JPH0551124A - 選別装置の供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 無端状チェーン２Ａに取着された多数の受け
皿９を具備した選別装置、選別装置の受け皿へ選別対象
物Ａを送るコンベア装置４０からなる選別装置の供給装
置であり、コンベア装置がアタッチメント付チェーン４
８からなり、スプロケット５０が回転軸４３に取着さ
れ、回転軸には半径方向に延びる押出し板６２が取着さ
れ、押出し板の先端の外側に円弧状案内壁が固定設置さ
れている。 【効果】 回転軸と円弧状案内壁とのスペースに選別対
象物を受取り、押出し板で押し出すので、垂直方向の高
さが非常に小さい状態で選別対象物Ａを受け皿に搭載で
き、受け皿へ搭載時の衝撃を小さく且つ選別対象物Ａの
形状等による横方向の移動バラツキが非常に小さくでき
る。従って受け皿に確実に載せられ、受け皿の幅を小さ
くできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は選別装置の供給装置に関
する。より詳しくは、本発明は、桃、葡萄、みかん等の
果実、トマト、じゃがいも、人参等の野菜、魚、海老等
の海産物等を選別、特に重量選別、する装置に選別対象
物を供給するための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、いちご、桃、葡萄、みかん等の果
実、トマト、じゃがいも、人参等の野菜、魚、海老等の
海産物等は、肉眼によりその形状、特に外観の大きさに
より選別していた。しかしながら、最近、選別精度の一
層の向上が望まれ、従来の形状選別から重量選別へ移行
する傾向にある。

【０００３】本発明者は、先に重量選別装置として、上
皿天秤タイプの重量選別装置を提案した（実開平１−１
２４２７８号公報を参照）。この装置により、選別対象
物を正確に、効率よく且つ迅速に重量選別することがで
きる。この装置においては、秤の受皿への選別対象物の
供給を人手によって行っている。

【０００４】しかしながら、いちご、桃、葡萄、みか
ん、トマト等の柔らかい果実や農作物では人手で触れる
と傷み易く、極力人手の接触を減らす必要があり、ま
た、上記果実や野菜、更に魚、海老等の海産物等では処
理する選別対象物の数量が多いため、人手で供給する場
合には供給量が少なく、選別装置の処理能力に比較し遥
かに低く選別能率が大幅に低下するという問題がある。

【０００５】選別装置への選別対象物の供給を自動的に
行う装置として、実公昭６３−２６２２０号公報や実公
平１−１８２２３号公報に開示されたものがある。これ
らの装置は何れも形状選別タイプの選別装置へ農産物を
供給するものであり、供給装置のコンベアの出口側に固
定の受渡板を設置して、この受渡板の上に供給コンベア
から１個ずつ農作物を供給し、一方、選別装置の選別体
（保持体）が垂直面内において循環しており、選別体が
上昇する際に選別体に取着した受取杆（すくい上げ材）
が固定の受渡板上に供給されている農産物をすくい上げ
て選別体内に投入するものである。

【０００６】また、前記実公昭６３−２６２２０号公報
に開示された供給装置は、コンベア部が無端帯に一定ピ
ッチでローラを並設しており、且つこれらのローラとロ
ーラの間に該ローラよりも巾狭の細杆を配設したことを
特徴とする選果機であり、供給装置から選別装置へ選別
対象物（農産物）を受渡す際に供給装置のローラの間に
選別対象物が挟まることを防止している。

【０００７】前記実公平１−１８２２３号公報に開示さ
れた供給装置は、農産物の支持体を複数個並設した無端
コンベアからなり、この無端コンベアの前方にストッパ
付の受渡部材が固定設置されている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
６３−２６２２０号公報や実公平１−１８２２３号公報
に開示の供給装置を前述した実開平１−１２４２７８号
公報の重量選別装置に適用することはできない。すなわ
ち、実開平１−１２４２７８号公報の重量選別装置には
受取杆（すくい上げ部材）が設けられていない。仮に、
受取杆を取付けたとしても、選別対象物が小さい農産物
の場合は上手くすくい上げることができず、更に、水平
面内で循環するタイプの選別装置には全く適用不可能で
ある。

【０００９】また仮に、固定の受渡部材を介さず、前記
供給装置のコンベアから直接に重量選別装置の選別体内
に農産物を落下供給させようとすると、重量選別装置の
受皿と供給装置とのタイミングを非常に微妙に調整する
必要があり、実際問題として供給装置により供給された
農産物が選別装置の受皿の上にうまく載らないという問
題が生じる。特に、実開平１−１２４２７８号公報の重
量選別装置において受皿を水平面内を移動させるように
した場合には、連続的に水平に移動している受皿に向け
て連続的に移動する供給装置から選別対象物を投入する
こととなり、両者のタイミングを合わせることは至難で
ある。更に、供給装置のコンベアと選別装置の受皿との
間の距離が大きくなってしまい、いちご、桃、葡萄、み
かん、トマト等のような柔らかいものを供給すると、落
下時にいちご、桃、葡萄、みかん、トマト等を傷めてし
まうという問題も生ずる。また、じゃがいも、人参等の
野菜、魚、海老等の海産物等についても同様な問題が生
じる。

【００１０】更に、実公昭６３−２６２２０号公報の供
給装置では、いちご、桃、葡萄、みかん、トマト等のよ
うな柔らかいものを処理する場合には、選別対象物（い
ちご）をローラにより傷め実用に供し得ない。また、じ
ゃがいも、人参等の野菜、魚、海老等の海産物等につい
ても同様な問題が生じ、特に、魚、海老等の海産物等で
は商品を痛めると言う問題がある。

【００１１】

【発明の目的】本発明は上述したような問題点に鑑み
て、供給装置に供給された選別対象物を人手によらず選
別装置の受皿の上に１つづつ確実に供給することがで
き、しかもいちご、桃、葡萄、みかん、トマト等の柔ら
かく傷み易い果実や農作物等の選別対象物が損傷される
ことがなく、構造が簡単な選別装置の供給装置を提供す
るものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明においては、上述
の課題を、コンベア装置からなり、選別装置の無端状チ
ェーンに取着された多数の受け皿へ選別対象物を送る選
別装置の供給装置において、前記コンベア装置がアタッ
チメント付チェーンからなり、該アタッチメント付チェ
ーンが巻掛けられる選別装置側スプロケットが、選別装
置の無端状チェーンに連動して回転する回転軸に取着さ
れており、該回転軸に半径方向に延びる押出し板が取着
されていることを特徴とする選別装置の供給装置により
達成する。なお、本発明の押出し板の先端の外側に円弧
状案内壁が設けられていてもよい。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図示した図面に従い
本発明を詳細に説明する。本発明の第一実施例において
は、選別装置駆動系のチェーン２Ａ（図３参照）からな
る移動手段２がほぼ水平面内を移動するようになってい
る。

【００１４】図１に示すように、本実施例の供給装置４
０は、選別装置の水平面内で移動する移動手段（チェー
ン）２の移動方向にほぼ平行する方向に、桃、葡萄、み
かん等の果実、トマト、じゃがいも、人参等の野菜、
魚、海老等の海産物等の選別対象物Ａを供給するもので
あり、選別装置の受け皿９が供給装置４０の出口部の下
方に到達した時点に供給装置から選別対象物Ａを１個ず
つ受け皿９に供給するようになっている。なお、図１に
おいては理解を容易にするため、供給装置の側板を除去
している。

【００１５】図１において、アタッチメント付チェーン
２Ａ（図３参照）をエンドレス状に連結し、図２の左右
両端位置に回転可能に支承した一対の水平スプロケット
３０に噛合させて長円形状の移動手段２を構成してい
る。移動手段２中の互いに平行して位置する２つの水平
な直線状部分（図１）の片側（図示した実施例において
は手前側）が選別用経路を構成している。上記一対の水
平スプロケット３０の一方を駆動モータ（図示せず）に
連結して、駆動手段２を図１の矢印方向に移動させるよ
うにしている。

【００１６】複数の上皿天秤秤用テコ１（天秤）が移動
手段２に取付けられ（図４、図５）、各テコ１には受け
皿９が取着されている。移動手段２の他側（図示した実
施例においては手前側）の直線部に沿って複数の重量選
別箇所が設けられている。なお、重量選別箇所の上流位
置（図示した実施例においては奥側の直線部）におい
て、本発明の供給装置４０により選別対象物Ａが受け皿
９上に供給される。

【００１７】各重量選別箇所には、その入口側に移入案
内用レール５が、各重量選別箇所にはレール３が、ま
た、その出口側には移出案内用レール６および制動手段
８が設けられている（図３）。なお、隣接する一対の重
量選別箇所の上流側の重量選別箇所に設けられた移出案
内用レール６が下流側の移入案内用レール５に一体的に
連続していてもよい。更に、各重量選別箇所の内側には
重量付与手段４が設けられている。

【００１８】各重量選別箇所の出口側の制動手段８に対
応して、移動手段２の外側位置には放出傾斜姿勢に揺動
したテコ１から選別対象物Ａを受取るシュート２２（図
１）が設けられている。

【００１９】図３および図４に示すように、移動手段２
のアタッチメント付チェーン２Ａのアタッチメントに多
数のブラケット１２が取着され、ブラケット１２の上部
に、図５に示すように、テコ１が揺動軸芯Ｒの回りに揺
動可能に支承されている。テコ１の先端にピン１ｃによ
り受け皿支持縦棒１ａを枢着し、受け皿支持縦棒１ａの
下端部とブラケット１２とをレバー１ｂ、ピン１ｄ、１
ｅにより連結して平行クランク機構を構成し、受け皿支
持縦棒１ａは常時垂直状態を維持する。受け皿支持縦棒
１ａに、選別対象物Ａを載置用受け皿９の底部を枢着
し、テコ１の回動時（図４鎖線）、受け皿９は大きく傾
斜して選別対象物Ａをシュート２２に放出する。

【００２０】ブラケット１２に取付けたストッパー７
（図４）は放出傾斜姿勢に揺動したテコ１をその姿勢に
保持する。ブラケット１２の後側面に周方向溝付きのロ
ーラ１３を回転可能に支承し、選別用経路Ｌに沿ってガ
イドレール２Ｂを設け、ローラ１３の溝にガイドレール
１３が係合している（図４）。テコ１の他端部に、スプ
リング１０ｂにより付勢された刃状部材１０をピン１０
ａにより枢着している。

【００２１】刃状部材１０は、重量選別箇所の入口側で
は移入案内用レール５に、重量選別箇所ではレール３
に、また、出口側では選別結果に応じて移出案内用レー
ル６または制動手段８に摺接する。レール３に摺接した
状態で、重量付与手段４により刃状部材１０（力点ａ）
に予め設定された釣合重量が作用する。

【００２２】レール３は、選別用経路Ｌ途中の重量選別
箇所に移動してきたテコ１の力点ａ（刃状部材１０）に
係合し、釣合重量付与装置４に設定された重量と選別対
象物Ａの重量に応じてテコ１の揺動を規制し、次の２位
置を取る。

【００２３】（１）受け皿９の載置重量が設定値未満の
ときには、図５に示す第１位置となり、受け皿９上に選
別対象物Ａを載置保持するようテコ１を水平姿勢に保持
する。

【００２４】（２）受け皿９の載置重量が設定値以上の
ときには、図６に示す第２位置となり、放出傾斜姿勢よ
りも緩傾斜の傾斜姿勢にテコ１を保持する。

【００２５】重量付与装置４は、移動手段の内側に固定
設置されており、図５および図６に示すように、テコ１
５が軸芯Ｘ1 周りに揺動自在に固定ブラケット２３に支
承され、テコ１５に垂直枠１８が軸芯Ｘ2 により枢着さ
れ、垂直枠１８の下端部はリンク１９、ピン１９ａ、１
９ｂにより固定ブラケット２３に連結され平行クランク
機構が構成されており、垂直枠１８は常時垂直姿勢に保
持されている。垂直枠１８は上端部に分銅１６の受け皿
１７を備え、中間部にレール３が垂直枠１８に直交して
取着されている。

【００２６】重量選別箇所では、そこに移入してきたテ
コ１の受け皿９上に載置されている選別対象物Ａの重量
が重量付与装置４の設定値未満のときは、レール３は図
５のように下降したまま（第１位置）となり、テコ１は
水平姿勢を保つ。一方、選別対象物Ａの重量が重量付与
装置４の設定値以上のときは、レール３が図６のように
上昇し（第２位置）、テコ１を傾斜姿勢とする。従っ
て、重量付与装置４の設定値を閾値として選別対象物Ａ
を重量選別することができる。

【００２７】レール３と重量付与装置４とを備えた重量
選別箇所は、選別用経路Ｌの途中に複数個形成されてお
り、チェーンの移動方向に見て上流側から下流側に向け
て重量付与装置４の設定重量を順次小さくしている。

【００２８】本実施例の供給装置４０は、図１に示すよ
うに、選別装置の移送方向に平行する平坦部４５ａおよ
び上向きに傾斜し且つ平坦部４５ａに連なる傾斜部４５
ｂを含むコンベア４５からなり、コンベア４５のは前後
位置には回転可能な一対の軸４３、４６が設けられてい
る。

【００２９】前述した選別装置の移動手段のチェーン２
Ａに係合するスプロケット（図示せず）から、チェー
ン、スプロケット（図示せず）等の公知の手段を介し
て、軸４３または４６が連結されている。

【００３０】図示した実施例においては、前後軸４３、
４６には、それぞれ左右２個のスプロケット５０、４７
が取着されており、前後スプロケット５０、４７の間に
は左右２本のアタッチメント付チェーン４８がエンドレ
ス状態で掛渡されている。なお、スプロケット５１、５
２はチェーン４８の向きを変えるための中間プーリであ
る。

【００３１】左右２本のアタッチメント付チェーン４８
の間には、横方向の桟状のガイド４９が一定間隔で多数
個設けられている。なおガイド４９を回転可能なローラ
としてもよくこの場合、ローラは、好ましくは安価で且
つ軽量であり、清掃が容易な塩ビローラで作られる。

【００３２】本実施例のガイド４９は図１に示すように
アタッチメント付チェーン４８の走行方向に突出した山
形形状をしており、後述する掻き落しガイド６５と協動
して余剰な選別対象物を除去するようにしている。

【００３３】また、図２に示すように上側に位置したア
タッチメント付チェーン４８、ガイド４９の下側には、
ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロン等の合成樹脂
板またはステンレス等の金属板からなり、水平部と傾斜
部が滑らかに連なった案内板４４が設けられている。

【００３４】供給装置４０の上側出口部の軸４３には、
その両端部にスプロケット５０が取着されているととも
に、このほぼ水平な回転軸４３の両スプロケット５０の
間には、図２に示すように、その周方向に等配的に４枚
の押出し板６２が配設されている。各押出し板６２の半
径方向長さは等しくなっている。これにより、押出し板
６２の先端と軸４３との間に、選別対象物の収納スペー
スが形成されている。なお、押出し板６２の数は適宜増
減してもよい。また、軸４３の太さは上記収納スペース
を考慮して適宜選定し、必要に応じて図２に示すように
軸４３を中空軸としてもよい。

【００３５】押出し板の先端が描く軌跡円Ｃの外側には
ほぼ半円形断面をした案内部を有するシュート６３が固
定設置されている。シュート６３の下方先端６３Ａは最
下端位置Ｂを僅かに越えている。

【００３６】回転軸４３は前述したように選別装置の移
動手段２Ａとスプロケットおよびチェーン（図示せず）
により公知の方法により連結しており、図１、図２に矢
印で示すように選別装置の受け皿９と同期して回転軸４
３が回転し、押出し板６２が受け皿９と同期するように
なっている。なお、回転軸４３の回転方向は、軸４３の
下側において押出し板６２の移動方向が選別装置の受け
皿９の移動方向と同方向となるように選定している（図
１、図２参照）。

【００３７】供給装置４０の傾斜部の上方位置には、山
形等の適宜形状をした掻き落しガイド６５を固定設置し
ており、アタッチメント付チェーン４８とともにガイド
４９が移動することにより、掻き落しガイド６５の下側
傾斜部６５ａはガイド４９上の余剰な選別対象物Ａを掻
き落す。なお、掻き落しガイド６５の上側傾斜部６５ｂ
は４５から落下してきた余剰な選別対象物Ａがガイド４
９上の選別対象物Ａに当たらないよう逸らすものであ
る。

【００３８】

【作用】以上の構成からなる本実施例においては、選別
対象物が供給装置４０の下側のホッパー（図示せず）に
供給され、または適宜、人手により供給装置４０のガイ
ド４９間に載置され、この状態で選別対象物は案内板４
４に接触しつつ供給装置により、その上側出口に向って
移動されて行く。ガイド４９の上に重なって載っている
場合には、上側に移動する間に、選別対象物Ａはき落し
ガイド６５に接触し、ガイド４９間に余剰に載置された
選別対象物Ａは排除され、従って、各ガイド４９間に１
個ずつの選別対象物Ａが載った状態となる。

【００３９】この状態で供給装置４０の出側に達する
と、案内板４４がなくなり、ガイド４９は出側のスプロ
ケット４７の迴りを回り込むことにより、案内板４４の
上を案内されてきた選別対象物Ａは押出し板６２と軸４
３との間のスペースに落下し、その隣接する押出し板６
２の間の空間に選別対象物Ａが受け取られる。そして軸
４３が回転するとともに選別対象物Ａを押出し板６２に
より下方に押出していく。下方に押されるにつれて選別
対象物は重力の作用により前側の押出し板６２方向に移
動するとともに、円弧状をしたシュート６３の壁面に沿
って移動し、下方に到達した時点において今度は押出し
板６２により押されてシュート６３の先端６３Ａから押
出される。

【００４０】前述のようにシュート６３の先端６３Ａの
下方に選別装置の受け皿９が到達したときに押出し板６
２により選別対象物Ａが押出されるようスプロケット５
０と受け皿９とを同期させている。これによりタイミン
グ装置６１と受け皿９との垂直方向の高さが非常に小さ
い状態で選別対象物Ａが押出されるために、受け皿９へ
の搭載時の衝撃が小さく、しかも落差が小さいので、選
別対象物Ａの形状等による横方向の移動バラツキが非常
に小さくでき、従って受け皿９に確実に載せることがで
き、また、横方向バラツキが小さいので受け皿９の幅を
小さくすることができる。

【００４１】なお、タイミング装置のシュート６３の下
端の先端６３Ａを図２に示すように僅かに上がる状態ま
で延ばしておくことにより、選別対象物Ａがシュート６
３に対して比較的滑り易い物品（例えば冷凍食品）のよ
うな場合においても、下に落ちていく勢いで飛び出して
しまうことがなく、押出し板６２により押されて供給装
置４０から受け皿９に移行するようになり、これにより
横方向のバラツキを更に小さくできる効果がある。

【００４２】上記の実施例においては、選別装置の移動
手段が水平面内を移動する無端状チェーンとなっていた
が、本発明に係る選別装置の無端状チェーンは垂直面内
で移動するようにすることも可能である。

【００４３】

【他の実施例】別の実施例を図７および図８を参照して
説明する。この実施例は図１から図６を参照して説明し
た実施例と類似しているが、前述した実施例において、
例えば尾の大きい魚等を供給する場合において、押出し
板６２の先端と円弧状をしたシュート６３の間に尾が挟
まれるようなことが往々にして生じることがある。本実
施例はこのような場合に適するものであり、円弧状をし
たシュート６３を図８に示すように軸方向に細い間隙６
３ｂを開けた複数の周方向に伸びる桟部材６３ａから構
成している。一方、アタッチメント付チェーンに取着し
たガイド４９の先端部、更に適宜必要に応じてアタッチ
メント付チェーン間から半径方向外側に突出した押出し
部材６２の先端を、櫛歯状４９ａとして突出させてお
り、この櫛歯状に突出した先端部４９ａが桟部材の隙間
６３ａに遊嵌合するようにしている。また、ガイド４９
または押出し部材６２の櫛歯状突出部４９ａの内側の周
面は円弧状をしたシュート６３の内面とわずかな隙間を
もって遊嵌合するようにしている。この構成によりタイ
ミング装置６０により尾の大きい魚等を移送する場合に
おいても、尾がシュート６３と押出し板６２の先端部に
挟まれることがなく、尾を損傷することなく、従って魚
の価値を低下させることなく各受け皿に移送供給するこ
とができる。また、この実施例は魚に限らずシュート６
３と押出し板６２の先端の間に挟まり易いもの、例えば
葉菜等を供給するような場合にも有効である。

【００４４】更に図９に別の実施例を示す。この実施例
においては円弧状をしたシュート６３の内周面にスポン
ジまたは人工芝等の素材６４などの弾力性を有する部材
を貼付している。これにより非選別対象物がシュート６
３の内面に強く擦られることが防止でき、比較的柔らか
い果物、野菜などを供給する場合に選別対象物を損傷す
ることがなく有効である。

【００４５】

【発明の効果】本発明においては、コンベア装置からな
り、選別装置の無端状チェーンに取着された多数の受け
皿へ選別対象物を送る選別装置の供給装置において、前
記コンベア装置がアタッチメント付チェーンからなり、
該アタッチメント付チェーンが巻掛けられる選別装置側
スプロケットが、選別装置の無端状チェーンに連動して
回転する回転軸に取着されており、該回転軸に半径方向
に延びる押出し板が取着されており、供給装置の出側の
軸は、その隣接する押出し板の間の空間に選別対象物を
受け取り、そして軸が回転するとともに選別対象物を押
出し板により押出し、供給装置の下方に選別装置の受け
皿が到達したときに押出し板により選別対象物Ａが押出
される。これにより供給装置と受け皿との垂直方向の高
さが非常に小さい状態で選別対象物Ａが押出されるため
に、落下による衝撃が小さく、選別対象物Ａの形状等に
よる横方向の移動バラツキが非常に小さくでき、従って
受け皿に確実に載せることができ、しかも横方向バラツ
キが小さいので受け皿の幅を小さくすることができる。
また、押出し板により受け皿の移動方向に選別対象物を
押出すことにより移行時の速度差が小さくなり、受け皿
への供給が一層確実になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例の斜視図である。

【図２】図１に示す実施例の要部の断面正面図である。

【図３】図１の III部拡大平面図である。

【図４】図３のIV矢視図である。

【図５】図４のＶ矢視図である。

【図６】図５に対応する第２位置を示す正面図である。

【図７】他の実施例の要部の断面正面図である。

【図８】図８の側面図である。

【図９】更に他の実施例の要部の断面正面図である。

【符号の説明】

２Ａ 無端状チェーン ９ 受け皿 ４０ 選別装置 ４３ 軸 ４８ アタッチメント付チェーン ４９ ガイド ５０ スプロケット ６２ 押出し板

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンベア装置からなり、選別装置の無端
   状チェーンに取着された多数の受け皿へ選別対象物を送
   る選別装置の供給装置において、前記コンベア装置がア
   タッチメント付チェーンからなり、該アタッチメント付
   チェーンが巻掛けられる選別装置側スプロケットが、選
   別装置の無端状チェーンに連動して回転する回転軸に取
   着されており、該回転軸に半径方向に延びる押出し板が
   取着されていることを特徴とする選別装置の供給装置。
2. 【請求項２】 コンベア装置からなり、選別装置の無端
   状チェーンに取着された多数の受け皿へ選別対象物を送
   る選別装置の供給装置において、前記コンベア装置がア
   タッチメント付チェーンからなり、該アタッチメント付
   チェーンが巻掛けられる選別装置側スプロケットが、選
   別装置の無端状チェーンに連動して回転する回転軸に取
   着されており、該回転軸に半径方向に延びる押出し板が
   取着され、該押出し板の先端の外側に円弧状案内壁が設
   けられていることを特徴とする選別装置の供給装置。
3. 【請求項３】 前記案内壁の下方先端がその最下端位置
   を越えて上方に延在していることを特徴とする請求項２
   の選別装置の供給装置。
4. 【請求項４】 前記アタッチメント付コンベアが左右一
   対のチェーンからなり、ガイドが該対をなした左右のチ
   ェーン間に取着されており、該ガイドの移動経路の近傍
   に余剰選別対象物の掻き落しガイドが設けられているこ
   とを特徴とする請求項１〜３の何れか１項に記載の選別
   装置の供給装置。
5. 【請求項５】 前記円弧状壁面が軸方向に間隔を開けて
   且つ周方向に延在する複数の桟部材から形成されてお
   り、前記押出し板の半径方向先端が櫛歯形状をしてお
   り、該櫛歯の突出部が前記円弧状壁面の隣接する桟部材
   間の隙間に嵌合可能であることを特徴とする請求項２〜
   ４の何れか１項に記載の選別装置の供給装置。
6. 【請求項６】 前記円弧状壁面の内面が弾力性のある部
   材により形成されていることを特徴とする請求項２〜４
   の何れか１項に記載の選別装置の供給装置。