JP3161903U - 粘着テープカッター用補助具および粘着テープディスペンサー用補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘着テープの繰出し先端部の未使用部分が切断後に補助具の表面に仮粘着され、長期間放置しておいても粘着面が乾燥して粘着力が劣化するおそれが少なくなるとともに、粘着テープを再使用するに際して操出し先端部を補助具から容易に剥がすことができるようにした粘着テープカッター用補助具を提供する。【解決手段】粘着テープカッター用補助具10は、板部11、板部11の裏面に形成された接着剤層12および板部11の表面に形成された非粘着層13からなり、平面板部C1、平面板部C1の前端縁から折曲されて起立されたカッター刃C2、平面板部C1の後端縁から折曲されて起立された面取り折曲部C3および平面板部C1の左右両端縁から垂下するように延出された左右脚部C4,C5とからなる粘着テープカッターCの平面板部C1に接着剤層12により固着されて使用される。【選択図】図1
Description
本考案は、粘着テープカッター用補助具および粘着テープディスペンサー用補助具に関し、詳しくは粘着テープカッターおよび粘着テープディスペンサーに固着して粘着テープの利便性を向上する補助具に関する。
粘着テープには、その基材の材質に応じて、セロハン粘着テープ、ビニール粘着テープ、紙粘着テープ(いわゆるガムテープ)、布粘着テープなどの種類がある。
一方、粘着テープを切断する器具としては、粘着テープロールに取り付けて使用するもの(以下、本明細書では、粘着テープカッターという。)(例えば、特許文献1参照)と、粘着テープロールを装着して使用するもの(以下、本明細書では、粘着テープディスペンサーという。)(例えば、特許文献2参照)とがある。
また、粘着テープカッターおよび粘着テープディスペンサーには、粘着テープの粘着面(裏面)をカッター刃に押し当てて切断するものと、粘着テープの非粘着面(表面)をカッター刃に押し当てて切断するものとの2種類がある。
従来の粘着テープカッターおよび粘着テープディスペンサーでは、テープロールから粘着テープの先端部を繰り出して非粘着面または粘着面をカッター刃に押し当てて粘着テープを切断していたので、粘着テープの繰出し先端部の未使用部分はカッター刃に付着して次に使用するまで待機状態を保持していた。このため、カッター刃に付着している粘着テープの繰出し先端部の粘着剤層が外気に露出したままとなるので、長期間使用しないと乾燥して粘着テープの粘着力が劣化し、次に使用する場合に被着対象面に十分に粘着することができなくなるという不具合があった。
また、従来の粘着テープカッターでは、粘着テープカッターが粘着テープロールに取り付けられた状態で動く結果、粘着テープの繰出し先端部が粘着テープロールに再粘着してその切断端が分かりにくくなってしまうことがしばしば生じていた。このため、使用するたびに繰出し先端部の切断端を捜すために時間を要したり、粘着テープロールから繰出し先端部を爪で剥がしたりする必要があるという不具合があった。
さらに、従来の粘着テープディスペンサーでは、粘着テープが粘着テープディスペンサーに装着された状態で逆回転すると、粘着テープの繰出し先端部が粘着テープロールに再粘着してその切断端が分かりにくくなってしまうことがしばしば生じていた。このため、使用するたびに繰出し先端部の切断端を捜すために時間を要したり、粘着テープロールから繰出し先端部を爪で剥がしたりする必要があるという不具合があった。
本考案の目的は、粘着テープの繰出し先端部の未使用部分が切断後に補助具の表面に仮粘着され、長期間放置しておいても粘着面が乾燥して粘着力が劣化するおそれが少なくなるとともに、粘着テープを再使用するに際して繰出し先端部を補助具から容易に剥がすことができるようにした粘着テープカッター用補助具を提供することにある。
また、本考案の他の目的は、粘着テープの繰出し先端部の未使用部分が切断後に補助具の表面に仮粘着され、長期間放置しておいても粘着面が乾燥して粘着力が劣化するおそれが少なくなるとともに、粘着テープを再使用するに際して繰出し先端部を補助具から容易に剥がすことができるようにした粘着テープディスペンサー用補助具を提供することにある。
請求項1に記載の粘着テープカッター用補助具は、板部、該板部の裏面に形成された接着剤層および前記板部の表面に形成された非粘着層からなり、平面板部、該平面板部の前端縁から折曲されて起立されたカッター刃、および前記平面板部の左右両端縁から垂下するように延出された左右脚部を含む粘着テープカッターの前記平面板部の表面に前記接着剤層により固着されて使用されることを特徴とする。
請求項2に記載の粘着テープッター用補助具は、請求項1記載の粘着テープカッター用補助具において、前記板部の表面に、手持ちのカッターナイフのカッター刃を挿入して移動させることにより粘着テープを切断することができる刃溝が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の粘着テープディスペンサー用補助具は、板部、該板部の裏面に形成された接着剤層および前記板部の表面に形成された非粘着層からなり、側面板部、該側面板部の環状部分から片持ち支持されるように延出されたロール軸部、前記側面板部の三角状部分から片持ち支持されるように延出されたカッター刃支持部、該カッター刃支持部の先端縁に固着されたカッター刃、および前記カッター刃支持部の左右下方端部から内方に対向するように折り曲げられた仮留腕部を含む粘着テープディスペンサーの前記カッター刃支持部の表面に前記接着剤層により固着されて使用されることを特徴とする。
請求項4に記載の粘着テープディスペンサー用補助具は、請求項3記載の粘着テープディスペンサー用補助具において、前記板部の表面に、手持ちのカッターナイフのカッター刃を挿入して移動させることにより粘着テープを切断することができる刃溝が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の粘着テープカッター用補助具によれば、補助具が固着された粘着テープカッターが、粘着テープロールの円環部を平面板部および左右脚部によって外表面から内表面に向けて抱持するように取り付けられ、補助具の表面を跨いで粘着テープの粘着面をカッター刃に押し当てて粘着テープを切断するようにしたので、切断後の粘着テープの繰出し先端部が補助具の表面に仮粘着され、長期間放置しておいても粘着面が乾燥して粘着力が劣化するおそれが少なくなる。また、切断後の粘着テープの繰出し先端部が補助具の表面に仮粘着されているので、粘着テープカッターが粘着テープロールに取り付けられた状態で動くおそれが少なくなり、粘着テープの繰出し先端部が粘着テープロールに再粘着してその切断端が分かりにくくなってしまうおそれが少なくなる。これにより、粘着テープを再使用するに際して、繰出し先端部を補助具から容易に剥がすことができるので、粘着テープロールに再粘着した繰出し先端部の切断端を捜すために時間を要したり、粘着テープロールから繰出し先端部を爪で剥がしたりする必要がなくなる。
請求項2に記載の粘着テープカッター用補助具によれば、請求項1に記載の粘着テープカッター用補助具の効果に加えて、表面に刃溝が形成された補助具が固着された粘着テープカッターが、粘着テープロールの円環部を平面板部および左右脚部によって外表面から内表面に向けて抱持するように取り付けられ、補助具の表面を跨いで粘着テープの粘着面を補助具の表面に仮粘着し、手持ちのカッターナイフのカッター刃を刃溝に沿って移動させることにより粘着テープを切断するようにしたので、切り取られた粘着テープの切断端が直線となって粘着テープを被着対象面に貼り付けたときの美観を向上させることができる。
請求項3に記載の粘着テープディスペンサー用補助具によれば、補助具が固着された粘着テープディスペンサーのロール軸部に粘着テープロールが装着され、補助具の表面を跨いで粘着テープの粘着面をカッター刃に押し当てて粘着テープを切断するようにしたので、切断後の粘着テープの繰出し先端部が補助具の表面に仮粘着され、長期間放置しておいても粘着面が乾燥して粘着力が劣化するおそれが少なくなる。また、切断後の粘着テープの繰出し先端部が補助具の表面に仮粘着されているので、粘着テープロールが粘着テープディスペンサーに装着された状態で逆回転するおそれが少なくなり、粘着テープの繰出し先端部が粘着テープロールに再粘着してその切断端が分かりにくくなってしまうおそれが少なくなる。これにより、粘着テープを再使用するに際して、繰出し先端部を補助具から容易に剥がすことができるので、粘着テープロールに再粘着した繰出し先端部の切断端を捜すために時間を要したり、粘着テープロールから繰出し先端部を爪で剥がしたりする必要がなくなる。
請求項4に記載の粘着テープディスペンサー用補助具によれば、請求項3に記載の粘着テープディスペンサー用補助具の効果に加えて、表面に刃溝が形成された補助具が固着された粘着テープディスペンサーのロール軸部に粘着テープロールが装着され、補助具の表面を跨いで粘着テープの粘着面を補助具の表面に仮粘着し、手持ちのカッターナイフのカッター刃を刃溝に沿って移動させることにより粘着テープを切断するようにしたので、切り取られた粘着テープの切断端が直線となって粘着テープを被着対象面に貼り付けたときの美観を向上させることができる。
以下、本考案の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)は本考案の実施例1に係る粘着テープカッター用補助具(以下、適宜、補助具と略記する。)10の断面図、図1(b)は粘着テープカッターCの斜視図、図1(c)は粘着テープカッターCに補助具10を固着した状態を示す斜視図である。図2(a)は粘着テープカッター用補助具10を用いた粘着テープTの切断後状態を示す斜視図、図2(b)は従来の粘着テープカッターCによる粘着テープTの切断後状態を示す斜視図である。
図1(a)を参照すると、実施例1に係る補助具10は、長方形状の板部11と、板部11の裏面(図1(a)において下面)に形成された接着剤層12と、板部11の表面(図1(b)において上面)に形成された非粘着層13とから構成されている。補助具10の縦横寸法は、後述する粘着テープカッターCの平面板部C1の縦横寸法より若干小さくなるように設定されている。また、補助具10の板厚は、後述する粘着テープカッターCの面取り折曲部C3の高さとほぼ一致するように設定されている。
板部11は、例えば、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂等の合成樹脂材料や、金属材料などから形成されている。なお、板部11は、剛性があってもよいし、ある程度の弾性を持っていてもよい。また、板部11は、中実の素材から形成したり、網状、格子状等の空隙を有する素材から形成したりすることもできる。
接着剤層12は、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系等の接着剤で形成されている。なお、本明細書では、粘着と接着とを異なる用語として用いる。すなわち、粘着とは高粘性の液体またはゲル状固体の粘着剤が完全に固化することなくべたべたした状態で剥離抵抗力を発揮することをいい、接着とは接着剤が固化して剥離抵抗力を発揮することをいう。
非粘着層13は、例えばテフロン(登録商標)樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の密着しやすく、かつ剥がれやすい性質の合成樹脂により極めて薄層に形成されている。なお、板部11の表面自体が非粘着特性を有する場合には、具体的には粘着テープTを密着させやすく、かつ剥がしやすい性質がある場合には、非粘着層13を形成する必要は必ずしもなく、板部11で兼用することができる。
一方、粘着テープカッターCは、従来から公知のものであり、図1(b)に示すように、長方形状の平面板部C1と、平面板部C1の前端縁から折曲されて起立された先端鋸歯状のカッター刃C2と、平面板部C1の後端縁から折曲されて起立された面取り折曲部C3と、平面板部C1の左右両端縁から垂下するように延出された左右脚部C4,C5とから構成されている。左右脚部C4,C5の下端部は、粘着テープロールRの円環部を平面板部C1および左右脚部C4,C5によって外表面から内表面に向けて抱持するように互いに対向する内側に向けて折曲されて使用される(図2(a),(b)参照)。なお、実施例1では、粘着テープTの繰出し方向を前方とし、その反対方向を後方として説明する。
粘着テープロールRは、図2(a)および(b)に示すように、粘着テープTを非粘着面(基材表面)を外側に向けた状態で中空巻芯R1に巻装したものである。実施例1では、粘着テープTとして、いわゆるセロハン粘着テープの一例が示されている。
粘着テープカッターCは、従来は、図2(b)に示すように、粘着テープロールRの円環部を平面板部C1および左右脚部C4,C5によって外表面から内表面に向けて抱持するように粘着テープロールRに取り付けられ、粘着テープTを平面板部C1の裏面側を通し、粘着テープTの非粘着面をカッター刃C2に押し当てて粘着テープTを切断するようになっていた。
本実施例1に係る補助具10は、図1(c)に示すように、粘着テープカッターCの平面板部C1に接着剤層12により固着されて使用される。このとき、補助具10の板厚が粘着テープカッターCの面取り折曲部C3の高さとほぼ一致するように設定されているので、面取り折曲部C3の上端縁と補助具10の表面とはほぼ面一となる。
このように補助具10が固着された粘着テープカッターCは、図2(a)に示すように、粘着テープロールRの円環部を平面板部C1および左右脚部C4,C5によって外表面から内表面に向けて抱持するように粘着テープロールRに取り付けられ、補助具10の表面を跨いで粘着テープTの粘着面をカッター刃C2に押し当てて粘着テープTを切断するようにしたので、切断後の粘着テープTの繰出し先端部が補助具10の表面に仮粘着され、長期間放置しておいても、粘着面が乾燥して粘着力が劣化するおそれが少なくなる。
また、切断後の粘着テープTの繰出し先端部が補助具10の表面に仮粘着されているので、粘着テープカッターCが粘着テープロールRに取り付けられた状態で動くおそれが少なくなり、粘着テープTの繰出し先端部が粘着テープロールRに再粘着してその切断端が分かりにくくなってしまうおそれが少なくなる。これにより、粘着テープTを再使用するに際して、繰出し先端部を補助具10から容易に剥がすことができるので、粘着テープロールRに再粘着した繰出し先端部の切断端を捜すために時間を要したり、粘着テープロールRから繰出し先端部を爪で剥がしたりする必要がなくなる。
図3(a)は本考案の実施例2に係る粘着テープディスペンサー用補助具(以下、適宜、補助具と略記する。)20の断面図、図3(b)は粘着テープディスペンサーDに補助具20を固着する方法を示す分解斜視図である。図4(a)は粘着テープディスペンサー用補助具20を用いた粘着テープTの切断後状態を示す斜視図、図4(b)は従来の粘着テープディスペンサーDによる粘着テープTの切断後状態を示す斜視図である。
図3(a)を参照すると、補助具20は、長方形状の板部21と、板部21の裏面(図3(a)において下面)に形成された接着剤層22と、板部21の表面(図3(a)において上面)に形成された非粘着層23とから構成されている。補助具20の縦横寸法は、後述する粘着テープディスペンサーDのカッター刃支持部D3の表面の縦横寸法より若干小さくなるように設定されている。
板部21は、例えば、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂等の合成樹脂材料や、ある程度の弾性を有する金属材料などから形成されている。なお、板部21は、剛性があってもよいし、ある程度の弾性を持っていてもよい。また、板部21は、中実の素材から形成したり、網状、格子状等の空隙を有する素材から形成したりすることもできる。
接着剤層22は、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系等の接着剤で形成されている。
非粘着層23は、例えばテフロン(登録商標)樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の密着しやすく、かつ剥がれやすい性質の合成樹脂により極めて薄層に形成されている。なお、板部21の表面自体が非粘着特性を有する場合には、具体的には粘着テープTを密着させやすく、かつ剥がしやすい性質がある場合には、非粘着層23を形成する必要は必ずしもなく、板部21で兼用することができる。
一方、粘着テープディスペンサーDは、従来から公知のものであり、図3(b)に示すように、前方三角状部分および後方環状部分を含む側面板部D1と、側面板部D1の後方環状部分から片持ち支持されるように右側方に延出されたロール軸部D2と、側面板部D1の前方三角状部分から片持ち支持されるように右側方に延出されたカッター刃支持部D3と、カッター刃支持部D3の先端縁に固着された先端鋸歯状のカッター刃D4と、カッター刃支持部D3の左右下方端部から内方に対向して折り曲げられるように延出された仮留腕部D5とから構成されている。なお、実施例2では、粘着テープTの繰出し方向を前方とし、その反対方向を後方として説明する。
ロール軸部D2は、軸方向に穿設された4つのスリットD2aにより、対向する一対の幅広軸片D2b,D2bと、対向する一対の幅狭軸片D2c,D2cとに分割され、幅狭軸片D2c,D2cの先端には断面三角形状の外方突出縁D2c1,D2c1が形成されている。これにより、ロール軸部D2に粘着テープロールRが装着される際には、粘着テープロールRの中空巻芯R1によって外方突出縁D2c1,D2c1が幅狭軸片D2c,D2cの弾力に抗して押されて中心方向に一旦変位して粘着テープロールRの挿入を許容し、粘着テープロールRが装着された後には、幅狭軸片D2c,D2cの復元弾力によって外方突出縁D2c1,D2c1が外径方向に復動して粘着テープロールRが軸方向に移動しないように係止するようになっている。なお、粘着テープTの繰り出し時に粘着テープロールRの円滑な回転が妨げられないように、ロール軸部D2の外径は、粘着テープロールRの内径よりも若干小さくなるように選定されている。
粘着テープディスペンサーDは、ロール軸部D2を除いて、使用時に使用者の力によって容易には変形しない程度の剛性を有することが望ましい。このため、粘着テープディスペンサーDは、例えば、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂等の合成樹脂材料や、金属材料から形成することができる。また、粘着テープディスペンサーDは、中実の素材から形成したり、網状、格子状等の空隙を有する素材から形成したりすることもできる。
粘着テープロールRは、非粘着面(基材表面)を外側に向けた状態で粘着テープTを中空巻芯R1に巻装したものである。実施例2では、いわゆるビニール粘着テープTの一例が示されている。
このような粘着テープディスペンサーDは、従来の使用形態では、図4(b)に示すように、粘着テープロールRをロール軸部D2に装着し、粘着テープTの繰出し先端部をカッター刃支持部D3の裏面側に通した後、使用者が、一方の手でロール軸部D2を握持しながら、他方の手で粘着テープTの繰出し先端部を繰り出し、粘着テープTの非粘着面をカッター刃D4に押し当てて粘着テープTを切断する。切断後の粘着テープTの繰出し先端部は、カッター刃D4に粘着保持されることなく浮遊状態に置かれるが、その一部が仮留腕部D5に仮粘着されて、粘着テープTの繰出し先端部が意図せず粘着テープロールRに巻き戻されて再粘着することを防止する。
また、粘着テープディスペンサーDの他の使用形態では、使用者が、一方の手でロール軸部D2を握持しながら、仮留腕部D5に仮粘着された粘着テープTの繰出し先端部を図示しない被着対象面に貼り付けた後、粘着テープディスペンサーDを握持した手で粘着テープディスペンサーDを移動させることにより、所要長さの粘着テープTを自動的に繰り出しながら被着対象面に貼り付け、手首を返すことにより粘着テープTの非粘着面をカッター刃D4に押し当てて粘着テープTを切断する。
本実施例2に係る補助具20は、図3(b)に示すように、粘着テープディスペンサーDのカッター刃支持部D3に接着剤層22により固着されて使用される。このとき、補助具20の縦横寸法が粘着テープディスペンサーDのカッター刃支持部D3の表面の縦横寸法より若干小さくなるように設定されているので、カッター刃支持部D3の表面は補助具20の表面でほぼ覆われることになる。
このように補助具20が固着された粘着テープディスペンサーDは、図4(a)に示すように、粘着テープロールRがロール軸部D2に装着され、粘着テープTの繰出し先端部を補助具20の表面を跨いで、粘着テープTの粘着面をカッター刃D4に押し当てて粘着テープTを切断する。このため、粘着テープTの繰出し先端部の未使用部分は、補助具20の表面に仮粘着され、長期間放置しておいても、粘着面が乾燥して粘着力が劣化するおそれが少なくなる。
また、切断後の粘着テープTの繰出し先端部が補助具20の表面に仮粘着されているので、粘着テープロールRが粘着テープディスペンサーDに装着された状態で逆回転するおそれが少なくなり、粘着テープTの繰出し先端部が粘着テープロールRに再粘着してその切断端が分かりにくくなってしまうおそれが少なくなる。これにより、粘着テープTを再使用するに際して、繰出し先端部を補助具20から容易に剥がすことができるので、粘着テープロールRに再粘着した繰出し先端部の切断端を捜すために時間を要したり、粘着テープロールRから繰出し先端部を爪で剥がしたりする必要がなくなる。
<変形例>
図5(a)ないし(d)は、実施例1および2に係る粘着テープカッター用補助具および粘着テープディスペンサー用補助具の変形例を示す横断面図、平面図、縦断面図および斜視図である。この補助具30は、長方形状の板部31と、板部31の裏面(図5(a)において下面)に形成された接着剤層32と、板部31の表面(図5(a)において上面)に形成された一対の刃溝形成板部33,33と、一対の刃溝形成板部33,33の表面に形成された非粘着層34,34とから構成されている。刃溝形成板部33,33および非粘着層34,34は、図5(b)で見て六角台形状に形成されており、板部31の上面左右両端部には三角形状の切欠きが形成されている。また、一対の刃溝形成板部33,33の対向面間には、図示しない手持ちのカッターナイフのカッター刃を挿入して移動させることができる幅狭の刃溝35が形成されている。
図5(a)ないし(d)は、実施例1および2に係る粘着テープカッター用補助具および粘着テープディスペンサー用補助具の変形例を示す横断面図、平面図、縦断面図および斜視図である。この補助具30は、長方形状の板部31と、板部31の裏面(図5(a)において下面)に形成された接着剤層32と、板部31の表面(図5(a)において上面)に形成された一対の刃溝形成板部33,33と、一対の刃溝形成板部33,33の表面に形成された非粘着層34,34とから構成されている。刃溝形成板部33,33および非粘着層34,34は、図5(b)で見て六角台形状に形成されており、板部31の上面左右両端部には三角形状の切欠きが形成されている。また、一対の刃溝形成板部33,33の対向面間には、図示しない手持ちのカッターナイフのカッター刃を挿入して移動させることができる幅狭の刃溝35が形成されている。
なお、変形例では、刃溝35を一対の刃溝形成板部33,33を狭い間隙を介して対向させることにより形成したが、刃溝35の形成方法は、これに限られるわけではなく、板部31と一対の刃溝形成板部33,33とを一体的に樹脂成型して刃溝35を同時に形成するようにしてもよい。
このように構成された補助具30では、非粘着層34,34に粘着テープTの繰出し先端部が仮粘着された状態で、刃溝35に図示しない手持ちのカッターナイフのカッター刃を挿入して移動させることにより、粘着テープTの繰出し先端部を鋸歯状ではなく、直線状に切断することができる。
変形例の補助具30によれば、実施例1および2に係る補助具10および20による効果に加えて、補助具30の表面を跨いで粘着テープTの粘着面を補助具30の表面に仮粘着し、図示しない手持ちのカッターナイフのカッター刃を刃溝35に沿って移動させることにより粘着テープTを切断するようにしたので、切り取られた粘着テープTの切断端が直線となって粘着テープTを被着対象面に貼り付けたときの美観を向上させることができるという効果も得られる。
なお、上記各実施例では、粘着テープロールRを基材の裏面に粘着剤層を設けた片面粘着テープロールであるものとして説明したが、粘着テープロールRは、両面粘着テープの剥離紙表面を外側に向けた状態で両面粘着テープTを中空巻芯R1に巻装したものであってもよい。また、粘着テープロールRは、中空巻芯R1を有しないコアレス粘着テープロールであってもよい。
以上、本考案の各実施例を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本考案はこれらに限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
本考案の補助具は、きわめて簡単な構成で粘着テープを使用する際の作業効率を大幅に向上させることができ、粘着テープロールを使用する全ての粘着テープカッターおよび粘着テープディスペンサーに幅広く適用することができる。
10,20,30 補助具
11,21,31 板部
12,22,32 接着剤層
13,23,34 非粘着層
33 刃溝形成板部
C 粘着テープカッター
C1 平面板部
C2 カッター刃
C3 面取り折曲部
C4,C5 左右脚部
D 粘着テープディスペンサー
D1 側面板部
D2 ロール軸部
D2a スリット
D2b 幅広軸片
D2c 幅狭軸片
D2c1 外方突出縁
D3 カッター刃支持部
D4 カッター刃
D5 仮留腕部
R 粘着テープロール
R1 中空巻芯
T 粘着テープ
11,21,31 板部
12,22,32 接着剤層
13,23,34 非粘着層
33 刃溝形成板部
C 粘着テープカッター
C1 平面板部
C2 カッター刃
C3 面取り折曲部
C4,C5 左右脚部
D 粘着テープディスペンサー
D1 側面板部
D2 ロール軸部
D2a スリット
D2b 幅広軸片
D2c 幅狭軸片
D2c1 外方突出縁
D3 カッター刃支持部
D4 カッター刃
D5 仮留腕部
R 粘着テープロール
R1 中空巻芯
T 粘着テープ
Claims (4)
- 板部、該板部の裏面に形成された接着剤層および前記板部の表面に形成された非粘着層からなり、
平面板部、該平面板部の前端縁から折曲されて起立されたカッター刃、および前記平面板部の左右両端縁から垂下するように延出された左右脚部を含む粘着テープカッターの前記平面板部の表面に前記接着剤層により固着されて使用されることを特徴とする粘着テープカッター用補助具。 - 前記板部の表面に、手持ちのカッターナイフのカッター刃を挿入して移動させることにより粘着テープを切断することができる刃溝が形成されている請求項1記載の粘着テープカッター用補助具。
- 板部、該板部の裏面に形成された接着剤層および前記板部の表面に形成された非粘着層からなり、
側面板部、該側面板部の環状部分から片持ち支持されるように延出されたロール軸部、前記側面板部の三角状部分から片持ち支持されるように延出されたカッター刃支持部、該カッター刃支持部の先端縁に固着されたカッター刃、および前記カッター刃支持部の左右下方端部から内方に対向するように折り曲げられた仮留腕部を含む粘着テープディスペンサーの前記平面板部の表面に前記接着剤層により固着されて使用されることを特徴とする粘着テープディスペンサー用補助具。 - 前記板部の表面に、手持ちのカッターナイフのカッター刃を挿入して移動させることにより粘着テープを切断することができる刃溝が形成されている請求項3記載の粘着テープディスペンサー用補助具。
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