JP3163055B2 - ブラシレスファンモータおよびこれに用いるロータ - Google Patents

ブラシレスファンモータおよびこれに用いるロータ

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JP3163055B2
JP3163055B2 JP3539798A JP3539798A JP3163055B2 JP 3163055 B2 JP3163055 B2 JP 3163055B2 JP 3539798 A JP3539798 A JP 3539798A JP 3539798 A JP3539798 A JP 3539798A JP 3163055 B2 JP3163055 B2 JP 3163055B2
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輝治 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブラシレスファンモ
ータに係り、例えばパソコン等の電子機器内に配置する
ブラシレスファンモータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のブラシレスファンモータは、薄
型にする必要性から例えば面対向構成が好適する。すな
わち、図10および図11に示すように、横置きした薄
型基板1に偏平な円筒状凹部3を設け、この内側中央部
にボールベアリング5の外輪5aを支持し、ボールベア
リング5の外周にはめるようにして凹部3の内底にステ
ータ板7を固定し、このステータ板7に複数の駆動コイ
ル9を固定し、周方向にN極とS極を交互に着磁した円
板状のマグネット11を有するロータ板13の外周に複
数の羽根(フィン)15を突設するとともに回転中心部
から支持筒17を介してロータ軸19を突設させ、この
ロータ軸19をボールベアリング5の内輪5bに挿入
し、それら羽根15の外周先端の回転軌跡より小径の通
気口21を有する蓋23を基板1に被せた構成が知られ
ている。
【0003】また、基板1には、凹部3と外部を連通す
る凹溝25および通気溝27が形成されており、凹溝2
5にはステータ板7から外部に向けてリード回路板29
が延び、この先端に外部接続用コネクタ31が配置され
ている。なお、図11において破線円は蓋23の通気口
21であり、その蓋23の図示が省略されている。
【0004】このような構成のブラシレスファンモータ
では、コネクタ31、リード回路板29およびステータ
板7を介して駆動コイル9を切換え通電すると、ロータ
板13が例えば図11中の矢符Aのように時計回り方向
へ回転し、蓋23の通気口21から取込まれた空気が通
気溝27を介して外部へ集中的に流過し、電子機器内が
冷却される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たブラシレスファンモータにおける羽根15は、図10
からも分るように、その突出方向と直交する断面形状が
中程を膨出させた三日月形状となっており、前後の羽根
15と隣り合う両縁辺33、35が共にナイフの歯のよ
うに断面鋭角状になっている。そのため、ロータ板13
を回転させたとき、蓋23の通気口21から取込まれた
風流の一部が、羽根15の一方の縁辺33と凹部3の内
底間を介して回転後方の羽根15方向へ逃げる現象が生
じ、通気溝27から外部へ流れる風量が減少し易い難点
がある。
【0006】そのため、上述したブラシレスファンモー
タでは、通気口21から取込まれた風流の一部が基板1
の凹部3の内周壁から通気口21を介して漏れないよう
に、蓋23で羽根15の外周先端を覆っているから、全
体形状を大型化させないようにして羽根15を大きくす
るには制約があり、この点からも通気溝27から外部へ
流れる風量の維持向上が困難であった。
【0007】もっとも、ブラシレスファンモータの回転
数を高めれば、風量損失を補うことが可能であるが、回
転数を高めると、振動が増加してモータ特性に好ましく
ない影響が出てくるうえ、駆動電流も増加させる必要が
生じ、省電力の望まれている電子機器の要望に逆行す
る。また、上述したブラシレスファンモータでは、特定
の可聴周波数の風切り音が大きくなり易くて騒音の一因
となっていた。この可聴周波数の風切り音を小さくする
には、ファン15の外径を小さくすれば良いが、風量も
減少してしまう難点がある。
【0008】本発明はそのような従来の課題を解決する
ためになされたもので、回転数を高めることなく、風量
損失を小さく抑えたブラシレスファンモータの提供を目
的とする。また、本発明は、風量を低下させることな
く、ファンの回転に伴う騒音を低く抑えることの容易な
ブラシレスファンモータの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのような課題を解決す
るために本発明に係る第1の構成は、凹部およびこの凹
部から外部へ連通する通気部を有する偏平な基板と、駆
動コイルを有しその凹部内にて基板に直接又は間接的に
配置されたステータ部と、その凹部内にて基板に回転自
在に軸支されたロータ部であって駆動コイルと対向する
着磁マグネットを有し複数の送風用羽根を突設させたロ
ータとを具備してなり、その羽根を前後の羽根方向の両
縁辺の間が膨出するように形成するとともに、その凹部
内底側の縁辺部分を平面状にしたものである。
【0010】また、第2の構成は、凹部およびこの凹部
から外部へ連通する通気部を有する偏平な基板と、駆動
コイルを有しその凹部内にて基板に直接又は間接的に配
置されたステータ部と、その凹部内にて基板に回転自在
に軸支されたロータであって駆動コイルと対向する着磁
マグネットを有し複数の送風用羽根を突設させたロータ
と、その羽根の外周先端の回転軌跡より小径の通気口を
有し羽根の外周先端と重なるようにその凹部を覆って基
板に固定された蓋とを具備してなり、その羽根につい
て、前後の羽根方向の両縁辺の間が膨出するように形成
し、一方の縁辺をその通気口から蓋の外面近傍まで延ば
すとともに、蓋と重なる縁辺部分を切り欠いて平坦部を
形成したものである
【0011】本発明の第3の構成は、凹部およびこの凹
部から外部へ連通する通気部を有する偏平な基板と、駆
動コイルを有しその凹部内にて基板に直接又は間接的に
配置されたステータ部と、その凹部内にて基板に回転自
在に軸支されたロータ部であって駆動コイルと対向する
着磁マグネットを有し複数の送風用羽根を突設させたロ
ータとを具備してなり、その羽根にあってこの回転方向
に沿った縁辺にあって上記凹部の側壁内側に面する部分
曲面部を形成したものである。
【0012】さらに、本発明に係る第4の構成は、複数
の送風用羽根を突設させたブラシレスファンモータのロ
ータであり、その羽根を前後の羽根方向の両縁辺の間が
膨出するよう形成するとともに、一方の縁辺部分を回転
方向に沿った平面状に形成するとともに、他方の縁辺部
分の外周先端を切り欠いて平坦部を形成したものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。なお、従来例と共通する部分には同
一の符号を付す。
【0014】図1および図2は本発明に係るブラシレス
ファンモータの実施の形態を示す縦断面図(一部半断面
で示す。)および平面図(一部除去して示す。)であ
る。図1および図2において、基板1は、アルミニウ
ム、亜鉛又は銅等の導電性金属材料からダイキャストや
焼結により、又はポリカーボネート樹脂等の絶縁材料か
ら成形加工によって薄いブロック状に成形されてなり、
主表面中央部に偏平な円筒状の凹部3を有している。な
お、基板1の材料は任意である。
【0015】基板1にあって凹部3を囲む側壁37に
は、凹部3から外部へ連通する凹溝25および通気溝2
7が形成されているが、いずれも図1では見えない。凹
部3の内底中央部には、ボールベアリング5の外輪5a
が支持されており、内輪5bが遊転自在になっている。
基板1の凹部3の内底には、ボールベアリング5の外周
にはめるようにして強磁性体性のリング板状ステータ板
7が固定されている。
【0016】このステータ板7には、図示しない電子回
路が形成されており、複数の駆動コイル9がボールベア
リング5の外周を囲むように平面的に配置固定されると
ともに、その電子回路に接続されている。ステータ板7
からは帯状のリード回路板29が突出して凹溝25を延
び、その先端に外部接続用コネクタ31が配置され電子
回路に接続されている。そして、駆動コイル9は、リー
ド回路板29、コネクタ31および電子回路を介して供
給された駆動信号によって所定のタイミングで切換え通
電されようになっている。
【0017】ロータ板13は、例えばブチレンテファノ
ール樹脂やABS樹脂を成形してなり、周方向にN極と
S極を交互に着磁したリング板状のマグネット11を駆
動コイル9と面対向するように有し、外周に向けて放射
状かつ一体的に突設された複数の送風用羽根(フィン)
15を有するとともに、回転中心部から支持筒17に支
持されて突設するロータ軸19を有している。ロータ板
13は、そのロータ軸19をボールベアリング5の内輪
5bに挿入することによって回転自在に支持されるとと
もに、基板1の凹部3内に収っている。
【0018】従って、基板1の凹部3の内径は、羽根1
5の外周先端の回転軌跡より若干大径に形成されてお
り、ステータ板7とマグネット11間の吸引力によって
ボールベアリング5に予圧が与えられ、ロータ板13の
円滑な回転状態が確保されている。基板1には、それら
羽根15の外周先端の回転軌跡より小径の通気口21を
有する蓋23が、羽根15の突出先端に部分的に重なっ
て凹部3を覆うように被せられ、図示しないねじ等の固
定手段によって着脱可能に固定されている。
【0019】上述したロータ板13に設けた各羽根15
は、この突出方向と直交する断面形状が、全体的には曲
率の大きい円弧の内側に小さい円弧を合わせて中程を膨
出させた三日月形状となっているとともに、突出方向を
軸として斜めに傾斜した状態となって回転平面に対して
傾けた状態で突設されている。各羽根15は、図1に示
すように、前後の羽根15と隣り合う両縁辺39、41
のうち一方の縁辺39側の半分がロータ板13の厚みよ
りも凹部3の内底側に突出するとともに、この縁辺39
が基板1の凹部3の内底側と僅かの間隔で対向する一
方、他方の縁辺41が通気口21から蓋23の外面まで
延びるように形成されている。
【0020】また、図3〜図5に示すように、凹部3の
内底側の縁辺39は、その内底に対面する細長い平面状
に形成されて平面部となっており、蓋23側の縁辺41
は、蓋23と重なる部分に切欠部43が形成されるとと
もに蓋23の内面に対面する平坦部45が形成され、蓋
23に接触しないようになっている。なお、図3は図2
のロータ板13を裏側(凹部3の内底側)から見た図で
あり、図4は図2中のB−B間断面図であり、図5は図
2中の矢符C方向から見た図である。
【0021】このように、各羽根15の縁辺39を細長
く平面化したり、切欠部43を形成して平坦部45を設
けるには、従来の羽根15における断面鋭角状の縁辺3
9、41を切削したり、予め成形金型に平坦面を設けて
成形すれば良い。このような構成のブラシレスファンモ
ータにおいて、駆動コイル9の切換え通電によってロー
タ板13が回転し、これに伴って蓋23の通気口21か
ら回転軸方向に沿って取込まれた空気が、通気溝27か
ら横方向へ流過され、電子機器内が冷却されるのは従来
と同様である。従って、通気口21は吸気口として、通
気溝27は排気口として機能している。
【0022】このように、上述したブラシレスファンモ
ータでは、ロータ板13に設けた羽根15に、基板1の
凹部3の内底と僅かの間隔で対向する側の縁辺39を平
面化したので、ロータ板13が例えば図2中の矢符Aの
如く時計回りに回転すると、縁辺39と凹部3の内底の
間で、所謂ラビリンス効果が生じ、羽根15の縁辺39
と凹部3の内底間から回転後方の羽根15側への風流漏
れが抑えられる。そのため、ブラシレスファンモータの
回転数を高めなくとも通気溝27から流過する風量を高
く維持できるし、振動も少なく、駆動電流を増加させる
必要もなくなって省電力化に好適する。
【0023】さらに、蓋23側の縁辺41を通気口21
からその蓋23の外面まで延ばすとともに、蓋23と重
なる部分に切欠部43を形成して平坦部45を設けたこ
とにより、全体の形状を大形化、特に全体を厚くするこ
となく羽根15の幅又は高さ寸法を大きくできるので、
通気口21から蓋23内側へ取込まれる空気の風量増加
が可能となり、この点からも回転数を高める必要がなく
なる。
【0024】しかも、基板1の凹部3内周壁から蓋23
の通気口21方向への風流漏れも小さくできる。また、
縁辺41の平坦部45は、回転方向に沿った又は蓋23
の内面に面するように形成されているから、ロータ板1
3の回転時に空気抵抗が大きくなり難く、回転の障害に
ならず、ロータ板13の回転トルクを低下させることが
ない。
【0025】ところで、本発明において、ロータ板13
の羽根15の縁辺39を平面化したり縁辺41に切欠部
43を形成する目的は、風量損失や風量低下を抑える点
にある。この目的を達成するために、本発明では、縁辺
39を平面化する領域として羽根15の厚み分(例えば
1mm程度)、縁辺41の切欠部43の領域としては羽
根15の突出方向(ロータ板13の径方向)寸法の10
%程度で、蓋23に当接しない周方向長にすることが好
ましい。
【0026】なお、蓋23の通気口21に延す縁辺41
は、蓋23の外面近傍であれば正確に外面と一致させる
必要はなく、若干突出又は内側に位置させてもよい。更
に、縁辺41の切欠部43は、正確に蓋23と重なる領
域に限定されるものではなく、蓋23と重なる付近に設
ければ目的達成が可能である。上述した実施の形態で
は、ロータ板13の羽根15において、基板1の凹部3
の内底と僅かの間隔で対向する縁辺39を平面化すると
ともに、蓋23と重なる縁辺41に切欠部43を部分的
に形成して平坦部45を設けた。
【0027】しかし、本発明では、縁辺39を平面化す
る第1の構成と、縁辺41を蓋23の外面まで延ばすと
ともに切欠部43を設けて平坦部45を形成する第2の
構成とすれば、いずれかを選択的に構成しても風量の損
失を抑えることが可能である。もっとも、第1および第
2の構成の双方を一緒に組合せた方が、その効果が高ま
る。ちなみに、本発明者の実験によると、凹部3の内底
側の縁辺39を平面化した第1の構成では、同一の従来
形状に比べて約5%の風量上昇が確認され、縁辺41を
蓋23の外面まで延ばすとともに切欠部43を形成し
平坦部45を設けた第2の構成では約10%の風量上昇
が、更に、第1および第2の構成を組合せると15%の
風量向上が確認された。
【0028】次に、本発明に係るブラシレスファンモー
タの他の実施の形態(第3の構成)を図6および図7を
参照して説明する。なお、ブラシレスファンモータの概
略的な構成は上述した図1および図2と同様であり、羽
根15にあって凹部3の内側壁に面する部分の構成に特
徴がある。すなわち、凹部3の内側壁に対向する羽根1
5の回転方向に沿って延びている外縁辺47において、
凹部3の内側(特に側面)に面する部分にアール(R)
が加工されて曲面部49が形成されている。
【0029】他方、羽根15のロータ板13との付根付
近について、ロータ板13から凹部3の内底側に突出
し、羽根15の回転方向に沿って延びている内縁辺51
もアール(R)加工されて曲面部53が形成されてい
る。便宜上、図6ではそれら曲面部49、53を斜線領
域で図示した。このような第3の構成では、各羽根15
の外縁辺47および内縁辺51の双方において曲面部4
9、53を形成したから、各羽根15の外縁辺47およ
び内縁辺51付近、特に各羽根15と凹部3の内側間の
風流が滑らかになり、風切り音を低く抑えることができ
る。
【0030】本発明者らは、上述した図1の構成に第3
の構成を実施したところ、図8のような風切り音の周波
数特性が得られた。図9は第3の構成を組合せない図1
の構成における風切り音の周波数特性である。図8およ
び図9中の各特性における数値は、騒音の数値を大きい
順に並べたもので、右が騒音(dB)、左がそれに対応
する周波数(Hz)である。なお、曲面部49、53は
アール(R)を約0.8とした。これらによれば、図9
のように762Hz付近で25.36dB程度発生し風
切り音として聞えていた騒音が、図8のように確認でき
なくなり、耳障りとならなくなったうえ、モータ全体の
騒音も約10%程度低下し、風量の減少も抑えられた。
【0031】本発明に係る第3の構成は、各羽根15の
外縁辺47および内縁辺51の双方に、凹部3の内側に
面する曲面部49、53を形成する構成に限定されず、
少なくとも各羽根15の外縁辺47にあって凹部3の側
壁37の内側に面する部分に曲面部49を形成すれば目
的達成が可能である。しかも、第3の構成のみでブラシ
レスファンモータを構成したり、第1および第2の構成
を組合せて構成するかは目的に応じて任意である。
【0032】ところで、上述したブラシレスファンモー
タのステータ板7は、一例であって基板1に直接又は間
接的に配置する従来公知のステータ部で構成可能であ
り、ロータ板13も従来公知の面対向型その他公知の構
成で可能であるし、ボールベアリング5も他の公知の軸
受部材によって代替可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る第1の
構成では、ブラシレスファンモータにおいて、ロータ板
から突設させた送風用羽根が、前後の羽根方向の両縁辺
の間で膨出形成され、基板の内底側の縁辺部分をその内
底に対する平面状にしたから、回転後方の羽根方向への
風流の漏れが抑えられ、回転数を高めなくとも風量を高
く維持できる。また、第2の構成では、ロータ板から突
設させた送風用羽根が、前後の羽根方向の両縁辺の間で
膨出形成され、蓋側の縁辺をこの蓋の通気口から蓋外面
まで延ばすとともに蓋に重なる縁辺部分を切り欠いて平
坦部としたから、全体形状を大形化することなく羽根を
大きくすることが可能となり、流過させる風量低下が抑
えられ、回転数を高めなくとも風量を高く維持できる利
点がある。しかも、平坦部を形成するように羽根を切り
欠くから、上述した効果に加えて、ロータ板の回転トル
クを低下させることなく円滑な回転を確保できる利点も
ある。さらに、本発明の第3の構成では、ブラシレスフ
ァンモータにおいて、その羽根にこの回転方向に沿った
縁辺にあって上記凹部の側壁内側に面する部分に曲面部
を形成したから、風量を低下させることなく、騒音を低
く抑えるができる。さらにまた、ブラシレスファンモー
タのロータに設けた羽根において、前後の羽根方向の両
縁辺の間を膨出形成し、一方の縁辺部分を回転方向に沿
った平面状にするとともに、他方の縁辺部分の外周先端
を切り欠いて平坦部とした第4の構成とすれば、たとえ
羽根の両縁辺に部材の壁や平坦面が対向していても、風
量漏れを抑えて風流を高く維持できるし、羽根に蓋を被
せる構成を採用しても、蓋の外面と同等又はそれ以上に
突出させることが可能となって羽根の大形化が容易とな
り、この点からも風量アップできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブラシレスファンモータの実施の
形態(第1、第2、第4の構成)を示す縦断面図(図2
中のI−I間断面)である。
【図2】図1のブラシレスファンモータの平面図であ
る。
【図3】図1のロータ板を裏面側から示す図である。
【図4】図1の羽根を説明する概略断面図(図2中のB
−B間断面)である。
【図5】図1の羽根を説明する概略図(図2中の矢符C
方向から見た図)である。
【図6】本発明に係るブラシレスファンモータの実施の
形態(第3の構成)を示す要部概略図(ロータ板を裏面
側から示す図)である。
【図7】図6の羽根を説明する概略図(図6中のVII
−VII間断面)である。
【図8】図6の第3の構成における風切り音の周波数特
性図である。
【図9】図1の第1の構成における風切り音の周波数特
性図である。
【図10】従来のブラシレスファンモータを示す縦断面
図(図11中のX−X間断面)である。
【図11】図10のブラシレスファンモータの平面図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 3 凹部 5 ボールベアリング 5a 外輪 5b 内輪 7 ステータ板(ステータ部) 9 駆動コイル 11 マグネット(着磁マグネット) 13 ロータ板(ロータ) 15 羽根 17 支持筒 19 ロータ軸 21 通気口 23 蓋 25 凹溝 27 通気溝(通気部) 29 リード回路板 31 コネクタ 33、35、39、41 縁辺 37 側壁 43 切欠部 45 平坦部 47 外縁辺(回転方向に沿った縁辺) 49、53 曲面部 51 内縁辺(回転方向に沿った縁辺)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭37−1794(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 25/08 F04D 25/06 F04D 29/22 - 29/30 H02K 7/14 H02K 21/24 H02K 29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部およびこの凹部から外部へ連通する
    通気部を有する基板と、 駆動コイルを有し前記凹部内にて前記基板に直接又は間
    接的に配置されたステータ部と、 前記凹部内にて前記基板に回転自在に軸支されたロータ
    部であって、前記駆動コイルと対向する着磁マグネット
    を有し、複数の送風用羽根を突設させたロータと、 を具備するブラシレスファンモータにおいて、 前記羽根は、前後の羽根方向の両縁辺の間が膨出形成さ
    れるとともに、前記凹部の内底側の縁辺部分を平面状に
    形成してなることを特徴とするブラシレスファンモー
    タ。
  2. 【請求項2】 凹部およびこの凹部から外部へ連通する
    通気部を有する基板と、 駆動コイルを有し前記凹部内にて前記基板に直接又は間
    接的に配置されたステータ部と、 前記凹部内にて前記基板に回転自在に軸支されたロータ
    部であって、前記駆動コイルと対向する着磁マグネット
    を有し、複数の送風用羽根を突設させたロータと、 前記羽根の外周先端の回転軌跡より小径の通気口を有
    し、前記羽根の外周先端と重なるように前記凹部を覆っ
    て前記基板に固定された蓋と、 を具備するブラシレスファンモータにおいて、 前記羽根は、前後の羽根方向の両縁辺の間が膨出形成さ
    れるとともに、一方の縁辺が前記通気口から前記蓋の外
    面近傍まで延びており、前記蓋と重なる縁辺部分を切り
    欠いて平坦部を形成してなることを特徴とするブラシレ
    スファンモータ。
  3. 【請求項3】 凹部およびこの凹部から外部へ連通する
    通気部を有する基板と、 駆動コイルを有し前記凹部内にて前記基板に直接又は間
    接的に配置されたステータ部と、 前記凹部内にて前記基板に回転自在に軸支されたロータ
    部であって、前記駆動コイルと対向する着磁マグネット
    を有し、複数の送風用羽根を突設させたロータと、 を具備するブラシレスファンモータにおいて、 前記羽根は、この回転方向に沿った縁辺にあって前記凹
    部の側壁内側に面する部分に曲面部を形成してなること
    を特徴とするブラシレスファンモータ。
  4. 【請求項4】 複数の送風用羽根を突設させたブラシレ
    スファンモータのロータにおいて、 前記羽根は、前後の羽根方向の両縁辺の間が膨出形成さ
    れ、一方の縁辺部分が回転方向に沿った平面状に形成さ
    れるとともに、他方の縁辺部分の外周先端が切り欠かれ
    平坦部を形成してなることを特徴とするブラシレスフ
    ァンモータのロータ。
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