JP3156869B2 - インサート成形方法及びインサート成形物並びにインサート部材 - Google Patents

インサート成形方法及びインサート成形物並びにインサート部材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシャフト、ネジ、ヘッダ
ーピン、ピニオン歯車、スプラインシャフト、パイプ
材、多面角材、木材、鋳造金属物等のインサート部材を
樹脂に埋め込み成形するインサート成形方法及びインサ
ート成形物並びにインサート部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に金属製あるいはセラミックス製等
のシャフト等をインサート成形した樹脂成形品は、樹脂
成形部に後工程によってインサート部材を挿通したもの
に比して、樹脂成形部とインサート部材との一体性が高
いため、相対位置のずれが少なく、機械強度が大きく、
部品機能の信頼性が高いため、広く歯車、カム、プーリ
ー等の機械部品に使用されている。
【0003】従来のインサート成形は、金型内にあらか
じめインサート部材を自動または半自動でセットして樹
脂成形部の表面に相当する部分に、即ち、キャビティー
外周面にゲートを設けた金型で成形していた(図4参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のキャビ
ティー外周面にゲートを設けた金型で成形したもので
は、樹脂成形部の表面にゲート痕が残るため、該ゲート
痕の切削及び研磨等の後処理工程が必要であるだけでな
く、切削及び研磨の度合いによっては、面と面との平行
性や平面性が損なわれたり、仕上がり寸法の狂いが生じ
たり、ウェルドラインが残るため、強度を落とす場合が
あるという欠点を有している。
【0005】また、ゲートは、その位置、個数及び形状
等の条件によって樹脂成形部の寸法精度及び強度に大き
く影響するものであり、金型設計時に経験やコンピュー
タ計算による金型内樹脂流動解析または強度解析等に基
づき、製品全体としての最高強度が得られるように最適
な設計条件を決定する必要がある。
【0006】しかし、従来の金型では、ゲート以外の他
の条件、例えば、スプールまたはランナーの位置、イン
サート部材の位置、前記後処理工程時の切削及び研磨の
行い易さ等、様々な条件を考慮して金型設計条件が決定
されているため、前記キャビティー外周面のゲート位置
は寸法精度及び強度の点で理想的な位置とは云えず、こ
のような金型によるインサート成形によれば、樹脂の流
れが矢符Yで示すように不均一で偏ったものとなった
り、ウェルドラインが発生するため、樹脂成形部の寸法
安定性及び精度、並びに機械強度が部位によって一定で
はないと云う欠点を有している。
【0007】
【発明の目的】そこで本発明の目的は、樹脂成形部表面
にゲート痕が残らず、しかも寸法精度及び強度の高いイ
ンサート成形方法及びインサート成形物並びにインサー
ト部材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため、鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った
ものである。
【0009】即ち、本発明に係るインサート成形方法
は、インサート部材と樹脂とを一体的に成形するインサ
ート成形方法であって、前記インサート部材として、ス
プールまたはランナーが内部に形成されていると共に、
一ないし複数のゲートが成形後に樹脂によって被覆され
る部分に形成されているものを用い、前記インサート部
材のスプールまたはランナー及びゲートを介して溶融樹
脂を金型内に送り込むインサート成形方法において、前
記樹脂がポリイミド樹脂であることを特徴とする。
【0010】また、本発明に係るインサート成形方法の
好ましい実施態様は、(1)前記インサート部材のスプ
ール先端またはランナー終端にコールドスラグウェル部
が形成されていること、(2)前記ポリイミドが、下記
一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミ
ド樹脂(以下、単に本発明のポリイミド樹脂ということ
もある。)であること、である。
【0011】
【化2】 (式中、Xは直結、炭素数1〜10の二価の炭化水素
基、六フッ素化されたイソプロピリデン基、カルボニル
基、チオ基、又はスルホニル基であり、またRは炭素数
2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単環式芳香族基、縮
合多環式芳香族基、および芳香族基が直接又は架橋員に
より相互に連結された非縮合多環式芳香族基からなる群
より選ばれた4価の基を表す。)本発明に係るインサー
ト成形物は、インサート部材に一ないし複数の透孔部及
び該透孔部に連続する中空部が形成されていると共に該
透孔部及び中空部内に樹脂が充填されており、該透孔部
及び中空部内の樹脂とインサート部材周囲の樹脂成形部
とが一体的に成形されているインサート成形物におい
て、前記樹脂がポリイミド樹脂であることを特徴とす
る。
【0012】また、本発明に係るインサート成形物の好
ましい実施態様は、前記ポリイミドが、前記一般式
(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂
であること、である。
【0013】本発明に係るインサート部材は、スプール
またはランナーが内部に形成されていると共に、一ない
し複数のゲートが成形後に樹脂によって被覆される部分
に形成されているインサート部材において、前記樹脂が
ポリイミド樹脂であることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、溶融樹脂がインサート部材の
内部をスプールまたはランナーとして通過し、インサー
ト部材に形成されたゲートから金型内に送り込まれるた
め、特定の溶融樹脂がキャビティーの略中心部より外周
面に向かって均一に流動し固化することになり、樹脂成
形部の寸法安定性及び精度、並びに機械強度に優れたイ
ンサート成形物を得ることができる。また、得られたイ
ンサート成形物は、表面にゲート痕が残らないため、切
削及び研磨等の後処理が不要である。更に、得られたイ
ンサート成形物は、本発明に係る特定の樹脂が樹脂成形
部とインサート部材の内部とにおいて一体的となってい
るので、インサート部材の位置ズレ及び抜け等を完全に
防止することができる。尚、インサート部材が2以上か
ら構成される場合、少なくとも1つのインサート部材に
本発明を適用すればよい。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面に基
づき説明する。図1はインサート部材をセットした状態
の金型を示す概略断面図、図2は図1の金型によって得
られた本発明に係るインサート成形物の一例を示す断面
図、図3は本発明に係るインサート成形物の他の例を示
す断面図、図4は従来のインサート成形物及び金型を示
す概略断面図である。
【0016】図1において、1は二つの割型1A・1B
から成る金型であり、成形度に後述する構成を有するイ
ンサート部材4がセットされた後に該金型1のキャビテ
ィー2に樹脂注入ノズル3によって樹脂が注入されるこ
とにより、図2に示す如きインサート部材4の周囲に樹
脂成形部6が被覆成形されたインサート成形物5が成形
されるものである。
【0017】本発明において金型1にセットされるイン
サート部材4には、樹脂成形部6に被覆される部分に一
ないし複数の透孔部4Bが形成され、且つ該透孔部4B
に連続して中空部4Aが形成されている。透孔部4の位
置は、成形後に樹脂成形部6によって被覆される部分で
あればよいが、好ましくは樹脂成形部6の略中心部であ
る。また、その口径及び個数は、用いられるインサート
部材4のサイズや材質、樹脂の種類、得られるインサー
ト成形物5の要求強度等の条件に応じて適宜決定される
が、複数の透孔部4を略等間隔で放射状に設けることが
均一成形の点で好ましい。
【0018】本発明に係るインサート成形方法は、図1
に示す如き金型1及びインサート部材4を用いることに
より、樹脂注入ノズル3から注入され金型スプールまた
はランナー1Cを通った樹脂が、従来のように金型1か
ら直接キャビティー内へ注入されるのではなく、インサ
ート部材4に形成された中空部4A内を通過した後、該
中空部4Aに連続して形成された透孔部4Bからキャビ
ティー2内へ注入されるものである。即ち、インサート
部材4に形成された中空部4Aをスプールまたはランナ
ーとし、透孔部4Bをゲートとして、樹脂をキャビティ
ー2内へ注入するのである。
【0019】従って、従来はキャビティー外周面に設け
られていたゲートが、射出成形において理想的な位置で
あるインサート成形物5の樹脂成形部6の略中心となる
ので、注入した樹脂は樹脂成形部6の略中心からキャビ
ティー2の外周面に向かって矢符Xで示すように均一に
流動し固化するため、樹脂成形部6の寸法安定性及び精
度、並びに機械強度に優れたインサート成形物5を得る
ことができる。
【0020】また、得られたインサート成形物5は、ゲ
ートが樹脂成形部6によって被覆されるため表面にゲー
ト痕が残らず、切削及び研磨等の後処理が不要であるだ
けでなく、後処理による仕上がり寸法の変化がないた
め、金型1の設計に際しては切削量や研摩量等を考慮す
ることなく、インサート成形物5の仕上がり寸法で設計
することができる。従って、要求される精度の金型によ
って成形すれば、所望する仕上がり精度のインサート成
形物5を得ることができる。
【0021】更にまた、得られたインサート成形物5
は、本発明に係る特定の樹脂が樹脂成形部6とインサー
ト部材4の内部である前記中空部4A及び透孔部4Bと
において一体的となっているので、インサート部材4の
位置ズレ及び抜け等を完全に防止することができる。従
って、インサート部材4の材質及び樹脂の種類を同一と
した場合、従来の成形方法で得られたインサート成形物
に比して、本発明の成形方法で得られたインサート成形
物5は機械強度が大きく、部品機能の信頼性が高い。樹
脂成形部6とインサート部材4との一体性をより強固と
するために、図3に示す如く透孔部4Bをインサート部
材4外周に形成した溝部4C内に形成してもよい。尚、
樹脂注入ノズル3先端の冷却した樹脂が、キャビティー
2内へ注入されるとフローマークやショートショット等
の故障発生の原因となるので、係る故障を防止するため
にインサート部材4の中空部4Aの先端(ないし終端)
にコールドスラグウェル部4Cを形成することが好まし
い。
【0022】尚、樹脂注入ノズル3先端の冷却した樹脂
が、キャビティー2内へ注入されるとフローマークやシ
ョートショット等の故障発生の原因となるので、係る故
障を防止するためにインサート部材4の中空部4Aの先
端(ないし終端)にコールドスラグウェル部4Cを形成
することが好ましい。
【0023】尚また、図示の実施例では透孔部4Bを一
列の放射状に配置した場合を示したが、複数列の放射状
ないしランダムに複数個を配置してもよい。また、中空
部4Aも1つに限らないし、形状も環状等の任意の形状
でよい。さらに、樹脂成形部6も一つに限らず、二以上
であってもよいし、その形状もインサート部材4の周囲
全周に亘って成形されているものに限らない。樹脂成形
部6を二以上とした場合、従来の成形方法では金型スプ
ールまたはランナーの通路を複雑としたり、樹脂注入ノ
ズルを二以上としたりする必要があるが、本発明によれ
ば一つの樹脂注入ノズル3によって極めて容易に成形可
能である。
【0024】また本実施例では、樹脂注入ノズル3から
の樹脂の注入を金型1の金型スプールまたはランナー1
Cを介してインサート部材4内に注入しているが、本発
明はこれに限らず、インサート部材4端部に樹脂注入ノ
ズル3を圧接して樹脂を直接注入してもよい。更に樹脂
の注入は、樹脂成形部6に近い側のインサート部材4の
端部に限らず、遠い側の端部からでもよいし、インサー
ト部材4の表面からでもよい。
【0025】以上、本発明に係るインサート成形方法及
び該成形方法によって得られた本発明に係るインサート
成形物の一実施例について説明したが、本発明は上記に
限らず、成形するインサート成形物の態様によって適
宜、本発明の範囲内において変更することができる。
尚、インサート部材4及び樹脂成形部6に用いられる材
質例を下記する。
【0026】本発明の方法において使用されるインサー
ト部材4の材質としては、インサート部材として種々公
知の材質、即ち、鉄、ステンレス、アルミニウム、真鍮
等の金属製あるいはアルミナ、炭化ケイ素等のセラミッ
クス製、その他耐熱性プラスチック材、強化木材(紙パ
ルプ等)、竹材等を用いることができ、樹脂接触面にロ
ーレット加工を施してもよい。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】本発明の用いられる樹脂は、ポリイミド樹
脂であり、ポリイミド樹脂としては、前記一般式(1)
で表される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂である
ことが好ましく、この樹脂としては、商品名オーラム
(三井化学社製)等が挙げられる。
【0036】また本発明のポリイミド樹脂は、炭素繊維
等の繊維状補強材を混合した物であってもよい。繊維状
補強材を混合した場合、本発明によれば、繊維配向が図
1の矢符X方向、即ち、樹脂成形部6の略中心部から放
射状に並ぶので高い強度を得ることができ、特に樹脂成
形部6が歯車である場合等に歯先強度向上に有効であ
る。
【0037】
【実験例】チョップド炭素繊維強化の樹脂(表1参照)
を75ton射出成形機J75SA(日本製鋼所社製)
にて下記条件で2種類の金属シャフトインサートギアを
成形した。成形は、先ず、下記(b)の2種類のインサ
ート部材を夫々金型温度と略等しい温度、即ち、200
℃に予め加温してから金型に装着し、次に下記(b−
1)のインサート部材の場合は該インサート部材の一方
の端部より内部に樹脂を注入して成形し(図1参照)、
また下記(b−2)のインサート部材の場合はギア部端
面より3点ピンポイントゲートで樹脂を注入して成形し
た。
【0038】a)成形物 歯形 :標準並歯平歯車 基準ピッチ円直径:36mm 歯数 :12 歯厚 :15mm
【0039】b)インサート部材 材質 :sus304 寸法 :φ10×L40 形状 :下記(b−1)、(b−2)の2種
類 (b−1):内部に図2に示すようなスプールまたはラ
ンナーが形成されているもの(本発明) (b−2):スプールやランナー等の空隙無しのもの
(比較例)
【0040】c)成形条件 射出成形温度 :410℃ 金型温度 :200℃ 射出出力 :1500kg/cm2
【0041】以上のように成形した2種類の金属シャフ
トインサートギアの歯元強度を測定した。測定方法は、
図5に示すように2本のφ10のsus製丸棒7によっ
て金属シャフトインサートギアのギア部分を上下から挟
んで垂直方向Zに10mm/secの速度で荷重を加
え、ギアが破壊した時の荷重{歯元面積×4(歯イ・ロ
・ハ・ニ)で除した値}を圧縮試験機ストログラフ(島
津製作所社製)にて測定した。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1から、(b−1)のインサート部材
(本発明)を用いて成形した金属シャフトインサートギ
アの方が、(b−2)のインサート部材(比較例)を用
いて成形した金属シャフトインサートギアに比して著し
く強度が優れている(特に本発明のポリイミド樹脂の場
合に優れている)ことが判る。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、本発明に係る特定の溶
融樹脂をインサート部材の中空部をスプールとして通過
し、該中空部に連続する透孔部をゲートとして金型のキ
ャビティー内に注入する構成であるため、本発明の溶融
樹脂がキャビティー中心部より外周面に向かって均一に
流動し固化することになるので、樹脂成形部の寸法安定
性及び精度、並びに機械強度に優れたインサート成形物
を得ることができる。
【0045】また、得られたインサート成形物は、表面
にゲート痕が残らないため、仕上がり寸法を狂わせ易い
切削及び研磨等の後処理が不要である。
【0046】更に、得られたインサート成形物は、本発
明に係る特定の樹脂が樹脂成形部とインサート部材の内
部とにおいて一体的となっているので、インサート部材
の位置ズレ及び抜け等を完全に防止することができ、機
械強度が大きく、部品機能の信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】インサート部材をセットした状態の金型を示す
概略断面図である。
【図2】図1の金型によって得られた本発明に係るイン
サート成形物の一例を示す断面図である。
【図3】本発明に係るインサート成形物の他の例を示す
断面図である。
【図4】従来のインサート成形物及び金型を示す概略断
面図である。
【図5】歯元強度測定方法を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 金型 1A,1B 割型 1C 金型スプールまたはランナー 2 キャビティー 3 樹脂注入ノズル 4 インサート部材 4A 中空部(スプールまたはランナー) 4B 透孔部(ゲート) 4C コールドスラグウェル部 4D 溝部 5 インサート成形物 6 樹脂成形部 7 歯元強度測定用丸棒
フロントページの続き (72)発明者 後藤 善久 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−157817(JP,A) 特開 昭51−126250(JP,A) 特開 昭64−11810(JP,A) 実開 平2−142011(JP,U) 特公 昭53−8572(JP,B2) 特許3043122(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インサート部材と樹脂とを一体的に成形す
    るインサート成形方法であって、前記インサート部材と
    して、スプールまたはランナーが内部に形成されている
    と共に、一ないし複数のゲートが成形後に樹脂によって
    被覆される部分に形成されているものを用い、前記イン
    サート部材のスプールまたはランナー及びゲートを介し
    て溶融樹脂を金型内に送り込むインサート成形方法にお
    いて、前記樹脂がポリイミド樹脂であることを特徴とす
    るインサート成形方法。
  2. 【請求項2】前記インサート部材のスプール先端または
    ランナー終端にコールドスラグウェル部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のインサート成形方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のポリイミドが、下
    記一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリイ
    ミド樹脂であることを特徴とするインサート成形方法。 【化1】 (式中、Xは直結、炭素数1〜10の二価の炭化水素
    基、六フッ素化されたイソプロピリデン基、カルボニル
    基、チオ基、又はスルホニル基であり、またRは炭素数
    2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単環式芳香族基、縮
    合多環式芳香族基、および芳香族基が直接又は架橋員に
    より相互に連結された非縮合多環式芳香族基からなる群
    より選ばれた4価の基を表す。)
  4. 【請求項4】インサート部材に一ないし複数の透孔部及
    び該透孔部に連続する中空部が形成されていると共に該
    透孔部及び中空部内に樹脂が充填されており、該透孔部
    及び中空部内の樹脂とインサート部材周囲の樹脂成形部
    とが一体的に成形されているインサート成形物におい
    て、前記樹脂がポリイミド樹脂であることをことを特徴
    とするインサート成形物。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のポリイミドが、前記一般
    式(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミド樹
    脂であることを特徴とするインサート成形物。
  6. 【請求項6】スプールまたはランナーが内部に形成され
    ていると共に、一ないし複数のゲートが成形後に樹脂に
    よって被覆される部分に形成されているインサート部材
    において、前記樹脂がポリイミド樹脂であることを特徴
    とするインサート部材。
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