JP3162774B2 - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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Description
め、優れた肌あれ改善効果を有し、使用感が良好でかつ
安定性に優れた化粧料に関する。
て重要であり、種々の保湿剤が開発され、化粧料に配合
されている。これらの保湿剤のうち次の一般式(1)
は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を、R2 は炭素
数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水
素基を示す)で表わされるアミド誘導体は、角層の水分
保持力を高める作用を有することから化粧料に配合され
ている(特公平1−42934号)。
結晶性が高いため化粧料に配合した場合、安定化が困難
であった。すなわち、ゲル組成物や乳化組成物とした場
合、分散安定性、乳化安定性等が不充分であるためアミ
ド誘導体(1)が結晶化することがあった。
れた油性基剤として知られ、化粧料にさっぱりした感触
を与え、また耐油性も向上させるという特性を有する。
しかしながら、油分としてシリコーン油を用いると、ゲ
ル組成物とした場合に均一にゲル化することが困難であ
り、更に生成したゲルも安定性に欠け、シリコーン油の
しみ出し等が生じてしまうという欠点があり、また乳化
組成物とした場合も同様に乳化安定性が悪いという欠点
があった。
はセラミドに代表されるアミド誘導体系の保湿剤を含有
し、使用感が良好で、かつ安定性に優れた化粧料を提供
することにある。
明者らはアミド誘導体(1)及びシリコーン油を配合
し、これらを安定に分散、乳化せしめるべく鋭意研究し
た結果、これらの成分に粘土鉱物及びエーテル変性シリ
コーンを配合せしめれば、得られるゲル、乳化等の系が
安定であり、使用感及び保湿性の特性も十分に発揮され
ることを見出し、本発明を完成した。
(b)、(c)及び(d) (a)シリコーン油、(b)エーテル変性シリコーン、
(c)粘土鉱物、(d)前記一般式(1)で表わされる
アミド誘導体を含有することを特徴とする化粧料に係る
ものである。
ン油としては、特に限定はなく、従来より化粧料に用い
られているものであれば、いずれも用いることができ
る。具体的にはジメチルポリシロキサン;メチルフェニ
ルポリシロキサン;メチルハロイドジェンポリシロキサ
ン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン等のジメチルシクロポリシロキ
サンなどが例示される。これらのシリコーン油は1種で
も2種以上を混合して用いてもよく、配合量は5〜80
重量%(以下単%で示す)、特に10〜60%とするこ
とが好ましい。
ては、オルガノポリシロキサンの少なくとも一部にエー
テル結合を有する基が置換した化合物であれば特に限定
されないが、下記の(1)ポリエーテル変性シリコー
ン、(2)ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、及
び(3)アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン等
を用いることができる。
エーテル変性シリコーン
00であり、R3 の占める割合が分子量の5〜40%で
あるものが好ましい。さらに上記一般式(2)中、mが
50〜80、nが0〜2、aが9〜10、bが0、pが
3、R4 が水素原子であるもの、又はmが90〜11
0、nが0、aが11〜13、bが0、pが3、R4 が
水素原子であるものを用いるのが特に好ましい。
ーン ここでポリエーテル・アルキル変性シリコーンとは、1
分子中にポリオキシアルキレン基と炭素数6〜16の炭
化水素基を有する変性シリコーンをいい、例えば次の式
(3)で表わされるものであり、その製造法は例えば特
公昭63−36620号公報に記載されている。
を示し、R6 は炭素数6〜16の炭化水素基を示し、Q
はアルキレン基を示し、R7は基−(OC2H4)q−(O
C3H6)r−OR8 (R8 は水素原子又は低級アルキル
基を示し、q及びrはq≧rで、かつ−(OC2H4)q
−(OC3H6)r−の分子量が600〜3500となる
数を示す)を示し、zは1〜3の数を示し、x及びy
は、x<3yで、かつx+y+z=30〜400となる
数を示す。但し、−(OC2H4)q−(OC3H6)r−の
総重量はポリエーテル・アルキル変性シリコーン全重量
の1/3を超えない〕
ンの一例を表わす(3)式中、R5 の炭素数1〜5の炭
化水素基としては、アルキル又はアルケニル基、例えば
メチル基、エチル基、イソプロピル基、ブチル基、ペン
チル基、又はビニル基等が挙げられ、このうち特にメチ
ル基が好ましい。また、(3)式中、R6 の炭素数6〜
16の炭化水素基として好ましいものとしては、例えば
ヘキシル基、ペプチル基、オクチル基、ノニル基、デシ
ル基、ウンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘ
キサデシル基等の直鎖アルキル基、イソオクチル基、s
ec−オクチル基、2−エチルヘキシル基等の分岐鎖ア
ルキル基等が挙げられ、このうち特にドデシル基が好ま
しい。尚、本発明においてy>1である場合、それぞれ
のR6 は同一の基であっても2種以上の異なる基の組み
合わせであってもよい。(3)式中、Qのアルキレン基
としては、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン
基、トリメチレン基、ブチレン基等が挙げられ、このう
ち特にプロピレン基、トリメチレン基が好ましい。
(3)式中、R7 は基−(OC2H4)q−(OC3H6)r
−OR8 を示す。ここで、R8 としては水素原子又はメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基等の低級アルキル基が挙げられるが、このうち特に
水素原子が好ましい。また、q及びrはq≧rであり、
かつ−(OC2H4)q−(OC3H6)r−の分子量が60
0〜3500となる数を示すが、本発明におけるq及び
rの値の特に好ましい例としては、q=15でr=0;
q=r=18;q=r=25;あるいはq=29でr=
7が挙げられる。また、(3)式中、zは1〜3の数を
示し、x及びyはx<3yであり、かつx+y+z=3
0〜400となる数を示すが、xは0〜100、特に0
が好ましく、yはy+z=30〜70となる数が好まし
く、zは2以下が好ましい。
2H4)q−(OC3H6)r−の総重量がポリエーテル・ア
ルキル変性シリコーン(3)の総重量の1/3を超えて
はならない。
コーン(3)は市販されているものを使用することがで
き、その具体例としては東レ・ダウコーニング・シリコ
ーン株式会社から販売されている「DC Q2−520
0」(ラウリルメチコンコポリオール;式(3)でR5
=CH3 ,R6 =C12H25,x=0)、グレン(Gle
nn)社より販売されている「アビル(ABIL)B9
806」(セチルジメチコンコポリオール;式(3)で
R5 =CH3 ,R6 =C16H33,x=0)などが挙げら
れる。
リコーン アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンとしては、
オルガノポリシロキサンの側鎖の少なくとも一個が−A
−OCH2CH(OR9)CH2OR10(ここで、Aは炭
素数3〜20の二価炭化水素基を示し、R9 及びR10は
それぞれ水素原子又は炭素数1〜5の炭化水素基を示
し、そのうち少なくとも一方は水素原子である)で示さ
れる基である化合物が挙げられる。
で、又は二種以上を混合して用いることができ、本発明
化粧料中に0.5〜15%、特に1〜5%配合するのが
好ましい。
としては、モンモリロナイト、サボナイト、ヘクトライ
ト等が挙げられ、これらは天然のものでも合成のもので
もよい。これらのうち、特にモンモリロナイトが好まし
い。
合することができ、本発明化粧料中に0.5〜10%、
特に2〜8%配合するのが好ましい。
は、特公平1−42934号記載のものを挙げることが
できる。また、これらのアミド誘導体(1)は、1種又
は2種以上を配合することができ、本発明化粧料中、1
〜30%、特に2〜20%配合するのが好ましい。
述の成分以外の任意成分を配合することができ、例えば
シリコーン油以外の油性基剤、安定化剤、粉体、アミド
誘導体以外の保湿剤、紫外線吸収剤、アルコール類、キ
レート剤、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、1
2−ヒドロキシステアリン酸、ジアルキルリン酸多価金
属塩、ジベンジリデンソルビトール等の油ゲル化剤、色
素、香料、水等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜
配合することができる。
てはスクワラン、流動パラフィン、ワセリン等の炭化水
素類;鯨ロウ、カルナウバロウ等のロウ類;ホホバ油、
ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペン
チルグリコール等のエステル油類;オリーブ油、マカデ
ミアナッツ油等の天然動植物油脂;ジグリセライドなど
が挙げられる。
いが、前記成分(a)〜(d)を常法により混合撹拌す
れば安定なゲル組成物が得られ、成分(a)〜(d)及
び水を常法により混合撹拌すれば安定な油中水型乳化組
成物が得られる。従って、本発明化粧料は、ゲル状化粧
料及び乳化化粧料のいずれをも含むものである。さら
に、本発明化粧料は、乳液、ファンデーション、ハンド
クリーム、軟膏基剤、サンスクリーン剤等として使用す
ることができる。
アミド誘導体(1)及びシリコーン油を配合し、角層の
水分保持力を高め、肌あれ改善効果に優れ、使用感が良
好で、かつゲルや乳化系が安定なものである。
が、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
態(分散安定性)及び粘度を測定した。その結果を表1
に示す。 (製法)(1)〜(8)及び(10)を80℃に加熱
し、撹拌して分散させた後(9)を加えホモミキサーで
撹拌した。 (評価基準) a.ゲル状態 ○:粘度が高く、系全体が均一に分散している。 △:粘度が低く、系全体が均一に分散している。 ×:ゲルが形成されず、分離している。 b.粘度 B型粘度計にて測定した(30℃)。表1中、−は測定
不能であることを示す。
皮膚は、皮膚コンダクタンスが高く、水分保持能に優
れ、かつ肌あれも少なく、かつ使用感もさっぱりとして
おり、良好であった。これに対し、比較例1は水分保持
能がほとんどなく、比較例2及び3は水分保持能が充分
でなく、かつ使用感もよくないものであった。
の化合物 (1)〜(5)を80℃に加熱、攪拌した後(6)を加
え、ホモミキサーで分散した。得られる油性サンスクリ
ーン剤は感触、耐水性、安定性に優れたものである。
後(5)を加え、ホモミキサーで分散した。得られるハ
ンドクリームは感触良好で皮膚保護効果に優れたもので
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の成分(a)、(b)、(c)及び
(d) (a)シリコーン油 (b)エーテル変性シリコーン (c)粘土鉱物 (d)一般式(1)で表わされるアミド誘導体 【化1】 (式中、R1 は炭素数10〜26の直鎖又は分岐鎖の飽
和又は不飽和の炭化水素基を、R2 は炭素数9〜25の
直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す)
を含有することを特徴とする化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00655092A JP3162774B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00655092A JP3162774B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05194172A JPH05194172A (ja) | 1993-08-03 |
JP3162774B2 true JP3162774B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=11641443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00655092A Expired - Lifetime JP3162774B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3162774B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008143822A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Kao Corp | 皮膚化粧料 |
JP5349831B2 (ja) * | 2008-04-16 | 2013-11-20 | 花王株式会社 | ゲル状化粧料 |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP00655092A patent/JP3162774B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05194172A (ja) | 1993-08-03 |
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