JP3161838U - 蓋ロック機構及びこれを備えた鍋 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上することができる蓋ロック機構及びこれを備えた鍋を提供する。【解決手段】操作部の操作に基づいて蓋側ロック部30がロック位置からロック解除位置に変位したときに、第1係合部51が第1被係合部62に係合することにより、蓋側ロック部30をロック解除位置において係止させる。操作部を操作するだけでロック解除状態に維持することができるので、ロック解除状態に維持しておくための操作と鍋蓋4を開方向D3に回転させる操作とを同時に行う必要がなく、鍋蓋4を取り外す際の操作性を向上することができる。鍋蓋4を閉方向D2に回転させて鍋本体2に取り付けたときには、蓋側ロック部30がロック解除位置からロック位置へと自動的に変位することにより、鍋蓋4を取り付ける際の操作性も向上することができる。【選択図】 図3

Description

本考案は、容器の開口部を上方から覆う蓋を周方向に回転させて前記容器にロックするための蓋ロック機構及びこれを備えた鍋に関するものである。
例えば圧力鍋などでは、容器(鍋本体)の開口部を上方から覆う蓋(鍋蓋)が、蓋ロック機構によって容器にロックされるようになっている。この種の圧力鍋の一例として、下記特許文献1には、容器側に設けられた鍋ハンドル7と、蓋側に設けられた蓋ハンドル8とを備え、蓋を周方向に回転させて鍋ハンドル7及び蓋ハンドル8を互いに対向させたときにロック状態となるような構成が開示されている。
この特許文献1に開示された構成では、鍋ハンドル7及び蓋ハンドル8が互いに対向した状態で、蓋ハンドル8に設けられた安全装置13の制御末端部17に対して、鍋ハンドル7に設けられた保持端33が当り止めを形成することにより、ハンドル7,8の回転を防止してロック状態を維持することができるようになっている(段落[0066]及び図3C参照)。
安全装置13は、圧縮ばねにより、ロック状態となる位置(第1の停止位置)に向かって付勢されている(段落[0046]参照)。ロック状態を解除する際には、制御ボタンを操作することにより、圧縮ばねの付勢力に抗して安全装置13をロック解除状態となる位置(第2の停止位置)まで変位させた状態で、蓋ハンドル8を回転させてずらすことにより、ロック解除状態を維持することができるようになっている(段落[0072]及び図2C参照)。
特許第4001603号公報
上記特許文献1に開示された構成では、制御ボタンの操作だけでワンタッチでロック解除状態とすることができないため、操作性が十分でないという問題がある。すなわち、ロック状態を解除する際には、圧縮ばねの付勢力に抗して安全装置13を第2の停止位置で維持しておく操作と、その状態のまま蓋ハンドル8を回転させる操作とを同時に行わなければならず、ある程度の力が必要となる。そのため、ユーザが女性や老人である場合などには、操作性の問題が特に顕著となる。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであり、操作性を向上することができる蓋ロック機構及びこれを備えた鍋を提供することを目的とする。
本考案に係る蓋ロック機構は、容器の開口部を上方から覆う蓋を周方向に回転させて前記容器にロックするための蓋ロック機構であって、前記容器に設けられた第1ハンドルと、前記蓋に設けられ、当該蓋を周方向に回転させて前記容器にロックさせた状態で前記第1ハンドルに対向する第2ハンドルと、前記第2ハンドルに設けられ、前記容器に対する前記蓋のロック状態を解除するために操作される操作部と、前記第2ハンドルに設けられ、前記操作部の操作に基づいてロック位置からロック解除位置に変位する蓋側ロック部と、前記第1ハンドルに設けられ、前記蓋側ロック部がロック位置にあるときには、当該蓋側ロック部に係合して前記蓋が周方向に回転するのを規制し、前記蓋側ロック部がロック解除位置にあるときには、当該蓋側ロック部に対する係合状態が解除され、前記蓋が周方向に回転するのを許容する容器側ロック部と、前記第2ハンドルに設けられ、前記操作部の操作に基づいて前記蓋側ロック部がロック位置からロック解除位置に変位したときに、当該蓋側ロック部をロック解除位置において係止させるとともに、前記蓋を周方向に回転させて前記容器に取り付けたときに、前記蓋側ロック部をロック解除位置からロック位置へと変位させる係止機構とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、操作部の操作に基づいて蓋側ロック部がロック位置からロック解除位置に変位したときに、蓋側ロック部をロック解除位置において係止させることができるので、この状態で蓋を周方向に回転させることにより蓋を容易に取り外すことができる。すなわち、操作部を操作するだけでロック解除状態に維持することができるので、ロック解除状態に維持しておくための操作と蓋を周方向に回転させる操作とを同時に行う必要がなく、蓋を取り外す際の操作性を向上することができる。
また、蓋を周方向に回転させて容器に取り付けたときには、蓋側ロック部がロック解除位置からロック位置へと自動的に変位するため、蓋を取り付ける際の操作性も向上することができる。
前記係止機構には、第1係合部及び第2係合部が備えられ、前記第2ハンドルには、前記第1係合部に係合可能な第1被係合部と、前記第2係合部に係合可能な第2被係合部とが形成されており、前記操作部の操作に基づいて前記蓋側ロック部がロック位置からロック解除位置に変位したときに、前記第1係合部が前記第1被係合部に係合して、当該蓋側ロック部をロック解除位置において係止させるとともに、この状態で前記蓋を周方向に回転させて前記容器から取り外す際に、前記第1被係合部に対する前記第1係合部の係合状態が解除されて、前記第2係合部が前記第2被係合部に係合し、前記蓋を周方向に回転させて前記容器に取り付けたときに、前記第2被係合部に対する前記第2係合部の係合状態が解除されて、前記蓋側ロック部がロック解除位置からロック位置へと変位することが好ましい。
このような構成によれば、操作部を操作して第1係合部を第1被係合部に係合させることにより、ロック解除状態に維持することができる。この状態で蓋を周方向に回転させて容器から取り外すことにより、第1被係合部に対する第1係合部の係合状態が解除されて、第2係合部が第2被係合部に係合することとなるが、この蓋を周方向に回転させて容器に取り付けたときには、第2被係合部に対する第2係合部の係合状態が解除されてロック状態となる。このように、本発明によれば、第1係合部及び第2係合部などを用いた簡単な機構により、操作性を向上することができる。
前記第1係合部は、第1付勢部材の付勢力によって前記第1被係合部に係合し、前記第2係合部は、前記第1付勢部材よりも付勢力が大きい第2付勢部材の付勢力によって前記第2被係合部に係合するようになっており、前記第1係合部が前記第1被係合部に係合した状態で前記蓋を周方向に回転させて前記容器から取り外す際には、前記第1付勢部材の付勢力に抗して、前記第2付勢部材の付勢力によって前記第1被係合部に対する前記第1係合部の係合状態が解除され、当該第2付勢部材の付勢力によって前記第2係合部が前記第2被係合部に係合することが好ましい。
このような構成によれば、第1被係合部に対する第1係合部の係合状態を解除して、第2係合部を第2被係合部に係合させるための機構を、第1付勢部材及び第2付勢部材の付勢力の大小関係を利用することにより、さらに簡単な機構とすることができる。
前記第1ハンドルには、前記蓋を周方向に回転させて前記容器に取り付けたときに前記第2係合部に接触して、前記第2被係合部に対する前記第2係合部の係合状態を解除させるための接触部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、蓋を周方向に回転させて容器に取り付けたときに、第1ハンドルに形成された接触部を第2係合部に接触させるといった簡単な機構で、第2被係合部に対する第2係合部の係合状態を解除させることができる。
本考案に係る鍋は、前記蓋ロック機構と、前記容器としての鍋本体と、前記蓋としての鍋蓋とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、本考案に係る蓋ロック機構と同様の上記効果を奏する鍋を提供することができる。
本考案の一実施形態に係る鍋の一例を示す平面図であり、鍋本体の構成のみを示している。 鍋の要部の構成を示す縦断面図である。 鍋の要部の構成を示す平面図であり、第1ハンドル及び第2ハンドルの近傍の構成を上方から透視した図を示している。 鍋の要部の構成を示す平面図であり、第1ハンドル及び第2ハンドルの近傍の構成を上方から透視した図を示している。 鍋の要部の構成を示す平面図であり、第1ハンドル及び第2ハンドルの近傍の構成を上方から透視した図を示している。
図1は、本考案の一実施形態に係る鍋1の一例を示す平面図であり、鍋本体2の構成のみを示している。図2は、鍋1の要部の構成を示す縦断面図である。
図1及び図2に示すように、この鍋1は、容器としての鍋本体2と、この鍋本体2の開口部3を上方から覆う鍋蓋4とを備えている。本実施形態における鍋1は、例えば圧力鍋であって、鍋蓋4の周縁部に設けられたパッキン(図示せず)を介して鍋本体2の開口部3が鍋蓋4により密閉された状態で、鍋本体2を加熱することにより、当該鍋本体2の内部の圧力を上昇させることができる。
鍋蓋4は、鍋本体2の開口部3の上方に被せられた状態で、周方向に沿って閉方向D2に回転されることにより、蓋ロック機構5によって鍋本体2にロックされるようになっている。当該蓋ロック機構5には、鍋本体2に設けられた第1ハンドル11と、鍋蓋4に設けられた第2ハンドル12とが備えられており、ユーザは、第2ハンドル12を把持して鍋蓋4を鍋本体2の開口部3の上方に被せた後、当該第2ハンドル12を閉方向D2に回転させることにより、鍋蓋4を鍋本体2にロックさせることができる。第1ハンドル11及び第2ハンドル12は対応する形状を有しており、図2に示すように、鍋蓋4を鍋本体2にロックさせた状態では、上下方向に対向して互いに重なり合うようになっている。
本実施形態では、鍋本体2の第1ハンドル11に設けられた容器側ロック部20と、鍋蓋4の第2ハンドル12に設けられた蓋側ロック部30とが互いに係合することにより、鍋蓋4が鍋本体2に対してロックされる。この例では、容器側ロック部20が凹部からなり、蓋側ロック部30が当該凹部内に挿入される凸部からなる構成が示されているが、このような構成に限らず、容器側ロック部20が凸部、蓋側ロック部30が凹部からなる構成であってもよいし、いずれも凸部からなる構成などであってもよい。
図1に示すように、容器側ロック部20には、鍋本体2側とは反対側の端面21から、半径方向D1に沿って鍋本体2側に延びるロック面22が形成されている。図2に示すように蓋側ロック部30が容器側ロック部20の端面21に対して半径方向D1に対向する状態では、蓋側ロック部30は、容器側ロック部20のロック面22に対して周方向に対向している。この状態では、蓋側ロック部30はロック位置にあり、周方向に沿って閉方向D2とは逆方向である開方向D3に鍋蓋4を回転させようとしても、容器側ロック部20のロック面22が蓋側ロック部30に係合することにより、鍋蓋4が開方向D3に回転するのを規制する。
鍋蓋4には、互いに重なり合う第1ハンドル11及び第2ハンドル12をユーザが把持した状態で親指等で操作可能な操作部40が設けられており、当該操作部40を操作することにより、鍋本体2に対する鍋蓋4のロック状態を解除することができるようになっている。当該操作部40は、半径方向D1に沿ってスライド可能に設けられている。蓋側ロック部30は、操作部40に連結されており、操作部40の操作に伴って半径方向D1に沿って変位するようになっている。
図2に示すロック位置において操作部40を半径方向D1に沿って操作することにより、蓋側ロック部30が容器側ロック部20のロック面22に対向しないロック解除位置まで変位した場合には、蓋側ロック部30に対する係合状態が解除されることにより、鍋蓋4が開方向D3に回転するのを許容する。操作部40は、付勢部材の一例である圧縮ばね41によって、半径方向D1における鍋本体2側とは反対側に向かって付勢されており、操作部40をロック位置からロック解除位置に変位させる際には、当該圧縮ばね41の付勢力に抗して操作部40が半径方向D1に沿って鍋本体2側に操作される。
本実施形態における蓋ロック機構5には、上記圧縮ばね41の付勢力に抗して蓋側ロック部30を係止するための係止機構50が備えられており、操作部40の操作に基づいて蓋側ロック部30がロック位置からロック解除位置に変位したときに、当該蓋側ロック部30をロック解除位置において係止させることができるようになっている。係止機構50には、第1係合部51及び第2係合部52が備えられ、これらを保持する保持部材53が蓋側ロック部30及び操作部40に連結されることにより、当該操作部40の操作に基づいて第1係合部51及び第2係合部52が半径方向D1に変位するようになっている。
図3〜図5は、鍋1の要部の構成を示す平面図であり、第1ハンドル11及び第2ハンドル12の近傍の構成を上方から透視した図を示している。図3は蓋側ロック部30がロック位置にある状態、図4は蓋側ロック部30がロック解除位置にある状態、図5は
図4の状態から鍋蓋4を開方向D3に若干回転させた状態をそれぞれ示している。なお、図3〜図5では、圧縮ばね41を省略して示している。
第1係合部51及び第2係合部52は、半径方向D1に沿って並べて設けられており、鍋蓋4の第2ハンドル12の裏面(第1ハンドル11側の面)には、これらの第1係合部51及び第2係合部52を保持部材53とともに半径方向D1に沿ってスライド可能に収容するための収容溝60が形成されている。当該収容溝60は、半径方向D1に沿って延びており、その側面の一部から閉方向D2に沿って延びる円弧状の受入溝61が形成されている。
鍋本体2の第1ハンドル11の上面には、上記受入溝61に対応する位置に円弧状に突出する接触部70が形成されており(図1参照)、鍋蓋4を閉方向D2に回転させて鍋本体2に取り付けたときには、図3に示すように当該接触部70が受入溝61内に入り込むようになっている。この図3の状態では、接触部70の一端面71が収容溝60の側面に対応する位置にあり、当該側面の一部を形成している。
第1係合部51は、付勢部材の一例である圧縮ばね54(第1付勢部材)によって開方向D3に付勢されている。収容溝60における受入溝61が形成されている面とは反対側の面には、第1係合部51に係合可能な凹部からなる第1被係合部62が形成されている。図3の状態から操作部40が半径方向D1に操作されることにより、図4のように蓋側ロック部30がロック位置からロック解除位置に変位したときには、圧縮ばね54の付勢力によって第1係合部51が第1被係合部62に入り込んで係合することにより、蓋側ロック部30がロック解除状態において係止されるようになっている。
このとき、第1係合部51が第2係合部52に対して相対的に開方向D3に変位することにより、第1係合部51に設けられた突起55と、第2係合部52に設けられた突起56とが、互いに当接した状態となる。また、第2係合部52は、第1係合部51とともに半径方向D1に沿って変位し、受入溝61に対向する位置において、収容溝60の側面の一部を形成している接触部70の一端面71に当接した状態となる。
第2係合部52は、付勢部材の一例である圧縮ばね57(第2付勢部材)によって閉方向D2に付勢されている。この圧縮ばね57の付勢力は、第1係合部51を付勢する圧縮ばね54の付勢力よりも大きくなるように設定されている。したがって、図4の状態から鍋蓋4を開方向D3に若干回転させ、図5のように受入溝61内における接触部70の一端面71の位置が閉方向D2に変位した場合には、圧縮ばね54よりも大きい圧縮ばね57の付勢力によって、突起55,56を介して互いに係合している第1係合部51及び第2係合部52が閉方向D2に変位し、受入溝61の側面によって形成される第2被係合部63に第2係合部52が係合するようになっている。
すなわち、本実施形態では、第1係合部51が第1被係合部62に係合した図4の状態で、鍋蓋4を開方向D3に回転させて鍋本体2から取り外す際には、圧縮ばね54の付勢力に抗して、圧縮ばね57の付勢力によって第1被係合部62に対する第1係合部51の係合状態が解除され、当該圧縮ばね57の付勢力によって第2係合部52が第2被係合部63に係合するようになっている。
図5の状態から鍋蓋4をさらに開方向D3に回転させて、鍋蓋4を鍋本体2から取り外した場合には、第2係合部52が第2被係合部63に係合した図5の状態が維持される。したがって、その後に鍋蓋4を鍋本体2の開口部3に被せて閉方向D2に回転させることにより、鍋本体2に取り付けたときには、受入溝61内に入り込んだ接触部70の一端面71が第2係合部52に接触し、当該第2係合部52を開方向D3に押圧することにより、第2被係合部63に対する第2係合部52の係合状態が解除される。これにより、蓋側ロック部30が、圧縮ばね41の付勢力によって、図5のロック解除位置から図3のロック位置へと変位するようになっている。
本実施形態では、操作部40の操作に基づいて蓋側ロック部30がロック位置からロック解除位置に変位したときに、蓋側ロック部30をロック解除位置において係止させることができるので、この状態で鍋蓋4を開方向D3に回転させることにより鍋蓋4を容易に取り外すことができる。すなわち、操作部40を操作するだけでロック解除状態に維持することができるので、ロック解除状態に維持しておくための操作と鍋蓋4を開方向D3に回転させる操作とを同時に行う必要がなく、鍋蓋4を取り外す際の操作性を向上することができる。
また、鍋蓋4を閉方向D2に回転させて鍋本体2に取り付けたときには、蓋側ロック部30がロック解除位置からロック位置へと自動的に変位するため、鍋蓋4を取り付ける際の操作性も向上することができる。
本実施形態では、操作部40を操作して第1係合部51を第1被係合部62に係合させることにより、ロック解除状態に維持することができる。この状態で鍋蓋4を開方向D3に回転させて鍋本体2から取り外すことにより、第1被係合部62に対する第1係合部51の係合状態が解除されて、第2係合部52が第2被係合部63に係合することとなるが、この鍋蓋4を閉方向D2に回転させて鍋本体2に取り付けたときには、第2被係合部63に対する第2係合部52の係合状態が解除されてロック状態となる。このように、本実施形態によれば、第1係合部51及び第2係合部52などを用いた簡単な機構により、操作性を向上することができる。
また、本実施形態では、圧縮ばね54の付勢力に抗して、当該圧縮ばね54よりも付勢力が大きい圧縮ばね57の付勢力によって第1被係合部62に対する第1係合部51の係合状態が解除され、当該圧縮ばね57の付勢力によって第2係合部52が第2被係合部63に係合するようになっている。これにより、第1被係合部62に対する第1係合部51の係合状態を解除して、第2係合部52を第2被係合部63に係合させるための機構を、圧縮ばね54(第1付勢部材)及び圧縮ばね57(第2付勢部材)の付勢力の大小関係を利用することにより、さらに簡単な機構とすることができる。
さらに、本実施形態では、鍋蓋4を閉方向D2に回転させて鍋本体2に取り付けたときに、第1ハンドル11に形成された接触部70を第2係合部52に接触させるといった簡単な機構で、第2被係合部63に対する第2係合部52の係合状態を解除させることができる。
以上の実施形態では、第1係合部51を付勢する第1付勢部材、及び、第2係合部52を付勢する第2付勢部材が、それぞれ圧縮ばね54,57である場合について説明したが、これに限らず、引張ばねなどの他のばねや、ゴムなどの弾性部材といった他の付勢部材からなるものであってもよい。
また、第1被係合部62及び第2被係合部63がいずれも凹部からなる場合について説明したが、このような構成に限らず、これらの少なくとも一方が凸部からなるような構成であってもよい。
また、本考案に係る蓋ロック機構は、圧力鍋に限らず、他の鍋にも適用可能であるとともに、鍋以外の他の容器に蓋をロックする機構としても適用可能である。
1 鍋
2 鍋本体
3 開口部
4 鍋蓋
5 蓋ロック機構
11 第1ハンドル
12 第2ハンドル
20 容器側ロック部
30 蓋側ロック部
40 操作部
50 係止機構
51 第1係合部
52 第2係合部
62 第1被係合部
63 第2被係合部
70 接触部

Claims (5)

  1. 容器の開口部を上方から覆う蓋を周方向に回転させて前記容器にロックするための蓋ロック機構であって、
    前記容器に設けられた第1ハンドルと、
    前記蓋に設けられ、当該蓋を周方向に回転させて前記容器にロックさせた状態で前記第1ハンドルに対向する第2ハンドルと、
    前記第2ハンドルに設けられ、前記容器に対する前記蓋のロック状態を解除するために操作される操作部と、
    前記第2ハンドルに設けられ、前記操作部の操作に基づいてロック位置からロック解除位置に変位する蓋側ロック部と、
    前記第1ハンドルに設けられ、前記蓋側ロック部がロック位置にあるときには、当該蓋側ロック部に係合して前記蓋が周方向に回転するのを規制し、前記蓋側ロック部がロック解除位置にあるときには、当該蓋側ロック部に対する係合状態が解除され、前記蓋が周方向に回転するのを許容する容器側ロック部と、
    前記第2ハンドルに設けられ、前記操作部の操作に基づいて前記蓋側ロック部がロック位置からロック解除位置に変位したときに、当該蓋側ロック部をロック解除位置において係止させるとともに、前記蓋を周方向に回転させて前記容器に取り付けたときに、前記蓋側ロック部をロック解除位置からロック位置へと変位させる係止機構とを備えたことを特徴とする蓋ロック機構。
  2. 前記係止機構には、第1係合部及び第2係合部が備えられ、
    前記第2ハンドルには、前記第1係合部に係合可能な第1被係合部と、前記第2係合部に係合可能な第2被係合部とが形成されており、
    前記操作部の操作に基づいて前記蓋側ロック部がロック位置からロック解除位置に変位したときに、前記第1係合部が前記第1被係合部に係合して、当該蓋側ロック部をロック解除位置において係止させるとともに、この状態で前記蓋を周方向に回転させて前記容器から取り外す際に、前記第1被係合部に対する前記第1係合部の係合状態が解除されて、前記第2係合部が前記第2被係合部に係合し、
    前記蓋を周方向に回転させて前記容器に取り付けたときに、前記第2被係合部に対する前記第2係合部の係合状態が解除されて、前記蓋側ロック部がロック解除位置からロック位置へと変位することを特徴とする請求項1に記載の蓋ロック機構。
  3. 前記第1係合部は、第1付勢部材の付勢力によって前記第1被係合部に係合し、
    前記第2係合部は、前記第1付勢部材よりも付勢力が大きい第2付勢部材の付勢力によって前記第2被係合部に係合するようになっており、
    前記第1係合部が前記第1被係合部に係合した状態で前記蓋を周方向に回転させて前記容器から取り外す際には、前記第1付勢部材の付勢力に抗して、前記第2付勢部材の付勢力によって前記第1被係合部に対する前記第1係合部の係合状態が解除され、当該第2付勢部材の付勢力によって前記第2係合部が前記第2被係合部に係合することを特徴とする請求項2に記載の蓋ロック機構。
  4. 前記第1ハンドルには、前記蓋を周方向に回転させて前記容器に取り付けたときに前記第2係合部に接触して、前記第2被係合部に対する前記第2係合部の係合状態を解除させるための接触部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の蓋ロック機構。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の蓋ロック機構と、
    前記容器としての鍋本体と、
    前記蓋としての鍋蓋とを備えたことを特徴とする鍋。
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