JP3157544B2 - 識別シール構造 - Google Patents
識別シール構造Info
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- JP3157544B2 JP3157544B2 JP15975691A JP15975691A JP3157544B2 JP 3157544 B2 JP3157544 B2 JP 3157544B2 JP 15975691 A JP15975691 A JP 15975691A JP 15975691 A JP15975691 A JP 15975691A JP 3157544 B2 JP3157544 B2 JP 3157544B2
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- Japan
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の対象物の区別や
正規の対象物であることの識別を行うための識別シール
構造に関する。
正規の対象物であることの識別を行うための識別シール
構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、例えば登録された商標を対称
となる商品に印刷したり、この商標を印刷したシールを
商品に貼付して販売することが行われているが、流通機
構の複雑化などに伴い正規製造者以外の製造者から販売
者に正規商品以外の模造品が渡ることがあった。販売者
は商品に表示してある商標から正規商品であるか否かを
識別しているが、模造品に上記商標をも模造し、表示し
ていると販売者が正規商品であるか否かを識別すること
ができなかった。また、商品の表面にバーコードを設
け、このバーコードをもって正規商品であるか否かを識
別することも考えられるが、バーコード自体模造容易な
ため、正規商品であるか否かの識別効果は期待できな
い。
となる商品に印刷したり、この商標を印刷したシールを
商品に貼付して販売することが行われているが、流通機
構の複雑化などに伴い正規製造者以外の製造者から販売
者に正規商品以外の模造品が渡ることがあった。販売者
は商品に表示してある商標から正規商品であるか否かを
識別しているが、模造品に上記商標をも模造し、表示し
ていると販売者が正規商品であるか否かを識別すること
ができなかった。また、商品の表面にバーコードを設
け、このバーコードをもって正規商品であるか否かを識
別することも考えられるが、バーコード自体模造容易な
ため、正規商品であるか否かの識別効果は期待できな
い。
【０００３】一方、従来から各種有価証券及び各種チケ
ット等に於てもその偽造を防止することが重要視されて
おり、すき入れや多色刷りなどをその対象物に施すこと
により偽造を困難にすると共に偽造物と識別し易くして
いた。
ット等に於てもその偽造を防止することが重要視されて
おり、すき入れや多色刷りなどをその対象物に施すこと
により偽造を困難にすると共に偽造物と識別し易くして
いた。
【０００４】しかしながら、すき入れや多色刷りなどは
近年の紙などの加工技術、印刷技術の発展により比較的
容易に、かつ安価に上記識別構造を模作し得るようにな
ってきた。また、すき入れや多色刷りを対象物に施して
も、従来はそれを目視により識別していることから、正
規対象物と偽造物との違いが小さい場合、その識別性が
低下する問題があった。これは特に対象物のデザインが
変わった場合などにその低下が顕著になる。
近年の紙などの加工技術、印刷技術の発展により比較的
容易に、かつ安価に上記識別構造を模作し得るようにな
ってきた。また、すき入れや多色刷りを対象物に施して
も、従来はそれを目視により識別していることから、正
規対象物と偽造物との違いが小さい場合、その識別性が
低下する問題があった。これは特に対象物のデザインが
変わった場合などにその低下が顕著になる。
【０００５】そこで、偽造の困難なホログラムを識別シ
ールとして対象物に貼付する構造が提案されている。ま
た、実開昭６１−１８２５８０号公報には、ホログラム
を脆性基材上に形成したシールを対称物に貼付すること
により、貼付後に引剥そうとするとホログラムが脆性基
材もろとも引裂け、正規のシールが偽造物に貼替えられ
ることを防止した構造が開示されている。
ールとして対象物に貼付する構造が提案されている。ま
た、実開昭６１−１８２５８０号公報には、ホログラム
を脆性基材上に形成したシールを対称物に貼付すること
により、貼付後に引剥そうとするとホログラムが脆性基
材もろとも引裂け、正規のシールが偽造物に貼替えられ
ることを防止した構造が開示されている。
【０００６】しかしながら、ホログラムの貼替えを防止
するのみでは偽造せんとする者を告発することができ
ず、根本的に貼替えによる不正行為を削減することがで
きなかった。
するのみでは偽造せんとする者を告発することができ
ず、根本的に貼替えによる不正行為を削減することがで
きなかった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、対象物に対する識
別性が高く、偽造することが困難であると共に正規の識
別シールを貼替えることによる不正行為を根本的に削減
することが可能な識別シール構造を提供することにあ
る。
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、対象物に対する識
別性が高く、偽造することが困難であると共に正規の識
別シールを貼替えることによる不正行為を根本的に削減
することが可能な識別シール構造を提供することにあ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、対象物の識別を行うべく該対象物に貼付す
る識別シールであって、表面に光学的識別手段をもって
識別可能な固有の回折特性を有する光反射面が設けられ
ると共に塑性変形容易な光反射層と、前記光反射層を一
体的に保持すると共に弾性変形可能なクッション層と、
前記対象物に当該識別シールを接着するための接着剤層
とを有し、当該識別シールを引剥すことにより前記クッ
ション層が弾性変形し、かつ前記光反射層が塑性変形す
る接着力をもって前記接着剤層が前記対象物及び／また
は前記接着剤層に接着することを特徴とする識別シール
構造、または対象物の識別を行うべく該対象物に貼付す
る識別シールであって、表面に光学的識別手段をもって
識別可能な固有の回折特性を有する光反射面が設けられ
ると共に塑性変形容易な光反射層と、前記光反射層を一
体的に保持すると共に弾性変形可能なクッション層と、
一方の面が前記クッション層に第１の接着剤層をもって
接着すると共に他方の面が前記対象物に前記第１の接着
剤層よりも大きな接着力の大きな第２の接着剤層をもっ
て接着する強度の高い基材層とを有し、当該識別シール
を引剥すことにより前記クッション層が弾性変形し、か
つ前記光反射層が塑性変形する接着力をもって前記第１
の接着剤層が前記基材層及び／または前記クッション層
に接着することを特徴とする識別シール構造を提供する
ことにより達成される。
明によれば、対象物の識別を行うべく該対象物に貼付す
る識別シールであって、表面に光学的識別手段をもって
識別可能な固有の回折特性を有する光反射面が設けられ
ると共に塑性変形容易な光反射層と、前記光反射層を一
体的に保持すると共に弾性変形可能なクッション層と、
前記対象物に当該識別シールを接着するための接着剤層
とを有し、当該識別シールを引剥すことにより前記クッ
ション層が弾性変形し、かつ前記光反射層が塑性変形す
る接着力をもって前記接着剤層が前記対象物及び／また
は前記接着剤層に接着することを特徴とする識別シール
構造、または対象物の識別を行うべく該対象物に貼付す
る識別シールであって、表面に光学的識別手段をもって
識別可能な固有の回折特性を有する光反射面が設けられ
ると共に塑性変形容易な光反射層と、前記光反射層を一
体的に保持すると共に弾性変形可能なクッション層と、
一方の面が前記クッション層に第１の接着剤層をもって
接着すると共に他方の面が前記対象物に前記第１の接着
剤層よりも大きな接着力の大きな第２の接着剤層をもっ
て接着する強度の高い基材層とを有し、当該識別シール
を引剥すことにより前記クッション層が弾性変形し、か
つ前記光反射層が塑性変形する接着力をもって前記第１
の接着剤層が前記基材層及び／または前記クッション層
に接着することを特徴とする識別シール構造を提供する
ことにより達成される。
【０００９】
【作用】このように、識別シールが、クッション層上に
表面に光学的識別手段をもって識別可能な固有の回折特
性を有する光反射面が設けられた光反射層を有し、この
識別シールを対象物に貼付した後に剥すと、光反射層が
塑性変形して回折特性が変化するがクッション層は弾性
変形して元に戻る構造とすることで、剥がした場合に外
観に大きな変化がなく、かつ回折特性が変化することか
ら、正規の識別シールを正規の対象物から引剥して偽造
物に貼替えるような不正行為を、その行為をせんとする
者に気付かれることなく告発することが可能となる。ま
た、強度の高い基材層を設ければ対象物に識別シールを
貼付する際の取扱い性が向上する。
表面に光学的識別手段をもって識別可能な固有の回折特
性を有する光反射面が設けられた光反射層を有し、この
識別シールを対象物に貼付した後に剥すと、光反射層が
塑性変形して回折特性が変化するがクッション層は弾性
変形して元に戻る構造とすることで、剥がした場合に外
観に大きな変化がなく、かつ回折特性が変化することか
ら、正規の識別シールを正規の対象物から引剥して偽造
物に貼替えるような不正行為を、その行為をせんとする
者に気付かれることなく告発することが可能となる。ま
た、強度の高い基材層を設ければ対象物に識別シールを
貼付する際の取扱い性が向上する。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
いて詳しく説明する。
【００１１】図１〜図６には本発明が有価証券に適用さ
れた第１の実施例を示す。図１に示すように、証券１に
は、表面に後記する固有の回折特性を有する光反射面と
してのホログラム２ａが設けられた識別シール２が貼付
されている。
れた第１の実施例を示す。図１に示すように、証券１に
は、表面に後記する固有の回折特性を有する光反射面と
してのホログラム２ａが設けられた識別シール２が貼付
されている。
【００１２】一方、証券１が正規の証券であることを識
別するための識別構造３は、ハンドスキャナ４と、該ハ
ンドスキャナ４に接続され、かつ公知のＣＰＵ、メモ
リ、Ｉ／Ｆなどから構成される証券１が正規の証券であ
るか否かを識別するための識別ユニット５とを有してい
る。
別するための識別構造３は、ハンドスキャナ４と、該ハ
ンドスキャナ４に接続され、かつ公知のＣＰＵ、メモ
リ、Ｉ／Ｆなどから構成される証券１が正規の証券であ
るか否かを識別するための識別ユニット５とを有してい
る。
【００１３】ハンドスキャナ４内には証券１上の識別シ
ール２に向けてレーザ光からなる照明光を照射する手段
としての発光素子６が設けられている（図２）。この発
光素子６は識別シール２に正対し得るようになってい
る。また、環状の受光素子８が発光素子６を囲繞するよ
うに該発光素子６と一体的に設けられている（図３）。
この受光素子８は各々別途に受光可能な８つの部分８ａ
〜８ｈに径方向に区画された多分割フォトダイオードか
らなる。この受光素子８が上記識別ユニット５に接続さ
れている。
ール２に向けてレーザ光からなる照明光を照射する手段
としての発光素子６が設けられている（図２）。この発
光素子６は識別シール２に正対し得るようになってい
る。また、環状の受光素子８が発光素子６を囲繞するよ
うに該発光素子６と一体的に設けられている（図３）。
この受光素子８は各々別途に受光可能な８つの部分８ａ
〜８ｈに径方向に区画された多分割フォトダイオードか
らなる。この受光素子８が上記識別ユニット５に接続さ
れている。
【００１４】識別シール２のホログラム２ａは、該ホロ
グラムに正対する方向からの光を回折し、各部分８ａ〜
８ｈのうち発光素子６を挟むいずれか２つの対称部分に
向けて反射する回折特性を有している。
グラムに正対する方向からの光を回折し、各部分８ａ〜
８ｈのうち発光素子６を挟むいずれか２つの対称部分に
向けて反射する回折特性を有している。
【００１５】図４に良く示すように、識別シール２は、
表面がホログラム２ａをなし、透明な保護層９に覆わ
れ、かつ塑性変形容易な樹脂材にアルミニウム材を蒸着
してなる光反射層としてのホログラム反射層１０と、こ
のホログラム反射層１０を一体的に保持するエラストマ
材などからなるクッション層１１と、このクッション層
１１に第１の接着剤層１２をもって接着すると共に証券
１に第１の接着剤層１２よりも接着力の大きな第２の接
着剤層１４をもって接着する比較的硬質、かつ高強度の
基材層１３とを有している。
表面がホログラム２ａをなし、透明な保護層９に覆わ
れ、かつ塑性変形容易な樹脂材にアルミニウム材を蒸着
してなる光反射層としてのホログラム反射層１０と、こ
のホログラム反射層１０を一体的に保持するエラストマ
材などからなるクッション層１１と、このクッション層
１１に第１の接着剤層１２をもって接着すると共に証券
１に第１の接着剤層１２よりも接着力の大きな第２の接
着剤層１４をもって接着する比較的硬質、かつ高強度の
基材層１３とを有している。
【００１６】ここで、第１の接着剤層１２は、即ちクッ
ション層１１と基材層１３とは、クッション層１１が弾
性変形する範囲であり、かつホログラム反射層１０が塑
性変形する範囲の力で引剥すことにより剥離する接着力
を有している。
ション層１１と基材層１３とは、クッション層１１が弾
性変形する範囲であり、かつホログラム反射層１０が塑
性変形する範囲の力で引剥すことにより剥離する接着力
を有している。
【００１７】また、基材層１３が比較的硬質であること
から証券１、即ち対象物へ帖付する前の識別シール２の
取扱いが容易となっている。
から証券１、即ち対象物へ帖付する前の識別シール２の
取扱いが容易となっている。
【００１８】実際に証券１の識別を行うには、載置され
た証券１の識別シール２にハンドスキャナ４の読取面４
ａを当てる。すると、発光素子６からホログラム２ａに
向けて照明光が照射される。そして、ホログラム２ａに
より回折された光が受光素子８に向けて反射され、その
受光強度が所定の強度以上になった場合に証券１が正規
の証券であると識別する。従って、例えばこの証券１を
偽造する目的で入手しても、上記ホログラムの回折特性
を解析し、偽造することが技術的に極めて困難であるば
かりでなく、同様のホログラムの作成に多大なコストを
要することから、実質的に偽造が不可能となる。
た証券１の識別シール２にハンドスキャナ４の読取面４
ａを当てる。すると、発光素子６からホログラム２ａに
向けて照明光が照射される。そして、ホログラム２ａに
より回折された光が受光素子８に向けて反射され、その
受光強度が所定の強度以上になった場合に証券１が正規
の証券であると識別する。従って、例えばこの証券１を
偽造する目的で入手しても、上記ホログラムの回折特性
を解析し、偽造することが技術的に極めて困難であるば
かりでなく、同様のホログラムの作成に多大なコストを
要することから、実質的に偽造が不可能となる。
【００１９】また、図５に示すように、識別シール２の
縁部を摘んで該識別シール２を引剥すと、クッション層
１１は弾性変形するが、ホログラム反射層１０が塑性変
形し、その回折特性が変化することから、正規の識別シ
ールを正規の対象物から引剥して偽造物に貼替える不正
をも即座に判別できる。このとき、識別シールを引剥し
て偽造物に貼替える時点ではその回折特性が変化したこ
とが確認できず、光学的識別手段により識別して初めて
不正行為が発覚することから、気付かれることなく不正
行為者を摘発することができる。
縁部を摘んで該識別シール２を引剥すと、クッション層
１１は弾性変形するが、ホログラム反射層１０が塑性変
形し、その回折特性が変化することから、正規の識別シ
ールを正規の対象物から引剥して偽造物に貼替える不正
をも即座に判別できる。このとき、識別シールを引剥し
て偽造物に貼替える時点ではその回折特性が変化したこ
とが確認できず、光学的識別手段により識別して初めて
不正行為が発覚することから、気付かれることなく不正
行為者を摘発することができる。
【００２０】尚、例えばクッション層１１にやや縮んだ
状態で補強繊維などを埋設し、識別シールを引剥す際の
或る方向の弾性変形量を限定しておけば、その際のホロ
グラム反射層１０の塑性変形量が定まることから、この
塑性変形後の回折特性を予め調べておくことにより、上
記正規の識別シール２を正規の対象物から引剥して偽造
物に貼替える不正が行われたことを一層的確に検知で
き、告発することができる。また受光素子８の各部分８
ａ〜８ｈのいずれか４箇所若しくはそれ以上に向けて照
明光を回折し反射するようにホログラムを形成しても良
い。
状態で補強繊維などを埋設し、識別シールを引剥す際の
或る方向の弾性変形量を限定しておけば、その際のホロ
グラム反射層１０の塑性変形量が定まることから、この
塑性変形後の回折特性を予め調べておくことにより、上
記正規の識別シール２を正規の対象物から引剥して偽造
物に貼替える不正が行われたことを一層的確に検知で
き、告発することができる。また受光素子８の各部分８
ａ〜８ｈのいずれか４箇所若しくはそれ以上に向けて照
明光を回折し反射するようにホログラムを形成しても良
い。
【００２１】実際には上記したような証券１はやや変形
していることが考えられるが、図６に示すように、或る
程度の変形がクッション層１１により吸収されるように
なっている。またホログラムや後記する回折格子は例え
ば５゜程度変形してもその回折特性が殆ど変わらないこ
とから、例えばテニスラケットの柄や瓶、バッグ各種衣
料品または汎用パッケージのように曲面形状をなす部分
にも容易に貼付し、識別に使用することができる。
していることが考えられるが、図６に示すように、或る
程度の変形がクッション層１１により吸収されるように
なっている。またホログラムや後記する回折格子は例え
ば５゜程度変形してもその回折特性が殆ど変わらないこ
とから、例えばテニスラケットの柄や瓶、バッグ各種衣
料品または汎用パッケージのように曲面形状をなす部分
にも容易に貼付し、識別に使用することができる。
【００２２】図７は本発明が適用された第２の実施例を
示す図５と同様な図であり、第１の実施例と同様な部分
には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
示す図５と同様な図であり、第１の実施例と同様な部分
には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【００２３】本実施例では、クッション層１１と証券１
との間に基材層を介在させず、クッション層１１を接着
剤層２２により直接証券１に接着している。この接着剤
層２２は、識別シール２を引剥すことによりクッション
層１１が弾性変形し、かつホログラム反射層１０が塑性
変形する接着力をもって証券１に接着している。
との間に基材層を介在させず、クッション層１１を接着
剤層２２により直接証券１に接着している。この接着剤
層２２は、識別シール２を引剥すことによりクッション
層１１が弾性変形し、かつホログラム反射層１０が塑性
変形する接着力をもって証券１に接着している。
【００２４】従って、本実施例では第１の実施例に比較
して基材層がない分、識別シール２の貼付時にややその
取扱性が低下するものの製造工程を簡便することができ
る。また、接着剤層に用いる接着剤に、例えば軟化して
いないときにはその形状を保持し得る固形接着剤等を用
いれば基材層を用いなくてもその取扱性が低下すること
がない。
して基材層がない分、識別シール２の貼付時にややその
取扱性が低下するものの製造工程を簡便することができ
る。また、接着剤層に用いる接着剤に、例えば軟化して
いないときにはその形状を保持し得る固形接着剤等を用
いれば基材層を用いなくてもその取扱性が低下すること
がない。
【００２５】尚、上記各実施例では、証券１に貼付する
識別シール２の光反射面として固有の回折特性を有する
ホログラムを用いたが、回折格子を用いても同様な効果
が得られることは云うまでもない。
識別シール２の光反射面として固有の回折特性を有する
ホログラムを用いたが、回折格子を用いても同様な効果
が得られることは云うまでもない。
【００２６】加えて、上記各実施例に於ては、識別構造
にハンドスキャナを用いたが、スキャナ側を固定し、こ
のスキャナに対応する位置に対象物側を搬送しても良
い。
にハンドスキャナを用いたが、スキャナ側を固定し、こ
のスキャナに対応する位置に対象物側を搬送しても良
い。
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、識別
シールが、クッション層上に表面に光学的識別手段をも
って識別可能な固有の回折特性を有する光反射面が設け
られた光反射層を有し、この識別シールを対象物に貼付
した後に剥すと、光反射層が塑性変形して回折特性が変
化するがクッション層は弾性変形して元に戻る構造とす
ることで、剥がした場合に外観に大きな変化がなく、か
つ回折特性が変化することから、正規の識別シールを正
規の対象物から引剥して偽造物に貼替えるような不正行
為を、その行為をせんとする者に気付かれることなく告
発することが可能となることから、偽造防止効果が向上
し、特に正規の識別シールを貼替えることによる不正行
為を根本的に削減することが可能となる。また、強度の
高い基材層を設ければ対象物に識別シールを貼付する際
の取扱性が向上する。以上のことから本発明の効果は大
である。
シールが、クッション層上に表面に光学的識別手段をも
って識別可能な固有の回折特性を有する光反射面が設け
られた光反射層を有し、この識別シールを対象物に貼付
した後に剥すと、光反射層が塑性変形して回折特性が変
化するがクッション層は弾性変形して元に戻る構造とす
ることで、剥がした場合に外観に大きな変化がなく、か
つ回折特性が変化することから、正規の識別シールを正
規の対象物から引剥して偽造物に貼替えるような不正行
為を、その行為をせんとする者に気付かれることなく告
発することが可能となることから、偽造防止効果が向上
し、特に正規の識別シールを貼替えることによる不正行
為を根本的に削減することが可能となる。また、強度の
高い基材層を設ければ対象物に識別シールを貼付する際
の取扱性が向上する。以上のことから本発明の効果は大
である。
【図１】本発明が適用された第１の実施例を示す証券及
び該証券が正規の証券であることを識別するための識別
構造の要部構成斜視図である。
び該証券が正規の証券であることを識別するための識別
構造の要部構成斜視図である。
【図２】図１の要部側断面図である。
【図３】発光素子及び受光素子の平面図である。
【図４】識別シールの拡大断面図である。
【図５】本実施例の作動要領を示す図４と同様な断面図
である。
である。
【図６】本実施例の使用状態を示す図４と同様な断面図
である。
である。
【図７】本発明が適用された第１の実施例を示す図５と
同様な断面図である。
同様な断面図である。
１ 証券 ２ 識別シール ２ａ ホログラム部 ３ 識別構造 ４ ハンドスキャナ ４ａ 読取面 ５ 識別ユニット ６ 発光素子 ８ 受光素子 ８ａ〜８ｈ 部分 ９ 保護層 １０ ホログラム反射層 １１ クッション層 １２ 第１の接着剤層 １３ 基材層 １４ 第２の接着剤層 ２２ 接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−182580（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−89473（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G09F 3/00 - 3/03 G07D 7/12
Claims (3)
- 【請求項１】 対象物の識別を行うべく該対象物に貼
付する識別シールであって、 表面に光学的識別手段をもって識別可能な固有の回折特
性を有する光反射面が設けられると共に塑性変形容易な
光反射層と、 前記光反射層を一体的に保持すると共に弾性変形可能な
クッション層と、 前記対象物に当該識別シールを接着するための接着剤層
とを有し、 当該識別シールを引剥すことにより前記クッション層が
弾性変形し、かつ前記光反射層が塑性変形する接着力を
もって前記接着剤層が前記対象物及び／または前記接着
剤層に接着することを特徴とする識別シール構造。 - 【請求項２】 対象物の識別を行うべく該対象物に貼
付する識別シールであって、 表面に光学的識別手段をもって識別可能な固有の回折特
性を有する光反射面が設けられると共に塑性変形容易な
光反射層と、 前記光反射層を一体的に保持すると共に弾性変形可能な
クッション層と、 一方の面が前記クッション層に第１の接着剤層をもって
接着すると共に他方の面が前記対象物に前記第１の接着
剤層よりも大きな接着力の大きな第２の接着剤層をもっ
て接着する強度の高い基材層とを有し、 当該識別シールを引剥すことにより前記クッション層が
弾性変形し、かつ前記光反射層が塑性変形する接着力を
もって前記第１の接着剤層が前記基材層及び／または前
記クッション層に接着することを特徴とする識別シール
構造。 - 【請求項３】 前記光反射面がホログラム及び回折格
子のうちのいずれか一方からなることを特徴とする請求
項１若しくは請求項２に記載の識別シール構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15975691A JP3157544B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 識別シール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15975691A JP3157544B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 識別シール構造 |
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| JPH04358196A JPH04358196A (ja) | 1992-12-11 |
| JP3157544B2 true JP3157544B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=15700579
Family Applications (1)
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| JP15975691A Expired - Lifetime JP3157544B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 識別シール構造 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3157544B2 (ja) |
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-
1991
- 1991-06-04 JP JP15975691A patent/JP3157544B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JPH04358196A (ja) | 1992-12-11 |
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