JP3161454B2 - 車両の後部補強構造 - Google Patents

車両の後部補強構造

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JP3161454B2
JP3161454B2 JP13087599A JP13087599A JP3161454B2 JP 3161454 B2 JP3161454 B2 JP 3161454B2 JP 13087599 A JP13087599 A JP 13087599A JP 13087599 A JP13087599 A JP 13087599A JP 3161454 B2 JP3161454 B2 JP 3161454B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の後部補強構造
に関し、特に、リヤショックアブソーバ設置部の補強構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4、図5に従来の車両後部構造の一例
を示す。図において、リアピラー1の後方にはリヤホイ
ールハウス2が形成されており、そのインナパネル21
は一部がリヤサスペンションタワー22となって(図
5)、ここにリヤショックアブソーバ(図示略)の取付
座23が設けられている。
【0003】上記インナパネル21の上方にはトランク
ルームRの側壁を構成するトールーフパネル3が位置し
て、その下縁がインナパネル21(リヤサスペンション
タワー22)の上縁に溶接されている。トールーフパネ
ル3の外方にはリヤフェンダパネル7が位置してその上
縁がトールーフパネル3の上縁に溶接され、また、リヤ
フェンダパネル7の下縁とインナパネル21の上縁間に
ホイールハウスアウタパネル24が位置して両者に溶接
されている。なお、図5中、×印は溶接個所を示し、ま
た、符号91,92はそれぞれフロアパネルおよびサイ
ドフレームである。
【0004】このような構造では、トールーフパネル
3、リヤフェンダパネル7、およびホイールハウスアウ
タパネル24によって車両前後方向へ延びる閉断面構造
が形成され、上記取付座23に入力するリヤショックア
ブソーバからの作用力(図5の矢印)に対して十分な剛
性が確保されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、保守が容易
等の観点より、リヤフェンダパネルを溶接付けとするこ
となく、ボルト止めやクリップ止めとする構造(以下、
アッセンブリ構造という)が考えられているが、この場
合、先に説明したような溶接付けによる閉断面構造が形
成されないために、リヤショックアブソーバからの作用
力に対して十分な剛性が確保できないおそれがあった。
【0006】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、アッセンブリ構造とした場合にも十分な剛性
を確保することが可能な車両の後部補強構造を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、リヤショックアブソーバの取付座(2
3)を設けたホイールハウスインナパネル(21)の上
縁に沿って設けられ車両トランクルーム(R)の側壁を
構成するトールーフパネル(3)の外側面に、略U字断
面に成形されたリーンホースメントパネル(5)をその
開口部で接合して車両前後方向へ延びる閉断面構造を形
成し、リーンホースメントパネル(5)の前端をリヤピ
ラー(1)の後側面に接合するとともに、略直角に屈曲
させたリーンホースメントパネル(5)の後端を、車両
トランクルーム(R)後縁を閉断面を形成して車幅方
向へ延びるロアバックパネル(6)の端部に接合してい
る。
【0008】本発明において、リヤショックアブソーバ
から取付座へ大きな作用力が入力しても、この作用力は
トールーフパネルとの間で車両前後方向へ延びる閉断面
構造を形成するリーンホースメントパネルに入力し、さ
らにその作用力はリーンホースメントパネルの前後端が
接合された剛性を有するリヤピラーおよびロアバックパ
ネルに伝達されて、ここで確実に受けられる。これによ
り、アッセンブリ構造を採用した場合にも、リヤショッ
クアブソーバからの作用力に対して十分な剛性を確保す
ることができる。
【0009】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1、図2において、リアピラー
1の後方にはリヤホイールハウス2が形成されており、
そのインナパネル21は一部がリヤサスペンションタワ
ー22となって(図3)、ここにリヤショックアブソー
バ(図示略)の取付座23が設けられている。上記イン
ナパネル21の上方にはトランクルームRの側壁を構成
するトールーフパネル3が位置して、その下縁が図3に
示すようにリヤサスペンションタワー22に溶接されて
いる。また、トールーフパネル3の内側面とインナパネ
ル21との間にはブラケット板4が配設されて両者およ
びリヤサスペンションタワー22に重ね溶接されてい
る。
【0011】さらにトールーフパネル3の外側面には略
U字断面に成形されたリーンホースメントパネル5がそ
の開口部で溶接されて(図2の×印)、トールーフパネ
ル3との間に車両前後方向へ延びる閉断面構造が形成さ
れている。そして、このような閉断面構造を形成したリ
ーンホースメントパネル3は、図1に示すように、前端
がリヤピラー1の後側面に溶接されるとともに、後端は
略直角に屈曲して、トランクルームRの後縁を閉断面を
形成して車幅方向へ延びるロアバックパネル6の端部に
溶接されている。なお、リヤフェンダパネル7はその上
縁がトールーフパネル3の上面にボルト71で固定され
ている(図3)。なお、符号8はトランクリッドであ
る。
【0012】このような構造において、リヤショックア
ブソーバから取付座23へ大きな作用力が入力しても、
この作用力はブラケット4を経て閉断面構造をなすリー
ンホースメントパネル5に入力し、さらにリーンホース
メントパネル5の前後端が接合された剛性を有するリヤ
ピラー1およびロアバックパネル6で確実に受けられ
る。このように、本実施形態においては、トールーフパ
ネル3に、これとの間で車両前後方向へ延びる閉断面構
造を形成するリーンホースメントパネル5を設け、この
リーンホースメントパネル5の前端と後端をそれぞれリ
ヤピラー1とロアバックパネル6に固定したから、アッ
センブリ構造を採用した場合にも、リヤショックアブソ
ーバからの作用力に対して十分な剛性を確保することが
できる。なお、上記実施形態において、ブラケット板は
必ずしも設ける必要はない。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明の車両の後部補強構
造によれば、リヤフェンダパネルのアッセンブリ構造を
採用した場合にも、リヤショックアブソーバからの作用
力に対して十分な剛性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す、車両後部構造の斜
視図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図2の上半部の詳細断面図である。
【図4】従来の車両後部構造の斜視図である。
【図5】図4のV−V線に沿った断面図である。
【符号の説明】 1…リヤピラー、21…ホイールハウスインナパネル、
23…取付座、3…トールーフパネル、4…ブラケット
板、5…リーンホースメントパネル、6…ロアバックパ
ネル、R…車両トランクルーム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤショックアブソーバの取付座を設け
    たホイールハウスインナパネルの上縁に沿って設けられ
    車両トランクルームの側壁を構成するトールーフパネル
    の外側面に、略U字断面に成形されたリーンホースメン
    トパネルをその開口部で接合して車両前後方向へ延びる
    閉断面構造を形成し、前記リーンホースメントパネルの
    前端をリヤピラーの後側面に接合するとともに、略直角
    に屈曲させた前記リーンホースメントパネルの後端を、
    前記車両トランクルーム後縁を閉断面を形成して車幅
    方向へ延びるロアバックパネルの端部に接合したことを
    特徴とする車両の後部補強構造。
JP13087599A 1999-05-12 1999-05-12 車両の後部補強構造 Expired - Fee Related JP3161454B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014099285A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Aoi Kokuban Seisakusho:Kk 黒板装置

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