JP3162338U - 自動車の灯火装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】歩行者に運転者の心と動作を正確に伝達し、同時に後続車の運転者のテールランプとブレーキランプの誤認を防止する自転車の灯火装置を提供する。【解決手段】運転者がアクセルを踏み込んだことを検知する前方赤色灯10および後方緑色灯20、運転者がアクセルの踏み込みを中止したことを検知する前方第1黄色灯11および後方黄色灯21、運転者がブレーキを踏み込んだことを検知する前方第1黄色灯11、前方第2黄色灯12および後方大赤色灯22、車両の完全停止状態を検知する前方緑色灯13および後方小赤色灯23を備える。【選択図】図3
Description
この考案は、運転者のアクセル操作やブレーキ操作を外部に表示する自動車の灯火システムに関する。
自動車において運転者のブレーキ操作を知らせるブレーキランプや方向変更を知らせるウインカーが公知である(特許文献1)。
一方、歩行者が車道を横切る際、歩行者方向に進行してくる自動車が現在どのような状態、即ち運転者においてアクセルを踏み込んでいるか、離しているか、或いはブレーキを踏み込んでいるかを歩行者において認識できれば歩行者側において積極的に危険を回避することができ有益である。
同様に、優先道路を運転中に横道に位置する自動車が現在どのような状態、即ち運転者においてアクセルを踏み込んでいるか、離しているか、或いはブレーキを踏み込んでいるかを優先道路側の運転者において認識できれば出会い頭の衝突事故を未然に防止することができ有益である。
同様に、右折しようとしている車が現在どのような状態、即ち運転者においてアクセルを踏み込んでいるか、離しているか、或いはブレーキを踏み込んでいるかを対向側の直進車の運転者において認識できれば衝突事故を未然に防止することができ有益である。
また、前車がアクセルを踏んで加速しているか、或いはアクセルを離して加速を中止しているかを後続車の運転者が認識できれば、適正な車間距離を保つことができ、追突事故を未然に防止することができ有益である。
前記の視点に立って、本願考案者は運転者がアクセルを踏み込んだことを検知して点灯する車体後方の第1表示灯、運転者がアクセルの踏み込みを中止したことを検知して点灯する車体後方の第2表示灯、運転者がアクセルを踏み込んだことを検知して点灯する車体前方の第1表示灯、運転者がブレーキを踏み込んだことを検知して点灯する車体前方の第2表示灯、車両の完全停止状態を検知して点灯する車体前方の第3表示灯を車体に設けたことを特徴とする自動車の灯火システムを世に出した(特許文献2)。
特公昭44- 003068号公報
実用新案登録第3124140号公報
前記の考案は、車体の前方に設けた表示灯の点灯具合により、車体の前方方向から自動車が現在どのような状態にあるかを認識することができ、また、車体の後方に設けた表示灯の点灯具合により、車体の後方方向から自動車が現在どのような状態にあるかを認識することができる効果を奏する。
ところで、本願考案者は前記の考案を実施した自動車を試作し、走行実験を行なった結果、所望の効果が得られることを確認したが、同時に現行の自動車の灯火に関する法規上の規格に疑問を持つに至った。
現行の法規によると自動車はブレーキを踏んだ際に後方のブレーキランプを赤色に点灯させることになっているが、同時に夜間はテールランプを同じ赤色に点灯するようになっている。すなわち、これらは同じ赤色に点灯し、ただ、光量の違いによりブレーキを踏んでいるかそうでないかを識別するものである。
そのため、荒天時や遠くからでは上記の識別は困難であり、また、長距離を運転して精神も体も疲労している運転者は識別を誤りやすく思わぬ事故を将来する危険があった。また、停車時には意識的にブレーキを踏まない限りブレーキランプは点灯せず、テールランプが赤色点灯しているが、これは走行中の場合と同じ点灯状態なので、これを走行中のものと誤認して追突事故を将来する危険があった。
この考案は以上の問題点に鑑みて、前記した公知考案に改良を加えた自動車の灯火装置を提供することを目的としたものである。すなわち、この考案の灯火装置は、赤色に点灯する前方赤色灯、黄色に点灯する前方第1黄色灯、黄色に点灯する前方第2黄色灯、緑色に点灯する前方緑色灯を車両前方に備えるとともに、赤色に点灯する後方大赤色灯、上記後方大赤色灯より低い光量をもって赤色に点灯する後方小赤色灯、黄色に点灯する後方黄色灯、緑色に点灯する後方緑色灯を車両後方に備え、運転者がアクセルを踏み込んだことを検知して前方赤色灯および後方緑色灯を点灯させる動作、運転者がアクセルの踏み込みを中止したことを検知して前方第1黄色灯および後方黄色灯を点灯させる動作、運転者がブレーキを踏み込んだことを検知して前方第1黄色灯、前方第2黄色灯および後方大赤色灯を点灯させる動作、車両の完全停止状態を検知して前方緑色灯および後方小赤色灯を点灯させる動作を行なうことを特徴とする。
この考案においては、車体の前方に設けた表示灯の点灯具合により、車体の前方方向から自動車が現在どのような状態にあるかを認識することができる。従って、歩行者や対向車および優先道路の自動車の運転者は向かってくる自動車が加速しているか減速しているか、或いはブレーキをかけているかを知ることにより、それに応じた動作をとることができ事故を回避することが可能となる。
また、車体の後方に設けた表示灯の点灯具合により、車体の後方方向から自動車が現在どのような状態にあるかを認識することができる。従って、後続車の運転者はブレーキランプの他に前車が加速しているか減速しているかを知ることにより、適正な車間距離を保つことができ、追突事故を未然に防止することができる。
以上の場合において、この考案においては後方大赤色灯および後方小赤色灯は自動車の加速状態の場合には点灯せず、ブレーキを踏んだ減速時や停車時にのみ点灯し、一方、走行時には後方緑色灯または後方黄色灯が点灯し、これらが従来の夜間の赤色のテールランプの代わりを務めるので、ブレーキを踏んでいるかそうでないかを赤色の光量でなく、色彩で識別することになり、誤認による事故が防止される効果を生じる。
また、車両前方においては運転者がアクセルを踏み込んだ場合は前方赤色灯が、アクセルの踏み込みを中止した場合は前方第1黄色灯が、ブレーキを踏み込んだ場合は前方第1黄色灯と前方第2黄色灯が、車両の完全停止状態では前方緑色灯がそれぞれ点灯するので、歩行者は進行してくる車の状態を色彩により段階別に視認でき、しかもそれは普段馴れ親しんでいる信号機と同じ色彩が同じ意味を持って点灯するので誰でも直感的に運転者の心と動作を知ることができ、歩行者サイドでも事前に危険を回避することが可能となる効果を生じる。
以下、この考案の灯火システムの具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1および2はこの考案の灯火システムを実施した自動車Cの前方まわりおよび後方まわりを示す図である。この考案においては、自動車Cの前方部分に赤色に点灯する前方赤色灯10、黄色に点灯する前方第1黄色灯11、黄色に点灯する前方第2黄色灯12、緑色に点灯する前方緑色灯13の4種が、同じく後方部分に赤色に点灯する後方大赤色灯22、上記後方大赤色灯より低い光量をもって赤色に点灯する後方小赤色灯23、黄色に点灯する後方黄色灯21、緑色に点灯する後方緑色灯20の4種が設けられる。この実施例では前方部分の上記の各表示灯は前照灯H、Hの間に、後方部分の上記の各表示灯はバンパー近辺に配されているが、これは例示であり、配される位置はこれらに限定されないことは勿論である。又、この実施例では後方大赤色灯22および後方小赤色灯23は各1灯ずつだが、現行のブレーキランプおよびテールランプのように左右2灯ずつ配してもよいことは勿論である。
図3はこの考案の灯火システムの回路を示すブロック図である。図中符号1はコンピュータ等からなる制御装置であり、運転者の運転操作および車両の挙動を検知する各センサーからの信号を解析して、各表示灯の点滅を制御する。以下、各センサーと表示灯の関係を記す。
図中符号2はアクセルの開度を連続的に監視するアクセルセンサーである。制御装置1においては上記の開度の変化から運転者がアクセルを踏み込んで加速態勢に入っているか、それともアクセルを離して加速中止態勢に入っているかを判断し、それに応じた表示灯を点灯する。上記において、アクセルを踏み込んで加速態勢に入っていると判断した場合は自動車Cの前方部分においては前方赤色灯10を、後方部分においては後方緑色灯20を点灯する(図4参照)。
その結果、自動車の前方方向に位置する歩行者、対向車は向かってくる自動車が発進或いは加速態勢にあることを認識することができる。また、後続車は前車が発進或いは加速態勢にあることを認識することができる。
他方、アクセルを離して加速中止態勢に入っていると判断した場合は自動車Cの前方部分においては前方黄色灯11を、後方部分においては後方黄色灯21を点灯する(図5参照)。その結果、自動車の前方方向に位置する歩行者、対向車は向かってくる自動車が加速中止態勢にあることを認識することができる。また、後続車は前車が加速中止態勢にあることを認識することができる。
図中符号3はブレーキの押圧力を連続的に監視するブレーキセンサーである。制御装置1においては上記の押圧力の変化から運転者がブレーキを踏み込んで減速態勢に入ったことを判断し、それに応じた表示灯を点灯する。上記において、ブレーキを踏み込んで減速態勢に入っていると判断した場合は自動車Cの前方部分においては前方第1黄色灯11および第2黄色灯12の双方を点灯する(図6参照)。一方、後方部分においては後方大赤色灯22が点灯する。
その結果、自動車の前方方向に位置する歩行者、対向車は向かってくる自動車が減速態勢にあることを認識することができる。
図中符号4は自動車の車速を連続的に監視する車速センサーである。制御装置1においては車速の変化から自動車が完全停止状態に入ったことを判断し、それに応じた表示灯を点灯する。尚、車速の検知はプロペラシャフトの回転や加速度センサー等により行なう。 上記において、自動車が完全停止状態に入ったと判断した場合は自動車Cの前方部分においては前方緑色灯13を点灯する(図7参照)。又、後方部分においては後方小赤色灯23をブレーキを踏んでいるかそうでないかにかかわりなく、点灯させる。
その結果、自動車の前方方向に位置する歩行者、対向車は対向する自動車が完全停止状態にあることを認識することができる。また、後続車は前車が完全停止状態にあることを認識することができる。
なお、以上の実施例において前方緑色灯13、後方緑色灯20に代えて、青色に点灯する前方青色灯、青色に点灯する後方青色灯としてもよいことは勿論である。
C 自動車
H 前照灯
1 制御装置
2 アクセルセンサー
3 ブレーキセンサー
4 車速センサー
10 前方赤色灯
11 前方第1黄色灯
12 前方第2黄色灯
13 前方緑色灯
20 後方緑色灯
21 後方黄色灯
22 後方大赤色灯
23 後方小赤色灯
H 前照灯
1 制御装置
2 アクセルセンサー
3 ブレーキセンサー
4 車速センサー
10 前方赤色灯
11 前方第1黄色灯
12 前方第2黄色灯
13 前方緑色灯
20 後方緑色灯
21 後方黄色灯
22 後方大赤色灯
23 後方小赤色灯
Claims (2)
- 赤色に点灯する前方赤色灯、黄色に点灯する前方第1黄色灯、黄色に点灯する前方第2黄色灯、緑色に点灯する前方緑色灯を車両前方に備えるとともに、赤色に点灯する後方大赤色灯、上記後方大赤色灯より低い光量をもって赤色に点灯する後方小赤色灯、黄色に点灯する後方黄色灯、緑色に点灯する後方緑色灯を車両後方に備え、運転者がアクセルを踏み込んだことを検知して前方赤色灯および後方緑色灯を点灯させる動作、運転者がアクセルの踏み込みを中止したことを検知して前方第1黄色灯および後方黄色灯を点灯させる動作、運転者がブレーキを踏み込んだことを検知して前方第1黄色灯、前方第2黄色灯および後方大赤色灯を点灯させる動作、車両の完全停止状態を検知して前方緑色灯および後方小赤色灯を点灯させる動作を行なうことを特徴とする自動車の灯火装置。
- 赤色に点灯する前方赤色灯、黄色に点灯する前方第1黄色灯、黄色に点灯する前方第2黄色灯、青色に点灯する前方青色灯を車両前方に備えるとともに、赤色に点灯する後方大赤色灯、上記後方大赤色灯より低い光量をもって赤色に点灯する後方小赤色灯、黄色に点灯する後方黄色灯、青色に点灯する後方青色灯を車両後方に備え、運転者がアクセルを踏み込んだことを検知して前方赤色灯および後方青色灯を点灯させる動作、運転者がアクセルの踏み込みを中止したことを検知して前方第1黄色灯および後方黄色灯を点灯させる動作、運転者がブレーキを踏み込んだことを検知して前方第1黄色灯、前方第2黄色灯および後方大赤色灯を点灯させる動作、車両の完全停止状態を検知して前方青色灯および後方小赤色灯を点灯させる動作を行なうことを特徴とする自動車の灯火装置。
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JP2017222334A (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 司 小笠原 | 「保安確認灯」システム |
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