JP3162320B2 - 使い捨て容器入り冷媒製品 - Google Patents
使い捨て容器入り冷媒製品Info
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Description
気冷蔵庫、空調機器などの冷却装置に冷媒を充填または
補充する際に用いられる可搬型の使い捨て容器入り冷媒
製品および使い捨て容器入り冷媒の純度保持方法に関す
るものであり、特に冷媒として含水素フルオロカーボン
を用いた使い捨て容器入り冷媒製品にみられる保管中の
冷媒の純度低下や容器の腐食が長期にわたって防止され
た使い捨て容器入りの冷媒製品およびその純度保持方法
に関する。
は、ジクロロジフルオロメタン(通称CFC12、以下
同じ)、クロロジフルオロメタン(HCFC22)など
が広く大量に使用され、特にカーエアコン(車載用空調
機器)の分野では、その充填量が比較的少量であること
から、リーク時の補充用として、CFC12を例えば1
リットル以下程度の冷媒用使い捨て缶に充填した小形使
い捨て缶入り冷媒製品が市場に普及していた。
るCFC12や、空調機器用の冷媒として用いられるH
CFC22などの場合は、初期充填または補充量が比較
的大量となるところから、再充填可能な溶接または継ぎ
目なしの堅牢な可搬型容器に充填されて用いられてい
た。これら大形の可搬型容器は、製造コストが高いので
使用後は冷媒供給業者に返却し、再充填して繰り返し利
用することが原則とされていた。しかしその回収率が次
第に低下するようになり、冷媒製品のコストアップの要
因となった。そこで最近になって、法律の規制が緩和さ
れたこともあり、これら大形の可搬型容器についても、
使用後の再充填ができない構造のバルブを装着すること
を条件として、安価な溶接タイプの使い捨て可搬型容器
が注目されてきている。
C)による成層圏のオゾン層破壊が深刻な環境問題とし
て提起され、1995年末にその生産が中止されるに至
った。このため現在では、従来CFC12が用いられて
いたカーエアコン分野は、ハイドロフルオロカーボン類
(HFC)の1種であるHFC134a(CH2FC
F3)の使用に代替が完了しており、同様に補充用とし
ても小形使い捨て缶にHFC134aを充填した冷媒製
品が普及し始めている。また、HFC134aを使用す
る電気冷蔵庫の補充用冷媒製品に対する需要も高まって
いるが、長期の機器信頼性の観点から、カーエアコンに
比べてより高品質の冷媒が求められるためにまだ実用化
に至っていない。
に比較してオゾン層破壊に対する影響は小さいものの、
CFCの代替用途などで使用量が増大する可能性が高い
ことから2020年の原則全廃が決定され、1996年
より国際的な総量規制が開始された。そこで特に、空調
機器などに広く使用されているHCFC22の代替品と
して、規制の対象外であるオゾン破壊係数ゼロのHFC
成分を用いた冷媒が検討されている。
ては、従来のHCFC22用の機器にそのまま入れ換え
て使用できる単一冷媒が見当たらないため、複数成分を
混合することで物性などを調整した2成分系または3成
分系以上のHFC系混合冷媒が開発されている。しかし
これらの混合冷媒は、そのほとんどが非共沸混合物であ
るため、従来の大形の可搬型冷媒容器に充填して用いる
と、補充サ−ビス時に抜き出しの初期と後期とで組成が
変動するという問題があった。そこでこの問題を解決し
て冷却・冷凍性能を常に一定に保つために、1回分の必
要量が充填された使い切りタイプの高品質の冷媒補充用
製品が求められるようになった。
コン用に使用されてきたCFC12、あるいは現在使用
中のHFC134aの補充サービス用冷媒製品は、20
0g〜300gの範囲の充填量のもので、一般消費者が
取り扱うことのできる高圧ガス法の適用除外製品であ
り、コスト面で安価な板金圧延加工による大量生産の小
形使い捨て缶入り製品として市場に供給されている。こ
の冷媒製品は、別途供給される専用のチャージバルブを
缶の上部のネジ部にねじ込み、チャージバルブを一旦ね
じ込むことでこれに内蔵されたニードルが缶容器の蓋板
を刺通し、これによって缶が開封され、冷媒の抜き出し
ができるようになっている。開封後にこの缶を再利用す
ることはできない。
り、缶に冷媒を充填するに際しては、缶の上部が開放さ
れた状態で液体冷媒を充填し、蓋板をかしめて封止する
方法などが一般的に取られている。このため、充填しよ
うとする元の冷媒が充分に高品質であったとしても、充
填工程で油分などの有機物や水分の混入などによる品質
低下の可能性が、一般の溶接タイプの可搬型冷媒容器に
比較して大きくなることは避けられない。
うに、気密性を保つ必要上、使い捨て缶42の少なくと
も蓋板47を容器本体42に接合する部分にエラストマ
ーからなるパッキン材48が用いられている。更に場合
によっては、容器の底板46bを筒状の側板46aに接
合する接合部でも、樹脂コンパウンドなどのシーリング
材46cが用いられている。これらのパッキン材48や
シーリング材46cは、冷媒製品の保管期間中長期にわ
たり冷媒と接触することになり、可塑剤などの有機物が
冷媒中に溶出し、冷媒の蒸発残分が経時的に増加するこ
とが避けられなかった。このため、従来のカーエアコン
補充用の冷媒の品質規格として、蒸発残分は例えば10
0重量ppm以下という比較的緩い許容値に設定されて
いた。
など外気湿度の高い時期には、水分の浸透圧に加え外気
温度の変化による内部蒸気圧の変動による呼吸作用もあ
って、パッキン材やその封止部分などから水分が侵入
し、経時的に冷媒中の水分濃度が上昇する現象が知られ
ており、これらの結果、内部冷媒の品質低下が免れず、
製品寿命が限定されてしまうという問題があった。その
ため、従来のカーエアコン補充用の冷媒の品質規格とし
て、水分は例えば50重量ppm以下と設定されてい
た。特にHCFC類やHFC類は、分子中に水素原子を
含むことから、従来のCFC類と比較して吸湿性が高い
ことが知られている。
と長期接触する状態では、常温においても冷媒が徐々に
加水分解を起こし、HClやHFなどの無機酸を生成
し、冷媒の品質劣化のみならず缶体の腐蝕や漏れを起こ
すことも知られていた。このため、従来から酸分も品質
規格として規制され、一般的に腐食などに影響しないと
される1重量ppm以下に設定されていた。
家電機器向けの補充用冷媒製品としては、長期の信頼性
確保の観点から、品質規格は更に厳しく設定されてお
り、例えば水分、酸分および蒸発残分としての油分およ
び/または有機物は、それぞれ20重量ppm以下、
0.2重量ppm以下および20重量ppm以下とされ
ている。このため、この分野には前記のカーエアコン補
充用の小形使い捨て缶入り冷媒製品は対応できなかっ
た。
量が45リットル以下程度と比較的大形の溶接タイプの
使い捨て可搬型容器入りのものも知られている。このも
のは、補充用のみならず冷凍機器の製造ラインにおける
充填にも広く使用されているが、使い捨て容器としての
性格上、必要最小限の規格を満足した低コストの材料を
用い、かつ再充填が物理的に不可能なバルブ構造を有し
ている。このバルブは、内部に逆流防止のフロートが挿
入されており、最初の冷媒充填時にのみフロートが上部
にあって充填可能とされるが、メインバルブを閉じた後
ではフロートが下降したままとなり、以後はメインバル
ブが開の時のみ内部との圧力差でフロートが上昇して冷
媒の抜き出しが可能となり、逆に外部から充填しようと
しても内部フロートが閉ざされて再充填が一切不可能と
されている。一般の再利用タイプの可搬型容器にあって
はこのバルブのシール材質などに特別な配慮が払われる
が、使い捨ての場合は安価な樹脂シ−ル材が使用され、
また容器構造上にもシール性などに問題があり、前記の
補充用小形使い捨て冷媒製品と同様な理由で冷媒中の水
分、酸分、有機性蒸発残分などの増加による冷媒純度の
低下が問題となっていた。
されたものであって、従ってその目的は、冷媒として含
水素フルオロカーボンを使用する場合に、比較的簡単な
手段によって、補充用小形使い捨て缶、または使い捨て
可搬型容器を用いた冷媒製品の品質を長期にわたって高
純度状態に保持することができる使い捨て容器入り冷媒
製品、およびこの容器中の冷媒の純度保持方法を提供す
ることにある。
段として本発明は、使い捨て容器内に、含水素フルオロ
カーボンからなる冷媒と共に固体吸着剤を含有した使い
捨て容器入り冷媒製品を提供する。この使い捨て容器入
り冷媒製品は、冷媒中の水分が20重量ppm以下に、
酸分が0.2重量ppm以下に、かつ有機系蒸発残分が
20重量ppm以下に保持されていることが好ましい。
前記の冷媒は、ハイドロフルオロカーボンおよびハイド
ロクロロフルオロカーボンの群から選ばれたものである
ことが好ましい。前記の固体吸着剤は、シリカアルミナ
系吸着剤を主成分とするものであることが好ましい。前
記の固体吸着剤はまた、シリカアルミナ系吸着剤と共に
炭素系吸着剤を含むものであることが好ましい。前記の
固体吸着剤は、冷媒透過性の袋に封入されていることが
好ましい。または前記の容器の冷媒取出し口に、冷媒透
過性のフィルタが装着されていることが好ましい。本発
明はまた、使い捨ての容器に、含水素フルオロカーボン
からなる冷媒と共に固体吸着剤を含有させることによ
り、冷媒に含まれる水分を20重量ppm以下に、酸分
を0.2重量ppm以下に、かつ有機系蒸発残分を20
重量ppm以下に保持する使い捨て容器入り冷媒の純度
保持方法を提供する。
例により図面を用いて説明する。 (実施例1)図1は、本発明の一実施例を示している。
図1において、本発明の使い捨て容器入り冷媒製品(以
下、「本冷媒製品」という)1は、使い捨て容器2内
に、含水素フルオロカーボンからなる冷媒3と共に固体
吸着剤4を含有してなっている。
のアルミニウム製の缶であり、容器本体6と蓋部材7と
の2ピースからなり、この容器本体6の頂部開口と蓋部
材7とが、NBR製のパッキン材8を挟んでカシメ工法
により密封接合されている。この使い捨て容器2には冷
媒3として250gのHFC134aが充填されてい
る。また、この使い捨て容器2内に冷媒3と共に含有さ
れた固体吸着剤4は、3gの粒状分子ふるい(ユニオン
昭和社製「モレキュラーシーブXH−9」)であり、冷
媒透過性の紙袋5に封入されている。
吸着剤4が含まれていて、これが冷媒透過性の紙袋5を
介して常に冷媒3と接触しているので、冷媒の供給源か
ら随伴して導入された水分;充填作業中に混入した水
分;保管中に缶の接合部から侵入した水分;およびパッ
キン材から溶出する可塑剤など有機系蒸発残分;冷媒と
水とが長時間接触することによって生じる酸分などは固
体吸着剤4に吸着され、従って、例えば温度40℃、相
対湿度60%の室内に1年間保管しても、水分が20重
量ppm以下に、酸分が0.2重量ppm以下に、かつ
有機系蒸発残分が20重量ppm以下に保持され、長期
にわたって冷媒の高純度品質を維持することができ、ま
た使い捨て容器2の内壁の腐食も抑制することができ
る。
充用サービス缶入り冷媒製品と同様に、専用のチャージ
バルブ(図示せず)を蓋部材7の中央に突出して成形さ
れたネジ部7aにねじ込み、チャージバルブを一旦ねじ
込んでこれに内蔵されたニードルでネジ部7aの頂部の
蓋板を刺通し開封することによって、冷媒を抜き出すこ
とができる。このとき固体吸着剤4は紙袋5に封入され
ているので、冷媒3と共に流出することはない。
例を示している。図2において、本冷媒製品10は、内
容量11.9リットルの鉄板の溶接による可搬型使い捨
て容器12内に、含水素フルオロカーボンからなる冷媒
13と共に固体吸着剤14を含有してなっている。この
使い捨て容器12は、容器本体16の頂部に再充填防止
機能付きバルブ19が装着され、最初の充填は可能であ
るが再充填は不可能とされている。この使い捨て容器1
2には、冷媒13として10kgのHFC134aが充
填されている。また、この使い捨て容器12に含有され
た固体吸着剤14は、10gの粒状分子ふるい(ユニオ
ン昭和社製「モレキュラーシーブXH−9」)と10g
の粉状ヤシ殻活性炭との混合物であり、この混合物が冷
媒透過性の紙袋15に封入されている。
14として分子ふるいとヤシ殻活性炭とを含むので、冷
媒13の供給源から随伴して導入された水分;充填作業
中に混入した水分;保管中に容器とバルブとの接合部な
どから侵入した水分;および冷媒と水とが長時間接触す
ることによって生じる酸分などは固体吸着剤14のうち
の主として分子ふるいに吸着され、また再充填防止機能
付きバルブ19などに付着していて冷媒13に溶出した
潤滑油などの有機系蒸発残分は主としてヤシ殻活性炭に
吸着され、従って長期にわたって水分が20重量ppm
以下に、酸分が0.2重量ppm以下に、かつ蒸発残分
が20重量ppm以下に保持されて、冷媒の高純度品質
を維持することができ、同時に使い捨て容器12の内壁
の腐食も抑制することができる。
可搬型容器入り冷媒製品と同様に、再充填防止機能付き
バルブ19の吐出口19aを冷却・冷凍装置の冷媒受け
入れ口に接続し、ハンドル19bを回してバルブを開く
ことによって冷媒を抜き出すことができる。このとき固
体吸着剤14は紙袋15に封入されているので、冷媒1
3と共に流出することはない。
実施例を示している。図3において、本冷媒製品20
は、内容量1000mlのスズメッキ鉄板(ブリキ)缶
からなる使い捨て容器22内に、含水素フルオロカーボ
ンからなる冷媒23と共に固体吸着剤24が含有されて
なっている。この使い捨て容器22は、容器本体26と
蓋部材27とからなり、この容器本体26は、胴部26
aと底部26bとが樹脂コンパウンドからなるシーリン
グ材26cを挟んでカシメ工法により接合されてなって
いる。また容器本体26と蓋部材27とは、NBR製の
パッキン材28を挟んでカシメ工法により密封接合され
ている。更にこの容器本体26は、蓋部材27の下面に
200メッシュの金網25がハンダ付けにより装着され
ている。
kgのR−407Cが充填されている。ここでR−40
7Cとは、HFC32(CH2F2)/HFC125(C
HF 2CF3)/HFC134a(CH2FCF3)の23
/25/52重量%混合物である。また、この使い捨て
容器22内には、冷媒23と共に固体吸着剤24とし
て、5gの粒状分子ふるい(ユニオン昭和社製「モレキ
ュラーシーブXH−9」)24aと紙袋入りの粉状ヤシ
殻活性炭(5g)24bとが含まれている。
固体吸着剤24として分子ふるい24aとヤシ殻活性炭
24bとが含まれているので、冷媒23の供給源から随
伴して導入された水分;充填作業中に混入した水分;保
管中に容器の継ぎ目などから侵入した水分;およびブリ
キ製の容器壁面で冷媒と水とが長時間接触することによ
って生じる酸分などは固体吸着剤14のうちの主として
分子ふるい24aに吸着され、またシーリング材26c
やパッキン材28などから冷媒23に溶出した有機系蒸
発残分は主としてヤシ殻活性炭に吸着され、従って長期
にわたって水分が20重量ppm以下に、酸分が0.2
重量ppm以下に、かつ蒸発残分が20重量ppm以下
に保持されて、冷媒の高純度品質を維持することがで
き、また安価な材質の使い捨て容器22の内壁の腐食も
抑制することができる。
補充用サービス缶入り冷媒製品と同様に、専用のチャー
ジバルブ(図示せず)を蓋部材27の中央に突出して成
形されたネジ部27aにねじ込み、チャージバルブを一
旦閉めてこれに内蔵されたニードルでネジ部27aの頂
部の蓋板を刺通し開封することによって、冷媒を抜き出
すことができる。このとき固体吸着剤である分子ふるい
24aは金網25に阻止されるので冷媒23と共に流出
することはない。また粉状ヤシ殻活性炭24bも、紙袋
に封入されているので冷媒23と共に流出することはな
い。
説明する。本発明に用いる容器は、充填された冷媒を通
常1回または数回で使いきるタイプのものであり、一般
に1リットル以下の補充用小形缶、または45リットル
以下の可搬型の使い捨て容器である。ここで、小形缶と
は普通、カーエアコンの補充用などに使用される薄板金
属を使用した1リットル以下の使い捨て容器であって、
図1に示すように、容器本体6と蓋部材7とからなる2
ピース型か、または図3に示すように、容器胴部26a
と底部26bと蓋部材27とからなる3ピース型が一般
的である。これらの小形缶は一般にバルブ機構を持た
ず、それぞれのピースはゴムパッキンおよび/または樹
脂コンパウンドを介在して気密に接合され、密閉系が形
成されている。
ネジ部が突出して成形されていて、冷媒を抜き出すに際
しては、冷媒を供給すべき冷却・冷凍機器の冷媒受け入
れ口に接続されたチャージバルブにこのネジ部をねじ込
み、チャージバルブを一旦ねじ込んでこれに内蔵された
ニードルでネジ部頂部の蓋板を刺通した後、容器を倒立
し、再びチャージバルブを緩めることによって、容器内
の内圧によって冷媒が冷却機器に供給されるようにな
る。
缶より大容量であり、主として家庭用冷蔵庫、家庭用エ
アコンなどの初期充填または補充用として使われる。こ
の使い捨て容器は、容量が45リットル以下で、主に海
外で補充用のみならず冷凍機器のライン充填用としても
広く使用されているが、使い捨て容器としての性格上、
必要最小限の規格を満足するものであり、低価格の材料
を用いると共に、物理的に再充填が不可能となるような
構造のバルブが採用されているのが一般的である。その
バルブ機構は、内部に逆止バルブの役目をするフロート
が挿入されており、容器への最初の冷媒充填時のみ、フ
ロートがバルブ上部にあって充填が可能であるが、充填
終了後にいちど主バルブを閉じるとフロートが下降し、
以後は主バルブを開いたときのみ内部との圧力差でフロ
ートが上昇して冷媒の抜き出しを可能とし、逆に外から
充填しようとしても、内部フロートが閉じて再充填が一
切できないようになっている。
素フルオロカーボン類、特にハイドロフルオロカーボン
およびハイドロクロロフルオロカーボンの群から選ばれ
たものであり、単一成分であっても、これらのうちの複
数の冷媒成分からなる混合冷媒であってもよい。
としては、例えば、HFC23(CHF3)、HFC3
2(CH2F2)、HFC41(CH3F)、HFC13
4(CHF2CHF2)、HFC134a(CH2FC
F3)、HFC143a(CH3CF3)、HFC125
(CHF2CF3)、HFC152a(CH3CHF2)、
HFC161(CH3CH2F)、HFC227ea(C
F3CHFCF3)、HFC227ca(CHF2CF2C
F3)、HFC236ca(CHF2CF2CHF2)、H
FC236cb(CH2FCF2CF3)、HFC236
ea(CHF2CHFCF3)、HFC236fa(CF
3CH2CF3)、HFC245ca(CH2FCF2CH
F2)、HFC245cb(CH3CF2CF3)、HFC
245fa(CHF2CH2CF3)、HFC254cb
(CH3CF2CHF2) などを挙げることができる。
C)の例としては、例えば、HCFC22(CHClF
2)、HCFC123(CHCl2CF3)、HCFC1
24(CHClFCF3)、HCFC141b(CH3C
Cl2F)、HCFC142b(CH3CClF2) など
を挙げることができる。
れる含水素フルオロカーボン系冷媒の好ましい例として
は、例えば前記のHFC134a;HFC134a、H
FC125、HFC143aおよびHFC32の群から
選択される少なくとも2成分からなる混合冷媒;HCF
C22;およびHCFC141bなどを挙げることがで
きる。
ば、R−407C(HFC32/HFC125/HFC
134a=23/25/52重量%);R−410A
(HFC32/HFC125=50/50重量%);R
−507A(HFC125/HFC143a=50/5
0重量%);およびR−404A(HFC125/HF
C143a/HFC134a=44/52/4重量%)
などを挙げることができる。
て容器に充填されるとき、冷媒中に混入する可能性があ
る不純物としては、充填する元の冷媒に含まれている原
料由来の水分、酸分、有機分(油分)など;充填工程で
容器に混入する水分、有機分などの初期混入不純物;冷
媒を充填し封止した後の冷媒製品の保管中に容器を構成
する樹脂やパッキン材などから溶出する可塑剤などの有
機分や製品の保管中に外部から容器内部に侵入する水
分、および冷媒が水分と長期共存することにより分解し
て生成または増加する酸分などがある。このうち、充填
工程で混入する油分としては、パラフィン系、ナフテン
系鉱油やAB(アルキルベンゼン油)、POE(ポリオ
ールエステル油)、PAG(ポリアルキレングリコール
油)、PC(ポリカーボネート油)、PVE(ポリビニ
ルエーテル油)などの合成油などがあり、更に油分以外
にも有機分としては、冷媒注入用の配管ホースなどに含
まれる可塑剤であるDOP(ジオクチルフタレート)や
N,n−ブチルベンゼンスルホンアミドなどが考えられ
る。また、容器を構成するシーリング材やパッキン材な
どから冷媒中に溶出する可塑剤としては、DOPなどの
エステル類がある。
これらの不純物を固体吸着剤によって吸着除去する。容
器内に含有させる固体吸着剤の選定に際しては、経済的
観点から、1種類または多くても2種類の固体吸着剤の
比較的少量を用いて前記の複数の不純物を除去または低
減することが好ましい。このためには、除去すべき不純
物の種類と量、目標とする達成濃度、および各種固体吸
着剤の吸着特性を勘案してその組み合わせと含有量とを
決定する必要がある。
は、特にシリカアルミナ系吸着剤を主成分とすることが
好ましい。シリカアルミナ系吸着剤の例としては、例え
ば、ゼオライト、シリカゲル、活性アルミナなどを挙げ
ることができる。このうち、比較的高濃度の水分をある
程度の緩い許容限界内に除去すればよい場合には、シリ
カゲル、活性アルミナなども有効に使用できるが、水分
をより低いレベルに維持したい場合には、ゼオライト、
特に特定の細孔径を有する「分子ふるい」として知られ
る合成ゼオライトを主成分とすることが好ましい。分子
ふるいは、平衡水分吸着容量が他の吸着剤より高いため
少量でも優れた水分吸着能力を発揮するばかりでなく、
活性アルミナなどと同様に、HClやHFなどの酸分を
除去する能力もあり、更に、可塑剤などの有機分の除去
に対しても効果を発揮することが今回の実験で確認され
た。分子ふるいは、「モレキュラーシーブ(商品名)」
などとして一般に市販されているので入手も容易であ
る。その他の固体吸着剤としては、イオン交換樹脂や高
分子系脱水剤なども使用可能ではあるが、含水素フルオ
ロカーボン中では、これらのある種のものは溶解したり
低分子量物質が溶出したりする可能性があるのであまり
好ましくない。
ためにシリカアルミナ系吸着剤と共に炭素系吸着剤を含
むことが好ましい。炭素系吸着剤の例としては各種の原
料や製造方法による活性炭、モレキュラーシービングカ
ーボンなどを挙げることができる。活性炭は、細孔径分
布が10〜10000オングストローム以上の広範囲に
及び、その吸着特性は低分子量物質から高分子量物質ま
で幅広く、特に極性のない飽和有機物の除去に優れてい
る。すなわち、活性炭の持つ水分や酸分の吸着能力は前
記の分子ふるいなどに劣るものの、油分などの有機物に
対する吸着能力においては勝っている。そこで、水分や
酸分の吸着能力に優れる分子ふるいと有機物の吸着能力
に勝る活性炭とを組み合わせることにより、これらの相
乗効果によって冷媒中の不純物の低減効果を著しく増強
させることができる。
油系活性炭、石炭系活性炭など、広範な細孔径分布を有
するものが好適に使用できる。また、細孔径分布が一定
に調整されたモレキュラーシービングカーボンと呼ばれ
るものも用いることができる。
量、あるいは外部より侵入する可能性がある場合はその
侵入速度と保証期間などによって決定されるものであっ
て特に限定されないが、過剰に用いることは経済的でな
いので、通常は冷媒充填量の5重量%以下とされ、この
範囲内で充分に効果を発揮することができる。
ト状、または全体をバインダーとともに練り固めたコア
タイプなどいずれであってもよいが、冷媒との接触表面
を拡大し吸着速度を高くするためには、粉状、粒状、ペ
レット状などが好ましい。ただし、冷媒を容器から抜き
出すとき、これらが冷媒に混入することは避けなければ
ならないので、固体吸着剤の流出を防止する手段を構じ
る必要がある。
して、冷媒透過性の袋に封入する方法がある。この袋
は、紙、布、不織布など、袋の内外で冷媒の流通を妨げ
ず、固体吸着剤の漏出を阻止し得るものであればいずれ
でもよい。固体吸着剤の流出を防止する他の手段として
は、容器の冷媒抜き出し口に、冷媒透過性のフィルタを
装着する方法がある。このフィルタは紙、布、不織布、
金網などであってよいが、特に適当なメッシュの金網を
容器の冷媒抜き出し口内側に溶接またはハンダ付けによ
って装着することが好ましい。
に容器内で接触した状態にあり、例えばHFC134a
の補充用小形使い捨て容器に、吸着剤として水分除去用
の分子ふるいを封入した場合には、その吸着過程は、ま
ずHFC134aの分子が分子ふるいのマクロポアーの
表面に吸着され、HFC134a分子に随伴する水分子
が、拡散によりマクロポアーを経由し更にミクロポアー
に移動して吸着され、最終的には、吸着剤表面とその内
部との水分濃度は、その温度の吸着平衡で決まる濃度バ
ランスで平衡に達し安定する。
の濃度差を推進力として水分子の表面への拡散速度と、
細孔(ポアー)内拡散速度のうち、より遅い過程に支配
される。本発明のように、固体吸着剤が冷媒中に静置さ
れた自然対流条件下では、表面拡散も吸着速度に影響を
及ぼすことになるが、本発明においては、前記のように
冷媒容器内で常に冷媒と所定量の固体吸着剤とが接触し
ているので、初期の不純物の混入に対して、一般的な工
業的脱水処理に比べて充分な接触時間が得られるのみな
らず、充填後の不純物の侵入に対しても、吸着速度がそ
の侵入速度を上回ることにより、不純物濃度は徐々に低
下し、最終的にきわめて低濃度に保持されることにな
る。
は、その容器が小形缶であれ可搬型使い捨て容器であ
れ、製品の市場流通形態から、製造後のある期間は保管
された後に使用されるものであり、冷媒と固体吸着剤と
は十分な接触時間を確保できると共に、輸送や取り扱い
の過程では実質的な攪拌・混合が十分に行われるので、
比較的速やかに吸着平衡の状態に達することができる。
含まれる冷媒の経時的品質変化を追跡した試験例を示
す。比較のため、固体吸着剤を含まない使い捨て容器入
り冷媒製品についても同様の試験を行った。
00本製造した。用いた使い捨て容器2は、容器本体6
の頂部開口と蓋部材7とをNBR製のパッキン材8を挟
んでカシメ工法により密封接合した2ピース型のアルミ
ニウム製300ml容量の小形缶である。これに冷媒3
としてHFC134aを250g充填した。また、固体
吸着剤4としては、粒状分子ふるい(ユニオン昭和社
製、モレキュラーシーブXH−9)3gを紙袋5に封入
して用いた。
相対湿度60%に空調された試験室内に正立して保管
し、経時的に10本ずつ抜き取り、内部の冷媒3の品質
変化を追跡した。冷媒試料の採取は、専用のチャージバ
ルブ(図示せず)を蓋部材7の中央に突出して成形され
たネジ部7aに装着後、倒立して開封し、内容物を流出
させて行った。
び抜き出した冷媒の外観とした。水分分析はカールフィ
ッシャー法によった。蒸発残分は重量法によった。この
蒸発残分をFT−IRで定性分析したところ、主成分は
DOPであることがわかった。酸分分析は、水で抽出し
た後、イオンクロマトグラフィーでClイオンおよびF
イオンとして算出した。その検出限界は0.1重量pp
mであった。測定結果(平均値)を表1に示す。
カゲル2gと粒状活性アルミナ3gとの混合物を紙袋に
入れて用いた以外は試験例1と同様にして、100本の
300ml小形缶入り本製品を製造した。前記試験例1
と同様にして経時的な品質変化を追跡した。測定結果を
表1に示す。
以外は試験例1と同様にして、100本の300ml小
形缶入り冷媒製品を製造した。前記試験例1と同様にし
て経時的な品質変化を追跡した。測定結果を表1に示
す。FT−IRによる分析で、比較例1では、初期採取
試料の蒸発残分の主成分はN,n−ブチルベンゼンスル
ホンアミドであり、その後に増加する主成分はDOPで
あることがわかった。
1本製造した。用いた容器12は、内容量11.9リッ
トルの鉄板の溶接による可搬型使い捨て容器である。こ
れに冷媒13としてHFC134aを10kg充填し
た。また、固体吸着剤14としては、粒状分子ふるい
(ユニオン昭和社製、モレキュラーシーブXH−9)1
0gと、粉状ヤシ殻活性炭10gとの混合物を紙袋15
に封入したものを用い、これを容器本体16の頂部開口
から容器内に投入後に、再充填防止機能付きバルブ19
を装着した。試験例1と同一条件で保管し、経時的にサ
ンプリングして内部冷媒の品質変化を追跡した。測定結
果を表2に示す。
以外は試験例3と同様にして、比較例2の使い捨て容器
入り冷媒製品を製造した。前記試験例3と同様にして経
時的な品質変化を追跡した。測定結果を表2に示す。
100本製造した。用いた容器22は、胴部26aと底
部26bとがシーリング材26cを挟んでカシメ工法に
より接合され、容器本体26と蓋部材27とがNBR製
のパッキン材28を挟んでカシメ工法により密封接合さ
れ、かつ蓋部材27の下面に200メッシュの金網25
がハンダ付けにより装着された3ピース型のブリキ製1
000ml容量の使い捨て容器である。
C32/HFC125/HFC134a=23/25/
52重量%)を1kg充填した。また固体吸着剤24と
しては、粒状分子ふるい(ユニオン昭和社製、モレキュ
ラーシーブXH−9)5gを袋にいれずに、また粉状ヤ
シ殻活性炭5gを紙袋に封入して用いた。これらの本冷
媒製品について、前記試験例1と同様にして経時的な品
質変化を追跡した。測定結果を表3に示す。
3に示したものと同様の通常の3ピース型のブリキ製1
000ml使い捨て容器を使用し、かつ封入する固体吸
着剤としてヤシ殻活性炭を用いず、粒状分子ふるい(ユ
ニオン昭和社製、モレキュラーシーブXH−9)5gを
紙袋に封入して用いた以外は試験例4と同様にして、本
冷媒製品を100本製造した。これらの本冷媒製品につ
いて、前記試験例1と同様にして経時的な品質変化を追
跡した。測定結果を表3に示す。FT−IRによる分析
で、採取試料の後半における蒸発残分の主成分はDOP
であることがわかった。
綱がない3ピース型のブリキ製1000ml使い捨て容
器を使用し、固体吸着剤を全く使用しない以外は試験例
5と同様にして比較例3の使い捨て容器入り冷媒製品を
100本製造した。これらについて、前記試験例1と同
様にして経時的な品質変化を追跡した。測定結果を表3
に示す。FT−IRによる分析で、初期に採取した試料
の蒸発残分の主成分はN,n−ブチルベンゼンスルホン
アミドであり、その後に増加する主成分はDOPである
ことがわかった。
綱がない3ピース型のブリキ製1000ml使い捨て容
器を使用し、冷媒としてHCFC22を1kg充填した
以外は試験例5と同様にして、試験例6の本冷媒製品を
100本製造した。これらの本冷媒製品について、前記
試験例1と同様にして経時的な品質変化を追跡した。測
定結果を表4に示す。FT−IRによる分析で、採取試
料の後半における蒸発残分の主成分はDOPであること
がわかった。
綱を有する3ピース型のブリキ製1000ml使い捨て
容器を使用し、これに冷媒としてHCFC22を1kg
充填し、固体吸着剤として粒状分子ふるい(ユニオン昭
和社製、モレキュラーシーブXH−6)5gと粉状ヤシ
殻活性炭5gとの混合物を紙袋に封入したものを用いて
試験例7の本冷媒製品を100本製造し、試験例1と同
様にして経時的な品質変化を追跡した。測定結果を表4
に示す。
綱がない3ピース型のブリキ製1000ml使い捨て容
器を使用し、ただし固体吸着剤を全く使用しない以外は
試験例6と同様にして比較例4の使い捨て容器入り冷媒
製品を100本製造し、試験例1と同様にして経時的な
品質変化を追跡した。測定結果を表4に示す。FT−I
Rによる分析で、初期の採取試料の蒸発残分の主成分は
N,n−ブチルベンゼンスルホンアミドであり、その後
に増加する主成分はDOPであることがわかった。
に蓋部材に金綱がない3ピース型のブリキ製使い捨て容
器であって、ただし容量が340mlのものを使用し、
これに冷媒としてHCFC141bを300g充填し、
固体吸着剤としては粒状分子ふるい(ユニオン昭和社
製、モレキュラーシーブXH−9)3gを紙袋に封入し
たものを用いて、試験例8の本冷媒製品を100本製造
し、試験例1と同様にして経時的な品質変化を追跡し
た。測定結果を表5に示す。
るい(ユニオン昭和社製、モレキュラーシーブXH−
9)2gと粉状ヤシ殻活性炭3gとの混合物を紙袋に封
入したものを用いた以外は試験例8と同様にして試験例
9の本冷媒製品を100本製造し、試験例1と同様にし
て経時的な品質変化を追跡した。測定結果を表5に示
す。
以外は試験例8と同様にして比較例5の使い捨て容器入
り冷媒製品を100本製造し、試験例1と同様にして経
時的な品質変化を追跡した。測定結果を表5に示す。F
T−IRによる分析で、初期の採取試料の蒸発残分の主
成分はN,n−ブチルベンゼンスルホンアミドであり、
その後に増加する主成分はDOPであることがわかっ
た。
器入り冷媒製品における冷媒純度保持方法に従えば、従
来の使い捨て容器入り冷媒製品ではとうてい実現し得な
かった長期の高純度保持が比較的簡単に達成でき、本発
明の効果が大きいことが実証された。
されるものではなく、例えば冷媒容器は前記の2ピース
型、3ピース型ばかりでなく、3ピース以上のものも使
用可能であり、また冷媒取り出し口も2つまたはそれ以
上あってもよく、容器の形状、構造、材質、容量などに
よって限定されるものでない。同様に、容器に充填され
る冷媒成分および含有される固体吸着剤の種類とその組
み合わせ、またこれらの充填・含有量、固体吸着剤の漏
出防止手段などについても上記の実施例または試験例に
限定されることなく、本発明の範囲内で自由に選定する
ことが可能である。
使い捨て容器内に、含水素フルオロカーボンからなる冷
媒と共に固体吸着剤を含有させたものであるので、充填
初期の混入不純物の除去のみならず、経時的な侵入不純
物に対する除去効果もあるため、充填した冷媒中の不純
物が長期にわたって低濃度に保持され、従来の使い捨て
容器入り冷媒製品では実現し得なかった高純度冷媒が容
易に提供できるようになる。
す断面図。
Claims (8)
- 【請求項1】 使い捨て容器内に、含水素フルオロカー
ボンからなる冷媒と共に固体吸着剤を含有した使い捨て
容器入り冷媒製品。 - 【請求項2】 前記の冷媒中の水分が20重量ppm以
下に、酸分が0.2重量ppm以下に、かつ有機系蒸発
残分が20重量ppm以下に保持された請求項1に記載
の使い捨て容器入り冷媒製品。 - 【請求項3】 前記の冷媒が、ハイドロフルオロカーボ
ンおよびハイドロクロロフルオロカーボンの群から選ば
れたものである請求項1に記載の使い捨て容器入り冷媒
製品。 - 【請求項4】 前記の固体吸着剤が、シリカアルミナ系
吸着剤を主成分とするものである請求項1に記載の使い
捨て容器入り冷媒製品。 - 【請求項5】 前記の固体吸着剤が、シリカアルミナ系
吸着剤と共に炭素系吸着剤を含むものである請求項1に
記載の使い捨て容器入り冷媒製品。 - 【請求項6】 前記の固体吸着剤が、冷媒透過性の袋に
封入された請求項1に記載の使い捨て容器入り冷媒製
品。 - 【請求項7】 前記容器の冷媒取出し口に、冷媒透過性
のフィルタが装着された請求項1に記載の使い捨て容器
入り冷媒製品。 - 【請求項8】 使い捨ての容器に、含水素フルオロカー
ボンからなる冷媒と共に固体吸着剤を含有させることに
より、冷媒に含まれる水分を20重量ppm以下に、酸
分を0.2重量ppm以下に、かつ有機系蒸発残分を2
0重量ppm以下に保持する使い捨て容器入り冷媒の純
度保持方法。
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