JP3160661B2 - 洗面台における遠隔操作式排水装置 - Google Patents

洗面台における遠隔操作式排水装置

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JP3160661B2
JP3160661B2 JP21492896A JP21492896A JP3160661B2 JP 3160661 B2 JP3160661 B2 JP 3160661B2 JP 21492896 A JP21492896 A JP 21492896A JP 21492896 A JP21492896 A JP 21492896A JP 3160661 B2 JP3160661 B2 JP 3160661B2
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伊藤  嘉浩
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洗面ボウルの排
水を遠隔操作により行うようにした洗面台における遠隔
操作式排水装置に関し、洗面ボウルの排水孔と排水管と
の間に介設される排水管継手内にトラップ機能を付与し
たことを特徴とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来から洗面ボウルに付設されているこ
の種の遠隔操作式排水装置には、直接的に排水管継手内
にトラップ機能を備えたものがなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、洗面台における遠隔操作式排水装置とは別個にU字
状のトラップが設けられていたので、キャビネット内に
おけるトラップ配設位置周辺の空間主にはキャビネット
内の中央部がデッドスペースとなっていた。本発明は、
こういった欠点を解決するために発明されたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部器体と下
部器体とから構成されてなり、上部器体の上部に洗面ボ
ウルの排水孔に装着される排水栓金具の取り付け部を備
え、上部器体または下部器体の周壁の一側に、排水栓金
具内に具えられた栓体を昇降させる遠隔操作装置との接
続部を備えた排水管継手において、その内部に、前記排
水栓金具の取り付け部の下部に連続して垂下されて、下
縁に排水間隙を形成した通水下限隔壁を設け、前記排水
管との連結部に通水上限隔壁を設けて、該管継手内にト
ラップ機能を付与すると共に、下部器体の側面に排水管
との連結部を備えたことを特徴とする洗面台における遠
隔操作式排水装置を提供するものである。
【0005】また本発明は、上部器体と下部器体とから
構成されてなり、上部器体の上部に、洗面ボウルの排水
孔に装着される排水栓金具の複数の取り付け部材のうち
下方に配置される部材との嵌合部を備え且つ側面に排水
栓金具内に具えられた栓体を昇降させる遠隔操作装置と
の接続部を備えた排水筒体との取り付け部を備えた排水
管継手において、その内部に、前記排水筒体の下部に連
続して垂下されて、下縁に排水間隙を形成した通水下限
隔壁を設け、前記排水管との連結部に通水上限隔壁を設
けて、該管継手内にトラップ機能を付与するとともに、
下部器体の側面に排水管との連結部を備えたことを特徴
とする洗面台における遠隔操作式排水装置を提供するも
のである。
【0006】また本発明は、上部器体と下部器体とから
構成されてなり、上部器体の上部に、洗面ボウルの排水
孔に装着される排水栓金具の複数の取り付け部材のうち
下方に配置される部材との嵌合部を備え、上部器体また
は下部器体の周壁の一側に、排水栓金具内に具えられた
栓体を昇降させる遠隔操作装置との接続部を備えた排水
管継手において、その内部に、前記排水栓金具の取り付
け部の下部に連続して垂下されて、下縁に排水間隙を形
成した通水下限隔壁を設け、前記排水管との連結部に通
水上限隔壁を設けて、該管継手内にトラップ機能を付与
するとともに、下部器体の側面に排水管との連結部を備
えたことを特徴とする洗面台における遠隔操作式排水装
置を提供するものである。
【0007】また本発明排水装置は、前記排水継手管内
に、前記遠隔操作装置との接続部を複数個所に設ける
か、前記排水管との連結部を複数個所配設している。
【0008】
【作用】而して従来洗面台における遠隔操作式排水装置
とは別個に配設していたU字管のトラップ機能を該排水
装置に付与したことにより、キャビネット内における従
来のU字管の配設位置周辺の空間主にはキャビネット内
の中央部にデッドスペースが形成されるようなことはな
い。
【0009】また本発明排水装置は、前記した排水管継
手の構造により、個々の排水装置の排水管との連結方向
を選択できるようにした。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示された実施例に基づいて
詳述する。図1は本発明の第1実施例を示すものであ
り、洗面ボウル(S)に穿設した排水孔(S’)に排水
栓金具(1)の取り付け部(2)を備え、該取り付け部
(2)の下部に連続して通水下限隔壁(3)を垂設し、
該隔壁(3)の両側を排水管継手(7)の周壁(4)に
連続させた一直線の横断面に形成されている。
【0011】排水栓金具(1)は、取り付け部(2)の
内面に螺合し、該排水栓金具(1)内部に栓蓋と支持棒
からなる栓体(5)を昇降自在に収納している。栓体
(5)を昇降させる遠隔操作装置の操作部の押釦(6)
を洗面ボウル(S)上端に配設し、該押釦(6)と排水
管継手(7)の周壁の一側に配設した遠隔操作装置との
接続部(10)内部に配設した押上レバー(8)とをレ
リースワイヤ(9)で連結した構造になっている。押釦
(6)の押圧操作により栓体(5)は昇降して、洗面ボ
ウル(S)の排水孔(S’)を開閉する。尚、前記排水
栓金具(1)および遠隔操作装置には従来周知のものを
用いているので詳細な説明は省略する。
【0012】図1に示す排水管継手(7)は、円筒形の
遠隔操作装置の接続部(10)と排水管(11)の連結
部(12)を一体形成した下部器体(13)と排水栓金
具の取り付け部(2)を一体成型した上部器体(14)
を環状の嵌着部(15)で一体に結合してなる。
【0013】図2は、本発明の第2実施例を示すもので
あり、排水栓金具(1)の複数の取り付け部材(2)の
うち下方に2個連接した部材の下部に略水平方向に突出
して形成したレリースワイヤ挿通孔を有する接続部(1
0)と一体に成形した排水筒体(18)を嵌着してい
る。該排水筒体(18)内部においてレリースワイヤ
(9)の先端に栓体(5)を昇降させる押上レバー
(8)を枢着している。該排水筒体(18)下部に連続
して筒体の通水下限隔壁(3)を垂設している。
【0014】排水栓金具(1)は複数の取り付け部材
(2)の内面に螺合嵌着し、該排水栓金具(1)内部に
栓蓋と支持棒からなる栓体(5)を昇降自在に収納して
いる。栓体(5)を昇降させる遠隔操作装置の操作部の
押釦(6)を洗面ボウル(S)上端に配設し、該押釦
(6)と、排水筒体(18)の胴体部に一体に突出して
設けた遠隔操作装置との接続部(10)内部に配設した
押上レバー(8)とをレリースワイヤ(9)で連結した
構造になっている。押釦(6)の押圧操作により栓体
(5)は昇降して、洗面ボウル(S)の排水孔(S’)
を開閉する。
【0015】図2に示す排水管継手(7)は、排水管
(11)の連結部(12)を一体成形した下部器体(1
3)と前記排水筒体(18)の下部に嵌着した上部器体
(14)を環状の嵌着部(15)で一体に結合してな
る。
【0016】図3は、本発明の第3実施例を示すもので
あり、排水栓金具(1)の複数の取り付け部材(2)の
うち下方に2個連設した部材の下部に連続して筒体の通
水下限隔壁(3)を垂設し、該隔壁(3)の両側を排水
管継手(7)の周壁(4)に連続させた一直線の横断面
に形成されている。
【0017】排水栓金具(1)は、複数の取り付け部材
(2)の内面に螺合嵌着し、該排水栓金具(1)内部に
栓蓋と支持棒からなる栓体(5)を昇降自在に収納して
いる。栓体(5)を昇降させる遠隔操作装置の操作部の
押釦(6)を洗面ボウル(S)上端に配設し、該押釦
(6)と排水管継手(7)の周壁(4)の一側に配設し
た遠隔操作装置との接続部(10)内部に配設した押上
レバー(8)とをレリースワイヤ(9)で連結した構造
になっている。押釦(6)の押圧操作により栓体(5)
は昇降して、洗面ボウル(S)の排水孔(S’)を開閉
する。
【0018】図3に示す排水管継手(7)は円筒形の遠
隔操作装置の接続部(10)と排水管(11)の連結部
(12)を一体成形した下部器体(13)と排水栓金具
(1)の複数の取り付け部材(2)のうち下方に2個連
設した部材の下部との嵌着部を有する上部器体(14)
を環状の嵌着部(15)で一体に結合してなる。
【0019】第1、2、3実施例共通水上限隔壁(1
6)は、下部器体(13)の底面の一部を通水下限隔壁
(3)よりも十分高く隆起させることにより設けられ、
上部器体(14)の裏面との間に通水間隙(17)を形
成している。
【0020】前記のように構成したこの遠隔操作式排水
装置は、従来の排水装置と同様に排水操作により栓体
(5)が上昇すると洗面ボウル(S)の水が排水管継手
(7)内を通過して、連結部(12)を介して排水管
(11)から系外に排出されるが、通水下限隔壁(3)
と通水上限隔壁(16)との間に形成したトラップ機能
により、常時排水管継手(7)内には貯留水が滞留し、
図示のように水位(WL)が形成される。
【0021】以上、本発明の主要な実施形態について説
明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定される
ものではなく、発明の目的を達成でき且つ発明の要旨を
逸脱しない範囲内で種々の設計変更が可能であることは
当然である。
【0022】
【発明の効果】而して従来洗面台における遠隔操作式排
水装置とは別個に配設していたU字管のトラップ機能を
該排水装置に付与したことにより、キャビネット内にお
ける従来のU字管の配設位置周辺の空間主にはキャビネ
ットの中央部にデッドスペースが形成されるようなこと
はない。故にキャビネット内のスペースを可及的に有効
に利用することが実現可能となるものである。例えば、
大きいバケツ等でも収納可能となり、収納量は従来に比
べ、飛躍的に増大する。
【0023】また、本発明排水装置は前記した排水管継
手の構造により個々の排水管との連結方向を選択でき
るようにしたので、施工条件に左右されることなく、施
工を容易にし、且つ工事費の低減化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例1を示す一部切欠立面図
である。
【図2】図2は実施例2を示す一部切欠立面図である。
【図3】図3は実施例3を示す一部切欠立面図である。
【符号の説明】
S 洗面ボウル S’ 排水孔 1 排水栓金具 2 取り付け部(材) 3 通水下限隔壁 4 周壁 5 栓体 6 押釦 7 排水管継手 8 押上レバー 9 レリースワイヤ 10 接続部 11 排水管 12 連結部 13 下部器体 14 上部器体 15 嵌着部 16 通水上限隔壁 17 通水間隙 18 排水筒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/23 E03C 1/284

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部器体と下部器体とから構成されてな
    り、上部器体の上部に洗面ボウルの排水孔に装着される
    排水栓金具の取り付け部を備え、上部器体または下部器
    体の周壁の一側に、排水栓金具内に具えられた栓体を昇
    降させる遠隔操作装置との接続部を備え排水管継手内
    に、前記排水栓金具の取り付け部の下部に連続して垂下
    されて、下縁に排水間隙を形成した通水下限隔壁を設
    け、前記排水管との連結部に通水上限隔壁を設けて、該
    管継手内にトラップ機能を付与するとともに、下部器体
    の周壁の一側面に排水管との連結部を備えたことを特徴
    とする洗面台における遠隔操作式排水装置。
  2. 【請求項2】上部器体と下部器体とから構成されてな
    り、上部器体の上部に、洗面ボウルの排水孔に装着され
    る排水栓金具の複数の取り付け部材のうち下方に配置さ
    れる部材との嵌合部を備え且つ側面に排水栓金具内に具
    えられた栓体を昇降させる遠隔操作装置との接続部を備
    えた排水筒体との取り付け部を備え排水管継手内に、
    前記排水筒体の下部に連続して垂下されて、下縁に排水
    間隙を形成した通水下限隔壁を設け、前記排水管との連
    結部に通水上限隔壁を設けて、該管継手内にトラップ機
    能を付与するとともに、下部器体の周壁の一側面に排水
    管との連結部を備えたことを特徴とする洗面台における
    遠隔操作式排水装置。
  3. 【請求項3】上部器体と下部器体とから構成されてな
    り、上部器体の上部に、洗面ボウルの排水孔に装着され
    る排水栓金具の複数の取り付け部材のうち下方に配置さ
    れる部材との嵌合部を備え、上部器体または下部器体の
    周壁の一側に、排水栓金具内に具えられた栓体を昇降さ
    せる遠隔操作装置との接続部を備え排水管継手内に、
    前記排水栓金具の取り付け部の下部に連続して垂下され
    て、下縁に排水間隙を形成した通水下限隔壁を設け、前
    記排水管との連結部に通水上限隔壁を設けて、該管継手
    内にトラップ機能を付与するとともに、下部器体の周壁
    の一側面に排水管との連結部を備えたことを特徴とする
    洗面台における遠隔操作式排水装置。
  4. 【請求項4】 前記排水管継手内に、前記排水管との連
    結部を複数個所に設けた請求項1の洗面台における遠隔
    操作式排水装置。
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