JP3162971U - ポップコーンメーカー - Google Patents

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Abstract

【課題】電子レンジで加熱するだけで、簡単かつ安全に美味しいポップコーンを調理することができる器具を提供する。【解決手段】ポップコーンメーカー1は、略半球状に形成されかつ同一口径の開口部21等を有した上側容器10と下側容器20とを備える。上側容器10と下側容器20とは互いに開口部21等の外周縁12,22にて嵌合して乾燥コーン2を収容する略球形の内部空間を画定する。下側容器20の底面に支持台座23を設けられるとともに、上側容器10の上面に排出口14が設けられることを特徴とする。排出口14の開口幅Wが6mm〜10mmの範囲であることが好ましい。フレーバーを計量可能な計量容器31が、排出口14に蓋をするように設けられることがさらに好ましい。【選択図】図1

Description

本考案は、家庭用のポップコーンメーカーに関するものであり、詳しくは、ポップコーンの出来栄え、香り、味等の食味性能のみならず安全性やデザイン性をも改善したポップコーンメーカーに関するものである。
従来、一般家庭においてポップコーンを作る製品として、乾燥したコーン原料(以下、「乾燥コーン」と呼ぶ。)を予め収容したアルミ箔製皿状容器にガス火にかけるもの(例えば、特許文献1)、乾燥コーンを予め収容した紙製包装体やプラスチック容器を電子レンジにかけるもの(例えば、特許文献2〜4)などが存するが、一回限りの消耗品であり同一器具を繰り返し使用してポップコーンを作ることができず、また、取扱上も危険が生ずるものもあり、リサイクルや安全性の面で問題があった。
こうした問題に対して本出願人は、電子レンジを利用したリサイクル可能なプラスチック製ポップコーンメーカー(以下、「従来品」と呼ぶ。)を既に提案・販売している(例えば、特許文献5〜7)。これらは、乾燥コーンを収容する受け皿と、把手と台座とが付いた筒状本体と、を備えたものであり、電子レンジ加熱時に乾燥コーンを収容する受け皿は、通常、耐熱性の樹脂からなる。
しかしながら、従来品は、電子レンジ加熱時に、乾燥コーンが十分に弾かないものや発泡したポップコーン表面が一部変色してしまう等、乾燥コーンをマイクロ波によって全体的に均一に加熱できず出来上がりが一部悪いという問題があった。このような問題を少しでも改善するため、製品取扱説明書等において電子レンジの回転式の円形テーブル端部に従来品を配置して加熱するような指示を明示している。また、所定位置への載置が前提の固定式テーブルを備えた電子レンジを使用した場合であっても、上述と同様な出来上がり不良の問題が発生していた。
また、従来品は、その使用に当たって、受け皿が下になり本体が上になるように組み付けた状態で電子レンジ内に配置して加熱するが、加熱終了後のフレーバー付与や完成の際には、本体の把手部を手でつかんで上下逆さまに配置する工程があった。そのため、受け皿と本体とを組み付けた状態では、把手部を中心に台座と受け皿とが対向するように位置するとともに、どちらも安定な形状であるため、ユーザーは、上下位置を誤って(具体的には、本体の台座を下にした状態で)、電子レンジ内に配置・加熱してしまうことがあった。このような不適切な配置での加熱は、上記ポップコーンの出来栄えの悪さのみならず、本体が優れた耐熱性を有する樹脂から作られていない場合には、当該本体の変形・溶融を招いてしまうといった安全上の問題も残されていた。
また、従来品は、構造上、電子レンジにかけても加熱が不十分で弾かなかったコーンを分別できないといった問題や追加的に付与した塩やハチミツ等のフレーバーを十分に混合・攪拌できないといった問題もあり、出来上がりや食味の面でも改善する課題・余地が残されていた。
実公昭49−42696号公報 特開平9−193971号公報 実開平7−40551号公報 実開平7−11194号公報 登録実用新案第3084561号公報 意匠登録第1147708号公報 意匠登録第1160340号公報
本考案は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、従来の技術が有する欠点を排除したポップコーンメーカーを提供することを目的とする。すなわち、本考案は、電子レンジで加熱するだけで、簡単かつ安全に美味しいポップコーンを調理することができる器具を提供することを目的とする。
本考案者は、鋭意検討した後、乾燥コーンを収容する空間は筒形状よりも球形状の方が電子レンジによる加熱の際にポップコーンの弾け具合(出来栄え)が良い上に、フレーバー付与の際にもフレーバーがポップコーン一つ一つに万遍なく絡み、均質な味付けができることを見出し、本考案を完成するに至った。
さらに、本考案者は、加熱、フレーバー付与、完成品提供のいずれのタイミングでもユーザーに誤った方向で器具を使用させることの無い構造と、当該構造が電子レンジによる加熱にも適していることをも見出し、本考案を完成するに至った。
さらに、本考案者は、より好適には、加熱時に発生する蒸気を排出するとともに、加熱後に弾け具合(発泡具合)が不十分なコーンを分別・除去できる機能をも発揮する排出口を設けることを見出し、本考案の好適な態様を完成するに至った。
すなわち、本考案は、少なくとも次の構成・特徴を採用するものである。
1.略半球状に形成されかつ同一口径の開口部を有した上側容器と下側容器とを備え、
前記上側容器と前記下側容器とは互いに前記開口部の外周縁にて嵌合して乾燥コーンを収容する略球形の内部空間を画定し、
前記下側容器の底面に支持台座を設けたとともに、前記上側容器の上面に排出口を設けたことを特徴とするポップコーンメーカー。
なお、排出口の開口幅は6mm〜10mmの範囲であることが好ましい。
本考案のポップコーンメーカーは、円弧状の断面と同一口径の開口部とを有した上側容器と下側容器とを備え、前記上側容器と前記下側容器とは互いに口径外周縁にて嵌合して乾燥コーンを収容する略球形の内部空間を画定するため、筒形状の内部空間を画定する従来品に比べ、電子レンジによって加熱された乾燥コーンの一つ一つが内部空間内で良く弾くようになる。このため、完成したポップコーンは、従来品によって作られたポップコーンに比べ、その色合い・形状・大きさの面で優れたものとなる。
また、本考案のポップコーンメーカーは、前記下側容器の底面に支持台座を設けているために、乾燥コーンを収容する前記内部空間は、電子レンジ内の載置テーブルより若干上方に配置され、電子レンジ加熱時に載置テーブル等に反射したマイクロ波を取り込み易くなり、より効率良いポップコーンの加熱が可能となる。
また、本考案のポップコーンメーカーは、加熱時と完成時とにおいて器具本体の配置を上下逆さまにする必要がなく、下側容器側にのみ安定した支持台座が設けられているため、従来品のようにユーザーに器具を不適切な向きで電子レンジ内に載置して加熱させる恐れが無いため、ユーザーにより安心して製品を使ってもらえるようになる。
また、本考案のポップコーンメーカーは、前記上側容器の上面に排出口を設けているため、加熱時に発生する蒸気を前記内部空間から逃がすことができるとともに、この開口部を所望の寸法に設定することにより、加熱不十分で弾かなかったコーンを分別・除去する機能も追加することができる。
実施例1のポップコーンメーカーを示した分解斜視図である。 実施例1のポップコーンメーカーを示した斜視図である。 実施例1のポップコーンメーカーを示した断面図である。 実施例1の上側容器の底部と計量容器の底部とを示した分解斜視図である。 実施例2のポップコーンメーカーを示した斜視図である。 実施例2のポップコーンメーカーと完成したポップコーンを示した図である。 ポップコーンの出来栄えについて従来品と比較した図である。
以下、本考案を図面に示す実施の形態に基づき説明するが、本考案は、下記の具体的な
実施形態に何等限定されるものではない。
(ポップコーンメーカーの構造)
図1は、本考案の実施例1に係るポップコーンメーカー1の分解斜視図を示す。また、図2は実施例1に係るポップコーンメーカー1の斜視図を示し、図3は図2のA−A線で破断した断面図(一部は端面図)を示す。図4は後述する上側容器の底部と計量容器の底部とを示した分解斜視図である。なお、参考として、図1には加熱前の乾燥コーンの概略図を、図3及び図6には加熱後のポップコーンの概略図を挿入している。
ポップコーンメーカー1は少なくとも上側容器10と下側容器20とから構成される。これらの上側容器10と下側容器20とは、円弧状の断面と同一口径を有した開口部11,21とを有する(つまり、略半球状に形成されている)。上側容器10と下側容器20とは互いに開口部11,21の外周縁12,22にて嵌合して乾燥コーン2を収容する略球形の内部空間5を画定する。
なお、嵌合方法の具体例として、図示の例では上記口径より若干小さい径を有した内側縁部13が上側容器10の外周縁12から外側下方に(つまり上側容器10と下側容器20との組み付け時に開口部21に内挿されるように)延びている。
また、本考案のポップコーンメーカー1は、下側容器20の底面に支持台座23を設けるとともに上側容器10の上面に排出口14を設けたことを特徴とするものである。排出口14が設けられる上面は、好ましくは扁平な面を有した上面突出部15を形成する。一方、下側容器20は、支持台座23の設置により汁物等に供される御椀のような形をなし、安定度を増した構造となり、一方、上側容器10には自身を固定させる台座は無い。
これにより、ポップコーンの調理に際してユーザーは、安定した支持台座23を有した下側容器20を先ず第一に載置し、乾燥コーン2をその開口部21内に所定量だけ投入した後、開口部21をその上方から蓋をするように上側容器10を載置するように誘導される。言い換えれば、ユーザーは、上側容器10や下側容器20のそれぞれの外観や機能により、上記要素10,20を上下逆さまに誤配置するといった上記不具合の発生を回避することが可能となる。
なお、支持台座23の設置により、乾燥コーン2を内部空間5に収容するポップコーンメーカー1を電子レンジにて加熱する際に、この内部空間を電子レンジ内の載置テーブルに比べて高く配置できるため、内部空間5に向かって直接照射されるマイクロ波のみならず載置テーブルに反射したマイクロ波をも内部空間内に取り込むことができ、より効率的に乾燥コーン2を加熱することができる。
また、排出口14の設置により、電子レンジの使用によって内部空間5内に発生・膨張した蒸気をこの排出口14を介して逃がすことができ、これによりポップコーンの弾け具合を良くすることができる。
さらに、上記排出口14は複数あり、夫々の排出口14の開口幅(図1ではWと表記)が6mm〜10mmの範囲であることが好ましい。これにより、加熱が不十分の為に内部空間5内において十分弾かず膨張しなかった乾燥コーン2を分別することが可能となる。また、マイクロ波を照射した際に全く弾かない乾燥コーン2に加え、乾燥コーン2の一部にヒビが入って乾燥コーン2のサイズが若干大きくなるものもある。このようなヒビの入った乾燥コーン2をも除去したい場合には、開口幅Wを8mm〜10mmの範囲にすることがさらに好ましい。
なお、本考案者によって市販の乾燥コーン2のサイズを実測したところ(1ロット当たり10粒のサイズを測定し、計10ロット分行ったので、合計100粒の乾燥コーン2が測定に供された。)、市販の乾燥コーン2のサイズは、平均して約6mm(最小値4.50mm、最大値7.42mm)であった。また、電子レンジ加熱後の発泡不十分の乾燥コーン2のうちヒビの入ったもののサイズは、平均して約8mmであった。
従って、開口幅Wを上記好ましい範囲に設定すれば、加熱後に発泡しなかった乾燥コーン2を分別し、内部空間5から除去することが可能となる。具体的には、組み付けられた上側容器10と下側容器20とを分別の際だけ上下逆さにするだけで、排出口14から乾燥コーン2のみを上側容器10から落下させることができる。従って、分別の際に直接、手で取り分ける必要が無いため、手を汚すことが無く、ユーザーはより清潔かつ快適に調理を進めることが可能となる。
本考案のポップコーンメーカー1は、一般家庭に通常備えられている電子レンジを使用することを前提にしているため、以下のような仕様を有することが好ましい。
加熱の際、常に乾燥コーン2の受け皿となる下側容器20は、優れた耐熱性を有する樹脂(例えば、ポリメチルペンテンやシンジオタクチックポリスチレン(SPS)等の樹脂)から作られていることが好ましい。一方、上側容器10は、極度に温度上昇する乾燥コーン2と常時接しないため、上記優れた耐熱性を有する樹脂に限定されず、その他の一般的な耐熱性を有する樹脂(例えば、ポリプロピレン)から作られていてもよい。これにより、原料コストを下げることが可能となる。なお、本考案のポップコーンメーカー1を構成する後述の部材31,32,33についても、市販の樹脂を用いて射出成形等によって作られてもよい。
なお、従来品についても本考案に対応する部材に同様な原材料を使用していたが、誤った配置での加熱により部材の一部が溶融する恐れがあった。これに対し、本考案は、下側容器20にのみ上述のように安定した支持台座23が設けられ、かつ、上側容器10の上面には排出口14が設けられるため、ユーザーは、電子レンジ内に載置する際にこれらの容器10,20を上下逆さまに誤配置することは考えにくい。さらに、排出口14が上記好ましい開口幅Wを有する場合には、加熱前に容器10,20を上下逆さまにしようとすると、ほぼ全ての乾燥コーン2が排出口14から落下してしまうことから、このような誤った配置・組付を行うことは通常困難になる。
また、上側容器10や下側容器20の開口部11,22の口径が高さよりも広くなるように構成することが好ましい。なぜならば、一般家庭に用いられる電子レンジは、通常、縦方向の高さよりも横方向の幅の方が大きい収容空間を有する(通常、高さは約185mm、幅は約270mm)ためである。このように構成することにより、本考案のポップコーンメーカー1は、電子レンジの上記収容空間の大きさに適合させながらポップコーンの加熱・発泡のために出来るだけ広い内部空間5を確保することができる。
また、本考案のポップコーンメーカー1は、塩、バター、ハチミツ等のフレーバーを計量可能な計量容器31をさらに備え、この計量容器31が排出口14に蓋をするように設けられることが好ましい。これにより、本考案のポップコーンメーカー1により提供されるポップコーン3の量に適した分量のフレーバーを容易に用意することができる。
この計量容器31には、さらに図1及び図4に示すような、鍔部31a、底部凹部31b、又は底部凸部31cが設けられていることが好ましい。これらの要素31a〜31cは、上側容器10の上部突出部15や排出口14と嵌合し、計量容器31を保持したり、排出口14に蓋をしたりすることが可能となる。従って、計量容器31は、本来のフレーバーの計量以外にフレーバーとポップコーン3とを混ぜ合わせる際には排出口14の蓋の役目をするため、フレーバーが排出口14から飛び散ることを防止することもできる。また、長期保管する際にも排出口14から埃や塵等が入らなくなるため、より衛生的である。
また、上側容器10の外周面(好ましくは、把手部取付孔16a)には、把手部16がさらに設けられることが好ましい。これにより、調理の各工程の際に、上側容器10の下側容器20への組み付けや下側容器20からの取り外しが大変容易になる。
上側容器10や下側容器20は、外周縁12,22から外側に延びた突出部17,27をさらに備え、該突出部17,27には、乾燥コーン2を計量可能な計量スプーン32、フレーバー攪拌用のへら33、又は/及び他のポップコーン調理器具(図示せず)を保持するような保持部を形成することが好ましい。ここで、他のポップコーン調理器具には、箸、フォーク、トングの他、油や塩等で汚れた手を拭くための布巾等も含まれる。なお、スプーン32やへら33には、棒状の取手部32b,33bに鍔部32a,33aが形成されることが好ましい。
図1〜4に示す実施例1では、上側容器10と下側容器20との双方が外側に延びた略同一形状の突出部17,27を有する。下側容器20の突出部27は上側容器10の縁突出部17全体が嵌め込まれて上側容器10の周方向の移動を制限するように外縁部27bが立設した凹部27cを形成する。また、これらの突出部17には、双方が嵌合したときに位置が一致するように同一径の貫通穴17a,27aが設けられる。
図示の例では、この貫通穴17a,27aがスプーン32やへら33等の調理器具を保持するような保持部として働く。具体的には、スプーン32やへら33は、上記貫通穴17a,27aに取手部32b、33bを挿通させ、鍔部32a、33aにて係止させれば、立設・保持された状態となる。
図5は実施例2のポップコーンメーカー1の斜視図を示し、図6は完成したポップコーン3が収容された状態を示す。ポップコーンメーカー1は、図5に示すように、キャラクター(例えば、デフォルメして描かれた人物や動物)を表し、さらに、該キャラクターが明確になるように上側容器10、下側容器20、又は計量容器31に文字、色彩、図形又は/及び模様(例えば、目、口、髭などの模様、ズボンや帽子などの模様)が付されてもよい。このような愛くるしいキャラクターを表すことによって、子供も喜んで調理に参加させたり、調理やおやつの時間をより華やかに演出したりするといった効果を生むと考えられる。
(ポップコーンメーカーの使用方法)
本考案のポップコーンメーカー1の使用方法を以下に説明する。
(ポップコーンの作り方)
先ず、下側容器20を用意し、その開口部21に乾燥コーン2を約40g投入する。この際、備え付けの計量スプーン32を用いると便利かつ正確に投入できる。なお、誤って上側容器10を用意してその開口部11に乾燥コーン2を投入しようとしても、乾燥コーン2は排出口14から落下してしまうため、ユーザーはこの工程で下側容器20と上側容器10とを取り間違うことは無い。
次に、上側容器10を下側容器20に載置して乾燥コーン2を収容した開口部21に蓋をして500Wの電子レンジに入れて約3分間加熱する。加熱後、組み付け状態の上側容器10と下側容器20とを取り出し、上下を逆さにして排出口14を利用して、弾け具合(発泡具合)が不十分なコーン(図示せず)を篩に掛け、除外する。この際、嵌合状態にある両側の突出部17,27を把持していれば、上側容器10と下側容器20との組み付け状態をより確実に保持でき、周方向の相対移動も制止することができる。また、計量容器31を排出口14の下方に置き、上記不良なコーンを回収する受け皿として利用してもよい。
このような工程を経ることで、出来栄え(弾け具合、色合、水分保持状態など)の良いポップコーン3だけを提供することがでる。
(フレーバーの作り方・与え方)
上述のようにして出来上がったポップコーン3を上側容器10に収容するか、また、別の皿(図示せず)に取り分けておく。そして、空になった下側容器20にバター、ハチミツ等の好みの食材(図示せず)を所定量だけに投入し・攪拌してフレーバーを完成させる。この際、フレーバーの計量に計量容器31を利用し、攪拌に備え付けのへら33を利用すれば非常に便利である。なお、食材によっては、攪拌前に電子レンジに入れて加熱してもよい。
最後に、予め取り分けてあったポップコーン3を、フレーバーの入った下側容器20に戻し、上側容器10と計量容器31とで蓋をしてポップコーン3とフレーバーとを収容した空間5を密閉する。この密閉状態を保持したままポップコーンメーカー1を上下左右に振る(シェイクする)ことでフレーバーをポップコーン3に十分に絡ませることができる。なお、本考案者の実験によれば、略球形状を成す上記密閉空間5は、従来品が画定する円筒形状に比べて、フレーバーとポップコーン3とが混ざり易く、かつ、シェイクの際にポップコーン3を破損させにくいといった利点を与えることが分かっている。このようにして、ポップコーン3を好みのフレーバーで味付けすることができる。
(従来品との比較)
次に、本考案のポップコーンメーカー1と従来品(本出願人が既に提供した従来製品)とを使用してポップコーン3の弾け具合を比較検討した。本考案と従来品とに使用する乾燥コーン2は同じものをほぼ同量を使用し、同じ電子レンジを使用して加熱時間も同じ3分間に設定した。
図7は、本考案のポップコーンメーカー1によって提供されるポップコーン3の出来栄え(図7(A)参照)について従来品を使用した場合(図7(B)参照)と比較した図である。図7に示すように、本考案品によって発泡させたポップコーン3は、従来品によって発泡させたポップコーンよりも良く大きく弾けていることがわかる。また、図7はカラー写真では無いため分かりにくいが、従来品のポップコーンの方が表面の一部が黄色がかっている。また、この比較実験において、本考案品を使用した場合の方が、従来品に比して弾け始め(発泡開始時)が早い傾向が観察された。
上記観察結果に差異が現れた理由として以下の点が考えられる。従来品には、本考案品のような排出口14が設けられていないため、乾燥コーン2から発生した蒸気が器体内にこもり、発泡したポップコーン3が蒸気中の水分を吸収して湿っぽくなってしまうとともに、一旦ポップコーン3から排出された油分をも吸収してしまうため、出来上がったポップコーン3の表面が黄色がかった仕上がりになってしまう。
一方、本考案品は蒸気(水分)を排出する排出口14が設けられているため、ポップコーン3は内部及び表面ともカラッとした仕上がりになる。また、各容器10,20に画定された内部空間5が略球形であり、かつ、支持台座23の設置によってこの内部空間5が載置テーブルから離間するため、マイクロ波の照射効率が向上する。従って、ポップコーン3が早く弾け始め、よく弾けて大きく開くことになる。
本考案のポップコーンメーカーは、一般家庭にある電子レンジを利用して簡単にポップコーンを作ることができ、また、出来上がったポップコーンに付与するフレーバー作りも楽しく簡単に行うことができるものである。さらに、本考案のポップコーンメーカーは、ポップコーンの出来栄え・香味等の食味性能のみならず安全性やデザイン性にも配慮した構造・意匠を備えているため、産業上の利用可能性が非常高い。
1 ポップコーンメーカー
2 乾燥コーン
3 ポップコーン
5 内部空間
10 上側容器
11 開口部
12 外周縁
13 内側縁部
14 排出口
15 上部突出部
16 把手部
16a 把手部取付孔
17 外側突出部
17a 貫通穴
20 下側容器
21 開口部
22 外周縁
23 支持台座
27 外周縁突出部
27a 貫通穴
27b 外縁部
27c 凹部
31 計量容器
31a 鍔部
31b 底部凹部
31c 底部凸部
32 計量スプーン
32a 鍔部
33 へら
33a 鍔部

Claims (8)

  1. 略半球状に形成されかつ同一口径の開口部を有した上側容器と下側容器とを備え、
    前記上側容器と前記下側容器とは互いに前記開口部の外周縁にて嵌合して乾燥コーンを収容する略球形の内部空間を画定し、
    前記下側容器の底面に支持台座を設けたとともに、前記上側容器の上面に排出口を設けたことを特徴とするポップコーンメーカー。
  2. 前記排出口の開口幅が6mm〜10mmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載のポップコーンメーカー。
  3. 前記上側容器又は/及び前記下側容器の前記開口部の高さを前記口径よりも短くなるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のポップコーンメーカー。
  4. フレーバーを計量可能な計量容器をさらに備え、該計量容器が前記排出口に蓋をするように設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポップコーンメーカー。
  5. 前記上側容器に把手部をさらに設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のポップコーンメーカー。
  6. 前記上側容器と前記下側容器とは、前記外周縁から外側に延びかつ互いに嵌合可能な突出部をさらに備え、該突出部に調理器具を保持可能な保持部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポップコーンメーカー。
  7. 前記調理器具が、前記乾燥コーンを計量可能な計量スプーン又はフレーバー攪拌用のへらであることを特徴とする請求項6に記載のポップコーンメーカー。
  8. 前記ポップコーンメーカーがキャラクターを表し、さらに、該キャラクターが明確になるように前記上側容器、前記下側容器、又は前記計量容器に模様を付したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のポップコーンメーカー。
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