JP3158996B2 - 情報信号処理装置 - Google Patents

情報信号処理装置

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JP3158996B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報信号処理装置、特
に、2のN乗分の1の分解能でデジタル信号に変換して
なるNビットのデジタル信号の符号情報を、K≧M>N
の関係にあるMビットの符号情報に変換するビット数変
換手段を含んで構成された情報信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音響信号のデジタル化に際しては、伝
送,記録再生の忠実度、装置の価格、その他の色々な条
件を考慮して定められた規格に従って、所定のビット数
を有するデジタル信号が生成されていることは周知のと
おりであり、例えばコンパクトディスクには、16ビッ
トのデジタル信号が記録されている。ところで、前記し
たように特定な規格に従った所定のビット数のデジタル
信号が、例えばNビットのデジタル信号であれば、その
デジタル信号はアナログ信号を2のN乗分の1の分解能
でデジタル信号に変換されている状態のものとなる。そ
れで、Nビットのデジタル信号は、通常、前記した2の
N乗分の1の分解能以上の細かさで、微小な信号部分を
復原できないことは当然である。
【0003】しかし、デジタル信号のビット数で定まる
分解能以上の細かさで、微小な信号部分をも復原させる
ようにしようとする試みが従来から行なわれて来てい
る。すなわち、前記の試みの一例としては、例えば、特
開平5ー304474号公報にも開示されているよう
に、Nビットの符号情報を、M>Nの関係にあるMビッ
トの符号情報に変換させるようにするための提案を挙げ
ることができる。そして、前記した特開平5ー3044
74号公報に開示されているビット拡大の手法は、微小
レベルの信号についても歪の少ないDA変換が行なわれ
るように、方形波と対応するデジタルデータの場合に
は、デジタルローパスフィルタにより波形を滑らかにし
て、本来のビット数と対応して定まる1LSB以下のデ
ータまで出力してDA変換が行なわれるようにしたもの
である。
【0004】ところで、人間の聴覚についての古くから
の研究結果として、人間が音として感じる空気振動の周
波数範囲(可聴周波数帯域)は、従来から20Hz〜2
0KHzであるとされて来ている。それで、音響信号の
高忠実度再生(または伝送)を目指す場合にも、従来か
ら前記の可聴周波数帯域の音響信号について、記録再生
(または伝送)が良好に行なわれるように、各種の条件
を定めてシステム構成を行なうのが一般的であった。例
えば、可聴周波数帯域全域の音響信号を、デジタル信号
に変換する場合の標本化周波数は、標本化定理で必要と
される条件を満足させうる最低の周波数(可聴周波数帯
域の上限の周波数の2倍の周波数)値を僅かに上まわる
周波数値に設定されている。すなわち、例えば、コンパ
クトディスクでは44.1KHz、ディジタル・オーデ
ィオ・テープレコーダ(DAT)では48KHzの標本
化周波数が規格値とされている。
【0005】ところが、近年になって、可聴周波数帯域
の上限の周波数とされている20KHz以上の周波数成
分の存在が脳波のα波の発現に寄与し、20KHz以上
の周波数成分の存在によって、より一層自然さのある音
響信号が再生できる、とする研究成果が発表されるよう
になり、可聴周波数帯域全域の音響信号を、デジタル信
号に変換する場合の標本化周波数として、前記した規格
値の標本化周波数よりも高い周波数値の標本化周波数
(例えば88.2KHz,96KHz)を、音響信号の
デジタル信号化の際の標本化周波数として採用して標本
化する(以下、ハイサンプリング手段と記載されること
もある)ことも試みられるようになり、前記のハイサン
プリング手段を適用して標本化し、量子化して得た音響
デジタル信号では、音質上で有意性が認められたとの報
告も行なわれている(AES東京コンベンション’95
予稿集第166頁〜第169頁大須氏他6名「96KH
zサンプリングデジタルオーディオの音質評価」)。
【0006】それで、前述のように、可聴周波数帯域の
上限の周波数とされている20KHz以上の周波数成分
をも記録再生の対象として、より一層自然な感じの音響
信号が再生できるようにすることを意図して、可聴周波
数帯域全域の音響信号を、デジタル信号に変換する場合
の標本化信号として、前記した規格値の標本化周波数よ
りも高い周波数値の標本化周波数(例えば88.2KH
z,96KHz)を有する標本化信号を用いて、アナロ
グ信号形態の音響信号を標本化して得た順次の標本値、
すなわち、ハイサンプリング手段で得た順次の標本値
を、2のN乗分の1の分解能でデジタル信号に変換して
得たNビットのデジタル音響信号の符号情報について
も、デジタル信号のビット数で定まる分解能以上の細か
さで、微小な信号部分も復原させることができるよう
に、前記したNビットの符号情報に対して、M>Nの関
係にあるMビットの符号情報に変換するビット数変換技
術を適用することも考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、既述した従来技
術において、微小レベルの信号についても歪の少ないD
A変換が行なわれるように、方形波と対応するデジタル
データの場合には、デジタルローパスフィルタにより波
形を滑らかにして、本来のビット数と対応して定まる1
LSB以下のデータまで出力してDA変換が行なわれる
ようにしたものでは、アナログ信号を2のN乗分の1の
分解能でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情
報における1LSBの間のデータ値を、前記したNビッ
トの符号情報を用いて滑らかにする、というものであっ
た。しかし、前記のような従来技術では、波形そのもの
のリニアリティの改善効果は認められるにしても、周知
のようにNビットの符号情報には、必らず、0.5LS
Bの誤差を含んでいる状態のものになっていることか
ら、前記の従来技術によっては、Nビットの符号情報に
基づいて、もとのアナログ信号を推測した場合に、M>
Nの関係にあるNビットの符号情報を、高品位なMビッ
トの符号情報に変換させることはできなかった。
【0008】それで、波形そのもののリニアリティの改
善が図かれるにした既述した従来のビット数変換技術に
おける問題点が解消できるようにするために、Nビット
の符号情報について、M>Nの関係にあるMビットの符
号情報に変換する際に、Nビットの符号情報を得るのに
用いられたアナログ信号と、前記のNビットの符号情報
を復原して得たアナログ信号との間に存在する2のN乗
分の1の分解能1LSBについて±0.5LSBの誤差
範囲以内で、前記したNビットの符号情報によって示さ
れるアナログ信号波形の積分値と、Mビットの符号情報
によって示されるアナログ信号波形の積分値とが等価と
なるようにしてビット数変換を行なうようにするという
特殊構成のビット数変換手段を用いた情報信号処理装置
が、本出願人会社によって提案された(特願平6ー66
428号)。前記した本出願人会社による既提案の情報
信号処理装置によれば、既述した従来の問題点を良好に
解消できたが、より一層、高品位な符号情報に変換でき
るような情報信号処理装置の出現が待望された。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はアナログ信号を
2のN乗分の1の分解能でデジタル信号に変換して得た
Nビットの符号情報について、ナイキスト周波数迄の周
波数帯域を複数個に分割して得た個別の帯域分割周波数
帯域毎に属する帯域分割Nビットの符号情報を、それぞ
れK>Nの関係にあるKビットの符号情報に変換する際
に、前記した個別の帯域分割Nビットの符号情報を復原
して得られるアナログ信号と、前記した個別の帯域分割
Nビットの符号情報が属する周波数帯域と対応する個別
の周波数帯域におけるアナログ信号との間に存在する2
のN乗分の1の分解能1LSBについて±0.5LSB
の誤差範囲以内で、前記した帯域分割Nビットの符号情
報によって示されるアナログ信号波形の積分値と、Kビ
ットの符号情報によって示されるアナログ信号波形の積
分値とが等価となるようにしてビット数変換が行なわれ
るようにする手段と、ビット数変換の対象にされている
各帯域分割Nビットの符号情報について、順次の隣接す
る1標本化周期を隔てている帯域分割Nビットの符号情
報間の差の変化態様の情報を検出する手段と、帯域分割
Nビットの符号情報間の差の変化態様の情報に基づい
て、予め定められたアナログ信号波形と対応するように
設定された(K−N)ビットの付加符号情報を発生させる
手段と、帯域分割Nビットの符号情報の最下位桁に前記
した(K−N)ビットの付加符号情報を連続させてKビッ
トの符号情報を生成させ、前記のように個別の帯域分割
周波数帯域毎に得たKビットの符号情報を加算して出力
の符号情報とする手段とを備えてなる情報信号処理装
置、及び前記した情報信号処理装置において、ビット数
変換の対象にされている各帯域分割Nビットの符号情報
について、順次の隣接する1標本化周期を隔てている帯
域分割Nビットの符号情報を比較して、前記した帯域分
割Nビットの符号情報で示されるべきアナログ信号の時
間軸上における変化の有無及び変化方向と対応する情報
を検出する変化情報の検出手段と、前記の変化情報の検
出手段によって検出された情報が同一の状態で連続して
いる期間長を示す区間情報を検出する区間情報検出手段
と、前記した変化情報の検出手段から得た情報と、区間
情報検出手段から得た区間情報とによって、連続する2
つの区間が同一方向で増減変化しているとともに互いに
異なる期間長を有しており、かつ、極値を含んでいない
連続する2つの区間であると判定された場合には、前記
の2つの区間の期間長の短い方の区間の中点と、期間長
の長い方の区間中における前記の2つの区間の境界から
前記した短い期間長の1/2と対応する位置の点とを結
ぶ直線を表わし得る(K−N)ビットの付加符号情報を
発生し、また前記した変化情報の検出手段から得た情報
と、区間情報検出手段から得た区間情報とによって、連
続する2つの区間が同一方向で増減変化しているととも
に同一の期間長を有しており、かつ極値を含んでいない
連続する2つの区間であると判定された場合には、前記
の2つの区間における互いの区間の中点間を結ぶ直線を
表わし得る(K−N)ビットの付加符号情報を発生し、
さらに前記した変化情報の検出手段から得た情報と、区
間情報検出手段から得た区間情報とによって、極値と対
応している区間であると判定された場合には、その区間
の期間長と対応して予め定められた(K−N)ビットの
付加符号情報を発生しうる付加符号情報の発生手段と、
前記した帯域分割Nビットの符号情報の最下位桁に前記
した付加符号情報の発生手段から出力された(K−N)
ビットの付加符号情報を連続させてKビットの符号情報
を生成させる手段とを備えてなる情報信号処理装置、な
らびにアナログ信号を2のN乗分の1の分解能でデジタ
ル信号に変換して得たNビットの符号情報について、ナ
イキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割して得た
個別の帯域分割周波数帯域毎に、それぞれデシメーショ
ンを行なって、前記の個別の帯域分割周波数帯域に属し
デシメーションが施された帯域分割Nビットの符号情報
を、それぞれK>Nの関係にあるKビットの符号情報に
変換する際に、前記した個別の帯域分割周波数帯域に属
しデシメーションが施された個別の帯域分割Nビットの
符号情報を復原して得られるアナログ信号と、前記した
デシメーションが施された個別の帯域分割Nビットの符
号情報が属する個別の帯域分割周波数帯域と対応する個
別の帯域分割周波数帯域におけるアナログ信号との間に
存在する2のN乗分の1の分解能1LSBについて±
0.5LSBの誤差範囲以内で、前記した個別の帯域分
割周波数帯域に属しデシメーションが施された帯域分割
Nビットの符号情報によって示されるアナログ信号波形
の積分値と、Kビットの符号情報によって示されるアナ
ログ信号波形の積分値とが等価となるようにしてビット
数変換が行なわれるようにする手段と、ビット数変換の
対象にされているデシメーションが施された各帯域分割
Nビットの符号情報について、順次の隣接する1標本化
周期を隔てているデシメーションが施された帯域分割N
ビットの符号情報間の差の変化態様の情報を検出する手
段と、前記したデシメーションが施された帯域分割Nビ
ットの符号情報間の差の変化態様の情報に基づいて、予
め定められたアナログ信号波形と対応するように設定さ
れたデシメーションされた状態の(K−N)ビットの付加
符号情報を発生させる手段と、前記したデシメーション
が施された帯域分割Nビットの符号情報の最下位桁に前
記したデシメーションされた状態の(K−N)ビットの付
加符号情報を連続させてデシメーションされた状態のK
ビットの符号情報を生成させる手段と、前記のデシメー
ションされた状態のKビットの符号情報を、所定の標本
化周波数を有する標本化信号により標本化された状態の
Kビットの符号情報にするアップサンプリング手段と、
前記したアップサンプリング手段から出力されたKビッ
トの符号情報を加算して出力の符号情報とする手段とを
備えてなる情報信号処理装置、ならびに、アナログ信号
を2のN乗分の1の分解能でデジタル信号に変換して得
たNビットの符号情報について、ナイキスト周波数迄の
周波数帯域を複数個に分割して得た個別の帯域分割周波
数帯域毎に、それぞれデシメーションを行なって、前記
の個別の帯域分割周波数帯域に属しデシメーションが施
された帯域分割Nビットの符号情報を、それぞれK>N
の関係にあるKビットの符号情報に変換する際に、前記
した個別の帯域分割周波数帯域に属しデシメーションが
施された個別の帯域分割Nビットの符号情報を復原して
得られるアナログ信号と、前記したデシメーションが施
された個別の帯域分割Nビットの符号情報が属する個別
の帯域分割周波数帯域と対応する個別の帯域分割周波数
帯域におけるアナログ信号との間に存在する2のN乗分
の1の分解能1LSBについて±0.5LSBの誤差範
囲以内で、前記した個別の帯域分割周波数帯域に属しデ
シメーションが施された帯域分割Nビットの符号情報に
よって示されるアナログ信号波形の積分値と、Kビット
の符号情報によって示されるアナログ信号波形の積分値
とが等価となるようにしてビット数変換が行なわれるよ
うにする手段と、ビット数変換の対象にされているデシ
メーションが施された各帯域分割Nビットの符号情報に
ついて、順次の隣接する1標本化周期を隔てているデシ
メーションが施された帯域分割Nビットの符号情報間の
差の変化態様の情報を検出する手段と、前記したデシメ
ーションが施された帯域分割Nビットの符号情報間の差
の変化態様の情報に基づいて、予め定められたアナログ
信号波形と対応するように設定されたデシメーションさ
れた状態の(K−N)ビットの付加符号情報を発生させる
手段と、前記したデシメーションが施された帯域分割N
ビットの符号情報の最下位桁に前記したデシメーション
された状態の(K−N)ビットの付加符号情報を連続させ
てデシメーションされた状態のKビットの符号情報を生
成させる手段と、前記のデシメーションされた状態のK
ビットの符号情報を、所定の標本化周波数を有する標本
化信号により標本化された状態のKビットの符号情報に
するアップサンプリング手段と、前記したアップサンプ
リング手段から出力されたKビットの符号情報を加算し
て出力の符号情報とする手段とを備えてなる情報信号処
理装置であって、ビット数変換の対象にされているデシ
メーションが施された各帯域分割Nビットの符号情報に
ついて、順次の隣接する1標本化周期を隔てているデシ
メーションが施された帯域分割Nビットの符号情報を比
較して、前記したデシメーションが施された帯域分割N
ビットの符号情報で示されるべきアナログ信号の時間軸
上における変化の有無及び変化方向と対応する情報を検
出する変化情報の検出手段と、前記の変化情報の検出手
段によって検出された情報が同一の状態で連続している
期間長を示す区間情報を検出する区間情報検出手段と、
前記した変化情報の検出手段から得た情報と、区間情報
検出手段から得た区間情報とによって、連続する2つの
区間が同一方向で増減変化しているとともに互いに異な
る期間長を有しており、かつ、極値を含んでいない連続
する2つの区間であると判定された場合には、前記の2
つの区間の期間長の短い方の区間の中点と、期間長の長
い方の区間中における前記の2つの区間の境界から前記
した短い期間長の1/2と対応する位置の点とを結ぶ直
線を表わし得るデシメーションされた状態の(K−N)
ビットの付加符号情報を発生し、また前記した変化情報
の検出手段から得た情報と、区間情報検出手段から得た
区間情報とによって、連続する2つの区間が同一方向で
増減変化しているとともに同一の期間長を有しており、
かつ極値を含んでいない連続する2つの区間であると判
定された場合には、前記の2つの区間における互いの区
間の中点間を結ぶ直線を表わし得るデシメーションされ
た状態の(K−N)ビットの付加符号情報を発生し、さ
らに前記した変化情報の検出手段から得た情報と、区間
情報検出手段から得た区間情報とによって、極値と対応
している区間であると判定された場合には、その区間の
期間長と対応して予め定められたデシメーションされた
状態の(K−N)ビットの付加符号情報を発生しうる付
加符号情報の発生手段と、前記したデシメーションが施
された帯域分割Nビットの符号情報の最下位桁に前記し
た付加符号情報の発生手段から出力されたデシメーショ
ンされた状態の(K−N)ビットの付加符号情報を連続
させてデシメーションされた状態のKビットの符号情報
を生成させる手段と前記のデシメーションされた状態の
Kビットの符号情報を、所定の標本化周波数を有する標
本化信号により標本化された状態のKビットの符号情報
にするアップサンプリング手段と、前記したアップサン
プリング手段から出力されたKビットの符号情報を加算
して出力の符号情報とする手段とを備えてなる情報信号
処理装置、及びアナログ信号を2のN乗分の1の分解能
でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報につ
いて、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割
して得た個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯域分割
Nビットの符号情報を、それぞれK>Nの関係にあるK
ビットの符号情報に変換する際に、前記した個別の帯域
分割Nビットの符号情報を復原して得られるアナログ信
号と、前記した個別の帯域分割Nビットの符号情報が属
する周波数帯域と対応する個別の周波数帯域におけるア
ナログ信号との間に存在する2のN乗分の1の分解能1
LSBについて±0.5LSBの誤差範囲以内で、前記
した帯域分割Nビットの符号情報によって示されるアナ
ログ信号波形の積分値と、Kビットの符号情報によって
示されるアナログ信号波形の積分値とが等価となるよう
にしてビット数変換が行なわれるようにする手段と、ビ
ット数変換の対象にされている各帯域分割Nビットの符
号情報について、順次の隣接する1標本化周期を隔てて
いる帯域分割Nビットの符号情報間の差の変化態様の情
報を検出する手段と、帯域分割Nビットの符号情報間の
差の変化態様の情報に基づいて、予め定められたアナロ
グ信号波形と対応するように設定された(K−N)ビット
の付加符号情報を発生させる手段と、帯域分割Nビット
の符号情報の最下位桁に前記した(K−N)ビットの付加
符号情報を連続させてKビットの符号情報を生成させ、
前記のように個別の帯域分割周波数帯域毎に得たKビッ
トの符号情報を加算して出力の符号情報とする手段と、
帯域分割Nビットの符号情報で示される信号のピーク値
を検出するピーク検出手段と、前記したピーク検出手段
の出力によってビット数Kを変化させる手段とを備えて
なる情報信号処理装置、及びアナログ信号を2のN乗分
の1の分解能でデジタル信号に変換して得たNビットの
符号情報について、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を
複数個に分割して得た個別の帯域分割周波数帯域毎に、
それぞれデシメーションを行なって、前記の個別の帯域
分割周波数帯域に属しデシメーションが施された帯域分
割Nビットの符号情報を、それぞれK>Nの関係にある
Kビットの符号情報に変換する際に、前記した個別の帯
域分割周波数帯域に属しデシメーションが施された個別
の帯域分割Nビットの符号情報を復原して得られるアナ
ログ信号と、前記したデシメーションが施された個別の
帯域分割Nビットの符号情報が属する個別の帯域分割周
波数帯域と対応する個別の帯域分割周波数帯域における
アナログ信号との間に存在する2のN乗分の1の分解能
1LSBについて±0.5LSBの誤差範囲以内で、前
記した個別の帯域分割周波数帯域に属しデシメーション
が施された帯域分割Nビットの符号情報によって示され
るアナログ信号波形の積分値と、Kビットの符号情報に
よって示されるアナログ信号波形の積分値とが等価とな
るようにしてビット数変換が行なわれるようにする手段
と、ビット数変換の対象にされているデシメーションが
施された各帯域分割Nビットの符号情報について、順次
の隣接する1標本化周期を隔てているデシメーションが
施された帯域分割Nビットの符号情報間の差の変化態様
の情報を検出する手段と、前記したデシメーションが施
された帯域分割Nビットの符号情報間の差の変化態様の
情報に基づいて、予め定められたアナログ信号波形と対
応するように設定されたデシメーションされた状態の
(K−N)ビットの付加符号情報を発生させる手段と、前
記したデシメーションが施された帯域分割Nビットの符
号情報の最下位桁に前記したデシメーションされた状態
の(K−N)ビットの付加符号情報を連続させてデシメー
ションされた状態のKビットの符号情報を生成させる手
段と、前記のデシメーションされた状態のKビットの符
号情報を、所定の標本化周波数を有する標本化信号によ
り標本化された状態のKビットの符号情報にするアップ
サンプリング手段と、前記したアップサンプリング手段
から出力されたKビットの符号情報を加算して出力の符
号情報とする手段と、デシメーションが施された帯域分
割Nビットの符号情報で示される信号のピーク値を検出
するピーク検出手段と、前記したピーク検出手段の出力
によってビット数Kを変化させる手段とを備えてなる情
報信号処理装置、及びアナログ信号を2のN乗分の1の
分解能でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情
報について、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個
に分割して得た個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯
域分割Nビットの符号情報からK>Nの関係にあるそれ
ぞれ(K−N)ビットの付加符号情報に変換する際に、
前記した個別の帯域分割Nビットの符号情報を復原して
得られるアナログ信号と、前記した個別の帯域分割Nビ
ットの符号情報が属する周波数帯域と対応する個別の周
波数帯域におけるアナログ信号との間に存在する2のN
乗分の1の分解能1LSBについて±0.5LSBの誤
差範囲以内で、前記した帯域分割Nビットの符号情報に
よって示されるアナログ信号波形の積分値と、Kビット
の符号情報によって示されるアナログ信号波形の積分値
とが等価となるようにしてビット数変換が行なわれるよ
うにする手段と、ビット数変換の対象にされている各帯
域分割Nビットの符号情報について、順次の隣接する1
標本化周期を隔てている帯域分割Nビットの符号情報間
の差の変化態様の情報を検出する手段と、帯域分割Nビ
ットの符号情報間の差の変化態様の情報に基づいて、予
め定められたアナログ信号波形と対応するように設定さ
れた(K−N)ビットの付加符号情報を発生させる手段
と、前記した個別の帯域分割周波数帯域毎に属する各帯
域分割Nビットの符号情報に基づいて得た(K−N)ビッ
トの付加符号情報を加算して、前記したもとのNビット
の符号情報の最下位桁に連続させて出力の符号情報とす
る手段とを備えてなる情報信号処理装置、及びアナログ
信号を2のN乗分の1の分解能でデジタル信号に変換し
て得たNビットの符号情報について、ナイキスト周波数
迄の周波数帯域を複数個に分割して得た個別の帯域分割
周波数帯域毎に、それぞれデシメーションを行なって、
前記の個別の帯域分割周波数帯域に属しデシメーション
が施された帯域分割Nビットの符号情報から、K>Nの
関係にあるそれぞれ(K−N)ビットの符号情報に変換
する際に、前記した個別の帯域分割周波数帯域に属しデ
シメーションが施された個別の帯域分割Nビットの符号
情報を復原して得られるアナログ信号と、前記したデシ
メーションが施された個別の帯域分割Nビットの符号情
報が属する個別の帯域分割周波数帯域と対応する個別の
帯域分割周波数帯域におけるアナログ信号との間に存在
する2のN乗分の1の分解能1LSBについて±0.5
LSBの誤差範囲以内で、前記した個別の帯域分割周波
数帯域に属しデシメーションが施された帯域分割Nビッ
トの符号情報によって示されるアナログ信号波形の積分
値と、Kビットの符号情報によって示されるアナログ信
号波形の積分値とが等価となるようにしてビット数変換
が行なわれるようにする手段と、ビット数変換の対象に
されているデシメーションが施された各帯域分割Nビッ
トの符号情報について、順次の隣接する1標本化周期を
隔てているデシメーションが施された帯域分割Nビット
の符号情報間の差の変化態様の情報を検出する手段と、
前記したデシメーションが施された帯域分割Nビットの
符号情報間の差の変化態様の情報に基づいて、予め定め
られたアナログ信号波形と対応するように設定されたデ
シメーションされた状態の(K−N)ビットの付加符号情
報を発生させる手段と、前記したデシメーションが施さ
れた状態の各(K−N)ビットの付加符号情報を、それぞ
れ所定の標本化周波数を有する標本化信号により標本化
された状態の(K−N)ビットの符号情報にするアップ
サンプリング手段と、前記した各アップサンプリング手
段から出力された(K−N)ビットの符号情報を加算し
て、前記したもとのNビットの符号情報の最下位桁に連
続させて出力の符号情報とする手段とを備えてなる情報
信号処理装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の情報信号処理装置の具体的な内容を詳細に説明する。
図1乃至図9はそれぞれ本発明の情報信号処理装置の構
成例を示すブロック図であり、図1乃至図9中において
1は情報信号処理装置の入力端子である。この入力端子
1には情報信号処理装置で信号処理の対象にしているN
ビットのデジタル信号(以下、Nビットの符号情報と記
載されることもある)が供給される。前記の入力端子1
に供給されたNビットの符号情報は、図1,図4,図7
の各図に示されている情報信号処理装置においては、帯
域分割フィルタ部BDFDに与えられており、また図
2,図3,図5,図6,図8,図9の各図に示されてい
る情報信号処理装置においては、ダウンサンプリング部
DSDに与えられている。
【0011】前記した帯域分割フィルタ部BDFD及び
ダウンサンプリング部DSDには、それぞれナイキスト
周波数迄の周波数帯域を所定の分割態様で分割する複数
個の帯域分割フィルタBDF1,BDF2,BDF3,B
DF4…を備えている。図10は前記した複数個の帯域
分割フィルタの通過周波数帯域の周波数配置図を例示し
たものである。図10の(a),(b)にそれぞれ例示
されている複数個の帯域分割フィルタよりなる各帯域分
割フィルタ群は、それぞれ全体として平坦な周波数レス
ポンス特性を示すものとなるように、各帯域分割フィル
タの遮断域の特性が設定されている。前記の帯域分割フ
ィルタは、伝達特性がH(z)のFIRフィルタによっ
て構成できる。
【0012】前記した帯域分割フィルタ部BDFD及び
ダウンサンプリング部DSDに、それぞれ設けられてい
る複数個の帯域分割フィルタよりなる帯域分割フィルタ
群は、前述のようにナイキスト周波数迄の周波数帯域を
所定の分割態様で分割するとともに、個々の帯域分割フ
ィルタの周波数レスポンス特性の和が平坦となるよう
に、それぞれ隣接している帯域分割フィルタにおける遮
断域付近の周波数レスポンス特性が相補性を有している
帯域分割フィルタによって構成されるのであるが、ここ
で、帯域分割フィルタ群の構成の具体例を挙げると次の
とおりである。 (例1)遮断周波数が0.690625KHzのローパ
スフィルタと、遮断周波数が0.690625KHz及
び22.1KHzのバンドパスフィルタと、遮断周波数
が22.1KHzのハイパスフィルタを、それぞれFI
Rフィルタによって構成してなる帯域分割フィルタ群。 (例2)遮断周波数が0.690625KHzのローパ
スフィルタと、遮断周波数が0.690625KHz及
び22.1KHzのバンドパスフィルタと、遮断周波数
が22.1KHzのハイパスフィルタを、それぞれFI
Rフィルタによって構成してなる第1の帯域分割フィル
タ群と、遮断周波数が1.38125KHzのローパス
フィルタと、遮断周波数が1.38125KHz及び2
0.71875KHzのバンドパスフィルタと、遮断周
波数が20.71875KHzのハイパスフィルタを、
それぞれFIRフィルタによって構成してなる第2帯域
分割フィルタ群との2つの帯域分割フィルタ群。(図
3,図5,図6中に示されているダウンサンプリング部
群1,2で用いられる帯域分割フィルタ群の構成例) (例3)遮断周波数が12KHzのローパスフィルタ
と、遮断周波数が12KHzのハイパスフィルタを、そ
れぞれIIRフィルタによって構成してなる帯域分割フ
ィルタ群。
【0013】図1,図4,図7に示されている情報信号
処理装置における帯域分割フィルタ部BDFDの各帯域
分割フィルタBDF1,BDF2…は、情報信号処理装置
の入力端子1に供給されたNビットの符号情報を、個別
の帯域分割フィルタBDF1,BDF2…によって帯域分
割Nビットの符号情報とされる。前記の帯域分割Nビッ
トの符号情報は、図1,図4に示されている情報信号処
理装置では、ビット数変換部群BNCGにおける各ビッ
ト数変換部BNC1,BNC2…に供給され、また図7に
示されている情報信号処理装置では、前記の帯域分割N
ビットの符号情報が、ビット数変換部群BNCGaにお
ける各ビット数変換部BNCa1,BNCa2…に供給さ
れる。
【0014】また、図2,図3,図5,図6,図8,図
9に示されている情報信号処理装置中で使用されている
ダウンサンプリング部DSDにおける各帯域分割フィル
タBDF1,BDF2…は、それぞれに個別に後続されて
いるデシメーション部DMD1,DMD2…とともに、ダ
ウンサンプリングを行なう構成部分を構成している。そ
して、前記のダウンサンプリング部DSDでは、情報信
号処理装置の入力端子1に供給されたNビットの符号情
報を、個別の帯域分割フィルタBDF1,BDF2…によ
って帯域分割Nビットの符号情報としてから、前記の個
別の帯域分割フィルタBDF1,BDF2…のそれぞれに
個別に後続されているデシメーション部DMD1,DM
D2…において、情報信号処理装置の入力端子1に供給
されたNビットの符号情報の発生時に用いられた標本化
信号の標本化周波数の整数分の一の所定の周波数値に設
定された標本化周波数を有する標本化信号で、デシメー
ション(間引き)を行なう。ダウンサンプリング部DS
Dで、デシメーションが施された状態の各帯域分割Nビ
ットの符号情報は、図2,図3,図5,図6に示されて
いる情報信号処理装置では、ビット数変換部BNCDに
供給され、また図8,図9に示されている情報信号処理
装置では、ビット数変換部BNCDaに供給される。
【0015】前記したビット数変換部BNC1,BNC2
…を備えているビット数変換部群BNCG(図1,図4
参照)は、個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯域分
割Nビットの符号情報を、それぞれK>Nの関係にある
Kビットの符号情報に変換する際に、前記した個別の帯
域分割Nビットの符号情報を復原して得られるアナログ
信号と、前記した個別の帯域分割Nビットの符号情報が
属する周波数帯域と対応する個別の周波数帯域における
アナログ信号との間に存在する2のN乗分の1の分解能
1LSBについて±0.5LSBの誤差範囲以内で、前
記した帯域分割Nビットの符号情報によって示されるア
ナログ信号波形の積分値と、Kビットの符号情報によっ
て示されるアナログ信号波形の積分値とが等価となるよ
うにしてビット数変換が行なわれるようにする手段と、
ビット数変換の対象にされている各帯域分割Nビットの
符号情報について、順次の隣接する1標本化周期を隔て
ている帯域分割Nビットの符号情報間の差の変化態様の
情報を検出する手段と、帯域分割Nビットの符号情報間
の差の変化態様の情報に基づいて、予め定められたアナ
ログ信号波形と対応するように設定された(K−N)ビッ
トの付加符号情報を発生させる手段と、帯域分割Nビッ
トの符号情報の最下位桁に前記した(K−N)ビットの付
加符号情報を連続させてKビットの符号情報を生成させ
る手段とを備えたものとして構成されている。
【0016】また、ビット数変換部BNCD(図2,図
3,図5,図6参照)は、個別の帯域分割周波数帯域毎
に、それぞれデシメーションを行なって、前記の個別の
帯域分割周波数帯域に属しデシメーションが施された帯
域分割Nビットの符号情報を、それぞれK>Nの関係に
あるKビットの符号情報に変換する際に、前記した個別
の帯域分割周波数帯域に属しデシメーションが施された
個別の帯域分割Nビットの符号情報を復原して得られる
アナログ信号と、前記したデシメーションが施された個
別の帯域分割Nビットの符号情報が属する個別の帯域分
割周波数帯域と対応する個別の帯域分割周波数帯域にお
けるアナログ信号との間に存在する2のN乗分の1の分
解能1LSBについて±0.5LSBの誤差範囲以内
で、前記した個別の帯域分割周波数帯域に属しデシメー
ションが施された帯域分割Nビットの符号情報によって
示されるアナログ信号波形の積分値と、Kビットの符号
情報によって示されるアナログ信号波形の積分値とが等
価となるようにしてビット数変換が行なわれるようにす
る手段と、ビット数変換の対象にされているデシメーシ
ョンが施された各帯域分割Nビットの符号情報につい
て、順次の隣接する1標本化周期を隔てているデシメー
ションが施された帯域分割Nビットの符号情報間の差の
変化態様の情報を検出する手段と、前記したデシメーシ
ョンが施された帯域分割Nビットの符号情報間の差の変
化態様の情報に基づいて、予め定められたアナログ信号
波形と対応するように設定されたデシメーションされた
状態の(K−N)ビットの付加符号情報を発生させる手段
と、前記したデシメーションが施された帯域分割Nビッ
トの符号情報の最下位桁に前記したデシメーションされ
た状態の(K−N)ビットの付加符号情報を連続させてデ
シメーションされた状態のKビットの符号情報を生成さ
せる手段とを備えたものとして構成されている。
【0017】さらに、ビット数変換部BNCa1,BN
Ca2…を備えているビット数変換部群BNCGa(図
7参照)は、個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯域
分割Nビットの符号情報からK>Nの関係にあるそれぞ
れ(K−N)ビットの付加符号情報に変換する際に、前
記した個別の帯域分割Nビットの符号情報を復原して得
られるアナログ信号と、前記した個別の帯域分割Nビッ
トの符号情報が属する周波数帯域と対応する個別の周波
数帯域におけるアナログ信号との間に存在する2のN乗
分の1の分解能1LSBについて±0.5LSBの誤差
範囲以内で、前記した帯域分割Nビットの符号情報によ
って示されるアナログ信号波形の積分値と、Kビットの
符号情報によって示されるアナログ信号波形の積分値と
が等価となるようにしてビット数変換が行なわれるよう
にする手段と、ビット数変換の対象にされている各帯域
分割Nビットの符号情報について、順次の隣接する1標
本化周期を隔てている帯域分割Nビットの符号情報間の
差の変化態様の情報を検出する手段と、帯域分割Nビッ
トの符号情報間の差の変化態様の情報に基づいて、予め
定められたアナログ信号波形と対応するように設定され
た(K−N)ビットの付加符号情報を発生させる手段とを
備えたものとして構成されている。
【0018】さらにまた、ビット数変換部BNCDa
(図8,図9参照)は、個別の帯域分割周波数帯域毎
に、それぞれデシメーションを行なって、前記の個別の
帯域分割周波数帯域に属しデシメーションが施された帯
域分割Nビットの符号情報から、K>Nの関係にあるそ
れぞれ(K−N)ビットの符号情報に変換する際に、前
記した個別の帯域分割周波数帯域に属しデシメーション
が施された個別の帯域分割Nビットの符号情報を復原し
て得られるアナログ信号と、前記したデシメーションが
施された個別の帯域分割Nビットの符号情報が属する個
別の帯域分割周波数帯域と対応する個別の帯域分割周波
数帯域におけるアナログ信号との間に存在する2のN乗
分の1の分解能1LSBについて±0.5LSBの誤差
範囲以内で、前記した個別の帯域分割周波数帯域に属し
デシメーションが施された帯域分割Nビットの符号情報
によって示されるアナログ信号波形の積分値と、Kビッ
トの符号情報によって示されるアナログ信号波形の積分
値とが等価となるようにしてビット数変換が行なわれる
ようにする手段と、ビット数変換の対象にされているデ
シメーションが施された各帯域分割Nビットの符号情報
について、順次の隣接する1標本化周期を隔てているデ
シメーションが施された帯域分割Nビットの符号情報間
の差の変化態様の情報を検出する手段と、前記したデシ
メーションが施された帯域分割Nビットの符号情報間の
差の変化態様の情報に基づいて、予め定められたアナロ
グ信号波形と対応するように設定されたデシメーション
された状態の(K−N)ビットの付加符号情報を発生させ
る手段とを備えたものとして構成されている。
【0019】図11は前記したビット数変換部群BNC
Gを構成しているビット数変換部部BNC1,BNC2…
の構成例を示すブロック図であり、また、図12はビッ
ト数変換部群BNCGaを構成しているビット数変換部
BNCa1,BNCa2…の構成例を示すブロック図であ
る。図11及び図12では添字iを付して、iが1,2
…のように表示してある。なお、ビット数変換部BNC
Dの構成例と、ビット数変換部BNCDaの構成例とに
ついて特に図示していないのは、ビット数変換部BNC
Dは、図11に例示したビット数変換部群BNCGと基
本的に同様な機能を有し、また、ビット数変換部BNC
Daは図12に例示したビット数変換部群BNCGaと
基本的に同様な機能を有するものとして構成されるもの
だからである。
【0020】ここで図17乃至図21及び図25乃至図
28の各図を参照して図11,図12に例示したビット
数変換部BNCi,BNCaiの構成原理や動作原理につい
て説明する。図17でa〜nで示す各点を、a→b→c
→d→e→f→g→h→i→j→k→l→m→nのよう
に太い実線で結んで示してある曲線Sは、アナログ信号
を特定な標本化周期Ts(標本化周波数fsの逆数)毎
に、2のN乗分の1の分解能、すなわちNビットの1L
SBの分解能で標本化量子化して得たデジタル値の変化
の状態を例示したものであり、前記の曲線Sによって示
されるようなデジタル値を生じさせる原信号のアナログ
信号は、前記した曲線Sを囲む図17中の破線で囲む領
域内に存在していたものである。
【0021】それで、デジタル信号に変換して得たNビ
ットの符号情報を得るのに用いられたアナログ信号と、
前記のNビットの符号情報を復原して得たアナログ信号
との間には、2のN乗分の1の分解能1LSBについて
±0.5LSB以内の誤差を含んでいるものになってい
る。前記の点は、帯域分割Nビットの符号情報を復原し
て得られるアナログ信号と、前記した個別の帯域分割N
ビットの符号情報が属する周波数帯域と対応する個別の
周波数帯域におけるアナログ信号との間、及び個別の帯
域分割周波数帯域毎に、それぞれデシメーションを行な
って、前記の個別の帯域分割周波数帯域に属しデシメー
ションが施された帯域分割Nビットの符号情報を、それ
ぞれK>Nの関係にあるKビットの符号情報に変換する
際に、前記した個別の帯域分割周波数帯域に属しデシメ
ーションが施された個別の帯域分割Nビットの符号情報
を復原して得られるアナログ信号と、前記したデシメー
ションが施された個別の帯域分割Nビットの符号情報が
属する個別の帯域分割周波数帯域と対応する個別の帯域
分割周波数帯域におけるアナログ信号との間に関しても
同様である。それで、以下の原理の説明においては「帯
域Nビットの符号情報」「デシメーションが施された帯
域分割Nビットの符号情報」等の用語を区別せずに記載
されることもある。なお図17中においてt1,t2,t
3…は順次の標本化が行なわれる時点であり、また前記
した順次の標本化の時点t1,t2,t3…において隣接
している標本化時点間の時間Tsは標本化周期を示して
いる。
【0022】ところで、前記のビット数変換部BNC
i,BNCaiでは、アナログ信号を2のN乗分の1の
分解能でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情
報にビット数変換を施して、K≧M>Nの関係にあるK
ビットの符号情報を得る場合に、前記したNビットの符
号情報の値が、時間軸上において順次に増加傾向、また
は順次に減少傾向を示して変化している場合において
は、順次の標本化周期毎のNビットの符号情報の値が同
一の状態で続いた期間(区間)の長さ(標本化周期の数に
よって示される)と、前記の期間に隣接していて、前記
の期間におけるNビットの符号情報の値に対して、2の
N乗分の1の分解能1LSBだけ異なるNビットの符号
情報が、順次の標本化周期毎のNビットの符号情報とし
て続いた期間(区間)の長さとを比較する。
【0023】そして前記の隣接する2つの区間の期間長
が互いに異なる場合には、前記の隣接する2つの区間の
期間長の短い方の区間の中点と、期間長が長い方の区間
中における前記した2つの区間の境界から前記した短い
期間長の1/2と対応する位置の点とを結ぶ直線を表わ
し得る(K−N)ビットの付加符号情報を発生させ、また
前記の隣接する2つの区間が同一の期間長のときは、前
記の2つの区間における互いの区間の中点間を結ぶ直線
を表わし得る(K−N)ビットの付加符号情報を発生さ
せて、その付加符号情報をNビットの符号情報の最下位
桁に連続させてKビットの符号情報を生成させる。また
前記したNビットの符号情報の値が、極値と対応してい
る区間におけるNビットの符号情報であった場合には、
その区間の期間長と対応して予め定められた(K−N)ビ
ットの付加符号情報を、前記したNビットの符号情報の
最下位桁に連続させてKビットの符号情報を生成させ
る。
【0024】図18の(a){及び図25の(a)}
は、Nビットの符号情報の最下位桁に、前記のようにし
て(K−N)ビットの付加符号情報を連続させて、Kビ
ットの符号情報を生成させた状態を例示したものであ
る。図18の(a){及び図25の(a)}において太
実線による階段波形の曲線Snは、アナログ信号を2の
N乗分の1の分解能でデジタル信号に変換して得たNビ
ットの符号情報の時間軸上の変化を例示している。ま
た、図18の(a)中の細実線の階段波形の曲線S(k-
n)と、図25の(b)に示す曲線S(k−n)とは、既
述のようにして得た(K−N)ビットの付加符号情報の
時間軸上の変化を例示してある。
【0025】図18の(a){及び図25の(a)}に
おいて、点a→b→c→d→e→fで示されている曲線
Snは、Nビットの符号情報に関する時間軸上での変化
態様を示している。既述したように、ビット数変換部B
NCi,BNCaiでは、Nビットの符号情報の値が時
間軸上において順次に増加傾向、または順次に減少傾向
を示して変化している場合に、順次の標本化周期毎のN
ビットの符号情報の値が同一の状態で続いた期間(区
間)の長さ(例えば点a→b間で示されている区間の期
間長、点c→d間で示されている区間の期間長、点e→
f間で示されている区間の期間長)を、隣接する2つの
区間毎に比較して、前記の隣接する2つの区間が同一の
期間長のときは、前記の2つの区間における互いの区間
の中点間を結ぶ直線として示される(K−N)ビットの
付加符号情報を発生させるようにするのであり、この状
態が図18の(a){及び図25の(a)}における区
間a→bと、区間c→dとの2つの区間の部分に示して
ある。すなわち、同一の期間長を有する2つの区間が連
続している場合を例示している前記した区間a→bと、
区間c→dとの2つの区間では、区間a→bにおける区
間の中点位置hと、区間c→dにおける区間の中点位置
iとを結ぶ直線として示される(K−N)ビットの付加
符号情報を発生させるようにする。
【0026】次に、Nビットの符号情報の値が時間軸上
において順次に増加傾向、または順次に減少傾向を示し
て変化している場合に、順次の標本化周期毎のNビット
の符号情報の値が同一の状態で続いた期間(区間)の長
さを、隣接する2つの区間毎に比較して、前記の隣接す
る2つの区間が互いに異なる期間長のときは、前記の2
つの区間において区間の期間長の短い方の区間の中点
と、期間長が長い方の区間中における前記した2つの区
間の境界から前記した短い期間長の1/2と対応する位
置の点とを結ぶ直線を表わし得る(K−N)ビットの付
加符号情報を発生させるようにするのであり、この状態
が図18の(a){及び図25の(a)}における区間
c→dと、区間e→fとの2つの区間の部分に示してあ
る。すなわち前記した区間c→dと、区間e→fとの2
つの区間における期間長は、区間e→fの期間長の方が
長いから、前記の2つの区間c→d,e→fにおいて区
間の期間長の短い方の区間c→dにおける中点の位置i
と、期間長が長い方の区間e→f中において、前記した
2つの区間c→d,e→fの境界dから前記した短い期
間長の1/2と対応する位置の点lとを結ぶ直線として
示される(K−N)ビットの付加符号情報を発生させる
ようにする。
【0027】次に、順次の標本化周期毎のNビットの符
号情報の値が同一の状態で続いた期間(区間)が極値の
区間の場合には、その区間の期間長と対応して予め設定
された(K−N)ビットの付加符号情報が、前記したNビ
ットの符号情報の最下位桁に連続させてKビットの符号
情報を生成させるようにするのであり、図18の(b)や
図19乃至図21及び図26乃至図28の各図には、前
記した極値の区間の期間長と対応して、予め設定してお
くべき(K−N)ビットの付加符号情報の例を示してあ
る。図18の(b)は、Nビットの符号情報の値による
極値の区間について、予め設定しておくべき(K−N)
ビットの付加符号情報が、どのように定められるのかを
説明するための図である。図18の(b)には極値と対
応しているNビットの符号情報による区間の期間長が、
1標本化周期Tsの場合と、前記の区間の期間長が3標
本化周期3Tsの場合とについて示してある。
【0028】図18の(b)において、Nビットの符号
情報による極値と対応している区間の期間長が、1標本
化周期Tsの場合における(K−N)ビットの付加符号
情報は、極値と対応しているNビットの符号情報による
1標本化周期Tsの期間長の区間を示すo→p→q→r
の細実線の矩形の面積と、略々、同じ面積の領域、すな
わち図中で太実線によって包囲されていて斜線を引いて
示すような領域で示されるようなものとして設定され
る。また、図18の(b)において、Nビットの符号情
報による極値と対応している区間の期間長が、3標本化
周期3Tsの場合における(K−N)ビットの付加符号
情報は、極値と対応しているNビットの符号情報による
3標本化周期3Tsの期間長の区間を示すs→u→v→
zの細実線の矩形の面積と、略々、同じ面積の領域、す
なわち図中で太実線によって包囲されていて斜線を引い
て示すような領域で示されるようなものとして設定され
る。
【0029】なお、既述したように、Nビットの符号情
報の値には、もともと、Nビットの分解能1LSBに関
して±0.5LSB{図18の(b)中に示されている
+0.5LSB,−0.5LSBの表示を参照}の誤差を
含んでいるから、前記したNビットの符号情報による極
値と対応している区間の期間長毎に、それぞれ設定して
おくべき(K−N)ビットの付加符号情報の設定に際し
ては、Nビットの符号情報による極値と対応している区
間の面積として、既述した細実線の矩形(o→p→q→
rで示す細実線の矩形、またはs→u→v→zで示す細
実線の矩形)に対して前記した±0.5LSBの範囲内
で高さが変化した矩形(例えば、o→p’→q’→r、
o→p”→q”→r、またはs→u’→v’→z、s→
u”→v”→zなどで示される矩形)の面積と、略々、
同じ面積となる領域で示されるようなものとして設定さ
れてもよい。
【0030】図19は極値と対応しているNビットの符
号情報による区間の期間長が1標本化周期Tsの場合と
対応して設定された(K−N)ビットの付加符号情報か
ら、極値と対応しているNビットの符号情報による区間
の期間長が9標本化周期9Tsの場合と対応して設定さ
れた(K−N)ビットの付加符号情報までを例示した図
である。また、図20は極値と対応しているNビットの
符号情報による区間の期間長が10標本化周期10Ts
の場合と対応して設定された(K−N)ビットの付加符
号情報から、極値と対応しているNビットの符号情報に
よる区間の期間長が14標本化周期14Tsの場合と対
応して設定された(K−N)ビットの付加符号情報まで
を例示した図である。さらに図21は極値と対応してい
るNビットの符号情報による区間の期間長が15標本化
周期15Tsの場合と対応して設定された(K−N)ビ
ットの付加符号情報から、極値と対応しているNビット
の符号情報による区間の期間長が16標本化周期16T
sの場合と対応して設定された(K−N)ビットの付加
符号情報までを例示した図である。
【0031】また、図26は極値と対応しているNビッ
トの符号情報による区間の期間長が1標本化周期Tsの
場合と対応して設定された(K−N)ビットの付加符号
情報から、極値と対応しているNビットの符号情報によ
る区間の期間長が6標本化周期6Tsの場合と対応して
設定された(K−N)ビットの付加符号情報までを例示
した図である。また、図27は極値と対応しているNビ
ットの符号情報による区間の期間長が7標本化周期7T
sの場合と対応して設定された(K−N)ビットの付加
符号情報から、極値と対応しているNビットの符号情報
による区間の期間長が13標本化周期13Tsの場合と
対応して設定された(K−N)ビットの付加符号情報ま
でを例示した図である。さらに図28は極値と対応して
いるNビットの符号情報による区間の期間長が14標本
化周期14Tsの場合と対応して設定された(K−N)
ビットの付加符号情報から、極値と対応しているNビッ
トの符号情報による区間の期間長が16標本化周期16
Tsの場合と対応して設定された(K−N)ビットの付
加符号情報までを例示した図である。
【0032】そして前記した図19乃至図21(図26
乃至図28も同じ)に例示されている(K−N)ビットの
付加符号情報は、図11及び図12をも参照して後述し
てある(K−N)ビット信号発生部6中の極値区間の波形
データ発生部48(図14参照)に設けられている波形
データ発生用ROMに記憶されて、前記の波形データ発
生用ROMに対し、極値と対応しているNビットの符号
情報による区間の期間長がアドレス情報として供給され
たときに、それと対応した所定の(K−N)ビットの付加
符号情報が読出されて後述のように使用されるのであ
る。
【0033】図11に例示したビット数変換部BNCi
では、特定な帯域分割フィルタ(帯域分割フィルタBD
F1,BDF2…の何れか1つのもの)から入力端子60
に供給された帯域分割Nビットの符号情報(帯域分割N
ビットのデジタル信号)が、遅延回路3によって予め定
められた一定の時間だけ遅延された後に加算回路4に供
給される。また、入力端子60に供給された帯域分割N
ビットの符号情報(帯域分割Nビットのデジタル信号)
は、信号波形の変化態様の検出部5にも供給されてお
り、図13に例示されているように、信号波形変化情報
の発生部51と、信号波形変化態様情報の発生部52
と、信号波形変化の間隔情報の発生部53とによって構
成されている信号波形の変化態様の検出部5では、端子
60を介して供給された前記の帯域分割Nビットのデジ
タル信号について、信号波形の変化態様情報と信号波形
変化の間隔情報とを検出して、前記の検出した諸情報を
(K−N)ビット信号発生部6と、可変遅延部7とに供
給する。
【0034】また、図12に例示したビット数変換部B
NCaiは、特定な帯域分割フィルタ(帯域分割フィル
タBDF1,BDF2…の何れか1つのもの)から入力端
子60を介して、信号波形変化情報の発生部51と、信
号波形変化態様情報の発生部52と、信号波形変化の間
隔情報の発生部53とによって構成されている信号波形
の変化態様の検出部5に、帯域分割Nビットの符号情報
(帯域分割Nビットのデジタル信号)が供給されること
により、信号波形の変化態様の検出部5では、信号波形
の変化態様情報と信号波形変化の間隔情報とを検出し、
前記の検出された諸情報を(K−N)ビット信号発生部
6と、可変遅延部7とに供給する。
【0035】図11に示されているビット数変換部BN
Ciと、図12に示されているビット数変換部BNCa
iとに設けられている前記の(K−N)ビット信号発生部
6では、前記した帯域分割Nビットの符号情報の値が、
時間軸上において順次に増加傾向、または順次に減少傾
向を示して変化している場合においては、順次の標本化
周期毎の帯域分割Nビットの符号情報の値が同一の状態
で続いた期間(区間)の長さ(標本化周期の数によって示
される)を隣接する区間について比較して、隣接する
2つの区間の期間長が互いに異なる場合には、前記の隣
接する2つの区間の期間長の短い方の区間の中点と、期
間長が長い方の区間中における前記した2つの区間の境
界から前記した短い期間長の1/2と対応する位置の点
とを結ぶ直線を表わし得る(K−N)ビットの付加符号情
報を発生してそれを可変遅延部7に供給する。
【0036】また、隣接する2つの区間が同一の期間
長のときは、前記の2つの区間における互いの区間の中
点間を結ぶ直線を表わし得る(K−N)ビットの付加符
号情報を発生して、それを可変遅延部7に供給する。
前記した帯域分割Nビットの符号情報の値が、極値と対
応している区間における帯域分割Nビットの符号情報で
あった場合には、その区間の期間長と対応して予め定め
られた(K−N)ビットの付加符号情報を、極値区間の
波形データ発生部48に設けられている波形データ発生
用ROMから読出して、それを可変遅延部7に供給す
る。
【0037】前記の(K−N)ビット信号発生部6で発
生された(K−N)ビットの付加符号情報が供給された
可変遅延部7では、前記した(K−N)ビットの付加符
号情報が、加算回路4において所定の帯域分割Nビット
の符号情報の最下位桁に連続して、全体がKビットの符
号情報を生成させるようにするために必要な時間遅延を
(K−N)ビットの付加符号情報に与える。前記した可
変遅延部7における前記のような時間遅延量は、遅延制
御信号発生部8で発生させた遅延制御信号によって可変
遅延部7が制御されることによって得られる。すなわ
ち、遅延制御信号発生部8は、信号波形の変化態様の検
出部5から供給された信号波形変化情報、信号波形変化
態様情報、信号波形変化の間隔情報などに基づいて、前
記した遅延制御信号を発生して、それを可変遅延部7に
供給する。
【0038】図11に示したビット数変換部BNCiで
は、遅延回路3によって予め定められた一定の時間だけ
遅延された状態の情報信号処理の対象にされている帯域
分割Nビットの符号情報と、前記した(K−N)ビット
信号発生部6で発生された帯域分割(K−N)ビットの
付加符号情報とを加算回路4で加算して、前記した加算
回路4から、情報信号処理の対象にされている帯域分割
Nビットの符号情報における最下位桁に、(K−N)ビ
ット信号発生部6で発生された帯域分割(K−N)ビッ
トの付加符号情報が連続した状態の帯域分割Kビットの
デジタル信号を出力端子61に送出し、また、図12に
示されているビット数変換部BNCaiでは、(K−
N)ビット信号発生部6で発生された帯域分割(K−
N)ビットの付加符号情報を出力端子61に送出する。
【0039】次に、図13を参照して、前記した信号波
形の変化態様の検出部5の具体的な構成態様と、動作と
について説明する。図13において信号波形の変化態様
の検出部5は、既述のように信号波形変化情報の発生部
51と、信号波形変化態様情報の発生部52と、信号波
形変化の間隔情報の発生部53とによって構成されてい
る。そして信号波形の変化態様の検出部5の入力端子2
5には、情報信号処理の対象にされている帯域分割Nビ
ットのデジタル信号が供給され、また入力端子26には
クロック信号パルスPfsが供給される。前記したクロ
ック信号パルスPfsとしては、情報信号処理の対象に
されているデジタル信号を発生させる際に使用された標
本化周波数fsと同一の繰返し周波数を有するパルスが
用いられるのであり、情報信号処理の対象にされている
デジタル信号が音響信号の場合には、前記のクロック信
号パルスPfsとして、例えば48KHzの繰返し周波
数fsのパルス、あるいは例えば88.2KHzの繰返し
周波数fsのパルスが使用される。
【0040】信号波形の変化態様の検出部5の入力端子
25を介して信号波形変化情報の発生部51に供給され
た情報信号処理の対象にされている帯域分割Nビットの
デジタル信号は、マグニチュードコンパレータ10にお
けるA入力端子と、D型フリップフロップ9のデータ端
子に与えられており、また前記のD型フリップフロップ
9のクロック端子には、入力端子26を介してクロック
信号Pfsが与えられている。前記のマグニチュードコ
ンパレータ10におけるB入力端子には、前記したD型
フリップフロップ9のQ端子出力が供給される。それ
で、前記したD型フリップフロップ9は、D型フリップ
フロップ9のクロック端子へ、入力端子26を介して標
本化周期毎に順次のクロック信号Pfsが供給される度
毎に、前記したD型フリップフロップ9のQ端子から、
1標本化周期前にD型フリップフロップ9のデータ端子
に与えられていた帯域分割Nビットのデジタルデータを
出力して、それをマグニチュードコンパレータ10にお
けるB入力端子に入力させることになる。
【0041】前記のマグニチュードコンパレータ10と
しては、それのA入力端子に供給された帯域分割Nビッ
トのデジタルデータAと、それのB入力端子に供給され
た帯域分割NビットのデジタルデータBとの大きさを比
較して、デジタルデータAの方がデジタルデータBより
も大きい場合には、出力端子A>Bだけをハイレベルの
状態の出力Hとし、他の出力端子A<Bと出力端子A=
Bとの双方をローレベルの状態の出力Lとし、また、前
記の入力端子A,Bに供給された帯域分割Nビットのデ
ジタルデータにおけるデジタルデータAとデジタルデー
タBとが等しい場合には、出力端子A=Bだけをハイレ
ベルの状態の出力Hとし、他の出力端子A>Bと出力端
子A<Bとの双方をローレベルの状態の出力Lとし、さ
らに、前記の前記の入力端子A,Bに供給された帯域分
割NビットのデジタルデータにおけるデジタルデータB
の方がデジタルデータAよりも大きい場合には、出力端
子A<Bだけをハイレベルの状態の出力Hとし、他の出
力端子A>Bと出力端子A=Bとの双方をローレベルの
状態の出力Lとするような動作態様のマグニチュードコ
ンパレータ74HC85を使用することができる。
【0042】信号波形変化情報の発生部51における前
記のマグニチュードコンパレータ10の出力端子A>B
からの出力と、出力端子A<Bからの出力とは、排他的
論理和回路11に供給されている。また、前記した前記
のマグニチュードコンパレータ10の出力端子A>Bか
らの出力は、信号波形変化態様情報の発生部52のD型
フリップフロップ13のデータ端子にも供給されてい
る。そして、前記した排他的論理和回路11の出力は、
前記したマグニチュードコンパレータ10の出力端子A
>Bからの出力と、出力端子A<Bからの出力との何れ
か一方がハイレベルの状態Hになった場合にハイレベル
の状態Hとなる。なお図13中ではマグニチュードコン
パレータ10の出力端子A>Bからの出力と、出力端子
A<Bからの出力とを排他的論理和回路11に供給して
いるが、前記の排他的論理和回路11の代わりにオア回
路を使用しても、前記した排他的論理和回路11を使用
した場合と同一の動作が行なわれる(図13におけるマ
グニチュードコンパレータ10から排他的論理和回路1
1の2つの入力端子に対して同時にハイレベルの状態の
信号が与えられる状態は起らないからである)。
【0043】前記した排他的論理和回路11からの出力
信号は、アンド回路12に供給されており、また前記の
アンド回路12にはゲートパルスとしてPfsバーが供
給されている。前記のゲートパルスPfsバーは既述し
たクロック信号パルスPfsと同一の繰返し周波数でク
ロック信号パルスPfsと180度の位相差を有するパ
ルスである。それで、前記したアンド回路12からは、
帯域分割Nビットのデジタル信号における1標本化周期
だけ隔てて時間軸上で隣接しているデジタルデータの値
が異なっている状態の場合に、ゲートパルスPfsバーの
タイミングでクロック信号CLKが出力されることにな
る。
【0044】信号波形の変化態様の検出部5の入力端子
25に対して供給された帯域分割Nビットのデジタル信
号の時間軸上での変化に対応して、信号波形の変化態様
の検出部5における信号波形変化情報の発生部51のア
ンド回路12から出力されるクロック信号CLKの発生
の状態を図15を参照して説明すると次のとおりであ
る。図15において図の上方に記載されているイ,ロ,
ハ…オは、信号波形の変化態様の検出部5の入力端子2
5に対して供給された情報信号処理の対象にされている
帯域分割Nビットのデジタル信号の信号レベルを示して
いる符号であり、また、図15の下方に記載されている
Pfs1,Pfs2,Pfs3…Pfs19は、入力端子2
6に供給されているクロック信号パルスPfsであり、
さらに、Pfs1バー,Pfs2バー,Pfs3バー…Pf
s19バーは、アンド回路12に供給されているゲートパ
ルスである。
【0045】前記した信号波形変化情報の発生部51
に、入力端子25を介して供給された情報信号処理の対
象にされている帯域分割Nビットのデジタル信号が、マ
グニチュードコンパレータ10におけるA入力端子と、
D型フリップフロップ9のデータ端子に与えられる。そ
して、前記したD型フリップフロップ9のクロック端子
には、標本化周期毎に入力端子26を介して順次のクロ
ック信号Pfs1,Pfs2,Pfs3…Pfs19が供給
されるから、前記したD型フリップフロップ9のQ端子
からは、1標本化周期Ts前にD型フリップフロップ9
のデータ端子に与えられていた帯域分割Nビットの符号
情報(デジタルデータ)を出力して、それがマグニチュ
ードコンパレータ10におけるB入力端子に入力され
る。
【0046】入力端子25を介して供給された情報信号
処理の対象にされている帯域分割Nビットのデジタル信
号の信号レベルが、時間軸上で図15に例示してあるよ
うにイ,ロ,ハ…のように変化しているとすると、クロ
ック信号Pfs1の時刻にはマグニチュードコンパレー
タ10におけるA入力端子と、D型フリップフロップ9
のデータ端子には、信号レベル「イ」のデジタルデータ
が与えられ、また、この場合にマグニチュードコンパレ
ータ10におけるB入力端子に、D型フリップフロップ
9のQ端子から与えられるデジタルデータは不定「?」
である。それで、クロック信号Pfs1の時刻に、マグニ
チュードコンパレータ10からの出力は不定「?」であ
る。
【0047】次に前記したクロック信号Pfs1の時刻
から1標本化周期Ts後の時刻、すなわち、クロック信
号Pfs2の時刻に、マグニチュードコンパレータ10
におけるA入力端子と、D型フリップフロップ9のデー
タ端子には、信号レベル「ロ」のデジタルデータが与え
られ、マグニチュードコンパレータ10におけるB入力
端子には、D型フリップフロップ9のQ端子から信号レ
ベル「イ」のデジタルデータが与えられる。それで、ク
ロック信号Pfs2の時刻に、マグニチュードコンパレー
タ10からの出力は、出力端子A>Bだけがハイレベル
の状態になる。そして、マグニチュードコンパレータ1
0の出力端子A>Bだけがハイレベルの状態になるの
は、時間軸上においてデジタル信号が増加の傾向(図1
6では、時間軸上においてデジタル信号が増加の傾向に
あることを、「>」,「U」の符号で示している。ま
た、図15中でも「A>B(>,U)」のような表示方
法を採用している)にあることを意味している。
【0048】前記のようにクロック信号Pfs2の時刻
に、マグニチュードコンパレータ10の出力端子A>B
だけがハイレベルの状態になったことにより、排他的論
理和回路11の出力は、クロック信号Pfs2の時刻にハ
イレベルの状態になる。それで前記のマグニチュードコ
ンパレータ10の出力が与えられているアンド回路12
は、ゲートパルスPfs2バーが与えられた時刻に、ハ
イレベルの状態のクロック信号CLK2を出力する(図
15参照)。
【0049】次いで、前記したクロック信号Pfs2の
時刻から1標本化周期Ts後におけるクロック信号Pf
s3の時刻に、マグニチュードコンパレータ10におけ
るA入力端子と、D型フリップフロップ9のデータ端子
には、信号レベル「ロ」のデジタルデータが与えられる
が、このときにマグニチュードコンパレータ10におけ
るB入力端子に、D型フリップフロップ9のQ端子から
与えられるデジタルデータも信号レベル「ロ」であるか
ら、クロック信号Pfs3の時刻におけるマグニチュード
コンパレータ10からの出力は、出力端子A=Bだけが
ハイレベルの状態になり、したがって、排他的論理和回
路11の出力は、クロック信号Pfs3の時刻にローレベ
ルの状態になり、それで前記のマグニチュードコンパレ
ータ10からのローレベルの状態の出力が与えられてい
るアンド回路12に、ゲートパルスPfsバーが与えら
れても、ハイレベルの状態のクロック信号CLKは出力
されない。
【0050】次に、前記したクロック信号Pfs3の時
刻から1標本化周期Ts後におけるクロック信号Pfs
4の時刻に、マグニチュードコンパレータ10における
A入力端子と、D型フリップフロップ9のデータ端子に
は、信号レベル「ハ」のデジタルデータが与えられ、マ
グニチュードコンパレータ10におけるB入力端子に
は、D型フリップフロップ9のQ端子から信号レベル
「ロ」のデジタルデータが与えられる。それで、クロッ
ク信号Pfs4の時刻に、マグニチュードコンパレータ1
0からの出力は、出力端子A>Bだけがハイレベルの状
態になる。前記のようにクロック信号Pfs4の時刻に、
マグニチュードコンパレータ10の出力端子A>Bだけ
がハイレベルの状態になったことにより、排他的論理和
回路11の出力は、クロック信号Pfs4の時刻にハイレ
ベルの状態になり、前記のマグニチュードコンパレータ
10の出力が与えられているアンド回路12はゲートパ
ルスPfs4バーが与えられた時刻に、ハイレベルの状
態のクロック信号CLK3を出力する(図15参照)。
【0051】前記したクロック信号Pfs4の時刻から
1標本化周期Ts後におけるクロック信号Pfs5の時
刻に、マグニチュードコンパレータ10におけるA入力
端子と、D型フリップフロップ9のデータ端子には、信
号レベル「ハ」のデジタルデータが与えられるが、この
ときにマグニチュードコンパレータ10におけるB入力
端子に、D型フリップフロップ9のQ端子から与えられ
るデジタルデータも信号レベル「ハ」であるから、クロ
ック信号Pfs5の時刻におけるマグニチュードコンパレ
ータ10からの出力は、出力端子A=Bだけがハイレベ
ルの状態になって、排他的論理和回路11の出力は、ク
ロック信号Pfs5の時刻にローレベルの状態になるか
ら、アンド回路12に、ゲートパルスPfsバーが与え
られても、ハイレベルの状態のクロック信号CLKは出
力されない。
【0052】次に、前記したクロック信号Pfs5の時
刻から1標本化周期Ts後におけるクロック信号Pfs
6の時刻に、マグニチュードコンパレータ10における
A入力端子と、D型フリップフロップ9のデータ端子に
は、信号レベル「ニ」のデジタルデータが与えられ、マ
グニチュードコンパレータ10におけるB入力端子に
は、D型フリップフロップ9のQ端子から信号レベル
「ハ」のデジタルデータが与えられる。それで、クロッ
ク信号Pfs6の時刻に、マグニチュードコンパレータ1
0からの出力は、出力端子A>Bだけがハイレベルの状
態になるから、排他的論理和回路11の出力は、クロッ
ク信号Pfs6の時刻にハイレベルの状態になり、前記の
マグニチュードコンパレータ10の出力が与えられてい
るアンド回路12はゲートパルスPfs6バーが与えら
れた時刻に、ハイレベルの状態のクロック信号CLK4
を出力する(図15参照)。
【0053】次いで、前記したクロック信号Pfs6の
時刻から1標本化周期Ts後におけるクロック信号Pf
s7の時刻に、マグニチュードコンパレータ10におけ
るA入力端子と、D型フリップフロップ9のデータ端子
には、信号レベル「ホ」のデジタルデータが与えられ、
マグニチュードコンパレータ10におけるB入力端子に
は、D型フリップフロップ9のQ端子から信号レベル
「ニ」のデジタルデータが与与えられる。それで、クロ
ック信号Pfs7の時刻に、マグニチュードコンパレータ
10からの出力は、出力端子A<Bだけがハイレベルの
状態になる。そして、マグニチュードコンパレータ10
の出力端子A<Bだけがハイレベルの状態になるのは、
時間軸上においてデジタル信号が減少の傾向(図16で
は、時間軸上においてデジタル信号が減少の傾向にある
ことを、「<」,「D」の符号で示している。また、図
15中でも「A<B(<,D)」のような表示方法を採
用している)にあることを意味している。そして、排他
的論理和回路11の出力は、クロック信号Pfs7の時刻
にハイレベルの状態になり、前記のマグニチュードコン
パレータ10の出力が与えられているアンド回路12は
ゲートパルスPfs7バーが与えられた時刻に、ハイレ
ベルの状態のクロック信号CLK5を出力する(図15
参照)。
【0054】図15中に示されているクロック信号Pf
s8〜Pfs19の各時刻に行なわれる信号波形変化情報の
発生部51の各部の動作は、クロック信号Pfs1〜Pf
s7の各時刻に行なわれた信号波形変化情報の発生部51
の各部の動作についての説明から容易に理解できるとこ
ろであるから、それの詳細な説明は省略する。これまで
の説明から判かるように、標本化周期毎に与えられる順
次のクロック信号Pfsi(ただし、iは1,2,3
…)の時刻毎に行なわれるマグニチュードコンパレータ
10からの比較出力が、それの出力端子A>Bまたは出
力端子A<Bの一方だけがハイレベルの状態になるの
は、入力端子25を介して供給された情報信号処理の対
象にされているNビットのデジタル信号の信号レベル
が、時間軸上で増加傾向、または減少傾向になっている
ときだけである。
【0055】そして、信号波形変化情報の発生部51の
アンド回路12からクロック信号CLKi(ただし、i
は1,2,3,4…)が出力されるのは、前記したマグ
ニチュードコンパレータ10の出力端子A>Bまたは出
力端子A<Bの一方だけがハイレベルの状態とき、すな
わち入力端子25を介して供給された情報信号処理の対
象にされているNビットのデジタル信号の信号レベル
が、時間軸上で増加傾向、または減少傾向になっている
ときである。
【0056】前記のようにして、信号波形変化情報の発
生部51のアンド回路12から送出されたクロック信号
CLKi(ただし、iは1,2,3,4…)は、信号波
形変化態様情報の発生部52のD型フリップフロップ1
3〜15のクロック端子と、信号波形変化の間隔情報の
発生部53のD型フリップフロップ19〜21のクロッ
ク端子とに供給される。前記した信号波形変化態様情報
の発生部52のD型フリップフロップ13〜15は、前
記のクロック信号CLKが与えられた時点に、各フリッ
プフロップ13〜15におけるデータ端子に供給されて
いるデジタルデータを読込み、また前記の信号波形変化
の間隔情報の発生部53のD型フリップフロップ19〜
21は、前記のクロック信号CLKが与えられた時点
に、D型フリップフロップ19〜21におけるデータ端
子に供給されているデジタルデータを読込む。
【0057】そして前記した信号波形変化態様情報の発
生部52におけるD型フリップフロップ13のデータ端
子には、信号波形変化情報の発生部51のマグニチュー
ドコンパレータ10における出力端子A>Bに現われた
信号が供給されているから、前記のD型フリップフロッ
プ13は、前記した順次のクロック信号CLKi(ただ
し、iは1,2,3,4…)が供給される度毎に、前記
した順次のクロック信号CLKi(ただし、iは1,
2,3,4…)が発生した時点に、信号波形変化情報の
発生部51のマグニチュードコンパレータ10における
出力端子A>Bに現われた信号の状態(ハイレベルの状
態、あるいはローレベルの状態)を読込むことになる。
【0058】前記した順次のクロック信号CLKi(た
だし、iは1,2,3,4…)の発生の時点に、信号波
形変化情報の発生部51のマグニチュードコンパレータ
10における出力端子A>Bに現われた信号の状態がハ
イレベルの状態になるのか、あるいはローレベルの状態
になるのかは、順次のクロック信号CLKi(ただしi
は1,2,3,4…)の発生の時点におけるデジタル信
号が、時間軸上で増加の傾向になっているのか、あるい
は時間軸上で減少の傾向になっているのかによって定ま
っているのであり、前記の順次のクロック信号CLKi
(ただしiは1,2,3,4…)の発生の時点における
デジタル信号が、時間軸上で増加の傾向になっている場
合には、マグニチュードコンパレータ10における出力
端子A>Bに現われる信号の状態はハイレベルの状態に
なっており、また前記とは逆に、順次のクロック信号C
LKi(ただしiは1,2,3,4…)の発生の時点に
おけるデジタル信号が、時間軸上で減少の傾向になって
いる場合には、マグニチュードコンパレータ10におけ
る出力端子A>Bに現われた信号の状態はローレベルの
状態になっている。
【0059】前記の点を図15及び図16を参照して説
明すると次のとおりである。すなわち、順次のクロック
信号CLKi(ただしiは1,2,3,4…)の発生の
時点におけるデジタル信号が、時間軸上で増加の傾向に
なっていて、クロック信号CLK(ゲートパルスPfs
バー)の時点で、ハイレベルの状態の信号が信号波形変
化態様情報の発生部52におけるD型フリップフロップ
13に読込まれるのは、図15及び図16中に示すクロ
ック信号CLKの番号が2〜4,12〜14,17,1
8,21〜27の各時刻(図15中では上向きの矢印で
示してあるクロック信号CLKの時刻)であり、また、
順次のクロック信号CLKi(ただしiは1,2,3,
4…)の発生の時点におけるデジタル信号が、時間軸上
で減少の傾向になっていて、クロック信号CLK(ゲー
トパルスPfsバー)の時点で、ローレベルの状態の信
号が信号波形変化態様情報の発生部52におけるD型フ
リップフロップ13に読込まれるのは、図15及び図1
6中に示すクロック信号CLKの番号が5〜11,1
5,16,19,20の各時刻(図15中では下向きの
矢印で示してあるクロック信号CLKの時刻)である。
【0060】前記のように順次のクロック信号CLKi
(ただし、iは1,2,3,4…)が供給される度毎に、
信号波形変化態様情報の発生部52におけるD型フリッ
プフロップ13のデータ端子に対して順次に供給された
信号、すなわち、信号波形変化情報の発生部51のマグ
ニチュードコンパレータ10における出力端子A>Bに
現われた信号は、順次のクロック信号CLKi(ただ
し、iは1,2,3,4…)が供給される度毎に、順次
にD型フリップフロップ14,15のデータ端子に移さ
れて行くが、その状態が図16中の「DFF13の入
力」「DFF13の出力」「DFF14の出力」「DF
F15の出力」の欄に例示されている。なお、前記の欄
中に記載されている「U」はハイレベルの状態を意味
し、また欄中に記載されている「D」はローレベルの状
態を意味している。
【0061】信号波形変化態様情報の発生部52のD型
フリップフロップ13の出力と、D型フリップフロップ
14の出力とは、排他的論理和回路16に与えられ、ま
た、D型フリップフロップ14の出力と、D型フリップ
フロップ15の出力とは、排他的論理和回路17に与え
られていて、前記の各排他的論理和回路16,17の出
力は、図15中の「排他的論理和回路16の出力」「排
他的論理和回路17の出力」の欄に示されているものと
なる。なお、この欄中の「1」はハイレベルの状態を意
味し、また「0」はローレベルの状態を示している。図
16中の「信号波形の極値の位置」の欄に示されている
「ニ」「ル」「カ」「タ」「ソ」「ネ」等の表示は、図
16の上方に示してある信号波形の変化態様の検出部5
の入力端子25に対して供給された情報信号処理の対象
にされている帯域分割Nビットのデジタル信号の信号レ
ベルを示している符号の内で、信号波形の極値に対応し
ている信号レベルの位置を示している。
【0062】そして、信号波形の変化態様の検出部5の
入力端子25に対して供給された情報信号処理の対象に
されている帯域分割Nビットのデジタル信号における信
号波形の極値の位置のデジタルデータは、信号波形変化
態様情報における発生部52の排他的論理和回路16の
出力が、ハイレベルの状態「1」になったときのクロッ
ク信号CLKの番号よりも2だけ少ないクロック信号の
番号を有するクロック信号CLKによって、D型フリッ
プフロップ13に読込まれていることが判かる。また、
信号波形の変化態様の検出部5の入力端子25に対して
供給された情報信号処理の対象にされている帯域分割N
ビットのデジタル信号における信号波形の極値の位置の
デジタルデータは、前記した信号波形変化態様情報にお
ける発生部52の排他的論理和回路17の出力が、ハイ
レベルの状態「1」になったときのクロック信号CLK
の番号よりも3だけ少ないクロック信号の番号を有する
クロック信号CLKによって、D型フリップフロップ1
3に読込まれているとして、前記の極値の位置を検出し
てもよい。それで前記した信号波形変化態様情報におけ
る発生部52中の排他的論理和回路16,17からの出
力信号は、後述されている(K−N)ビット信号発生部
6における信号処理のために必要とされる信号波形の極
値の位置情報として使用でき、また、後述されている遅
延制御信号発生器8における信号処理のために必要とさ
れる信号波形の極値の位置情報としても使用できるので
ある。
【0063】次に、信号波形変化情報の発生部51のア
ンド回路12から送出されたクロック信号CLKi(た
だし、iは1,2,3,4…)が、クロック端子に供給
されている信号波形変化の間隔情報の発生部53のD型
フリップフロップ19〜21におけるD型フリップフロ
ップ19のデータ端子には、標本化周期を有するクロッ
ク信号パルスPfsを被計数パルスとして計数動作を行
なっているアドレスカウンタ18から出力されるアドレ
ス値が供給されている。それで前記した信号波形変化の
間隔情報の発生部53のD型フリップフロップ19は、
前記したクロック信号CLKi(ただし、iは1,2,
3,4…)がクロック端子に供給された時点毎のアドレ
スカウンタ18の出力値(アドレス値)を読込むことに
なる。
【0064】前記したD型フリップフロップ19に読込
まれたアドレス値は、信号波形変化情報の発生部51の
アンド回路12から送出された順次のクロック信号CL
Ki(ただし、iは1,2,3,4…)が、D型フリッ
プフロップ19〜21におけるクロック端子に供給され
る度毎に、D型フリップフロップ20,21に移されて
行くことになる。前記した各D型フリップフロップ19
〜21から出力されたアドレス値は、それぞれ個別の出
力端子27,30,31に送出されるとともに、前記し
たD型フリップフロップ19から出力されたアドレス値
と、D型フリップフロップ20から出力されたアドレス
値とは減算器22に供給され、また、前記したD型フリ
ップフロップ20から出力されたアドレス値と、D型フ
リップフロップ21から出力されたアドレス値とは減算
器23に供給される。
【0065】前記した減算器22,23からの出力値N
1,N2は、時間軸上で隣り合うクロック信号CLK間に
おけるアドレス値の差であるが、前記したアドレスカウ
ンタ18は既述のように、標本化周期を有するクロック
信号パルスPfsを被計数パルスとして計数動作を行な
っているから、前記した減算器22,23からの出力値
N1,N2の数値は、時間軸上で隣り合うクロック信号C
LK間の間隔が、標本化周期Tsの何倍であるのかを表
わしている数値である。前記した減算器22,23から
の出力値N1,N2は、それぞれ出力端子28,36に送
出されるとともに比較器24にも供給される。前記した
比較器24では前記した2個の減算器22,23からの
出力値N1,N2を比較して、前記した2つの数値N1,
N2の内で小さい方の数値Ns(N1,N2が同一の場合
は、N1をNsとする)を出力端子29に送出する。前記
した信号波形変化の間隔情報の発生部53の各D型フリ
ップフロップ19〜21から出力されたアドレス値、及
び比較器24からの出力値Ns、ならびに各減算器2
2,23からの出力値等は、後述されている(K−N)
ビット信号発生部6における信号処理のために必要とさ
れる信号波形変化の間隔情報として使用でき、また、後
述されている遅延制御信号発生器8における信号波形変
化の間隔情報としても使用できるのである。
【0066】次に、図14に示す(K−N)ビット信号
発生部6について説明する。(K−N)ビット信号発生部
6は、信号処理の対象にされている帯域分割Nビットの
符号情報の値が時間軸上において順次に増加傾向、また
は順次に減少傾向を示して変化している場合には、順次
の標本化周期毎の帯域分割Nビットの符号情報の値が同
一の状態で続いた期間(区間)の長さ(標本化周期Tsの
数によって示される)が、隣接する2つの区間で互いに
異なるときは、前記の隣接する2つの区間の期間長の短
い方の区間の中点と、期間長が長い方の区間中における
前記した2つの区間の境界から前記した短い期間長の1
/2と対応する位置の点とを結ぶ直線を表わし得る(K
−N)ビットの付加符号情報を発生し、また、前記の隣
接する2つの区間が同一の期間長のときは、前記の2つ
の区間における互いの区間の中点間を結ぶ直線を表わし
得る(K−N)ビットの付加符号情報を発生し、さら
に、前記した帯域分割Nビットの符号情報の値が、極値
と対応している区間における帯域分割Nビットの符号情
報であった場合には、その区間の期間長と対応して予め
定められた(K−N)ビットの付加符号情報を波形デー
タ発生用ROMから読出し、前記のように発生された
(K−N)ビットの付加符号情報を可変遅延部7に供給
する動作を行なうことができるように構成されている。
【0067】図14において、48は極値区間の波形デ
ータ発生部であり、この極値区間の波形データ発生部4
8には、図18の(b)及び図19乃至図21を参照し
て既述したように、信号処理の対象にされている帯域分
割Nビットの符号情報による極値と対応している区間の
期間長に応じて、それぞれ帯域分割Nビットの符号情報
による極値の区間で示される矩形の面積と、略々、同じ
面積となるような(K−N)ビット符号情報を記憶させ
てある波形データ発生用ROMが設けられている。ま
た、49は信号処理の対象にされている帯域分割Nビッ
トの符号情報における1LSBの値を被除数として、信
号波形変化の間隔情報の発生部53における比較器24
から出力端子29を介して送出されている数値Ns、す
なわち、隣接する2つの区間の長さの内で短い方の期間
長(隣接する2つの区間の期間長が同一の場合は、一方
の区間の期間長)を、標本化周期Tsを単位として表わ
した数値Nsを除数とする演算を行なう「Nビットの1
LSB/Nsの演算を行なう値を発生させる演算部」で
ある。
【0068】54は信号処理の対象にされている帯域分
割Nビットの符号情報の値が時間軸上において順次に増
加傾向、または順次に減少傾向を示して変化している場
合に、順次の標本化周期毎の帯域分割Nビットの符号情
報の値が同一の状態で続いた期間(区間)の長さが、隣
接する2つの区間について異なるとき、または同一のと
きで、かつ前記の隣接する2つの区間に極値の区間を含
んでいないときに、前記した2つの区間について、図1
8の(a)を参照して既述したような手法を適用して
(K−N)ビットの付加符号情報を発生させる「極値区
間以外の波形データ発生部」であり、また、55は例え
ばランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリー
メモリ(ROM)、マイクロプロセッサ等を含んで構成
されている制御回路である。また、56はインバータ、
57,58はセレクタ、59はオア回路である。
【0069】(K−N)ビット信号発生部6における各
入力端子37〜46には、前記した信号波形の変化態様
の検出部5の出力端子27〜36から出力された信号が
供給されるのであるが、前記した(K−N)ビット信号
発生部6における各入力端子37〜46と、信号波形の
変化態様の検出部5の出力端子27〜36との接続関係
は、それぞれ、出力端子27→入力端子43、出力端子
28→入力端子37、出力端子29→入力端子39、出
力端子30→入力端子44、出力端子31→入力端子4
5、出力端子32→入力端子46、出力端子33→入力
端子38、出力端子34→入力端子41、出力端子35
→入力端子40、出力端子36→入力端子42のように
なっている。
【0070】制御回路55による制御の下に動作する極
値区間の波形データ発生部48、Nビットの1LSB/
Nsの演算を行なう値を発生させる演算部49及び極値
区間以外の波形データ発生部54において、前記した極
値区間の波形データ発生部48は、入力端子37に対し
て信号波形の変化態様の検出部5の出力端子28から供
給される数値N1(減算器22の出力値N1)と、入力端子
38に対して信号波形の変化態様の検出部5の出力端子
33から供給される極値区間であることを示す信号とに
よって、前記の数値N1をアドレス情報として、極値区
間の期間長と対応して予め定められた(K−N)ビット
の付加符号情報を波形データ発生用ROMから読出して
極値区間の波形データ発生部48からセレクタ57に与
える。
【0071】すなわち前記した入力端子38に対して信
号波形の変化態様の検出部5の出力端子33から供給さ
れる極値区間であることを示す信号が「1」である場合
に、入力端子37に与えられている数値N1は、極値区
間の期間長(標本化周期Tsの何倍の時間長か)を示し
ている{図22の(b)を参照}から、前記の数値N1
をアドレス情報に用いれば、予め、極値区間の期間長毎
に所定の極値区間の波形データ(図19乃至図21に一
部を例示してある)を格納させてある極値区間の波形デ
ータ発生用ROMからは、極値区間の期間長と対応した
所定の(K−N)ビットの付加符号情報{極値区間が図
22の(b)に例示したような入力データと対応する
(K−N)ビットの付加符号情報は図22の(c)に例示
したような波形の出力データとなる}を出力させること
ができるのである。そして、極値区間において、入力端
子38を介してセレクタ57には、極値区間であること
を示す信号「1」が供給されているから、極値区間の波
形データ発生部48から出力された(K−N)ビットの
付加符号情報は、前記のセレクタ57と、オア回路59
とを介して出力端子47に送出されることになる。
【0072】次に、Nビットの1LSB/Nsの演算を
行なう値を発生させる演算部49は入力端子39に対し
て、信号波形の変化態様の検出部5の出力端子29から
供給される数値Ns(比較器24の出力値Ns)を用い
て、Nビットの1LSB/Nsの演算を行ない、その演
算結果を極値区間以外の波形データ発生部54に供給す
るとともに、Nビットの1LSB/Nsの演算を行なう
値を発生させる演算部49から極値区間以外の波形デー
タ発生部54には前記した数値Nsも供給する。前記の
極値区間以外の波形データ発生部54には、入力端子4
0に対して信号波形の変化態様の検出部5の出力端子3
5から供給されるA>B信号(帯域分割Nビットの符号
情報の値が、時間軸上において順次に増加傾向の場合に
は「1」,帯域分割Nビットの符号情報の値が、時間軸
上において順次に減少傾向の場合には「0」の信号であ
り、図15及び図16中では、「>」「U」,「<」
「D」で示してある)が供給されており、極値区間以外
の波形データ発生部54では前記のA>B信号により、
帯域分割Nビットの符号情報の値が時間軸上において順
次に増加傾向にあるのか、または順次に減少傾向にある
のかを判断して、波形データ発生の態様を変更する。
【0073】図23及び図30は極値区間以外の波形デ
ータ発生部54に、A>B信号が「1」の信号が供給さ
れている状態の場合、すなわち、帯域分割Nビットの符
号情報の値が時間軸上において順次に増加傾向にある場
合を一例にとり、極値区間以外の波形データ発生部54
における波形データの発生の仕方を説明している図であ
る。なお、2LSB以上の増加状態にあっても、1LS
Bについての増加を抽出しているので、1LSBの増加
と同じである。図23の(a)及び図30の(a)に
は、信号レベルが「ク」の区間はN1の期間長であり、
前記の区間に隣接する区間が、信号レベルが「ヤ」の区
間はN2の期間長であって、前記の2つの隣接する区間
の期間長N1,N2の関係がN1>N2である場合の例を示
してある。この場合に入力端子39に対して信号波形の
変化態様の検出部5の出力端子29を介して比較器24
から供給される数値NsはN2である。図23(及び図3
0)中に例示してある数値Ns(=N2)は、16(標本
化周期Ts毎に発生されるクロック信号パルスPfsが
16個)である。
【0074】また、図23(及び図30)中の「ク」の
区間と「ヤ」の区間との境界位置βは、入力端子44に
対して信号波形の変化態様の検出部5の出力端子30を
介して供給されているアドレス値によって示され、ま
た、「ヤ」の区間の終端位置γは入力端子43に対して
信号波形の変化態様の検出部5の出力端子27を介して
供給されているアドレス値によって示され、さらに
「ク」の区間の始端位置αは入力端子45に対して信号
波形の変化態様の検出部5の出力端子31を介して供給
されているアドレス値によって示される。極値区間以外
の波形データ発生部54には、メモリや演算回路等を備
えていて、前記した隣接する2つの区間「ヤ」と「ク」
との境界位置βから、区間「ク」内のNs/2の位置0
と、区間「ヤ」内のNs/2の位置16との間における
1標本化周期毎に設定された0,1,2,3…16の各
位置に対して、それぞれ次の算式で示されるような値を
有する付加符号情報を発生させる。
【0075】まず、区間「ク」内に設定された0の位置
における付加符号情報の値は0とする。次に、区間
「ク」内に設定された1の位置における付加符号情報の
値は(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)とする。区
間「ク」内に設定された2の位置における付加符号情報
の値は2×(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)、区
間「ク」内に設定された3の位置における付加符号情報
の値は3×(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)、区
間「ク」内に設定された4の位置における付加符号情報
の値は4×(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)、区
間「ク」内に設定された5の位置における付加符号情報
の値は5×(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)、区
間「ク」内に設定された6の位置における付加符号情報
の値は6×(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)、区
間「ク」内に設定された7の位置における付加符号情報
の値は7×(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)とす
る。
【0076】次に図23(及び図30)中の「ク」の区
間と「ヤ」の区間との境界位置β(8の位置)における
付加符号情報の値は[{8×(Nビットの1LSB)/
Ns(=N2)}−Nビットの1LSB]とする。以下、
区間「ヤ」内に設定された9の位置における付加符号情
報の値は[{9×(Nビットの1LSB)/Ns(=N
2)}−Nビットの1LSB]、区間「ヤ」内に設定され
た10の位置における付加符号情報の値は[{10×
(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)}−Nビットの
1LSB]、区間「ヤ」内に設定された11の位置にお
ける付加符号情報の値は[{11×(Nビットの1LS
B)/Ns(=N2)}−Nビットの1LSB]、区間
「ヤ」内に設定された12の位置における付加符号情報
の値は[{12×(Nビットの1LSB)/Ns(=N
2)}−Nビットの1LSB]、区間「ヤ」内に設定され
た13の位置における付加符号情報の値は[{13×
(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)}−Nビットの
1LSB]、区間「ヤ」内に設定された14の位置にお
ける付加符号情報の値は[{14×(Nビットの1LS
B)/Ns(=N2)}−Nビットの1LSB]、区間
「ヤ」内に設定された15の位置における付加符号情報
の値は[{15×(Nビットの1LSB)/Ns(=N
2)}−Nビットの1LSB]、区間「ヤ」内に設定され
た16の位置における付加符号情報の値は[{16×
(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)}−Nビットの
1LSB]とする。
【0077】前記のような演算が行なわれることによ
り、隣接する2つの区間「ク」「ヤ」における元の帯域
分割Nビットの符号情報による信号波形は、K1→K2→
K3→K4→K5→K6→K7→K8によって示されるもので
あったのに、前記のような演算が行なわれて、元の帯域
分割Nビットのデジタル信号の最下位桁に(K−N)ビ
ットの付加符号情報が連続されたことにより、K1→K2
→K3→K5→K7→K8によって示されるような信号波
形、すなわち極値区間以外の波形データ発生部54にお
ける前記のような動作によって、図23の(a)及び図
30の(a)のそれぞれの図中のδの位置とεの位置と
の間の波形が、図23の(b)及び図30の(c)に示
されるようなものになる。
【0078】図23及び図30を参照して行なったこれ
までの説明は、極値区間以外の波形データ発生部54
に、A>B信号が「1」の信号が供給されている状態の
場合、すなわち、帯域分割Nビットの符号情報の値が時
間軸上において順次に増加傾向にある場合に関するもの
であったが、極値区間以外の波形データ発生部54に、
A>B信号が「0」の信号が供給されている状態の場
合、すなわち、帯域分割Nビットの符号情報の値が時間
軸上において順次に減少傾向にある場合には、前記の算
式が変更されるだけで(K−N)ビットの付加符号情報
の発生は、前記と同様に行なわれ得ることは勿論であ
る。今、図23の(a){及び図30の(a)}に示さ
れている「ク」の区間の方が、「ヤ」の区間に比べてN
ビットの1LSBだけ信号レベルが高かった場合を考え
て、隣接する2つの区間「ヤ」と「ク」との境界位置β
から、区間「ク」内のNs/2の位置0と、区間「ヤ」
内のNs/2の位置16との間における1標本化周期毎
に設定された0,1,2,3…16の各位置に対して、
それぞれ発生させるべき付加符号情報について示すと次
のとおりである。
【0079】まず区間「ク」内に設定された0の位置に
おける付加符号情報の値は、[{16×(Nビットの1
LSB)/Ns(=N2)}−Nビットの1LSB]の算
式によって求められる。また、「ク」内に設定された1
の位置における付加符号情報の値は[{15×(Nビッ
トの1LSB)/Ns(=N2)}−Nビットの1LS
B]、以下、区間「ク」内に設定された2の位置におけ
る付加符号情報の値は[{14×(Nビットの1LS
B)/Ns(=N2)}−Nビットの1LSB]、区間
「ク」内に設定された3の位置における付加符号情報の
値は[{13×(Nビットの1LSB)/Ns(=N
2)}−Nビットの1LSB]、区間「ク」内に設定され
た4の位置における付加符号情報の値は[{12×(N
ビットの1LSB)/Ns(=N2)}−Nビットの1L
SB]、区間「ク」内に設定された5の位置における付
加符号情報の値は[{11×(Nビットの1LSB)/
Ns(=N2)}−Nビットの1LSB]、区間「ク」内
に設定された6の位置における付加符号情報の値は
[{10×(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)}−
Nビットの1LSB]、区間「ク」内に設定された7の
位置における付加符号情報の値は[{9×(Nビットの
1LSB)/Ns(=N2)}−Nビットの1LSB]と
なり、また図23(及び図30)中の「ク」の区間と
「ヤ」の区間との境界位置β(8の位置)における付加
符号情報の値は[{8×(Nビットの1LSB)/Ns
(=N2)}−Nビットの1LSB]となる。
【0080】次に、区間「ヤ」内に設定された9の位置
における付加符号情報の値は、7×(Nビットの1LS
B)/Ns(=N2)、区間「ヤ」内に設定された10の
位置における付加符号情報の値は、6×(Nビットの1
LSB)/Ns(=N2)、区間「ヤ」内に設定された1
1の位置における付加符号情報の値は、5×(Nビット
の1LSB)/Ns(=N2)、区間「ヤ」内に設定され
た12の位置における付加符号情報の値は、4×(Nビ
ットの1LSB)/Ns(=N2)、区間「ヤ」内に設定
された13の位置における付加符号情報の値は、3×
(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)、区間「ヤ」内
に設定された14の位置における付加符号情報の値は、
2×(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)、区間
「ヤ」内に設定された15の位置における付加符号情報
の値は、(Nビットの1LSB)/Ns(=N2)、区間
「ヤ」内に設定された16の位置における付加符号情報
の値は0となる。
【0081】前記の極値区間以外の波形データ発生部5
4では、前記のような演算を行なって得た付加符号情報
を順次にメモリに記憶した後に、制御回路55の制御動
作の下にメモリから読出された(K−N)ビットの付加
符号情報はセレクタ58に与える。前記した入力端子3
8に対して信号波形の変化態様の検出部5の出力端子3
3から供給される極値区間であることを示す信号が
「0」である場合に、その信号がインバータ56によっ
て「1」の信号としてセレクタ58に与えられることに
より、極値区間以外の波形データ発生部54で発生され
た(K−N)ビットの付加符号情報は前記のセレクタ5
8と、オア回路59とを介して(K−N)ビット信号発
生部6の出力端子47に送出されることになる。
【0082】前述のように、信号処理の対象にされてい
る帯域分割Nビットの符号情報の値が時間軸上において
順次に増加傾向、または順次に減少傾向を示して変化し
ていて、順次の標本化周期毎の帯域分割Nビットの符号
情報の値が同一の状態で続いた期間(区間)の長さが、
隣接する2つの区間について異なるとき、または同一の
ときで、かつ前記の隣接する2つの区間に極値の区間を
含んでいないときには、前記の2つの区間について、極
値区間以外の波形データ発生部54において、図18の
(a){図25の(a)も同じ}を参照して既述したよ
うな手法を適用して(K−N)ビットの付加符号情報を
発生させ、また、信号処理の対象にされている帯域分割
Nビットの符号情報による極値と対応している区間につ
いては、極値区間の期間長と対応して予め定められた波
形を有する(K−N)ビットの付加符号情報を、極値区
間の波形データ発生部48で発生させるが、隣接する2
つの区間のー方の区間が極値区間の場合には、入力端子
38を介して制御回路55に供給された極値区間を示す
情報に基づいて、制御回路55で発生させた制御信号
が、極値区間以外の波形データ発生部54に与えられる
ことにより、極値区間以外の波形データ発生部54では
極値区間を含む2つの区間についての演算結果がセレク
タ58に与えられないようにする。
【0083】前記のように(K−N)ビット信号発生部
6で発生された(K−N)ビットの付加符号情報は、図
12に示されているビット数変換部BNCaiでは、可
変遅延部7を介して(K−N)ビットの付加符号情報を
出力端子61に送出し、また、図11に示されているビ
ット数変換部BNCiでは、前記の(K−N)ビット信
号発生部6で発生された(K−N)ビットの付加符号情
報が、可変遅延部7を介して加算回路4に供給される。
前記の可変遅延部7では、一定の時間遅延を受けた状態
の帯域分割Nビットの符号情報の最下位桁に、前記の
(K−N)ビットの付加符号情報が連続する状態とされ
て、全体がKビットの符号情報となるようにするための
必要な時間遅延を(K−N)ビットの付加符号情報に与
える。それで、図11に示されているビット数変換部B
NCiでは、遅延回路3において一定の時間遅延を受け
た状態の帯域分割Nビットの符号情報の最下位桁に、前
記の(K−N)ビットの付加符号情報が連続する状態で
加算されて、全体がKビットの符号情報とされた出力符
号情報を加算回路4から出力端子61に送出する。
【0084】前記した可変遅延部7としては、ランダム
アクセスメモリを用いて、書込みのタイミングと読出し
のタイミングとを制御することにより、(K−N)ビッ
トの付加符号情報に対して、所定の時間遅延を与えるよ
うにすることができるのであり、 可変遅延部7におい
て(K−N)ビットの付加符号情報に与える所定の時間
遅延量は、遅延制御信号発生部8で発生される遅延制御
信号によって定められる。
【0085】図24には、ビット数変換部BNCiの入
力端子60に供給された帯域分割Nビットの符号情報
(図24の左端に入力の波形Sで示す)に対して、遅延
回路3で一定の時間遅延を与えた状態のNビットの符号
情報(図24の中央付近の上部に波形Sdで示す)と、
前記した入力端子60に供給された帯域分割Nビットの
符号情報(図24の左端に入力の波形Sで示す)に基づ
いて、信号波形の変化態様の検出部5と、(K−N)ビ
ット信号発生部6とによって発生させた(K−N)ビッ
トの付加符号情報を可変遅延部7で所定の時間だけ遅延
させた信号(図24の中央付近の下部に波形Saで示
す)とが、加算回路4で加算されることにより、図24
の右端に出力として示されているように、帯域分割Nビ
ットの符号情報の最下位桁に、前記の(K−N)ビット
の付加符号情報が連続する状態で加算回路4で加算され
て、全体がKビットの符号情報とされる状態が図示説明
されている。図24中の波形に示すa〜hの符号は、各
波形間の対応を明らかにするためのものである。
【0086】なお、図24の中央付近の下部に点線で示
す階階波形Sa’は、図23(及び図30)を参照して
既述したように、隣接する2区間の境界の位置から一方
の区間内と対応して発生させるべき付加符号情報の値を
得る際において、Nビットの1LSBの値を減算する以
前のSaの算出値を示している。第30図の(b)は隣
接する2区間の境界の位置から一方の区間内と対応して
発生させるべき付加符号情報の値を得るために、Nビッ
トの1LSBの値が減算されることを示している図であ
る。
【0087】図11に示されているビット数変換部BN
Ciにおいて、遅延回路3により一定の時間遅延を受け
た状態の帯域分割Nビットの符号情報の最下位桁に、前
記の(K−N)ビットの付加符号情報が連続する状態で
加算して、全体がKビットの符号情報とされた出力符号
情報を加算回路4から出力端子61に送出するために
は、演算回路4において、帯域分割Nビットの符号情報
と、(K−N)ビットの付加符号情報とが適正な時間関
係で加算されなければならない。それで、入力端子60
に供給された帯域分割Nビットの符号情報(図24の左
端に入力の波形Sで示す)に、遅延回路3により一定の
時間遅延を与えた状態の帯域分割Nビットの符号情報
(図24の中央付近の上部に波形Sdで示す)における
順次の標本化周期毎の付加符号情報の時間位置に対し
て、前記した入力端子60に供給された帯域分割Nビッ
トの符号情報(図24の左端に入力の波形Sで示す)に
基づいて、信号波形の変化態様の検出部5と、(K−
N)ビット信号発生部6とによって発生させた(K−
N)ビットの付加符号情報を可変遅延部7で所定の時間
だけ遅延させた信号(図24の中央付近の下部に波形S
aで示す)における順次の標本化周期毎の付加符号情報
の時間位置とが、正しく対応している状態で加算回路4
に供給されるように、可変遅延部7により(K−N)ビ
ットの付加符号情報に与えられる遅延時間が、遅延制御
信号発生部8で発生される遅延制御信号によって制御さ
れることが必要である。この点は極値区間と対応して発
生された(K−N)ビットの付加符号情報についても同様
である(図22参照)。
【0088】それで遅延制御信号発生部8では、信号波
形の変化態様の検出部5の出力端子27〜36から出力
された信号の内で、出力端子34から送出されたクロッ
ク信号CLK、出力端子29から送出されたNsの値、
出力端子30から送出された2つの区間の境界位置のア
ドレス値、出力端子28から送出された極値区間の期間
長の情報、出力端子33から送出された極値区間を示す
情報、端子31から送出された区間の始端位置のアドレ
ス値及びクロック信号Pfs等を用いて、隣接する2つ
の区間の境界の位置または極値区間の始端の位置から標
本化周期Tsずつ離れた位置に存在する(K−N)ビッ
トの付加符号情報に与えるべき遅延時間を算出し、その
遅延時間が可変遅延部7で(K−N)ビットの付加符号
情報へ与えられるような遅延制御信号を発生して、それ
を可変遅延部7に供給する。
【0089】図11乃至図30の各図を参照して、これ
までに説明して来たビット数変換部BNCi,BNCa
iは、図1及び図4中に示されているビット数変換部群
BNCGを構成しているビット数変換部BNCiの構成
例、及び図7中に示されているビット数変換部群BNC
Gaを構成しているビット数変換部BNCaiの構成例
であるが、図2,図3,図5,図6の各図中に、それぞ
れ四角な枠のブロックBNCDとして示してあるビット
数変換部BNCDは、ランダムアクセスメモリRAMを
備えていて、図11乃至図30の各図を参照して既述し
た前記したビット数変換部群BNCGと同様な機能を有
するものとして構成されているものであり、また、図8
及び図9中にそれぞれ四角な枠のブロックBNCDaと
して示してあるビット数変換部BNCDaは、ランダム
アクセスメモリRAMを備えていて、図11乃至図30
の各図を参照して既述したビット数変換部BNCGaと
同様な機能を有するものとして構成されているものであ
る。
【0090】すなわち、前記したビット数変換部BNC
D,BNCDaに、ダウンサンプリング部DSDから供
給されるデシメーションが施された帯域分割Nビットの
符号情報は、情報信号処理装置の入力端子1に供給され
たNビットの符号情報を間引いた状態のものであるか
ら、ビット数変換部BNCD,BNCDaでは、ビット
数変換部BNCD,BNCDaにダウンサンプリング部
DSDから同時的に供給されているデシメーションが施
された帯域分割Nビットの符号情報を、一旦、ランダム
アクセスメモリRAMに格納した後に、それぞれ異なる
周波数帯域に属しているデシメーションが施された帯域
分割Nビットの符号情報を、順次にランダムアクセスメ
モリRAMから読出して、時分割方式によるビット数変
換処理動作が行なわれるような構成とされている。それ
で、ビット数変換部BNCD,BNCDaには、ビット
数変換部BNCi,BNCGaのように多数個のビット
数変換部を並列的に備えておかなくともよく、ビット数
変換部全体の構成が簡単化されることになる。
【0091】まず、図1に示してある本発明の情報信号
処理装置では、情報信号処理装置の入力端子1に供給さ
れたNビットの符号情報が、帯域分割フィルタ部BDF
Dに設けられている複数個の帯域分割フィルタBDF
1,BDF2…によって、前記した各帯域分割フィルタB
DF1,BDF2…毎の通過周波数帯域の帯域分割Nビッ
ト符号情報とされる。前記の帯域分割フィルタ部BDF
Dに設けられている各帯域分割フィルタBDF1,BD
F2…から出力された各帯域分割フィルタBDF1,BD
F2…毎の通過周波数帯域の帯域分割Nビット符号情報
は、ビット数変換部群BNCG中に対応して設けられて
いるビット数変換部BNC1,BNC2…における既述の
ようなビット数変換動作により、それぞれN<Kの関係
にあるKビットの符号情報に変換されて加算部ADDに
供給される。
【0092】前記した加算部ADDでは、前記のビット
数変換部群BNCG中の各ビット数変換部BNC1,B
NC2…から出力されたKビットの符号情報を加算し
て、Kビットの符号情報またはK≧M>Nの関係にある
Mビットの符号情報を出力端子2に出力するとともにラ
ウンダRNDにも与える。前記の加算部ADDからK≧
M>Nの関係にあるMビットの符号情報を出力させるの
には、加算部ADDで丸め信号処理を行なえばよい。ま
た、図中で加算部ADDから出力端子2に出力される符
号情報をMビットとして表示してあるのは一例であり、
加算部ADDから出力端子2に出力される符号情報が、
既述のようにKビットであっても良いことはいうまでも
ない(この点は図2〜図9についても同様である)。ま
た、ラウンダRNDは、それに供給されたMビット(ま
たはKビット)の符号情報を、この情報信号処理装置に
後続されている装置で必要とされるビット数の符号情報
となるように丸めるために必要に応じて設けられる構成
部分であり、ラウンダRNDから出力された符号情報は
出力端子2aから後続装置に供給される。
【0093】次に、図2に示してある本発明の情報信号
処理装置では、情報信号処理装置の入力端子1を介して
ダウンサンプリング部DSDに供給されたNビットの符
号情報は、ダウンサンプリング部DSD中に点線枠によ
って個別的に示してある各構成部分において、それぞれ
所定の周波数帯域に属する帯域分割Nビットの符号情報
毎にデシメーション処理が行なわれてから、前記のデシ
メーションが施された各帯域分割Nビットの符号情報が
ビット数変換部BNCDに供給される。すなわち、前記
のようにダウンサンプリング部DSDに供給されたNビ
ットの符号情報は、ダウンサンプリング部DSDにおけ
る帯域分割フィルタBDF1とデシメーション部DMD1
とからなる構成部分において、帯域分割フィルタBDF
1の通過周波数帯域の帯域分割Nビット符号情報にデシ
メーションが施された帯域分割Nビットの符号情報とさ
れて、それがビット数変換部BNCDに供給された後に
ランダムアクセスメモリRAMに格納される。
【0094】また、ダウンサンプリング部DSDにおけ
る帯域分割フィルタBDF2とデシメーション部DMD2
とからなる構成部分において、帯域分割フィルタBDF
2の通過周波数帯域の帯域分割Nビット符号情報にデシ
メーションが施された帯域分割Nビットの符号情報とさ
れて、それがビット数変換部BNCDに供給された後に
ランダムアクセスメモリRAMに格納される、というよ
うに、ダウンサンプリング部DSDに供給されたNビッ
トの符号情報は、図中のダウンサンプリング部DSD中
で点線枠によって示してある複数個の構成部分毎に、そ
れぞれ異なる周波数帯域の帯域分割Nビット符号情報を
発生して、それがビット数変換部BNCDに供給された
後にランダムアクセスメモリRAMに格納される。
【0095】前記のように、ランダムアクセスメモリR
AMに格納されたそれぞれ異なる周波数帯域のデシメー
ションが施された帯域分割Nビット符号情報は、順次に
ランダムアクセスメモリRAMから読出されてビット数
変換部BNCDに供給され、ビット数変換部BNCDに
おいて、デシメーションが施された各帯域分割Nビット
符号情報について、N<Kの関係にあるデシメーション
が施された帯域分割Kビット符号情報にビット数変換さ
れた後に、前記のデシメーションが施された各帯域分割
Kビット符号情報は、ランダムアクセスメモリRAMに
格納される。
【0096】前記のランダムアクセスメモリRAMに格
納されたデシメーションが施された各帯域分割Kビット
符号情報は、前記のランダムアクセスメモリRAMから
読出されて、アップサンプリング部群ASDGにおける
周波数範囲について対応するアップリング部ASD1,
ASD2…に供給されて、それぞれアップサンプリング
処理が行なわれる。すなわち、前記したアップサンプリ
ング部群ASDGは、既述したダウンサンプリング部D
SDに設けられている帯域分割フィルタBDF1,BD
FD2…によって分割された各周波数帯域に属するデシ
メーションが施された各帯域分割Kビット符号情報につ
いて、それぞれ個別にアップサンプリング処理を行なう
ことができる複数個のアップサンプリング部ASD1,
ASD2…を備えて構成されている。
【0097】前記したアップサンプリング部群ASDG
を構成している各アップサンプリング部ASD1,AS
D2…は、情報信号処理装置の入力端子1に供給された
Nビットの符号情報を発生させるのに用いられた標本化
信号の周波数(所定の標本化周波数)によって、前記し
たデシメーションが施された帯域分割Kビットの符号情
報をアップサンプリングする手段と、前記のアップサン
プリングする手段からの出力を、既述したダウンサンプ
リング部群DSD中に設けられている既述した帯域分割
フィルタBDF1,BDFD2…と対応する通過周波数帯
域を有するフィルタとを組合わせた構成のものである。
【0098】前記のアップサンプリング部群ASDGに
おける各アップサンプリング部ASD1,ASD2…によ
ってアップサンプリング処理を受けた各帯域分割Kビッ
トの符号情報は加算部ADDに供給される。前記した加
算部ADDでは、前記のアップサンプリング部群ASD
Gにおける各アップサンプリング部ASD1,ASD2…
によってアップサンプリング処理を受けた各帯域分割K
ビットの符号情報を加算して、Kビットの符号情報また
はK≧M>Nの関係にあるMビットの符号情報を出力端
子2に出力する。
【0099】次に、図3に示してある本発明の情報信号
処理装置では、情報信号処理装置の入力端子1を介して
ダウンサンプリング部DSDに供給されたNビットの符
号情報が、それぞれ所定の周波数帯域に属する帯域分割
Nビットの符号情報毎にデシメーション処理が行なわれ
てから、前記のデシメーションが施された各帯域分割N
ビットの符号情報がビット数変換部BNCDに供給され
る点においては、図2を参照して既述した情報信号処理
装置と同様であるが、図3に示す情報信号処理装置で
は、前記のダウンサンプリング部DSDが、ダウンサン
プリング部部1と、ダウンサンプリング部群2との2部
分によって構成されている点において異なっている。
【0100】すなわち、図3中に示されているダウンサ
ンプリング部DSDにおいて、ダウンサンプリング部群
1は、帯域分割フィルタBDF1〜BDFnと、デシメ
ーション部DMD1〜DMDnとによって構成されてお
り、また、ダウンサンプリング部群2は帯域分割フィル
タBDF(n+1)〜BDF2nとデシメーション部DM
D(n+1)〜DMD2nとによって構成されていて、前
記した帯域分割フィルタBDF1〜BDFn群と、帯域
分割フィルタBDF(n+1)〜BDF2n群とは、それ
らの一方の帯域分割フィルタ群が、例えば図10の
(a)に示されているような周波数分割特性とされてい
た場合には、他方の帯域分割フィルタ群は、図10の
(b)に示されているような周波数分割特性とされる、
というように、2つの帯域分割フィルタ群における各帯
域分割フィルタの遮断周波数が、図10に例示されてい
るように、一方の帯域分割フィルタ群では、f1,f3,
f5…であり、また、他方の帯域分割フィルタ群では、
f2,f4…であるというように、ずらされた状態にされ
ている。
【0101】それで、前記のように情報信号処理装置の
入力端子1を介してダウンサンプリング部DSDに供給
されたNビットの符号情報は、前記したダウンサンプリ
ング部DSDにおいて、ダウンサンプリング部群1と、
ダウンサンプリング部群2との2系列でダウンサンプリ
ングされて、ビット数変換部BNCDに供給される。す
なわち前記のようにダウンサンプリング部DSDに供給
されたNビットの符号情報は、ダウンサンプリング部D
SDのダウンサンプリング部群1における帯域分割フィ
ルタBDF1とデシメーション部DMD1とからなる構成
部分において帯域分割フィルタBDF1の通過周波数帯
域の帯域分割Nビット符号情報にデシメーションが施さ
れた帯域分割Nビットの符号情報とされて、それがビッ
ト数変換部BNCDに供給された後にランダムアクセス
メモリRAMに格納される。
【0102】また、ダウンサンプリング部DSDのダウ
ンサンプリング部群1における帯域分割フィルタBDF
2とデシメーション部DMD2とからなる構成部分におい
て、帯域分割フィルタBDF2の通過周波数帯域の帯域
分割Nビット符号情報にデシメーションが施された帯域
分割Nビットの符号情報とされて、それがビット数変換
部BNCDに供給された後にランダムアクセスメモリR
AMに格納される、というように、ダウンサンプリング
部DSDのダウンサンプリング部群1に供給されたNビ
ットの符号情報は、ダウンサンプリング部DSDのダウ
ンサンプリング部群1に設けられている複数個の構成部
分毎に、それぞれ異なる周波数帯域の帯域分割Nビット
符号情報を発生して、それがビット数変換部BNCDに
供給された後にランダムアクセスメモリRAMに格納さ
れる。
【0103】また、前記のようにダウンサンプリング部
DSDのダウンサンプリング部群2に供給されたNビッ
トの符号情報は、ダウンサンプリング部群2における帯
域分割フィルタBDF(n+1)とデシメーション部D
MD(n+1)とからなる構成部分において、帯域分割
フィルタBDF(n+1)の通過周波数帯域の帯域分割
Nビット符号情報にデシメーションが施された帯域分割
Nビットの符号情報とされて、それがビット数変換部B
NCDに供給された後にランダムアクセスメモリRAM
に格納される。
【0104】またダウンサンプリング部DSDのダウン
サンプリング部群2における帯域分割フィルタBDF
(n+2)とデシメーション部DMD(n+2)とからな
る構成部分において、帯域分割フィルタBDF(n+
2)の通過周波数帯域の帯域分割Nビット符号情報にデ
シメーションが施された帯域分割Nビットの符号情報と
されて、それがビット数変換部BNCDに供給された後
にランダムアクセスメモリRAMに格納される、という
ように、ダウンサンプリング部DSDのダウンサンプリ
ング部群2に供給されたNビットの符号情報は、ダウン
サンプリング部DSDのダウンサンプリング部群2に設
けられている複数個の構成部分毎に、それぞれ異なる周
波数帯域の帯域分割Nビット符号情報を発生して、それ
がビット数変換部BNCDに供給された後にランダムア
クセスメモリRAMに格納される。
【0105】前記のように、ダウンサンプリング部DS
Dにおける2つのダウンサンプリング部群1,2から、
それぞれビット数変換部BNCDを介してランダムアク
セスメモリRAMに格納されたそれぞれ異なる周波数帯
域のデシメーションが施された帯域分割Nビット符号情
報は、順次にランダムアクセスメモリRAMから読出さ
れてビット数変換部BNCDに供給され、ビット数変換
部BNCDにおいて、デシメーションが施された各帯域
分割Nビット符号情報について、N<Kの関係にあるデ
シメーションが施された帯域分割Kビット符号情報にビ
ット数変換された後に、前記したデシメーションが施さ
れた各帯域分割Kビット符号情報は、ランダムアクセス
メモリRAMに格納される。
【0106】前記のランダムアクセスメモリRAMに格
納されたデシメーションが施された各帯域分割Kビット
符号情報は、前記のランダムアクセスメモリRAMから
読出されて、アップサンプリング部群ASDGの2つの
アップサンプリング部群1,2の内の対応するものにお
ける周波数範囲について対応するアップリング部ASD
1,ASD2…に供給されて、それぞれアップサンプリン
グ処理が行なわれる。すなわち、前記したアップサンプ
リング部群ASDGにおけるアップサンプリング部群1
は、既述したダウンサンプリング部DSDのダウンサン
プリング部群1に設けられている帯域分割フィルタBD
F1,BDFD2…によって分割された各周波数帯域に属
するデシメーションが施された各帯域分割Kビット符号
情報について、それぞれ個別にアップサンプリング処理
を行なうことができる複数個のアップサンプリング部A
SD1,ASD2…を備えて構成されている。
【0107】また、前記したアップサンプリング部群A
SDGにおけるアップサンプリング部群2は、既述した
ダウンサンプリング部DSDのダウンサンプリング部群
2に設けられている帯域分割フィルタBDF(n+
1),BDFD(n+2)…によって分割された各周波
数帯域に属するデシメーションが施された各帯域分割K
ビット符号情報について、それぞれ個別にアップサンプ
リング処理を行なうことができる複数個のアップサンプ
リング部ASD(n+1),ASD(n+2)…を備えて
構成されている。そして、アップサンプリング部群AS
DGにおける2つのアップサンプリング部群1,2を構
成している各アップサンプリング部ASD1,ASD2…
は、情報信号処理装置の入力端子1に供給されたNビッ
トの符号情報を発生させるのに用いられた標本化信号の
周波数(所定の標本化周波数)によって、前記したデシ
メーションが施された帯域分割Kビットの符号情報をア
ップサンプリングする手段と、前記のアップサンプリン
グする手段からの出力を、既述したダウンサンプリング
部群DSDにおける2つのダウンサンプリング部群1,
2中に設けられている既述した帯域分割フィルタBDF
1,BDFD2…と対応する通過周波数帯域を有するフィ
ルタとを組合わせた構成のものである。
【0108】前記のアップサンプリング部群ASDGに
おける2つのアップサンプリング部群1,2を構成して
いる各アップサンプリング部ASD1,ASD2…によっ
てアップサンプリング処理を受けた各帯域分割Kビット
の符号情報は加算部ADDに供給される。前記した加算
部ADDでは、前記のアップサンプリング部群ASDG
における2つのアップサンプリング部群1,2を構成し
ている各アップサンプリング部ASD1,ASD2…によ
ってアップサンプリング処理を受けた各帯域分割Kビッ
トの符号情報を加算して、K+1ビットの符号情報また
はK≧M>Nの関係にある(M+1)ビットの符号情報
を割算回路DCTに出力する。そして、割算回路DCT
で1/2にされることにより、出力端子2にはKビット
の符号情報またはK≧M>Nの関係にあるMビットの符
号情報が割算回路DCTから出力される。
【0109】なお、加算部ADDからの出力を前記した
割算回路DCTによって1/2としてから出力端子2に
出力するようにしているのは、情報信号処理装置の入力
端子1に供給された信号処理の対象にされているNビッ
トの符号情報が、既述のように2系列の回路で並列的に
信号処理されているために、前記した2系列の回路で並
列的に信号処理されたデジタル信号が前記した加算部A
DDで加算されることにより、振幅が2倍(1ビット増
加)された状態の出力が加算部ADDから出力されるこ
とになるからである。なお、後述されている図9に示さ
れている情報信号処理装置中の割算回路DCTが設けら
れている理由も前記と同様である。
【0110】次に、図4に示してある本発明の情報信号
処理装置は、図1について既述した情報信号処理装置
に、ピーク検出部PDとビツト数設部BNSとを付加し
た構成態様の情報信号処理装置であり、また、図5に示
してある本発明の情報信号処理装置は、図2について既
述した情報信号処理装置に、ピーク検出部PDとビツト
数設部BNSとを付加した構成態様の情報信号処理装置
であり、さらに図6に示してある本発明の情報信号処理
装置は、図3について既述した情報信号処理装置に、ピ
ーク検出部PD1,PD2とビツト数設部BNS1,BN
S2とを付加した構成態様の情報信号処理装置である。
【0111】前記した図4中に設けられているピーク検
出部PDは、ビット数変換部BNCGに供給される各帯
域分割Nビットの符号情報毎のピーク値を検出し、前記
の検出されたピーク値が予め定められた値を超えた状態
を検出する機能と、前記した各帯域分割Nビットの符号
情報の加算値が、予め定められた値よりも大きくなった
状態を検出する機能とを備えているものとして構成され
ていて、前記した検出結果に基づいて発生された制御情
報をビット数設定部BNSに供給する。また、図5(及
び図6)中に設けられているピーク検出部PD(PD1,
PD2)は、ビット数変換部BNCDに供給されるデシ
メーションが施された各帯域分割Nビットの符号情報毎
のピーク値を検出し、前記の検出されたピーク値が予め
定められた値を超えた状態を検出する機能と、前記した
デシメーションが施された各帯域分割Nビットの符号情
報の加算値が、予め定められた値よりも大きくなった状
態を検出する機能とを備えているものとして構成されて
いて、前記した検出結果に基づいて発生された制御情報
をビット数設定部BNS(BNS1,BNS2)に供給す
る。
【0112】また、前記したビット数設定部BNS(B
NS1,BNS2)は、前記したピーク検出部PD(PD
1,PD2)から供給された制御情報によって、各帯域分
割Nビットの符号情報またはデシメーションが施された
各帯域分割Nビットの符号情報毎のビット数が、対応す
るビット数変換部におけるビット数変換動作によって、
それぞれ最適な状態のビット数に変換できるようなビッ
ト数の設定を行なう。それにより、図4に示されている
情報信号処理装置では、ビット数変換部群BNCGにお
ける各ビット数変換部BNC1,BNC2…が、前記した
各ビット数変換部BNC1,BNC2…に供給された各帯
域分割Nビット符号情報を、それぞれビット数設定部B
NSで設定された最適なビット数にビット数変換された
状態の符号情報を出力させることができる。
【0113】また図5に示されている情報信号処理装置
では、ビット数変換部BNCDが、前記したビット数変
換部BNCDに供給されたデシメーションが施された各
帯域分割Nビット符号情報を、ビット数設定部BNSで
設定された最適なビット数にビット数変換された状態の
符号情報を出力することができ、さらに図6に示されて
いる情報信号処理装置では、ビット数変換部BNCD
が、前記したビット数変換部BNCDに供給されたデシ
メーションが施された各帯域分割Nビット符号情報を、
ビット数設定部BNS1,BNS2で設定された最適なビ
ット数にビット数変換された状態の符号情報を出力する
ことができる。
【0114】次に、図7に示す本発明の情報信号処理装
置は、入力端子1に供給されたNビットの符号情報を、
図1及び図4について既述した情報信号処理装置に設け
られている帯域分割フィルタ部BDFDと同様な構成態
様の帯域分割フィルタ部BDFDに与えて発生させた各
帯域分割Nビットの符号情報を、それぞれが図12に示
されているような構成態様のビット数変換部BNCa
1,BNCa2…に供給して、前記した各ビット数変換部
BNCa1,BNCa2…から、それぞれ(K−N)ビッ
トの符加符号情報を出力させ、それを加算部ADDに供
給するとともに、前記の加算部ADDに対して、前記し
た入力端子1に供給されたNビットの符号情報に遅延回
路DLCにより所定の時間遅延を与えたものを供給し
て、前記の加算部ADDから出力端子2とラウンダRN
Dとに、K≧M>Nの関係にあるKビットまたはMビッ
トの符号情報が送出できるように構成したものである。
【0115】すなわち図7に示す本発明の情報信号処理
装置では、それの加算部ADDにおいて、入力端子1に
供給されたNビットの符号情報の最下位桁に連続させよ
うな態様で、ビット数変換部群BNCGaにおける各ビ
ット数変換部BNCa1,BNCa2…において発生させ
たそれぞれ(K−N)ビットの符加符号情報を加算し
て、加算部ADDから前記のようにK≧M>Nの関係に
あるKビットまたはMビットの符号情報が出力できるよ
うにしているのである。
【0116】また、図8に示す本発明の情報信号処理装
置は、入力端子1に供給されたNビットの符号情報を、
図2及び図5について既述した情報信号処理装置に設け
られているダウンサンプリング部DSDと同様な構成態
様のダウンサンプリング部DSDに与えて発生させた、
それぞれデシメーションが施された帯域分割Nビットの
符号情報を、それぞれ(K−N)ビットの符加符号情報
にビット数変換させる機能を有するように構成されたビ
ット数変換部BNCDaに供給して、前記のビット数変
換部BNCDaによって、ビット数変換されたそれぞれ
デシメーションが施された帯域分割(K−N)ビットの
符加符号情報を、図2及び図5について既述した情報信
号処理装置に設けられているアップサンプリング部群A
SDGと同様な構成態様のアップサンプリング部群AS
DGにおける対応するアップサンプリング部ASD1,
ASD2…によってアップサンプリングされた状態の(K
−N)ビットの付加符号情報を発生させ、それを加算部
ADDに供給するとともに、前記の加算部ADDに対し
て、前記した入力端子1に供給されたNビットの符号情
報に遅延回路DLCにより所定の時間遅延を与えたもの
を供給して、前記の加算部ADDから出力端子2とラウ
ンダRNDとに、K≧M>Nの関係にあるKビットまた
はMビットの符号情報が送出できるように構成したもの
である。
【0117】すなわち図8に示す本発明の情報信号処理
装置では、情報信号処理装置の入力端子1を介してダウ
ンサンプリング部DSDに供給されたNビットの符号情
報は、ダウンサンプリング部DSD中に点線枠によって
個別的に示してある各構成部分において、それぞれ所定
の周波数帯域に属する帯域分割Nビットの符号情報毎に
デシメーション処理が行なわれてから、前記のデシメー
ションが施された各帯域分割Nビットの符号情報がビッ
ト数変換部BNCDaに供給される。前記のようにダウ
ンサンプリング部DSDに供給されたNビットの符号情
報は、ダウンサンプリング部DSDにおける帯域分割フ
ィルタBDF1とデシメーション部DMD1とからなる構
成部分において、帯域分割フィルタBDF1の通過周波
数帯域の帯域分割Nビット符号情報にデシメーションが
施された帯域分割Nビットの符号情報とされて、それが
ビット数変換部BNCDaに供給された後にランダムア
クセスメモリRAMに格納される。
【0118】また、ダウンサンプリング部DSDにおけ
る帯域分割フィルタBDF2とデシメーション部DMD2
とからなる構成部分において、帯域分割フィルタBDF
2の通過周波数帯域の帯域分割Nビット符号情報にデシ
メーションが施された帯域分割Nビットの符号情報とさ
れて、それがビット数変換部BNCDaに供給された後
にランダムアクセスメモリRAMに格納される、という
ように、ダウンサンプリング部DSDに供給されたNビ
ットの符号情報は、図中のダウンサンプリング部DSD
中で点線枠によって示してある複数個の構成部分毎に、
それぞれ異なる周波数帯域の帯域分割Nビット符号情報
を発生して、それがビット数変換部BNCDaに供給さ
れた後にランダムアクセスメモリRAMに格納される。
【0119】前記のように、ランダムアクセスメモリR
AMに格納されたそれぞれ異なる周波数帯域のデシメー
ションが施された帯域分割Nビット符号情報は、順次に
ランダムアクセスメモリRAMから読出されてビット数
変換部BNCDaに供給され、ビット数変換部BNCD
aにおいて、デシメーションが施された各帯域分割Nビ
ット符号情報について、N<Kの関係にあるデシメーシ
ョンが施された帯域分割(K−N)ビット符号情報にビ
ット数変換された後に、前記したデシメーションが施さ
れた各帯域分割(K−N)ビットの付加符号情報は、+
(アップ)及び−(ダウン)を示す各1ビットとともに
ランダムアクセスメモリRAMに格納される。
【0120】前記のランダムアクセスメモリRAMに格
納されたデシメーションが施された各帯域分割(K−
N)ビットの付加符号情報は、前記のランダムアクセス
メモリRAMから読出されて、+(アップ)及び−(ダ
ウン)を示す1ビットによってそのビット毎に前のデー
タにNビットの1LSBを加算または減算して、Q≦N
の関係にあるQビットだけ増やし、図25の(b)のよ
うに表されるS(k−n)を、図25の(a)のように
表されるSkに変換して、アップサンプリング部群AS
DGにおける周波数範囲について対応するアップリング
部ASD1,ASD2…に供給されて、それぞれアップサ
ンプリング処理が行なわれる。すなわち、前記したアッ
プサンプリング部群ASDGは、既述したダウンサンプ
リング部DSDに設けられている帯域分割フィルタBD
F1,BDFD2…によって分割された各周波数帯域に属
するデシメーションが施された各帯域分割(K−N)ビ
ットの付加符号情報について、それぞれ個別にアップサ
ンプリング処理を行なうことができる複数個のアップサ
ンプリング部ASD1,ASD2…を備えて構成されてい
る。
【0121】前記したアップサンプリング部群ASDG
を構成している各アップサンプリング部ASD1,AS
D2…は、情報信号処理装置の入力端子1に供給された
Nビットの符号情報を発生させるのに用いられた標本化
信号の周波数(所定の標本化周波数)によって、前記し
たデシメーションが施された帯域分割(K−N)ビット
の付加符号情報をアップサンプリングする手段と、前記
のアップサンプリングする手段からの出力を、既述した
ダウンサンプリング部群DSD中に設けられている既述
した帯域分割フィルタBDF1,BDFD2…と対応する
通過周波数帯域を有するフィルタとを組合わせた構成の
ものである。そして、フィルタ出力をSkからS(k−
n)に変換して出力する。
【0122】前記のアップサンプリング部群ASDGに
おける各アップサンプリング部ASD1,ASD2…によ
ってアップサンプリング処理を受けた各帯域分割(K−
N)ビットの符号情報は加算部ADDに供給される。前
記の加算部ADDでは、入力端子1に供給されたNビッ
トの符号情報の最下位桁に連続させような態様で、アッ
プサンプリング部群ASDGにおける対応するアップサ
ンプリング部ASD1,ASD2…によってアップサンプ
リングされた状態の(K−N)ビットの付加符号情報を
加算して、加算部ADDから前記のようにK≧M>Nの
関係にあるKビットまたはMビットの符号情報が出力で
きるのである。
【0123】次に、図9に示す本発明の情報信号処理装
置は、入力端子1に供給されたNビットの符号情報を、
図3及び図6について既述した情報信号処理装置に設け
られているダウンサンプリング部DSDと同様に、2つ
のダウンサンプリング部群1,2を備えた構成態様のダ
ウンサンプリング部DSDに与えて発生させた、それぞ
れデシメーションが施された帯域分割Nビットの符号情
報を、それぞれ(K−N)ビットの符加符号情報にビッ
ト数変換させる機能を有するように構成されたビット数
変換部BNCDaに供給して、前記のビット数変換部B
NCDaによって、ビット数変換されたそれぞれデシメ
ーションが施された帯域分割(K−N)ビットの符加符
号情報を、図3及び図6について既述した情報信号処理
装置に設けられているアップサンプリング部群ASDG
と同様に、2つのアップサンプリング部群1,2を備え
た構成態様のアップサンプリング部群ASDGにおける
対応するアップサンプリング部ASD1,ASD2…によ
ってアップサンプリングされた状態の(K−N)ビット
の付加符号情報を発生させ、それを加算部ADDに供給
するとともに、前記の加算部ADDに対して、前記した
入力端子1に供給されたNビットの符号情報に遅延回路
DLCにより所定の時間遅延を与えたものを供給して、
前記の加算部ADDから出力端子2とラウンダRNDと
に、K≧M>Nの関係にあるKビットまたはMビットの
符号情報が送出できるように構成したものである。
【0124】すなわち図9に示す情報信号処理装置の入
力端子1を介してダウンサンプリング部DSDに供給さ
れたNビットの符号情報は、前記したダウンサンプリン
グ部DSDにおいて、ダウンサンプリング部群1と、ダ
ウンサンプリング部群2との2系列でダウンサンプリン
グされて、ビット数変換部BNCDaに供給される。前
記のダウンサンプリング部DSDに供給されたNビット
の符号情報は、ダウンサンプリング部DSDのダウンサ
ンプリング部群1における帯域分割フィルタBDF1と
デシメーション部DMD1とからなる構成部分におい
て、帯域分割フィルタBDF1の通過周波数帯域の帯域
分割Nビット符号情報にデシメーションが施された帯域
分割Nビットの符号情報とされて、それがビット数変換
部BNCDaに供給された後にランダムアクセスメモリ
RAMに格納される。
【0125】また、ダウンサンプリング部DSDのダウ
ンサンプリング部群1における帯域分割フィルタBDF
2とデシメーション部DMD2とからなる構成部分におい
て、帯域分割フィルタBDF2の通過周波数帯域の帯域
分割Nビット符号情報にデシメーションが施された帯域
分割Nビットの符号情報とされて、それがビット数変換
部BNCDaに供給された後にランダムアクセスメモリ
RAMに格納される、というように、ダウンサンプリン
グ部DSDのダウンサンプリング部群1に供給されたN
ビットの符号情報は、ダウンサンプリング部DSDのダ
ウンサンプリング部群1に設けられている複数個の構成
部分毎に、それぞれ異なる周波数帯域の帯域分割Nビッ
ト符号情報を発生して、それがビット数変換部BNCD
aに供給された後にランダムアクセスメモリRAMに格
納される。
【0126】また、前記のようにダウンサンプリング部
DSDのダウンサンプリング部群2に供給されたNビッ
トの符号情報は、ダウンサンプリング部群2における帯
域分割フィルタBDF(n+1)とデシメーション部D
MD(n+1)とからなる構成部分において、帯域分割
フィルタBDF(n+1)の通過周波数帯域の帯域分割
Nビット符号情報にデシメーションが施された帯域分割
Nビットの符号情報とされて、それがビット数変換部B
NCDaに供給された後にランダムアクセスメモリRA
Mに格納される。
【0127】またダウンサンプリング部DSDのダウン
サンプリング部群2における帯域分割フィルタBDF
(n+2)とデシメーション部DMD(n+2)とからな
る構成部分において、帯域分割フィルタBDF(n+
2)の通過周波数帯域の帯域分割Nビット符号情報にデ
シメーションが施された帯域分割Nビットの符号情報と
されて、それがビット数変換部BNCDaに供給された
後にランダムアクセスメモリRAMに格納される、とい
うように、ダウンサンプリング部DSDのダウンサンプ
リング部群2に供給されたNビットの符号情報は、ダウ
ンサンプリング部DSDのダウンサンプリング部群2に
設けられている複数個の構成部分毎に、それぞれ異なる
周波数帯域の帯域分割Nビット符号情報を発生して、そ
れがビット数変換部BNCDaに供給された後にランダ
ムアクセスメモリRAMに格納される。
【0128】前記のように、ダウンサンプリング部DS
Dにおける2つのダウンサンプリング部群1,2から、
それぞれビット数変換部BNCDaを介してランダムア
クセスメモリRAMに格納されたそれぞれ異なる周波数
帯域のデシメーションが施された帯域分割Nビット符号
情報は、順次にランダムアクセスメモリRAMから読出
されてビット数変換部BNCDaに供給され、ビット数
変換部BNCDaにおいて、デシメーションが施された
各帯域分割Nビット符号情報について、N<Kの関係に
あるデシメーションが施された帯域分割(K−N)ビッ
トの付加符号情報にビット数変換された後に、前記した
デシメーションが施された各帯域分割(K−N)ビット
の付加符号情報は、+(アップ)及び−(ダウン)を示
す各1ビットとともにランダムアクセスメモリRAMに
格納される。
【0129】前記のランダムアクセスメモリRAMに格
納されたデシメーションが施された各帯域分割(K−
N)ビットの付加符号情報は、前記のランダムアクセス
メモリRAMから読出されて、+(アップ)及び−(ダ
ウン)を示す1ビットによってそのビット毎に前のデー
タにNビットの1LSBを加算または減算して、図25
の(b)のように表されるS(k−n)を、図25の
(a)のように表されるSkに変換し、アップサンプリ
ング部群ASDGの2つのアップサンプリング部群1,
2の内の対応するものにおける周波数範囲について対応
するアップリング部ASD1,ASD2…に供給されて、
それぞれアップサンプリング処理が行なわれる。すなわ
ち、前記したアップサンプリング部群ASDGにおける
アップサンプリング部群1は、既述したダウンサンプリ
ング部DSDのダウンサンプリング部群1に設けられて
いる帯域分割フィルタBDF1,BDFD2…によって分
割された各周波数帯域に属するデシメーションが施され
た各帯域分割(K−N)ビットの付加符号情報につい
て、それぞれ個別にアップサンプリング処理を行なうこ
とができる複数個のアップサンプリング部ASD1,A
SD2…を備えて構成されている。
【0130】また、前記したアップサンプリング部群A
SDGにおけるアップサンプリング部群2は、既述した
ダウンサンプリング部DSDのダウンサンプリング部群
2に設けられている帯域分割フィルタBDF(n+
1),BDFD(n+2)…によって分割された各周波
数帯域に属するデシメーションが施された各帯域分割
(K−N)ビットの付加符号情報について、それぞれ個
別にアップサンプリング処理を行なうことができる複数
個のアップサンプリング部ASD(n+1),ASD(n
+2)…を備えて構成されている。そして、アップサン
プリング部群ASDGにおける2つのアップサンプリン
グ部群1,2を構成している各アップサンプリング部A
SD1,ASD2…は、情報信号処理装置の入力端子1に
供給されたNビットの符号情報を発生させるのに用いら
れた標本化信号の周波数(所定の標本化周波数)によっ
て、前記したデシメーションが施された帯域分割(K−
N)ビットの付加の符号情報をアップサンプリングする
手段と、前記のアップサンプリングする手段からの出力
を、既述したダウンサンプリング部群DSDにおける2
つのダウンサンプリング部群1,2中に設けられている
既述した帯域分割フィルタBDF1,BDFD2…と対応
する通過周波数帯域を有するフィルタとを組合わせた構
成のものである{アップサンプリングは補間装置(イン
ターポーレータ)と所定の通過周波数帯域を備えている
フィルタとによって行なわれる}。そしてフィルタ出力
をSkからS(k−n)に変換して出力される。
【0131】前記のアップサンプリング部群ASDGに
おける2つのアップサンプリング部群1,2を構成して
いる各アップサンプリング部ASD1,ASD2…によっ
てアップサンプリング処理を受けた各帯域分割(K−
N)ビットの付加符号情報は加算部ADD1に供給され
る。そして前記した加算部ADD1では、前記のアップ
サンプリング部群ASDGにおける2つのアップサンプ
リング部群1,2を構成している各アップサンプリング
部ASD1,ASD2…によってアップサンプリング処理
を受けた各帯域分割(K−N)ビットの付加符号情報を
加算して、{(K−N)+1}ビットの符号情報または
K≧M>Nの関係にある{(M−N)+1}ビットの付
加符号情報を割算回路DCTに出力する。そして、割算
回路DCTで1/2にされることにより、出力端子2に
はKビットの付加符号情報またはK≧M>Nの関係にあ
る(K−N)ビットの付加符号情報または(M−N)ビ
ットの付加符号情報が割算回路DCTから出力される。
【0132】そして、前記した割算回路DCTから出力
された(K−N)ビットの付加符号情報または(M−
N)ビットの付加符号情報は加算部ADD2に供給され
る。前記の加算部ADD2では、入力端子1に供給され
たNビットの符号情報の最下位桁に連続させような態様
で、アップサンプリング部群ASDGにおける対応する
アップサンプリング部ASD1,ASD2…によってアッ
プサンプリングされた状態の(K−N)ビットの付加符
号情報または(M−N)ビットの付加符号情報を加算し
て、加算部ADD2からは前記のようにK≧M>Nの関
係にあるKビットまたはMビットの符号情報が出力でき
るのである。
【0133】これまでに図1乃至図9を参照して説明し
た本発明の情報信号処理装置では、情報信号処理装置に
おいて信号処理の対象にされているNビットの符号情
報、すなわち、アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報を、
ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割して得
た個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯域分割Nビッ
トの符号情報とし、前記の各帯域分割Nビットの符号情
報について、既述のような特殊なビット数変換手段の適
用により、それぞれK≧M>Nの関係にある帯域分割K
ビットの符号情報にビット数変換を行ない、最終的にK
≧M>Nの関係にあるKビットの符号情報またはMビッ
トの符号情報が得られるようにしたので、従来の情報信
号処理装置でK≧M>Nの関係にあるKビットの符号情
報またはMビットの符号情報を得るようにした場合に比
べて、より一層高品位な符号情報を得ることができる。
【0134】また、図2,図3,図5,図6,図8,図
9の各図に例示してある情報信号処理装置のように、ナ
イキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割して得た
個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯域分割Nビット
の符号情報にデシメーションを施こして、前記のデシメ
ーシヨンを施した各帯域分割Nビットの符号情報につい
て、既述のような特殊なビット数変換手段によりビット
数変換が行なれるようにされた場合には、各異なる周波
数帯域に属するデシメーシヨンを施した帯域分割Nビッ
トの符号情報に対するビット数変換処理を、時分割式に
行なうことができるので、ビット数変換部の構成が簡単
になるという利点が得られる。
【0135】さらに、図3,図6,図9の各図に例示し
てある情報信号処理装置のように、ナイキスト周波数迄
の周波数帯域を複数個に分割して得る個別の帯域分割周
波数帯域毎に属する帯域分割Nビットの符号情報とし
て、ナイキスト周波数迄の周波数帯域の分割の態様を異
にする2系列の帯域分割Nビットの符号情報についてデ
シメーションを施こして、前記のデシメーシヨンを施し
た2系列の各帯域分割Nビットの符号情報について、既
述のような特殊なビット数変換手段によりビット数変換
が行なれるようにされた場合には、帯域の分割個所で生
じることがあるデータの乱れを平滑化して、高品位の符
号情報を得ることができる。
【0136】さらにまた、図4乃至図6の各図に例示し
てある情報信号処理装置のように、ナイキスト周波数迄
の周波数帯域を複数個に分割して得た個別の帯域分割周
波数帯域毎に属する帯域分割Nビットの符号情報毎のピ
ーク値が、予め定められた値を超えた状態、及び前記し
た個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯域分割Nビッ
トの符号情報の加算値が、予め定められた値を超えた状
態のときに、ビット数変換部で最適なビット数への変換
動作が行なわれるように、ビット数設定部がビット数変
換部を制御できる構成とすれば、個別の帯域分割周波数
帯域毎にビット数変換された符号情報の加算値を適正な
ものとして、高品位の符号情報を得ることができる。
【0137】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の情報信号処理装置は、情報信号処理装
置において信号処理の対象にされているNビットの符号
情報、すなわち、アナログ信号を2のN乗分の1の分解
能でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報
を、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割し
て得た個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯域分割N
ビットの符号情報とし、前記の各帯域分割Nビットの符
号情報について、既述のような特殊なビット数変換手段
の適用により、それぞれK≧M>Nの関係にある帯域分
割Kビットの符号情報にビット数変換を行ない、最終的
にK≧M>Nの関係にあるKビットの符号情報またはM
ビットの符号情報が得られるようにしたので、従来の情
報信号処理装置でK≧M>Nの関係にあるKビットの符
号情報またはMビットの符号情報を得るようにした場合
に比べて、より一層高品位な符号情報を得ることができ
るのであり、本発明によれば既述した従来の問題点を良
好に解決できる情報信号処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報信号処理装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の情報信号処理装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の情報信号処理装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図4】本発明の情報信号処理装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図5】本発明の情報信号処理装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明の情報信号処理装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図7】本発明の情報信号処理装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図8】本発明の情報信号処理装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図9】本発明の情報信号処理装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図10】帯域分割フィルタの周波数帯域配置図であ
る。
【図11】情報信号処理装置の構成部分の具体的構成例
を示すブロック図である。
【図12】情報信号処理装置の構成部分の具体的構成例
を示すブロック図である。
【図13】情報信号処理装置の構成部分の具体的構成例
を示すブロック図である。
【図14】情報信号処理装置の構成部分の具体的構成例
を示すブロック図である。
【図15】情報信号処理装置の一部の動作を説明するた
めの図である。
【図16】情報信号処理装置の一部の動作を説明するた
めの図である。
【図17】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図18】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図19】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図20】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図21】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図22】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図23】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図24】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための構成部分の一部のブロック図と
波形図である。
【図25】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図26】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図27】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図28】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図29】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【図30】本発明の情報信号処理装置の構成原理及び動
作原理を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1…Nビットのデジタル信号の入力端子、2…Mビット
のデジタル信号の出力端子、3…固定の遅延時間を有す
る遅延回路、4…加算回路、5…信号波形の変化態様の
検出部、6…(M−N)ビット信号発生部、7…可変遅
延部、8…遅延制御信号発生部、9,13〜15,19
〜21…D型フリップフロップ、10…マグニチュード
コンパレータ、11,16,17…排他的論理和回路、
12…アンド回路、18…アドレスカウンタ、22,2
3…減算器、24…比較器、48…極値区間の波形デー
タ発生部、49…Nビットの1LSB/Nsの演算を行
なう値を発生させる演算部、51…信号波形変化情報の
発生部、52…信号波形変化態様情報の発生部、53…
信号波形変化の間隔情報の発生部、54…極値区間以外
の波形データ発生部、55…制御回路、56…インバー
タ、57,58…セレクタ、59…オア回路、BNC1
〜BNCnBNCD,BNCDa…ビット数変換部、B
NCG…ビット数変換部群、BDF1〜BDF2n…帯域
分割フィルタ、BDFD…帯域分割フィルタ部、AD
D,ADD1,ADD2…加算部、DMD1〜DMD2n…
デシメーション部、DSD…ダウンサンプリング部、A
SD1〜ASD2n…アップサンプリング部、ASDG…
アップサンプリング部群、PD…ピーク検出部、BNS
…ビット数設定部、DLC…遅延回路、RND…ラウン
ダ、DCT…割算回路、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−202029(JP,A) 特開 平4−313862(JP,A) 特開 平7−283794(JP,A) 特開 平7−249118(JP,A) 特開 平5−304474(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
    でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報につ
    いて、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割
    して得た個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯域分割
    Nビットの符号情報を、それぞれK>Nの関係にあるK
    ビットの符号情報に変換する際に、前記した個別の帯域
    分割Nビットの符号情報を復原して得られるアナログ信
    号と、前記した個別の帯域分割Nビットの符号情報が属
    する周波数帯域と対応する個別の周波数帯域におけるア
    ナログ信号との間に存在する2のN乗分の1の分解能1
    LSBについて±0.5LSBの誤差範囲以内で、前記
    した帯域分割Nビットの符号情報によって示されるアナ
    ログ信号波形の積分値と、Kビットの符号情報によって
    示されるアナログ信号波形の積分値とが等価となるよう
    にしてビット数変換が行なわれるようにする手段と、ビ
    ット数変換の対象にされている各帯域分割Nビットの符
    号情報について、順次の隣接する1標本化周期を隔てて
    いる帯域分割Nビットの符号情報間の差の変化態様の情
    報を検出する手段と、帯域分割Nビットの符号情報間の
    差の変化態様の情報に基づいて、予め定められたアナロ
    グ信号波形と対応するように設定された(K−N)ビット
    の付加符号情報を発生させる手段と、帯域分割Nビット
    の符号情報の最下位桁に前記した(K−N)ビットの付加
    符号情報を連続させてKビットの符号情報を生成させ、
    前記のように個別の帯域分割周波数帯域毎に得たKビッ
    トの符号情報を加算して出力の符号情報とする手段とを
    備えてなる情報信号処理装置。
  2. 【請求項2】 アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
    でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報につ
    いて、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割
    して得た個別の帯域分割周波数帯域毎に、それぞれデシ
    メーションを行なって、前記の個別の帯域分割周波数帯
    域に属しデシメーションが施された帯域分割Nビットの
    符号情報を、それぞれK>Nの関係にあるKビットの符
    号情報に変換する際に、前記した個別の帯域分割周波数
    帯域に属しデシメーションが施された個別の帯域分割N
    ビットの符号情報を復原して得られるアナログ信号と、
    前記したデシメーションが施された個別の帯域分割Nビ
    ットの符号情報が属する個別の帯域分割周波数帯域と対
    応する個別の帯域分割周波数帯域におけるアナログ信号
    との間に存在する2のN乗分の1の分解能1LSBにつ
    いて±0.5LSBの誤差範囲以内で、前記した個別の
    帯域分割周波数帯域に属しデシメーションが施された帯
    域分割Nビットの符号情報によって示されるアナログ信
    号波形の積分値と、Kビットの符号情報によって示され
    るアナログ信号波形の積分値とが等価となるようにして
    ビット数変換が行なわれるようにする手段と、ビット数
    変換の対象にされているデシメーションが施された各帯
    域分割Nビットの符号情報について、順次の隣接する1
    標本化周期を隔てているデシメーションが施された帯域
    分割Nビットの符号情報間の差の変化態様の情報を検出
    する手段と、前記したデシメーションが施された帯域分
    割Nビットの符号情報間の差の変化態様の情報に基づい
    て、予め定められたアナログ信号波形と対応するように
    設定されたデシメーションされた状態の(K−N)ビット
    の付加符号情報を発生させる手段と、前記したデシメー
    ションが施された帯域分割Nビットの符号情報の最下位
    桁に前記したデシメーションされた状態の(K−N)ビッ
    トの付加符号情報を連続させてデシメーションされた状
    態のKビットの符号情報を生成させる手段と、前記のデ
    シメーションされた状態のKビットの符号情報を、所定
    の標本化周波数を有する標本化信号により標本化された
    状態のKビットの符号情報にするアップサンプリング手
    段と、前記したアップサンプリング手段から出力された
    Kビットの符号情報を加算して出力の符号情報とする手
    段とを備えてなる情報信号処理装置。
  3. 【請求項3】 アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
    でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報につ
    いて、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割
    して得た個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯域分割
    Nビットの符号情報を、それぞれK>Nの関係にあるK
    ビットの符号情報に変換する際に、前記した個別の帯域
    分割Nビットの符号情報を復原して得られるアナログ信
    号と、前記した個別の帯域分割Nビットの符号情報が属
    する周波数帯域と対応する個別の周波数帯域におけるア
    ナログ信号との間に存在する2のN乗分の1の分解能1
    LSBについて±0.5LSBの誤差範囲以内で、前記
    した帯域分割Nビットの符号情報によって示されるアナ
    ログ信号波形の積分値と、Kビットの符号情報によって
    示されるアナログ信号波形の積分値とが等価となるよう
    にしてビット数変換を行なって、前記の個別の帯域分割
    周波数帯域毎に属するKビットの符号情報を加算して出
    力の符号情報を得る情報信号処理装置であって、ビット
    数変換の対象にされている各帯域分割Nビットの符号情
    報について、順次の隣接する1標本化周期を隔てている
    帯域分割Nビットの符号情報を比較して、前記した帯域
    分割Nビットの符号情報で示されるべきアナログ信号の
    時間軸上における変化の有無及び変化方向と対応する情
    報を検出する変化情報の検出手段と、前記の変化情報の
    検出手段によって検出された情報が同一の状態で連続し
    ている期間長を示す区間情報を検出する区間情報検出手
    段と、前記した変化情報の検出手段から得た情報と、区
    間情報検出手段から得た区間情報とによって、連続する
    2つの区間が同一方向で増減変化しているとともに互い
    に異なる期間長を有しており、かつ、極値を含んでいな
    い連続する2つの区間であると判定された場合には、前
    記の2つの区間の期間長の短い方の区間の中点と、期間
    長の長い方の区間中における前記の2つの区間の境界か
    ら前記した短い期間長の1/2と対応する位置の点とを
    結ぶ直線を表わし得る(K−N)ビットの付加符号情報
    を発生し、また前記した変化情報の検出手段から得た情
    報と、区間情報検出手段から得た区間情報とによって、
    連続する2つの区間が同一方向で増減変化しているとと
    もに同一の期間長を有しており、かつ極値を含んでいな
    い連続する2つの区間であると判定された場合には、前
    記の2つの区間における互いの区間の中点間を結ぶ直線
    を表わし得る(K−N)ビットの付加符号情報を発生
    し、さらに前記した変化情報の検出手段から得た情報
    と、区間情報検出手段から得た区間情報とによって、極
    値と対応している区間であると判定された場合には、そ
    の区間の期間長と対応して予め定められた(K−N)ビ
    ットの付加符号情報を発生しうる付加符号情報の発生手
    段と、前記した帯域分割Nビットの符号情報の最下位桁
    に前記した付加符号情報の発生手段から出力された(K
    −N)ビットの付加符号情報を連続させてKビットの符
    号情報を生成させる手段とを備えてなる情報信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
    でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報につ
    いて、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割
    して得た個別の帯域分割周波数帯域毎に、それぞれデシ
    メーションを行なって、前記の個別の帯域分割周波数帯
    域に属しデシメーションが施された帯域分割Nビットの
    符号情報を、それぞれK>Nの関係にあるKビットの符
    号情報に変換する際に、前記した個別の帯域分割周波数
    帯域に属しデシメーションが施された個別の帯域分割N
    ビットの符号情報を復原して得られるアナログ信号と、
    前記したデシメーションが施された個別の帯域分割Nビ
    ットの符号情報が属する個別の帯域分割周波数帯域と対
    応する個別の帯域分割周波数帯域におけるアナログ信号
    との間に存在する2のN乗分の1の分解能1LSBにつ
    いて±0.5LSBの誤差範囲以内で、前記した個別の
    帯域分割周波数帯域に属しデシメーションが施された帯
    域分割Nビットの符号情報によって示されるアナログ信
    号波形の積分値と、Kビットの符号情報によって示され
    るアナログ信号波形の積分値とが等価となるようにして
    ビット数変換が行なわれるようにする手段と、ビット数
    変換の対象にされているデシメーションが施された各帯
    域分割Nビットの符号情報について、順次の隣接する1
    標本化周期を隔てているデシメーションが施された帯域
    分割Nビットの符号情報間の差の変化態様の情報を検出
    する手段と、前記したデシメーションが施された帯域分
    割Nビットの符号情報間の差の変化態様の情報に基づい
    て、予め定められたアナログ信号波形と対応するように
    設定されたデシメーションされた状態の(K−N)ビット
    の付加符号情報を発生させる手段と、前記したデシメー
    ションが施された帯域分割Nビットの符号情報の最下位
    桁に前記したデシメーションされた状態の(K−N)ビッ
    トの付加符号情報を連続させてデシメーションされた状
    態のKビットの符号情報を生成させる手段と、前記のデ
    シメーションされた状態のKビットの符号情報を、所定
    の標本化周波数を有する標本化信号により標本化された
    状態のKビットの符号情報にするアップサンプリング手
    段と、前記したアップサンプリング手段から出力された
    Kビットの符号情報を加算して出力の符号情報とする手
    段とを備えてなる情報信号処理装置であって、ビット数
    変換の対象にされているデシメーションが施された各帯
    域分割Nビットの符号情報について、順次の隣接する1
    標本化周期を隔てているデシメーションが施された帯域
    分割Nビットの符号情報を比較して、前記したデシメー
    ションが施された帯域分割Nビットの符号情報で示され
    るべきアナログ信号の時間軸上における変化の有無及び
    変化方向と対応する情報を検出する変化情報の検出手段
    と、前記の変化情報の検出手段によって検出された情報
    が同一の状態で連続している期間長を示す区間情報を検
    出する区間情報検出手段と、前記した変化情報の検出手
    段から得た情報と、区間情報検出手段から得た区間情報
    とによって、連続する2つの区間が同一方向で増減変化
    しているとともに互いに異なる期間長を有しており、か
    つ、極値を含んでいない連続する2つの区間であると判
    定された場合には、前記の2つの区間の期間長の短い方
    の区間の中点と、期間長の長い方の区間中における前記
    の2つの区間の境界から前記した短い期間長の1/2と
    対応する位置の点とを結ぶ直線を表わし得るデシメーシ
    ョンされた状態の(K−N)ビットの付加符号情報を発
    生し、また前記した変化情報の検出手段から得た情報
    と、区間情報検出手段から得た区間情報とによって、連
    続する2つの区間が同一方向で増減変化しているととも
    に同一の期間長を有しており、かつ極値を含んでいない
    連続する2つの区間であると判定された場合には、前記
    の2つの区間における互いの区間の中点間を結ぶ直線を
    表わし得るデシメーションされた状態の(K−N)ビッ
    トの付加符号情報を発生し、さらに前記した変化情報の
    検出手段から得た情報と、区間情報検出手段から得た区
    間情報とによって、極値と対応している区間であると判
    定された場合には、その区間の期間長と対応して予め定
    められたデシメーションされた状態の(K−N)ビット
    の付加符号情報を発生しうる付加符号情報の発生手段
    と、前記したデシメーションが施された帯域分割Nビッ
    トの符号情報の最下位桁に前記した付加符号情報の発生
    手段から出力されたデシメーションされた状態の(K−
    N)ビットの付加符号情報を連続させてデシメーション
    された状態のKビットの符号情報を生成させる手段と前
    記のデシメーションされた状態のKビットの符号情報
    を、所定の標本化周波数を有する標本化信号により標本
    化された状態のKビットの符号情報にするアップサンプ
    リング手段と、前記したアップサンプリング手段から出
    力されたKビットの符号情報を加算して出力の符号情報
    とする手段とを備えてなる情報信号処理装置。
  5. 【請求項5】 アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
    でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報につ
    いて、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割
    して得た個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯域分割
    Nビットの符号情報を、それぞれK>Nの関係にあるK
    ビットの符号情報に変換する際に、前記した個別の帯域
    分割Nビットの符号情報を復原して得られるアナログ信
    号と、前記した個別の帯域分割Nビットの符号情報が属
    する周波数帯域と対応する個別の周波数帯域におけるア
    ナログ信号との間に存在する2のN乗分の1の分解能1
    LSBについて±0.5LSBの誤差範囲以内で、前記
    した帯域分割Nビットの符号情報によって示されるアナ
    ログ信号波形の積分値と、Kビットの符号情報によって
    示されるアナログ信号波形の積分値とが等価となるよう
    にしてビット数変換が行なわれるようにする手段と、ビ
    ット数変換の対象にされている各帯域分割Nビットの符
    号情報について、順次の隣接する1標本化周期を隔てて
    いる帯域分割Nビットの符号情報間の差の変化態様の情
    報を検出する手段と、帯域分割Nビットの符号情報間の
    差の変化態様の情報に基づいて、予め定められたアナロ
    グ信号波形と対応するように設定された(K−N)ビット
    の付加符号情報を発生させる手段と、帯域分割Nビット
    の符号情報の最下位桁に前記した(K−N)ビットの付加
    符号情報を連続させてKビットの符号情報を生成させ、
    前記のように個別の帯域分割周波数帯域毎に得たKビッ
    トの符号情報を加算して出力の符号情報とする手段と、
    帯域分割Nビットの符号情報で示される信号のピーク値
    を検出するピーク検出手段と、前記したピーク検出手段
    の出力によってビット数Kを変化させる手段とを備えて
    なる情報信号処理装置。
  6. 【請求項6】 アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
    でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報につ
    いて、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割
    して得た個別の帯域分割周波数帯域毎に、それぞれデシ
    メーションを行なって、前記の個別の帯域分割周波数帯
    域に属しデシメーションが施された帯域分割Nビットの
    符号情報を、それぞれK>Nの関係にあるKビットの符
    号情報に変換する際に、前記した個別の帯域分割周波数
    帯域に属しデシメーションが施された個別の帯域分割N
    ビットの符号情報を復原して得られるアナログ信号と、
    前記したデシメーションが施された個別の帯域分割Nビ
    ットの符号情報が属する個別の帯域分割周波数帯域と対
    応する個別の帯域分割周波数帯域におけるアナログ信号
    との間に存在する2のN乗分の1の分解能1LSBにつ
    いて±0.5LSBの誤差範囲以内で、前記した個別の
    帯域分割周波数帯域に属しデシメーションが施された帯
    域分割Nビットの符号情報によって示されるアナログ信
    号波形の積分値と、Kビットの符号情報によって示され
    るアナログ信号波形の積分値とが等価となるようにして
    ビット数変換が行なわれるようにする手段と、ビット数
    変換の対象にされているデシメーションが施された各帯
    域分割Nビットの符号情報について、順次の隣接する1
    標本化周期を隔てているデシメーションが施された帯域
    分割Nビットの符号情報間の差の変化態様の情報を検出
    する手段と、前記したデシメーションが施された帯域分
    割Nビットの符号情報間の差の変化態様の情報に基づい
    て、予め定められたアナログ信号波形と対応するように
    設定されたデシメーションされた状態の(K−N)ビット
    の付加符号情報を発生させる手段と、前記したデシメー
    ションが施された帯域分割Nビットの符号情報の最下位
    桁に前記したデシメーションされた状態の(K−N)ビッ
    トの付加符号情報を連続させてデシメーションされた状
    態のKビットの符号情報を生成させる手段と、前記のデ
    シメーションされた状態のKビットの符号情報を、所定
    の標本化周波数を有する標本化信号により標本化された
    状態のKビットの符号情報にするアップサンプリング手
    段と、前記したアップサンプリング手段から出力された
    Kビットの符号情報を加算して出力の符号情報とする手
    段と、デシメーションが施された帯域分割Nビットの符
    号情報で示される信号のピーク値を検出するピーク検出
    手段と、前記したピーク検出手段の出力によってビット
    数Kを変化させる手段とを備えてなる情報信号処理装
    置。
  7. 【請求項7】 アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
    でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報につ
    いて、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割
    して得た個別の帯域分割周波数帯域毎に属する帯域分割
    Nビットの符号情報からK>Nの関係にあるそれぞれ
    (K−N)ビットの付加符号情報に変換する際に、前記
    した個別の帯域分割Nビットの符号情報を復原して得ら
    れるアナログ信号と、前記した個別の帯域分割Nビット
    の符号情報が属する周波数帯域と対応する個別の周波数
    帯域におけるアナログ信号との間に存在する2のN乗分
    の1の分解能1LSBについて±0.5LSBの誤差範
    囲以内で、前記した帯域分割Nビットの符号情報によっ
    て示されるアナログ信号波形の積分値と、Kビットの符
    号情報によって示されるアナログ信号波形の積分値とが
    等価となるようにしてビット数変換が行なわれるように
    する手段と、ビット数変換の対象にされている各帯域分
    割Nビットの符号情報について、順次の隣接する1標本
    化周期を隔てている帯域分割Nビットの符号情報間の差
    の変化態様の情報を検出する手段と、帯域分割Nビット
    の符号情報間の差の変化態様の情報に基づいて、予め定
    められたアナログ信号波形と対応するように設定された
    (K−N)ビットの付加符号情報を発生させる手段と、前
    記した個別の帯域分割周波数帯域毎に属する各帯域分割
    Nビットの符号情報に基づいて得た(K−N)ビットの付
    加符号情報を加算して、前記したもとのNビットの符号
    情報の最下位桁に連続させて出力の符号情報とする手段
    とを備えてなる情報信号処理装置。
  8. 【請求項8】 アナログ信号を2のN乗分の1の分解能
    でデジタル信号に変換して得たNビットの符号情報につ
    いて、ナイキスト周波数迄の周波数帯域を複数個に分割
    して得た個別の帯域分割周波数帯域毎に、それぞれデシ
    メーションを行なって、前記の個別の帯域分割周波数帯
    域に属しデシメーションが施された帯域分割Nビットの
    符号情報から、K>Nの関係にあるそれぞれ(K−N)
    ビットの符号情報に変換する際に、前記した個別の帯域
    分割周波数帯域に属しデシメーションが施された個別の
    帯域分割Nビットの符号情報を復原して得られるアナロ
    グ信号と、前記したデシメーションが施された個別の帯
    域分割Nビットの符号情報が属する個別の帯域分割周波
    数帯域と対応する個別の帯域分割周波数帯域におけるア
    ナログ信号との間に存在する2のN乗分の1の分解能1
    LSBについて±0.5LSBの誤差範囲以内で、前記
    した個別の帯域分割周波数帯域に属しデシメーションが
    施された帯域分割Nビットの符号情報によって示される
    アナログ信号波形の積分値と、Kビットの符号情報によ
    って示されるアナログ信号波形の積分値とが等価となる
    ようにしてビット数変換が行なわれるようにする手段
    と、ビット数変換の対象にされているデシメーションが
    施された各帯域分割Nビットの符号情報について、順次
    の隣接する1標本化周期を隔てているデシメーションが
    施された帯域分割Nビットの符号情報間の差の変化態様
    の情報を検出する手段と、前記したデシメーションが施
    された帯域分割Nビットの符号情報間の差の変化態様の
    情報に基づいて、予め定められたアナログ信号波形と対
    応するように設定されたデシメーションされた状態の
    (K−N)ビットの付加符号情報を発生させる手段と、前
    記したデシメーションが施された状態の各(K−N)ビッ
    トの付加符号情報を、それぞれ所定の標本化周波数を有
    する標本化信号により標本化された状態の(K−N)ビ
    ットの符号情報にするアップサンプリング手段と、前記
    した各アップサンプリング手段から出力された(K−
    N)ビットの符号情報を加算して、前記したもとのNビ
    ットの符号情報の最下位桁に連続させて出力の符号情報
    とする手段とを備えてなる情報信号処理装置。
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