JP2000242748A - 真正性識別方法並びに真正性識別体及びその製造方法 - Google Patents

真正性識別方法並びに真正性識別体及びその製造方法

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JP2000242748A
JP2000242748A JP4314199A JP4314199A JP2000242748A JP 2000242748 A JP2000242748 A JP 2000242748A JP 4314199 A JP4314199 A JP 4314199A JP 4314199 A JP4314199 A JP 4314199A JP 2000242748 A JP2000242748 A JP 2000242748A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真正性識別を目視又は機械で簡単におこなえ
る真正性識別方法並びに真正性識別体及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 単一波長の直線偏光22を入射して、そ
の直線偏光22を複屈折により楕円偏光23に変換し、
その楕円偏光23の偏光状態によって、真正性を識別す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード,商品券,
金券,切符,紙幣,パスポート,身分証明書,証券,公
共競技投票券などの対象物の真偽判別を容易に行う真正
性識別方法並びに真正性識別体及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、クレジットカードや証書,金
券類の偽造を防止する方法として、偽造防止対象物に偽
造の困難な真正性識別媒体を貼付し、これを目視又は機
械的に真正性を判定する方法が知られている。このよう
な真正性識別媒体は、ホログラム、液晶性フィルム、延
伸フィルムなどを応用したものがある。ホログラムを応
用したものとしては、文字や絵柄をホログラム像とし
て、目視判別するもの、数値コードや特定のパターンを
ホログラム像として、機械認識するもの及び両者の組み
合わせたものなどがある。ホログラム像は、通常のカラ
ーコピー装置等では複製できず偽造防止に有効であるこ
と、意匠性が高いこと、製造が困難なことなどから、広
く普及してきている。液晶性フィルムを応用したものと
しては、見る角度によって反射色が変化するコレステリ
ック液晶を用いる方法(特開昭63−51193号公
報)や、光学的異方性を有するネマチック液晶などを用
いる方法(特開平8−43804号公報)などが提案さ
れている。延伸フィルムを応用したものとしては、延伸
フィルム上に、隠しマークを形成し、判別具で視認する
ことで、その隠しマークが見えるか否かで真偽判定する
方法(特開平9−68926号公報)などが提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のホログラムを応用したものは、近年のホログラム製造
技術の普及に伴って、偽造品製造が可能となってきてお
り、偽造防止効果が低下している。また、液晶性フィル
ムを応用したものは、液晶性フィルム偽造が困難である
が、実施者自身が量産することも困難であるので、真正
性識別媒体として普及していない。さらに、延伸フィル
ムを応用したものは、判別具が必要であり、判別具がな
ければ、真偽判定することができない。また、目視判定
するので、誤認する可能性がある。
【0004】本発明の課題は、真正性識別を目視又は機
械で簡単におこなえる真正性識別方法並びに真正性識別
体及びその製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。前記
課題を解決するために、請求項1の発明は、単一波長の
直線偏光(22)を入射して、その直線偏光(22)を
複屈折により楕円偏光(23)に変換し、その楕円偏光
(23)の偏光状態によって、真正性を識別する真正性
識別方法である。
【0006】請求項2の発明は、単一波長の直線偏光
(22)を入射して、その直線偏光(22)を複屈折に
より楕円偏光(23)に変換し、その楕円偏光(23)
を反射して、その反射した楕円偏光(24)の偏光状態
によって、真正性を識別する真正性識別方法である。
【0007】請求項3の発明は、所定の単一波長の直線
偏光(22)を入射して、その直線偏光(22)を複屈
折により楕円偏光(23)に変換し、その楕円偏光(2
3)の偏光方向が、前記直線偏光(22)の偏光方向と
直角であるか否かによって、真正性を識別する真正性識
別方法である。
【0008】請求項4の発明は、所定の単一波長の直線
偏光(22)を入射して、その直線偏光(22)を複屈
折により楕円偏光(23)に変換し、その楕円偏光(2
3)を反射して、その反射した楕円偏光(24)の偏光
方向が、前記直線偏光(22)の偏光方向と直角である
か否かによって、真正性を識別する真正性識別方法であ
る。
【0009】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の真正性識別方法において、
直線偏光(22)は、特定の偏光方向の光のみ透過する
第1の偏光層(14)を透過した透過光であることを特
徴とする真正性識別方法である。
【0010】請求項6の発明は、請求項5に記載の真正
性識別方法において、特定の偏光方向の光のみ透過する
第2の偏光層(14)を透過するか否かによって、楕円
偏光(23,24)の偏光方向又は偏光状態を検知する
ことを特徴とする真正性識別方法である。
【0011】請求項7の発明は、請求項6に記載の真正
性識別方法において、前記第2の偏光層は、前記第1の
偏光層と同一であることを特徴とする真正性識別方法で
ある。
【0012】請求項8の発明は、自然光(21)を入射
して、その自然光(21)を複屈折により楕円偏光(2
3)に変換し、その楕円偏光(23)を特定の偏光方向
の光のみ透過する偏光層(14)に通過させて目視確認
するときに、見る角度に応じて、色変化するか否かによ
って、真正性を識別する真正性識別方法である。
【0013】請求項9の発明は、自然光(21)を入射
して、その自然光(21)を複屈折により楕円偏光(2
3)に変換し、その楕円偏光(23)を反射して、その
反射した楕円偏光(24)を特定の偏光方向の光のみ透
過する偏光層(14)に通過させて目視確認するとき
に、見る角度に応じて、色変化するか否かによって、真
正性を識別する真正性識別方法である。
【0014】請求項10の発明は、基材(11)と、基
材(11)の所定部分に形成され、領域によって異なる
反射率を有し、その領域の形状によって、識別情報を表
示する反射層(12)と、反射層(12)に形成され、
透過する光を複屈折により、位相差を与え、所定の偏光
方向の光にする複屈折層(13)と、複屈折層(13)
に形成され、特定の偏光方向の光のみ透過させる偏光層
(14)とを備える真正性識別体である。
【0015】請求項11の発明は、基材(11)と、基
材(11)に形成され、光を反射する反射層(12)
と、反射層(12)に形成され、領域(13a)によっ
て異なる屈折率異方性を有し、その領域(13a)の形
状によって識別情報を形成する複屈折層(13)と、複
屈折層(13)に形成され、特定の偏光方向の光のみ透
過させる偏光層(14)とを備える真正性識別体であ
る。
【0016】請求項12の発明は、基材(11)と、基
材(11)に形成され、光を反射する反射層(12)
と、反射層(12)に形成され、透過する光を複屈折に
より、位相差を与え、所定の偏光方向の光にする複屈折
層(13)と、複屈折層(13)に形成され、領域(1
4a)によって異なる偏光方向の光を透過させ、その領
域(14a)の形状によって識別情報を形成する偏光層
(14)とを備える真正性識別体である。
【0017】請求項13の発明は、請求項10から請求
項12までのいずれか1項に記載の真正性識別体におい
て、反射層(12)と複屈折層(13)との間に、ホロ
グラム層又は回折格子層をさらに備えることを特徴とす
る真正性識別体である。
【0018】請求項14の発明は、請求項10から請求
項13までのいずれか1項に記載の真正性識別体におい
て、カード状に形成することを特徴とする真正性識別体
である。
【0019】請求項15の発明は、請求項10から請求
項13までのいずれか1項に記載の真正性識別体におい
て、被着物に接着可能な接着層(15)をさらに備え、
ラベル状に形成することを特徴とする真正性識別体であ
る。
【0020】請求項16の発明は、請求項10から請求
項15までのいずれか1項に記載の真正性識別体を使用
する真正性識別方法であって、見る角度を変えて、色変
化するか否かによって、真正性を識別することを特徴と
する真正性識別方法である。
【0021】請求項17の発明は、請求項10に記載の
真正性識別体の製造方法であって、反射層(12)に対
して、レーザ光を照射して、その一部を破壊し、識別情
報の形状を形成することを特徴とする真正性識別体の製
造方法である。
【0022】請求項18の発明は、請求項11に記載の
真正性識別体の製造方法であって、複屈折層(13)に
対して、レーザ光を照射して、その照射された領域(1
3a)の結晶状態を変化させて、屈折率異方性を変化さ
せ、識別情報を形成することを特徴とする真正性識別体
の製造方法である。
【0023】請求項19の発明は、請求項11に記載の
真正性識別体の製造方法であって、複屈折層(13)に
対して、紫外線を照射して、その照射された領域(13
a)の配向状態を変化させて、屈折率異方性を変化さ
せ、識別情報を形成することを特徴とする真正性識別体
の製造方法である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の実施の形態について、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明による真正性識別方法
に使用する真正性識別体の第1実施形態を示す図であ
る。図中、(A)は、平面図、(B)は、(A)のB−
B断面図である。真正性識別体10は、基材11と、反
射層12と、複屈折層13と、偏光層14とを備える。
真正性識別体10は、カード状に形成されている。
【0025】基材11は、この真正性識別体の担体とな
る基材である。基材11は、その材料として、一般的に
使用されるプラスチックフィルム(例えば、ポリエチレ
ン(PE),ポリプロピレン(PP),ポリエチレンテ
レフタレート(PET),ポリビニルアルコール(PV
AL),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリカーボネート
(PC),アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共
重合(ABS),アクリロニトリル・スチレン共重合体
(AS),ポリメチルメタクリレート(PMMA),セ
ルロースアセテートブチレート(CAB),セルロース
プロピオネート(CP)等のフィルム)などを好適に用
いることができる。また、プラスチックフィルムと比べ
て平滑性が劣る基材(例えば、上質紙,アート紙,コー
ト紙,合成紙その他の紙等)などであってもよい。
【0026】反射層12は、入射した光を反射する層で
あり、基材11に形成されている。反射層12は、アル
ミニウム,スズ,金などの金属を蒸着,スパッタ等の工
法により、金属薄膜化して形成する。また、反射層12
は、アルミニウム等の金属を含有する塗布型インキをコ
ーティング又は印刷して形成してもよい。一般に、塗布
型インキによって形成した塗布膜は、蒸着膜に比べて、
平滑性(鏡面性)が劣るが、本発明では、鏡面である必
要はなく、反射光を目視又は検出器で検知できれば十分
であるからである。反射層12の厚さは、特に、限定さ
れないが、光を反射するという機能を十分果たすため
に、500Å程度以上であることが望ましい。
【0027】複屈折層13は、入射した光を複屈折する
層であり、反射層12に形成されている。複屈折は、媒
質の屈折率が、偏光方向によって均質でないため生じる
現象であり、このような媒質を透過した光の位相差σ
は、 σ=2π(ne −no )d/λ ne :常光線屈折率 no :異常光線屈折率 d :媒質の厚さ λ :光の波長 で、与えられることが知られている。すなわち、位相差
σは、厚さdとともに、光の波長λにも依存する。複屈
折層13は、後述の通り、偏光層14とともに、色変化
を生じさせる。
【0028】複屈折層13は、延伸工程で作製されたプ
ラスチック・フィルムで形成することができる。延伸と
は、プラスチックを融点以下ガラス転移点以上の適当な
温度で引き延ばしてフィルムを作製する工法であり、そ
の引き延ばす方向によって、一軸延伸、二軸延伸などが
ある。本発明においては、屈折率異方性が存在すればよ
いため、一軸延伸、二軸延伸のいずれの工法で作製した
フィルムでも使用することができる。具体的には、複屈
折層13は、セロハン,ポリエステル,ポリエチレン
(PE),ポリプロピレン(PP),ポリビニルアルコ
ール(PVAL),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリ塩
化ビニリデン(PVDC),ポリスチレン(PS),ポ
リエチレンテレフタレート(PET),ポリカーボネー
ト(PC),ナイロン等を材料とする延伸フィルムを用
いて形成することができる。
【0029】複屈折層13は、反射層12に接着して形
成する。この接着には、熱硬化性樹脂(例えば、フェノ
ール系樹脂,フラン系樹脂,尿素系樹脂,メラミン系樹
脂,ポリエステル系樹脂,ポリウレタン系樹脂,エポキ
シ系樹脂その他の樹脂)、熱硬化性樹脂(例えば、ポリ
酢酸ビニル,ポリビニルアルコール,ポリ塩化ビニル樹
脂,ポリビニルブチラール樹脂,ポリ(メタ)アクリル
系樹脂,ニトロセルロース,ポリアミドその他の樹
脂)、ゴム(例えば、ブタジエン−アクリロニトリルゴ
ム,ネオブレンゴムその他のゴム)、ニカワ、天然樹
脂、カゼイン、ケイ酸ナトリウム、デキストリン、でん
ぷん、アラビアゴム等のうち、1種類又は2種類以上を
主成分とする接着剤を使用することができる。また、こ
れらの接着剤は、溶液型,エマルジョン型,粉末型又は
フィルム型のいずれでもよい。さらに、これらの接着剤
は、常温固化型,溶剤揮発固化型又は融解固化型のいず
れでもよい。
【0030】偏光層14は、特定の偏光方向の光のみ透
過させる層であり、複屈折層13に形成されている。偏
光層14は、ポリビニルアルコール(PVAL)などの
延伸フィルムに二色性色素等の色素を吸収させた偏光フ
ィルム・シートなどで形成することができる。偏光層1
4は、そのような偏光フィルム・シートを複屈折層13
に接着して形成する。この接着には、上述した、複屈折
層13を反射層12に接着する接着剤と同様の接着剤を
用いることができる。
【0031】図2は、真正性識別体が着色されて見える
理由を説明する模式図である。 (1)白色光源20の光21のなかで、偏光層14の偏
光方向と一致する直線偏光22のみが、偏光層14を透
過する。 (2)(1)において、偏光層14を透過した直線偏光
22は、複屈折層13で波長λごとに、異なる位相差σ
(=2π(ne −no )d/λ)の楕円偏光23に変換
される。 (3)(2)において、変換された楕円偏光23は、反
射層12で反射され、反射光24になる。
【0032】(4)(3)において、反射した反射光2
4は、複屈折層13で波長λごとに、異なる位相差σ
(=2π(ne −no )d/λ)が与えられ、楕円偏光
25に変換される。 (5)(4)において、変換された楕円偏光25のう
ち、偏光層14の偏光方向と一致する直線偏光成分26
のみが、偏光層14を透過する。 (6)楕円偏光25の偏光状態は、波長ごとに異なるた
め、(5)において偏光層14を透過する光の量は、波
長ごとに異なる。よって、入射光21が白色光であって
も、識別体からの反射光26は、波長強度分布が異なる
ため、その強度分布に応じた色彩に着色されたように見
える。
【0033】図3は、真正性識別体が見る角度によって
色変化する理由を説明する模式図である。光源20aか
ら照射された光は、偏光層14、複屈折層13を透過
し、反射層12で反射して、再び、複屈折層13、偏光
層14を透過する。一方、光源20bから照射された光
も同様に、偏光層14、複屈折層13を透過し、反射層
12で反射して、再び、複屈折層13、偏光層14を透
過する。このとき、光源20aから照射された光と、光
源20bから照射された光とは、複屈折層13を透過す
る距離が異なるので、偏光層14を透過した光の波長強
度分布も異なり、違う色に見える。
【0034】(真正性識別方法)識別者は、真正性識別
体10を、以下のように使用して、真正識別する。 (1)識別者は、真正性識別体10を目視して、色を確
認する。 (2)(1)において、色を確認した識別者は、真正性
識別体10を傾ける。このとき、識別者は、真正性識別
体10が色変化するときは、真正品であると識別するこ
とができ、色変化しないときは、偽造品であると識別す
ることができる。
【0035】本実施形態によれば、真正性識別体10
は、見る角度によって色変化するので、簡単に真正性識
別することができる。すなわち、カラーコピー等による
偽造品では、色変化しないので、容易に偽造品であるこ
とが分かる。また、真正性識別体10は、見る角度によ
って色変化するので、意匠性に富む。さらに、複屈折層
13は、プラスチック・フィルムで形成することができ
るので、安価に量産することができる。
【0036】(第2実施形態)図4は、本発明による真
正性識別方法に使用する真正性識別体の第2実施形態を
示す図である。図中、(A)は、平面図、(B)は、
(A)のB−B拡大断面図である。図5は、本発明によ
る真正性識別体の第2実施形態の使用方法を示す模式図
である。なお、以下に示す各実施形態では、前述した第
1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号
を付して、重複する説明を適宜省略する。真正性識別体
10は、基材11と、反射層12と、複屈折層13と、
接着層15とを備える。真正性識別体10は、ラベル状
に形成されている。本実施形態の真正性識別体10は、
偏光層14を備えないが、接着層15を備える点で、第
1実施形態と相違する。真正性識別体10は、商品券3
0に貼付されている。
【0037】(第1真正性識別方法)識別者は、真正性
識別体10を、以下のように使用して、真正識別する。 (1)識別者は、単一波長の直線偏光であるレーザ光2
2を真正性識別体10に照射する。このとき、光の波長
は、 λ=4(ne −no )d である。複屈折層13は、このような光を入射すると、
位相差σ=π/2の光を射出する、いわゆるλ/4板と
して働く。すなわち、複屈折層13は、λ/4板として
働いて、入射した直線偏光22を円偏光23に変換して
射出し、反射してきた円偏光24を入射して、直線偏光
25に変換して射出する。このとき、直線偏光25の偏
光方向は、直線偏光22の偏光方向に対して、90度回
転している。
【0038】(2)において、真正性識別体10にレー
ザ光22を照射した識別者は、真正性識別体10で反射
してきた反射光25の偏光方向を検出器で検出する。こ
のとき、識別者は、反射光25の偏光方向が照射したレ
ーザ光22の偏光方向と90度異なるときは、真正品で
あると識別できる。
【0039】(第2真正性識別方法)識別者は、真正性
識別体10を、以下のように使用して、真正識別する。 (1)識別者は、真正性識別体10を目視して、色を確
認する。このとき、複屈折層13は、無色透明に見え
る。 (2)(1)において、真正性識別体10を確認した識
別者は、真正性識別体10に偏光フィルム14による判
別具をあてて、複屈折層13の色を確認する。この偏光
フィルム14は、上述の偏光層と同様の構造のものであ
り、ポリビニルアルコール(PVAL)などの延伸フィ
ルムに二色性色素等の色素を吸収させた偏光フィルム・
シートなどで形成されている。このとき、複屈折層13
は、着色されて見える。 (3)(2)において、判別具をあてて色を確認した識
別者は、その判別具をあてたまま真正性識別体10を傾
けて見る。このとき、識別者は、複屈折層13が色変化
するときは、真正品であると識別でき、色変化しないと
きは、偽造品であると識別できる。
【0040】本実施形態によれば、所定の単一波長光を
照射して、その反射光を検出することで、容易に、真正
品を識別することができる。万一、偽造しようとして
も、複屈折層13の厚さまで、真正品と一致させること
はできない。そのため、反射光の偏光方向が真正品と異
なり、偽造品であることが、確実に、識別できる。ま
た、複屈折層13は、偏光フィルム14による判別具を
あてて、見る角度を変えると、色変化するので、簡単
に、真正性識別をすることができる。さらに、複屈折層
13は、通常は、無色透明に見えるので、第三者に、真
正性識別体であることを悟られない。
【0041】(第3実施形態)図6は、本発明による真
正性識別体の第3実施形態を示す図である。図中、
(A)は、平面図、(B)は、(A)のB−B断面図で
ある。真正性識別体10の反射層12は、意匠性又は情
報性等を持たせるために、文字、絵柄等の形状に形成さ
せている。反射層12に対して、意匠性又は情報性を持
たせる方法としては、一様に形成された反射層に、レー
ザ光を照射して、反射層を破壊し、パターニングを行う
方法がある。この場合、まず、アルミ蒸着膜による反射
層12を500〜1000Å程度の厚さで一様に基材1
1の上に形成した後、50W程度のYAGレーザ光を照
射して、反射層12の一部を破壊して形成する。このよ
うに、レーザ光を文字、絵柄状に走査することで、反射
層12を文字、絵柄状にパターニングすることができ
る。レーザ光によるパターニングは、反射層形成後であ
れば、複屈折層を積層する前、あるいは複屈折層積層
後、さらには、その上に偏光層を積層後でも可能であ
る。
【0042】複屈折層の例として挙げたポリエステル、
ポリプロピレンなどのフィルムは、可視光領域には光の
吸収がなく、近赤外領域においても、その吸収が少ない
ものが多い。よって、YAGレーザ光(波長1064n
m)は、これらの複屈折層を透過することができる。す
なわち、反射層の上に複屈折層を積層後、レーザ光を照
射することによって、反射層のみをパターニングするこ
とができる。また、偏光層は、特定の直線偏光成分のみ
を吸収するため、同じ向きの直線偏光又は円偏光などの
レーザ光は、全てが吸収されず、透過することができ
る。よって、偏光層の配向方向と同じ向きの直線偏光レ
ーザ光、又は、ランダムな偏光成分が含まれるマルチモ
ードのレーザ光等を使用することにより、偏光層を積層
後、反射層のパターニングを行うこともできる。以上の
ように、各層を積層した後に、パターニングを行うこと
により、例えば、カード、ラベル等の製品形態として個
別に製造した後に最終段階としてID情報、バーコード
などの個別情報を付与することができる。
【0043】また、反射層12に対して、意匠性又は情
報性を持たせる他の方法としては、 (1)蒸着工程時にパターニングされたマスクを基材1
1の上に設けて、マスクのパターン状に蒸着層を形成す
る方法 (2)基材11の上に一様に反射層12を形成した後、
フォトレジスト等を利用してパターン状にエッチングす
ることで、パターン状に蒸着層を形成する方法 (3)反射機能を有するインキで文字、絵柄等を基材1
1の上に印刷を行うことにより、パターン状の反射層を
形成する方法 などがある。
【0044】本実施形態によれば、真正性識別時に、パ
ターニングされた文字、絵柄等を確認することができる
ので、簡単に、真正識別することができる。また、レー
ザ光でパターニングするので、各識別体毎に、異なる情
報を持たせることができるため、セキュリティー性を一
層高めることができる。
【0045】(第4実施形態)図7は、本発明による真
正性識別体の第4実施形態を示す断面図である。真正性
識別体10の複屈折層13は、意匠性又は情報性等を持
たせるために、文字、絵柄等がパターニングされてい
る。複屈折層13に対して、意匠性又は情報性等をパタ
ーニングする方法としては、レーザ光又は紫外線を照射
する方法がある。複屈折層13にレーザ光を照射する
と、その照射された部分13aが、加熱、急冷されて、
結晶状態に変化を生じる。その結果、照射部分と未照射
部分とで、屈折率に差異が生じて、前述の効果によって
色彩の違いとして、パターニングすることができる。ま
た、複屈折層13に紫外線を照射すると、その部分13
aの配向状態に変化が生じ、同様にパターニングするこ
とができる。
【0046】本実施形態によっても、真正性識別時に、
パターニングされた文字、絵柄等を確認することができ
るので、簡単に、真正識別することができる。
【0047】(第5実施形態)図8は、本発明による真
正性識別体の第5実施形態を示す断面図である。真正性
識別体10の偏光層14は、意匠性又は情報性等を持た
せるために、文字、絵柄等がパターニングされている。
偏光層14に対して、意匠性又は情報性等をパターニン
グする方法としては、配向膜の上に二色性色素を塗布し
て、偏光層を形成する方法がある。二色性色素は、配向
膜の配向方向によって、並ぶ向きが決定され、色素の向
きによって、透過する直線偏光の向きが定まる。よっ
て、配向膜の配向方向を文字、絵柄状に変えることで偏
光層14のパターニングができる。配向方向のパターニ
ングの方法としては、部分的にラビング処理を行う方
法、一様に全面ラビング処理を行った後に、部分的に異
なる向きにラビング処理を行う方法などがある。また、
配向膜に光活性材料を用いることで、直線偏光を配向膜
に照射してその配向膜を制御する方法もある。
【0048】本実施形態によっても、真正性識別時に、
パターニングされた文字、絵柄等を確認することができ
るので、簡単に、真正識別することができる。
【0049】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。例えば、反射層1
2、複屈折層13及び偏光層14を、基材11に対し
て、必要な領域にのみ形成してもよい。この場合におい
て、基材11の他の部分に、装飾絵柄を施して、基材1
1をカード基材とすれば、第2実施形態の商品券と同様
のものとすることができる。
【0050】また、第2実施形態においては、レーザ光
線を照射したが、偏光フィルムなどの偏光層を透過した
光を照射しても、同様の効果が得られる。このようにす
れば、光の照射装置を簡単に作ることができる。さら
に、第2実施形態においては、反射光の偏光方向を検出
器で検出したが、所定の偏光方向の光のみ透過する偏光
層を使用して、この偏光層を透過するか否かによって、
反射光の偏光方向を検出してもよい。このようにすれ
ば、光の検出装置を簡単に作ることができる。
【0051】さらにまた、本技術の意匠性を、一層、高
めるために、ホログラムと組み合わせることもできる。
すなわち、反射層12と複屈折層13との間に、ホログ
ラム又は回折格子が形成された層を設けることにより、
前述の色彩可変効果に加えて、ホログラム像又は回折格
子によるパターン像が組み合わさり、より高度なセキュ
リティ効果と意匠性とが得られる。ホログラム又は回折
格子は、レリーフタイプ、ボリュームタイプのいずれで
もよい。
【0052】また、図9に示すように、複屈折層13で
複屈折して変換された楕円偏光23の偏光状態を測定し
て、真正性を識別してもよい。この場合、真正性識別体
10に反射層12を設ける必要がないので、真正性識別
体10を安価に製造することができる。
【0053】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、入射した直線偏光を楕円偏光に変換し、
その楕円偏光の偏光状態によって、真正性を識別するの
で、正確に、真正性を識別できる。
【0054】請求項2の発明によれば、入射した直線偏
光を楕円偏光に変換し、その楕円偏光の反射光の偏光状
態によって、真正性を識別するので、正確に、真正性を
識別できるとともに、識別体の意匠性が高い。
【0055】請求項3の発明によれば、入射した直線偏
光を楕円偏光に変換し、その楕円偏光の偏光方向によっ
て、真正性を識別するので、容易に、真正性を識別でき
る。
【0056】請求項4の発明によれば、入射した直線偏
光を楕円偏光に変換し、その楕円偏光の反射光の偏光方
向によって、真正性を識別するので、容易に、真正性を
識別できるとともに、識別体の意匠性に優れる。
【0057】請求項5の発明によれば、特定の偏光方向
の光のみ透過する第1の偏光層を透過した透過光を直線
偏光として使用するので、直線偏光を、簡単に、作るこ
とができる。
【0058】請求項6の発明によれば、特定の偏光方向
の光のみ透過する第2の偏光層を透過するか否かによっ
て、楕円偏光の偏光方向又は偏光状態を検知するので、
容易に、検知することができる。
【0059】請求項7の発明によれば、第2の偏光層
は、第1の偏光層と同一であるので、安価である。
【0060】請求項8の発明によれば、自然光の下で、
偏光層を透過した光を見たときに、見る角度に応じて、
色変化するか否かによって、真正性を識別するので、簡
単に、識別することができる。
【0061】請求項9の発明によれば、自然光の下で、
反射した光を見たときに、見る角度に応じて、色変化す
るか否かによって、真正性を識別するので、簡単に、識
別することができるとともに、意匠性が高い。
【0062】請求項10の発明によれば、識別情報を表
示する反射層を備えるので、簡単に、真正識別すること
ができるとともに、意匠性に優れる。
【0063】請求項11の発明によれば、識別情報を有
する複屈折層を備えるので、容易に、真正識別すること
ができるとともに、意匠性が高い。
【0064】請求項12の発明によれば、識別情報を有
する偏光層を備えるので、簡単に、真正識別することが
できるとともに、意匠性に優れる。
【0065】請求項13の発明によれば、反射層と複屈
折層との間に、ホログラム層又は回折格子層をさらに備
えるので、より高度なセキュリティ効果と意匠性とが得
られる。
【0066】請求項14の発明によれば、カード状なの
で、携帯に便利であり、また、偽造・変造が困難なカー
ドを提供することができる。
【0067】請求項15の発明によれば、接着層を備え
るので、被着体に貼付することができ、また、偽造・変
造が困難なラベルを提供することができる。
【0068】請求項16の発明によれば、見る角度を変
えて、色変化するか否かによって、真正性を識別するの
で、簡単に、識別することができる。
【0069】請求項17の発明によれば、レーザ光を照
射して、反射層を識別情報の形状に形成するので、情報
の付加及び意匠性の向上を図ることができる。また、少
量生産にも適し、各識別体毎に、異なる情報を持たせれ
ば、セキュリティー性を一層高めることができる。
【0070】請求項18の発明によれば、レーザ光を照
射して、複屈折層に識別情報を形成するので、情報の付
加及び意匠性の向上を図ることができる。また、少量生
産にも適し、各識別体毎に、異なる情報を持たせれば、
セキュリティー性を一層高めることができる。
【0071】請求項19の発明によれば、紫外線を照射
して、複屈折層に識別情報を形成するので、情報の付加
及び意匠性の向上を図ることができる。また、少量生産
にも適し、各識別体毎に、異なる情報を持たせれば、セ
キュリティー性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による真正性識別方法に使用する真正性
識別体の第1実施形態を示す図である。
【図2】真正性識別体が着色されて見える理由を説明す
る模式図である。
【図3】真正性識別体が見る角度によって色変化する理
由を説明する模式図である。
【図4】本発明による真正性識別方法に使用する真正性
識別体の第2実施形態を示す図である。
【図5】本発明による真正性識別体の第2実施形態の使
用方法を示す模式図である。
【図6】本発明による真正性識別体の第3実施形態を示
す図である。
【図7】本発明による真正性識別体の第4実施形態を示
す断面図である。
【図8】本発明による真正性識別体の第5実施形態を示
す断面図である。
【図9】本発明による真正性識別方法を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 真正性識別体 11 基材 12 反射層 13 複屈折層 14 偏光層 20,20a,20b 光源 30 カード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07D 7/00 G09F 19/12 L G09F 19/12 G01N 21/23 // G01N 21/23 G06K 19/00 D Fターム(参考) 2C005 HA02 HA06 HB02 HB10 HB11 JB08 JB09 KA37 KA48 KA70 LB16 LB17 2G059 AA05 BB10 CC20 EE01 EE02 EE05 EE13 FF06 GG01 GG04 HH03 JJ05 JJ19 KK01 LL04 NN01 3E041 AA01 AA02 AA03 BA20 BB01 BB03 CA01 DB01 5B035 AA15 5B058 KA32

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一波長の直線偏光を入射して、その直
    線偏光を複屈折により楕円偏光に変換し、その楕円偏光
    の偏光状態によって、真正性を識別する真正性識別方
    法。
  2. 【請求項2】 単一波長の直線偏光を入射して、その直
    線偏光を複屈折により楕円偏光に変換し、その楕円偏光
    を反射して、その反射した楕円偏光の偏光状態によっ
    て、真正性を識別する真正性識別方法。
  3. 【請求項3】 所定の単一波長の直線偏光を入射して、
    その直線偏光を複屈折により楕円偏光に変換し、その楕
    円偏光の偏光方向が、前記直線偏光の偏光方向と直角で
    あるか否かによって、真正性を識別する真正性識別方
    法。
  4. 【請求項4】 所定の単一波長の直線偏光を入射して、
    その直線偏光を複屈折により楕円偏光に変換し、その楕
    円偏光を反射して、その反射した楕円偏光の偏光方向
    が、前記直線偏光の偏光方向と直角であるか否かによっ
    て、真正性を識別する真正性識別方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の真正性識別方法において、 前記直線偏光は、特定の偏光方向の光のみ透過する第1
    の偏光層を透過した透過光であることを特徴とする真正
    性識別方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の真正性識別方法におい
    て、 特定の偏光方向の光のみ透過する第2の偏光層を透過す
    るか否かによって、前記楕円偏光の偏光方向又は偏光状
    態を検知することを特徴とする真正性識別方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の真正性識別方法におい
    て、 前記第2の偏光層は、前記第1の偏光層と同一であるこ
    とを特徴とする真正性識別方法。
  8. 【請求項8】 自然光を入射して、その自然光を複屈折
    により楕円偏光に変換し、その楕円偏光を特定の偏光方
    向の光のみ透過する偏光層に通過させて目視確認すると
    きに、見る角度に応じて、色変化するか否かによって、
    真正性を識別する真正性識別方法。
  9. 【請求項9】 自然光を入射して、その自然光を複屈折
    により楕円偏光に変換し、その楕円偏光を反射して、そ
    の反射した楕円偏光を特定の偏光方向の光のみ透過する
    偏光層に通過させて目視確認するときに、見る角度に応
    じて、色変化するか否かによって、真正性を識別する真
    正性識別方法。
  10. 【請求項10】 基材と、 前記基材の所定部分に形成され、領域によって異なる反
    射率を有し、その領域の形状によって、識別情報を表示
    する反射層と、 前記反射層に形成され、透過する光を複屈折により、位
    相差を与え、所定の偏光方向の光にする複屈折層と、 前記複屈折層に形成され、特定の偏光方向の光のみ透過
    させる偏光層とを備える真正性識別体。
  11. 【請求項11】 基材と、 前記基材に形成され、光を反射する反射層と、 前記反射層に形成され、領域によって異なる屈折率異方
    性を有し、その領域の形状によって識別情報を形成する
    複屈折層と、 前記複屈折層に形成され、特定の偏光方向の光のみ透過
    させる偏光層とを備える真正性識別体。
  12. 【請求項12】 基材と、 前記基材に形成され、光を反射する反射層と、 前記反射層に形成され、透過する光を複屈折により、位
    相差を与え、所定の偏光方向の光にする複屈折層と、 前記複屈折層に形成され、領域によって異なる偏光方向
    の光を透過させ、その領域の形状によって識別情報を形
    成する偏光層とを備える真正性識別体。
  13. 【請求項13】 請求項10から請求項12までのいず
    れか1項に記載の真正性識別体において、 前記反射層と前記複屈折層との間に、ホログラム層又は
    回折格子層をさらに備えることを特徴とする真正性識別
    体。
  14. 【請求項14】 請求項10から請求項13までのいず
    れか1項に記載の真正性識別体において、 カード状に形成することを特徴とする真正性識別体。
  15. 【請求項15】 請求項10から請求項13までのいず
    れか1項に記載の真正性識別体において、 被着物に接着可能な接着層をさらに備え、ラベル状に形
    成することを特徴とする真正性識別体。
  16. 【請求項16】 請求項10から請求項15までのいず
    れか1項に記載の真正性識別体を使用する真正性識別方
    法であって、 見る角度を変えて、色変化するか否かによって、真正性
    を識別することを特徴とする真正性識別方法。
  17. 【請求項17】 請求項10に記載の真正性識別体の製
    造方法であって、前記反射層に対して、レーザ光を照射
    して、その一部を破壊し、識別情報の形状を形成するこ
    とを特徴とする真正性識別体の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項11に記載の真正性識別体の製
    造方法であって、 前記複屈折層に対して、レーザ光を照射して、その照射
    された領域の結晶状態を変化させて、屈折率異方性を変
    化させ、識別情報を形成することを特徴とする真正性識
    別体の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項11に記載の真正性識別体の製
    造方法であって、 前記複屈折層に対して、紫外線を照射して、その照射さ
    れた領域の配向状態を変化させて、屈折率異方性を変化
    させ、識別情報を形成することを特徴とする真正性識別
    体の製造方法。
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