JP3158079B2 - タイヤへの空気充填装置 - Google Patents
タイヤへの空気充填装置Info
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- JP3158079B2 JP3158079B2 JP16803997A JP16803997A JP3158079B2 JP 3158079 B2 JP3158079 B2 JP 3158079B2 JP 16803997 A JP16803997 A JP 16803997A JP 16803997 A JP16803997 A JP 16803997A JP 3158079 B2 JP3158079 B2 JP 3158079B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤへの空気充
填装置に関する。
填装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にタイヤに空気を充填する場合、単
位時間当たりのタイヤの圧力（内圧）の上昇値を測定し
て、所要時間を演算し、目標値までの圧力差とその所要
時間との演算で残りのエア充填時間を求めて充填を行っ
ていた。
位時間当たりのタイヤの圧力（内圧）の上昇値を測定し
て、所要時間を演算し、目標値までの圧力差とその所要
時間との演算で残りのエア充填時間を求めて充填を行っ
ていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の方法では、内圧の圧力上昇は曲線と提示している
が、演算はあくまで直線として充填時間を求めているこ
とになり充填中は常に供給圧（元圧）は一定としている
ことになる。仮に、元圧の変動が少なく一定に近いもの
とした場合、内圧の上昇は曲線を描くので、常に演算で
求めた時間だけ充填した結果のタイヤの圧力（内圧）は
実際の目標圧よりも低い値で止まる。そのため、再度演
算をやり直して、この演算を繰り返しながら目標値に近
づける必要があった。
従来の方法では、内圧の圧力上昇は曲線と提示している
が、演算はあくまで直線として充填時間を求めているこ
とになり充填中は常に供給圧（元圧）は一定としている
ことになる。仮に、元圧の変動が少なく一定に近いもの
とした場合、内圧の上昇は曲線を描くので、常に演算で
求めた時間だけ充填した結果のタイヤの圧力（内圧）は
実際の目標圧よりも低い値で止まる。そのため、再度演
算をやり直して、この演算を繰り返しながら目標値に近
づける必要があった。
【０００４】しかも、タイヤにエアを充填すれば、一般
には、元圧が変動する。つまり、仮に、充填中に元圧が
上昇すると、単位時間当たりの流量が増加して、実際の
目標を越えることがあった。
には、元圧が変動する。つまり、仮に、充填中に元圧が
上昇すると、単位時間当たりの流量が増加して、実際の
目標を越えることがあった。
【０００５】そこで、本発明は、安全にかつ高精度にエ
アをタイヤに充填することができるタイヤへの空気充填
装置を提供することを目的とする。
アをタイヤに充填することができるタイヤへの空気充填
装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るタイヤへの空気充填装置は、タイヤ
の内圧を測定する内圧測定手段と、タイヤにエアを供給
・放出するエア供給・放出手段と、該エア供給・放出手
段のエア供給・放出圧力を測定する圧力測定手段と、タ
イヤを模擬した一定容量のタンクへのエアの供給・放出
圧力と該タンクの内圧との差圧の単位時間当たりの圧力
変化を標準データとして記憶する記憶手段と、上記エア
供給・放出手段による所定短時間のエア供給・放出時点
での上記圧力測定手段の測定されたエア供給・放出圧力
と内圧測定手段のタイヤ内圧との差圧を演算する差圧演
算手段と、該差圧演算手段の演算値と上記記憶手段にて
記憶されている標準データとに基づいて所定充填・放出
時間後の仮想のタイヤ内圧を演算する内圧演算手段と、
該内圧演算手段のデータと上記所定充填・放出時間後の
実測タイヤ内圧とを比較して補正係数を演算する補正係
数演算手段と、該補正係数演算手段の補正係数と上記記
憶手段の標準データと上記圧力測定手段の測定によるエ
ア供給・放出圧力とに基づいてタイヤのエア充填・放出
を制御する制御手段と、を備えたものである。
めに、本発明に係るタイヤへの空気充填装置は、タイヤ
の内圧を測定する内圧測定手段と、タイヤにエアを供給
・放出するエア供給・放出手段と、該エア供給・放出手
段のエア供給・放出圧力を測定する圧力測定手段と、タ
イヤを模擬した一定容量のタンクへのエアの供給・放出
圧力と該タンクの内圧との差圧の単位時間当たりの圧力
変化を標準データとして記憶する記憶手段と、上記エア
供給・放出手段による所定短時間のエア供給・放出時点
での上記圧力測定手段の測定されたエア供給・放出圧力
と内圧測定手段のタイヤ内圧との差圧を演算する差圧演
算手段と、該差圧演算手段の演算値と上記記憶手段にて
記憶されている標準データとに基づいて所定充填・放出
時間後の仮想のタイヤ内圧を演算する内圧演算手段と、
該内圧演算手段のデータと上記所定充填・放出時間後の
実測タイヤ内圧とを比較して補正係数を演算する補正係
数演算手段と、該補正係数演算手段の補正係数と上記記
憶手段の標準データと上記圧力測定手段の測定によるエ
ア供給・放出圧力とに基づいてタイヤのエア充填・放出
を制御する制御手段と、を備えたものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳説する。
に基づいて詳説する。
【０００８】図１は本発明に係るタイヤへの空気充填装
置の簡略ブロック図を示し、この空気充填装置は、タイ
ヤ１（図２参照）の内圧を測定する内圧測定手段２と、
タイヤ１にエアを供給・放出するエア供給・放出手段３
と、該エア供給・放出手段３のエア供給・放出圧力を測
定する圧力測定手段４と、タイヤ１を模擬した一定容量
のタンクへのエアの供給・放出圧力と該タンクの内圧と
の差圧の単位時間当たりの圧力変化を標準データとして
記憶する記憶手段５と、上記エア供給・放出手段３によ
る所定短時間のエア供給・放出時点での上記圧力測定手
段４の測定されたエア供給・放出圧力と内圧測定手段２
のタイヤ内圧との差圧を演算する差圧演算手段６と、該
差圧演算手段６の演算値と上記記憶手段５にて記憶され
ている標準データとに基づいて所定充填・放出時間後の
仮想のタイヤ内圧を演算する内圧演算手段７と、該内圧
演算手段７のデータと上記所定充填・放出時間後の実測
タイヤ内圧とを比較して補正係数を演算する補正係数演
算手段８と、該補正係数演算手段８のデータに基づいて
タイヤのエア充填・放出を制御する制御手段９と、を備
える。
置の簡略ブロック図を示し、この空気充填装置は、タイ
ヤ１（図２参照）の内圧を測定する内圧測定手段２と、
タイヤ１にエアを供給・放出するエア供給・放出手段３
と、該エア供給・放出手段３のエア供給・放出圧力を測
定する圧力測定手段４と、タイヤ１を模擬した一定容量
のタンクへのエアの供給・放出圧力と該タンクの内圧と
の差圧の単位時間当たりの圧力変化を標準データとして
記憶する記憶手段５と、上記エア供給・放出手段３によ
る所定短時間のエア供給・放出時点での上記圧力測定手
段４の測定されたエア供給・放出圧力と内圧測定手段２
のタイヤ内圧との差圧を演算する差圧演算手段６と、該
差圧演算手段６の演算値と上記記憶手段５にて記憶され
ている標準データとに基づいて所定充填・放出時間後の
仮想のタイヤ内圧を演算する内圧演算手段７と、該内圧
演算手段７のデータと上記所定充填・放出時間後の実測
タイヤ内圧とを比較して補正係数を演算する補正係数演
算手段８と、該補正係数演算手段８のデータに基づいて
タイヤのエア充填・放出を制御する制御手段９と、を備
える。
【０００９】しかして、この空気充填装置は、具体的に
は、図２に示される構成となる。即ち、コンプレッサ等
のエア供給源10と、３個の電磁弁11，12，13と、２個の
圧力センサ14，15等を備え、エア供給源10と電磁弁11と
の間に、エア清掃用のエアフィルタ16とエアの逆流防止
用の逆止弁17とが介装されている。
は、図２に示される構成となる。即ち、コンプレッサ等
のエア供給源10と、３個の電磁弁11，12，13と、２個の
圧力センサ14，15等を備え、エア供給源10と電磁弁11と
の間に、エア清掃用のエアフィルタ16とエアの逆流防止
用の逆止弁17とが介装されている。
【００１０】また、電磁弁11，12，13とセンサ14，15
は、マイクロコンピュータ18に接続されている。なお、
19は電源スイッチ、20は電磁弁動作用の直流電源、21は
コントロール部用の直流電源、22は非常停止用ボタンで
ある。
は、マイクロコンピュータ18に接続されている。なお、
19は電源スイッチ、20は電磁弁動作用の直流電源、21は
コントロール部用の直流電源、22は非常停止用ボタンで
ある。
【００１１】即ち、エア供給源10からのエアはエアフィ
ルタ16、逆止弁17、電磁弁11，12を介してタイヤ１に供
給され、センサ14にて、このタイヤ１への供給圧（元
圧）又はタイヤ１の内圧が測定される。つまり、エア供
給源10、エアフィルタ16、逆止弁17、電磁弁11，11等に
てエア供給・放出手段３が構成され、センサ14にて上述
の内圧測定手段２及び圧力測定手段４が構成される。そ
して、その測定値がマイクロコンピュータ18に入力され
る。また、マイクロコンピュータ18は、上述の記憶手段
５、差圧演算手段６、内圧演算手段７、補正係数演算手
段８、制御手段９等を構成し、これらの演算に基づいて
エアをタイヤ１に充填する。なお、電磁弁13はセンサ14
のチェック用であり、センサ15はセンサ14の監視用であ
る。また、センサ14，15は、いわゆる圧力検出器であ
り、例えば、半導体ひずみゲージ、金属ストレンゲージ
等が使用される。
ルタ16、逆止弁17、電磁弁11，12を介してタイヤ１に供
給され、センサ14にて、このタイヤ１への供給圧（元
圧）又はタイヤ１の内圧が測定される。つまり、エア供
給源10、エアフィルタ16、逆止弁17、電磁弁11，11等に
てエア供給・放出手段３が構成され、センサ14にて上述
の内圧測定手段２及び圧力測定手段４が構成される。そ
して、その測定値がマイクロコンピュータ18に入力され
る。また、マイクロコンピュータ18は、上述の記憶手段
５、差圧演算手段６、内圧演算手段７、補正係数演算手
段８、制御手段９等を構成し、これらの演算に基づいて
エアをタイヤ１に充填する。なお、電磁弁13はセンサ14
のチェック用であり、センサ15はセンサ14の監視用であ
る。また、センサ14，15は、いわゆる圧力検出器であ
り、例えば、半導体ひずみゲージ、金属ストレンゲージ
等が使用される。
【００１２】ところで、エア供給圧（元圧）とタイヤ圧
（内圧）との差（差圧）の単位時間当たりの圧力変化
（流量）は、ある任意の一定の元圧条件では、図３のグ
ラフ図で示す特性を示す。また、同じ圧力差（元圧と内
圧の差が同じ）であっても、元圧が大きいほど単位時間
での圧力上昇値（流量）は大きくなる。即ち、本発明で
は、この特性（単位時間の圧力の上昇特性）を考慮に入
れ、充填を行う任意のタイヤ及びバルブに対し、充填初
期に於てその標準データ（記憶手段５にて記憶されてい
るデータであって、タイヤ１を模擬した一定容量のタン
クへのエアの供給・放出圧力と該タンクの内圧との差圧
の単位時間当りの圧力変化）との対比により流量特性比
を決定し、以後測定が容易な供給圧力の値のみにより、
測定できない内圧をシミュレーションを行うことによっ
て、充填されているタイヤの内圧を常時把握し、供給圧
力の変化に影響されない、また、途中での内圧確認とい
う無駄な時間を極力少なく抑えたものとした。
（内圧）との差（差圧）の単位時間当たりの圧力変化
（流量）は、ある任意の一定の元圧条件では、図３のグ
ラフ図で示す特性を示す。また、同じ圧力差（元圧と内
圧の差が同じ）であっても、元圧が大きいほど単位時間
での圧力上昇値（流量）は大きくなる。即ち、本発明で
は、この特性（単位時間の圧力の上昇特性）を考慮に入
れ、充填を行う任意のタイヤ及びバルブに対し、充填初
期に於てその標準データ（記憶手段５にて記憶されてい
るデータであって、タイヤ１を模擬した一定容量のタン
クへのエアの供給・放出圧力と該タンクの内圧との差圧
の単位時間当りの圧力変化）との対比により流量特性比
を決定し、以後測定が容易な供給圧力の値のみにより、
測定できない内圧をシミュレーションを行うことによっ
て、充填されているタイヤの内圧を常時把握し、供給圧
力の変化に影響されない、また、途中での内圧確認とい
う無駄な時間を極力少なく抑えたものとした。
【００１３】しかして、記憶手段５にて記憶される上述
の標準データは次のように作成する。まず、タイヤ１を
模擬した一定容量（この場合、150 リットル）のタンク
（鉄製のタンク）に、従来から空気充填装置に一般的に
使用されるバルブを接続し、一定の供給圧力でエアをこ
のタンクに供給する。そして、元圧（供給圧）と内圧の
差圧の単位時間当たりの圧力変化の特性曲線を作成す
る。（この場合、流量は単位時間当たりの圧力の変化と
して測定する。）また、元圧の変化により流量は変化す
るため、複数の元圧下で同じ測定を行って、集計された
サンプルデータを、記憶手段５を構成する上記マイクロ
コンピュータ18のメモリに記憶させ、これを標準データ
とする。
の標準データは次のように作成する。まず、タイヤ１を
模擬した一定容量（この場合、150 リットル）のタンク
（鉄製のタンク）に、従来から空気充填装置に一般的に
使用されるバルブを接続し、一定の供給圧力でエアをこ
のタンクに供給する。そして、元圧（供給圧）と内圧の
差圧の単位時間当たりの圧力変化の特性曲線を作成す
る。（この場合、流量は単位時間当たりの圧力の変化と
して測定する。）また、元圧の変化により流量は変化す
るため、複数の元圧下で同じ測定を行って、集計された
サンプルデータを、記憶手段５を構成する上記マイクロ
コンピュータ18のメモリに記憶させ、これを標準データ
とする。
【００１４】次に、この装置を使用して、タイヤ１にエ
アを充填する方法を図４に示すフローチャート図に基づ
いて説明する。まず、タイヤ１の内圧を測定して、設定
圧力か否かを判断する。設定圧力であれば、エアを充填
する必要がないので、充填を終了し、図示省略の表示手
段にて終了表示を行ってこの作業を終了する。この終了
表示には、タイヤ内圧の実測値が表示される。また、設
定圧力でなければ、その内圧が設定圧力より小さいか大
きいかを判断する。
アを充填する方法を図４に示すフローチャート図に基づ
いて説明する。まず、タイヤ１の内圧を測定して、設定
圧力か否かを判断する。設定圧力であれば、エアを充填
する必要がないので、充填を終了し、図示省略の表示手
段にて終了表示を行ってこの作業を終了する。この終了
表示には、タイヤ内圧の実測値が表示される。また、設
定圧力でなければ、その内圧が設定圧力より小さいか大
きいかを判断する。
【００１５】設定圧力より小さい場合、所定の短時間
（例えば、２秒）だけエアを充填する。この際、この供
給圧力（元圧）を測定する。そして、この元圧と予め測
定されているこのときのタイヤ内圧との差圧を求め、上
述の標準データの特性曲線から内圧の上昇をシミュレー
ションしてプロセッサ内の仮想のタイヤ圧力を算出す
る。このとき、エア充填は一旦停止される。次に、実際
のタイヤ内圧（実測値）と上述の仮想のタイヤ圧力（演
算値）とを比較演算し、補正係数Ｋ（タイヤの大きさ、
エア流入状態等による補正係数）を求める。この補正係
数Ｋは次の数１で表される。なお、この補正係数は、標
準データを演算した際の150 リットルとの対比及びバル
ブの絞りによる流量係数の合算係数となる。
（例えば、２秒）だけエアを充填する。この際、この供
給圧力（元圧）を測定する。そして、この元圧と予め測
定されているこのときのタイヤ内圧との差圧を求め、上
述の標準データの特性曲線から内圧の上昇をシミュレー
ションしてプロセッサ内の仮想のタイヤ圧力を算出す
る。このとき、エア充填は一旦停止される。次に、実際
のタイヤ内圧（実測値）と上述の仮想のタイヤ圧力（演
算値）とを比較演算し、補正係数Ｋ（タイヤの大きさ、
エア流入状態等による補正係数）を求める。この補正係
数Ｋは次の数１で表される。なお、この補正係数は、標
準データを演算した際の150 リットルとの対比及びバル
ブの絞りによる流量係数の合算係数となる。
【００１６】
【数１】
【００１７】また、仮想のタイヤ圧力は次の数２で表さ
れる。
れる。
【００１８】
【数２】
【００１９】ところで、この補正係数Ｋのうち、タイヤ
の容積に関しては、標準データ値に対して反比例関係に
あり、充填初期に検出された係数が以後変化することが
ない。また、バルブの絞りによる流量のバラツキも、標
準データを作成したものとほぼ同一構造であり、個々に
その値が相違していても大きく特性が変化せず、ほぼ比
例すると言える。言い換えれば、バルブのバラツキによ
り特性曲線そのものの形状（曲がり具合）が変化するも
のではない。従って、充填初期に測定されたＫ値は、以
後変化することなく充填完了まで推移すると考えられ、
標準データ特性曲線と比例関係を維持しながら充填され
る。即ち、標準データの曲線にＫ値を掛けたものがタイ
ヤ、バルブにおける充填曲線となる。
の容積に関しては、標準データ値に対して反比例関係に
あり、充填初期に検出された係数が以後変化することが
ない。また、バルブの絞りによる流量のバラツキも、標
準データを作成したものとほぼ同一構造であり、個々に
その値が相違していても大きく特性が変化せず、ほぼ比
例すると言える。言い換えれば、バルブのバラツキによ
り特性曲線そのものの形状（曲がり具合）が変化するも
のではない。従って、充填初期に測定されたＫ値は、以
後変化することなく充填完了まで推移すると考えられ、
標準データ特性曲線と比例関係を維持しながら充填され
る。即ち、標準データの曲線にＫ値を掛けたものがタイ
ヤ、バルブにおける充填曲線となる。
【００２０】そして、補正係数Ｋが求められれば、再
び、充填が再開される。この充填と同時にこの補正係数
で、コンピュータ内の仮想のタイヤ圧力が演算される。
演算（計算）方法としては、測定による元圧とその仮想
のタイヤ圧力との圧力差から得られる特性曲線、及び、
補正係数Ｋにより単位時間当たりの圧力上昇を仮想のタ
イヤ圧力に加算し、これを繰り返すことによって充填タ
イヤの圧力状態をシミュレーションすることになる。
び、充填が再開される。この充填と同時にこの補正係数
で、コンピュータ内の仮想のタイヤ圧力が演算される。
演算（計算）方法としては、測定による元圧とその仮想
のタイヤ圧力との圧力差から得られる特性曲線、及び、
補正係数Ｋにより単位時間当たりの圧力上昇を仮想のタ
イヤ圧力に加算し、これを繰り返すことによって充填タ
イヤの圧力状態をシミュレーションすることになる。
【００２１】ここで、補正係数Ｋが正しく算出されてい
れば、仮想のタイヤ圧力と実際に充填されているタイヤ
１の圧力は常に同値であり、目的としている設定の圧力
に確実に充填することができる。
れば、仮想のタイヤ圧力と実際に充填されているタイヤ
１の圧力は常に同値であり、目的としている設定の圧力
に確実に充填することができる。
【００２２】また、上述の設定圧力より大きい場合、目
標圧を越えているので、所定の短時間（例えば、２秒）
だけエアを放出して、この放出圧力（元圧）を測定す
る。そして、この元圧と予め測定されているこのときの
タイヤ内圧との差圧を求め、上述の標準データの特性曲
線から内圧の上昇をシミュレーションしてプロセッサ内
の仮想のタイヤ圧力を算出する。このとき、エア放出は
一旦停止される。次に、実際のタイヤ内圧（実測値）と
上述の仮想のタイヤ圧力（演算値）とを比較演算し、補
正係数Ｋを求める。そして、補正係数Ｋが求められれ
ば、再び、放出が再開される。その後、タイヤ１の内圧
が測定され、設定圧力ならば、充填完了（この場合、放
出完了）され、実測が図示省略の表示手段にて表示され
る。
標圧を越えているので、所定の短時間（例えば、２秒）
だけエアを放出して、この放出圧力（元圧）を測定す
る。そして、この元圧と予め測定されているこのときの
タイヤ内圧との差圧を求め、上述の標準データの特性曲
線から内圧の上昇をシミュレーションしてプロセッサ内
の仮想のタイヤ圧力を算出する。このとき、エア放出は
一旦停止される。次に、実際のタイヤ内圧（実測値）と
上述の仮想のタイヤ圧力（演算値）とを比較演算し、補
正係数Ｋを求める。そして、補正係数Ｋが求められれ
ば、再び、放出が再開される。その後、タイヤ１の内圧
が測定され、設定圧力ならば、充填完了（この場合、放
出完了）され、実測が図示省略の表示手段にて表示され
る。
【００２３】この場合、設定値でなければ、補正係数が
正しくないので、この補正係数を修正する必要があり、
上述の補正係数の算出の演算を行って、正しい補正係数
に修正する。そして、補正係数が修正されれば、再び、
タイヤの内圧が測定され、それ以降の工程が繰り返され
る。従って、タイヤ１に予め設定されている圧力のエア
を確実に充填することができる。
正しくないので、この補正係数を修正する必要があり、
上述の補正係数の算出の演算を行って、正しい補正係数
に修正する。そして、補正係数が修正されれば、再び、
タイヤの内圧が測定され、それ以降の工程が繰り返され
る。従って、タイヤ１に予め設定されている圧力のエア
を確実に充填することができる。
【００２４】ところで、特性曲線データは元圧の変化で
の特性も含まれており、コンプレッサの入り切りや他の
エア消費等による元圧変化によっての上昇特性も逐次そ
れに応じて演算が行われ、シミュレーションされた圧力
と実際のタイヤの圧力との差も極めて少なく、短時間で
目的の圧力に達することができる。
の特性も含まれており、コンプレッサの入り切りや他の
エア消費等による元圧変化によっての上昇特性も逐次そ
れに応じて演算が行われ、シミュレーションされた圧力
と実際のタイヤの圧力との差も極めて少なく、短時間で
目的の圧力に達することができる。
【００２５】なお、補正係数を確認するため、また、作
業ミス等による過充填を防止するため、安全上任意の時
点でシミュレーション圧力とタイヤの実際の圧力差を算
出することも好ましい。
業ミス等による過充填を防止するため、安全上任意の時
点でシミュレーション圧力とタイヤの実際の圧力差を算
出することも好ましい。
【００２６】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
で、次に記載する効果を奏する。
【００２７】安全にかつ高精度にしかも短時間に目的の
圧力のエアをタイヤに充填することができ、かつ、装置
全体としても、従来のこの種の装置に比べて簡素化する
ことが可能である。
圧力のエアをタイヤに充填することができ、かつ、装置
全体としても、従来のこの種の装置に比べて簡素化する
ことが可能である。
【図１】本発明に係る簡略ブロック図である。
【図２】全体の構成ブロック図である。
【図３】元圧と内圧との圧力差の単位時間当たりの圧力
変化のグラフ図である。
変化のグラフ図である。
【図４】フローチャート図である。
１ タイヤ ２ 内圧測定手段 ３ エア供給・放出手段 ４ 圧力測定手段 ５ 記憶手段 ６ 差圧演算手段 ７ 内圧演算手段 ８ 補正係数演算手段 ９ 制御手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−112604（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−40225（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−254746（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−53451（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−53437（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−6054（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−128007（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60S 5/04 B60C 23/00 - 25/20
Claims (1)
- 【請求項１】 タイヤ１の内圧を測定する内圧測定手段
２と、タイヤ１にエアを供給・放出するエア供給・放出
手段３と、該エア供給・放出手段３のエア供給・放出圧
力を測定する圧力測定手段４と、タイヤ１を模擬した一
定容量のタンクへのエアの供給・放出圧力と該タンクの
内圧との差圧の単位時間当たりの圧力変化を標準データ
として記憶する記憶手段５と、上記エア供給・放出手段
３による所定短時間のエア供給・放出時点での上記圧力
測定手段４の測定されたエア供給・放出圧力と内圧測定
手段２のタイヤ内圧との差圧を演算する差圧演算手段６
と、該差圧演算手段６の演算値と上記記憶手段５にて記
憶されている標準データとに基づいて所定充填・放出時
間後の仮想のタイヤ内圧を演算する内圧演算手段７と、
該内圧演算手段７のデータと上記所定充填・放出時間後
の実測タイヤ内圧とを比較して補正係数を演算する補正
係数演算手段８と、該補正係数演算手段８の補正係数と
上記記憶手段５の標準データと上記圧力測定手段４の測
定によるエア供給・放出圧力とに基づいてタイヤのエア
充填・放出を制御する制御手段９と、を備えたことを特
徴とするタイヤへの空気充填装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16803997A JP3158079B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | タイヤへの空気充填装置 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
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|---|---|---|---|---|
| KR101251490B1 (ko) * | 2007-10-09 | 2013-04-05 | 현대자동차주식회사 | 자동차 의장 라인의 타이어 공기압 측정장치 |
| JP2014057657A (ja) * | 2012-09-14 | 2014-04-03 | Toppan Printing Co Ltd | カテーテル用遮光カバーおよびそのロール体 |
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1997
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