JP2005091785A - 真偽判定用媒体、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シート、真偽判定可能なシート、および真偽判定可能な情報記録体 - Google Patents

真偽判定用媒体、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シート、真偽判定可能なシート、および真偽判定可能な情報記録体 Download PDF

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Abstract

【課題】判定部の形成をエンボスホログラムで形成する際に、製造時間の短縮が困難である点、エンボス型の製造時の工程数が多く、判定部のパターンの変更が困難な点を解消可能な真偽判定用媒体を提供することである。
【解決手段】基材2上に配向膜3およびコレステリック液晶層からなる光選択反射パターン層4を積層することにより、右円偏光および左円偏光を用いた真偽判定を可能とした。光選択反射パターン層4は二色以上の重ね刷りでもよく、うち一色を均一一様な層とすることもできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、不正な意図に基づく偽造や改ざん等により得られたものとの区別を可能にした真偽判定用媒体に関する。また、本発明は、そのような真偽判定用媒体を物品に適用するのに適するラベルの形態や転写シートの形態に加工したものにも関する。さらに本発明は、真偽判定用媒体を適用したシートや情報記録体にも関する。
例えば、クレジットカード、預貯金用カード、各種金券、もしくは身分証明書等は、偽造されたり改ざんされて不正に使用されるといろいろな支障を招くので、偽造や改ざんによる損害を防止するために、そのものの真正性を識別できる機能を有することが望まれる。また、例えば、腕時計、皮革製品、貴金属製品もしくは宝飾品等の高級品、とりわけ、高級ブランド品と言われるもの、オーディオ製品、電化製品、または媒体に記録された音楽ソフト、映像ソフト、ゲームソフト、もしくはコンピュータソフトも、やはり偽造の対象となるので、同様に、真正性を識別できる機能を有することが望まれる。
従来、上記の物品も含めた種々の物品の真正性の識別を可能にする目的で、ホログラムが多用されている。ホログラムは、その構造の精密さから、製造上の困難性を有するからである。しかし、ホログラムの製造方法は専門家には知られており、また、精密なものであるだけに、真正なホログラムと偽造されたホログラムとの区別はなかなかに困難である。
そこで、ホログラムに代るものとして、基材と、基材の一方の面に形成され、入射した光のうち、左回り偏光又は右回り偏光のいずれか一方の光のみを反射する光選択反射層と光選択反射層の少なくとも一部に形成され、新製品を判定する判定情報を備える判定部とを有する真偽判定体が提案された(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−25373号公報(第3−5頁、図1)。
特許文献1記載の真偽判定体においては、判定部は依然としてエンボスホログラムで形成されており、判定部として精密なパターンの形成が可能であるものの、エンボス型に刻まれたホログラムの凹凸を充分に再現する意味で、エンボス型とエンボスされる材料との接触時間を充分に長くする必要があり、製造時間の短縮が困難である上、エンボス型自体の製造プロセスも工程数が多いため、判定部のパターンの変更が困難となる不利も有している。
本発明の課題は、判定部の形成をエンボスホログラムで形成する際に、製造時間の短縮が困難である点、エンボス型の製造時の工程数が多く、判定部のパターンの変更が困難な点を解消可能な真偽判定用媒体を提供することである。
上記の本発明の課題は、例えばコレステリック液晶で構成される光選択反射性を有する層をパターン状に形成することにより、解決し得ることが判明したので、これに基づいて本発明に到達することができた。
課題を解決する第1の発明は、基材の表面に、入射光のうち、左円偏光もしくは右円偏光のいずれか一方を反射する光選択反射性を有する素材の層からなる光選択反射パターン層が積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体に関するものである。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記光選択反射性を有する素材がコレステリック液晶であることを特徴とする真偽判定用媒体に関するものである。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記光選択反射パターン層として、色の異なる二種類以上が積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体に関するものである。
第4の発明は、第3の発明において、前記光選択反射パターン層の少なくとも一種類が均一一様な層であることを特徴とする真偽判定用媒体に関するものである。
第5の発明は、第1〜第4いずれかの発明の真偽判定用媒体にさらに接着剤層が積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体ラベルに関するものである。
第6の発明は、第1〜第4いずれかの発明の真偽判定用媒体が剥離性基材の剥離性面に積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体転写シートに関するものである。
第7の発明は、第1〜第4いずれかの発明の真偽判定用媒体を、シートの一部に可視可能に有することを特徴とする真偽判定可能なシートに関するものである。
第8の発明は、第1〜第4いずれかの発明の真偽判定用媒体が、真偽判定対象である情報記録体の表面に積層されているか、もしくは前記情報記録体の一部に可視可能に有することを特徴とする真偽判定可能な情報記録体に関するものである。
第1の発明によれば、光選択反射パターン層が、左円偏光もしくは右円偏光の一方を照射することにより、より明瞭に見え、また、他方を照射することにより、見えなくなり、しかも、光選択反射パターン層の形成は、例えば、印刷等により容易に行えるので、製造時の工程数が多くなる事が無く、パターンの変更も容易な真偽判定用媒体を提供することができる。
第2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、光選択反射パターン層がコレステリック液晶の層からなるので、光選択反射パターン層各部における反射性が均一かつ高い真偽判定用媒体を提供することができる。
第3の発明によれば、光選択反射パターン層として色の異なる二種類以上が積層されているので、より複雑な可視パターンを与え得る真偽判定用媒体を提供することができる。
第4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、均一一様な背景色を伴なった可視パターンを与え得る真偽判定用媒体を提供することができる。
請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項4いずれかの発明の効果を発揮し得る真偽判定用媒体を接着剤層を利用して容易に物品に適用可能な真偽判定用媒体ラベルを提供することができる。
請求項6の発明によれば、請求項1〜請求項4いずれかの発明の効果を発揮し得る真偽判定用媒体が転写可能に構成されているので、容易に物品に適用可能な真偽判定用媒体転写シートを提供することができる。
請求項7の発明によれば、請求項1〜請求項4いずれかの発明の真偽判定用媒体が適用されているので、付加される情報の真偽判定を可能とする、真偽判定可能なシートを提供することができる。
請求項8の発明によれば、請求項1〜請求項4いずれかの発明の真偽判定用媒体が適用されているので、自身の真偽判定を可能とする、真偽判定可能な情報記録体を提供することができる。
図1(a)に例示するように、本発明の真偽判定用媒体1は、基材2の図中の上面に一面に配向膜3が積層されており、配向膜3上に光選択反射パターン層4が積層されたものである。光選択反射パターン層4は、入射光のうち、左円偏光もしくは右円偏光のいずれか一方を反射する光選択反射性を有する素材からなる層であり、例えばコレステリック液晶層からなり、層の有無によるパターンをなしているものである。なお、層の厚薄によってもパターンをなすことができる。
図1(b)に例示するように、本発明の真偽判定用媒体1は、光選択反射パターン層4が、二種類の光選択反射パターン層、即ち、光選択反射パターン層A(符号;4a)および光選択反射パターン層B(符号;4b)から構成されたものであってもよい。二種類の光選択反射パターン層、即ち、光選択反射パターン層A(符号;4a)および光選択反射パターン層B(符号;4b)は、互いに同じ素材で構成されていて厚みが異なるか、もしくはそれぞれを構成する素材が異なる等の相違を有する。このように光選択反射パターン層4が二層からなる以外、基材2、配向膜3、および光選択反射パターン層4の積層状態は、図1(a)を引用して説明したものと同様である。なお、図1(b)中、光選択反射パターン層A(符号;4a)および光選択反射パターン層B(符号;4b)の厚みが異なるのは図上での区別のためであり、両者の厚みが同一であってもよい。
図2(a)に示すように、本発明の真偽判定用媒体1は、光選択反射パターン層4が、配向膜3側から、光選択反射パターン層A(符号;4a)および均一一様な光選択反射パターン層B(符号;4b)が順に積層されて構成されたものであってもよい。あるいは、図2(b)に示すように、本発明の真偽判定用媒体1は、光選択反射パターン層4が、配向膜3側から、均一一様な光選択反射パターン層B(符号;4b)および光選択反射パターン層A(符号;4a)が順に積層されて構成されたものであってもよい。言い換えれば層の有無もしくは厚薄によるパターンをなす光選択反射層A(符号;4a)と、均一一様な光選択反射パターン層B(符号;4b)とが配向膜3上に順不同に積層されていてもよい。図2(a)および図2(b)を引用して例示するいずれの場合も、基材2、配向膜3、および光選択反射パターン層4の積層状態は、図1(a)を引用して説明したものと同様である。
図1および図2を引用して説明した例においては、いずれも基材2とは別の配向膜3を必要とするものを示したが、延伸したプラスチックシートを基材2とするときには、もともと表面が配向性を有しているので、配向膜3の積層を省くことができる。なお、光選択反射パターン層を二層以上設ける場合には、光選択反射パターン層どうしの間に、必要に応じて配向膜を設けてもよい。
基材2としては、厚みを薄くすることが可能であって、機械的強度や真偽判定用媒体を製造する際の加工に耐える耐溶剤性および耐熱性を有するものが好ましい。使用目的にもよるので、限定されるものではないが、フィルム状もしくはシート状のプラスチックが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアリレート、トリアセチルセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース、ポリエチレン/ビニルアルコール等の各種のプラスチックフィルムを例示することができる。
配向膜3は、ポリビニルアルコール樹脂(PVA)、ポリイミド樹脂等の一般に配向膜として使用し得るものであれば、いずれでもよい。配向膜3は、これらの樹脂の溶剤溶液を、上記のような基材2の表面に適宜な塗布法により塗布し、乾燥させた後に、布、ブラシ等を用いて摩擦するラビングを行なって形成する。光選択反射パターン層を二層以上設ける場合に、光選択反射パターン層どうしの間に必要に応じて設ける配向膜についても同様にして形成することができる。
光選択反射パターン層4は、コレステリック液晶層からなる。配向状態にあるコレステリック液晶層は、入射した光のうち、左円偏光もしくは右円偏光のいずれか一方のみを反射する性質を有している。光選択反射パターン層4は、コレステリック液晶の溶剤溶液をパターン状に適用し、乾燥させることにより形成することができ、あるいは、このとき、重合性のコレステリック液晶を用いて紫外線重合性組成物を調製して用い、パターン状に適用し、乾燥後に、紫外線を照射して重合させて形成することもできる。
光選択反射パターン層4をパターン状に形成するには、各種の印刷法によることが好ましく、また、光選択反射パターン層4を二種類以上設ける場合において、少なくともそれらのうちの一種類を均一一様な層として形成するには、各種の塗布法によることが好ましい。
図1(a)を引用して説明した真偽判定用媒体1を例に、真偽判定の方法を説明する。図3(a)に模式的に示すように、まず、本発明の真偽判定用媒体1を自然光下で観察すると、その光選択反射パターン層4のパターン(ここでは文字「A」である。)5は、自然光下においても視認可能である。ここで、光選択反射パターン層4が右円偏光のみを反射する性質を有するとすれば、光選択反射パターン層4上に右円偏光を入射すると、文字「A」の部分で反射が起きるので、「A」の文字は、周囲との反射性の差を生じること、および光選択反射パターン層4を構成するコレステリック液晶のらせんピッチに基づいて着色することとにより、自然光下におけるよりも、より明瞭となったパターン5’を与える(図3(b))。しかしながら、光選択反射パターン層4上に左円偏光を入射したときは、左円偏光は反射しないので、「A」の文字も、背景のいずれの部分も暗色になり、パターン5はまったく見えない。
図1(b)を引用して説明した真偽判定用媒体1の場合にも、やはり自然光下では、パターンは視認可能であるが、光選択反射パターン層A(符号;4a)および光選択反射パターン層B(符号;4b)がいずれも右円偏光のみを反射する性質を有するとすれば、光選択反射パターン層4上に右円偏光を入射すると、光選択反射パターン層A(符号;4a)および光選択反射パターン層B(符号;4b)の両方が反射により、また、各々の層を構成するコレステリック液晶のらせんピッチに基づいて異なる色に着色することにより、自然光下におけるよりも、より明瞭化して見え、左円偏光を入射したときは、いずれのパターンも見えない。
あるいは、図1(b)を引用して説明した真偽判定用媒体1の場合において、光選択反射パターン層A(符号;4a)が右円偏光のみを反射する性質を有し、光選択反射パターン層B(符号;4B)が左円偏光のみを反射する性質を有するよう構成しておけば、自然光では、光選択反射パターン層Aおよび光選択反射パターン層Bの両方が視認可能であるが、光選択反射パターン層4上に右円偏光を入射すると、光選択反射パターン層A(符号;4a)のみ可視化され、また、左円偏光を入射すると、光選択反射パターン層B(符号;4b)のみ可視化されるようにすることもできる。
図2を引用して説明した真偽判定用媒体1の場合にも、やはり自然光下では、パターンが視認可能であるが、光選択反射パターン層A(符号;4a)および均一一様な光選択反射パターン層B(符号;4b)がいずれも右円偏光のみを反射する性質を有するときは、光選択反射パターン層4上に右円偏光を入射すると、光選択反射パターン層A(符号;4a)および光選択反射パターン層B(符号;4b)の両方が反射により、また、各々の層を構成するコレステリック液晶のらせんピッチに基づいて異なる色に着色することにより、自然光下におけるよりも、パターンがより明瞭化して見え、左円偏光を入射したときは、パターンは見えない。
また、図2を引用して説明した真偽判定用媒体1の場合において、光選択反射パターン層A(符号;4a)が右円偏光のみを反射する性質を有し、均一一様な光選択反射パターン層B(符号;4b)が左円偏光のみを反射する性質を有するよう構成しておけば、光選択反射パターン層4上に右円偏光を入射すると、光選択反射パターン層A(符号;4a)のみが反射と着色により可視化され、また、左円偏光を入射すると、均一一様な光選択反射パターン層B(符号;4b)のみが反射と着色により可視化されるようにすることもできる。
従って、光選択反射パターン層4が積層された本発明の真偽判定用媒体1は、自然光下と、右円偏光および左円偏光をそれぞれ別に入射させたときでは、それぞれ異なった反射性を示し、観察者から見れば、異なった見え方となるから、予め、真正なものの見え方を確認しておき、右円偏光および左円偏光のそれぞれを、真正なものと真偽を判定すべきものの両方に入射して、反射性もしくは見え方を比較することにより、真偽判定を行なうことができる。なお、右円偏光、もしくは左円偏光を光選択反射パターン層4に入射して観察することは、単に、右円偏光板もしくは左円偏光板を光選択反射パターン層4上に重ねて観察することによってもよい。
図1および図2を引用して説明した本発明の真偽判定用媒体1は、図4を引用して次に説明するように、ラベルや転写シートの形態に加工することにより、真偽判定用媒体1を適用すべき種々の物品に対する適用を容易とすることができる。
図4(a)は、ラベルの形態に関するもので、図示の例のものは、基材2および光選択反射パターン層4の積層構造からなる真偽判定用媒体1の光選択反射パターン層4側に接着剤層6を積層して真偽判定用媒体ラベル11を構成したものである。真偽判定用媒体ラベル11を構成するための真偽判定用媒体1としては、上記の積層構造のものに限らず、図1もしくは図2を引用して説明した種々の積層構造、またはそれらから配向膜3を省いた積層構造のものであってよい。
また、図4(a)を引用した上記説明においては、光選択反射パターン層4側に接着剤層6を積層したが、基材2側に接着剤層が積層することもあり得る。いずれの側に接着剤層を積層するかは、種々の物品にラベルを適用したときに、光選択反射パターン層4側もしくは基材2側のいずれが入射面になるかによって決める。真偽判定用媒体1が、トリアセチルセルロースフィルムのように、配向膜3を必要とする基材を用いて構成されているときは、上記のように潜像が見えるためには、右円偏光もしくは左円偏光の入射を光選択反射パターン層4側から行なっても、基材2側から行なってもよいが、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムやポリカーボネート樹脂フィルムのように表面が配向性を有し、配向膜を必要としない基材を用いて構成されているときは、右円偏光もしくは左円偏光の入射を光選択反射パターン層4側から行なう必要がある。なお、基材2側に接着剤層が積層されている場合には、光選択反射パターン層4側に保護層を積層してもよい。なお、接着剤層6は、種々のタイプの接着剤層であり得るが、感熱接着剤層もしくは粘着剤層であることが好ましい。
図4(b)は、転写シートの形態に関するもので、図示の例のものは、基材2および光選択反射パターン層4の積層構造からなる真偽判定用媒体1の光選択反射パターン層4側に接着剤層6を積層し、基材2側に剥離性基材7の剥離性面7aを積層して真偽判定用媒体転写シート12を構成したものである。真偽判定用媒体転写シート12を構成するための真偽判定用媒体1としては、上記の積層構造のものに限らず、図1もしくは図2を引用して説明した種々の積層構造、またはそれらから配向膜3を省いた積層構造のものであってよい。
真偽判定用媒体転写シート12の場合も、接着剤層を積層する側をいずれにするかは、
種々の物品に転写シートを適用したときに、光選択反射パターン層4側もしくは基材2側のいずれが入射面になるかによって決め、接着剤層が積層されない側に剥離性基材2を積層する。やはり、接着剤層6は、種々のタイプの接着剤層であり得るが、感熱接着剤層もしくは粘着剤層であることが好ましい。なお、接着剤層は、真偽判定用媒体1を適用すべき種々の物品の表面に適用することとし、転写シートとしては接着剤層の無いものを構成してもよい。
本発明の真偽判定用媒体1は、好ましくは、上記のような真偽判定用媒体ラベル11の形態のもの、もしくは真偽判定用媒体転写シート12の形態のものを用いて、種々の物品に適用することができる。真偽判定用媒体ラベル11の形態のものは、接着剤層6を被着体となる物品側に向けて貼り付けることにより適用し、また、真偽判定用媒体転写シート12の形態のものは、接着剤層6を被着体となる物品側に向けて接着させた後、剥離性基材7を剥離することにより適用する。
図5は、主にシート状物を対象とした真偽判定用媒体1の適用について説明するための図である。図5(a)に示すものは、情報記録体8の表面の一部に真偽判定用媒体1が積層されて構成された、真偽判定可能な情報記録体21である。情報記録体8は紙やプラスチックシート等を基材とするシート状物で、図示の例では、金券として利用するための金額、発行会社名、注意書等の文字、もしくは彩紋等の情報9が、印刷等の手段により形成され記録されたものである。
図5(b)に示すものは、真偽判定用媒体1を、シート状物に予め内蔵させ、視認可能に構成したもので、紙やプラスチックシート等に貫通孔とはならない凹部状の開口部10を形成し、開口部10から真偽判定用媒体1が見えるよう構成したもので、真偽判定用媒体1は適用を容易にするため、一例として0.5mm〜5mm程度のごく狭い幅の図中縦長のスレッド状に裁断されており、紙の場合であれば、紙を構成する数層を積層する際に、表層を構成する層には開口部10を設けておき、シート状物の層間にスレッド状の真偽判定用媒体1をはさむ等して適用することにより形成されたものである。スレッド状の真偽判定用媒体1には、必要に応じて、円偏光照射時の視認性を高める目的で基材の片面等に暗色系等の着色を行ない、また、シート状物に内蔵させた状態における、スレッド状の真偽判定用媒体1とシート状物との接着性を確保するために、片面もしくは両面に接着剤層、好ましくは感熱接着剤層を積層しておくとよい。このようなシート状物に真偽判定用媒体1を適用したものは、情報記録体、特に金券やその他の経済的価値を有する印刷物に利用するのに適している。
TACフィルムを準備し、その表面にPVA溶液((株)クラレ製のPVA樹脂、品番;「110」、5%水溶液(透明)として使用。)を塗布し乾燥させた後に、ラビング処理を行なって配向膜を形成した。続いて配向膜上に、重合性コレステリック液晶インキを用いてグラビア印刷を行ない、乾燥させた後、紫外線を照射することにより、文字および図柄を形成して印刷フィルム(真偽判定用媒体)を得た。ここで用いた重合性コレステリック液晶インキは、ネマチック液晶(BASF(株)製、商品名;「パリオカラーLC242」)、カイラル剤(BASF(株)製、商品名;「パリオカラーLC756」)および紫外線重合開始剤を配合したものの15%溶液(溶剤はトルエンおよびメチルエチルケトンである。)であり、このうち、重合性のネマチック液晶/カイラル剤の配合比は95.5/4.5であり、紫外線重合開始剤は重合性のネマチック液晶に対して5%を配合したものである。
得られた印刷フィルムは、自然光下で印刷された文字および図柄が視認可能であったが、TACフィルム側に右円偏光板を重ねると、印刷された文字および図柄の部分の反射性が高く、また着色することにより、自然光下におけるよりも明瞭化して見え、右円偏光板の代わりに左円偏光板を重ねると、全体が暗色となって、印刷された文字および図柄は見えなかった。また、印刷面側に右円偏光板もしくは左円偏光板を重ねても、同様な結果を得た。
実施例1と同様に、ただし、重合性コレステリック液晶インキとして、ネマチック液晶とカイラル剤の比の異なる二種類のインキを版毎に用いた二色刷りの印刷を行なって、印刷フィルムを得た。得られた印刷フィルムは、印刷された文字および図柄が視認可能であったが、TACフィルム側に右円偏光板を重ねると、印刷された文字および図柄の部分の反射性が高く、また、各々が別の色に着色することにより、自然光下におけるよりも明瞭化して見え、右円偏光板の代わりに左円偏光板を重ねると、全体が暗色となって、印刷された文字および図柄は見えなかった。また、印刷面側に右円偏光板もしくは左円偏光板を重ねても、同様な結果を得た。
実施例2と同様に、ただし、一色目で文字および図柄の印刷を行ない、二色目でベタ印刷(均一一様な印刷のこと)を行なってベタ層を形成する二色刷りの印刷を行なって、印刷フィルムを得た。得られた印刷フィルムは、ベタ層を背景にした文字および図柄が視認可能であったが、TACフィルム側に右円偏光板を重ねると、印刷された文字および図柄、並びにベタ層の反射性が高く、また、異なる二色に着色することにより、自然光したにおけるよりも明瞭化して見え、右円偏光板の代わりに左円偏光板を重ねると、全体が暗色となって、印刷された文字および図柄、並びにベタ層は見えなかった。また、印刷面側に右円偏光板もしくは左円偏光板を重ねても、同様な結果を得た。
基材としてPETフィルムを準備し、配向膜の形成を行わなかった以外は実施例2と同様に行なって、印刷フィルムを得た。得られた印刷フィルムは、自然光下では、いずれの文字および図柄も視認可能であったが、印刷面側に右円偏光板を重ねると、実施例2で得られた印刷フィルムと同様、印刷された文字および図柄の反射性が高く、また異なる二色に着色することにより明瞭化して見え、右円偏光板の代わりに左円偏光板を重ねると、全体が暗色となって、印刷された文字および図柄は見えなかった。また、このものは、基材側に右円偏光板もしくは左円偏光を重ねても、印刷面側に重ねたときのような見え方の差異は生じなかった。
本発明の真偽判定用媒体の積層構造の例を示す図である。 本発明の真偽判定用媒体の積層構造の他の例を示す図である。 本発明の真偽判定用媒体を用いた真偽の判定方法を示す図である。 本発明の真偽判定用媒体を種々の物品に適用するのに適したラベルおよび転写シートを示す図である。 本発明の真偽判定用媒体の適用例を示す図である。
符号の説明
1……真偽判定用媒体
2……基材
3……配向膜
4……光選択反射パターン層
6……接着剤層
7……剥離性基材(7a;剥離性面)
8……情報記録体
9……情報
10……開口部
11……真偽判定用媒体ラベル
12……真偽判定用媒体転写シート
21……真偽判定可能な情報記録体
22……真偽判定可能なシート

Claims (8)

  1. 基材の表面に、入射光のうち、左円偏光もしくは右円偏光のいずれか一方を反射する光選択反射性を有する素材の層からなる光選択反射パターン層が積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体。
  2. 前記光選択反射性を有する素材がコレステリック液晶であることを特徴とする請求項1記載の真偽判定用媒体。
  3. 前記光選択反射パターン層として、色の異なる二種類以上が積層されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の真偽判定用媒体。
  4. 前記光選択反射パターン層の少なくとも一種類が均一一様な層であることを特徴とする請求項3記載の真偽判定用媒体。
  5. 請求項1〜請求項4いずれか記載の真偽判定用媒体にさらに接着剤層が積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体ラベル。
  6. 請求項1〜請求項4いずれか記載の真偽判定用媒体が剥離性基材の剥離性面に積層されていることを特徴とする真偽判定用媒体転写シート。
  7. 請求項1〜請求項4いずれか記載の真偽判定用媒体を、シートの一部に可視可能に有することを特徴とする真偽判定可能なシート。
  8. 請求項1〜請求項4いずれか記載の真偽判定用媒体が、真偽判定対象である情報記録体の表面に積層されているか、もしくは前記情報記録体の一部に可視可能に有することを特徴とする真偽判定可能な情報記録体。
JP2003325384A 2003-09-18 2003-09-18 真偽判定用媒体、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シート、真偽判定可能なシート、および真偽判定可能な情報記録体 Pending JP2005091785A (ja)

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