JP3170568U - 調理器具用取手 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で、安全性の高い調理器具用取手を提供する。【解決手段】クランパー25が下部部材11と上部部材21との間に進退可能に挟み込まれており、ロック操作及びその解除操作を行うための操作部材33と左右一対のストッパ押下操作ボタン42とが設けられている。クランパー25の把持部31と下部部材11の前端面との間に調理器具本体を挿入した状態で、跳ね上げた操作部材33の後端側を押し下げると、クランパー25が後退し、把持部31と下部部材11の前端面とによって調理器具本体が把持され、その状態でロックされるようになっている。調理器具本体から取手を取り外す際は、操作部材33の前端部を本体部10内に押し込んで、その後端部を跳ね上げた後、左右一対のストッパ押下操作ボタン42を押すといった2段階のロック解除操作を実行しない限り、ロックを解除することができないようになっている。【選択図】 図1

Description

この考案は、調理器具用取手、特に、安全に調理器具本体に着脱自在に取り付けることができる調理器具用取手に関する。
調理器具本体に着脱自在に取り付ける調理器具用取手としては、図9(a)、(b)及び図10に示すようなものがある。この調理器具用取手50は、同図に示すように、上部部材51a及び下部部材51bからなる本体部51と、この本体部51の前端面との間に調理器具本体を挟み込んで把持する把持部52aを有し、この把持部52aが調理器具本体を把持する把持位置と調理器具本体の把持を解除する把持解除位置との間を移動可能に、本体部51に収容保持されたクランパー52と、このクランパー52を前方側に付勢するコイルバネ53と、本体部51の一側部の前端側に開閉可能に支持された操作レバー54とを備えており、操作レバー54が開いた状態では、その後端部が本体部51の一側部から外側に張り出すようになっている。
前記操作レバー54には、閉じた状態で、本体部51の他側部から突出する操作ボタン54aが連設されていると共に、回転円盤54bが回転可能に支持されており、前記クランパー52には、一側側が後退するように傾斜した幅方向に延びる傾斜板52bが連設されている。操作レバー54を閉じると、回転円盤54bが傾斜板52bに当接して後方側に押圧することで、クランパー52が後退して把持部52aが把持位置に移動するようになっている。
従って、この調理器具用取手50を調理器具本体に取り付けるには、操作レバー54を開いた状態で、本体部51の前端面と把持部52aとの間に調理器具本体を挿入し、本体部51を掴んで操作レバー54を閉じると、調理器具本体が、本体部51の前端面と把持部52aとによって把持され、調理器具用取手50が調理器具本体に固定される。
また、調理器具用取手50を調理器具本体から取り外すには、本体部51の他側部から突出している操作ボタン54aを押すと、操作レバー54が開き、それに伴って、クランパー52が前進するので、本体部51の前端面と把持部52aとによる把持が解除され、調理器具用取手50を調理器具本体から取り外すことができる。
特開2001−029246号公報
しかしながら、上述した調理器具用取手50は、操作ボタン54aを押すだけで、調理器具本体の把持が解除され、調理器具本体から容易に外れてしまうので、万一、使用中に誤って操作ボタン54aを押してしまうと、調理器具本体が落下して使用者が火傷を負う等のおそれがある。
そこで、この考案の課題は、構造が簡単で、安全性の高い調理器具用取手を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る考案は、調理器具本体に着脱自在に取り付けられる調理器具用取手であって、本体部と、前記本体部の前端面との間に調理器具本体を挟み込んで把持する把持部を有し、前記把持部が調理器具本体を把持する把持位置と調理器具本体の把持を解除する把持解除位置との間を移動可能に、前記本体部に収容保持されたクランパーと、前記クランパーを前方側に付勢する第1の付勢手段と、前端部を前記本体部内に押し込むことによって、後端部を跳ね上げることができるように、揺動可能に前記本体部に支持された操作部材と、上下方向に移動可能に前記本体部に収容されたストッパと、前記ストッパを上方側に付勢する第2の付勢手段と、前端部が前記ストッパの後端面に当接することによって、前記クランパーを把持位置に保持するロック部材と、前記第2の付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパを下方側に押し下げるストッパ押下操作部材と、前記操作部材の下面における揺動軸よりも後方側に設けられた係止部とを備え、前記ロック部材は、跳ね上げた前記操作部材の後端部を押し下げたときに、前記係止部が当接する前下がりの傾斜面と、その傾斜面の前方側に形成された、前記係止部が係合することで、前記クランパーの前方側への移動を阻止する切欠凹部とを有し、跳ね上げた前記操作部材の後端側を押し下げると、前記係止部が前記ロック部材の傾斜面を後方側に押圧することで、前記クランパーが後退し、前記ロック部材が前記ストッパの後端面に当接すると共に、前記係止部が前記ロック部材の前記切欠凹部に係合するようになっており、前記ロック部材の前端部が前記ストッパの後端面に当接することで、前記クランパーを把持位置に保持した状態で、前記ストッパ押下操作ボタンを操作して前記ストッパを押し下げると、前記ストッパに対する前記ロック部材の当接状態が解除されるようになっていることを特徴とする調理器具用取手を提供するものである。
また、請求項2に係る考案は、請求項1に係る考案の調理器具用取手において、前記係止部が、フリーローラによって形成されていることを特徴としている。
また、請求項3に係る考案は、請求項1または2に係る考案の調理器具用取手において、前記ストッパは、幅方向の両側部に、外側に向かって下がり傾斜の傾斜面を有し、前記ストッパ押下操作ボタンは、前記本体部の両側部にそれぞれ配置されており、前記ストッパの前記傾斜面に摺接する、内側に向かって上り傾斜の傾斜面を有していることを特徴としている。
また、請求項4に係る考案は、請求項1、2または3に係る考案の調理器具用取手において、前記操作部材は、その前端部の上面に押下操作用の操作凸部が形成されていることを特徴としている。
以上のように構成された調理器具用取手を調理器具本体に取り付けるには、本体部の前端面とクランパーの把持部との間に調理器具本体を挿入した状態で、跳ね上げた操作部材の後端側を押し下げると、係止部がロック部材の傾斜面を後方側に押圧することで、クランパーが後退し、調理器具本体が、本体部の前端面とクランパーの把持部とによって把持され、調理器具用取手が調理器具本体に固定される。
このように、調理器具用取手を調理器具本体に固定した状態では、ロック部材がストッパの後端面に当接することで、クランパーの前方側への移動が阻止されていると共に(第1ロック)、係止部がロック部材の切欠凹部に係合することで、クランパーの前方側への移動が阻止されており(第2ロック)、本体部の前端面とクランパーの把持部とによる調理器具本体の把持状態がダブルロックされた状態となっている。
従って、この調理器具用取手を調理器具本体から取り外すには、まず、操作部材の前端部を本体部内に押し込むことによって、その後端部を跳ね上げることで、ロック部材の切欠凹部に対する係止部の係合状態を解除した後(第2ロック解除)、ストッパ押下操作ボタンを操作してストッパを押し下げることで、ストッパの後端面に対するロック部材の当接状態を解除すると(第1ロック解除)、第1の付勢手段の付勢力によって、クランパーが前方に押し出されるので、本体部の前端面とクランパーの把持部とによる調理器具本体の把持が解除され、調理器具用取手を調理器具本体から取り外すことができる。
以上のように、この調理器具用取手を調理器具本体に取り付けた状態では、調理器具本体の把持がダブルロックされており、いずれか一方のロックを解除しただけでは、調理器具本体の把持が解除されることがなく、「第2ロック解除操作」と「第1ロック解除操作」という2段階のロック解除操作を行うことによって、初めて調理器具本体の把持が解除されるので、万一、使用中に誤って操作部材やストッパ押下操作ボタンを操作したとしても、直ちに調理器具本体の把持が解除されることがなく、意図しない調理器具本体の調理器具用取手からの落下事故等を確実に防止することができる。
また、ロック部材には、クランパーの係止部が当接する傾斜面の前方側に切欠凹部が形成されており、その切欠凹部に係止部が係合することで、第2ロックが行われるようになっているので、係止部が切欠凹部に係合するときの感触によって第2ロックが行われたか否かを認識することができると共に、切欠凹部に一旦係合した係止部はその係合が容易に解除されることはないので、第2ロック状態の保持性能も確保することができる。
また、請求項2に係る発明の調理器具用取手は、操作部材に設けられた係止部が、フリーローラによって形成されているので、跳ね上げた操作部材の後端部を押し下げる際、ロック部材の傾斜面に当接したフリーローラが回転しながら傾斜面を後方に押圧することになるので、操作部材の後端部の押下操作を円滑に行うことができるという効果がある。
また、請求項3に係る発明の調理器具用取手は、ストッパが、本体部の幅方向の両側部に、外側に向かって下がり傾斜の傾斜面を有していると共に、ストッパ押下操作ボタンは、本体部の両側部にそれぞれ配置されており、ストッパの傾斜面に摺接する、内側に向かって上り傾斜の傾斜面を有しているので、左右一対のストッパ押下操作ボタンを本体部の幅方向の内側に押し込むだけで、ストッパを押し下げることができる。従って、本体部を掴んだままの状態で、その両側部に設けられたストッパ押下操作ボタンを親指と人差し指とで挟み込んで内側に押し込むだけで、第1ロック解除操作を行うことができるので、非常に操作性がよい。
また、請求項4に係る発明の調理器具用取手は、操作部材の前端部の上面に押下操作用の操作凸部が形成されているので、操作部材の前端部を本体部内に押し込むことによって、その後端部を跳ね上げるという第2ロック解除操作を行う際、操作部材の前端部を本体部内に容易に押し込むことができ、第2ロック解除操作の操作性が向上するという効果が得られる。
この考案に係る調理器具用取手の全体構成を示す分解斜視図である。 同上の調理器具用取手を構成している本体部の上部部材に操作部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 同上の本体部の下部部材にクランパーをセットした状態を示す斜視図である。 (a)、(b)は同上の調理器具用取手による調理器具の把持を解除したときの各部品の状態を説明するための説明図である。 (a)、(b)は同上の調理器具用取手によって調理器具を把持してロックしたときの各部品の状態を説明するための説明図である。 (a)、(b)は同上の調理器具用取手のロック状態から操作部材の後端部を跳ね上げて第2ロックを解除したときの各部品の状態を説明するための説明図である。 (a)は同上の調理器具用取手によって鍋を把持した状態を示す側面図、(b)はそのときの調理器具用取手を示す平面図である。 (a)は同上の調理器具用取手による鍋の把持を解除した状態を示す側面図、(b)はそのときの調理器具用取手を示す平面図である。 (a)は従来の調理器具用取手におけるクランパーが後退したときの状態を示す縦断面図、(b)は同上の調理器具用取手を示す横断面図である。 同上の調理器具用取手におけるクランパーが前進したときの状態を示す横断面図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜図3に示すように、この調理器具用取手1は、種々の調理器具本体に着脱自在に取り付けることができるようになっており、相互に接合される下部部材11及び上部部材21からなる本体部10と、この本体部10における下部部材11の前端面との間に調理器具本体を挟み込んで把持する、下部部材11及び上部部材21に挟み込まれた状態で、進退可能に本体部10に保持されるステンレス製のクランパー25と、このクランパー25を前方側に付勢する、下部部材11に収容されたコイルバネ32と、調理器具本体に対して調理器具用取手1を着脱する際に操作する、前端部を本体部10内に押し込むことによって、後端部を跳ね上げることができるように、揺動可能に本体部10の上部部材21に支持された操作部材33と、上下方向に移動可能に下部部材11内に収容されたストッパ38と、このストッパ38を上方側に付勢するコイルバネ41と、このコイルバネ41の付勢力に抗してストッパ38を下方側に押し下げる左右一対のストッパ押下操作ボタン42と、クランパー25を把持位置に保持するロック部材45とを備えている。
前記本体部10を構成している下部部材11及び上部部材21は、それぞれ樹脂成形品であり、下部部材11の前部及び後部にそれぞれ形成された、頭部が係止される段部を有するねじ挿通孔12a、12bに挿通したねじ10A、10Bを、上部部材21における対応する位置に形成されたねじ孔22a、22bにねじ込むことで、両者が一体化されるようになっている。
前記下部部材11には、その前部側における上部にクランパー25を前後に進退可能に収容する浅いクランパー収容部13が形成されており、そのクランパー収容部13の後端部には、クランパー25を前方側に付勢するコイルバネ32を収容するバネ収容部14が連設されている。
また、下部部材11には、クランパー収容部13における前後方向の中間部に、ストッパ38及びそのストッパ38を上方側に付勢するコイルバネ41を収容する深いストッパ収容凹部15が形成されていると共に、そのストッパ収容凹部15の両側部には、左右一対のストッパ押下操作ボタン42が嵌合する切欠部16が形成されており、クランパー収容部13の前部には、押し込まれた操作部材33の前端部を受け入れる凹部17が形成されている。
また、クランパー25との間に調理器具本体を挟み込む下部部材11の前端面には、調理器具本体の滑りを防止するために、横方向に延びる複数の凹条18が形成されており、調理器具をしっかりと把持することができるようになっていると共に、下部部材11の前端部には、ステンレス製の化粧カバー19が装着されている。
前記上部部材21には、操作部材33が嵌り込む、前後方向に延びる開口23が形成されており、この開口23の周縁部には、開口23における長手方向の中央部に操作部材33が揺動軸34を介して揺動可能に支持されている。
前記下部部材11及び上部部材21の後端部には、対応する位置に同一形状、同一サイズの穴20、24がそれぞれ形成されており、下部部材11及び上部部材21を接合した本体部10の後端に吊下穴が形成されるようになっている。
前記クランパー25は、本体部10内に収容保持される被支持部26と、この被支持部26の先端に連設された、本体部10における下部部材11の前端面との間に調理器具本体を挟み込んで把持する把持部31とから構成されており、被支持部26には、本体部10の下部部材11に形成された凹部17に対応するように、操作部材33の前端部を受け入れ可能な前後方向に延びる開口27が形成されていると共に、その開口27の後端部には、ロック部材45を取り付けるための幅狭の係止穴28が連設されている。
また、被支持部26の両側縁には、その前部側に本体部10の下部部材11に形成されたクランパ収容部13の前端部に当接してクランパー25の前方側への移動を規制する左右一対の凸部29が連設されており、被支持部26の後端縁には、クランパー25を前方側に付勢するコイルバネ32の前端部に嵌合する凸部30が連設されている。
前記操作部材33の下面には、揺動軸34よりも後方側において下方側に突出する支持部35が連設されており、この支持部35にフリーローラ36が回転可能に支持されている。
また、前記操作部材33の前端部の上面には、押下操作用の操作凸部37が形成されており、操作部材33が上部部材21の開口23に嵌合した状態であっても、この操作凸部37を下方側に押圧することで、操作部材33の前端部をさらに本体部10内に押し込んで、操作部材33の後端部を跳ね上げることができるようになっている。
前記ストッパ38は、平面長方形状の扁平なベース部39と、このベース部39の左右両側の上側角部に連設された、外側に向かって下がり傾斜の傾斜面40aを有する縦断面略三角形状の突出部40とから構成されており、ベース部材39の下面側にコイルバネ41を配設した状態で、下部部材11のストッパ収容凹部15内に上下動可能に嵌め込まれている。
前記ストッパ押下操作ボタン42は、その内面側にストッパ38の傾斜面40aに摺接する、内側に向かって上り傾斜の傾斜面43を有しており、この傾斜面43がストッパ38の傾斜面40aに摺接した状態で、下部部材11の幅方向に移動可能に、下部部材11の両側部に形成された左右一対の切欠部16に嵌め込まれている。従って、左右一対のストッパ押下操作ボタン42を押すと、コイルバネ41の付勢力に抗して、ストッパ38が下方側に押し下げられることになる。
また、各ストッパ押下操作ボタン42は、コイルバネ41の付勢力によって、常時、下部部材11の幅方向の外側に付勢されているが、各ストッパ押下操作ボタン42には、その前後方向の両端部にそれぞれ前後方向に張り出す突片44が連設されており、この突片44が下部部材11の切欠部16の前端縁及び後端縁の内面にそれぞれ当接することで、切欠部16から下部部材11の外側に脱落しないようになっている。
前記ロック部材45は、クランパー25の被支持部26に形成された係止穴28の後端縁に嵌合する装着溝46と、この装着溝46を係止穴28の後端縁に嵌合させることによってクランパー25の被支持部26に取り付けた状態で、跳ね上げた操作部材33の後端部を押し下げたときに、フリーローラ36が当接する前下がりの傾斜面47と、その傾斜面47の前方側に形成された、フリーローラ36が係合することで、クランパー25の前方側への移動を阻止する切欠凹部48とを備えている。
以上のように構成された調理器具用取手1を調理器具本体に取り付けるには、図4(a)、(b)に示すように、本体部10における下部部材11の前端面とクランパー25の把持部31との間に調理器具本体を挿入した状態で、跳ね上げた操作部材33の後端側を押し下げると、フリーローラ36がロック部材45の傾斜面47を後方側に押圧することになるので、クランパー25が後退し、図5(a)、(b)に示すように、ロック部材45の前端部がストッパ38の後端面に当接すると共に、フリーローラ36がロック部材45の切欠凹部48に係合することで、クランパー25の把持部31が把持位置まで移動して、その位置に保持されるので、調理器具本体が、下部部材11の前端面とクランパー25の把持部31とによって把持され、図7(a)、(b)に示すように、調理器具用取手1が調理器具本体CWに固定される。
このように、調理器具用取手1を調理器具本体CWに固定した状態では、ロック部材45がストッパ38の後端面に当接することで、クランパー25の前方側への移動が阻止されていると共に(第1ロック)、フリーローラ36がロック部材45の切欠凹部48に係合することで、クランパー25の前方側への移動が阻止されており(第2ロック)、下部部材11の前端面とクランパー25の把持部31とによる調理器具本体CWの把持状態がダブルロックされた状態となっている。
従って、この調理器具用取手1を調理器具本体CWから取り外すには、まず、図6(a)、(b)に示すように、操作凸部37を操作することによって操作部材33の前端部を本体部10内に押し込んで、その後端部を跳ね上げることで、ロック部材45の切欠凹部48に対するフリーローラ36の係合状態を解除した後(第2ロック解除)、左右一対のストッパ押下操作ボタン42を操作してストッパ38を押し下げることで、ストッパ38の後端面に対するロック部材45の当接状態を解除すると(第1ロック解除)、コイルバネ32の付勢力によって、クランパー25が前方に押し出されるので、下部部材11の前端面とクランパー25の把持部31とによる調理器具本体の把持が解除され、図8(a)、(b)に示すように、調理器具用取手1を調理器具本体CWから取り外すことができる。
以上のように、この調理器具用取手1を調理器具本体に取り付けた状態では、調理器具本体の把持がダブルロックされており、第1ロック及び第2ロックのいずれか一方のロックを解除しただけでは、調理器具本体の把持が解除されることがなく、「第2ロック解除操作」と「第1ロック解除操作」という2段階のロック解除操作を行うことによって、初めて調理器具本体の把持が解除されるので、万一、使用中に誤って操作部材33の操作凸部37やストッパ押下操作ボタン42を操作したとしても、直ちに調理器具本体の把持が解除されることがなく、意図しない調理器具本体の調理器具用取手1からの落下事故等を確実に防止することができる。
また、ロック部材45には、クランパー25のフリーローラ36が当接する傾斜面47の前方側に切欠凹部48が形成されており、その切欠凹部48にフリーローラ36が係合することで、第2ロックが行われるようになっているので、フリーローラ36が切欠凹部48に係合するときの感触によって第2ロックが行われたか否かを認識することができると共に、切欠凹部48に一旦係合したフリーローラ36はその係合が容易に解除されることはないので、第2ロック状態の保持性能も確保することができる。
また、この調理器具用取手1では、上述したように、左右一対のストッパ押下操作ボタン42を本体部10の幅方向の内側に押し込むだけで、ストッパ38を押し下げることができるので、本体部10を掴んだままの状態で、その両側部に設けられたストッパ押下操作ボタン42を親指と人差し指とで挟み込んで内側に押し込むだけで、第1ロックの解除操作を行うことができるので、非常に操作性がよい。
また、この調理器具用取手1では、上述したように、操作部材33の前端部の上面に押下操作用の操作凸部37が形成されているので、操作部材33の前端部を本体部10内に押し込むことによって、その後端部を跳ね上げるという第2ロックの解除操作を行う際、操作部材33の前端部を本体部内に容易に押し込むことができ、第2ロックの解除操作の操作性もよい。
なお、上述した実施形態では、操作部材33にフリーローラ36が回転可能に支持されており、跳ね上げた操作部材33の後端部を押し下げる際、ロック部材45の傾斜面47に当接したフリーローラ36が回転しながら傾斜面47を後方に押圧することになるので、操作部材33の後端部の押下操作を円滑に行うことができるという利点があるが、これに限定されるものではなく、例えば、固定された円形状の突起のようなものであってもよい。
本考案は、鍋やフライパン等の調理器具本体に着脱自在に取り付ける調理器具用取手として利用することができる。
1 調理器具用取手
10 本体部
10A、10B ねじ
11 下部部材
12a、12b ねじ挿通孔
13 クランパー収容部
14 バネ収容部
15 ストッパ収容凹部
16 切欠部
17 凹部
18 凹条
19 化粧カバー
20 穴
21 上部部材
22a、22b ねじ孔
23 開口
24 穴
25 クランパー
26 被支持部
27 開口
28 係止穴
29 凸部
30 凸部
31 把持部
32 コイルバネ
33 操作部材
34 揺動軸
35 支持部
36 フリーローラ(係止部)
37 操作凸部
38 ストッパ
39 ベース部
40 突出部
40a 傾斜面
41 コイルバネ
42 ストッパ押下操作ボタン
43 傾斜面
44 突片
45 ロック部材
46 装着溝
47 傾斜面
48 切欠凹部
CW 調理器具本体

Claims (4)

  1. 調理器具本体に着脱自在に取り付けられる調理器具用取手であって、
    本体部と、
    前記本体部の前端面との間に調理器具本体を挟み込んで把持する把持部を有し、前記把持部が調理器具本体を把持する把持位置と調理器具本体の把持を解除する把持解除位置との間を移動可能に、前記本体部に収容保持されたクランパーと、
    前記クランパーを前方側に付勢する第1の付勢手段と、
    前端部を前記本体部内に押し込むことによって、後端部を跳ね上げることができるように、揺動可能に前記本体部に支持された操作部材と、
    上下方向に移動可能に前記本体部に収容されたストッパと、
    前記ストッパを上方側に付勢する第2の付勢手段と、
    前端部が前記ストッパの後端面に当接することによって、前記クランパーを把持位置に保持するロック部材と、
    前記第2の付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパを下方側に押し下げるストッパ押下操作部材と、
    前記操作部材の下面における揺動軸よりも後方側に設けられた係止部と
    を備え、
    前記ロック部材は、跳ね上げた前記操作部材の後端部を押し下げたときに、前記係止部が当接する前下がりの傾斜面と、その傾斜面の前方側に形成された、前記係止部が係合することで、前記クランパーの前方側への移動を阻止する切欠凹部とを有し、
    跳ね上げた前記操作部材の後端側を押し下げると、前記係止部が前記ロック部材の傾斜面を後方側に押圧することで、前記クランパーが後退し、前記ロック部材が前記ストッパの後端面に当接すると共に、前記係止部が前記ロック部材の前記切欠凹部に係合するようになっており、前記ロック部材の前端部が前記ストッパの後端面に当接することで、前記クランパーを把持位置に保持した状態で、前記ストッパ押下操作ボタンを操作して前記ストッパを押し下げると、前記ストッパに対する前記ロック部材の当接状態が解除されるようになっていることを特徴とする調理器具用取手。
  2. 前記係止部は、フリーローラによって形成されている請求項1に記載の調理器具用取手。
  3. 前記ストッパは、幅方向の両側部に、外側に向かって下がり傾斜の傾斜面を有し、
    前記ストッパ押下操作ボタンは、前記本体部の両側部にそれぞれ配置されており、前記ストッパの前記傾斜面に摺接する、内側に向かって上り傾斜の傾斜面を有している請求項1または2に記載の調理器具用取手。
  4. 前記操作部材は、その前端部の上面に押下操作用の操作凸部が形成されている請求項1、2または3に記載の調理器具用取手。
JP2011003950U 2011-07-08 2011-07-08 調理器具用取手 Expired - Fee Related JP3170568U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015016176A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 克子 小林 調理用の着脱斜め把手
CN106983404A (zh) * 2017-04-20 2017-07-28 招蕴琪 可拆卸手柄

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JP2015016176A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 克子 小林 調理用の着脱斜め把手
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