JP3158294B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばいわゆる斜め配
向の磁気テープの製造に適用して好適な磁気記録媒体の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープは磁性粉末をバインダ
ー等と共にベースフィルム上に塗布した塗布型媒体が主
流であり、この塗布型媒体は針状磁性粉を用いて面内長
手方向へ配向させたものが多く使用されていた。
【0003】しかし、この場合、記録波長が短くなる
程、記録媒体内の減磁界のため出力が悪くなるという宿
命をもっていた。そこで、垂直磁気記録媒体が考えられ
たわけだが、今度は垂直にすることにより長波長域の特
性が落ちてしまい、短波長域と長波長域の両方の特性を
改善する媒体の開発が必要となった。
【0004】短波長域と長波長域の両方の特性を改善す
るものとしては、磁性粉を面内長手方向から垂直方向へ
斜めに配向させた、いわゆる斜め記録媒体がある(図9
B参照)。
【0005】実際には塗布型以外でも蒸着、スパッタ法
により斜め構造を有するCo/Ni膜等が開発されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
では、蒸着膜等の連続媒体にしか適用できず、塗布型膜
体には適用できないといった不都合があった。
【0007】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、簡単な装置により、磁性層内の磁性粉を塗
膜面に対して斜め方向に配した良好な斜め磁気記録媒体
の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録媒体の
製造方法は、針状磁性粉を含有する磁性塗膜を磁性層と
する磁気記録媒体の製造方法において、上記磁性塗膜を
上記磁性塗膜の膜面に対して平行な一方向の磁界成分を
持った磁場内へ移行した後に、上記磁性塗膜の膜面に対
して斜め方向の磁界成分を持つ磁場内へ移行する方法で
ある。 また、本発明の磁気記録媒体の製造方法は、針状
磁性粉を含有する磁性塗膜を磁性層とする磁気記録媒体
の製造方法において、上記磁性塗膜の磁極並率(Brm
/Br)を0.7以上とした後に、該磁性塗膜の膜面に
対して斜め方向の磁界成分を持つ磁場内へ移行する方法
である。 また、本発明の磁気記録媒体の製造方法は、板
状磁性粉を含有する磁性塗膜を磁性層とする磁気記録媒
体の製造方法において、上記磁性塗膜を上記磁性塗膜の
膜面に対して垂直方向の磁界成分を持った磁場内へ移行
した後に、上記磁性塗膜の膜面に対して斜め方向の磁界
成分を持つ磁場内へ移行する方法である。 また、本発明
の磁気記録媒体の製造方法は、針状磁性粉を含有する磁
性塗膜を磁性層とする磁気記録媒体の製造方法におい
て、上記磁性塗膜を、上記磁性塗膜の膜面に対して平行
な、反転せず常に一方向の磁界成分を持った磁場内へ移
行した後に、上記磁性塗膜の膜面に対して垂直方向また
は斜め方向の磁界成分を持つ磁場内へ移行する方法であ
る。 また、本発明の磁気記録媒体の製造方法は、板状磁
性粉を含有する磁性塗膜を磁性層とする磁気記録媒体の
製造方法において、上記磁性塗膜を上記磁性塗膜の膜面
に対して垂直方向の磁界成分を持った磁場内へ移行した
後に、上記磁性塗膜の膜面に対して平行な、反転せず常
に一方向の磁界成分を持つ磁場内へ移行する方法であ
る。 上述の磁気記録媒体の製造方法においては、斜め方
向の磁界成分は、コイルの巻線が磁性塗膜の膜面に対し
て傾斜しているソレノイドコイルからなる斜め配向装置
により発生される。
【0009】
【作用】本発明磁気記録媒体の製造方法によれば、磁性
塗膜をこの磁性塗膜の膜面に対して平行な一方向の磁界
成分を持った磁場内へ移行した後に、この磁性塗膜の膜
面に対して垂直方向または斜め方向の磁界成分を持つ磁
場内へ移行することにより、反転する長手磁場を用いて
製造する場合に比較して電磁変換特性を改善することが
でき、また、磁性塗膜の磁極並率(Brm/Br)を
0.7以上とした後に、この磁性塗膜の膜面に対して垂
直方向または斜め方向の磁界成分を持つ磁場内へ移行す
ることにより、長波長域およひ短波長域ともに優れた電
磁変換特性の磁気記録媒体を製造でき、また、磁性塗膜
をこの磁性塗膜の膜面に対して垂直方向の磁界成分を持
つ磁場内へ移行した後に、この磁性塗膜の膜面に対して
平行な一方向の、または斜め方向の磁界成分を持つ磁場
内へ移行することにより、斜め磁界のみの場合に比較し
て、磁性粉をより斜め方向に傾けることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明磁気記録媒体の製造方法の一実
施例について、図1〜図9を参照しながら、説明する。
【0011】まず、本例において検討した磁気テープの
製造方法について説明する。
【0012】磁気テープの磁性塗膜を作製するための磁
性塗料は以下の条件で配合した。 Fe針状磁性粉 100重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 塩化ビニル共重合体 10重量部 アルミナ 6重量部 カーボン 3重量部 硬化剤 4重量部 溶剤 250重量部
【0013】この塗料をポリエチレンテレフタレートフ
ィルムに塗布する。塗布後の針状磁性粉の配向状態は、
図9Aに示すように、ランダムな方向を向いている。
【0014】図1は、本例による磁気記録媒体の製造に
ついての概略を示すものであり、図から明らかなよう
に、テープ5を一方向で塗膜面に平行な磁界内を通過さ
せたあと斜め磁界又は垂直磁界内を通すことを特徴とし
ている。
【0015】本例で、作製した斜め記録媒体の概略図
は、図9Bに示すとおりであり、ベースフィルム7c上
の磁性塗膜7a中に含まれている針状磁性粉7bは、磁
界の作用により、磁性塗膜7aの膜面に対して一定の傾
きを有する状態になっている。
【0016】なお、本例で用いた装置において、一方向
の磁界としては、図2のソレノドコイルのような電磁石
で磁束の向きが反転せず常に一方向へ流れる磁界を用い
た。一方、後述するように、反転する磁界としては、図
3のコの字マグネットのような永久磁石を用いた。この
場合磁束の向きが変わってしまい、図3のケースでは3
回も反転することがわかる。
【0017】また、斜め磁界における磁界の方向の角度
は塗膜に対して30度とした。
【0018】次に、種々の配向条件によりサンプルテー
プを作製した。このときの配向条件と、その条件下にお
けるサンプルテープの磁気特性等の測定結果は以下のと
おりである。なお、この場合の配向条件は表1に示すと
おりである。
【0019】
【表1】
【0020】サンプル1 配向条件として反転する塗膜面に平行な磁界を印加した
後、斜め方向の磁界を印加し、サンプル1を作製した。
磁気特性としてVSMにて媒体の水平長手方向、垂直方
向の保磁力(Hc)、角形比(Rs)、最大残留磁束密
度(Br)を測定し、またトルクマグネットメータにて
磁化容易軸の方向角(面内からの立ち上がり角)を測定
した(表2参照)。このサンプル1のハイバンド8mm
ビデオフォーマット上で測定した電磁変換特性(記録波
長λ=0.49μm)のRF−OUT、Y−C/Nを0
dBとし、これを基準とする。
【0021】
【表2】
【0022】サンプル2 配向条件として反転しない一方向の塗膜面に平行な磁界
を印加した後、斜め方向の磁界を印加し、サンプル2を
作製した。表2に示すように、RF−OUTが+1.9
dB、Y−C/Nが+1.6dBという値であった。
【0023】サンプル3 配向条件として反転する塗膜面に平行な磁界を印加した
後、垂直方向の磁界を印加し、サンプル3を作製した。
RF−OUTが−0.8dB、Y−C/Nが−0.6d
Bであった。
【0024】サンプル4 配向条件として、反転しない一方向の塗膜面に平行な磁
界を印加した後、垂直方向の磁界を印加し、サンプル4
を作製した。RF−OUTが+1.0dB、Y−C/N
が+0.9dBであった。
【0025】以上のデータから一方向の長手磁界を加え
た方法の方がRF−OUTで+1.8〜+1.9dB、
Y−C/Nで+1.5〜+1.6dBと大幅に改善でき
る。また、磁化容易軸は2°から8.2°又は2.2°
から8.6°へと大きく傾けることができる。
【0026】次に、他の実施例について説明する。
【0027】ここでは、針状磁性粉を用いて塗布型斜め
記録媒体を作成する場合において、配向された磁性粉の
極性に注目してその極性のN,Sを利用し、磁性粉を斜
め又は垂直へ配向させ、電磁変換特性を測定した。つま
り垂直又は斜め磁界を通過させる前の磁性粉の極性を揃
えてから配向させたものである。
【0028】本例で用いた磁性塗料及び磁気テープの作
製方法は前述した例と同様である。
【0029】配向条件を種々変化させた場合とそのとき
の磁気特性等の測定結果は以下のとおりである。
【0030】サンプル5 磁極並率Rmpa≒0になるように施した媒体に斜め配
向磁場を加えたテープを試作した。作製されたテープの
磁化容易軸は0°(面内長手方向)でハイバンド8mm
ビデオフォーマットにおける電磁変換特性(記録波長λ
=0.49μmとしたときのRF−OUT)を測定した
結果を基準として0dBとした(表3参照)。
【0031】
【表3】
【0032】ここで極性が問題となるわけだが、それを
次の様に定義する。テープ状の媒体をVSM(Vibratin
g Sample Magnetometer )で測定する時、 Br:媒体磁化を一方向(長手方向)に飽和させた後の
最大残留磁束密度 Brm:媒体そのものに残っている(長手方向)残留磁
束密度 とし、 磁極並率Rmpa=Brm/Brとする。(0≦Rmp
a≦1) つまり磁極並率は磁極が並んでいる割合を表す指標とな
る。また、 反磁極率Rdmp=(1−Rmpa)×1/2とする。 これは反対の磁極が存在する割合を示している。ここ
で、Rmpa≧0.7という範囲は反磁極率Rdmp≦
0.15に相当する。
【0033】サンプル6 同様にRmpa=0.55となる様に施した媒体に斜め
配向磁場を加えたテープを試作した。磁化容易軸は2.
0°でRF−OUTは+0.6dBであった(表3参
照)。
【0034】サンプル7 Rmpa=0.72のときは磁化容易軸は5.5°でR
F−OUTは+1.8dBであった。
【0035】サンプル8 Rmpa=0.85のとき、α=8.0°でRF−OU
T=+2.5dBであった。
【0036】サンプル9 Rmpa=0.96のときα=8.7°でRF−OUT
=+3.2dBであった。
【0037】以上の例からサンプル5〜9のRmpaと
RF−OUTの関係をプロットすると図4の様になる。
この図からRmpa≧0.7以上の範囲が特にRF−O
UTの向上が著しいことがわかる。また、磁化容易軸の
測定をすると水平面より5°以上斜めに傾けることがで
き、長波長域、短波長域共にすぐれた電磁変換特性の磁
気テープを作製することができる。
【0038】次に、他の実施例について説明する。
【0039】ここでは、図5B及びAに示すように、H
cの違う2種類のバリウムフェライト磁性粉を用いて
「斜め磁界」のみに比較し、「垂直磁界+斜め磁界」及
び「垂直磁界+長手磁界」の磁気特性をVSMにより求
め、長手方向の角形比Rs1 反磁界分を4πM(Mは
媒体磁化)と仮定して補正した垂直方向の角形比Rs2
及び配向比Rs1 /Rs2 を比べた。なお、配向条件は
表4に示すとおりである。
【0040】
【表4】
【0041】磁性塗料は以下の配合で作製した。 バリウムフェライトCo−Ti置換磁性粒子 170重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 塩化ビニル共重合体 10重量部 アルミナ 6重量部 硬化剤 4重量部 溶剤 240重量部 この塗料をポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布
し配向処理を行い、サンプルテープとした。
【0042】サンプル10 斜め磁界のみの配向条件でサンプル10を作成した。長
手方向のRs1 =57.6、垂直方向のRs2 =60.
9、配向比Rs2 /Rs1 =0.95であった(表5参
照)。
【0043】
【表5】
【0044】サンプル11 垂直+斜めの配向条件で、配向比Rs2 /Rs1 =1.
16と上昇した。つまり、斜め方向に大きく傾いている
こととなる。
【0045】サンプル12 垂直+長手の配向条件(図6参照)で、Rs2 /Rs1
=1.18となった。
【0046】サンプル13 Hcの高いバリウムフェライト粉を用いて同様に検討し
た。斜めのみの配向条件でRs2 /Rs1 =1.35で
あった。
【0047】サンプル14 比較例2の磁性粉で垂直+斜めの配向条件でサンプル1
4を作成した。その結果、Rs2 /Rs1 =1.51と
上昇した。
【0048】以上のデータから斜め磁界のみの場合より
も前段階において垂直磁界を加える時の方が、塗膜面に
対する磁性粉の傾きがより斜めに傾いた媒体ができる。
Rs 2 /Rs1 (配向比)で15%〜20%向上する。
【0049】次に、斜め配向装置の一例について説明す
る。
【0050】塗布型での斜め配向には今までDC電磁石
を塗膜面に対して傾けて斜めの磁界を出す方法などが考
えられていたが、その装置の場合、低角度側の磁場は出
づらい(塗膜方向を0°、垂直方向を90°とした時、
低角度側とは0〜30°位)。また装置が非常に大型に
なり、角度を拡る時装置を動かさないといけないなどの
問題があった。
【0051】本例の斜め配向装置は、配向装置としてソ
レノイドコイルに電流を流す装置において、コイルの巻
き線が塗膜テープの走行方向に対して傾斜している(コ
イルの巻き線とテープ走行方向の角度をθとすると0<
θ<90°、90°<θ<180°)ことを特徴とする
ものである。
【0052】本例の配向技術は、図7Bの様にテープ走
行方向の断面図でのコイルの巻き線の角度に関するもの
である。テープ走行方向とコイル巻き線との角度をθと
定義すると、θを0<θ<90°又は90°<θ<18
0°にすることによりソレノイドコイル内部の磁界発生
方向はテープの走行方向に対して斜め方向に傾斜する様
になる。この斜め磁界を用いることで斜め配向を施す。
このように、巻き線の角度を規定しているのみで材質、
巻き数の他は何らしばられることはない。
【0053】本例で用いた磁性塗料及び磁気テープの作
成方法は最初に示した例と同様である。
【0054】サンプル15 コイルの傾斜角度=90°(図8参照)の条件でサンプ
ル15を作製した。長手方向のRs1 =86.2、垂直
方向のRs2 =19.3、配向比Rs2 /Rs 1 =0.
22であった。
【0055】サンプル16 コイルの傾斜角度=45°の条件でサンプル16を作製
した。長手方向のRs 1 =82.9、垂直方向のRs2
=25.8、配向比Rs2 /Rs1 =0.31であった
(表6参照)。
【0056】
【表6】
【0057】以上のデータからサンプル16の配向比は
サンプル15のそれに比較して0.22から0.31と
大きくなっており、斜め配向が実現していることがわか
る。
【0058】以上のように、本例の斜め配向装置はコイ
ルの巻き線の傾斜角度を変えることにより斜め磁界を出
すというもので、簡単な装置でできる。また、巻き線の
角度で斜め磁界の角度を制御でき、従来の電磁石と製作
工程がほとんど変わらず、経済的である。
【0059】従って、この斜め配向装置は、前述した例
においても、他の装置と同様に用いることができる。
【0060】なお、本発明は上述実施例に限ることなく
発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得るこ
とはもちろんである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明磁気記録媒
体の製造方法によれば、磁性塗膜をこの磁性塗膜の膜面
に対して平行な一方向の磁界成分を持った磁場内へ移行
した後に、この磁性塗膜の膜面に対して垂直方向または
斜め方向の磁界成分を持つ磁場内へ移行することによ
り、反転する長手磁場を用いて製造する場合に比較して
電磁変換特性を改善することができ、また、磁性塗膜の
磁極並率(Brm/Br)を0.7以上とした後に、こ
の磁性塗膜の膜面に対して垂直方向または斜め方向の磁
界成分を持つ磁場内へ移行することにより、長波長域及
び短波短域ともに優れた電磁変換特性の磁気記録媒体を
製造でき、また、磁性塗膜をこの磁性塗膜の膜面に対し
て垂直方向の磁界成分を持った磁場内へ移行した後に、
この磁性塗膜の膜面に対して平行な一方向の、または斜
め方向の磁界成分を持つ磁場内へ移行することにより、
斜め磁界のみの場合に比較して、磁性粉をより斜め方向
に傾けることができるという利益が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明磁気記録媒体の製造方法の一実施例の説
明に供する線図である。
【図2】本例で用いたソレノイドコイルを示す説明図で
ある。
【図3】本例で用いたコの字マグネットを示す説明図で
ある。
【図4】本例による磁気記録媒体の特性を示す線図であ
る。
【図5】本例における磁界の方向を示す説明図である。
【図6】本例の配向装置を示す説明図である。
【図7】本発明の磁気記録媒体の製造方法に使用される
斜め配向装置の例を示す構成図である。
【図8】本例の配向装置を示す説明図である。
【図9】針状磁性粉の配向状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ソレノイドコイル 2a 一方向の長手磁界 3 垂直磁界 4 斜め磁界 5 テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 和広 東京都品川区北品川6丁目5番6号 ソ ニー・マグネ・プロダクツ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−237218(JP,A) 特開 平3−280215(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/842

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針状磁性粉を含有する磁性塗膜を磁性層
    とする磁気記録媒体の製造方法において、 上記磁性塗膜を上記磁性塗膜の膜面に対して平行な一方
    向の磁界成分を持った磁場内へ移行した後に、上記磁性
    塗膜の膜面に対して斜め方向の磁界成分を持つ磁場内へ
    移行することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 針状磁性粉を含有する磁性塗膜を磁性層
    とする磁気記録媒体の製造方法において、 上記磁性塗膜の磁極並率(Brm/Br)を0.7以上
    とした後に、該磁性塗膜の膜面に対して斜め方向の磁界
    成分を持つ磁場内へ移行することを特徴とする磁気記録
    媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 板状磁性粉を含有する磁性塗膜を磁性層
    とする磁気記録媒体の製造方法において、 上記磁性塗膜を上記磁性塗膜の膜面に対して垂直方向の
    磁界成分を持った磁場内へ移行した後に、上記磁性塗膜
    の膜面に対して斜め方向の磁界成分を持つ磁場内へ移行
    することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 針状磁性粉を含有する磁性塗膜を磁性層
    とする磁気記録媒体の製造方法において、 上記磁性塗膜を、上記磁性塗膜の膜面に対して平行な、
    反転せず常に一方向の磁界成分を持った磁場内へ移行し
    た後に、上記磁性塗膜の膜面に対して垂直方向または斜
    め方向の磁界成分を持つ磁場内へ移行することを特徴と
    する磁気記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 板状磁性粉を含有する磁性塗膜を磁性層
    とする磁気記録媒体の製造方法において、 上記磁性塗膜を上記磁性塗膜の膜面に対して垂直方向の
    磁界成分を持った磁場内へ移行した後に、上記磁性塗膜
    の膜面に対して平行な、反転せず常に一方向の磁界成分
    を持つ磁場内へ移行することを特徴とする磁気記録媒体
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 斜め方向の磁界成分は、コイルの巻線が
    磁性塗膜の膜面に対して傾斜しているソレノイドコイル
    からなる斜め配向装置により発生されることを特 徴とす
    る請求項1、2、3、または4記載の磁気記録媒体の製
    造方法。
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