JP3157114B2 - リテーナ反転装置 - Google Patents

リテーナ反転装置

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JP3157114B2 JP28850596A JP28850596A JP3157114B2 JP 3157114 B2 JP3157114 B2 JP 3157114B2 JP 28850596 A JP28850596 A JP 28850596A JP 28850596 A JP28850596 A JP 28850596A JP 3157114 B2 JP3157114 B2 JP 3157114B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、リテーナ反転装
置に関し、詳細には、リテーナの内容物を下方に配置さ
れた容器に移すためにリテーナを反転させるリテーナ反
転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】密閉容器に収容されており、再加熱など
簡単な調理を行うだけで食べることができるカレー、シ
チューなどの調理済み食品が提案されている。このよう
な調理済み食品を密封容器に充填する製造行程において
は、1つの密閉容器に収容される分量のイモ、人参、肉
など具材を、上方に向かって開放する開口を備えた有底
筒状のリテーナに収容して搬送しながら、加熱調理およ
び/あるいは加熱殺菌を施して、密閉可能な容器に移し
替え、さらに、必要に応じてカレーソースなどの調味料
などを加えた後、容器の密閉を行っている。リテーナか
ら密閉可能な容器への具材の移し替えに使用される装置
としては、実開昭49−77070号公報に記載されて
いる充填装置が知られている。この装置では、具材を収
容して略水平のコンベヤによって搬送されてきた容器
を、搬送路の終端で、反転させ、開口を下方に向けた状
態で、上下方向に延びる投入路に落とし込み、この中で
自由落下させる。投入路には、容器を受けるストッパー
が設けられており、投入路内を自由落下してきた容器は
ストッパーによって受止められ、具材のみが投入路の下
端部に配置されたホッパー内に落下し、ホッパーの下方
に配置された密封可能な包装容器に充填される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この充
填装置は、具材を収容した容器(リテーナ)を反転させ
て上下方向に延びる投入路内で具材とともに自由落下さ
せ、投入路の途中で容器(リテーナ)の落下を止めて、
具材を容器(リテーナ)から完全に分離し、具材を充填
装置の下方に配置した包装容器に充填するものであるた
め、必然的に投入路の上下方向の長さが長くなる。この
結果、装置の上下方向の寸法が大きくなってしまうとい
う問題がある。さらに、落下による具材への衝撃が大き
くなるため、具材が砕けてたり或いは形崩れを起こした
りして破損し、見栄えが悪くなるという問題もある。本
発明は上記問題を解決するためになされたものであり、
コンパクトな構成であり、かつ、具材の砕け或いは形崩
れを抑制しながら、確実に具材をリテーナから他の容器
に移し替えることができるリテーナ反転装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
上方に向かって開放する開口を有し略水平方向に延びる
搬送手段上を搬送されてきたリテーナを上下に反転さ
せ、該リテーナに収容されている収容物を、下方に配置
された容器に移すリテーナ反転装置であって、前記リテ
ーナを前記搬送手段から受入れる受入れ位置と、受け入
れたリテーナの開口が下方を向くように反転した反転位
置との間で、リテーナ搬送方向に直交する水平軸線を中
心に回転可能なリテーナ反転部材を備え、前記リテーナ
反転部材は、前記リテーナを受け入れて反転したときに
該リテーナの落下を防止する、前記反転位置で下方を向
く先端に向かって先細りするホッパ形状を有するテーパ
部を有し、前記水平軸線を回転運動の中心として前記リ
テーナ反転部材を回転させるリテーナ反転部材回転手段
が、前記リテーナ反転部材に取付けられているリテーナ
反転装置によって達成される。
【0005】本発明のリテーナ反転装置によれば、リテ
ーナを収容して反転させるリテーナ反転部材が、該リテ
ーナ反転部材に設けられた水平軸線を中心に回転して、
収容しているリテーナを反転させ、リテーナの収容物を
下方に配置された容器に移すので、リテーナを反転させ
て収容物をリテーナか容器に移し替えるために必要なス
ペースは小さくて済む。したがって、装置の寸法、特
に、上下方向の寸法を小さくできる。また、リテーナ部
材を受入れ位置から反転位置に回転させることにより、
リテーナ反転部材に収容されたリテーナ内の収容物に必
要以上の衝撃を加えることなく、これらの収容物をリテ
ーナから確実に分離し、他の容器に移し替えることがで
きる。
【0006】本発明の好ましい実施態様では、前記リテ
ーナ反転部材が反転したときに、リテーナの落下を防止
するリテーナ保持手段が、反転位置で下方を向く先端に
向かって先細りホッパ形状を有するテーパ部であるの
で、リテーナ反転部材の反転により、リテーナ反転部材
に収容されたリテーナから落下するリテーナの収容物
が、散らばらず、まとまった状態で、下方の容器に移さ
れる。本発明の他の好ましい実施形態においては、前記
リテーナ反転部材回転手段が、前記リテーナ反転部材の
リテーナ搬送方向下流側部分に配置されている。本発明
の他の好ましい実施形態では、リテーナ反転部材の回転
の中心軸となる水平軸線を含むリテーナ反転部材回転手
段が、リテーナ反転部材のリテーナ搬送方向下流側部分
に設けられているので、リテーナ反転部材が反転したと
き、リテーナ反転部材に収容されたリテーナ全体が、回
転によって円弧状に運動する。したがって、回転が終了
したとき、リテーナ全体に負の加速度がかかり、リテー
ナ全体から収容物を確実にリテーナから分離できる。
【0007】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記受入れ位置が、リテーナ反転部材のリテーナ搬
送方向下流側部分が、リテーナ反転部材のリテーナ搬送
方向上流側部分に対して下方に位置するようにリテーナ
反転部材が傾斜した受入れ位置である。本発明の別の好
ましい実施態様によれば、受入れ位置にあるとき、リテ
ーナ反転部材は、そのリテーナ搬送方向下流側部分が下
がった傾斜状態にあるので、この傾斜を利用して、搬送
手段からリテーナをリテーナ反転部材内に滑り込ませる
ことができる。本発明のもう一つの他の好ましい実施態
様では、前記リテーナ反転部材の回転速度が調整可能で
ある。
【0008】本発明のもう一つの他の好ましい実施態様
によれば、リテーナ反転部材の回転速度が調整可能であ
るので、リテーナに収容されている収容物の柔らかさ
や、リテーナに対する付着性などの特性を考慮して、収
容物を破損させないが、リテーナから確実に分離できる
最適な回転速度を選択することができる。本発明の更に
もう一つの好ましい実施形態では、前記リテーナ反転手
段が、前記リテーナ反転部材の下方に位置し下方に向か
って先細りするホッパを、更に、備え、前記ホッパの下
端に、リテーナ搬送方向と直交する方向に細長い長円形
の開口が形成されている。本発明の更にもう一つの好ま
しい実施態様では、リテーナ反転手段の下方に設けられ
たホッパの下端の開口が、リテーナ搬送方向と直交する
方向に細長い長円形の形状であるので、リテーナの収容
物は、リテーナの搬送方向に直交して延びる水平軸線を
中心にしたリテーナ反転部材の回転による遠心力で、リ
テーナ搬送方向に沿って細長く拡がった状態でホッパに
投入されたとしても、リテーナ搬送方向と直交する方向
に細長い長円形の開口を通って、ホッパの略中央部にま
とまった状態でホッパの下端から排出される。
【0009】
【発明の好ましい実施の形態】以下、図面に沿って本発
明のリテーナ反転装置の好ましい実施形態を詳細に説明
する。図1は、本実施形態のリテーナ反転装置を備えた
食品充填装置の概略図であり、図2は、具材を収容する
リテーナの略斜視図である。図1に示されるように、食
品充填装置1は、密閉可能な容器2に調理済のカレーを
充填する装置であり、クリーンルーム3内に配置されて
いる。食品充填装置1は、加熱調理されたじゃがいも、
人参などカレー用具材を収容したリテーナ4を搬送する
搬送手段である第1のコンベア5と、リテーナ4を反転
させるリテーナ反転装置6と、リテーナ反転装置6の下
方に配置され密閉可能な容器2をリテーナ反転装置6の
下方に搬送する第2のコンベア7と、密閉可能な容器2
内にカレーソースを充填するソース充填手段8と、密閉
可能な容器2上に蓋9を載置する蓋供給手段10と、密
閉可能な容器2と蓋9との間をシールして密閉可能な容
器2を密閉するシール手段11を備えている。クリーン
ルーム3には蒸気供給管12および排気管13が接続さ
れ、蒸気供給管12からクリーンルーム3内に供給され
る高温の水蒸気によって、クリーンルーム3内が無菌状
態に維持されるとともに、クリーンルーム3内で具材の
殺菌が行われる。
【0010】食品充填装置1では、図示しない加熱装置
によって加熱調理されたカレー用具材を収容した、図2
に示されるような、一端に開口4aを有する有底円筒形
状のリテーナ4がクリーンルーム3内に導入され、第1
のコンベヤ5によって、順次、リテーナ反転装置6に送
られる。リテーナ反転装置6は、具材を収容したリテー
ナ4を、リテーナ搬送方向下流側部分が下った傾斜状態
で受入れ、リテーナ4の搬送方向と直交して延びる水平
軸線を回転中心とするリテーナ反転部材回転手段である
回転軸15によって、図1に矢印aで示される方向すな
わちリテーナ搬送方向と同一方向に回転させられること
で、収容したリテーナ4を上下に反転させる。この反転
により、リテーナ4に収容されていた具材は、リテーナ
4の開口4aを通って落下し、第2のコンベヤ7によっ
てリテーナ反転装置6の下方に搬送されてきた容器2内
に移し替えられる。容器2は、第2のコンベア7によっ
て搬送され、ソース充填手段8によってカレーソースを
充填された後、蓋供給手段10によって蓋9を載置さ
れ、シール手段11によって、容器2と蓋9との間がシ
ールされて容器2が密閉され、カレーの充填が完了す
る。
【0011】次に、本実施形態のリテーナ反転装置6を
詳細に説明する。図3は、第1のコンベヤ5とリテーナ
反転部材14がリテーナ受入れ位置にある本実施形態の
リテーナ反転装置6との略側面図であり、図4は、第1
のコンベヤ5と本実施形態のリテーナ反転装置6の略平
面図であり、図5は、リテーナを収容した状態での反転
部材の略斜視図であり、図6は、第1のコンベヤ5とリ
テーナ反転部材14が反転位置にあるリテーナ反転装置
6の位置関係を示す略側面図でありる。尚、図6では、
ホッパ16の一部を破断してある。図3および図4に示
されるように、第1のコンベヤ5は、端同志が連結され
た梯子型搬送用部材5aを図示しない駆動機構でリテー
ナ反転装置6方向に回転駆動することによって、その上
に載置されたリテーナ4をリテーナ反転装置6に向けて
搬送するように構成されている。
【0012】リテーナ反転装置6は、第1のコンベヤ5
からリテーナ4を受入れ、これを反転させるリテーナ反
転部材14と、リテーナ4の搬送方向と直交して延びる
水平軸線を中心にリテーナ反転部材14を回転させてリ
テーナ反転部材14を上下に反転させる回転軸15と、
リテーナ4から落下した具材を容器2に導くホッパ16
とを備えている。リテーナ反転部材14は、リテーナ収
容部14aとテーパ部14bとを備えている。リテーナ
収容部14aは、一辺がリテーナ4の外径より若干大き
な正方形の断面を有している筒状体であり、図5に示さ
れるようにリテーナ4を内部に収容可能である。また、
テーパ部14bは、リテーナ収容部14aの上端から一
体的に形成された角錐台の筒状体である。
【0013】リテーナ収容部14aの一方の側方部分お
よび下方部分は開口し、それぞれ、側方開口部14cお
よび下方開口部14dとされている。下方開口部14d
には、リテーナ収容部14a内に収容したリテーナ4の
底部を支持する3本の棒状の支持部材14eが、リテー
ナ搬送方向に延びるように設けられている。図5に示さ
れるようにテーパ部14bの一方の側面の下端部分に
は、リテーナ収容部14aの側方開口部14cに連なる
切欠き部分14fが形成されている。このリテーナ収容
部14aの側方開口部14cおよびテーパ部14bの切
欠き部分14fとによって構成される開口14gが、リ
テーナ反転部材14へのリテーナ4の出入口となる。テ
ーパ部14bは、そのリテーナ収容部14aとの接続部
の横断面が、リテーナ収容部14aの横断面と同じ寸法
形状であり、リテーナ収容部14aと反対側の端に向っ
て先細りしており、リテーナ収容部14aと反対側の端
には、略円形の円形開口14hが形成されている。
【0014】リテーナ反転部材14は、通常、その出入
口である開口14gが第1のコンベヤ5の下流端に面
し、かつ、開口14g側の部分が上方に、開口14gと
反対側に位置するリテーナ搬送方向下流側の部分が下方
に位置するように、約30°傾斜した、図3、図4およ
び図5に示されるリテーナ受入れ位置に配置されてい
る。リテーナ反転部材14のリテーナ搬送方向下流側の
部分には、リテーナ搬送方向に直交して水平方向に延び
る回転軸15が取付けられている。回転軸15は、図示
しない回転駆動手段に連結され、本実施形態のリテーナ
反転装置6は、リテーナ反転部材14を、回転軸15に
よって、図3、図4および図5に示されるリテーナ受入
れ位置と、テーパ部14bに形成された円形開口14h
が下方を向いた図6に示される反転位置との間で、回転
駆動できるように構成されている。本実施形態のリテー
ナ反転装置6では、回転駆動手段による回転軸15の回
転速度を変化させることにより、リテーナ反転部材14
の回転速度を、リテーナ4内に収容された具材の特性に
合わせて調整可能である。
【0015】尚、上述したようにリテーナ反転部材14
のテーパ部14bは、リテーナ収容部14aと反対側の
端に向かって先細りした形状を有しているので、リテー
ナ反転部材14が上下に反転した場合には、リテーナ収
容部14aに収容されたリテーナ4の上端(テーパ部1
4b側の端)が、ホッバ部14bの下端(リテーナ収容
部14a側の端)部分の内壁と係合する。したがって、
リテーナ反転部材14の反転により、リテーナ4全体
が、テーパ部14b内に移動したり、さらに、リテーナ
4がテーパ部14bの開口14hを通って落下してしま
うことはない。ホッパ16は、リテーナ反転部材14の
下方に配置され下方に向かって先細りした筒状体であ
り、その下端部に設けられた開口16aは、図4に示さ
れるように、リテーナ搬送方向と直交する方向に細長く
延びた長円形とされている。ホッパ16は、その開口1
6aの中心が、第2のコンベヤ7によってリテーナ反転
装置6の下方に搬送されてくる密閉可能な容器2の中心
の略真上に位置するように、配置されている。
【0016】さらに、第1のコンベヤ5と、リテーナ反
転手段6のリテーナ反転部材14の間には、第1のコン
ベヤ5からリテーナ反転部材14へのリテーナ4の搬送
を円滑に行うためのガイド手段17が配置されている。
ガイド手段17は、第1のコンベヤ5の下流端と、リテ
ーナ反転部材14の出入口との間に、リテーナ反転部材
14側が下方に位置するように傾斜して、リテーナ4の
搬送方向と直交する方向に間隔をおいて配置された複数
のレールからなる。次に、リテーナ反転装置6によるリ
テーナ4から容器2への具材の移し替え行程の説明をす
る。上述したように、リテーナ反転部材14は、そのリ
テーナ搬送方向下流側の部分が下方に位置するように、
約30°傾斜した、図3、図4および図5に示されるリ
テーナ受入れ位置に配置されている。調理済の具材を収
容したリテーナ4は、搬送用部材5aの回転駆動によっ
て、第1のコンベヤ5上を、開口4aが上方を向いた水
平状態で、図3に実線で示されるように第1のコンベヤ
5の下流端まで搬送され、さらに、リテーナ4の搬送方
向下流側部分が下方に下がり、リテーナ4の底面中央部
がガイド手段17に支持され且つリテーナ4の搬送方向
下流端がリテーナ受入れ位置にあるリテーナ反転部材1
4aの開口14g内に進入した、図3に一点鎖線で示さ
れる状態を経て、リテーナ受入れ位置にあるリテーナ反
転部材14の開口14gを通って、図3に点線で示され
るように、リテーナ4の搬送方向下流側の部分が下がっ
た傾斜状態で、リテーナ反転部材14のリテーナ収容部
14a内に収容される。
【0017】次いで、図示しない回転駆動手段によって
回転軸15が回転駆動させられ、リテーナ4をその搬送
方向下流側の部分が下がった傾斜状態で収容しているリ
テーナ反転部材14が、図3に示されるリテーナ受入れ
位置から、リテーナ反転部材14のテーパ部14bの円
形開口14hが略真下を向いた、図6に示される反転位
置まで、回転軸15を中心に、図3に矢印aで示される
方向に約150°回転させられ、リテーナ反転部材14
に収容されていたリテーナ4も上下に反転させられ、リ
テーナ4の開口4aが下方を向く。この上下方向の反
転、回転軸15を中心とした反転位置への円弧状の回転
運動、および、リテーナ反転部材14が反転位置で停止
したことによる負の加速度、衝撃により、リテーナ4に
収容されていた具材が、リテーナ4を離れ、リテーナ4
の開口4aおよびリテーナ反転部材14のテーパ部14
bを経て、ホッパ16内に落下する。ホッパ16内に落
下した具材は、ホッパ16の下端に設けられた長円形の
開口16aを通り、第2のコンベヤ7によって搬送され
てきた密閉可能な容器2内に移し替えられる。具材を受
け入れた容器2は、上述したように、第2のコンベヤ7
によって、さらに搬送され、ソース充填手段8によって
カレーソースを充填されて、蓋供給手段10によって蓋
9を載置され、シール手段11によって、容器2と蓋9
との間がシールされて容器2が密閉される。
【0018】なお、回転駆動手段による回転軸15の回
転速度すなわちリテーナ反転部材14の回転速度は、リ
テーナ4に収容された具材の柔らかさ、リテーナ4に対
する付着性などと考慮して、リテーナ4の回転およびこ
れに引き続く具材の落下によって、具材を破損させない
が、具材をリテーナ4から確実に分離できる速度に設定
される。次いで、図示しない回転駆動手段によって回転
軸15が逆方向に回転駆動させられ、リテーナ反転部材
14が、リテーナ反転部材14のテーパ部14bの円形
開口14hが略真下を向いた図6に示される反転位置か
ら、図3に示されるリテーナ受入れ位置まで、図3に矢
印aで示される方向とは反対の方向に約150°回転さ
せられる。さらに、図3に示されるリテーナ受入れ位置
まで戻されたリテーナ反転部材14から、空になったリ
テーナ4が取出されて、リテーナ4から容器2への具材
移し替えの1サイクルが完了する。
【0019】本実施形態のリテーナ反転装置6によれ
ば、リテーナ反転部材14のリテーナ搬送方向下流側の
部分に、リテーナ搬送方向に直交して水平方向に延びる
回転軸15が取付けられており、この回転軸15を中心
に、リテーナ反転部材14が、図3、図4および図5に
示されるリテーナ受入れ位置と、テーパ部14bに形成
された円形開口14hが下方を向いた図6に示される反
転位置との間で、回転駆動できるように構成されてい
る。したがって、リテーナ反転装置6の上下方向の寸法
を小さくでき、且つ、回転軸15を中心として、リテー
ナ部材14を受入れ位置から反転位置に回転させてリテ
ーナ反転部材14に収容されたリテーナ4を反転させる
ことにより、リテーナ4に収容された具材に必要以上の
衝撃を加えることなく、これらの具材をリテーナ4から
確実に分離し、リテーナ反転装置6の下方に配置された
容器2に移し替えることができる。
【0020】本実施形態のリテーナ反転装置6では、回
転軸15が、リテーナ反転部材14のリテーナ搬送方向
下流側部分に設けられているので、リテーナ反転部材が
反転したとき、リテーナ反転部材14に収容されたリテ
ーナ4全体が、回転によって円弧状に運動する。したが
って、回転が終了したとき、リテーナ4全体に負の加速
度がかかり、リテーナ4全体で収容物を確実にリテーナ
から分離できる。また、本実施形態のリテーナ反転装置
6によれば、リテーナ反転部材14は、リテーナ4を受
け入れるときに、そのリテーナ搬送方向下流側の部分が
下方に位置するように、約30°傾斜した、図3、図4
および図5に示されるリテーナ受入れ位置に配置されて
いる。したがって、特別な機構を用いることなく、この
傾斜を利用して、第1のコンベヤ5からリテーナ4をリ
テーナ反転部材14内に、確実に滑り込ませることがで
きる。
【0021】さらに、本実施形態のリテーナ反転装置6
によれば、回転駆動手段による回転軸15の回転速度
が、リテーナ4内に収容された具材の特性に合わせて調
整可能である。したがって、リテーナ4に収容された具
材の柔らかさ、リテーナ4に対する付着性などを考慮し
て回転軸15の回転速度を調整し、リテーナ4の回転お
よびこれに引き続く具材の落下によって、具材を破損さ
せないが、具材をリテーナ4から確実に分離できる最適
なリテーナ反転部材14の回転速度を得ることができ
る。さらに、本実施形態では、ホッパ16の下端部に設
けられた開口16aが、リテーナ搬送方向と直交する方
向に細長く延びた長円形とされている。したがって、リ
テーナ4に収容された具材が、リテーナの搬送方向に直
交して延びる回転軸15を中心にしたリテーナ反転部材
14の回転による遠心力で、リテーナ搬送方向に沿って
細長く拡がって状態でホッパ16に投入されたとして
も、ホッパの略中央部にまとまった状態でホッパの下端
から排出される。
【0022】本発明は、以上の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々
の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれ
ることはいうまでもない。例えば、前記実施形態のリテ
ーナ反転装置6では、リテーナ反転部材14のリテーナ
受入れ位置は、通常、その出入口である開口14gが第
1のコンベヤ5の下流端に面し、かつ、開口14g側の
部分が上方に、開口14gと反対側に位置するリテーナ
搬送方向下流側の部分が下方に位置するように、約30
°傾斜した位置とされているが、この傾斜角は30°に
限定されるものでなく、また、略水平即ち傾斜角が0°
であってもよい。
【0023】又、前記実施形態のリテーナ反転装置6で
は、回転軸15が、リテーナ反転部材14のリテーナ搬
送方向下流側の部分に取付けられているが、回転軸15
の取付け位置はこれに限定されるものではなく、リテー
ナ反転部材14のいずれかの部分に、リテーナ搬送方向
に直交して水平方向に延びるように取付けられていれば
よい。さらに、前記実施形態は、本発明のリテーナ反転
装置を、密閉可能な容器に収容される調理済のカレー用
具材を収容したリテーナを反転させるリテーナ反転装置
として使用したものであるが、本発明はこれに限定され
るものではなく、シチューなどの他の調理済食品用の具
材または、ご飯あるいは他の食品などの具材を収容した
リテーナを反転させるものであってもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コンパク
トな構成であり、かつ、具材の砕け或いは形崩れなどを
抑制しながら、確実に具材をリテーナから他の容器に移
し替えることができるリテーナ反転装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態のリテーナ反転装
置を備えた食品充填装置の概略図である。
【図2】図2は、具材を収容するリテーナの略斜視図で
ある。
【図3】図3は、第1のコンベヤとリテーナ反転部材が
リテーナ受入れ位置にあるリテーナ反転装置との位置関
係を示す略側面図である。
【図4】図4は、第1のコンベヤとリテーナ反転装置と
の位置関係を示す略平面図であふ。
【図5】図5は、リテーナ反転部材の略斜視図である。
【図6】図6は、第1のコンベヤとリテーナ反転部材が
反転位置にあるリテーナ反転装置との位置関係を示す略
側面図である。
【符号の説明】
1 食品充填装置 2 容器 3 クリーンルーム 4 リテーナ 5 第1のコンベヤ 6 リテーナ反転装置 7 第2のコンベア7 14 リテーナ反転部材 14a リテーナ収容部 14b テーパ部 14c 側方開口部 14d 下方開口部 14e 支持部材 14f 切欠き部分 14g 開口 14h 円形開口 15 回転軸 16 ホッパ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/14 - 27/16 A23L 1/00 - 1/48 B65G 47/34 - 47/96

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に向かって開放する開口を有し略水
    平方向に延びる搬送手段上を搬送されてきたリテーナを
    上下に反転させ、該リテーナに収容されている収容物
    を、下方に配置された容器に移すリテーナ反転装置であ
    って、 前記リテーナを前記搬送手段から受入れる受入れ位置
    と、受け入れたリテーナの開口が下方を向くように反転
    した反転位置との間で、リテーナ搬送方向に直交する水
    平軸線を中心に回転可能なリテーナ反転部材を備え、 前記リテーナ反転部材は、前記リテーナを受け入れて反
    転したときに該リテーナの落下を防止する、前記反転位
    置で下方を向く先端に向かって先細りするホッパ形状を
    有するテーパ部を有し、 前記水平軸線を回転運動の中心として前記リテーナ反転
    部材を回転させるリテーナ反転部材回転手段が、前記リ
    テーナ反転部材に取付けられていることを特徴とするリ
    テーナ反転装置。
  2. 【請求項2】 前記リテーナ反転部材回転手段が、前記
    リテーナ反転部材のリテーナ搬送方向下流側部分に配置
    されていることを特徴とする請求項1に記載のリテーナ
    反転装置。
  3. 【請求項3】 前記受入れ位置が、リテーナ反転部材の
    リテーナ搬送方向下流側部分が、リテーナ反転部材のリ
    テーナ搬送方向上流側部分に対して下方に位置するよう
    にリテーナ反転部材が傾斜した受入れ位置であることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のリテーナ反
    転装置。
  4. 【請求項4】 前記リテーナ反転部材の回転速度が調整
    可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか1項に記載のリテーナ反転装置。
  5. 【請求項5】 前記リテーナ反転手段が、前記リテーナ
    反転部材の下方に位置し下方に向かって先細りするホッ
    パを、更に、備え、 前記ホッパの下端に、リテーナ搬送方向と直交する方向
    に細長い長円形の、開口が形成されていることを特徴す
    る請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のリテ
    ーナ反転装置。
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