JP3159260B2 - 立体アレイ型海中探査ブイの開傘展張機構 - Google Patents
立体アレイ型海中探査ブイの開傘展張機構Info
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Description
傘展張機構に関し、特に、海中音響情報を送受信するセ
ンサを立体にアレイ化した高性能の立体アレイ型海中探
査ブイの開傘展張機構に関するものである。
てあげられる特開平9−189757号公報および第2
の従来技術としてあげられる特開平10−170639
号公報に開示されている従来の開傘展張機構を示す斜視
図である。
89757号公報に開示された技術においては、図4
(a)、(b)に示されるように、蓋100と、ケース
101と、受波器105と、アレイケーブル106と、
開傘用ロープ102と、アーム103と、支持ロープ1
04と、おもり107からなり、図4(a)のように浮
き108から吊下ケーブル109により海中に沈降させ
る際には、蓋100とケース101により円筒形の沈降
体110を形成し、沈降終了後におもり107により働
く張力により上部、下部の蓋100がケース101から
外れ、支持ロープ104が展張するまで上部、下部の蓋
100は上下に引っ張られ、支持ロープ104の展張後
に、開傘用ロープ102に働く張力により、海面に対し
て垂直に収納されていたアーム103が水平に倒れるこ
とによりケース101が2分割に割れ(あらかじめ2分
割されている物が蓋100により取り付けられている)
て、外れる。
って支持され、その結果アーム103の先端にアレイケ
ーブル106を介して接続されている受波器105が図
4(b)のように開傘展張する。
報においては、図5(a)、(b)に示されている如
く、外装パッケージ203と、外装パッケージ押さえ2
04と、受波器ユニット210と、ケーブル部材211
と、開傘用紐部材207と、受波器アーム206と、送
波器208からなり、図5(a)および(b)のように
浮上部201からケーブル202により海中に沈降する
際には、外装パッケージ203と外装パッケージ押さえ
204により円筒形にて沈降し、沈降終了後に、送波器
208により働く張力により外装パッケージ押さえ20
4が外れ、外装パッケージ203が分離する。
206と、開傘用紐部材207が取り付けられているこ
とから、上部、下部の開傘用紐部材207に働く張力に
より、上部、下部の受波器アーム206が所定角度間隔
で開き、その結果ケーブル部材211で接続された受波
器ユニット210が図5(d)のように開傘展開する。
第1及び第2の従来技術には下記に示す如き欠点があっ
た。
ブル、開傘用ロープ等、紐部材の物を多用しているため
にからみや切断などが起こり、信頼性が乏しい点であ
る。
納状態において、円筒形のケース内にアレイケーブルお
よび開傘用ロープなどが畳まれて収納されており、開傘
時に展張力で激しく受波器等の構成品が動作するため
に、アレイケーブルや開傘用ロープがからまったり、か
らみのために切断したりする可能性が高い。
レイケーブルなどの紐部材の構成品に引っかかり、ケー
スが外れず開傘展張ができず、信頼性が乏しい点であ
る。
じるケース内の受波器が開傘する力により、ケースが外
れる構造であるために、必要以下もしくは、必要以上の
力が働くと正常にケースが外れない可能性がある。
のアレイケーブルのたわみにより受波器が海流によって
動き、そのために指向性が変化し、その結果、指向性パ
ターンが変化し、受信レベルの不安定及び指向性利得の
不安定を生じる可能性がある。
よってアレイケーブルが切断しないように、支持ロープ
よりも長くし、張力を弱める必要がある。そのために、
アレイケーブルは張力は弱まるが、アレイケーブルにた
わみを惹き起こすからである。
術に内在する上記諸欠点を解消する為になされたもので
あり、従って本発明の目的は、従来の開傘展張機構に生
じるケーブルやロープのからみ・切断およびケースが外
れないなどの問題を解消し、開傘展張の信頼性を飛躍的
に向上させることを可能とした立体アレイ型海中探査ブ
イの新規な開傘展張機構を提供することにある。
生する受波器ケーブルのたわみによる受波器位置の不安
定をなくし、指向性の安定化を図ることを可能とした立
体アレイ型海中探査ブイの新規な開傘展張機構を提供す
ることにある。
に、本発明に係る立体アレイ型海中探査ブイの開傘展張
機構は、複数の受波器を立体アレイ化する上で、前記受
波器間隔を硬質材料によって接続し、開傘展張させる機
構であって、複数の受波器と、該複数の受波器間を結び
硬質材料にて形成された棒状のロッドシャフトと、吊下
ケーブルに接続されており開傘展張した時に中心を支え
る硬質材料にて形成された棒状のロッド支持棒と、該ロ
ッド支持棒の両端に固定して取り付けられている第1ロ
クロと、前記ロッド支持棒に摺動自在に嵌合され該ロッ
ド支持棒上を前記第1ロクロまで移動可能な第2ロクロ
と、該第2ロクロと前記吊下ケーブルを結び張力によっ
て該第2ロクロを前記第1ロクロまで移動させる開傘用
ロープと、前記第2ロクロが前記第1ロクロまで達した
時に該第2ロクロをその位置に固定させる固定手段と、
前記第2ロクロが移動することにより前記のロッドシャ
フトを前記ロッド支持棒から平行のまま距離を移動させ
るアームとを備えて構成される。
ャフトと、前記吊下ケーブルに張力がかかると伸びる前
記ロッド支持棒を備えていることにより、該ロッド支持
棒及び前記ロッドシャフトが必要な長さまで展張するこ
とを特徴としている。
ら平行移動させる前記アームを、親骨と、基骨と、受骨
と、支骨とから形成したことを特徴としている。
端に、他端が前記受骨及び支骨の一端にそれぞれ回動自
在に軸支され前記基骨は前記第2ロクロに、他端が前記
受骨及び支骨の他端にそれぞれ回動自在に軸支され、前
記受骨の他端は前記第1ロクロに回動自在に軸支されて
いる。
開傘用ロープに生じる張力により第2ロクロが第1ロク
ロの位置まで移動することによって、基骨、受骨、親骨
及び支骨から成るアームにより受波器間を接続したロッ
ドシャフトがロッド支持棒と平行のまま移動することで
開傘が実施される。平行のまま移動することにより、受
波器間隔が変化しないためにケーブル等の紐部材の物で
はなく金属材料で形成されたロッドシャフトにて接続す
ることが可能である。
物でなく金属等の硬質材料であるために、収納時の受波
器の位置を固定させるためのケースが必要なくなる。
移動すると、はじきを通過した後、はじきにて固定され
るために第2ロクロの位置が固定されて開傘展張後の受
波器位置が安定する。
施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
部を示す正面図であり、図2は本発明による一実施の形
態の全体構成を示す概略斜視図である。
海中探査ブイは、図2に示される如く、浮き20から吊
下ケーブル30によって水中部50を海中に配置し、水
中部50より海中に音を送受信あるいは受信のみを行う
ことで探査を行ない、受信音を電気信号に変換し、吊下
ケーブル30を介して浮き20から無線にてその信号を
送信するものである。
は使用前は機動性を良くするために小型形状に形成し、
沈降終了後に立体にアレイ化する立体アレイ型の開傘展
張機構に対し、本発明の実施の形態は、図1を参照する
に、受波器1と、受波器1間を結ぶロッドシャフト2
と、ロッドシャフト2と平行に配置され、ロッドシャフ
ト2を開傘させる際の中心軸となるロッド支持棒3と、
ロッド支持棒3並びにロッドシャフト2の各々の両端ど
うしを結ぶ形に取り付けられ、ある支点の動作によりロ
ッド支持棒3とロッドシャフト2の間隔を離すことによ
って開傘させる受骨7と、基骨8と、支骨9と、親骨1
0と、第1ロクロ4と、第2ロクロ5と、開傘用ロープ
6と、開傘した際に第2ロクロ5を固定することで開傘
状態を安定化させるはじき11にて構成される。
一実施の形態の動作について詳細に説明する。
り若しくは送波器40と水中部50が沈降していく。沈
降中は、図3(a)のように金属の受骨7と基骨8と支
骨9と親骨10が畳まれた状態にある。
送波器40、水中部50の間で、開傘用ロープ6に生じ
る張力によりロッド支持棒3の表面に上下摺動自在に配
設されている第2ロクロ5が引っ張られて第1ロクロ4
の位置まで押し上げられる(上方部のアーム60)と共
に押し下げられる(下方部のアーム60)。
ロ5は、はじき11を通ることにより位置が固定され、
ロッド支持棒3の先端部に固定されている第1ロクロ4
に近接するか接触する。第2ロクロ5が第1ロクロ4ま
で押し上げられるか押し下げられることで、図3(c)
に示されるように基骨8が受骨7の支点を押し上げまた
は押し下げ、ほぼ水平となり、支骨9と基骨8および受
骨7により親骨10がほぼ水中となることで受骨7と親
骨10の長さまでロッド支持棒3とロッドシャフト2の
距離が離れる。
と、第2ロクロ5と、開傘用ロープ6と、受骨7と、基
骨8と、支骨9と、親骨10は、ロッド支持棒3及びロ
ッドシャフト2の上下の両端に設けられ、上述したよう
に同じ動作をする(上下動は逆)。
支持棒3を中心に複数本設けられていることにより、図
2のように受波器1が立体(円筒上)に位置することに
なる。
て詳細に説明する。
や船などから投入され、海中に着水すると、浮き20が
膨らみ海中に浮き、水中部50及びおもり若しくは送波
器40は、吊下ケーブル30を繰り出しながら沈降して
いき、吊下ケーブル30の長さにて水中部50及びおも
り若しくは送波器40は静置する。その位置にておもり
若しくは送波器40より音響を送信し、その反射音を受
波器1により受信することで海中を探査するか、もしく
は単に海中にて音響を受波器1により受信することで海
中を探査する。
れ、吊下ケーブル30を介して、浮き20に備えられて
いる無線機(図示せず)より、電波にて航空機及び船な
どに送信される。
開傘展張機構は、図2に示されるように、前述の受波器
1が性能向上のために複数使用され、円筒の側面上にア
レイ化して配置する立体アレイ型海中探査ブイに対し、
図1に示されるように、複数の受波器1を結び、使用前
もしくは海中を沈降中の収容時には受波器1の間隔を短
くし、沈降終了後には、吊下ケーブル30にかかる展張
力により受波器1の間隔を受信する音響周波数のλ/2
の長さまで伸びる例えばステンレス製のロッドシャフト
2と、同じく展張力により前述のロッドシャフト2と同
じ長さまで伸びる例えばステンレス製のロッド支持棒3
と、このロッド支持棒3の一端(上方部のアーム60の
場合には上端、下方部のアーム60の場合には下端)に
固定的に取り付けられたドーナツ状に形成された第1ロ
クロ4と、同様にドーナツ状で、ロッド支持棒3の周面
上に上下摺動自在に挿入されている第2ロクロ5と、第
2ロクロ5に接続されており第1ロクロ4まで押し上げ
る(または押し下げる)開傘用ロープ6と、第2ロクロ
5を固定させるはじき11と、第2ロクロ5が第1ロク
ロ4まで押し上げられまたは押し下げられることにより
ロッドシャフト2とロッド支持棒3の距離を受信する音
響の音響周波数のλ/2まで離す、例えばアルミニウム
製の受骨8と支骨9と親骨10にて構成されている。
とにより図2に示されたアーム60が形成されている。
このアーム60は、図2に示された本実施例において
は、ロッド支持棒3を中心として上部及び下部にそれぞ
れ8個設けられ、上部の各アーム60は対応する下部の
各アームと複数個の受波器1を有するロッドシャフト2
を介して接続されている。
クロ4に回動自在に枢着されており、他端は軸72によ
り親骨10に回動自在に軸支されている。基骨8は、そ
の一端が軸81により第2ロクロ5に回動自在に枢着さ
れており、他端が軸82により受骨7に回動自在に軸支
されている。支骨9は、一端が軸91により親骨10の
一端に回動自在に軸支され、他端は軸92により基骨8
に回動自在に軸支されている。親骨10の他端はロッド
シャフト2の一端に軸21により回動自在に軸支されて
いる。
基骨8、支骨9、親骨10から成る各アーム60も、上
部に設けられた叙上のアーム60と同様に構成され、作
用する。
る。
り若しくは送波器40と水中部50が沈降していく。沈
降中は、図3(a)のように金属の受骨7と基骨8と支
骨9と親骨10から成るアーム60は畳まれた状態にあ
る。
送波器40、水中部50の間で吊下ケーブル30に働く
張力により、ロッド支持棒3及びロッドシャフト2が伸
びて展張する。このロットシャフト2およびロッド支持
棒3の展張後に、開傘用ロープ6に生じる張力によりロ
ッド支持棒3に摺動自在に嵌合されている第2ロクロ5
が引っ張られて第1ロクロ4まで押し上げられまたは押
し下げられ、はじき11を通ることにより第2ロクロ5
の位置が第1ロクロ4の近傍で固定される。
たは押し下げられることで、図3(c)のように基骨8
が受骨7の支点を押し上げ、各アーム60は水平とな
り、支骨9と基骨8及び受骨7により親骨10が水平と
なることで受骨7と親骨10の長さまでロッド支持棒3
とロッドシャフト2の距離が離れる。
と、第2ロクロ5と、開傘用ロープ6と、受骨7と、基
骨8と、支骨9と、親骨10は、ロッド支持棒11およ
びロッドシャフト2の上下の両端に設けられており、両
アーム部60は同じ動作をする。
支持棒3を中心に複数本配設されていることにより、図
2に示すように受波器1が立体(円筒上)に位置するこ
とになる。
2およびロッド支持棒3や、受骨、基骨、支骨、親骨な
どはステンレス、アルミニウムだけでなく、引っ張り強
さなどの強度の高い物質であれば硬質プラスチック材質
なども使用することが可能である。
開傘展張機構の形状寸法に入る数量まで増大可能であ
る。
ものであり、本発明によれば以下に示す効果が得られ
る。
た受波器間のケーブルのからみや切断、また収納時に受
波器および受波器間を覆うケースが外れないといったこ
とが無くなり、安定した開傘展張が得られる。
の硬質材料で形成された棒状のロッドシャフトにて接続
されているために、からみや切断はない。また、受波器
間が金属材料であるために収納時の受波器を覆う必要が
ないので、ケースが必要なくなるからである。
ないために、指向性パターンが変化しない。よって、安
定した利得が得られる。
列位置によって左右されるが、従来においては、受波器
間の接続がケーブル等の紐部材であったために、開傘展
張後の受波器間隔がケーブルのたわみにより不安定であ
った。これは、開傘展張時における強い衝撃によりケー
ブルが切断するのを防ぐためにケーブルに受波器間隔以
上の余長が必要であった。しかしながら、本願発明によ
り受波器間隔を金属等の硬質材料にすることが可能にな
ったために、受波器間隔を一定にすることができ、受波
器の配列位置が変化しないからである。
す概略正面図である。
の斜視図である。
一実施の形態の動作シーケンス図である。
図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の受波器を立体アレイ化する上で、
前記受波器間隔を硬質材料によって接続し、開傘展張さ
せる機構であって、複数の受波器と、該複数の受波器間
を結び硬質材料にて形成された棒状のロッドシャフト
と、吊下ケーブルに接続されており開傘展張した時に中
心を支える硬質材料にて形成された棒状のロッド支持棒
と、該ロッド支持棒の両端に固定して取り付けられてい
る第1ロクロと、前記ロッド支持棒に摺動自在に嵌合さ
れ該ロッド支持棒上を前記第1ロクロまで移動可能な第
2ロクロと、該第2ロクロと前記吊下ケーブルを結び張
力によって該第2ロクロを前記第1ロクロまで移動させ
る開傘用ロープと、前記第2ロクロが前記第1ロクロま
で達した時に該第2ロクロをその位置に固定させる固定
手段と、前記第2ロクロが移動することにより前記のロ
ッドシャフトを前記ロッド支持棒から平行のまま距離を
移動させるアームとを備えていることを特徴とする立体
アレイ型海中探査ブイの開傘展張機構。 - 【請求項2】 張力などの力によって伸びる前記ロッド
シャフトと、前記吊下ケーブルに張力がかかると伸びる
前記ロッド支持棒を備えていることにより、該ロッド支
持棒及び前記ロッドシャフトが必要な長さまで展張する
ことを更に特徴とする請求項1に記載の立体アレイ型海
中探査ブイの開傘展張機構。 - 【請求項3】 前記ロッドシャフトを前記ロッド支持棒
から平行移動させる前記アームを、親骨と、基骨と、受
骨と、支骨とから形成したことを更に特徴とする請求項
1または2のいずれか一項に記載の立体アレイ型海中探
査ブイの開傘展張機構。 - 【請求項4】 前記親骨は一端が前記ロッドシャフトの
先端に、他端が前記受骨及び支骨の一端にそれぞれ回動
自在に軸支され前記基骨は前記第2ロクロに、他端が前
記受骨及び支骨の他端にそれぞれ回動自在に軸支され、
前記受骨の他端は前記第1ロクロに回動自在に軸支され
ていることを更に特徴とする請求項3に記載の立体アレ
イ型海中探査ブイの開傘展張機構。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04576699A JP3159260B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 立体アレイ型海中探査ブイの開傘展張機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04576699A JP3159260B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 立体アレイ型海中探査ブイの開傘展張機構 |
Publications (2)
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JP3159260B2 true JP3159260B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=12728426
Family Applications (1)
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JP04576699A Expired - Fee Related JP3159260B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 立体アレイ型海中探査ブイの開傘展張機構 |
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- 1999-02-24 JP JP04576699A patent/JP3159260B2/ja not_active Expired - Fee Related
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