Arは、1〜3個の置換基を含有し得、該置換基
は、水素、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、トリフルオロ
メチル、トリフルオロメトキシ、(C1−C6)−直鎖また
は分枝のアルキル、(C2−C6)−直鎖または分枝のアル
ケニル、O−(C1−C4)−直鎖または分枝のアルキル、
O−(C2−C4)−直鎖または分枝のアルケニル、O−ベ
ンジル、O−フェニル、1,2−メチレンジオキシ、アミ
ノ、カルボキシル、およびフェニルからなる群から選択
される; ここで、Eは(C1−C6)−直鎖または分枝のアルキ
ル、(C1−C6)−直鎖または分枝のアルケニル、(C5−
C7)−シクロアルキル、(C1−C4)−直鎖または分枝の
アルキルまたは(C1−C4)−直鎖または分枝のアルケニ
ルで置換された(C5−C7)−シクロアルケニル、[(C2
−C4)−アルキルまたは(C2−C4)−アルケニル]−A
r、またはAr(Arは上記と同様)であり; ここで、Jは水素、またはC1またはC2アルキル、また
はベンジルであり;Kは(C1−C4)−直鎖または分枝のア
ルキル、ベンジル、またはシクロヘキシルメチルであ
り;またはJおよびKは、一緒になって、その中に酸
素、硫黄、SO、またはSO2置換基を含み得る5〜7員環
のヘテロ環を形成し得;そしてnは0〜3である。
表される新規なクラスの免疫抑制化合物および薬学的に
受容可能なその塩に関する: ここで、AはCH2、酸素、NH、またはN−(C1−C4ア
ルキル)であり; BおよびDはそれぞれ独立して、Ar、水素、(C1−C
6)−直鎖または分枝のアルキル、(C1−C6)−直鎖ま
たは分枝のアルケニル、(C5−C7)−シクロアルキルで
置換された(C1−C6)−直鎖または分枝のアルキルまた
はアルケニル、(C5−C7)−シクロアルケニルで置換さ
れた(C1−C6)−直鎖または分枝のアルキルまたはアル
ケニル、またはArで置換(C1−C6)−直鎖または分枝の
アルキルまたはアルケニル(ここで各々の場合におい
て、アルキルまたはアルケニル鎖の1つまたは2つのCH
2基は、酸素、硫黄、SOおよびSO2からなる群から選択さ
れる1〜2個のヘテロ原子を、化学的に合理的に置換型
で含有し得る)、または であり、但し、BおよびDの両方が水素ではなく; ここで、Qは水素、(C1−C6)−直鎖または分枝のア
ルキル、または(C1−C6)−直鎖または分枝のアルケニ
ルであり; ここで、TはArまたは3位および4位で以下の置換基
を有する5〜7員環シクロアルキルであり、該置換基
が、それぞれ、水素、ヒドロキシル、O−(C1−C4)−
アルキル、O−(C1−C4)−アルケニル、およびカルボ
ニルからなる群から選択される、シクロアルキルであ
り; ここで、Arはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチ
ル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエ
ニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、単
環および二環のヘテロ環系からなる群から選択され、こ
こで個々のヘテロ環のサイズは5員環または6員環であ
り、一方または両方の環中に、O、N、およびSからそ
れぞれ選択される1〜4個のヘテロ原子を含有し得; ここで、Arは、1〜3個の置換基を含有し得、該置換基
は、水素、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、トリフルオロ
メチル、トリフルオロメトキシ、(C1−C6)−直鎖また
は分枝のアルキル、(C2−C6)−直鎖または分枝のアル
ケニル、O−(C1−C4)−直鎖または分枝のアルキル、
O−(C2−C4)−直鎖または分枝のアルケニル、O−ベ
ンジル、O−フェニル、1,2−メチレンジオキシ、アミ
ノ、カルボキシル、およびフェニルからなる群から選択
される; ここで、Eは(C1−C6)−直鎖または分枝のアルキ
ル、(C1−C6)−直鎖または分枝のアルケニル、(C5−
C7)−シクロアルキル、(C1−C4)−直鎖または分枝の
アルキルまたは(C1−C4)−直鎖または分枝のアルケニ
ルで置換された(C5−C7)−シクロアルケニル、[(C2
−C4)−アルキルまたは(C2−C4)−アルケニル]−A
r、またはAr(Arは上記と同様)であり; ここで、Jは水素、またはC1またはC2アルキル、また
はベンジルであり;Kは(C1−C4)−直鎖または分枝のア
ルキル、ベンジル、またはシクロヘキシルメチルであ
り;またはJおよびKは、一緒になって、その中に酸
素、硫黄、SO、またはSO2置換基を含み得る5〜7員環
のヘテロ環を形成し得;そしてnは0〜3である。
1位(式I)の立体配置は、(R)または(S)であ
り、好ましくは(S)である。2位の立体配置は、
(R)または(S)である。
り、好ましくは(S)である。2位の立体配置は、
(R)または(S)である。
本発明の化合物は、無機または有機の酸および塩基か
ら誘導される塩の形で用いられ得る。このような酸の塩
の中には、以下に挙げるものが包含される:酢酸塩、ア
ジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香
酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、ブタン酸
塩、クエン酸塩、カンファー酸塩(camphorate)、カン
ファースルホン酸塩(camphorsulfonate)、シクロペン
タンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸
塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン
酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩(hemisulfat
e)、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素
酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン
酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2
−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸
塩、パモエート(pamoate)、ペクチン酸塩、過硫酸
塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバ
ル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオ
シアン酸塩、トルエンスルホン酸塩、およびウンデカン
酸塩。塩基塩には、アンモニウム塩、アルカリ金属塩
(例えば、ナトリウム塩およびカリウム塩)、アルカリ
土類金属塩(例えば、カルシウム塩およびマグネシウム
塩)、有機塩基(例えば、ジシクロヘキシルアミン塩、
N−メチル−D−グルカミン)による塩、アミノ酸(例
えばアルギニン、リジン)による塩などが包含される。
また、塩基性窒素含有基は、低級アルキルハロゲン化物
(例えば、メチル、エチル、プロピル、およびブチルク
ロライド、ブロマイド、およびアイオダイド);ジアル
キルスルフェート(例えば、ジメチル、ジエチル、ジブ
チル、およびジアミルスルフェート)、長鎖ハロゲン化
物(例えば、デシル、ラウリル、ミリスチル、およびス
テアリルクロライド、ブロマイド、およびアイオダイ
ド)、アラルキルハロゲン化物(例えば、ベンジルおよ
びフェネチルブロマイド)などのような試薬で4級化さ
れ得る。
ら誘導される塩の形で用いられ得る。このような酸の塩
の中には、以下に挙げるものが包含される:酢酸塩、ア
ジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香
酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、ブタン酸
塩、クエン酸塩、カンファー酸塩(camphorate)、カン
ファースルホン酸塩(camphorsulfonate)、シクロペン
タンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸
塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン
酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩(hemisulfat
e)、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素
酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン
酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2
−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸
塩、パモエート(pamoate)、ペクチン酸塩、過硫酸
塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバ
ル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオ
シアン酸塩、トルエンスルホン酸塩、およびウンデカン
酸塩。塩基塩には、アンモニウム塩、アルカリ金属塩
(例えば、ナトリウム塩およびカリウム塩)、アルカリ
土類金属塩(例えば、カルシウム塩およびマグネシウム
塩)、有機塩基(例えば、ジシクロヘキシルアミン塩、
N−メチル−D−グルカミン)による塩、アミノ酸(例
えばアルギニン、リジン)による塩などが包含される。
また、塩基性窒素含有基は、低級アルキルハロゲン化物
(例えば、メチル、エチル、プロピル、およびブチルク
ロライド、ブロマイド、およびアイオダイド);ジアル
キルスルフェート(例えば、ジメチル、ジエチル、ジブ
チル、およびジアミルスルフェート)、長鎖ハロゲン化
物(例えば、デシル、ラウリル、ミリスチル、およびス
テアリルクロライド、ブロマイド、およびアイオダイ
ド)、アラルキルハロゲン化物(例えば、ベンジルおよ
びフェネチルブロマイド)などのような試薬で4級化さ
れ得る。
好ましくは、この化合物は、約750原子質量単位(a.
m.u)未満の分子量を有し、さらに好ましくは、500a.m.
u.未満の分子量を有する。J置換基およびK置換基が一
緒になってヘテロ環を形成している化合物の例が、表1
に示されている。表1に示されるように、n=1である
場合、化合物は5員環のヘテロ環系であり;そしてn=
2である場合、この化合物は6員環のヘテロ環系であ
る。
m.u)未満の分子量を有し、さらに好ましくは、500a.m.
u.未満の分子量を有する。J置換基およびK置換基が一
緒になってヘテロ環を形成している化合物の例が、表1
に示されている。表1に示されるように、n=1である
場合、化合物は5員環のヘテロ環系であり;そしてn=
2である場合、この化合物は6員環のヘテロ環系であ
る。
本発明の免疫抑制化合物は、リンパ球、特にTリンパ
球の細胞質ゾルに存在するPK−506結合タンパク質に対
する親和性を有する。この免疫抑制化合物は、FKBPと結
合すると、この結合タンパク質のプロリルペプチジルシ
ス−トランスイソメラーゼ活性を阻害し、FKBPによって
媒介されるリンパ球活性化を抑制するように作用する。
ある特定のFK−506結合タンパク質が、Harding,M.W.
ら、Nature 341:758−760(1989)によって同定されて
おり、FKBPに対する化合物の結合親和性を評価するため
の標準物質として用いられ得る。しかし、本発明の化合
物は、他のFK−506結合タンパク質に対する親和性を有
し得る。さらに、プロリルペプチジルシス−トランスイ
ソメラーゼの阻害は、FK−506結合タンパク質への結合
を表し得る。
球の細胞質ゾルに存在するPK−506結合タンパク質に対
する親和性を有する。この免疫抑制化合物は、FKBPと結
合すると、この結合タンパク質のプロリルペプチジルシ
ス−トランスイソメラーゼ活性を阻害し、FKBPによって
媒介されるリンパ球活性化を抑制するように作用する。
ある特定のFK−506結合タンパク質が、Harding,M.W.
ら、Nature 341:758−760(1989)によって同定されて
おり、FKBPに対する化合物の結合親和性を評価するため
の標準物質として用いられ得る。しかし、本発明の化合
物は、他のFK−506結合タンパク質に対する親和性を有
し得る。さらに、プロリルペプチジルシス−トランスイ
ソメラーゼの阻害は、FK−506結合タンパク質への結合
を表し得る。
ヒトFK−506結合タンパク質は、Harding,M.W.ら、Nat
ure 341:758−760(1989)によって記載されるようにし
て得られ得る。見かけのKd値は、Hardingらの記載に従
って行われる競合LH−20結合アッセイで、リポーティン
ググリガンドとして、32−[1−14C]−ベンゾイルFK
−506を用いて;またはSiekierka,J.J.ら、Nature 341:
755−757(1989)によって記載されるようにして、
[3H]ジヒドロ−FK−506を用いて、測定され得る。本
発明の化合物のうち2つの化合物のFKBPに対する結合親
和性が、実施例の部に報告されている。このデータは後
者の方法を用いて得た。この方法では、[3H]ジヒドロ
−FK−506のFK−506結合タンパク質への結合と競合させ
て、非標識化合物の親和性を測定した。
ure 341:758−760(1989)によって記載されるようにし
て得られ得る。見かけのKd値は、Hardingらの記載に従
って行われる競合LH−20結合アッセイで、リポーティン
ググリガンドとして、32−[1−14C]−ベンゾイルFK
−506を用いて;またはSiekierka,J.J.ら、Nature 341:
755−757(1989)によって記載されるようにして、
[3H]ジヒドロ−FK−506を用いて、測定され得る。本
発明の化合物のうち2つの化合物のFKBPに対する結合親
和性が、実施例の部に報告されている。このデータは後
者の方法を用いて得た。この方法では、[3H]ジヒドロ
−FK−506のFK−506結合タンパク質への結合と競合させ
て、非標識化合物の親和性を測定した。
FKBP−PPIアーゼ(ロタマーゼ)酵素活性の阻害)
(見かけの「Ki」値)もまた、Harding,M.W.ら、Nature
341:758−760(1989)またはSiekierka,J.J.ら、Natur
e 341:755−757(1989)のいずれかに記載される方法に
従って測定され得る。モデル基質であるN−スクシニル
−Ala−Ala−Pro−Phe−p−ニトロアニリドのプロリン
−アラニンペプチド結合シス−トランス異性化は、基質
のトランス型から4−ニトロアニリドを遊離させる、キ
モトリプシンとの結合アッセイにおいて、分光光度計で
モニターされる。Fischer,G.ら、Nature 337:476−478
(1989)。反応の程度に応じて阻害剤を種々の濃度で添
加して生じた阻害結果を測定し、阻害剤濃度を関数とし
て1次速度定数における変化を分析すると、見かけのKi
値が概算できる。
(見かけの「Ki」値)もまた、Harding,M.W.ら、Nature
341:758−760(1989)またはSiekierka,J.J.ら、Natur
e 341:755−757(1989)のいずれかに記載される方法に
従って測定され得る。モデル基質であるN−スクシニル
−Ala−Ala−Pro−Phe−p−ニトロアニリドのプロリン
−アラニンペプチド結合シス−トランス異性化は、基質
のトランス型から4−ニトロアニリドを遊離させる、キ
モトリプシンとの結合アッセイにおいて、分光光度計で
モニターされる。Fischer,G.ら、Nature 337:476−478
(1989)。反応の程度に応じて阻害剤を種々の濃度で添
加して生じた阻害結果を測定し、阻害剤濃度を関数とし
て1次速度定数における変化を分析すると、見かけのKi
値が概算できる。
本発明の化合物は、さらにインビトロでの細胞生物学
的実験において特性付けられ得る。これによると、これ
らの化合物は、機能および用途において、シクロスポリ
ンAおよびFK−506との類似が明らかである。(表2参
照)。
的実験において特性付けられ得る。これによると、これ
らの化合物は、機能および用途において、シクロスポリ
ンAおよびFK−506との類似が明らかである。(表2参
照)。
1)Yoshimura,N.ら、Transplantation 47:356−359(1
989)に類似したアッセイ。アッセイは、OKT3抗体(抗C
D3;これはCD3との相互作用により刺激を行う)によって
刺激され、Ficoll−Hypaque密度遠心沈澱法によって単
離された新鮮なヒト末梢血液リンパ球を使用する。刺激
は、放射性チミジン[(3H)TdR]の増殖細胞への取り
込みを、48,000〜75,000cpmの非抑制の制御信号を用い
て、測定する。IC50値は、様々な薬剤濃度で観測される
増殖の阻害により評価される。
989)に類似したアッセイ。アッセイは、OKT3抗体(抗C
D3;これはCD3との相互作用により刺激を行う)によって
刺激され、Ficoll−Hypaque密度遠心沈澱法によって単
離された新鮮なヒト末梢血液リンパ球を使用する。刺激
は、放射性チミジン[(3H)TdR]の増殖細胞への取り
込みを、48,000〜75,000cpmの非抑制の制御信号を用い
て、測定する。IC50値は、様々な薬剤濃度で観測される
増殖の阻害により評価される。
2)上記に類似するが、T細胞レセプタ(TCR)の抗体
およびCD2の抗体により刺激されるT細胞クローンを使
用するアッセイ。刺激は、放射性チミジン[(3H)Td
R]の増殖細胞への取り込みを、23,000cpmの非抑制の制
御信号を用いて測定する。IC50値は、様々な薬剤濃度で
観測される増殖の阻害により評価される。
およびCD2の抗体により刺激されるT細胞クローンを使
用するアッセイ。刺激は、放射性チミジン[(3H)Td
R]の増殖細胞への取り込みを、23,000cpmの非抑制の制
御信号を用いて測定する。IC50値は、様々な薬剤濃度で
観測される増殖の阻害により評価される。
3)Shi,Yら、Nature 339:625−626(1989)によるアッ
セイ。このアッセイは上述のものに類似したT細胞ハイ
ブリドーマを使用する。このアッセイでは、T細胞ハイ
ブリドーマにおける、活性が誘導された(抗CD3)細胞
の死(上述のように染色した後の生存細胞を計数するこ
とによって評価される)が測定される。このT細胞バイ
ブリドーマは、未分化の胸腺細胞内で生じることが知ら
れている効果を模倣する。ここでは、シクロスポリンA
およびFK−506がこの細胞死を阻害する能力を、シクロ
スポリン様のおよび/またはFK−506様の作用メカニズ
ムを有する化合物の感受性の指標として使用する。化学
的には関連するがメカニズムは異なる免疫抑制剤ラパマ
イシンはこのアッセイでは不活性である。
セイ。このアッセイは上述のものに類似したT細胞ハイ
ブリドーマを使用する。このアッセイでは、T細胞ハイ
ブリドーマにおける、活性が誘導された(抗CD3)細胞
の死(上述のように染色した後の生存細胞を計数するこ
とによって評価される)が測定される。このT細胞バイ
ブリドーマは、未分化の胸腺細胞内で生じることが知ら
れている効果を模倣する。ここでは、シクロスポリンA
およびFK−506がこの細胞死を阻害する能力を、シクロ
スポリン様のおよび/またはFK−506様の作用メカニズ
ムを有する化合物の感受性の指標として使用する。化学
的には関連するがメカニズムは異なる免疫抑制剤ラパマ
イシンはこのアッセイでは不活性である。
4)DuMont,Fら、J.Immunol.144:251−258(1990)によ
るアッセイ。このアッセイはIL−2に反応したCTLL細胞
の刺激を測定する。増殖は(3H)TdRの取り込みによっ
て測定される。シクロスポリンAおよびFK−506に類似
したメカニズムによって作用する免疫抑制剤は、これら
は内生のIL−2の生成を阻害することによって機能する
ため、このIL−2により駆動されるプロセスにおいては
阻害しない。このアッセイでは、この障害を克服するた
めに外因性のIL−2が与えられる。化学的には関連する
がメカニズムは異なる免疫抑制剤ラパマイシンはこのア
ッセイでは活性である。
るアッセイ。このアッセイはIL−2に反応したCTLL細胞
の刺激を測定する。増殖は(3H)TdRの取り込みによっ
て測定される。シクロスポリンAおよびFK−506に類似
したメカニズムによって作用する免疫抑制剤は、これら
は内生のIL−2の生成を阻害することによって機能する
ため、このIL−2により駆動されるプロセスにおいては
阻害しない。このアッセイでは、この障害を克服するた
めに外因性のIL−2が与えられる。化学的には関連する
がメカニズムは異なる免疫抑制剤ラパマイシンはこのア
ッセイでは活性である。
これらアッセイおよび実施例の項目で示すアッセイ
は、本発明の化合物の細胞活性を示すために使用され得
る。本発明の化合物は、メカニズムが類似していない免
疫抑制剤ラパマイシンとは対照的に、免疫抑制を含む細
胞活性においてシクロスポリンAおよびFK−506の両方
に類似していることが示されている。さらに、観測され
た細胞活性は、FKBP結合活性およびPPIアーゼ(ロタマ
ーゼ)活性の阻害について観測された活性と量的に一致
する。
は、本発明の化合物の細胞活性を示すために使用され得
る。本発明の化合物は、メカニズムが類似していない免
疫抑制剤ラパマイシンとは対照的に、免疫抑制を含む細
胞活性においてシクロスポリンAおよびFK−506の両方
に類似していることが示されている。さらに、観測され
た細胞活性は、FKBP結合活性およびPPIアーゼ(ロタマ
ーゼ)活性の阻害について観測された活性と量的に一致
する。
従って、化合物は臓器拒絶の予防または慢性移植片拒
絶の治療に対する免疫抑制剤、および自己免疫疾患の治
療に対する免疫抑制剤として使用し得る。
絶の治療に対する免疫抑制剤、および自己免疫疾患の治
療に対する免疫抑制剤として使用し得る。
本発明の免疫抑制化合物は、骨髄または臓器移植を受
ける患者に、もしくは様々な自己免疫疾患における場合
のように、患者の免疫反応を実質的に低減または抑制す
るのが望ましい他の理由で、定期的に投与し得る。本発
明の化合物はまた、様々な哺乳類の自己免疫疾患の治療
のためにヒト以外の哺乳類にも投与し得る。
ける患者に、もしくは様々な自己免疫疾患における場合
のように、患者の免疫反応を実質的に低減または抑制す
るのが望ましい他の理由で、定期的に投与し得る。本発
明の化合物はまた、様々な哺乳類の自己免疫疾患の治療
のためにヒト以外の哺乳類にも投与し得る。
本発明の新規の化合物は、T細胞、特に「ヘルパー」
T細胞として特徴付けられるT細胞の、抗原に刺激され
た成長およびクローン増殖の抑制において著しい活性を
有する。この活性は、臓器移植拒絶を初期に予防する場
合に、拒絶の発現期間に移植臓器を救う場合に、および
不適切な自己免疫反応に関連することが知られているい
くつかの自己免疫疾患のいずれかを治療する場合に有用
である。これらの自己免疫疾患としては、ブドウ膜炎、
ベーチェット病、グレーブズ眼症、乾癬、急性皮膚筋
炎、アトピー性皮膚疾患、強皮症、湿疹、赤芽球ろう、
形成不全性貧血、原発性肝硬変、自己免疫性肝炎、潰瘍
性大腸炎、クローン病、筋萎縮性側索硬化症、重症筋無
力症、多発性硬化症、ネフローゼ症候群、膜性増殖性糸
球体腎炎、慢性関節リウマチ、およびインスリン依存性
糖尿病がある。上記の自己免疫疾患のすべてにおいて、
治療は徴候を低減させまた疾患の進行を遅らせるのに効
果的である。インスリン依存性糖尿病の場合には、下記
に述べるような治療を、天然インスリンの生成が完全に
停止して外来インスリンへの完全な依存へと移行する前
に始めると最も効果的である。
T細胞として特徴付けられるT細胞の、抗原に刺激され
た成長およびクローン増殖の抑制において著しい活性を
有する。この活性は、臓器移植拒絶を初期に予防する場
合に、拒絶の発現期間に移植臓器を救う場合に、および
不適切な自己免疫反応に関連することが知られているい
くつかの自己免疫疾患のいずれかを治療する場合に有用
である。これらの自己免疫疾患としては、ブドウ膜炎、
ベーチェット病、グレーブズ眼症、乾癬、急性皮膚筋
炎、アトピー性皮膚疾患、強皮症、湿疹、赤芽球ろう、
形成不全性貧血、原発性肝硬変、自己免疫性肝炎、潰瘍
性大腸炎、クローン病、筋萎縮性側索硬化症、重症筋無
力症、多発性硬化症、ネフローゼ症候群、膜性増殖性糸
球体腎炎、慢性関節リウマチ、およびインスリン依存性
糖尿病がある。上記の自己免疫疾患のすべてにおいて、
治療は徴候を低減させまた疾患の進行を遅らせるのに効
果的である。インスリン依存性糖尿病の場合には、下記
に述べるような治療を、天然インスリンの生成が完全に
停止して外来インスリンへの完全な依存へと移行する前
に始めると最も効果的である。
これらの目的のために、本発明の化合物は、経口的
に、非経口的に、吸入スプレーにより、局部的に、直腸
を介して、鼻腔を介して、口腔を介して、膣を介して、
または移植レザバーを用いて、従来の非毒性で薬学的に
受容可能な担体、アジュバント、および賦形剤を含む投
薬処方で投与され得る。本明細書で用いる非経口という
用語は、皮下、静脈、筋肉内、胸骨内、および頭蓋内へ
の注射または注入の方法を含む。
に、非経口的に、吸入スプレーにより、局部的に、直腸
を介して、鼻腔を介して、口腔を介して、膣を介して、
または移植レザバーを用いて、従来の非毒性で薬学的に
受容可能な担体、アジュバント、および賦形剤を含む投
薬処方で投与され得る。本明細書で用いる非経口という
用語は、皮下、静脈、筋肉内、胸骨内、および頭蓋内へ
の注射または注入の方法を含む。
これら薬学的組成物は、無菌の注射可能な調製物の形
態(例えば無菌の注射可能な水性または油性の懸濁液)
であり得る。この懸濁液は、適切な分散剤または湿潤剤
および懸濁剤を使用する当該分野で既知の方法により処
方し得る。無菌の注射可能な調製物はまた、例えば、1,
3−ブタネジオール溶液のような、非毒性で非経口投与
可能な希釈液または溶媒中の無菌の注射可能な溶液また
は懸濁液であり得る。使用し得る受容可能な媒体および
溶媒としては、水、リンゲル氏溶液、および等張性塩化
ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の不揮発性オイル
が溶媒または懸濁媒体として従来と同様に使用される。
この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセ
リドを含むあらゆるブランドの不揮発性オイルを使用し
得る。オレイン酸およびそのグリセリド誘導体のような
脂肪酸は、オリーブ油またはひまし油のような天然の薬
学的に受容可能なオイルと同様に、特にポリオキシエチ
ル化された形態で、注射可能な調製物に使用される。こ
れらオイル溶液または懸濁液はまた、ph.Helvまたは同
様のアルコールのような長鎖アルコール希釈液または分
散液を含有し得る。
態(例えば無菌の注射可能な水性または油性の懸濁液)
であり得る。この懸濁液は、適切な分散剤または湿潤剤
および懸濁剤を使用する当該分野で既知の方法により処
方し得る。無菌の注射可能な調製物はまた、例えば、1,
3−ブタネジオール溶液のような、非毒性で非経口投与
可能な希釈液または溶媒中の無菌の注射可能な溶液また
は懸濁液であり得る。使用し得る受容可能な媒体および
溶媒としては、水、リンゲル氏溶液、および等張性塩化
ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の不揮発性オイル
が溶媒または懸濁媒体として従来と同様に使用される。
この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセ
リドを含むあらゆるブランドの不揮発性オイルを使用し
得る。オレイン酸およびそのグリセリド誘導体のような
脂肪酸は、オリーブ油またはひまし油のような天然の薬
学的に受容可能なオイルと同様に、特にポリオキシエチ
ル化された形態で、注射可能な調製物に使用される。こ
れらオイル溶液または懸濁液はまた、ph.Helvまたは同
様のアルコールのような長鎖アルコール希釈液または分
散液を含有し得る。
この化合物は、例えばカプセルまたは錠剤の形態で、
もしくは懸濁液または溶液として経口投与し得る。錠剤
を経口投与する場合には、通常使用される賦形剤として
はラクトースおよびコーンスターチがある。典型的に
は、ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤もまた添
加し得る。カプセル形態での経口投与では、有用な希釈
剤としてはラクトースおよび乾燥コーンスターチがあ
る。経口使用のために懸濁液が必要なときは、活性成分
は乳化剤および懸濁剤と組み合わせられる。必要に応じ
て、ある種の甘味料および/または着香料および/また
は着色料を添加し得る。
もしくは懸濁液または溶液として経口投与し得る。錠剤
を経口投与する場合には、通常使用される賦形剤として
はラクトースおよびコーンスターチがある。典型的に
は、ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤もまた添
加し得る。カプセル形態での経口投与では、有用な希釈
剤としてはラクトースおよび乾燥コーンスターチがあ
る。経口使用のために懸濁液が必要なときは、活性成分
は乳化剤および懸濁剤と組み合わせられる。必要に応じ
て、ある種の甘味料および/または着香料および/また
は着色料を添加し得る。
本発明の化合物はまた、薬剤の直腸投与のための坐薬
の形態で投与され得る。これらの組成物は、室温では固
体であるが直腸の温度で液体となりこれにより直腸内で
溶解して薬剤を放出する適切な非刺激性賦形剤と薬剤と
を混合することによって調製し得る。このような材料と
しては、ココアバター、蜜蝋、およびポリエチレングリ
コールがある。
の形態で投与され得る。これらの組成物は、室温では固
体であるが直腸の温度で液体となりこれにより直腸内で
溶解して薬剤を放出する適切な非刺激性賦形剤と薬剤と
を混合することによって調製し得る。このような材料と
しては、ココアバター、蜜蝋、およびポリエチレングリ
コールがある。
本発明の化合物はまた、特に治療の対象となる症状が
局部的な付与により容易に到達し得る領域または器官、
例えば目、皮膚、または下部腸管の自己免疫疾患に関す
るものであるときは、局部的に投与し得る。これら領域
の各々に対する適切な局部的処方物は容易に調製し得
る。
局部的な付与により容易に到達し得る領域または器官、
例えば目、皮膚、または下部腸管の自己免疫疾患に関す
るものであるときは、局部的に投与し得る。これら領域
の各々に対する適切な局部的処方物は容易に調製し得
る。
眼病での使用のためには、化合物は等張性のpH調整さ
れた減菌食塩水中の微粒子懸濁液、または好ましくは、
等張性のpH調整された減菌食塩水中の溶液として、塩化
ベンジルアルコニウムのような保存料を添加してまたは
添加せずに処方し得る。眼病での使用の他の方法として
は、化合物はペトロラタムのような軟膏剤として処方し
得る。
れた減菌食塩水中の微粒子懸濁液、または好ましくは、
等張性のpH調整された減菌食塩水中の溶液として、塩化
ベンジルアルコニウムのような保存料を添加してまたは
添加せずに処方し得る。眼病での使用の他の方法として
は、化合物はペトロラタムのような軟膏剤として処方し
得る。
皮膚に局部的に付与するためには、この化合物は、例
えば以下の物質、すなわち、鉱物油、液状ペトロラタ
ム、白色ペトロラタム、プロピレングリコール、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレン化合物、乳化ワック
ス、および水のうちの1種またはそれ以上の物質の混合
物中に混合物を懸濁または溶解させた適切な軟膏剤とし
て処方し得る。もしくは、この化合物は、例えば以下の
物質、すなわち、鉱物油、モノステアリン酸ソルビタ
ン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテ
アリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジ
ルアルコール、および水のうちの1種またはそれ以上の
混合物中に活性化合物を懸濁または溶解させた適切なロ
ーションまたはクリーム剤として処方し得る。
えば以下の物質、すなわち、鉱物油、液状ペトロラタ
ム、白色ペトロラタム、プロピレングリコール、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレン化合物、乳化ワック
ス、および水のうちの1種またはそれ以上の物質の混合
物中に混合物を懸濁または溶解させた適切な軟膏剤とし
て処方し得る。もしくは、この化合物は、例えば以下の
物質、すなわち、鉱物油、モノステアリン酸ソルビタ
ン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテ
アリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジ
ルアルコール、および水のうちの1種またはそれ以上の
混合物中に活性化合物を懸濁または溶解させた適切なロ
ーションまたはクリーム剤として処方し得る。
下部腸管のための局部的な付与は、直腸への坐薬処方
(上記参照)または適切な浣腸剤処方で実施され得る。
(上記参照)または適切な浣腸剤処方で実施され得る。
上記の症状の治療には活性成分化合物を一日当り約0.
01から100mg/kgの投与レベルが有用である。キャリア材
料と組み合わせて単一の投薬形態を生成し得る活性成分
の量は、治療されるホストおよび投与の特定の形態によ
り異なる。
01から100mg/kgの投与レベルが有用である。キャリア材
料と組み合わせて単一の投薬形態を生成し得る活性成分
の量は、治療されるホストおよび投与の特定の形態によ
り異なる。
しかし、ある特定の患者のための特定の投与量レベル
は、使用する特定の化合物の活性度、年齢、体重、健康
状態、性別、治療食、投与時間、排泄頻度、薬剤の組み
合せ、および治療を行う特定の疾患の重症度を含む様々
な要因に依存する。
は、使用する特定の化合物の活性度、年齢、体重、健康
状態、性別、治療食、投与時間、排泄頻度、薬剤の組み
合せ、および治療を行う特定の疾患の重症度を含む様々
な要因に依存する。
この化合物はまた、さらに、免疫抑制効果を得るため
に、メチルプレドニザロンアセテートのようなステロイ
ドと組み合わせて投与し得る。このステロイドは経口的
に、静脈を介して、直腸を介して、局部的に、または吸
入により投与される。0.1〜5mg/kg/日の投与量(メチル
プレドニザロンアセテートに基づく)を使用し得る。最
初負荷投与量は100〜500mgとし得る。ステロイドの投与
量は臨床の症状により高い投与量から低い投与量へと時
間の経過により減量し得る。
に、メチルプレドニザロンアセテートのようなステロイ
ドと組み合わせて投与し得る。このステロイドは経口的
に、静脈を介して、直腸を介して、局部的に、または吸
入により投与される。0.1〜5mg/kg/日の投与量(メチル
プレドニザロンアセテートに基づく)を使用し得る。最
初負荷投与量は100〜500mgとし得る。ステロイドの投与
量は臨床の症状により高い投与量から低い投与量へと時
間の経過により減量し得る。
化合物は、ラパマイシン、アザチオプリン、15−デオ
キシスペルグアリン(15−deoxyspergualin)、シクロ
スポリン、FK−506、またはこれらの組み合せのような
他の免疫抑制薬剤と共に投与して、免疫抑制効果を高め
得る。シクロポリンとFK−506とを一緒に投与すること
は、これら免疫抑制剤の共同投与の結果生じるとされる
禁忌のため避けるべきである。他の免疫抑制薬剤の投薬
レベルは、前述の要因および薬剤の組み合せにより得ら
れる免疫抑制効果に依存する。
キシスペルグアリン(15−deoxyspergualin)、シクロ
スポリン、FK−506、またはこれらの組み合せのような
他の免疫抑制薬剤と共に投与して、免疫抑制効果を高め
得る。シクロポリンとFK−506とを一緒に投与すること
は、これら免疫抑制剤の共同投与の結果生じるとされる
禁忌のため避けるべきである。他の免疫抑制薬剤の投薬
レベルは、前述の要因および薬剤の組み合せにより得ら
れる免疫抑制効果に依存する。
ヒトTリンパ球のCD3表面抗原に対するネズミのモノ
クローナル抗体であるOKT3もまた、特に腎臓移植におい
て、急性同種移植片拒絶反応を抑制することおよびなく
すことのために、本発明の化合物とともに静脈投与によ
り共同投与し得る。
クローナル抗体であるOKT3もまた、特に腎臓移植におい
て、急性同種移植片拒絶反応を抑制することおよびなく
すことのために、本発明の化合物とともに静脈投与によ
り共同投与し得る。
本発明を以下の実施例によりさらに詳しく述べる。こ
れら実施例は如何なる意味でも本発明を限定するもので
はない。
れら実施例は如何なる意味でも本発明を限定するもので
はない。
実施例 概要 プロトン核磁気共鳴(1H NMR)スペクトルをBruker A
MX 500を用いて500MHzで記録した。化学シフトは、Me4S
i(δ0.0)に関連してppm(δ)で報告している。分析
用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters 600
EまたはHewlett Packard 1050の液体クロマトグラフを
用いた。
MX 500を用いて500MHzで記録した。化学シフトは、Me4S
i(δ0.0)に関連してppm(δ)で報告している。分析
用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters 600
EまたはHewlett Packard 1050の液体クロマトグラフを
用いた。
実施例1 (S)−3−フェニルブチル N−(4−メチルスルホ
ニル)−ピペコレート(5)の合成 (S)−3−フェニルブチルピペコレート(38) 乾燥ベンゼン50mL中の(S)−ピペコリン酸の酒石酸
塩(Egbertson.M.およびS.J.Danishefsky,J.Org.Chem.5
4:11(1989))5.0g(17.9mmol)のスラリーに、4−フ
ェニル−1−ブタノール(Aldrich Chemical Co.)13.8
g(89.5mmol)およびp−トルエンスルホン酸モノヒド
レート(monohydrate)3.76g(19.8mmol)を加え、得ら
れた混合物をDean Stark trapでの還流で一晩加熱し
た。得られた均質な溶液を濃縮し、4:1のエーテル:酢
酸エチル100mL中の溶解し、0.5N HClで抽出した。この
酸性の水層を4:1のエーテル:酢酸エチル100mLで洗浄
し、30%NH4OH8.0mLを加えて塩基性化し、次いで酢酸エ
チル中に抽出した。集めた有機抽出物を塩溶液(brin
e)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮し、オイルとして遊
離アミン(38)4.5gを得た。1H NMRは構造と一致する。
ニル)−ピペコレート(5)の合成 (S)−3−フェニルブチルピペコレート(38) 乾燥ベンゼン50mL中の(S)−ピペコリン酸の酒石酸
塩(Egbertson.M.およびS.J.Danishefsky,J.Org.Chem.5
4:11(1989))5.0g(17.9mmol)のスラリーに、4−フ
ェニル−1−ブタノール(Aldrich Chemical Co.)13.8
g(89.5mmol)およびp−トルエンスルホン酸モノヒド
レート(monohydrate)3.76g(19.8mmol)を加え、得ら
れた混合物をDean Stark trapでの還流で一晩加熱し
た。得られた均質な溶液を濃縮し、4:1のエーテル:酢
酸エチル100mL中の溶解し、0.5N HClで抽出した。この
酸性の水層を4:1のエーテル:酢酸エチル100mLで洗浄
し、30%NH4OH8.0mLを加えて塩基性化し、次いで酢酸エ
チル中に抽出した。集めた有機抽出物を塩溶液(brin
e)で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮し、オイルとして遊
離アミン(38)4.5gを得た。1H NMRは構造と一致する。
(S)−3−フェニルブチル N−(4−メチルスルホ
ニル)−ピペコレート(5) CH2Cl2 0.5mL中の遊離アミン(38)30mg(0.12mmol)
の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン22μL(0.13mm
ol)およびp−ルエンスルホニルクロライド24mg(0.13
mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間攪拌し
た。この反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラ
フし(ヘキサン中の5%酢酸エチルから100%酢酸エチ
ルへの勾配により溶出)、オイルとしてスルホンアミド
(5)29mgを得た。この化合物を以下に図示する。1H N
MR(500MHz CDCl3)δ7.62(d)、7.29−7.09(m)、
4.71(br d)、4.02−3.95(m)、3.91−3.83(m)、
3.71(br d)、3.21−3.12(m)、2.58(t)、2.46
(s)、2.10(br d)、1.75−1.66(m)、1.65−1.40
(m)、1.30−1.15(m)。
ニル)−ピペコレート(5) CH2Cl2 0.5mL中の遊離アミン(38)30mg(0.12mmol)
の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン22μL(0.13mm
ol)およびp−ルエンスルホニルクロライド24mg(0.13
mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間攪拌し
た。この反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラ
フし(ヘキサン中の5%酢酸エチルから100%酢酸エチ
ルへの勾配により溶出)、オイルとしてスルホンアミド
(5)29mgを得た。この化合物を以下に図示する。1H N
MR(500MHz CDCl3)δ7.62(d)、7.29−7.09(m)、
4.71(br d)、4.02−3.95(m)、3.91−3.83(m)、
3.71(br d)、3.21−3.12(m)、2.58(t)、2.46
(s)、2.10(br d)、1.75−1.66(m)、1.65−1.40
(m)、1.30−1.15(m)。
実施例2 (S)−1,7−ジフェニル−4−ヘプタニル N−(4
−メトキシスルホニル)ピペコレート(33)の合成 4−フェニル−1−酪酸アルデヒド(39) 0℃で、CH2Cl2 20mL中の4−フェニル−1−ブタノ
ール(Aldrich Chemical Co.)3.2mL(20.8mmol)の溶
液に、粉末状の3Aモレキュラーシーブ3.2gを加え、次い
でピリジニウムクロロクロメート(PCC)5.37g(24.9mm
ol)を加えた。得られた懸濁液を0℃で1時間攪拌し、
その時点でさらにPCCを2.16g(10.0mmol)加え、そして
この反応混合物を室温に温めた。雰囲気温度で0.5時間
攪拌した後、この反応混合物をエーテルで希釈し、セラ
イトを通して濾過し、粗生成物2.5gを得た。フラッシュ
クロマトグラフィーにより(ヘキサン中の5%酢酸エチ
ルにより溶出)、アルデヒド(39)700mgを得た。1H NM
Rは構造と一致する。
−メトキシスルホニル)ピペコレート(33)の合成 4−フェニル−1−酪酸アルデヒド(39) 0℃で、CH2Cl2 20mL中の4−フェニル−1−ブタノ
ール(Aldrich Chemical Co.)3.2mL(20.8mmol)の溶
液に、粉末状の3Aモレキュラーシーブ3.2gを加え、次い
でピリジニウムクロロクロメート(PCC)5.37g(24.9mm
ol)を加えた。得られた懸濁液を0℃で1時間攪拌し、
その時点でさらにPCCを2.16g(10.0mmol)加え、そして
この反応混合物を室温に温めた。雰囲気温度で0.5時間
攪拌した後、この反応混合物をエーテルで希釈し、セラ
イトを通して濾過し、粗生成物2.5gを得た。フラッシュ
クロマトグラフィーにより(ヘキサン中の5%酢酸エチ
ルにより溶出)、アルデヒド(39)700mgを得た。1H NM
Rは構造と一致する。
3−フェニル−1−プロピルマグネシウムブロマイド
(40) 室温で、THF 50mL中のマグネシウムくず736mg(30.3m
mol)の懸濁液に1,2−ジブロモエタン50μLを加え、次
いで1−ブロモ−3−フェニルプロパン(Aldrich Chem
ical Co.)5.5g(25.1mmol)を一滴ずつ加えた。この懸
濁液を室温で0.5時間攪拌した後、上澄み液をカニュー
レを通して100mL貯蔵容器に移し、次いでグリニヤール
試薬(40)の0.5M THF溶液として用いた。
(40) 室温で、THF 50mL中のマグネシウムくず736mg(30.3m
mol)の懸濁液に1,2−ジブロモエタン50μLを加え、次
いで1−ブロモ−3−フェニルプロパン(Aldrich Chem
ical Co.)5.5g(25.1mmol)を一滴ずつ加えた。この懸
濁液を室温で0.5時間攪拌した後、上澄み液をカニュー
レを通して100mL貯蔵容器に移し、次いでグリニヤール
試薬(40)の0.5M THF溶液として用いた。
1.7−ジフェニル−4−ヘプタノール(41) 0℃で、THF 5.0mL中の4−フェニル−1−ブタノー
ル(butanal)(39)700mg(4.7mmol)の溶液に、3−
フェニル−1−プロピルマグネシウムブロマイド(40)
10.0mL(5.0mmol)を加え、得られた混合物を0℃で0.5
時間攪拌した。次いで、混合物を飽和NH4Clの滴下によ
り反応停止し、そしてエーテルで希釈した。相に分離
し、有機層を水および塩溶液で洗浄し、次いでMgSO4で
乾燥した。濃縮により、オイルとしてアルコール(41)
1.12gを得た。この化合物の1H NMRスペクトル(CDCl3)
は構造に一致していた。
ル(butanal)(39)700mg(4.7mmol)の溶液に、3−
フェニル−1−プロピルマグネシウムブロマイド(40)
10.0mL(5.0mmol)を加え、得られた混合物を0℃で0.5
時間攪拌した。次いで、混合物を飽和NH4Clの滴下によ
り反応停止し、そしてエーテルで希釈した。相に分離
し、有機層を水および塩溶液で洗浄し、次いでMgSO4で
乾燥した。濃縮により、オイルとしてアルコール(41)
1.12gを得た。この化合物の1H NMRスペクトル(CDCl3)
は構造に一致していた。
(S)−Boc−ピペコリル−1,7−ジフェニル−4−ヘプ
タニルエステル(42) 室温で、CH2Cl2 5.0mL中の(S)−Boc−L−ピペコ
リル酸164mg(0.72mmol)の溶液に、アルコール41の174
mg(0.65mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)
−3−エチルカルボジイミドヒドロクロライド(EDC)1
40mg(0.72mmol)、および触媒量のN,N−ジメチルアミ
ノピリジン(DMAP)を加えた。この反応混合物を雰囲気
温度で0.5時間攪拌し、次いでそのままシリカゲルカラ
ムにかけた。ヘキサン中の10%酢酸エチルによる溶出に
より、オイルとしてエステル(42)76.2mgを得た。1H N
MRは構造と一致する。
タニルエステル(42) 室温で、CH2Cl2 5.0mL中の(S)−Boc−L−ピペコ
リル酸164mg(0.72mmol)の溶液に、アルコール41の174
mg(0.65mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)
−3−エチルカルボジイミドヒドロクロライド(EDC)1
40mg(0.72mmol)、および触媒量のN,N−ジメチルアミ
ノピリジン(DMAP)を加えた。この反応混合物を雰囲気
温度で0.5時間攪拌し、次いでそのままシリカゲルカラ
ムにかけた。ヘキサン中の10%酢酸エチルによる溶出に
より、オイルとしてエステル(42)76.2mgを得た。1H N
MRは構造と一致する。
(S)−1,7−ジフェニル−4−ヘプタニルピペコレー
ト(43) 雰囲気温度で、CH2Cl2 1.0mL中の(42)の47mg(0.10
mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸1.0mLを加えた。室
温で0.5時間攪拌した後、飽和K2CO3の滴下により得られ
た溶液を中和した。層を分離し、そして有機相を水で洗
浄し、MgSO4で乾燥し、そして濃縮し、オイルとしてア
ミン(43)23mgを得た。1H NMRは構造と一致する。
ト(43) 雰囲気温度で、CH2Cl2 1.0mL中の(42)の47mg(0.10
mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸1.0mLを加えた。室
温で0.5時間攪拌した後、飽和K2CO3の滴下により得られ
た溶液を中和した。層を分離し、そして有機相を水で洗
浄し、MgSO4で乾燥し、そして濃縮し、オイルとしてア
ミン(43)23mgを得た。1H NMRは構造と一致する。
(S)−1,7−ジフェニル−4−ヘプタニル N−(4
−メトキシスルホニル)ピペコレート(33) CH2Cl2 1.0mL中の遊離アミン(43)12.1mg(0.031mmo
l)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン6.0μL(0.
035mmol)および4−メトキシベンゼンスルホニルクロ
ライド7.1mg(0.034mmol)を加え、得られた混合物を室
温で1時間攪拌した。この反応混合物を濃縮し、フラッ
シュクロマトグラフし(ヘキサン中の5%酢酸エチルに
より溶出)、オイルとしてスルホンアミド(33)10.5mg
を得た。(33)の構造を以下に示す。1H NMR(500MHz C
DCl3)δ7.43−7.33(br d)、7.09−6.97(m)、6.96
−6.83(m)、6.54(br d)、4.61(br d)、4.48
(s)、3.58−3.45(m)、3.01−2.92(br t)、2.39
−2.25(br t)、1.88(br d)、1.59−1.47(br d)、
1.46−1.19(m)、1.06−0.95(m)。
−メトキシスルホニル)ピペコレート(33) CH2Cl2 1.0mL中の遊離アミン(43)12.1mg(0.031mmo
l)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン6.0μL(0.
035mmol)および4−メトキシベンゼンスルホニルクロ
ライド7.1mg(0.034mmol)を加え、得られた混合物を室
温で1時間攪拌した。この反応混合物を濃縮し、フラッ
シュクロマトグラフし(ヘキサン中の5%酢酸エチルに
より溶出)、オイルとしてスルホンアミド(33)10.5mg
を得た。(33)の構造を以下に示す。1H NMR(500MHz C
DCl3)δ7.43−7.33(br d)、7.09−6.97(m)、6.96
−6.83(m)、6.54(br d)、4.61(br d)、4.48
(s)、3.58−3.45(m)、3.01−2.92(br t)、2.39
−2.25(br t)、1.88(br d)、1.59−1.47(br d)、
1.46−1.19(m)、1.06−0.95(m)。
実施例3 細胞採取源および培養 新鮮な末梢血液リンパ球(PBL)を、LeukoPak細胞、
または試験によりHIV陰性および肝炎陰性とされた無作
為の正常献血者の全血から単離し、そして、Histopaque
1077(Sigma Chemical CO.,St.Louis,MO)を用いた密
度遠心分離によって分離した。マウスCTLL細胞毒性T細
胞系およびヒトJurkatT細胞系はATCC(CTLL−2 ATCC TI
B214,JURKAT CLONE E6−1 ATCC TIB152)からなるもの
である。新鮮なPBLの活性化のために用いられるヒト同
種異系(allogeneic)B細胞系は、2つの完全に異なる
HLAハプロタイプを持つ正常健康成人献血者からの、EBV
−形質転換されたリンパ球である。すべての細胞系は、
Gibco Mycotect試験キットを用いてマイコプラズマ汚染
の存在をルーチンを試験し、マイコプラズマが存在して
いないことが示されている。培養培地は、ペニシリン
(50U/ml)およびストレプトマイシン(50μg/ml)、L
−グルタミン2mM、2メルカプトエタノール(5×1
0-5)、10%の熱不活性化されたFCS、および10mM HEPE
Sを含むRPMI 1640(Gibco,Grand Island,NY)からな
る。
または試験によりHIV陰性および肝炎陰性とされた無作
為の正常献血者の全血から単離し、そして、Histopaque
1077(Sigma Chemical CO.,St.Louis,MO)を用いた密
度遠心分離によって分離した。マウスCTLL細胞毒性T細
胞系およびヒトJurkatT細胞系はATCC(CTLL−2 ATCC TI
B214,JURKAT CLONE E6−1 ATCC TIB152)からなるもの
である。新鮮なPBLの活性化のために用いられるヒト同
種異系(allogeneic)B細胞系は、2つの完全に異なる
HLAハプロタイプを持つ正常健康成人献血者からの、EBV
−形質転換されたリンパ球である。すべての細胞系は、
Gibco Mycotect試験キットを用いてマイコプラズマ汚染
の存在をルーチンを試験し、マイコプラズマが存在して
いないことが示されている。培養培地は、ペニシリン
(50U/ml)およびストレプトマイシン(50μg/ml)、L
−グルタミン2mM、2メルカプトエタノール(5×1
0-5)、10%の熱不活性化されたFCS、および10mM HEPE
Sを含むRPMI 1640(Gibco,Grand Island,NY)からな
る。
化合物溶液および滴定 すべての化学ストックをDMSOに溶解した。化合物の適
定は、1μMまたは10μMのストック溶液からの複数の
3倍希薄溶液を用いて、個々のアッセイが行われる培
地、即ち、最終希薄される濃度の完全RPMIまたはHB104
中で行った。
定は、1μMまたは10μMのストック溶液からの複数の
3倍希薄溶液を用いて、個々のアッセイが行われる培
地、即ち、最終希薄される濃度の完全RPMIまたはHB104
中で行った。
MTTアッセイ MTTアッセイは、完全なミトコンドリアによるテトラ
ゾリウム塩の還元に基づいて、成長するリンパ系および
非リンパ系の細胞系への化合物の毒性を測定する比色定
量技術である(Mossman,T.,J.Immunol.Methods 65:55
(1983))。無血清培地(HB104,HANA Biologic,Inc.)
中の、異なる濃度の試験化合物の存在下または不在下で
の細胞の生存能力を、MTT(3−[4,5−ジメチル−チア
ゾイル−2−イル]2,5−ジフェニル−テトラゾリウム
ブロマイド)を用いて評価した。3日間の毒性アッセイ
培養期間の終了の4時間前に、20μlのMTT色素(pH7.2
のPBS中で5mg/ml)を各マイクロタイターウェルに加え
た。インキュベーション時間の終了時に、各ウェルか
ら、大部分の培養培地を注意深く吸引して取り出した。
次いで100μlの酸性化したイソプロピルアルコール
(0.04N HCl)を加えて染料を可溶化し、そして570nm
で吸光度を読み、630nmでの吸光度を引くことで校正し
た(Molecular Devices Thermomax plate reader and S
oftmax software program,Menlo Park,CA)。結果を対
照(薬品を含まない培地)の平均吸光度と比較し、そし
て50%毒性を生じる投与量(TC50)を計算した。
ゾリウム塩の還元に基づいて、成長するリンパ系および
非リンパ系の細胞系への化合物の毒性を測定する比色定
量技術である(Mossman,T.,J.Immunol.Methods 65:55
(1983))。無血清培地(HB104,HANA Biologic,Inc.)
中の、異なる濃度の試験化合物の存在下または不在下で
の細胞の生存能力を、MTT(3−[4,5−ジメチル−チア
ゾイル−2−イル]2,5−ジフェニル−テトラゾリウム
ブロマイド)を用いて評価した。3日間の毒性アッセイ
培養期間の終了の4時間前に、20μlのMTT色素(pH7.2
のPBS中で5mg/ml)を各マイクロタイターウェルに加え
た。インキュベーション時間の終了時に、各ウェルか
ら、大部分の培養培地を注意深く吸引して取り出した。
次いで100μlの酸性化したイソプロピルアルコール
(0.04N HCl)を加えて染料を可溶化し、そして570nm
で吸光度を読み、630nmでの吸光度を引くことで校正し
た(Molecular Devices Thermomax plate reader and S
oftmax software program,Menlo Park,CA)。結果を対
照(薬品を含まない培地)の平均吸光度と比較し、そし
て50%毒性を生じる投与量(TC50)を計算した。
有糸分裂誘発アッセイ(「PMA」および「OKT3」) 96ウェル丸底プレートにおいて、1ウェルあたりの最
終容量を200μlとし、異なる濃度の試験化合物および
対照薬品(CsA,FK506,Pagamycin)の存在下または不在
下で、5×104個の細胞をOKT3(最終希釈度10-4)、ま
たはPMA(10ng/ml)とアイオノマアイシン(250ng/ml)
で刺激することによって、有糸分裂促進剤に応答するヒ
トPBLの増殖に対する試験化合物の阻害効果を評価した
(Waithe,W.K.およびK.Hirschhorn,実験免疫学ハンドブ
ック、第3版Blackwell Scientific Publications,Oxfo
rd(1978);Mishell,B.B.およびS.M.Shiigi,細胞免疫学
における選択された方法W.H.Freeman and Co.,San Fran
cisco,CA(1980))。48時間のインキュベーション(37
゜C,5%CO2)の後、細胞を1μCiの3Hチミジンでパルス
し、24時間後にTom Tekセルハーベスター(cell harves
ter)で採取し、そしてLKBβシンチレーションカウンタ
で計数した。化合物をヒト末梢血液リンパ球の増殖を阻
害する能力に関して評価した。結果(cpm)を培地のみ
の対照と比較し、そして計数を50%減少させる濃度(IC
50)を計算した。
終容量を200μlとし、異なる濃度の試験化合物および
対照薬品(CsA,FK506,Pagamycin)の存在下または不在
下で、5×104個の細胞をOKT3(最終希釈度10-4)、ま
たはPMA(10ng/ml)とアイオノマアイシン(250ng/ml)
で刺激することによって、有糸分裂促進剤に応答するヒ
トPBLの増殖に対する試験化合物の阻害効果を評価した
(Waithe,W.K.およびK.Hirschhorn,実験免疫学ハンドブ
ック、第3版Blackwell Scientific Publications,Oxfo
rd(1978);Mishell,B.B.およびS.M.Shiigi,細胞免疫学
における選択された方法W.H.Freeman and Co.,San Fran
cisco,CA(1980))。48時間のインキュベーション(37
゜C,5%CO2)の後、細胞を1μCiの3Hチミジンでパルス
し、24時間後にTom Tekセルハーベスター(cell harves
ter)で採取し、そしてLKBβシンチレーションカウンタ
で計数した。化合物をヒト末梢血液リンパ球の増殖を阻
害する能力に関して評価した。結果(cpm)を培地のみ
の対照と比較し、そして計数を50%減少させる濃度(IC
50)を計算した。
MLRバイオアッセイ(「LB」および「JVM」) 初期の混合されたリンパ球反応において抗原活性化さ
れたPBLの増殖を、異なる濃度の試験された化合物およ
び対照薬品の存在下または不在下で評価した。96ウェル
丸底プレート中で1ウェルあたりの最終容量を200μl
とし、5×104個の新鮮PBLを、マイトマイシンC処理さ
れた同種異系のEBV−形質転換されたBリンパ球芽球(l
ymphoblastoid)5×103個の細胞、LBおよびJVMによっ
て刺激した(Mishell,B.B.およびS.M.Shiigi,細胞免疫
学における選択された方法W.H.Freeman and Co.,San Fr
ancisco,CA(1980);Nelson,P.A.ら.,Transplantation
50:286(1990))。培養を6日目にパルスし、24時間後
に回収して前セクションと同様に計数した。化合物を混
合リンパ球反応における増殖を阻害する能力に関して評
価した。
れたPBLの増殖を、異なる濃度の試験された化合物およ
び対照薬品の存在下または不在下で評価した。96ウェル
丸底プレート中で1ウェルあたりの最終容量を200μl
とし、5×104個の新鮮PBLを、マイトマイシンC処理さ
れた同種異系のEBV−形質転換されたBリンパ球芽球(l
ymphoblastoid)5×103個の細胞、LBおよびJVMによっ
て刺激した(Mishell,B.B.およびS.M.Shiigi,細胞免疫
学における選択された方法W.H.Freeman and Co.,San Fr
ancisco,CA(1980);Nelson,P.A.ら.,Transplantation
50:286(1990))。培養を6日目にパルスし、24時間後
に回収して前セクションと同様に計数した。化合物を混
合リンパ球反応における増殖を阻害する能力に関して評
価した。
IL−2−マイクロアッセイ(「CTLL」) 試験化合物が、サイトカイン使用の後のT細胞活性化
プロセスを抑制するか否かを決定するために、IL−2依
存性CTLL−20マウスT細胞系(ATCC)の増殖応答を評価
した(Gillis,S.ら.,J.Immunology 120:2027(197
8))。CsAおよびFK506は、活性化されたT細胞によっ
てIL−2の生産を阻害するが、ラパマイシン(Rapamyci
n)はIL−2の使用を妨害する。従って、ラパマイシン
はCTTLのIL−2依存性増殖を阻害し、そしてCsAおよびF
K506は阻害しない(Dumont,F.J.ら.,J.Immunology 144:
251(1990))。3×103個のCTLLを、IU/mlのヒト組換
えIL−2(Genzyme,rIL−2)の存在下で、異なる濃度
の試験化合物および対照薬品に24時間さらした。薬品を
添加した4時間後に、細胞を1μCIの3H−チミジンでパ
ルスし、さらに20時間インキュベートし(37゜C,5%C
O2)、次いで前述したように、回収および計数した。
プロセスを抑制するか否かを決定するために、IL−2依
存性CTLL−20マウスT細胞系(ATCC)の増殖応答を評価
した(Gillis,S.ら.,J.Immunology 120:2027(197
8))。CsAおよびFK506は、活性化されたT細胞によっ
てIL−2の生産を阻害するが、ラパマイシン(Rapamyci
n)はIL−2の使用を妨害する。従って、ラパマイシン
はCTTLのIL−2依存性増殖を阻害し、そしてCsAおよびF
K506は阻害しない(Dumont,F.J.ら.,J.Immunology 144:
251(1990))。3×103個のCTLLを、IU/mlのヒト組換
えIL−2(Genzyme,rIL−2)の存在下で、異なる濃度
の試験化合物および対照薬品に24時間さらした。薬品を
添加した4時間後に、細胞を1μCIの3H−チミジンでパ
ルスし、さらに20時間インキュベートし(37゜C,5%C
O2)、次いで前述したように、回収および計数した。
結果 これらのアッセイの結果を以下の表3に述べた。
等価物 ルーチンによる実験をそれ以上行うことなく、本明細
書で述べた本発明の特定の実施態様に対する多くの等価
物を、当業者は認識し得、あるいは確かめ得る。そのよ
うな等価物は、以下の請求項に包含されることが意図さ
れる:
書で述べた本発明の特定の実施態様に対する多くの等価
物を、当業者は認識し得、あるいは確かめ得る。そのよ
うな等価物は、以下の請求項に包含されることが意図さ
れる:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 311/02 C07C 311/02 C07D 211/60 C07D 211/60 401/12 401/12 409/12 409/12 (56)参考文献 特開 昭50−59377(JP,A) 特開 昭62−155267(JP,A) 特公 昭43−27860(JP,B1) 米国特許3424749(US,A) J.Chem.Soc.,Chem. Commun.,No.4,p.142− 143(1980) J.Chromatogr.Sc i.,Vol.23,No.4,p.176 −180(1985) J.Chromatogr.Sc i.,Vol.508,No.1,p.220 −224(1990) Anal.Chem.,Vol.56, No.6,p.958−962(1984) J.Med.Chem.,Vol. 33,No.7,p.2015−2019(1990) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 207/48 A61K 31/18 A61K 31/40 A61K 31/445 C07C 311/02 C07D 211/60 C07D 401/12 C07D 409/12 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)
Claims (19)
- 【請求項1】以下に示す式で表される化合物: および薬学的に受容可能なその塩: ここで、AはCH2、酸素、NH、またはN−(C1−C4アル
キル)であり; ここで、BおよびDはそれぞれ独立して、Ar、水素、
(C1−C6)−直鎖または分枝のアルキル、(C2−C6)−
直鎖または分枝のアルケニル、(C5−C7)−シクロアル
キルで置換された(C1−C6)−直鎖または分枝のアルキ
ルまたは(C2−C6)−直鎖または分枝のアルケニル、
(C5−C7)−シクロアルケニルで置換された(C1−C6)
−直鎖または分枝のアルキルまたは(C2−C6)−直鎖ま
たは分枝のアルケニル、またはArで置換された(C1−C
6)−直鎖または分枝のアルキルまたは(C2−C6)−直
鎖または分枝のアルケニルであり(ここで各々の場合に
おいて、アルキルまたはアルケニル鎖の1つまたは2つ
のCH2基は、酸素、硫黄、SO、およびSO2からなる群から
選択される1〜2個のヘテロ原子で化学的に合理的に置
換されていてもよい)、または であり、但し、BおよびDの両方が水素ではなく; ここで、Qは水素、(C1−C6)−直鎖または分枝のアル
キル、または(C2−C6)−直鎖または分枝のアルケニル
であり; ここで、TはArまたは3位および4位で置換基を有する
5〜7員環シクロアルキルであり、該置換基が、それぞ
れ、水素、ヒドロキシル、O−(C1−C4)−アルキル、
O−(C2−C4)−アルケニル、およびカルボニルからな
る群から選択される、シクロアルキルであり; ここで、Arはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、
2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニ
ル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、単環
および二環のヘテロ環系からなる群から選択され、ここ
で個々のヘテロ環のサイズは5員環または6員環であ
り、一方または両方の環中に、O、N、およびSからそ
れぞれ選択される1〜4個のヘテロ原子を含有し得; ここで、Arは、1〜3個の置換基を含有し得、該置換基
は、水素、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、トリフルオロ
メチル、トリフルオロメトキシ、(C1−C6)−直鎖また
は分枝のアルキル、(C2−C6)−直鎖または分枝のアル
ケニル、O−(C1−C4)−直鎖または分枝のアルキル、
O−(C2−C4)−直鎖または分枝のアルケニル、O−ベ
ンジル、O−フェニル、1,2−メチレンジオキシ、アミ
ノ、カルボキシル、およびフェニルからなる群から選択
され; Eは(C1−C6)−直鎖または分枝のアルキル、(C2−C
6)−直鎖または分枝のアルケニル、(C5−C7)−シク
ロアルキル、(C1−C4)−直鎖または分枝のアルキルま
たは(C2−C4)−直鎖または分枝のアルケニルで置換さ
れた(C5−C7)−シクロアルケニル、[(C2−C4)−ア
ルキルまたは(C2−C4)−アルケニル]−Ar、またはAr
(Arは上記と同様)であり; ここで、JおよびKは、一緒になって、その中に酸素、
硫黄、SO、またはSO2置換基を含み得る5〜7員環のヘ
テロ環を形成し; ここで、nは0〜3であり;そして ここで、1位および2位の炭素での立体配置は、Rまた
はSであり、 但し: AがNHであり、BおよびDのうちの1つが水素であり、
BおよびDのうちの他方がトリルであり、JおよびKが
一緒になって硫黄原子を含有する5員環を形成し、そし
てnが0である場合、Eはフェニルではなく; AがNHまたはN−メチルであり、BおよびDのうちの1
つがメチルであり、BおよびDのうちの他方が、(i)
フェニル、あるいは必要に応じてフルオロまたはメチル
で置換されたベンジル、または(ii)(2,6−ジメチ
ル)フェニルオキシメチルであり、JおよびKが一緒に
なって5員環を形成し、そしてnが0である場合、E
は、ナフチル、あるいは必要に応じてニトロ、クロロま
たはメトキシで置換されたフェニルではなく; Aが酸素であり、BおよびDのうちの1つが水素であ
り、BおよびDのうちの他方が(C1−C6)−アルキルで
あり、JおよびKが一緒になって5員環を形成し、そし
てnが0である場合、Eはトリルではなく;そして Aが酸素であり、BおよびDのうちの1つが水素であ
り、BおよびDのうちの他方が(C1−C6)−アルキルで
あり、JおよびKが一緒になって6員環を形成し、そし
てnが0である場合、Eは、(i)必要に応じてニト
ロ、アミノ、ハロ、トリフルオロメチル、(C1−C6)−
アルキルまたはアルコキシ、またはメチレンジオキシか
らなる群より選択される1個または2個の基で置換され
た2−ニトロフェニルまたは2−アミノフェニルでもよ
く、(ii)フェニルまたはトリルでもない。 - 【請求項2】FK−506結合タンパク質に対する親和性を
有する、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項3】前記FK−506結合タンパク質のプロリルペ
プチジルシス−トランスイソメラーゼ活性を阻害し得
る、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項4】750amu未満の分子量を有する、請求項1に
記載の化合物。 - 【請求項5】500amu未満の分子量を有する、請求項4に
記載の化合物。 - 【請求項6】1位の炭素での立体配置がSである、請求
項1に記載の化合物。 - 【請求項7】JおよびKが一緒になって、以下に示す式
で表される、請求項1に記載の化合物: ここで、nは1または2であり、mは0〜1である。 - 【請求項8】Bが、水素、ベンジル、2−フェニルエチ
ル、および3−フェニルプロピルからなる群から選択さ
れ; Dが、フェニル、3−フェニルプロピル、3−フェノキ
シフェニル、および4−フェノキシフェニルからなる群
から選択され;そして Eがフェニル、4−メチルフェニル、4−メトキシフェ
ニル、2−チエニル、2,4,6−トリイソプロピルフェニ
ル、4−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、2
−メトキシフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3,4,5
−トリメトキシフェニル、メチル、1−ナフチル、8−
キノリル、−(5−N,N−ジメチルアミノ)−ナフチ
ル、4−ヨードフェニル、2,4,6−トリメチルフェニ
ル、ベンジル、4−ニトロフェニル、2−ニトロフェニ
ル、4−クロロフェニル、およびE−スチレニルからな
る群から選択される、請求項7に記載の化合物。 - 【請求項9】以下の表1に示される任意の構造で表され
る化合物であって、FK−506結合タンパク質に対する親
和性を有する化合物: - 【請求項10】哺乳動物において免疫応答を抑制するの
に用いられる組成物であって、FK−506結合タンパク質
に対する親和性を有し、そして750amu未満の分子量を有
する請求項1に記載の化合物を、生理学的に受容可能な
媒体中に含有する組成物。 - 【請求項11】前記抑制されるべき免疫応答が、自己免
疫応答または移植片拒絶に伴う免疫応答である、請求項
10に記載の組成物。 - 【請求項12】前記免疫抑制化合物が、以下の表1に示
される構造により表される、請求項10または11に記載の
組成物: - 【請求項13】シクロスポリン、ラパマイシン、FK50
6、15−デオキシスペルグアリン、OKT3、およびアザチ
オプリンからなる群から選択され免疫抑制剤をさらに含
有する、請求項10、11、または12のいずれかに記載の組
成物。 - 【請求項14】ステロイドをさらに含有する、請求項1
0、11、12、または13のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項15】FK−506結合タンパク質に対する親和性
を有しており、そして750amu未満の分子量を有する請求
項1に記載の化合物の使用法であって、該化合物を、哺
乳動物において免疫応答を抑制するのに使用する薬剤の
製造において、免疫抑制成分として使用する方法。 - 【請求項16】前記抑制されるべき免疫応答が、自己免
疫応答または移植片拒絶に伴う免疫応答である、請求項
15に記載の使用法。 - 【請求項17】前記免疫抑制化合物が、以下の表1に示
される構造により表される、請求項15または16に記載の
使用法: - 【請求項18】前記化合物を、シクロスポリン、ラパマ
イシン、FK506、15−デオキシスペルグアリン、OKT3、
およびアザチオプリンからなる群から選択される免疫抑
制剤と組み合わせて使用する、請求項15、16、または17
のいずれかに記載の使用法。 - 【請求項19】前記化合物を、ステロイドと組み合わせ
て使用する、請求項15、16、17、または18のいずれかに
記載の使用法。
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---|---|---|---|
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