JP3156648B2 - 立体駐車場の昇降機用油圧ユニット - Google Patents

立体駐車場の昇降機用油圧ユニット

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JP3156648B2
JP3156648B2 JP22932597A JP22932597A JP3156648B2 JP 3156648 B2 JP3156648 B2 JP 3156648B2 JP 22932597 A JP22932597 A JP 22932597A JP 22932597 A JP22932597 A JP 22932597A JP 3156648 B2 JP3156648 B2 JP 3156648B2
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明 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体駐車場の昇降
機用油圧ユニットに関し、特に、立体駐車場における車
両載置用のパレットを昇降させる油圧シリンダを上下駆
動させるための油圧ポンプユニットとして用いられ、振
動による騒音の低減を図った、立体駐車場の昇降機用油
圧ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に、油圧シリンダによってパレット
を昇降させる機構を備えた、上下2段式の立体駐車場の
一例を示す。図8において実線で示すように、地下およ
び地上に位置する2段のパレット1a,1bの両者の上
に自動車2a,2bが駐車している状態で、地下側のパ
レット1a上の自動車2bをこの立体駐車場から出すた
めには、パレット1aが地面Gとほぼ同じ高さになるよ
うに、すなわちパレット1bが2点鎖線で示す位置に来
るように、パレット1a,1bの両者を上昇させなけれ
ばならない。
【0003】このパレット1a,1bの上昇駆動を行わ
せる手段として、たとえば図8に示すように、1対の油
圧シリンダ3a,3a、滑車4aないし4eおよびロー
プ5a,5bからなる機構が用いられる。油圧シリンダ
3a,3aには、油圧配管6および電磁弁11を介し
て、油圧ポンプから油圧が供給される。
【0004】図9に、このような立体駐車場の昇降機構
において用いられる油圧ポンプ8を含む、従来の油圧ユ
ニット7の油圧回路の概要を、1基当り2本ずつのシリ
ンダを有する3基の油圧シリンダ3a,3b.3cを駆
動する場合を例にとって示す。この従来の油圧ユニット
7を含む油圧回路は、オイルタンク9と、このオイルタ
ンク9から、配管10a介して油を吸い込むとともに、
配管10b、配管6および電磁弁11a,11b,11
cを介して油圧シリンダ3a,3b.3cに所定の油圧
を供給する油圧ポンプ8とを備える。油圧ポンプ8と配
管6との間を接続する配管10bには、その油圧ポンプ
8の吐出口近傍に、配管6側から油圧ポンプ8への油の
注入を阻止する逆止弁12が配設されている。また配管
10bには、逆止弁12と配管6との間の分岐点20に
おいて、可変絞り弁13および電磁弁14を介装させた
戻り配管10c,10dが接続されている。電磁弁14
は、遮蔽および開放のいずれか一方に選択的に切り換え
可能な2ポート2位置の電磁弁であり、配管10bにお
いて過剰となった油は、可変絞り弁13および電磁弁1
4を通り、さらに、配管10dの下端に設けられたフィ
ルタ15を経て、オイルタンク9に回収される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、立体駐車場
は、静寂な環境が望まれる人口密集地域に設立される場
合が多く、騒音に対する規制の要求が高い。より具体的
には、立体駐車場に対しては騒音を45dB以下に抑え
ることが、条例等によって要求されている。しかしなが
ら、上記従来の立体駐車場の昇降機用油圧ユニットにお
いては、油圧ポンプ8の脈動が配管10bを介して配管
6に伝達されて、配管6の電磁弁11a,11b,11
c近傍において、配管6自体およびその配管カバー等に
振動を生じ、それがさらに油圧シリンダ3a,3b.3
c側にも伝達して、大きな騒音を発生し、要求される騒
音規制を遵守することが困難であるという問題があっ
た。
【0006】このような、配管10bを介する油圧ポン
プ8の脈動の伝達を抑制するために、配管10bの油圧
ポンプ8近傍にアキュムレータを設けて、その内部のガ
スのクッションによってバッファー効果を生じさせるこ
とが考えられる。しかしながら、アキュムレータは極め
て高価である上に、このようなバッファー効果のみで
は、特に立体駐車場のパレットに車両が載置されていな
い状態で上昇駆動させる場合のように、比較的低い油圧
で駆動する場合、振動吸収の効果が十分ではないという
問題がある。
【0007】また、振動騒音の少ない油圧ユニットを提
供することを目的として、オイルタンク本体を支持する
スカート部をを、ファン付きモータおよび油圧ポンプを
搭載している架台から独立させた油圧ユニットの構造
が、特開平6−88569号公報に開示されている。し
かしながら、同公報に開示の構造では、ファン付きモー
タおよび油圧ポンプの脈動のオイルタンクへの伝達によ
るオイルタンクの振動が抑制されることによる、騒音低
減の効果は期待できるものの、油圧配管を介した油圧ポ
ンプの脈動の伝達に起因する振動の抑制には寄与するも
のではなく、上述の従来の問題点を解消することはでき
ない。
【0008】この発明は、上記従来の問題点を解消する
ため、油圧配管を介した油圧ポンプの脈動の伝達に起因
する振動を抑制することにより、騒音の低減を可能にす
る、立体駐車場の昇降機用油圧ユニットを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、請
求項1に記載の本発明の立体駐車場の昇降機用油圧ユニ
ットは、駐車する車両2a,2bを載せる台1a,1b
を上昇駆動させる油圧駆動要素3a.3b.3cに油圧
を供給する油圧ポンプ8と、この油圧ポンプ8と油圧駆
動要素3a.3b.3cとの間の油圧供給通路を構成す
る配管10bとを備え、配管10bには、油流路面積を
部分的に急激に拡大することにより油圧ポンプ8脈動
による振動を吸収するためのバッファー部材21を直列
に配設した油圧ユニット7であって、この油圧ユニット
7のハウジング7a内は、油圧ポンプ設置室30とオイ
ルタンク9とに仕切られ、この油圧ポンプ設置室30底
部の架台32にバッファー部材21、油圧ポンプ8を駆
動するモータ31を固定するとともに、架台32とハウ
ジング7aとの間に、弾性体34a,34bを介在させ
ことを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】このような構成にすることによって、油圧
ポンプ8の脈動に起因する配管10bの振動が弾性体3
4a,34bによっても吸収されて、振動減衰効果がさ
らに向上するとともに、ハウジング7aへの振動の伝
達、あるいはハウジング7aとの共鳴を抑制することが
できる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】請求項2に記載の本発明の立体駐車場の昇
降機用油圧ユニットにおいては、配管10bの油圧ポン
プ8の吐出口近傍には、油が油圧ポンプ8に逆流するこ
とを防止する逆止弁12が設けられ、逆止弁12と油圧
駆動要素3a,3b,3cとの間の配管10bには、油
圧駆動要素3a,3b,3cの油をオイルタンク9へ戻
すための戻り配管10c,10dが分岐して設けられ、
バッファー部材21が、油圧ポンプ8と逆止弁12との
間の位置の配管10bに接続されている。
【0018】この構成によれば、バッファー部材21を
油圧ポンプ8の吐出口のより近くに配置することが可能
になる。バッファー部材21を配設する位置は、油圧ポ
ンプ8からの脈動振動が他の配管部分に伝達する前の段
階で吸収されるように、できるだけ油圧ポンプ8の吐出
口の近くに設けることが好ましい。すなわち、バッファ
ー部材21を油圧ポンプ8と逆止弁12との間に設ける
ことにより、油圧ポンプ8の脈動振動が、逆止弁12や
戻り配管10c,10dに伝達される前段階において、
バッファー部材21のバッファー効果により吸収され
る。よって、戻り配管10c,10dなどの油圧ユニッ
ト8自体の配管の振動も抑制されるため、油圧ユニット
7自体における振動およびそれに伴う騒音の発生をも低
減され、騒音低減の効果がさらに顕著なものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】 (実施の形態1)以下、本発明の実施の形態1につい
て、図1〜図5に基づいて説明する。
【0020】図1は、上記従来の技術の説明において用
いた図9に対応する、本発明の実施の形態1における油
圧ユニットを適用した油圧回路の概要を示しており、上
記従来の技術の油圧回路と同一または相当する構成要素
には、図9と共通の参照符号を用いている。
【0021】本実施の形態の油圧ユニット7を含む油圧
回路は、図1に示すように、オイルタンク9と、このオ
イルタンク9から、配管10a介して油を吸い込むとと
もに、配管10b、配管6および電磁弁11a,11
b,11cを介して、油圧駆動要素としての油圧シリン
ダ3a,3b.3cに所定の油圧を供給する油圧ポンプ
8とを備える。油圧ポンプ8と配管6との間を接続する
配管10bには、その油圧ポンプ8の吐出口近傍に、配
管6側から油圧ポンプ8への油の注入を阻止する逆止弁
12が配設されている。また配管10bには、逆止弁1
2と配管6との間の分岐点20において、可変絞り弁1
3および電磁弁14を介装させた戻り配管10c,10
dが接続されている。電磁弁14は、遮蔽および開放の
いずれか一方に選択的に切り換え可能な2ポート2位置
の電磁弁であり、配管10bにおいて過剰となった油
は、可変絞り弁13および電磁弁14を通り、さらに、
配管10dの下端に設けられたフィルタ15を経て、オ
イルタンク9に回収される。
【0022】以上の構成は、図9に基づいて説明した上
記従来の油圧回路と共通である。本実施の形態の油圧回
路が上記従来の油圧回路と異なるのは、油圧ユニット7
において、配管10bの、戻り配管10cが接続された
分岐点20と配管6との間に、油圧ポンプ8の脈動を吸
収して振動の伝達を抑制するためのバッファ−部材とし
てのチャンバー21を配設している点である。
【0023】このチャンバー21は、図2に示すよう
に、中空円筒部21a,左側板部21bおよび右側板部
21cを備え、中空円筒部21aには、直径D,軸方向
長さLの円柱状空間21dが、また左右側板部21b,
21cには、円柱状空間21dと同軸で、かつ直径Dよ
りも小さな直径dの油入口通路21e,油出口通路21
fがそれぞれ設けられている。また、左側板部21bに
は、油圧ポンプ8への配管接続用のアダプタ23が接続
される油通路21gが油入口通路21eに直交して連通
し、右側板部21cには、チャンバー21内の油圧をモ
ニターするための圧力計24を接続する連通孔21hお
よび配管6へ向かう配管10bを接続するアダプタ(ア
クチュエータポート)を接続する油通路21iが、それ
ぞれ油出口通路21eに直交して連通している。
【0024】中空円筒部21a内の直径Dの円柱状空間
21dは、その前端(右側板部21c側)および後端
(左側板部21b側)に、軸方向に垂直な前端面および
後端面を有しており、油圧ポンプ8から供給されて油入
口通路21eから円柱状空間21d内に流入した圧油の
脈動振動波は、その前端面および後端面で反射を繰り返
すことにより、円柱状空間21d内において次第に減衰
する。
【0025】また左右側板部21b,21cのそれぞれ
には、チャンバー21をねじ留めにより油圧ユニット7
に取り付けるための、板状の取付け部材25a,25b
がそれぞれ設けられており、この取付け部材25a,2
5bの弾性によっても、振動の伝達が吸収されるように
なっている。
【0026】本実施の形態の油圧ユニット7の実際の構
造の概略は、たとえば図3に示すようになっている。こ
の図において、図1に示した油圧ユニット7の各部に対
応する構成要素には、図1と同一の参照符号を付してい
る。すなわち、図3に示す油圧ユニット7は、そのハウ
ジング7aが油圧ポンプ設置室30とオイルタンク9と
に仕切られており、油圧ポンプ設置室30の底部には、
油圧ポンプ8に接続された駆動モータ31が、架台32
を介して固定されている。この架台32は、弾性体34
a,34bを介してハウジング7aに固定されている。
【0027】油圧ポンプ8には、オイルタンク9からハ
ジング7aの外を経て油圧ポンプ設置室30内に延びる
配管10aが接続されるとともに、逆止弁12を経てチ
ャンバー21に延びる吐出側の配管10bが接続されて
いる。また逆止弁12には、ハジング7aの外を経てオ
イルタンク9内に延び、先端にフィルタ15が取付けら
れた戻り配管10c,10dが接続されている。チャン
バー21は、その前後端において、板状の取付け部材2
5を介して、架台32にねじ留めにより固定されてい
る。
【0028】このように、本実施の形態の油圧ユニット
においては、チャンバー21は、油圧ポンプ8および該
油圧ポンプ8を駆動するモータ31とともに、弾性体3
4a,34bを介して油圧ユニット7のハウジング7a
に固定される一つの取付け部材としての架台32に取付
けられている。このような構成にすることによって、油
圧ポンプ8の脈動に起因する配管10bの振動が弾性体
34a,34bによっても吸収されて、振動減衰効果が
さらに向上するとともに、ハウジング7aへの振動の伝
達、あるいはハウジング7aとの共鳴を抑制することが
できる。
【0029】チャンバー21のアクチュエータポート3
3には、図1における配管6へ向かう、油圧シリンダ3
a,3b,3cに油圧を供給するための配管10bの部
分が接続されることにより、図1に示す油圧回路が実現
される。
【0030】本実施の形態における油圧回路による振動
伝達抑制の効果を実証するために行った実験結果を、図
4ないし図6に示している。図4に示す振動測定実験1
のグラフは、チャンバー21の円柱状空間21dの直径
Dが50mm,長さLが190mmの場合、図5に示す
振動測定実験2のグラフは、直径Dが65mm,長さL
が190mmの場合の、チャンバー21の油出口通路2
1e近傍の配管10bにおける振動の測定結果であり、
いずれの場合においても、油入口通路21eおよび油出
口通路21fの直径dは18mmに設定されている。図
6に示す振動測定実験3のグラフは、チャンバー21が
ない場合、すなわち図9に示した従来の油圧回路につい
て、配管10bの対応する位置において、振動測定実験
1および2と同様に行なった振動の測定結果である。
【0031】これらの実験結果から、図9に示した従来
の油圧回路においては、図6に示すように、配管10b
に油圧ポンプ8の脈動による大きな振動が生じているの
に対して、チャンバー21を設けた場合には、その直径
Dが50mm,65mmのいずれの場合においても、油
出口通路21e近傍の配管10bにおける振動の振幅
が、図4および図5に示すように、図6に示す場合の約
4分の1以下に低減されていることがわかる。チャンバ
ー21の直径Dが50mmの場合と65mmの場合とを
比較すると、わずかながら直径Dが65mmの場合の方
が振動減衰の効果が大きくなっている。このように、チ
ャンバー21を設けた本実施の形態の油圧回路により、
油圧ポンプ8の脈動の配管6への伝達が大幅に抑制さ
れ、その結果として騒音の発生が大幅に低減されること
が実証された。
【0032】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2の油圧ユニット7を含む油圧回路について、図7に
基づいて説明する。図7においては、図1に示した実施
の形態1の油圧回路と同一または相当の要素について
は、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
【0033】本実施の形態の油圧ユニット7が上記実施
の形態1の油圧ユニット7と異なるのは、配管10bに
おけるチャンバー21の配設位置のみである。すなわ
ち、図1に示した実施の形態1においては、バッファー
部材としてのチャンバー21を逆止弁12および分岐点
20よりも配管6側の配管10bに設けたのに対して、
本実施の形態においては、チャンバー21を、分岐点2
0および逆止弁12よりも油圧ポンプ8側の配管10b
に設けている。
【0034】本実施の形態の構成によれば、上記実施の
形態1の構成に比べて、チャンバー21を油圧ポンプ8
の吐出口の近くに配置しているため、油圧ポンプ8の脈
動が、逆止弁12や戻り配管10c,10dに伝達され
る前段階において、チャンバー21のバッファー効果に
より吸収される。その結果、戻り配管10c,10dな
どへの脈動振動の伝達が抑制され、油圧ユニット7自体
における振動と、それに伴う騒音の発生をも低減される
ため、騒音低減の効果がさらに顕著なものとなる。
【0035】なお、上記各実施の形態の開示は例示に過
ぎないものであって、本発明の範囲を制限するものでは
なく、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、
特許請求の範囲に均等の意味および範囲内でのすべての
変更が含まれることが意図される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、各請求項に記載の
本発明の立体駐車場の昇降機用油圧ユニットによれば、
油圧ポンプ8と油圧駆動要素3a.3b.3cとの間の
配管10bにバッファー部材21を直列に配設したこと
により、チャンバー21において油流路面積を部分的に
急激に拡大された空間が存在することによるバッファ効
果によって、油圧ポンプ8の脈動の、配管10bを介す
る伝達が抑制され。その結果として、油圧駆動要素3
a.3b.3c近傍での騒音が大幅に低減される。した
がって、立体駐車場に要求される厳しい騒音規制にも対
応可能な、低騒音の油圧ユニットを提供することができ
る。
【0037】また、バッファー部材21を、請求項
記載のように、ハウジング7a内が、油圧ポンプ設置室
30とオイルタンク9とに仕切られ、この油圧ポンプ設
置室30底部の架台32に前記バッファー部材21、前
記油圧ポンプ8を駆動するモータ(31)を固定すると
ともに、前記架台32と前記ハウジング7aとの間に、
弾性体34a,34bを介在させたことにより、油圧ポ
ンプ8の脈動に起因する配管10bの振動が弾性体34
a,34bによっても吸収されて、振動減衰効果がさら
に向上するとともに、ハウジング7aへの振動の伝達、
あるいはハウジング7aとの共鳴を抑制することがで
き、騒音低減の効果をさらに向上することができる。
【0038】さらに、請求項に記載のように、バッフ
ァー部材21が、油圧ポンプ8と逆止弁12との間の位
置の配管10bに接続されることにより、バッファー部
21を油圧ポンプ8の吐出口のより近くに配置するこ
とができるため、油圧ポンプ8の脈動が、逆止弁12や
戻り配管10c,10dに伝達される前段階において、
バッファー部材21のバッファー効果により吸収され、
戻り配管10c,10dなどの油圧ユニット8自体の配
管の振動も抑制される。よって、油圧ユニット7自体に
おける振動およびそれに伴う騒音の発生をも低減される
ため、騒音低減の効果がさらに顕著なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における油圧ユニット
7を含む油圧回路の概要を示す図である。
【図2】(a)は、本発明の実施の形態1における油圧
ユニット7に用いられる、油圧ポンプ8の脈動を吸収す
るためのチャンバー21に、油圧ポンプ8への配管接続
アダプタ23および圧力計24を取付けた状態の正面縦
断面図、(b)は同チャンバー21の部分断面平面図、
(c)は同チャンバー21の左側面図である。
【図3】(a)は、本発明の実施の形態1の油圧回路に
用いた油圧ユニット7の実際の構造の概略を示す側面断
面図((b)の IIIA− IIIA線断面図)、(b)は、
同正面断面図((a)の IIIB− IIIB線断面図)であ
る。
【図4】(a)は、本発明の実施の形態1における油圧
回路による振動伝達抑制の効果を実証するために行った
実験結果を示すグラフであって、チャンバー21の円柱
状空間21dの直径Dが50mm,長さLが190mm
の場合の、チャンバー21の油出口通路21e近傍の配
管10bにおける振動の測定結果を示す図、(b)は、
(a)のグラフの一部を拡大して示す図である。
【図5】(a)は、本発明の実施の形態1における油圧
回路による振動伝達抑制の効果を実証するために行った
実験結果を示すグラフであって、チャンバー21の円柱
状空間21dの直径Dが65mm,長さLが190mm
の場合の、チャンバー21の油出口通路21e近傍の配
管10bにおける振動の測定結果を示す図、(b)は、
(a)のグラフの一部を拡大して示す図である。
【図6】(a)は、本発明の実施の形態1における油圧
回路による振動伝達抑制の効果を実証するために行った
実験結果を示すグラフであって、チャンバー21がない
場合、すなわち図9に示す従来の油圧回路の場合の、チ
ャンバー21の油出口通路21e近傍の配管10bにお
ける振動の測定結果を示す図、(b)は、(a)のグラ
フの一部を拡大して示す図である。
【図7】この発明の実施の形態2における油圧ユニット
の油圧回路の概要を示す図である。
【図8】油圧シリンダによってパレットを昇降させる機
構を備えた、上下2段式の立体駐車場の一例を示す図で
ある。
【図9】立体駐車場の昇降機構において用いられる従来
の油圧ユニットの油圧回路の概要を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b パレット(車両が載置される台) 2a,2b 自動車(車両) 3a,3b,3c 油圧シリンダ(油圧駆動要素) 6,10a,10b 配管 7 油圧ユニット 7a 油圧ユニットのハウジング 8 油圧ポンプ 9 オイルタンク 10c,10d 戻り配管 11a,11b,11c 電磁弁 12 逆止弁 20 戻り配管の分岐点 21 チャンバー(バッファー部材) 21a 筒状部 21b 左側板部 21c 右側板部 21d 筒状の空間 31 油圧ポンプ駆動モータ 32 架台(取付け部材) 34a,34b 弾性体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 7/00 - 7/28 B66B 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車する車両(2a,2b)を載せる台
    (1a,1b)を上昇駆動させる油圧駆動要素(3a,
    3b,3c)に油圧を供給する油圧ポンプ(8)と、こ
    の油圧ポンプ(8)と前記油圧駆動要素(3a,3b,
    3c)との間の油圧供給通路を構成する配管(10b)
    とを備え、この配管(10b)には、油流路面積を部分
    的に急激に拡大することにより前記油圧ポンプ(8)の
    脈動による振動を吸収するためのバッファー部材(2
    1)を直列に配設した油圧ユニット(7)であって、 この油圧ユニット(7)のハウジング(7a)内は、油
    圧ポンプ設置室(30)とオイルタンク(9)とに仕切
    られ、この油圧ポンプ設置室(30)底部の架台(3
    2)に前記バッファー部材(21)、前記油圧ポンプ
    (8)を駆動するモータ(31)を固定するとともに、
    前記架台(32)と前記ハウジング(7a)との間に、
    弾性体(34a,34b)を介在させた、立体駐車場の
    昇降機用油圧ユニット。
  2. 【請求項2】 駐車する車両(2a,2b)を載せる台
    (1a,1b)を上昇駆動させる油圧駆動要素(3a,
    3b,3c)に油圧を供給する油圧ポンプ(8)と、こ
    の油圧ポンプ(8)と前記油圧駆動要素(3a,3b,
    3c)との間の油圧供給通路を構成する配管(10b)
    とを備え、この配管(10b)には、油流路面積を部分
    的に急激に拡大することにより前記油圧ポンプ(8)の
    脈動による振動を吸収するためのバッファー部材(2
    1)を直列に配設した油圧ユニット(7)であって、 前記配管(10b)の前記油圧ポンプ(8)の吐出口近
    傍には、油が前記油圧ポンプ(8)に逆流することを防
    止する逆止弁(12)が設けられ、前記逆止弁(12)と前記油圧駆動要素(3a,3b,
    3c)との間の配管(10b)には、前記油圧駆動要素
    (3a,3b,3c)の油をオイルタンク(9)へ戻す
    ための戻り配管(10c,10d)が分岐して設けら
    れ、 前記バッファー部材(21)が、前記油圧ポンプ(8)
    と前記逆止弁(12)との間の位置の前記配管(10
    b)に接続された、立体駐車場の昇降機用油圧ユニッ
    ト。
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