JPH07101410A - 被包装体定量供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 （イ）被包装体１の脱落防止用の側壁４と出
口に下降傾斜面３を有するプ−ルコンベヤ２と、（ロ）
多数の板状ブラケット６に連続的に垂直方向の運動を伝
えるエンドレスな牽引要素として、チェ−ンを有するコ
ンベヤの板状ブラケット６に、被包装体１を載せるかき
上げア−ム７が、ヨコ方向に１個づつ、上下に充分間隔
をおき、かつ、上下に隣接するものの位置をヨコ方向に
ずらして、多数個配置されているかき上げコンベヤ５
と、（ハ）バケット９の開口周縁に回転軸１０を有する
回転バケット８と、（ニ）被包装体１の脱落防止用の側
壁１４と荷運び面上に複数の仕切り１３を有する投入コ
ンベヤ１２の組合せからなる包装機への被包装体定量供
給装置、ならびにこの装置を用いておこなう被包装体定
量供給方法。 【効果】 果物や野菜などを連続的に包装する場合、所
定個数づつ、確実、迅速に包装機に供給することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は果物や野菜、花の球根あ
るいは缶詰、菓子、石けんなどを連続的に所定個数づつ
包装する包装機へ、被包装体を供給するための供給装置
ならびに供給方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、オレンジや玉ねぎなどを包装する
ため、一般にプ−ルコンベヤから立上りコンベヤを経
て、包装機に供給しているが、立上りコンベヤの仕切り
区間ごとに運ばれる被包装体の個数には、ばらつきがあ
るので、別途、個数の計測機能を取付けている。しか
し、計測機能のスピ−ドがおそく、これがため、被包装
体の包装機への供給スピ−ドが制限されるので、経済上
好ましくない。しかも、玉ねぎなどの場合は、立上りコ
ンベヤが剥がれた皮も一緒に運ぶことがあり、ネット詰
めの場合は外観を損ね、商品価値をおとすおそれがあ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は果物や野菜な
どを連続的に包装する場合、個数の計測を要せず、所定
個数づつ迅速に包装機へ供給するための、被包装体の供
給装置ならびに供給方法を提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】ここにおいて本発明者
は、包装機へ被包装体を定量供給する装置として、
（イ）被包装体の脱落防止用の側壁と出口に下降傾斜面
を有するプ−ルコンベヤと、（ロ）多数の板状ブラケッ
トに連続的に垂直方向の運動を伝えるエンドレスな牽引
要素として、チェ−ンを有するコンベヤの板状ブラケッ
トに、被包装体を載せるかき上げア−ムが、ヨコ方法に
１個づつ、上下に充分間隔をおき、かつ、上下に隣接す
るものの位置をヨコ方向にずらして、多数個配置されて
いるかき上げコンベヤと、（ハ）バケットの開口周縁に
回転軸を有する回転バケットと、（ニ）被包装体の脱落
防止用の側壁と荷運び面上に複数の仕切りを有する投入
コンベヤの組合せからなるものを見出すにいたった。

【０００５】そして、包装機へ被包装体を定量供給する
方法として、（イ）プ−ルコンベヤに被包装体を供給
し、その下降傾斜面に、（ロ）かき上げコンベヤの下端
部を接続して、そのかき上げア−ムにより被包装体を１
個づつかき上げ、かき上げコンベヤが下降する最初の位
置で、（ハ）その近辺に設置されている回転バケットの
バケットに、被包装体を落下供給し、バケットが被包装
体を所定個数受け入れたのち、回転軸を介して回転しな
がら、それらの被包装体を、（ニ）投入コンベヤの１個
の仕切り区間へ移し入れ、バケットは反転して元の位置
に戻り、投入コンベヤの荷運び面が間歇的に移動して、
投入コンベヤ（１２）の端部にある下方開口部から被包
装体を所定個数づつ、包装機の包装袋に投入供給すると
いうものを見出した。

【０００６】本発明で、被包装体とは、果物や野菜、花
の球根あるいは缶詰、菓子、石けんなどをはじめとし
て、複数個が同一包装の対象になる、これらと同程度の
形状のものを指称する。プ−ルコンベヤは、たとえば、
ロ−ラコンベヤで構成してあり、出口に下降傾斜面を有
している。ここにおけるロ−ラの回転速度は緩やかで足
りる。かき上げコンベヤにおけるかき上げア−ムは、被
包装体を載せて運ぶものであるから、その形状は、被包
装体１個の形状を勘案したものであり、かき上げた被包
装体が容易に落下しないように、先端を内側に曲げた３
本の棒状体を板状ブラケットに、中央のものの位置を幾
分下げて突出配設したものが好適である。そして、かき
上げア−ムは板状ブラケットに対して、ヨコ方向に１個
づつ、上下に充分間隔をおき、かつ、上下に隣接するも
の位置をヨコ方向にずらして、タテ方向に数列設け、被
包装体のかき上げに漏れがないようにしてある。したが
って、板状ブラケットのヨコ幅はある程度大きくなり、
回転バケットのバケットの幅もこれをカバ−するものと
なる。

【０００７】回転バケットのバケットの回転は、たとえ
ば、シリンダ−・ア−ムを介在させ、その伸縮運動によ
り、１８０度以内の必要な角度間を往復しておこなわれ
る。投入コンベヤは、たとえば、ベルトコンベヤからな
り、その長さは、回転バケットのバケットの幅を充分な
余裕をもってカバ−する、荷運び面上の１個の仕切り区
間の長さのおよそ複数倍になっている。とくに、仕切り
区間を構成する仕切りは、隣接する仕切り区間のもの
と、ベルトコンベヤの回転ロ−ルの半円周程度の間隔を
とり、被包装体の投入作業の円滑をはかっている。な
お、回転バケットのバケットが１回に受け入れる被包装
体の個数は、予め計量センサ−を作動させて確認してお
き、その状態になるよう、装置内各部の作動のタイミン
グが合うように調整しておく。

【０００８】

【作用】プ−ルコンベヤの出口に下降方向の傾斜面を形
成しているので、かき上げコンベヤの下端部付近には、
常に被包装体が滞留している。かき上げコンベヤにおい
て、かき上げア−ムがヨコ方向に１個しかないので、か
き上げに待機している被包装体を確実に１個かき上げる
ことができる。もし、かき上げア−ムがヨコ方向に複数
あると、被包装体の移動により、かき上げに漏れるもの
が生じるおそれがあるので、この方式は採用していな
い。一方、上下方向に隣接するかき上げア−ムが、充分
に間隔をおき、かつ、互いにヨコ方向に位置をずらして
いるので、さきのかき上げ後、つぎのかき上げア−ムに
充分近づき、静止した状態の被包装体をかき上げること
ができ、被包装体のかき上げを確実にする。かき上げア
−ムは、フォ−ク状であると、被包装体に付着している
ごみや皮などの不要物を運ばない利点がある。

【０００９】

【実施例】以下、実施例により図面を用いて本発明をさ
らに具体的に説明する。図１に被包装体１の定量供給装
置全体の概略を示す。ロ−ラコンベヤで構成したプ−ル
コンベヤ２には、被包装体１の脱落防止用の側壁４（図
２）があり、供給された被包装体１は、下降傾斜面３に
集まる。かき上げコンベヤ５では、板状ブラケット６
（図３）にかき上げア−ム７（図３）が図３に示すパタ
−ンで取付けられている。かき上げア−ム７は、図示す
るように、先端を内側に曲げた３本の棒状体の中央のも
のの位置を幾分下げたかたちにしてある。回転バケット
８のバケット９は、シリンダ−・ア−ム１１の空気圧作
動により、回転軸１０を軸として回転する。ベルトコン
ベヤで構成した投入コンベヤ１２には、被包装体１の脱
落防止用の側壁１４があり、仕切り１３（図４）が荷運
び面上に立設されていて、１区間ごとに所定個数をとり
まとめ、それぞれ、投入コンベヤ１２の端部にある下方
開口部（図示省略）から包装袋１４の内側へ落下するよ
うに、投入コンベヤ１２の荷運び面が間歇的に移動す
る。。なお、包装袋１４はネットを用いており、被包装
体１は自動的に包装される。

【００１０】

【発明の効果】本発明の被包装体の供給装置ならびに供
給方法を用いることにより、果物や野菜などを連続的に
包装する場合、所定個数づつ、確実、迅速におこなうこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】被包装体の定量供給装置の概略説明図である。

【図２】プ−ルコンベヤの概略説明図である。

【図３】かき上げコンベヤにおける板状ブラケット部分
の説明図である。

【図４】投入コンベヤを側面からみた説明図である。

【符号の説明】

１ 被包装体 ２ プ−ルコンベヤ ３ 下降傾斜面 ４ 側壁 ５ かき上げコンベヤ ６ 板状ブラケット ７ かき上げア−ム ８ 回転バケット ９ バケット １０ 回転軸 １１ シリンダ−・ア−ム １２ 投入コンベヤ １３ 仕切り １４ 側壁 １５ 包装袋

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成６年１２月１４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】

【作用】プールコンベヤの出口に下降方向の傾斜面を形
成しているので、かき上げコンベヤの下端部付近には、
常に被包装体が滞留している。かき上げコンベヤにおい
て、かき上げアームがヨコ方向に１個しかないので、か
き上げに待機している被包装体を確実に１個かき上げる
ことができる。もし、かき上げアームがヨコ方向に複数
あると、被包装体の移動により、かき上げに漏れるもの
が生じるおそれがあるので、この方式は採用していな
い。一方、上下方向に隣接するかき上げアームが、充分
に間隔をおき、かつ、互いにヨコ方向に位置をずらして
いるので、さきのかき上げ後、つぎのかき上げアームに
充分近づき、静止した状態の被包装体をかき上げること
ができ、被包装体のかき上げを確実にする。なお、かき
上げアームは、フォーク状であると、被包装体に付着し
ているごみや皮などの不要物を運ばない利点がある。か
き上げコンベヤと回転バケット、投入コンベヤ間の作動
のタイミングに関しては、回転バケットが回転して、所
定個数の被包装体を停止状態の投入コンベヤの１区間に
移し入れ、反転して元の位置に戻るまで、この間、かき
上げコンベヤは停止しているので、かき上げコンベヤは
間歇的に作動することになる。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （イ）被包装体（１）の脱落防止用の側
   壁（４）と出口に下降傾斜面（３）を有するプ−ルコン
   ベヤ（２）と、（ロ）多数の板状ブラケット（６）に連
   続的に垂直方向の運動を伝えるエンドレスな牽引要素と
   して、チェ−ンを有するコンベヤの板状ブラケット
   （６）に、被包装体（１）を載せるかき上げア−ム
   （７）が、ヨコ方向に１個づつ、上下に充分間隔をお
   き、かつ、上下に隣接するものの位置をヨコ方向にずら
   して、多数個配置されているかき上げコンベヤ（５）
   と、（ハ）バケット（９）の開口周縁に回転軸（１０）
   を有する回転バケット（８）と、（ニ）被包装体（１）
   の脱落防止用の側壁（１４）と荷運び面上に複数の仕切
   り（１３）を有する投入コンベヤ（１２）の組合せから
   なる包装機への被包装体定量供給装置。
2. 【請求項２】 （イ）請求項１記載のプ−ルコンベヤ
   （２）に被包装体（１）を供給し、その下降傾斜面
   （３）に、（ロ）請求項１記載のかき上げコンベヤ
   （５）の下端部を接続して、そのかき上げア−ム（７）
   により被包装体（１）を１個づつかき上げ、かき上げコ
   ンベヤ（５）が下降する最初の位置で、（ハ）その近辺
   に設置されている請求項１記載の回転バケット（８）の
   バケット（９）に、被包装体（１）を落下供給し、バケ
   ット（９）が被包装体（１）を所定個数受け入れたの
   ち、回転軸（１０）を介して回転しながら、それらの被
   包装体（１）を、（ニ）請求項１記載の投入コンベヤ
   （１２）の１個の仕切り区間へ移し入れ、バケット
   （９）は反転して元の位置に戻り、投入コンベヤ（１
   ２）の荷運び面が間歇的に移動して、投入コンベヤ（１
   ２）の端部にある下方開口部から被包装体（１）を所定
   個数づつ、包装機の包装袋（１５）に投入供給すること
   からなる被包装体定量供給方法。